JP2966175B2 - ベッド温湿制御システム - Google Patents
ベッド温湿制御システムInfo
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- JP2966175B2 JP2966175B2 JP3164992A JP3164992A JP2966175B2 JP 2966175 B2 JP2966175 B2 JP 2966175B2 JP 3164992 A JP3164992 A JP 3164992A JP 3164992 A JP3164992 A JP 3164992A JP 2966175 B2 JP2966175 B2 JP 2966175B2
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- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Bedding Items (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、寝床内の温度及び湿度
を調節して快適な睡眠環境を提供するベッド温湿システ
ムに関するものである。
を調節して快適な睡眠環境を提供するベッド温湿システ
ムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般に、夜寝るときの温度を快適
なものにするためには、壁掛け式のエアコンで温度調整
する方法や、電気毛布により直接寝床内の温度を制御す
る方法が用いられている。
なものにするためには、壁掛け式のエアコンで温度調整
する方法や、電気毛布により直接寝床内の温度を制御す
る方法が用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エアコ
ン壁掛け方式の空調は、温度分布、気流分布にばらつき
があるため、ベッドで寝ている人に快適な空調を提供し
にくいという課題がある。
ン壁掛け方式の空調は、温度分布、気流分布にばらつき
があるため、ベッドで寝ている人に快適な空調を提供し
にくいという課題がある。
【０００４】また、電気毛布を用いる方法は、直接人体
に熱を供給するが、睡眠による体温の変化を把握してい
ないため、加温し過ぎて発汗を促し睡眠を乱すことが頻
繁に起こるという課題がある。
に熱を供給するが、睡眠による体温の変化を把握してい
ないため、加温し過ぎて発汗を促し睡眠を乱すことが頻
繁に起こるという課題がある。
【０００５】本発明は、このような従来の温度調整方法
の課題を考慮し、睡眠中の寝床での快適な温度環境を提
供できるベッドシステムを提供することを目的とするも
のである。
の課題を考慮し、睡眠中の寝床での快適な温度環境を提
供できるベッドシステムを提供することを目的とするも
のである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、寝床内の温度
および湿度を変化させる温度湿度可変手段と、寝床内の
温度と湿度を検出する温度センサ及び湿度センサと、温
度センサ、湿度センサの出力により温度湿度可変手段を
フィードバック制御する制御手段とを備え、寝床内の最
高温度により制御することを特徴とするベッド温湿度制
御システムである。
および湿度を変化させる温度湿度可変手段と、寝床内の
温度と湿度を検出する温度センサ及び湿度センサと、温
度センサ、湿度センサの出力により温度湿度可変手段を
フィードバック制御する制御手段とを備え、寝床内の最
高温度により制御することを特徴とするベッド温湿度制
御システムである。
【０００７】
【作用】本発明では、温度センサ及び湿度センサによっ
て、寝床内の温度と湿度を検出し、制御手段によって、
温度センサ、湿度センサの出力により温度湿度可変手段
をフィードバック制御するので、温度に加えて湿度も検
出することとなり、発汗状態も含む睡眠中の状態を把握
し、最適な温湿度環境に制御して快適な睡眠を提供する
ことができる。
て、寝床内の温度と湿度を検出し、制御手段によって、
温度センサ、湿度センサの出力により温度湿度可変手段
をフィードバック制御するので、温度に加えて湿度も検
出することとなり、発汗状態も含む睡眠中の状態を把握
し、最適な温湿度環境に制御して快適な睡眠を提供する
ことができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 （実施例１）図１（Ａ）は本発明にかかるベットシステ
ムの一実施例を示す斜視図である。また、（Ｂ）は、そ
の略示断面図である。図に示すように、寝具１は、温度
湿度可変手段として、吹き出し孔８が上面に形成された
送風マット９と、その中に内蔵されたヒータ２を備えて
いる。送風マット９には、その隅部に温風ユニット５と
吸い込みフィルタ６が取り付けられいる。その吸い込み
フィルタ６から室内の空気を吸い込み、温風ユニット５
がその空気を送風マット９全体に送りだし、吹き出し孔
８から寝床内に風または温風を吹き出すようになってい
る。
て説明する。 （実施例１）図１（Ａ）は本発明にかかるベットシステ
ムの一実施例を示す斜視図である。また、（Ｂ）は、そ
の略示断面図である。図に示すように、寝具１は、温度
湿度可変手段として、吹き出し孔８が上面に形成された
送風マット９と、その中に内蔵されたヒータ２を備えて
いる。送風マット９には、その隅部に温風ユニット５と
吸い込みフィルタ６が取り付けられいる。その吸い込み
フィルタ６から室内の空気を吸い込み、温風ユニット５
がその空気を送風マット９全体に送りだし、吹き出し孔
８から寝床内に風または温風を吹き出すようになってい
る。
【０００９】ヒータ２、多数の温度センサ３、湿度セン
サ４および温風ユニット５は、制御回路７に接続されて
おり、制御回路７では寝床内の温度および湿度が目標値
になるように温度センサ３、及び湿度センサ４の出力に
応じてヒータ２と温風ユニット５をフィードバック制御
するようになっている。温度センサ３には、小型のサー
ミスタを、湿度センサ４には、セラミック基板上に半導
体高分子の薄膜や微粉末を蒸着塗布した電気抵抗式のセ
ンサまたは、ナイロンリボンの湿度変化による伸縮を利
用したセンサを用いている。
サ４および温風ユニット５は、制御回路７に接続されて
おり、制御回路７では寝床内の温度および湿度が目標値
になるように温度センサ３、及び湿度センサ４の出力に
応じてヒータ２と温風ユニット５をフィードバック制御
するようになっている。温度センサ３には、小型のサー
ミスタを、湿度センサ４には、セラミック基板上に半導
体高分子の薄膜や微粉末を蒸着塗布した電気抵抗式のセ
ンサまたは、ナイロンリボンの湿度変化による伸縮を利
用したセンサを用いている。
【００１０】なお、温度センサ３及び湿度センサ４の配
置場所は次のようにする。寝床内の温度及び湿度を検出
する温度センサ３、湿度センサ４を図１に示すようにラ
イン状に並べる。位置としては、人体の背中部に近いと
ころが好ましい。それは、寝床内温度分布と皮膚温の関
係を調べたところ、一番皮膚温に近くばらつきの少ない
温度が検出できたためである。これは、からだによる加
圧面積が広いことが原因と考えられる。すなわち、寝床
内に覚醒状態で被験者に入床してもらい、各部位の皮膚
温を計測しながら温冷感、発汗感、快適感について申告
してもらう実験を重ねたところ、図２に示すように、背
中部の温度は、寝床内の人の温冷感に良く相関した。湿
度においても図３に示すように背中部の湿度が人の発汗
感に良く相関している。また、湿度センサ４を温度セン
サ３と同じ場所におくことにより、体の位置を温度セン
サ３で検出しながら湿度が検出でき、寝室の湿度の影響
を防ぎ、発汗状態に即した湿度変化を検出できる。
置場所は次のようにする。寝床内の温度及び湿度を検出
する温度センサ３、湿度センサ４を図１に示すようにラ
イン状に並べる。位置としては、人体の背中部に近いと
ころが好ましい。それは、寝床内温度分布と皮膚温の関
係を調べたところ、一番皮膚温に近くばらつきの少ない
温度が検出できたためである。これは、からだによる加
圧面積が広いことが原因と考えられる。すなわち、寝床
内に覚醒状態で被験者に入床してもらい、各部位の皮膚
温を計測しながら温冷感、発汗感、快適感について申告
してもらう実験を重ねたところ、図２に示すように、背
中部の温度は、寝床内の人の温冷感に良く相関した。湿
度においても図３に示すように背中部の湿度が人の発汗
感に良く相関している。また、湿度センサ４を温度セン
サ３と同じ場所におくことにより、体の位置を温度セン
サ３で検出しながら湿度が検出でき、寝室の湿度の影響
を防ぎ、発汗状態に即した湿度変化を検出できる。
【００１１】次に、本実施例の動作を説明する。
【００１２】温度センサ３の温度が３０℃以上になり５
分間で０．５℃以上の増加がある場合、在床と検知す
る。非在床の場合は予熱や予冷を行い、在床の場合温度
センサ３と湿度センサ４の入力により温湿度制御を行な
う。
分間で０．５℃以上の増加がある場合、在床と検知す
る。非在床の場合は予熱や予冷を行い、在床の場合温度
センサ３と湿度センサ４の入力により温湿度制御を行な
う。
【００１３】まず、予熱に於ては目標値を制御回路７に
入力しておくと寝床内の温度センサ３の出力によりフィ
ードバックをかけながら温風ユニット５を作動させて目
標温度に到達させることができる。タイマーで入床予定
時刻を入力しておくと目標値到達時間だけ前から予熱を
作動させれば効率よくできる。逆に、日本の夏は、高温
多湿であるため、寝苦しい。そこで、寝室の冷房をかけ
ながら温風ユニット５を作動させると、冷たい空気を吸
い込みフィルタ６から吸い込んで吹き出し孔８から吹き
出すので、寝床内温度を低下させさらに除湿もできるた
め、寝やすい環境を提供できる。
入力しておくと寝床内の温度センサ３の出力によりフィ
ードバックをかけながら温風ユニット５を作動させて目
標温度に到達させることができる。タイマーで入床予定
時刻を入力しておくと目標値到達時間だけ前から予熱を
作動させれば効率よくできる。逆に、日本の夏は、高温
多湿であるため、寝苦しい。そこで、寝室の冷房をかけ
ながら温風ユニット５を作動させると、冷たい空気を吸
い込みフィルタ６から吸い込んで吹き出し孔８から吹き
出すので、寝床内温度を低下させさらに除湿もできるた
め、寝やすい環境を提供できる。
【００１４】次に、図４は、入床時の寝床内温度湿度を
制御する制御回路７の一実施例を示すブロック図であ
り、温度センサ３および湿度センサ４からなる検知手段
１０、検知手段１０からの信号を温度、湿度に変換する
演算手段１１、ファジイ推論を実行するファジイ推論プ
ロセッサ１２、およびファジイ推論が実行される際に必
要な推論ルールを記憶するファジイ推論記憶装置１３か
ら構成される。検知手段１０はライン上の温度センサ３
及び湿度センサ４で、得られた信号は演算手段１１へ送
られ、ここで温度、湿度に変換される。本実施例で採用
した推論ルールは次のようなものであり、ファジイルー
ル記憶装置１３内部に記憶されている。すなわち、寝床
内温度（Ｔ，３段階ＬＴ：低温、ＭＴ：中温、ＨＴ：高
温）より人の温冷感（Ｓ１）を判定し、寝床内湿度
（Ｈ，２段階ＬＨ：低湿、ＨＨ：高湿）により発汗感
（Ｓ２）を推定する。その推定ルール則を、下記に示
す。 ルール１：IF T is LT and H is LH THEN S1 is COOL
（涼しい） ルール２：IF T is MT and H is LH THEN S1 is NEUTRA
L（どちらでもない） ルール１：IF T is HT and H is LH THEN S1 is WARM
（暖かい） ルール１：IF T is LT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION（発汗） ルール１：IF T is MT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION ルール１：IF T is HT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION この推論ルールを用いて人の感覚（Ｓ１，Ｓ２）を判定
するため、図５に示すようなメンバーシップ関数を用い
たファジイ推論を行なう。図５（Ａ）は温冷感（Ｓ１）
にたいするメンバーシップ関数であり、ＣＯＯＬ，ＮＥ
ＵＴＲＡＬ，ＷＡＲＭなどはファジイ集合である。図５
（Ｂ）は発汗感（Ｓ２）にたいするメンバーシップ関数
であり、ＰＥＲＳＰＩＲＡＴＩＯＮはファジイ集合であ
る。この図５は人の温冷感および発汗感について数多く
の実験データより求めたものである。Ｔはライン上の温
度センサのうちで最高温度を示すもののデータを用いて
いる。この最高温度は背中の皮膚温度より２度低かった
が、温度変化も追従しており、温冷感と良く相関してい
た。３１度以下になるとＣＯＯＬ、３４度以上になると
ＷＡＲＭの申告がほとんどであった。この温冷感は、寝
室内の温度、湿度と関連があり、周りの温度が低いと温
冷感が高めにシフトし（即ち低い温度でも暖かく申告す
る）、湿度が高いと温冷感が低めにシフトした。また、
個人差も存在する。そこで、寝室の温度湿度（ベッド端
の温度センサ３と湿度センサ４より検知）のデータおよ
び個人の好みをインプットすることにより、より正確な
推定が可能となる。発汗感については、寝床内の温度の
最高点部位の湿度との相関を調べたところ、相対湿度６
５％以上では殆どＰＥＲＳＰＩＲＡＴＩＯＮの申告があ
った。さらに、寝室の温度が１０度と低くても発汗現象
がみられ、ＷＡＲＭの申告なのに寝床内温度ではＣＯＯ
Ｌと判断される場合があった。以上より、温度に加えて
湿度も判定材料とすることにより推定精度を高めその場
の状況に応じた快適な制御が可能となる。
制御する制御回路７の一実施例を示すブロック図であ
り、温度センサ３および湿度センサ４からなる検知手段
１０、検知手段１０からの信号を温度、湿度に変換する
演算手段１１、ファジイ推論を実行するファジイ推論プ
ロセッサ１２、およびファジイ推論が実行される際に必
要な推論ルールを記憶するファジイ推論記憶装置１３か
ら構成される。検知手段１０はライン上の温度センサ３
及び湿度センサ４で、得られた信号は演算手段１１へ送
られ、ここで温度、湿度に変換される。本実施例で採用
した推論ルールは次のようなものであり、ファジイルー
ル記憶装置１３内部に記憶されている。すなわち、寝床
内温度（Ｔ，３段階ＬＴ：低温、ＭＴ：中温、ＨＴ：高
温）より人の温冷感（Ｓ１）を判定し、寝床内湿度
（Ｈ，２段階ＬＨ：低湿、ＨＨ：高湿）により発汗感
（Ｓ２）を推定する。その推定ルール則を、下記に示
す。 ルール１：IF T is LT and H is LH THEN S1 is COOL
（涼しい） ルール２：IF T is MT and H is LH THEN S1 is NEUTRA
L（どちらでもない） ルール１：IF T is HT and H is LH THEN S1 is WARM
（暖かい） ルール１：IF T is LT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION（発汗） ルール１：IF T is MT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION ルール１：IF T is HT and H is HH THEN S2 is PERSPI
RATION この推論ルールを用いて人の感覚（Ｓ１，Ｓ２）を判定
するため、図５に示すようなメンバーシップ関数を用い
たファジイ推論を行なう。図５（Ａ）は温冷感（Ｓ１）
にたいするメンバーシップ関数であり、ＣＯＯＬ，ＮＥ
ＵＴＲＡＬ，ＷＡＲＭなどはファジイ集合である。図５
（Ｂ）は発汗感（Ｓ２）にたいするメンバーシップ関数
であり、ＰＥＲＳＰＩＲＡＴＩＯＮはファジイ集合であ
る。この図５は人の温冷感および発汗感について数多く
の実験データより求めたものである。Ｔはライン上の温
度センサのうちで最高温度を示すもののデータを用いて
いる。この最高温度は背中の皮膚温度より２度低かった
が、温度変化も追従しており、温冷感と良く相関してい
た。３１度以下になるとＣＯＯＬ、３４度以上になると
ＷＡＲＭの申告がほとんどであった。この温冷感は、寝
室内の温度、湿度と関連があり、周りの温度が低いと温
冷感が高めにシフトし（即ち低い温度でも暖かく申告す
る）、湿度が高いと温冷感が低めにシフトした。また、
個人差も存在する。そこで、寝室の温度湿度（ベッド端
の温度センサ３と湿度センサ４より検知）のデータおよ
び個人の好みをインプットすることにより、より正確な
推定が可能となる。発汗感については、寝床内の温度の
最高点部位の湿度との相関を調べたところ、相対湿度６
５％以上では殆どＰＥＲＳＰＩＲＡＴＩＯＮの申告があ
った。さらに、寝室の温度が１０度と低くても発汗現象
がみられ、ＷＡＲＭの申告なのに寝床内温度ではＣＯＯ
Ｌと判断される場合があった。以上より、温度に加えて
湿度も判定材料とすることにより推定精度を高めその場
の状況に応じた快適な制御が可能となる。
【００１５】制御法としては、ＷＡＲＭまたはＰＥＲＳ
ＰＩＲＡＴＩＯＮと判定したら温風ユニット５を作動さ
せ、寝床内に送風することで寝床内温度及び湿度を下げ
る。
ＰＩＲＡＴＩＯＮと判定したら温風ユニット５を作動さ
せ、寝床内に送風することで寝床内温度及び湿度を下げ
る。
【００１６】その際、寝室内のエアコンも同時に稼動さ
せるようにすると効率よく寝床内を冷やすことができ
る。つぎに、ＣＯＯＬと判定した場合は、ヒータ２の電
源を入れ、加熱する。以上のように制御して、ＮＥＵＴ
ＲＡＬな状況に寝床内を保つことにより、熟睡できる環
境が提供できる。寝床内温度及び湿度の測定は５分間隔
で行ない、加熱や冷却の制御時には１分間隔にすること
によりきめの細かい制御ができる。このように、ファジ
イ推論により人の温冷感、発汗感という曖昧な量を的確
に判断して快適な寝床内気候を提供できる。 （実施例２）実施例１に示したように、時間毎の寝床内
温度、湿度を測定して寝ている人の温冷感、発汗感を推
定し寝床内環境を制御するのに加え、前の測定時との変
化量をもとに５分後を推定して早めに制御をスタートさ
せると、状況を変化させるためのエネルギーが小さくて
すむというメリットがある。さらに、変化量が大きい場
合を想定すると、入床してすぐの温度が安定化されてな
いとき、寝入って温熱性の発汗が起こり湿度が高くなる
とき、体動により布団をけぬいだとき、明け方近くに室
温が低下し寝床内温度が下がったときなど、速やかに環
境制御をかけないと覚醒してしまう場合が多い。そこ
で、変化量が大きい場合、たとえば、温度変化が５分で
１度以上の場合、湿度変化が５分で２％以上の場合、制
御は測定時の５分後を予想して行なうようにする。特
に、入床時などは感覚が鋭敏であり、経歴の差（入浴し
てすぐ、スポーツ後、食後、安静にしていた後など）に
より、温度湿度に対する感じかたや生理反応も異なるた
め、細かく環境を制御して速やかに入眠させる必要があ
る。逆に寝入れば、温度や湿度の変動が小さくなり、感
覚も鈍るため、制御も急激にするのでなく、ヒータの加
熱強度も小さくてよく、送風量も小さくする。
せるようにすると効率よく寝床内を冷やすことができ
る。つぎに、ＣＯＯＬと判定した場合は、ヒータ２の電
源を入れ、加熱する。以上のように制御して、ＮＥＵＴ
ＲＡＬな状況に寝床内を保つことにより、熟睡できる環
境が提供できる。寝床内温度及び湿度の測定は５分間隔
で行ない、加熱や冷却の制御時には１分間隔にすること
によりきめの細かい制御ができる。このように、ファジ
イ推論により人の温冷感、発汗感という曖昧な量を的確
に判断して快適な寝床内気候を提供できる。 （実施例２）実施例１に示したように、時間毎の寝床内
温度、湿度を測定して寝ている人の温冷感、発汗感を推
定し寝床内環境を制御するのに加え、前の測定時との変
化量をもとに５分後を推定して早めに制御をスタートさ
せると、状況を変化させるためのエネルギーが小さくて
すむというメリットがある。さらに、変化量が大きい場
合を想定すると、入床してすぐの温度が安定化されてな
いとき、寝入って温熱性の発汗が起こり湿度が高くなる
とき、体動により布団をけぬいだとき、明け方近くに室
温が低下し寝床内温度が下がったときなど、速やかに環
境制御をかけないと覚醒してしまう場合が多い。そこ
で、変化量が大きい場合、たとえば、温度変化が５分で
１度以上の場合、湿度変化が５分で２％以上の場合、制
御は測定時の５分後を予想して行なうようにする。特
に、入床時などは感覚が鋭敏であり、経歴の差（入浴し
てすぐ、スポーツ後、食後、安静にしていた後など）に
より、温度湿度に対する感じかたや生理反応も異なるた
め、細かく環境を制御して速やかに入眠させる必要があ
る。逆に寝入れば、温度や湿度の変動が小さくなり、感
覚も鈍るため、制御も急激にするのでなく、ヒータの加
熱強度も小さくてよく、送風量も小さくする。
【００１７】以上のように、寝床内の温度と湿度の絶対
値とともに変化量を検知することにより、睡眠状態に即
した制御が可能となる。
値とともに変化量を検知することにより、睡眠状態に即
した制御が可能となる。
【００１８】本発明の制御手段は、コンピュータを用い
てソフトウェア的に実現し、あるいはそれら各機能を有
する専用のハード回路を用いて実現してもかまわない。
てソフトウェア的に実現し、あるいはそれら各機能を有
する専用のハード回路を用いて実現してもかまわない。
【００１９】また、本発明の温度湿度可変手段は、上記
実施例ではヒータと温風ユニットであったが、他の温度
湿度を変更し得る手段であってもかまわない。
実施例ではヒータと温風ユニットであったが、他の温度
湿度を変更し得る手段であってもかまわない。
【００２０】
【発明の効果】本発明は、寝床内の温度および湿度を変
化させることの出来る温度湿度可変手段と、寝床内の温
度と湿度を検出する複数の温度センサ及び湿度センサ
と、温度センサ及び湿度センサの出力に基づいて温度湿
度可変手段をフィードバック制御する制御手段とを備え
ているので、睡眠の経過に即した最適な温度湿度寝床内
気候を提供できる。
化させることの出来る温度湿度可変手段と、寝床内の温
度と湿度を検出する複数の温度センサ及び湿度センサ
と、温度センサ及び湿度センサの出力に基づいて温度湿
度可変手段をフィードバック制御する制御手段とを備え
ているので、睡眠の経過に即した最適な温度湿度寝床内
気候を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例のベッド温湿システムの斜視
図、及び模式断面図である。
図、及び模式断面図である。
【図２】本発明の一実施例の温冷感と寝床内温度の相関
図である。
図である。
【図３】本発明の一実施例の発汗感と寝床内湿度の相関
図である。
図である。
【図４】本発明の一実施例の感覚に対するファジイ推論
のブロック図である。
のブロック図である。
【図５】本発明の一実施例の感覚に対するファジイ変数
のメンバーシップ関数を示す図である。
のメンバーシップ関数を示す図である。
１ 寝具 ２ ヒータ ３ 温度センサ ４ 湿度センサ ５ 温風ユニット ６ 吸い込みフィルター ７ 制御回路（手段） ８ 吹き出し孔 ９ 送風マット １０ 検知手段 １１ 演算手段 １２ ファジイ推論プロセッサ １３ ファジイ推論記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A47C 27/00 A47G 9/02
Claims (3)
- 【請求項１】寝床内の温度および湿度を変化させること
のできる温度湿度可変手段と、寝床内の温度と湿度を検
出する複数の温度センサ及び湿度センサと、前記温度セ
ンサ及び湿度センサの出力に基づいて前記温度湿度可変
手段をフィードバック制御する制御手段とを備え、寝床
内の最高温度により制御することを特徴とするベッド温
湿度制御システム。 - 【請求項２】寝床内の温度および湿度を変化させること
のできる温度湿度可変手段と、寝床内の温度と湿度を検
出する複数の温度センサ及び湿度センサと、前記温度セ
ンサ及び湿度センサの出力に基づいて前記温度湿度可変
手段をフィードバック制御する制御手段とを備え、寝床
内の最高温度部位の湿度により制御することを特徴とす
るベッド温湿度制御システム。 - 【請求項３】寝床内の温度および湿度を変化させること
のできる温度湿度可変手段と、寝床内の温度と湿度を検
出する複数の温度センサおよび湿度センサと、前記温度
センサおよび湿度センサの出力に基づいて前記温度湿度
可変手段をフィードバック制御する制御手段とを備え、
前記センサの値から得られる温冷感および発汗感に基づ
き制御することを特徴とするベッド温湿度制御システ
ム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3164992A JP2966175B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ベッド温湿制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3164992A JP2966175B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ベッド温湿制御システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05228043A JPH05228043A (ja) | 1993-09-07 |
| JP2966175B2 true JP2966175B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=12337030
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3164992A Expired - Fee Related JP2966175B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ベッド温湿制御システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2966175B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3381361B2 (ja) * | 1994-03-07 | 2003-02-24 | 松下電器産業株式会社 | 人体検出装置 |
| JP4126175B2 (ja) * | 2001-11-30 | 2008-07-30 | 株式会社タニタ | 日中の身体状態を考慮に入れた睡眠環境制御装置 |
| KR100920869B1 (ko) * | 2009-06-03 | 2009-10-09 | 최희교 | 에어 매트리스 |
| KR101525612B1 (ko) * | 2014-03-18 | 2015-06-05 | 주식회사 솔고 바이오메디칼 | 접이식 욕창 방지용 매트 |
| JP6739924B2 (ja) * | 2015-11-02 | 2020-08-12 | パラマウントベッド株式会社 | マットレス装置 |
| JP6278422B2 (ja) * | 2016-04-27 | 2018-02-14 | Ｎｉｓｓｈａ株式会社 | 発汗量検出シーツ |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP3164992A patent/JP2966175B2/ja not_active Expired - Fee Related
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