JP2001269824A - ねじ締め装置 - Google Patents

ねじ締め装置

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JP2001269824A
JP2001269824A JP2000090741A JP2000090741A JP2001269824A JP 2001269824 A JP2001269824 A JP 2001269824A JP 2000090741 A JP2000090741 A JP 2000090741A JP 2000090741 A JP2000090741 A JP 2000090741A JP 2001269824 A JP2001269824 A JP 2001269824A
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JP
Japan
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driver
screw
rod
tightening
fastening device
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JP2000090741A
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English (en)
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Junichi Sano
潤一 佐野
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Sony Manufacturing Systems Corp
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Sony Precision Technology Inc
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 締付トルクに対する強度及び剛性の向上を行
わずとも、高トルクでのねじ締め作業を行うこと可能と
する。 【解決手段】 回転軸を回転駆動させながら、この回転
軸の回転力によりねじを締め付けるドライバ本体と、ド
ライバ本体を回転軸が回転する方向に回転可能に保持す
る保持具と、保持具に保持されたドライバ本体を移動操
作させるドライバ移動手段と、ドライバ本体に一端が取
り付けられた長尺状の部材と、長尺状の部材の他端側
を、少なくとも回転軸と略直交する面内において当該長
尺状の部材と略直交する方向に支持する支持部材とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、組立部品
等に対するねじ締め作業を自動的又は半自動的に行うね
じ締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電動ドライバやねじ供給装置
等を組み合わせることで、組立部品等に対するねじ締め
作業を自動的又は半自動的に行うねじ締め装置がある。
このような自動化されたねじ締め装置の一例を図10に
示す。
【0003】このねじ締め装置100は、組立部品が載
置されるステージ101が上面に設けられた装置本体1
02と、ステージ101上に載置された組立部品に対し
てねじ締めを行う電動ドライバ103と、電動ドライバ
103にねじの供給を行うねじ供給装置104と、電動
ドライバ103を保持しながら図中矢印Z,X方向に移
動操作させるドライバ移動機構105とを備える。
【0004】装置本体102において、ステージ101
は、組立部品が載置された状態で図中矢印Y方向に移動
可能とされている。
【0005】電動ドライバ103は、その内部に設けら
れたモータの駆動力によって回転軸を図中矢印P方向に
回転駆動し、この回転軸の先端に設けられたビット10
3aによってねじを締め付ける。
【0006】ねじ供給装置104は、装置本体102に
隣接した図中矢印X方向に移動操作される電動ドライバ
の延長線上に位置して設けられている。すなわち、ねじ
供給装置104は、ドライバ移動機構105により図中
矢印X方向に移動操作される電動ドライバに対して、ね
じが供給可能な位置に設けられている。
【0007】ドライバ移動機構105は、電動ドライバ
103を保持するツールプレート106と、このツール
プレート106を図中矢印Z方向に移動操作させる昇降
装置107と、この昇降装置107を図中矢印X方向に
移動操作させる往復装置108とを備え、この往復装置
108が、装置本体102の後段側両コーナ部に取り付
けられた一対の支持アーム109により装置本体102
から所定の高さに支持されている。したがって、ツール
プレート106に保持された電動ドライバ103は、昇
降装置107により装置本体102のステージ101に
対して昇降動作されるとともに、往復装置108により
ステージ101とねじ供給装置104との間で往復動作
されることとなる。
【0008】以上のように構成されたねじ締め装置10
0では、ステージ101が装置本体102の前段側に位
置して、このステージ101上に組立部品が載置される
と、組立部品が載置されたステージ101が電動ドライ
バ103の下方へと移動操作される。また、電動ドライ
バ103は、ねじ供給装置104からねじの供給を受
け、供給されたねじをビット103aに保持しながら組
立部品の上方へと移動操作される。
【0009】そして、ねじ締め装置100では、電動ド
ライバ103が組立部品側へと下降し、この組立部品の
所定の位置にねじをねじ込み、所定の締付トルクでねじ
を締め付ける。
【0010】ねじ締め装置100では、組立部品に対す
るねじの締め付けが完了すると、電動ドライバ103が
上方へと移動操作され、組立部品が載置されたステージ
101が装置本体102の前段側へと移動操作される。
そして、組立部品は、次工程へと送られることとなる。
【0011】このように、ねじ締め装置100では、組
立部品に対するねじの締め付け作業を自動的に行うこと
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ねじ締め装置100では、ねじが締め上がると同時に、
締付トルクよる反力が増大し、この締付トルクによる反
力が電動ドライバ103を保持するツールプレート10
6へと伝わることになる。また、ねじ締め装置100に
おいて、電動ドライバ103は、ツールプレート106
により完全に固定されている。このため、ねじの締め上
げ時(トルクアップ時)の負荷は、全て電動ドライバ1
03を保持するツールプレート106からドライバ移動
機構105へと伝わることになる。
【0013】しかしながら、ドライバ移動機構105
は、締付トルクに比べてその強度が弱く、このドライバ
移動機構105の昇降装置107や往復装置108に大
きな負荷が架かると、これらを駆動するパルスモータの
脱調等を引き起こしてしまうことがあった。この場合、
ねじ締め装置100では、ドライバ移動機構105の静
止トルク以上のトルクアップを得ることは不可能であ
る。
【0014】また、ねじ締め装置100では、このよう
な条件を満たしたとしても、ドライバ移動機構105が
繰り返し受ける負荷に対して、これに応じた強度及び剛
性の向上を図る必要がある。また、高トルクでのねじ締
め作業を行うには、これに応じたさらなる強度及び剛性
の向上を図る必要があり、装置全体の大型化やコストの
上昇等を招いてしまうといった問題があった。
【0015】そこで、本発明はこのような従来の事情に
鑑みて提案されたものであり、締付トルクに対する強度
及び剛性の向上を行わずとも、高トルクでのねじ締め作
業を安定的に行うこと可能としたねじ締め装置を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係るねじ締め装置は、回転軸を回転駆動させなが
ら、この回転軸の回転力によりねじを締め付けるドライ
バ本体と、ドライバ本体を回転軸が回転する方向に回転
可能に保持する保持具と、保持具に保持されたドライバ
本体を移動操作させるドライバ移動手段と、ドライバ本
体に一端が取り付けられた長尺状の部材と、長尺状の部
材の他端側を、少なくとも上記回転軸と略直交する面内
において当該長尺状の部材と略直交する方向に支持する
支持部材とを備えることを特徴とする。
【0017】このねじ締め装置では、ドライバ本体がね
じを締め上げた際に、このドライバ本体の締付トルクに
よる反力が、ドライバ本体に一端が取り付けられた長尺
状の部材を介して他端側を支持する支持部材へと伝えら
れる。この支持部材が受ける反力は、長尺状の部材の長
さに応じて低下する。そして、保持具が受ける反力は、
この支持部材が受ける反力と等しい。保持具は、ドライ
バ本体を回転軸が回転する方向に回転可能に保持するこ
とから、ドライバ移動手段がドライバ本体から締付トル
クによる反力を直接受けることはなく、このドライバ移
動手段が受ける反力は、保持具から受ける反力となる。
したがって、このねじ締め装置では、ドライバ移動手段
が受ける締付トルクによる反力を大幅に軽減することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0019】本発明を適用したねじ締め装置は、図1に
示すように、組立部品等に対するねじ締め作業を自動的
に行うねじ締め装置1であり、このねじ締め装置1は、
装置本体2と、電動ドライバ3と、ねじ供給装置4と、
ドライバ移動機構5とを備える。
【0020】装置本体2は、その内部に電動ドライバ3
やドライバ移動機構5、ステージ6等の駆動の制御を行
う制御部や、ねじの締め上げ時に発生するトルクアップ
エラー及びねじ供給装置4のねじ供給エラー等を検出す
る検出部等を有している。また、装置本体2の上面に
は、組立部品が載置されるとともに、図中矢印A方向に
移動可能とされたステージ6が設けられている。
【0021】電動ドライバ3は、全体略円柱状を呈し、
その内部に設けられたモータの駆動力によって回転軸を
図中矢印B方向に回転駆動し、この回転軸の先端部に設
けられたビット3aによってねじを締め付ける。また、
電動ドライバ3は、いわゆるねじ拾い上げ方式とされ、
後述するねじ供給装置4によりねじが供給されると、ビ
ット3aがねじを拾い上げて、その先端部に保持する。
【0022】ねじ供給装置4は、上述した電動ドライバ
3のビット3aにねじを供給するものであり、装置本体
2に隣接した図中矢印C方向に移動操作される電動ドラ
イバ3の延長線上に配置されている。すなわち、ねじ供
給装置4は、ドライバ移動機構5により図中矢印C方向
に移動操作される電動ドライバ3のビット3aに対し
て、ねじが供給可能な位置に設けられている。
【0023】ドライバ移動機構5は、ツールプレート7
と、昇降装置8と、往復装置9とを備える。
【0024】ツールプレート7は、略平板形状を有し、
装置本体2のステージ6と相対向しながら、その前段側
に上述した電動ドライバ3を保持するとともに、その後
段側が昇降装置8と連結されている。
【0025】昇降装置8は、一対の連結アーム10を介
してツールプレート7と連結されており、この連結アー
ム10の長さを変化させることで、ツールプレート7に
保持された電動ドライバ3を図中矢印D方向に移動操作
させる。すなわち、ツールプレート7に保持された電動
ドライバ3は、この昇降装置8により図中矢印D方向に
昇降動作される。また、昇降装置8は、その背面側が往
復装置9と連結されている。
【0026】往復装置9は、装置本体2の一方端部から
この装置本体2に隣接するねじ供給装置4に至る長さを
有し、装置本体2の後段側両コーナ部に取り付けられた
一対の支持アーム11により装置本体2から所定の高さ
に支持されている。また、往復装置9は、昇降装置8と
連結されており、昇降装置8をこの往復装置9の長手方
向にスライドさせることで、ツールプレート7に保持さ
れた電動ドライバ3を図中矢印C方向に移動操作させ
る。すなわち、ツールプレート7に保持された電動ドラ
イバ3は、往復装置9により図中矢印C方向に往復動作
される。
【0027】ここで、電動ドライバ3は、図2及び図3
に示すように、ドライバ受12及びベアリング13を介
してツールプレート7に保持されている。詳述すると、
電動ドライバ3の外周面には、その全周に亘って突出し
たフランジ部3aが設けられている。一方、ドライバ受
12は、略円筒状を呈し、電動ドライバ3の外径と略一
致した内径を有する貫通孔12aと、一方端部側の外周
面の全周に亘って突出形成されたフランジ部12bとを
有している。また、ドライバ受12には、他方端部側の
外径がベアリングの内径と略一致するように、溝12c
がその全周に亘って設けられている。そして、電動ドラ
イバ3は、ドライバ受12の貫通孔12aに挿入される
とともに、互いのフランジ部3a,12aを略一致させ
た状態で、ねじ止め等によりドライバ受12と接合一体
化されている。また、ドライバ受12の他方端部側に
は、ベアリング13が嵌入され、このベアリング13の
内周部が押え板とこれを抑えるねじ等により固定されて
いる。
【0028】ツールプレート7には、電動ドライバ3の
外径と略一致した内径を有する貫通孔7aと、ドライバ
受12に固定されたベアリング13の外周部を保持する
ために、これらと略一致した内形形状を有する溝7bと
が設けられている。そして、ドライバ受12と接合一体
化された電動ドライバ3は、貫通孔7aに挿入されると
ともに、ドライバ受12に固定されたベアリング13が
溝7bと嵌合されて、ベアリング13の外周部が押え板
とこれを押さえるねじ等によりツールプレート7に固定
されている。これにより、電動ドライバ3は、ツールプ
レート7に対して、図2中矢印E方向に、例えば90゜
の範囲で回動可能に保持されている。なお、本例では、
ドライバ受12とツールプレート7との間にベアリング
13が設けられた構成とされているが、ドライバ受12
がツールプレート7に対して摺動可能とされた構成であ
ってもよい。
【0029】また、このねじ締め装置1には、ドライバ
受12に一端が接続された長尺状のロッド14と、この
ロッド14の他端側を支持するロッド支持部材15と、
このロッド支持部材15を所定の高さに保持する架台1
6とが設けられている。
【0030】ロッド14は、その先端部にロッド受17
が設けられ、このロッド受17を介してドライバ受12
に取り付けられている。
【0031】ロッド受17は、図2及び図4に示すよう
に、略角筒状を呈し、ロッド14の先端部にボルト等に
より固定されている。このロッド受17は、ドライバ受
12と対向する側面部にねじ部18を有し、このねじ部
18がドライバ受12の外周面に螺合されることで、ロ
ッド14が電動ドライバ3の外周面に対して図2中矢印
F方向に、例えば30゜の範囲で揺動可能に取り付けら
れている。
【0032】ロッド支持部材15は、図2及び図5
(a)に示すように、略矩形状を呈し、その略中央部に
ロッド14が摺接可能に挿入される摺接孔15aが設け
られている。
【0033】この摺接孔15aは、図5(b)に示すよ
うに、挿入されるロッド14の摺接抵抗を低減するとと
もに、このロッド14を電動ドライバ3の移動に追従可
能とするために、その内周面が中心部に向かって尖形と
なるような形状とされている。
【0034】これにより、ロッド14は、ロッド支持部
材15に対して図2中矢印G方向に摺接可能に支持され
るとともに、ロッド支持部材15を支点として図1中矢
印C,D方向に揺動可能に支持されている。
【0035】架台16は、図1に示すように、ロッド支
持部材15が所定の高さに取り付けられた支柱19と、
この支柱19を支持する脚部20とを備えており、装置
本体2及びねじ供給装置4の近傍に配置されている。
【0036】以上のように構成されたねじ締め装置1で
は、ステージ6が装置本体2の前段側に位置して、この
ステージ6上に組立部品が載置されると、組立部品が載
置されたステージ6が電動ドライバ3の下方へと移動操
作される。また、ねじ締め装置1では、電動ドライバ3
が、ねじ供給装置4側へと移動操作され、このねじ供給
装置4からねじの供給を受けると、供給されたねじをビ
ット3aに保持しながら組立部品の上方へと移動操作さ
れる。
【0037】そして、ねじ締め装置1では、電動ドライ
バ3が、組立部品側へと下降し、この組立部品の所定の
位置にねじをねじ込み、所定の締付トルクでねじを締め
付ける。
【0038】ねじ締め装置1では、組立部品に対するね
じの締め付けが完了すると、電動ドライバ3が上方へと
移動操作され、組立部品が載置されたステージ6が装置
本体2の前段側へと移動操作される。そして、組立部品
は、次工程へと送られることとなる。
【0039】このように、ねじ締め装置1では、電動ド
ライバ3に対するねじの供給と、組立部品の入替えとを
同期させながら、組立部品等に対するねじ締め作業を自
動的に行うことができる。なお、このねじ締め装置1で
は、組立部品等に対するねじ締め作業の他に、組立部品
等に対するねじの増し締め作業等を行うことも可能であ
る。
【0040】ところで、ねじ締め装置1では、ねじが締
め上がると同時に、締付トルクよる反力が増大し、この
締付トルクによる反力が電動ドライバ3を保持するツー
ルプレート7へと伝わることになる。
【0041】上述した従来のねじ締め装置100では、
電動ドライバ103がツールプレート106により完全
に固定されていることから、ねじの締め上げ時(トルク
アップ時)の負荷が、全て電動ドライバ103を保持す
るツールプレート106からドライバ移動機構105へ
と伝わることになる。
【0042】このため、ドライバ移動機構105は、昇
降装置107や往復装置108に大きな負荷が架かって
しまい、これらを駆動するパルスモータの脱調等を引き
起こしてしまうことがあった。
【0043】この場合、従来のねじ締め装置100で
は、ドライバ移動機構105の静止トルク以上のトルク
アップを得ることは不可能である。例えば、ドライバ移
動機構105の図10中矢印Y方向の静止負荷荷重は
2.3kgf程度であり、ドライバ移動機構105と電動
ドライバ103の回転軸との距離を約70mmとすると、
約16.1kg cmの締付トルクを電動ドライバ103が
発生させた場合、ドライバ移動機構105は、この締付
トルクの反力により確実に昇降装置107や往復装置1
08のパルスモータの脱調を引き起こすことになる。こ
の場合、安全係数を3と考えても5kg cm程度の締付ト
ルクが実用上の限界となる。
【0044】それに対して、本発明を適用したねじ締め
装置1では、図6に模式的に示すように、電動ドライバ
3がねじを締め上げた際に、この電動ドライバ3の締付
トルクTによるドライバ受12が受ける反力F1が、こ
のドライバ受12に取り付けられたロッド14を介して
他端側のロッド支持部材15へと伝えられる。このと
き、ロッド支持部材15は、ロッド14の他端側を、電
動ドライバ3の回転軸と略直交する面内において当該ロ
ッド14と略直交する方向に支持している。
【0045】この場合、電動ドライバ103の回転軸中
心とロッド受17との距離をSとすると、ドライバ受1
2が受ける反力F1は、F1=T/Sとなる。また、ロッ
ド支持部材15が受ける反力F2は、ロッド14の長さ
Lに応じて低下することから、F2=T/L=F1・S/
Lとなる。
【0046】そして、ツールプレート7が受ける反力F
3は、このロッド支持部材15が受ける反力F2と等し
い。ツールプレート7は、ドライバ受12及びベアリン
グ13を介して、電動ドライバ3を回転軸が回転する方
向に回転可能に保持する。このため、ドライバ移動機構
5は、電動ドライバ3から締付トルクTによる反力を直
接受けることはなく、このドライバ移動機構5が受ける
反力は、ツールプレート7から受ける反力F3となる。
【0047】したがって、このねじ締め装置1では、ド
ライバ移動機構5が受ける締付トルクTによる反力を大
幅に軽減することができる。
【0048】例えば、M4のねじを締め付ける場合、締
付トルクTを20kg cmとし、ロッドの長さLを20cm
とすると、ロッド支持部材15が受ける反力F2は、F2
=T/L=20/20=1kgfとなる。そして、このロ
ッド支持部材15が受ける反力F2は、ツールプレート
7が受ける反力F3と等しいことから、ドライバ移動機
構5が受ける締付トルクTによる反力は、約1kgfとな
る。
【0049】この場合、上述したドライバ移動機構10
5の図10中矢印Y方向の静止負荷荷重を大幅に下回る
ことから、例えばM2.6、M3、M4といった従来問
題とされていたねじに対応することも可能である。
【0050】したがって、このねじ締め装置1によれ
ば、ドライバ移動機構5の締付トルクTに対する強度及
び剛性の向上を行わずとも、高トルクによるねじ締め作
業を安定的に行うことができる。
【0051】ここで、本発明を適用したねじ締め装置1
は、上述した構成に必ずしも限定されるものではない。
【0052】例えば、図7に示すようなスライド機構2
1が設けられた構成であってもよい。
【0053】このスライド機構21は、ドライバ受12
に取り付けられたロッド受22と、このロッド受22と
連結された長尺状のスライダロッド23とを備え、この
スライダロッド23の他端部がロッド支持部材24によ
り支柱19に支持されている。
【0054】このスライド機構21では、ツールプレー
ト7に保持された電動ドライバ3が図1中矢印C方向に
移動操作されると、ロッド受22がスライダロッド23
の長手方向、すなわち図7中矢印G方向にスライドする
ことになる。この場合、スライダロッド23は、ロッド
支持部材24側から突出することがなく、スペース的に
有利な構成となる。
【0055】また、図8に示すようなスライダ機構25
が設けられた構成であってもよい。
【0056】このスライダ機構25は、一端がドライバ
受12に接続された長尺状の第1のロッド25aと、こ
の第1のロッド25aに対して挿脱されながらスライド
される長尺状の第2のロッド25bとを備え、第2のロ
ッド25bの他端部がロッド支持部材26により支柱1
9に支持されている。
【0057】このスライダ機構25では、ツールプレー
ト7に保持された電動ドライバ3が図1中矢印C方向に
移動操作されると、第1のロッド25aが第2のロッド
25bに対して第1のロッド25a及び第2のロッド2
5bの長手方向、すなわち図8中矢印G方向にスライド
することになる。この場合、第2のロッド25aは、ロ
ッド支持部材24側から突出することがなく、スペース
的に有利な構成となる。
【0058】また、図9に示すようなロッド支持部材2
7が設けられた構成であってもよい。
【0059】このロッド支持部材27には、ロッド14
の外径と略一致した幅を有するスリット27aが図中矢
印D方向に亘って設けられており、ロッド14を図中矢
印D方向に移動可能するとともに、電動ドライバ3の回
転軸と略直交する面内において当該ロッド14と略直交
する方向に支持する構成とされている。この場合、ロッ
ド14に上述したロッド受17を設ける必要がなく、こ
のロッド14の一端をドライバ受12に完全に固定する
ことができる。
【0060】なお、上記ねじ締め装置1では、ロッド1
4が往復装置9に対して略平行となるように配置すれ
ば、ツールプレート7に保持された電動ドライバ3を図
1中矢印C方向に移動操作させた際に、ドライバ受12
が図2中矢印E方向に回動されるのを防ぐことができ
る。
【0061】なお、本発明を適用したねじ締め装置にお
いて、動作方式は、直交、円筒、スカラ等特に限定され
るものでない。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るねじ締め装置によれば、ドライバ移動手段が受ける締
付トルクによる反力を大幅に軽減することが可能なこと
から、締付トルクに対する強度及び剛性の向上を行わず
とも、高トルクによるねじ締め作業を安定的に行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したねじ締め装置の一例を示す斜
視図である。
【図2】上記ねじ締め装置の要部を拡大して示す斜視図
である。
【図3】上記ねじ締め装置の要部を拡大して示す断面図
である。
【図4】ドライバ受とロッド受との接合部分を示す平面
図である。
【図5】ロッド支持部材の構成を示す図であり、(a)
は、ロッド支持部材の正面図であり、(b)は、ロッド
支持部材の断面図である。
【図6】電動ドライバの締付トルクによる反力の影響を
説明するための模式図である。
【図7】本発明を適用したねじ締め装置の他の構成を示
す概略斜視図である。
【図8】本発明を適用したねじ締め装置の他の構成を示
す概略斜視図である。
【図9】本発明を適用したねじ締め装置の他の構成を示
す概略斜視図である。
【図10】従来のねじ締め装置の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ねじ締め装置、3 電動ドライバ、5 ドライバ移
動機構、7 ツールプレート、8 昇降装置、9 往復
装置、12 ドライバ受、13 ベアリング、14 ロ
ッド、15 ロッド支持部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を回転駆動させながら、この回転
    軸の回転力によりねじを締め付けるドライバ本体と、 上記ドライバ本体を上記回転軸が回転する方向に回転可
    能に保持する保持具と、 上記保持具に保持されたドライバ本体を移動操作させる
    ドライバ移動手段と、 上記ドライバ本体に一端が取り付けられた長尺状の部材
    と、 上記長尺状の部材の他端側を、少なくとも上記回転軸と
    略直交する面内において当該長尺状の部材と略直交する
    方向に支持する支持部材とを備えることを特徴とするね
    じ締め装置。
  2. 【請求項2】 上記ドライバ移動手段は、上記保持具に
    保持されたドライバ本体を上記回転軸の軸方向及び/又
    は上記回転軸に対して略直交する方向に移動操作するこ
    とを特徴とする請求項1記載のねじ締め装置。
  3. 【請求項3】 上記長尺状の部材は、その一端が上記ド
    ライバ本体に対して揺動可能に取り付けられていること
    を特徴とする請求項1記載のねじ締め装置。
  4. 【請求項4】 上記長尺状の部材は、上記ドライバ本体
    を当該長尺状の部材の長手方向にスライドさせるスライ
    ド機構を備えることを特徴とする請求項1記載のねじ締
    め装置。
  5. 【請求項5】 上記支持部材は、上記長尺状の部材を上
    記回転軸の軸方向に移動可能に支持することを特徴とす
    る請求項1記載のねじ締め装置。
  6. 【請求項6】 上記支持部材は、上記長尺状の部材を上
    記回転軸に対して略直交する方向に移動可能に支持する
    ことを特徴とする請求項1記載のねじ締め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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