JPH05228044A - 寝室温湿制御システム - Google Patents
寝室温湿制御システムInfo
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- JPH05228044A JPH05228044A JP4031650A JP3165092A JPH05228044A JP H05228044 A JPH05228044 A JP H05228044A JP 4031650 A JP4031650 A JP 4031650A JP 3165092 A JP3165092 A JP 3165092A JP H05228044 A JPH05228044 A JP H05228044A
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- JP
- Japan
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- temperature
- humidity
- bed
- sensor
- control
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- Air Conditioning Control Device (AREA)
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 快適な睡眠を提供する寝室温湿制御システム
の実現。 【構成】 寝室内の温度および湿度を変化できる温度湿
度可変手段１４と、寝床１内の温度と湿度を検出する複
数の温度センサ３及び湿度センサ４と、温度センサ３及
び湿度センサ３の出力に基づいて、温度湿度可変手段１
４をフィードバック制御する制御回路７とを備えた寝室
温湿制御システム。
の実現。 【構成】 寝室内の温度および湿度を変化できる温度湿
度可変手段１４と、寝床１内の温度と湿度を検出する複
数の温度センサ３及び湿度センサ４と、温度センサ３及
び湿度センサ３の出力に基づいて、温度湿度可変手段１
４をフィードバック制御する制御回路７とを備えた寝室
温湿制御システム。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、室内の温度及び湿度を
調節して快適な睡眠環境を提供する寝室温湿制御システ
ムに関するものである。
調節して快適な睡眠環境を提供する寝室温湿制御システ
ムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般に、夜寝るときの温度を快適
なものにするためには、壁掛け式のエアコンで温度調整
する方法や、電気毛布により直接寝床内の温度を制御す
る方法が用いられている。
なものにするためには、壁掛け式のエアコンで温度調整
する方法や、電気毛布により直接寝床内の温度を制御す
る方法が用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エアコ
ン壁掛け方式の空調は、温度分布、気流分布にばらつき
があるため、ベッドで寝ている人に快適な空調を提供し
にくいという課題がある。
ン壁掛け方式の空調は、温度分布、気流分布にばらつき
があるため、ベッドで寝ている人に快適な空調を提供し
にくいという課題がある。
【０００４】また、電気毛布を用いる方法は、直接人体
に熱を供給するが、睡眠による体温の変化を把握してい
ないため、加温し過ぎて発汗を促し睡眠を乱すことが頻
繁に起こるという課題がある。
に熱を供給するが、睡眠による体温の変化を把握してい
ないため、加温し過ぎて発汗を促し睡眠を乱すことが頻
繁に起こるという課題がある。
【０００５】本発明は、このような従来の温度調整方法
の課題を考慮し、睡眠中の寝床での快適な温度環境を提
供できる寝室システムを提供することを目的とするもの
である。
の課題を考慮し、睡眠中の寝床での快適な温度環境を提
供できる寝室システムを提供することを目的とするもの
である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、寝室内の温度
および湿度を変化できる温度湿度可変手段と、寝床内の
温度と湿度を検出する複数の温度センサ及び湿度センサ
と、温度センサ及び湿度センサの出力に基づいて、温度
湿度可変手段をフィードバック制御する制御手段とを備
えた寝室温湿制御システムである。
および湿度を変化できる温度湿度可変手段と、寝床内の
温度と湿度を検出する複数の温度センサ及び湿度センサ
と、温度センサ及び湿度センサの出力に基づいて、温度
湿度可変手段をフィードバック制御する制御手段とを備
えた寝室温湿制御システムである。
【０００７】
【作用】本発明では、温度センサ及び湿度センサによ
り、寝床内の温度と湿度を検出し、制御手段により、そ
の検出結果に従って、寝室内の温度および湿度を変化で
きる温度湿度可変手段を制御する。これによって、発汗
状態も含む睡眠中の状態を把握し、最適な温湿度環境に
制御して快適な睡眠を提供することができる。
り、寝床内の温度と湿度を検出し、制御手段により、そ
の検出結果に従って、寝室内の温度および湿度を変化で
きる温度湿度可変手段を制御する。これによって、発汗
状態も含む睡眠中の状態を把握し、最適な温湿度環境に
制御して快適な睡眠を提供することができる。
【０００８】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。 （実施例１）図１は、本発明の寝室温湿制御システムの
一実施例を示す斜視図であって、図に示すように、寝具
１はその下に送風マット９を備えている。送風マット９
には、隅部に温風ユニット５と吸い込みフィルタ６が取
り付けられている。温風ユニット５は吸込フィルタ６を
介して室内の空気を吸い込んで寝床内に風または温風を
吹き出して温湿度を変えることができる。さらに、寝床
内の温度及び湿度を検出する温度センサ３、湿度センサ
４が、図１に示すようにライン状に並べられている。そ
の位置としては、人体の背中部に近いところが好まし
い。それは、寝床内温度分布と皮膚温の関係を調べたと
ころ、一番皮膚温に近くばらつきの少ない温度が検出で
きたためである。これは、からだによる加圧面積が広い
ことが原因と考えられる。さらに、寝床内に覚醒状態で
被験者に入床してもらい、各部位の皮膚温を計測しなが
ら温冷感、発汗感、快適感について申告してもらう実験
を重ねたところ、図２に示すように、背中部の温度は、
寝床内の人の温冷感に良く相関した。湿度においても図
３に示すように背中部の湿度が人の発汗感に良く相関し
ている。また、温度センサ３と同じ場所におくことによ
り、体の位置を温度センサで検出しながら湿度が検出で
き、寝室の湿度の影響を防ぎ、発汗状態に即した湿度変
化を検出できる。温度センサ３には、小型のサーミスタ
を、湿度センサ４には、セラミック基板上に半導体高分
子の薄膜や微粉末を蒸着塗布した電気抵抗式のセンサま
たは、ナイロンリボンの湿度変化による伸縮を利用した
センサを用いている。
明する。 （実施例１）図１は、本発明の寝室温湿制御システムの
一実施例を示す斜視図であって、図に示すように、寝具
１はその下に送風マット９を備えている。送風マット９
には、隅部に温風ユニット５と吸い込みフィルタ６が取
り付けられている。温風ユニット５は吸込フィルタ６を
介して室内の空気を吸い込んで寝床内に風または温風を
吹き出して温湿度を変えることができる。さらに、寝床
内の温度及び湿度を検出する温度センサ３、湿度センサ
４が、図１に示すようにライン状に並べられている。そ
の位置としては、人体の背中部に近いところが好まし
い。それは、寝床内温度分布と皮膚温の関係を調べたと
ころ、一番皮膚温に近くばらつきの少ない温度が検出で
きたためである。これは、からだによる加圧面積が広い
ことが原因と考えられる。さらに、寝床内に覚醒状態で
被験者に入床してもらい、各部位の皮膚温を計測しなが
ら温冷感、発汗感、快適感について申告してもらう実験
を重ねたところ、図２に示すように、背中部の温度は、
寝床内の人の温冷感に良く相関した。湿度においても図
３に示すように背中部の湿度が人の発汗感に良く相関し
ている。また、温度センサ３と同じ場所におくことによ
り、体の位置を温度センサで検出しながら湿度が検出で
き、寝室の湿度の影響を防ぎ、発汗状態に即した湿度変
化を検出できる。温度センサ３には、小型のサーミスタ
を、湿度センサ４には、セラミック基板上に半導体高分
子の薄膜や微粉末を蒸着塗布した電気抵抗式のセンサま
たは、ナイロンリボンの湿度変化による伸縮を利用した
センサを用いている。
【０００９】また、その寝具１がある寝室内の温熱環境
を整えるためにエアコン１４が壁に掛けられている。１
５は、そのエアコン１４のコントロール部である。
を整えるためにエアコン１４が壁に掛けられている。１
５は、そのエアコン１４のコントロール部である。
【００１０】温度センサ３、湿度センサ４、温風ユニッ
ト５は制御回路７に接続されている。さらに、エアコン
１４のコントロール部１５は、制御回路７に接続されて
いる。制御回路７は寝床内の温度および湿度が目標値に
なるように温度センサ３及び湿度センサ４の出力に応じ
て温風ユニット５とエアコンのコントロール部１５をフ
ィードバック制御するようになっている。
ト５は制御回路７に接続されている。さらに、エアコン
１４のコントロール部１５は、制御回路７に接続されて
いる。制御回路７は寝床内の温度および湿度が目標値に
なるように温度センサ３及び湿度センサ４の出力に応じ
て温風ユニット５とエアコンのコントロール部１５をフ
ィードバック制御するようになっている。
【００１１】次に、本実施例の動作を説明する。
【００１２】まず、制御回路７は、温度センサ３、湿度
センサ４からの検出信号に基づき、寝床内の温度が３０
℃以下で変化量が５分間で０．５℃以下のとき寝床内に
は人がいないと判断し、予熱や予冷および寝具乾燥を行
なう。予熱に於ては目標値を制御回路７に入力しておく
と寝床内の温度センサ３の出力によりフィードバックを
かけながら温風ユニット５を作動させて目標温度に到達
させることができる。タイマーで入床予定時刻を入力し
ておくと目標値到達時間だけ前から予熱を作動させれば
効率よくできる。逆に、日本の夏は、高温多湿であるた
め、寝苦しい。そこで、寝室の温度が２８℃以上の時は
制御回路７は、寝室のエアコン１４のコントロール部１
５を通じて、冷房をかけながら温風ユニット５を作動さ
せると、冷たい空気を吸い込みフィルタ６から吸い込ん
で、送風マット９の吹き出し孔から吹き出すので、寝床
内温度を低下させさらに除湿もできるため、寝やすい環
境を提供できる。また、寝室内の温度は、エアコン１４
により制御し、コントロール部１５に季節及び個人の好
みを加え、冬は１８℃から２０℃、夏は２３℃から２５
℃に設定する。湿度は５０ＲＨ％付近にする。快適に寝
るためには、寝床内の温熱環境も大切だが、周りの温熱
環境も大きく影響するので予め設定することにより速や
かな入眠に効果がある。また、寝具１は１晩寝るとコッ
プ数杯分の水を吸収するといわれており、寝具１が湿っ
ていると冬は冷たく夏は蒸し暑いため寝心地が悪い。そ
こで、寝床内の湿度センサ４により、非在床時に湿度６
０％を越える場合は、温風ユニット５を作動させて寝具
乾燥を行なう。通常の乾燥機能はタイマーでされている
が、湿度センサ４で４０％以下になるまで確認しながら
乾燥できるため効率よく乾燥でき、常に寝具１が乾燥さ
れているのでダニの発生を防ぎ清潔に保つことができ
る。
センサ４からの検出信号に基づき、寝床内の温度が３０
℃以下で変化量が５分間で０．５℃以下のとき寝床内に
は人がいないと判断し、予熱や予冷および寝具乾燥を行
なう。予熱に於ては目標値を制御回路７に入力しておく
と寝床内の温度センサ３の出力によりフィードバックを
かけながら温風ユニット５を作動させて目標温度に到達
させることができる。タイマーで入床予定時刻を入力し
ておくと目標値到達時間だけ前から予熱を作動させれば
効率よくできる。逆に、日本の夏は、高温多湿であるた
め、寝苦しい。そこで、寝室の温度が２８℃以上の時は
制御回路７は、寝室のエアコン１４のコントロール部１
５を通じて、冷房をかけながら温風ユニット５を作動さ
せると、冷たい空気を吸い込みフィルタ６から吸い込ん
で、送風マット９の吹き出し孔から吹き出すので、寝床
内温度を低下させさらに除湿もできるため、寝やすい環
境を提供できる。また、寝室内の温度は、エアコン１４
により制御し、コントロール部１５に季節及び個人の好
みを加え、冬は１８℃から２０℃、夏は２３℃から２５
℃に設定する。湿度は５０ＲＨ％付近にする。快適に寝
るためには、寝床内の温熱環境も大切だが、周りの温熱
環境も大きく影響するので予め設定することにより速や
かな入眠に効果がある。また、寝具１は１晩寝るとコッ
プ数杯分の水を吸収するといわれており、寝具１が湿っ
ていると冬は冷たく夏は蒸し暑いため寝心地が悪い。そ
こで、寝床内の湿度センサ４により、非在床時に湿度６
０％を越える場合は、温風ユニット５を作動させて寝具
乾燥を行なう。通常の乾燥機能はタイマーでされている
が、湿度センサ４で４０％以下になるまで確認しながら
乾燥できるため効率よく乾燥でき、常に寝具１が乾燥さ
れているのでダニの発生を防ぎ清潔に保つことができ
る。
【００１３】次に、図４は、本発明の１実施例による入
床時の寝室内温度湿度制御の内容を示すブロック図であ
り、温度センサ３および湿度センサ４からなる検知手段
１０、検知手段１０からの信号を温度、湿度に変換する
演算手段１１、ファジイ推論を実行するファジイ推論プ
ロセッサ１２、およびファジイ推論が実行される際に必
要な推論ルールを記憶するファジイ推論記憶装置１３か
ら構成される。検知手段１０はライン上の温度センサ３
及び湿度センサ４で、得られた信号は演算手段１１へ送
られ、ここで温度、湿度に変換される。本実施例で採用
した推論ルールは次のようなものであり、ファジイルー
ル記憶装置１３内部に記憶されている。すなわち、寝床
内温度（Ｔ，３段階ＬＴ：低温、ＭＴ：中温、ＨＴ：高
温）より人の温冷感（Ｓ１）を判定し、寝床内湿度
（Ｈ，２段階ＬＨ：低湿、ＨＨ：高湿）により発汗感
（Ｓ２）を推定する。その推定ルール則を、下記に示
す。 ルール１：IF T is LT and H is LH THEN S1 is COOL
（涼しい） ルール２：IF T is MT and H is LH THEN S1 is NEUTRA
L（どちらでもない） ルール１：IF T is HT and H is LH THEN S1 is WARM
（暖かい） ルール１：IF T is LT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION（発汗） ルール１：IF T is MT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION ルール１：IF T is HT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION この推論ルールを用いて人の感覚（Ｓ１，Ｓ２）を判定
するため、図５に示すようなメンバーシップ関数を用い
たファジイ推論を行なう。図５（Ａ）は温冷感（Ｓ１）
にたいするメンバーシップ関数であり、ＣＯＯＬ，ＮＥ
ＵＴＲＡＬ，ＷＡＲＭなどはファジイ集合である。図５
（Ｂ）は発汗感（Ｓ２）にたいするメンバーシップ関数
であり、ＰＥＲＳＰＩＲＡＴＩＯＮはファジイ集合であ
る。この図５は人の温冷感および発汗感について数多く
の実験データより求めたものである。Ｔはライン上の温
度センサ３のうちで最高温度を示すもののデータを用い
ている。この最高温度は背中の皮膚温度より２度低かっ
たが、温度変化も追従しており、温冷感と良く相関して
いた。３１度以下になるとＣＯＯＬ、３４度以上になる
とＷＡＲＭの申告がほとんどであった。この温冷感は、
寝室内の温度、湿度と関連があり、周りの温度が低いと
温冷感が高めにシフトし（即ち低い温度でも暖かく申告
する）、湿度が高いと温冷感が低めにシフトした。ま
た、個人差も存在する。そこで、寝室の温度湿度（ベッ
ド端の温度センサ３と湿度センサ４より検知）のデータ
および個人の好みをインプットすることにより、より正
確な推定が可能となる。発汗感については、寝床内の温
度の最高点部位の湿度との相関を調べたところ、相対湿
度６５％以上では殆どＰＥＲＳＰＩＲＡＴＩＯＮの申告
があった。さらに、寝室の温度が１０度と低くても発汗
現象がみられ、ＷＡＲＭの申告なのに寝床内温度ではＣ
ＯＯＬと判断される場合があった。以上より、温度に加
えて湿度も判定材料とすることにより推定精度を高めそ
の場の状況に応じた快適な制御が可能となる。
床時の寝室内温度湿度制御の内容を示すブロック図であ
り、温度センサ３および湿度センサ４からなる検知手段
１０、検知手段１０からの信号を温度、湿度に変換する
演算手段１１、ファジイ推論を実行するファジイ推論プ
ロセッサ１２、およびファジイ推論が実行される際に必
要な推論ルールを記憶するファジイ推論記憶装置１３か
ら構成される。検知手段１０はライン上の温度センサ３
及び湿度センサ４で、得られた信号は演算手段１１へ送
られ、ここで温度、湿度に変換される。本実施例で採用
した推論ルールは次のようなものであり、ファジイルー
ル記憶装置１３内部に記憶されている。すなわち、寝床
内温度（Ｔ，３段階ＬＴ：低温、ＭＴ：中温、ＨＴ：高
温）より人の温冷感（Ｓ１）を判定し、寝床内湿度
（Ｈ，２段階ＬＨ：低湿、ＨＨ：高湿）により発汗感
（Ｓ２）を推定する。その推定ルール則を、下記に示
す。 ルール１：IF T is LT and H is LH THEN S1 is COOL
（涼しい） ルール２：IF T is MT and H is LH THEN S1 is NEUTRA
L（どちらでもない） ルール１：IF T is HT and H is LH THEN S1 is WARM
（暖かい） ルール１：IF T is LT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION（発汗） ルール１：IF T is MT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION ルール１：IF T is HT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION この推論ルールを用いて人の感覚（Ｓ１，Ｓ２）を判定
するため、図５に示すようなメンバーシップ関数を用い
たファジイ推論を行なう。図５（Ａ）は温冷感（Ｓ１）
にたいするメンバーシップ関数であり、ＣＯＯＬ，ＮＥ
ＵＴＲＡＬ，ＷＡＲＭなどはファジイ集合である。図５
（Ｂ）は発汗感（Ｓ２）にたいするメンバーシップ関数
であり、ＰＥＲＳＰＩＲＡＴＩＯＮはファジイ集合であ
る。この図５は人の温冷感および発汗感について数多く
の実験データより求めたものである。Ｔはライン上の温
度センサ３のうちで最高温度を示すもののデータを用い
ている。この最高温度は背中の皮膚温度より２度低かっ
たが、温度変化も追従しており、温冷感と良く相関して
いた。３１度以下になるとＣＯＯＬ、３４度以上になる
とＷＡＲＭの申告がほとんどであった。この温冷感は、
寝室内の温度、湿度と関連があり、周りの温度が低いと
温冷感が高めにシフトし（即ち低い温度でも暖かく申告
する）、湿度が高いと温冷感が低めにシフトした。ま
た、個人差も存在する。そこで、寝室の温度湿度（ベッ
ド端の温度センサ３と湿度センサ４より検知）のデータ
および個人の好みをインプットすることにより、より正
確な推定が可能となる。発汗感については、寝床内の温
度の最高点部位の湿度との相関を調べたところ、相対湿
度６５％以上では殆どＰＥＲＳＰＩＲＡＴＩＯＮの申告
があった。さらに、寝室の温度が１０度と低くても発汗
現象がみられ、ＷＡＲＭの申告なのに寝床内温度ではＣ
ＯＯＬと判断される場合があった。以上より、温度に加
えて湿度も判定材料とすることにより推定精度を高めそ
の場の状況に応じた快適な制御が可能となる。
【００１４】制御法としては、ＷＡＲＭまたはＰＥＲＳ
ＰＩＲＡＴＩＯＮと判定したらエアコン１４のコントロ
ール部１５を作動させ、寝室内の温度を下げる。寝床内
の温風ユニット５を作動させて送風すれば速やかに冷却
が可能であるが、急激な温度変化は体の温度調節機能を
狂わせるため適しているとはかぎらない。つぎに、ＣＯ
ＯＬと判定した場合は、エアコン１４の温度設定を上げ
て寝室内温度を上げる。寝床内の温風ユニット５で温風
を流すと急激に温度が上昇するが、低温やけどなどの危
険性があるため、寝室温度を加温する方が睡眠時の制御
には適している。
ＰＩＲＡＴＩＯＮと判定したらエアコン１４のコントロ
ール部１５を作動させ、寝室内の温度を下げる。寝床内
の温風ユニット５を作動させて送風すれば速やかに冷却
が可能であるが、急激な温度変化は体の温度調節機能を
狂わせるため適しているとはかぎらない。つぎに、ＣＯ
ＯＬと判定した場合は、エアコン１４の温度設定を上げ
て寝室内温度を上げる。寝床内の温風ユニット５で温風
を流すと急激に温度が上昇するが、低温やけどなどの危
険性があるため、寝室温度を加温する方が睡眠時の制御
には適している。
【００１５】以上のように制御して、ＮＥＵＴＲＡＬな
状況に寝床内を保つことにより、熟睡できる環境が提供
できる。寝床内温度及び湿度の測定は５分間隔で行な
い、加熱や冷却の制御時には１分間隔にすることにより
きめの細かい制御ができる。
状況に寝床内を保つことにより、熟睡できる環境が提供
できる。寝床内温度及び湿度の測定は５分間隔で行な
い、加熱や冷却の制御時には１分間隔にすることにより
きめの細かい制御ができる。
【００１６】このように、ファジイ推論により人の温冷
感、発汗感という曖昧な量を的確に判断して快適な寝床
内気候を提供できる。 （実施例２）実施例１に示したように、時間毎の寝床内
温度、湿度を測定して寝ている人の温冷感、発汗感を推
定し寝床内環境を制御するのに加え、前の測定時との変
化量をもとに５分後を推定して早めに制御をスタートさ
せると、状況を変化させるためのエネルギーが小さくて
すむというメリットがある。例えば、湿度が５分で５％
高くなったとき、次の５分でさらに５％高くなると予想
しその値が６５％を越えたらエアコン１４の冷却をスタ
ートさせると、発汗を早めに抑えられる。さらに、変化
量が大きい場合を想定すると、入床してすぐの温度が安
定化されてないとき、寝入って温熱性の発汗が起こり湿
度が高くなるとき、体動により布団をけぬいだとき、明
け方近くに室温が低下し寝床内温度が下がったときな
ど、速やかに環境制御をかけないと覚醒してしまう場合
が多い。そこで、変化量が大きい場合、たとえば、温度
変化が５分で１度以上の場合、湿度変化が５分で２％以
上の場合、制御は測定時の５分後を予想して行なうよう
にする。特に、入床時などは感覚が鋭敏であり、経歴の
差（入浴してすぐ、スポーツ後、食後、安静にしていた
後など）により、温度湿度に対する感じかたや生理反応
も異なるため、細かく環境を制御して速やかに入眠させ
る必要がある。逆に寝入れば、温度や湿度の変動が小さ
くなり、感覚も鈍るため、制御も急激にするのでなく、
温度変化量及び変化率を小さくできる。人は寝入るとき
に温熱性の発汗をして体温を低くするという体温調節を
行なうので、入床後の湿度の増加から発汗を判定し、睡
眠が深くなったことを検知し、温度湿度制御の方法をか
えることで省エネにも効果がある。以上のように、寝床
内の温度と湿度の絶対値とともに変化量を検知すること
により、睡眠状態に即した制御が可能となる。
感、発汗感という曖昧な量を的確に判断して快適な寝床
内気候を提供できる。 （実施例２）実施例１に示したように、時間毎の寝床内
温度、湿度を測定して寝ている人の温冷感、発汗感を推
定し寝床内環境を制御するのに加え、前の測定時との変
化量をもとに５分後を推定して早めに制御をスタートさ
せると、状況を変化させるためのエネルギーが小さくて
すむというメリットがある。例えば、湿度が５分で５％
高くなったとき、次の５分でさらに５％高くなると予想
しその値が６５％を越えたらエアコン１４の冷却をスタ
ートさせると、発汗を早めに抑えられる。さらに、変化
量が大きい場合を想定すると、入床してすぐの温度が安
定化されてないとき、寝入って温熱性の発汗が起こり湿
度が高くなるとき、体動により布団をけぬいだとき、明
け方近くに室温が低下し寝床内温度が下がったときな
ど、速やかに環境制御をかけないと覚醒してしまう場合
が多い。そこで、変化量が大きい場合、たとえば、温度
変化が５分で１度以上の場合、湿度変化が５分で２％以
上の場合、制御は測定時の５分後を予想して行なうよう
にする。特に、入床時などは感覚が鋭敏であり、経歴の
差（入浴してすぐ、スポーツ後、食後、安静にしていた
後など）により、温度湿度に対する感じかたや生理反応
も異なるため、細かく環境を制御して速やかに入眠させ
る必要がある。逆に寝入れば、温度や湿度の変動が小さ
くなり、感覚も鈍るため、制御も急激にするのでなく、
温度変化量及び変化率を小さくできる。人は寝入るとき
に温熱性の発汗をして体温を低くするという体温調節を
行なうので、入床後の湿度の増加から発汗を判定し、睡
眠が深くなったことを検知し、温度湿度制御の方法をか
えることで省エネにも効果がある。以上のように、寝床
内の温度と湿度の絶対値とともに変化量を検知すること
により、睡眠状態に即した制御が可能となる。
【００１７】なお、本発明の制御手段は、コンピュータ
を用いてソフトウェア的に実現し、あるいはそれら各機
能を有する専用のハード回路を用いて実現してもかまわ
ない。
を用いてソフトウェア的に実現し、あるいはそれら各機
能を有する専用のハード回路を用いて実現してもかまわ
ない。
【００１８】また、本発明の温度湿度可変手段は、上記
実施例ではエアコンであったが、他の温度湿度を変更し
得る手段であってもかまわない。
実施例ではエアコンであったが、他の温度湿度を変更し
得る手段であってもかまわない。
【００１９】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、寝室内の温度および湿度を可変する手段と、
寝床内の温度と湿度を検出する温度センサ及び湿度セン
サと、温度、湿度センサの出力に基づいて可変手段をフ
ィードバック制御する制御手段とを備えているので、睡
眠の経過に即した寝床内気候を提供できるという長所を
有する。
本発明は、寝室内の温度および湿度を可変する手段と、
寝床内の温度と湿度を検出する温度センサ及び湿度セン
サと、温度、湿度センサの出力に基づいて可変手段をフ
ィードバック制御する制御手段とを備えているので、睡
眠の経過に即した寝床内気候を提供できるという長所を
有する。
【図１】本発明の一実施例の寝室温湿制御システムの斜
視図である。
視図である。
【図２】本発明の一実施例の温冷感と寝床内温度の相関
図である。
図である。
【図３】本発明の一実施例の発汗感と寝床内湿度の相関
図である。
図である。
【図４】本発明の一実施例の感覚に対するファジイ推論
のブロック図である。
のブロック図である。
【図５】本発明の一実施例の感覚に対するファジイ変数
のメンバーシップ関数を示す図である。
のメンバーシップ関数を示す図である。
１ 寝具 ３ 温度センサ ４ 湿度センサ ５ 温風ユニット ６ 吸い込みフィルター ７ 制御回路（手段） ９ 送風マット １０ 検知手段 １１ 演算手段 １２ ファジイ推論プロセッサ １３ ファジイ推論記憶装置 １４ エアコン １５ エアコンのコントロール部
Claims (5)
- 【請求項１】 寝室内の温度および湿度を変化できる温
度湿度可変手段と、寝床内の温度と湿度を検出する複数
の温度センサ及び湿度センサと、前記温度センサ及び湿
度センサの出力に基づいて、前記温度湿度可変手段をフ
ィードバック制御する制御手段とを備えたことを特徴と
する寝室温湿制御システム。 - 【請求項２】 制御手段は、前記寝床内の最高温度によ
り前記温度湿度可変手段を制御することを特徴とする請
求項１記載の寝室温湿制御システム。 - 【請求項３】 制御手段は、前記寝床内の最高温度部位
の湿度により前記温度湿度可変手段を制御することを特
徴とする請求項１記載の寝室温湿制御システム。 - 【請求項４】 制御手段は、前記寝床内温度の絶対値及
び変化量により人の在床及び非在床を検知して、前記温
度湿度可変手段を制御することを特徴とする請求項１記
載の寝室温湿制御システム。 - 【請求項５】 制御手段は、前記寝床内の最高温度部位
の湿度の絶対値及び変化量により、前記温度湿度可変手
段を制御することを特徴とする請求項１記載の寝室温湿
制御システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4031650A JPH05228044A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 寝室温湿制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4031650A JPH05228044A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 寝室温湿制御システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05228044A true JPH05228044A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12337056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4031650A Pending JPH05228044A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 寝室温湿制御システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05228044A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11141953A (ja) * | 1997-11-11 | 1999-05-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 熱負荷制御装置および媒体 |
| JPH11223374A (ja) * | 1998-02-10 | 1999-08-17 | Daikin Ind Ltd | 睡眠状態検知装置及びそれを用いた空気調和システム並びに空気調和方法 |
| JPH11290456A (ja) * | 1998-04-06 | 1999-10-26 | Daikin Ind Ltd | 入眠検出装置及び制御装置 |
| WO2016185565A1 (ja) * | 2015-05-19 | 2016-11-24 | 株式会社セフト研究所 | 送風量制御装置 |
| CN113551517A (zh) * | 2021-07-08 | 2021-10-26 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于寝具的湿度控制方法、装置、调湿设备及存储介质 |
| CN114251786A (zh) * | 2021-12-11 | 2022-03-29 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种智能控制方法、装置、存储介质和空调器 |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4031650A patent/JPH05228044A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11141953A (ja) * | 1997-11-11 | 1999-05-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 熱負荷制御装置および媒体 |
| JPH11223374A (ja) * | 1998-02-10 | 1999-08-17 | Daikin Ind Ltd | 睡眠状態検知装置及びそれを用いた空気調和システム並びに空気調和方法 |
| JPH11290456A (ja) * | 1998-04-06 | 1999-10-26 | Daikin Ind Ltd | 入眠検出装置及び制御装置 |
| WO2016185565A1 (ja) * | 2015-05-19 | 2016-11-24 | 株式会社セフト研究所 | 送風量制御装置 |
| JPWO2016185565A1 (ja) * | 2015-05-19 | 2018-03-08 | 株式会社セフト研究所 | 送風量制御装置 |
| CN113551517A (zh) * | 2021-07-08 | 2021-10-26 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于寝具的湿度控制方法、装置、调湿设备及存储介质 |
| CN114251786A (zh) * | 2021-12-11 | 2022-03-29 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种智能控制方法、装置、存储介质和空调器 |
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