JPH0522713B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0522713B2
JPH0522713B2 JP59137712A JP13771284A JPH0522713B2 JP H0522713 B2 JPH0522713 B2 JP H0522713B2 JP 59137712 A JP59137712 A JP 59137712A JP 13771284 A JP13771284 A JP 13771284A JP H0522713 B2 JPH0522713 B2 JP H0522713B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
reaction
formyl
dioxin
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59137712A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6117580A (ja
Inventor
Chikara Kaneko
Masayuki Sato
Hiromichi Ogasawara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP59137712A priority Critical patent/JPS6117580A/ja
Priority to US06/749,426 priority patent/US4612379A/en
Publication of JPS6117580A publication Critical patent/JPS6117580A/ja
Publication of JPH0522713B2 publication Critical patent/JPH0522713B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D319/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D319/041,3-Dioxanes; Hydrogenated 1,3-dioxanes
    • C07D319/061,3-Dioxanes; Hydrogenated 1,3-dioxanes not condensed with other rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は5,6−非置換−1,3−ジオキシン
−4−オン誘導体の製造法に関する。2,2−ジ
置換−1,3−ジオキシン−4−オンは、血圧降
下、抗潰瘍、気管支拡張、胃酸分泌抑制、分娩誘
起その他多くの薬理作用を有する生理活性物質で
あるプロスタグランジン類の出発原料の一つとな
り得る化合物であり、全合成工程の確立とともに
極めて重要な化合物である。
5,6−非置換−1,3−ジオキシン−4−オ
ン誘導体は従来はまつたく知られていなかつが、
本発明者等はこの化合物に属するものとして初め
て2,2−ジメチル−1,3−ジオキシン−4−
オンの合成方法を開発している。すなわち、
Chem.Pharm.Bull.31、(6)1896(1983)に本発明者
等の発表した方法によれば、2,2−ジメチル−
1,3−ジオキシン−4−オンはトルエンもしく
はキシレンを溶媒としてアセトンの存在下にホル
ミルメルドラム酸から収率31%で得られている。
ホルミルドラム酸は類似のアセチルメルドラム酸
に比べて反応性が大きいらしく、後者の熱分解に
より2,2,6−トリメチル1,3−ジオキシン
−4−オンが得られるのに対して、前者は単に加
熱しただけでは2,2−ジメチル−1,3−ジオ
キシン−4−オンは得られず、アセトンを加えた
キシレン溶媒中で初めて得られたが、低収率であ
るうえ、原料の回収もできないほどレンジ生成に
よる損失が大きかつた。
本発明の目的は合成化学上重要な原料物質であ
る2,2−ジメチル−1,3−ジオキシン−4−
オンを高収率で得られる製造方法を提供すること
にある。
すなわち本発明は、ホルミルメルドラム酸を炭
化水素溶媒中で、アセトンを含む溶媒の還流下に
反応させる2,2−ジメチル−1,3−ジオキシ
ン−4−オンの製造において、溶媒1当り0.2
モル以下のホルムミルメルドラム酸を分割添加し
て反応させることを特徴とする2,2−ジメチル
−1,3−ジオキシン−4−オンの製造法であ
る。
本発明に用いる溶媒は非プロトン性の溶媒で反
応温度において原料のホルミルメルドラム酸を溶
解する物ならば何でも用いうるが、常圧における
沸点および原料の溶解性の点からトルエンが最も
好ましい。
本発明の製造法の化学反応を式で示すと となり、本発明の製造法は化学反応の形式上から
ホルミルメルドラム酸の脱二酸化炭素反応であ
る。反応温度は100〜120℃が適当である。100℃
未満では反応の進行が極めて遅く、長時間を要す
るために生成物の損失をまねくので好ましくな
い。120℃を越えるとレジン質の副生物が増して
収率が低下するので好ましくない。本発明の製造
法においては、溶媒のトルエンに対して5モル%
以下のアセトンを添加し、その加熱還流下にアセ
トンに対して2倍モル以下のホルミルメルドラム
酸を分割添加して反応せしめるという極めて反応
原料が稀釈された溶液中で反応を行うことによ
り、レンジ質の副生物の生成を抑制している。
稀釈下の反応によつてレンジ生成が減少できる
理論的な解明は不充分であるが、次のように考え
ることもできる。すなわち、脱二酸化炭素反応の
機構は不詳だが、反応の中間段階として、ホルミ
ルメルドラム酸から二酸化炭素、アセトンよおび
ホルミルケテンの中間体を経て後の二者が再結合
して目的物を構成するという過程が想定され、ホ
ルミルケテン中間体が極めて反応性に富むが故に
120℃を越えた反応温度のもとに反応原料の濃度
を大きくするとレンジ生成が促進されると考えら
れる。またホルミルケテン中間体と反応するアセ
トンは反応系中に多い方が望ましいが、反応温度
すなわちリフラツクス液温度が低下しないように
上限を設けてある。反応を加圧下に行なうなら
ば、アセトンの添加量を増加できるが、加圧反応
は二酸化炭素の除去およびホルミルメルドラム酸
の分割添加を考慮すると実用的ではない。減圧系
での反応についても同様の理由から実施可能だが
実用的とは言えない。
ホルミルメルドラム酸を分割して添加する理由
は、前述のホルミルケテン中間体の濃度をできる
だけ小さくしてレンジ生成を抑制するためであ
る。
以下に実施例により本発明の製造法を詳細に説
明する。また比較例に従前の製造例を、参考例と
して原料のホルミルメルドラム酸の製造例を示し
た。
実施例に示すように本発明により2,2−ジ置
換−1,3−ジオキシン−4−オンの収率を著し
く改善できることが判る。
実施例 1 充分に脱水した試薬特級のトルエン400mlに試
薬特級のアセトン2.9g(50mmol)を加え、還
流下冷却器につけた反応フラスコ中で加熱し、リ
フラツクスを続けながらホルミルメルドラム酸
8.6g(50mmol)の結晶を少量ずつ、約2時間
かけて添加した。更に1時間還流をつづけた後、
水浴温を30℃以下に保ちつつ溶媒を減圧下に溜去
した。残つた油状物を減圧蒸溜して沸点59℃(4
mmHg)の溜分として目的物3.95gを得た(収率
62%)。
このものの高分解能質量分光分析結果は分子量
128.0483(C6H8O3(M+)としての計算値128.0473)
であつた。また、赤外線吸収スペクトル及び
1HNMRスペクトルをそれぞれ第1図および第2
図に示す。
IR(CHCl3):1730、1620cm-1 NMR(CCl4):1.70(6H、s、C2(CH32)5.28
(1H、d、J=6Hz、C5−H)7.07(1H、d、
J=6Hz、C6−H) 実施例 2 充分に脱水したトルエン500mlにアセトン2.9g
を加え、還流冷却器をつけた反応フラスコ中で加
熱還流を続ける中へ、ホルミルメルドラム酸8.6
gをトルエン500mlに加熱溶解した温浴液を約2
時間で滴加した。更に1時間加熱還流させた。こ
の反応液から実施例1と同様の精製操作を行な
い、2,2−ジメチル−1,3−ジオシン−4−
オン5.3gを得た(収率82%)。
比較例 アセトン1.74g(30mmol)とホルミルメルド
ラム酸2.58g(15mmol)とをキシレン60ml中に
加え、還流冷却器をつけたフラスコ中で加熱し、
30分間還流させた。反応混合液から、シリカゲル
を充填剤とするカラムクロマトグラフイーにてn
−ヘキサン−ジエチルエーテル混合溶媒(8:
1)を展開剤として目的物を分離し展開溶媒を減
圧留去して油状物0.60gを得た(収率31%)。
参考例 ホルミルメルドラム酸の合成 メルドラム酸28.4g(0.2mol)をオルトギ酸ト
リメチル106(1mol)と85〜95℃で3時間加熱反
応させた。冷却後大部分のメトキシメチレン体が
析出し、さらに石油エーテルを加えて析出させた
結晶を別し、クロロホルム−石油エーテル混合
溶媒から再結晶させた。収量28g(収率75%)。
このものを120℃、0.002Torr.で昇華させて得
た結晶の融点は136−137℃であつた。
次にこのトキシメチレン体25g(0.12mol)を
クロロホルム200mlに溶解し、2N−HCl50mlを加
えて室温下に撹拌し、静置後、クロロホルム層を
分液した。水層を食塩で飽和させた後、さらにク
ロロホルムで抽出し、抽出液を先のクロロホルム
溶液と合せて、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を別後、クロロホルムを減圧下に溜
去して残渣として粗製のホルミル体を得た。これ
にエーテルを加えて別した後、さらにエーテル
で洗滌し、残るエーテルを蒸発させて得た結晶を
ジクロロメタン−ヘキサン混合溶媒から再結晶さ
せて無色の結晶としてホルミルメルドラム酸20.5
gを得た(収率89%)。このものの融点は95−96
℃であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は2,2−ジメチル−1,
3−ジオキシン−4−オンのそれぞれIRスペク
トル図および1HNMRスペクトル図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ホルミルメルドラム酸を炭化水素溶媒中で、
    アセトンを含む溶媒の還流下に反応させる2,2
    −ジメチル−1,3−ジオキシン−4−オンの製
    造において、溶媒1当り0.2モル以下のホルミ
    ルメルドラム酸を分割添加して反応させることを
    特徴とする2,2−ジメチル−1,3−ジオキシ
    ン−4−オンの製造方法。
JP59137712A 1984-07-03 1984-07-03 2,2−ジメチル−1,3−ジオキシン−4−オンの製造方法 Granted JPS6117580A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59137712A JPS6117580A (ja) 1984-07-03 1984-07-03 2,2−ジメチル−1,3−ジオキシン−4−オンの製造方法
US06/749,426 US4612379A (en) 1984-07-03 1985-06-27 Process for producing 1,3-dioxin-4-one derivatives

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59137712A JPS6117580A (ja) 1984-07-03 1984-07-03 2,2−ジメチル−1,3−ジオキシン−4−オンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6117580A JPS6117580A (ja) 1986-01-25
JPH0522713B2 true JPH0522713B2 (ja) 1993-03-30

Family

ID=15205057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59137712A Granted JPS6117580A (ja) 1984-07-03 1984-07-03 2,2−ジメチル−1,3−ジオキシン−4−オンの製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US4612379A (ja)
JP (1) JPS6117580A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3624912A1 (de) * 1986-07-23 1988-02-04 Studiengesellschaft Kohle Mbh Optisch reine 1,3-dioxenone, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung
US6297388B1 (en) * 1999-11-05 2001-10-02 Daicel Chemical Industries, Ltd. Ester and process for producing the same

Also Published As

Publication number Publication date
US4612379A (en) 1986-09-16
JPS6117580A (ja) 1986-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3586288B2 (ja) ビフェニル誘導体の製法
JPS6139949B2 (ja)
JPH0522713B2 (ja)
EP0108547B1 (en) Process for the preparation of the 1'-ethoxycarbonyloxyethyl ester of benzylpenicillin
JP3026238B2 (ja) 新規な4−メトキシ−2−(2−テトラヒドロピラニルオキシメチル)ピリジン化合物及びその製造中間体ならびにそれらの製造方法
US4031108A (en) 2-Hydroxymethyl-3-benzyloxypyridine-6-epoxyethane
JP3029901B2 (ja) 新規なメトキシ基導入法による2−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−3,5−ジメチルピリジンの製造法
KR910000239B1 (ko) 메틸 2-테트라데실글리시데이트의 제조방법
FI88292B (fi) Foerfarande foer framstaellning av n-(sulfonylmetyl)formamider
EP0089037A2 (en) Process for preparing optically active (S)-2-acetyl-7-(2-hydroxy-3-isopropylaminopropoxy)benzofuran and salts thereof
JPS6348269B2 (ja)
US4758666A (en) Process for the preparation of an apovincaminol derivative
JP3272340B2 (ja) 1−[(シクロペント−3−エン−1−イル)メチル]−5−エチル−6−(3,5−ジメチルベンゾイル)−2,4−ピリミジンジオンの製造方法
SU1250170A3 (ru) Способ получени дихлоргидрата пирбутерола
JPS6117822B2 (ja)
US3962281A (en) Method of preparing aldehydes
JPS62230743A (ja) 1−アルコキシ−2−メチルナフタレンの製造法
JPH02152959A (ja) クロルプロステノールの(+)ー異性体の調整方法
JPS6252750B2 (ja)
JPH027583B2 (ja)
JPH0692988A (ja) 2,2′−アンヒドロアラビノシルチミン誘導体の合成法
Hirwe et al. Stereoselectivity at benzylic carbon: Flavanoids-V1. Synthesis of trans-4-acetamidoflavans
JPH0470295B2 (ja)
JPH0530834B2 (ja)
CS277222B6 (cs) Způsob výroby buprenorfinu