JPH05226054A - 異方導電フィルムの製造方法 - Google Patents

異方導電フィルムの製造方法

Info

Publication number
JPH05226054A
JPH05226054A JP5745692A JP5745692A JPH05226054A JP H05226054 A JPH05226054 A JP H05226054A JP 5745692 A JP5745692 A JP 5745692A JP 5745692 A JP5745692 A JP 5745692A JP H05226054 A JPH05226054 A JP H05226054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
metal
layer
metal base
anisotropic conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5745692A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoharu Morita
尚治 森田
Hitoshi Ishizaka
整 石坂
Yoshinari Takayama
嘉也 高山
Atsushi Hino
敦司 日野
Hiroshi Yada
寛 矢田
Masayuki Kaneto
正行 金戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP5745692A priority Critical patent/JPH05226054A/ja
Publication of JPH05226054A publication Critical patent/JPH05226054A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異方導電フィルムを得る際に従来問題であっ
た光学機器へのエッチング金属分子の付着が防止でき、
しかも電気回路部品のファインパターン化に充分に対応
できる異方導電フィルムの製造方法を提供する。 【構成】 金属基材層1と絶縁性フィルム2との積層基
材の一方の層に貫通孔4を形成したのち、他方の層にエ
ッチング処理などにて貫通孔を延設し、レジスト層3を
形成したのち、形成した貫通孔4に金属導体5を充填す
る。貫通孔形成時に凹部4’を設けると、得られる異方
導電フィルムにバンプが付設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は異方導電フィルムの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気回路部品同士の電気的に接続
する方法としては、ワイヤーボンディング法やTAB
(Tape Automated Bonding)法などが知られている。し
かしながら、近年の電子機器の多機能化と小型軽量化に
伴い、半導体分野においては配線回路のパターンが高集
積化され、多ピンおよび狭ピッチのファインパターンが
採用されているので、上記従来の接続方法では接続する
部品間の接続点数の増加に対応しがたく、またコスト高
となるなどの問題点がある。そこで、このような回路の
ファインパターン化に対応すべく、絶縁性フィルムの厚
み方向に複数の金属導体を互いに独立して配置した、所
謂異方導電フィルムを介在させる接続方法が試みられて
いる。
【0003】このような異方導電フィルムの製造方法
は、例えば特開平3−182081号公報や特開平3−
182083号公報などに提案されている。これらには
一層構造または複数の積層構造からなる金属基材層上に
絶縁性樹脂層や感光性を有する絶縁性樹脂層を形成した
のち、絶縁性樹脂層および金属基材層にレーザー加工法
やウエットエッチング法によって貫通孔を形成し、この
貫通孔に金属導体を充填するという方法が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなレーザー加工を用いた異方導電フィルムの製造方法
では、レーザービームによって絶縁性樹脂層だけでなく
金属基材層も同時にエッチング処理するので、絶縁性樹
脂と金属基材の両方の分子結合を分断できる大きなエネ
ルギー量が必要となる。例えば、XeClを使用したエ
キシマレーザーを用いてポリイミド樹脂および銅箔をア
ブレーションする場合、ポリイミド樹脂のしきい値が
0.03J/cm2 であるのに対して、銅のしきい値は
9J/cm2であり、同一レーザーによる絶縁性樹脂と
金属の加工が極めて非効率的であることが理解できる。
特に、絶縁性樹脂と金属基材を同時にレーザー加工でき
るような高密度エネルギーのレーザービームを照射した
場合、金属基材を加工する際に金属基材層表面でのレー
ザーの反射光の影響が大きく、反射光によって先にエッ
チングされた絶縁性樹脂層のエッジ部が再エッチングさ
れてしまい、精密な加工精度やアスペクト比を得ること
が困難である。
【0005】また、レーザー照射によって金属基材をエ
ッチングする場合、分子結合が分断された金属分子が飛
散して使用している光学機器に付着して光学精度を低下
させたり、得られる異方導電フィルムの表面に金属が蒸
着されて異方導電性を損なうなどの悪影響を及ぼすこと
が懸念される。さらに、金属基材が複層構造である場合
は異方導電フィルムを得るための最終工程での金属基材
の除去において、各層ごとに異なった薬液を用いる必要
があり、工程が複雑となるだけでなく、これらの薬液に
対して耐浸食性を有する金属導体を用いなければならな
いなど、使用できる金属導体の種類が限定される。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは従
来の異方導電フィルムの製造方法が有する上記課題、特
に光学機器へのエッチング金属分子の付着などを防止で
き、比較的容易に高精度でしかも確実な電気的接続を行
うことができる異方導電フィルムを得ることを目的に検
討を重ねた結果、金属基材と絶縁性フィルムからなる実
質的に2層の基材を用いてエッチング加工を一方の層ず
つ行い、確実な接続を行うためのバンプを同時に形成で
きる製造方法を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明の異方導電フィルムの製造方
法の第1は、絶縁性フィルムの厚み方向に独立する金属
導体からなる複数の導通路が形成されていると共に、絶
縁性フィルムの表裏面に該金属導体が突出してなる異方
導電フィルムの製造方法において、 金属基材層を片面に有する絶縁性フィルムに、金属基
材層面にまで達する複数の貫通孔を厚み方向に独立して
形成する工程と、 金属基材層の他面側にレジスト層を形成する工程と、 貫通孔底部に露出する金属基材層をエッチングして、
金属基材層に凹部を形成する工程と、 形成した貫通孔内および凹部に金属導体を充填し、絶
縁性フィルム表面から金属導体を突出させる工程と、 レジスト層および金属基材層を除去する工程と、を含
むことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の異方導電フィルムの製造方
法の第2は、絶縁性フィルムの厚み方向に独立する金属
導体からなる複数の導通路が形成されていると共に、絶
縁性フィルムの表裏面に該金属導体が突出してなる異方
導電フィルムの製造方法において、 絶縁性フィルムを片面に有する金属基材層に、絶縁性
フィルム面にまで達する複数の貫通孔を厚み方向に独立
して形成する工程と、 金属基材層をマスクとして貫通孔底部に露出する絶縁
性フィルム面をドライエッチングして、絶縁性フィルム
に貫通孔を延設する工程と、 金属基材層の他面側にレジスト層を形成する工程と、 形成した貫通孔内に金属導体を充填し、絶縁性フィル
ム表面から金属導体を突出させる工程と、 レジスト層および金属基材層を除去する工程と、を含
むことを特徴とするものである。
【0009】以下、本発明を図面を用いて説明する。
【0010】図1(a)〜(f)は本発明の異方導電フ
ィルムの第1の製造方法の一実例の各工程を説明する断
面図である。
【0011】本発明の第1の製造方法によれば、まず、
図1(a)に示すように金、銀、銅、鉄、ニッケル、コ
バルトなど、またはこれらの合金からなる金属の単層体
もしくは積層体からなり、後工程での電気メッキ性の点
から好ましくは銅を主体とする金属からなる金属基材層
1と絶縁性フィルム2とを、キャスティング法や圧着
法、スパッタリング法、蒸着法、メッキ法などの手段に
よって積層し、必要に応じて耐メッキ性を有するレジス
ト層3を上記金属基材層1の他面側に形成しておく。次
いで、図1(b)に示すように絶縁性フィルム2のみに
複数の貫通孔4を形成する。貫通孔4は絶縁性フィルム
2の厚み方向に独立しており、最終的には金属導体を充
填して導通路となるのである。このような貫通孔4を形
成する方法としては、例えばレーザーやプラズマなどに
よるドライエッチング法や、薬品や溶剤などによる化学
的なウエットエッチング法などが挙げられ、感光性樹脂
によって絶縁性フィルム2を形成する場合にはフォトマ
スクを介した露光・現像法によって貫通孔4を形成する
こともできる。なお、これらの貫通孔の形成方法のう
ち、微細な加工を施して回路のファインパターン化に対
応するためにはドライエッチング法やウエットエッチン
グ法が好ましく、特にエキシマレーザーの如き発振波長
が400nm以下の紫外線レーザーによるアブレーショ
ンを用いたドライエッチング法を用いると、熱的衝撃に
よる金属基材層の損傷が防止でき、しかも高いアスペク
ト比が得られるので好ましいものとなる。レーザーによ
るエッチングの場合、YAGレーザーやガラスレーザ
ー、ルビーレーザーなどの発振波長(あるいは基本波
長)が赤外領域の固体レーザーを用いる場合は、第二リ
ン酸カリウム結晶のような非線型光学結晶に照射するこ
とによって、実質的に紫外領域の高次高調波に変調する
ことができる。また、照射面でのエネルギー密度を0.
1〜2J/cm2 、好ましくは1〜2J/cm2 程度の
範囲に設定することによって、金属基材層にたとえ照射
されても該層に損傷を与えることがなく、高精度の加工
が行なえる。
【0012】形成する貫通孔4の直径は通常15〜10
0μm、好ましくは20〜50μm程度とし、貫通孔4
間のピッチは15〜200μm、好ましくは40〜10
0μm程度に設定する。
【0013】上記工程において用いられる絶縁性フィル
ム2は、電気絶縁特性を有するフィルムであればその素
材には制限はなく、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹
脂、ウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレ
ン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、AB
S樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン系樹脂など
熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を問わず目的に応じて選択
できる。例えば、可撓性を必要とする場合はシリコーン
ゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴムなどの弾性体を使用す
ることが好ましく、耐熱性が要求される場合はポリイミ
ド、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド
などの耐熱性樹脂を用いることが好ましい。また、絶縁
性フィルム2の厚さは任意に選択できるが、フィルムの
機械的強度やフィルム厚の精度(バラツキ)、形成する
貫通孔の孔径精度の点からは通常、1〜200μm、好
ましくは10〜100μmとする。
【0014】本発明の第1の製造方法においては上記の
ように貫通孔4を形成したのち、図1(c)に示すよう
に貫通孔4の底部に露出する金属基材層1をエッチング
して、該基材層1の露出表面に凹部4’を形成する。凹
部4’は、電解研磨剤や化学研磨剤を貫通孔内に流入さ
せることによって形成することができる。例えば、銅や
銅合金を金属基材1として用いた場合には、塩化第二鉄
溶液や硫酸、塩酸などを用いる。また、研磨液中に過酸
化水素を含有させることによって、凹部4’の表面(研
磨面)が平滑化して好ましく、貫通孔4のアスペクト比
が1以上の場合には研磨液中に界面活性剤を含有させる
ことによって、貫通孔内の濡れ性が向上するので、研磨
処理がスムースに行える。なお、この凹部4’を形成す
る工程において、図1(c)では形成する凹部4’は隣
接するレジスト層3にまで達するように形成している
が、後述の図3(a)〜(e)に示すように金属基材層
1の全厚みにわたって形成する必要はないことは云うま
でもない。
【0015】次いで、図1(d)に示すように形成した
貫通孔4および凹部4’に金属導体5を充填し、さらに
絶縁性フィルム2表面から金属導体5を突出させて最終
的に得られる異方導電フィルムにおけるバンプを形成す
る。充填する金属導体5としては、例えば金、銀、銅、
錫、鉛、ニッケル、コバルト、インジウムなどの各種金
属、もしくはこれらを成分とする各種合金が用いられ
る。但し、金属基材層1は最終的にエッチングなどの手
段によって除去されるので、その際に充填した金属導体
5が同時に除去されないように金属基材層1と金属導体
5とは異種の金属を用いる必要がある。
【0016】貫通孔4および凹部4’に金属導体5を充
填する方法としては、スパッタリング法や蒸着法、メッ
キ法などを用いることができるが、メッキ充填する方法
は充填量の制御が行いやすいので好ましい方法である。
なお、メッキ法の場合、メッキ液中の金属イオンの量が
少なすぎたり電流密度が高すぎると、金属導体が樹枝状
の結晶に成長するので均一な充填ができなくなるおそれ
がある。従って、有機物を微量添加して金属析出物の平
滑化を図ったり、界面活性剤を微量添加して金属導体の
均一な充填を行うことが好ましい。
【0017】金属導体5を充填したのち、図1(e)に
示すようにレジスト層3をアルカリ溶液や有機溶剤など
の薬液による溶解除去や機械的剥離などの方法によって
剥離除去する。次いで、金属基材層1を化学エッチング
や電解腐食などの手段によって除去して図1(f)に示
すような異方導電フィルムを得ることができる。
【0018】本発明の製造方法にて得られる異方導電フ
ィルムは図1(f)に示すように、絶縁性フィルム2の
表裏面にバンプを形成するように充填された金属導体5
によって、厚み方向に独立して電気的に導通する。この
異方導電フィルムを用いて電子部品や電気部品を電気的
に接続する場合には、表裏面に突出するバンプを利用す
るが、充填された金属導体5が絶縁性フィルム2から脱
落しないようにするためには、図示するようなリベット
状の充填形状にすることが好ましい。このような形状に
バンプを形成するには、図1(c)の工程における凹部
4’の形成時に凹部4’の径を貫通孔4の径よりも大き
くする。また、図1(d)の工程における金属導体5の
充填において、例えばメッキ法による充填の場合にはメ
ッキ時間を適度に調整することによって、絶縁性フィル
ム2の表面において面方向にもメッキを成長させてリベ
ット状のバンプとすることができるのである。
【0019】このように形成したバンプは貫通孔4に充
填された金属導体5の径よりも大きく、好ましくは1.
1倍以上とする。本発明においてはこのようにバンプ径
を大きくすることによって、充填された金属導体5が脱
落することもなく、絶縁性フィルム2の厚み方向に対す
る剪断力に対しても充分な強度を有し、電気的接続信頼
性が向上するのである。
【0020】また、絶縁性フィルム2の表裏面に突出す
るバンプの高さは孔ピッチや用途によって、凹部4’の
深さや金属導体5のメッキ成長時間の調整によって任意
に設定することができるが、通常5μm以上、好ましく
は5〜100μmの範囲に調整される。
【0021】図2(a)〜(f)は本発明の異方導電フ
ィルムの第2の製造方法の一実例の各工程を説明する断
面図である。
【0022】この製造方法においては、まず図2(a)
に示すように金属基材層1の片面に絶縁性フィルム2を
積層した積層基材を用い、図2(b)に示すように金属
基材層1のみに絶縁性フィルム2にまで達する複数の貫
通孔4を形成する。このとき形成する貫通孔4は前記第
1の製造方法において形成する凹部4’に相当するもの
である。
【0023】次に、この金属基材層1をマスクとして用
い、貫通孔4の底部に露出する絶縁性フィルム2の表面
をドライエッチング処理して、図2(c)に示す絶縁性
フィルム2中に貫通孔4を延設する。この場合のドライ
エッチング法は、前記した紫外線レーザーを用いること
が、精密に処理が行えて好ましいものである。
【0024】そののち、図2(d)に示すように、金属
基材層1の他面側にレジスト層3を形成し、先に形成し
た貫通孔4の内部に図2(e)に示すように金属導体5
を充填し、さらに絶縁性フィルム2の表面から金属導体
5を突出させる。次いでレジスト層3および金属基材層
1を順次除去して図2(f)に示すような異方導電フィ
ルムを得ることができる。なお、上記本発明の第2の製
造方法における各工程において用いる絶縁性フィルム2
や金属基材層2、金属導体5、レジスト層3などは前記
したと同じものが使用でき、また、エッチング処理や剥
離除去方法なども前記と同様である。
【0025】図3(a)〜(e)は本発明の異方導電フ
ィルムの第1の製造方法を応用した他の製造方法の各工
程を説明する断面図である。
【0026】図3に示す製造方法は前記図1(c)に示
す工程において形成する凹部4’を金属基材層1の全厚
みにわたって形成せずに、金属基材層1の全厚みの一部
のみに凹部4’を形成して異方導電フィルムを作製した
ものである。その他レジスト層3の形成工程が金属導体
5の充填前に行なう以外、図1と基本的に同じ製造方法
である。このような製造方法を採用することによって、
半球状のバンプを有する異方導電フィルムを得ることが
できる。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的
に説明する。
【0028】実施例1 厚み18μmの銅箔上にキャスティング法によってポリ
イミド樹脂を乾燥後の厚みが25μmとなるように積層
し、銅箔の他面側に耐メッキ性と耐塩化第二鉄溶液性を
有するレジストを塗工した。
【0029】次に、ポリイミド樹脂フィルム側に20μ
mφで35μmピッチの格子状にレーザー光が通過する
マスクをあて、発振波長248nmのエキシマレーザー
光を照射し、ポリイミド樹脂フィルムのみをエッチング
して銅箔表面が露出する貫通孔を形成した。
【0030】このように貫通孔を形成したのち、これを
塩化第二鉄溶液中に浸漬して、貫通孔の底部に露出した
銅箔表面をエッチングして凹部を形成した。さらに、銅
箔を陰極にして電気メッキを行ない、底部からニッケル
10μm、銅40μm、ニッケル5μmとなるように金
属導体を前記貫通孔に充填した。
【0031】そののち、前記レジスト層および銅箔を順
次剥離除去してニッケルバンプを有する異方導電フィル
ムを得た。得られた異方導電フィルムにおけるバンプ径
は貫通孔径よりも大きく、図1(f)に示すような形状
のものであり、充填された金属導体が脱落することがな
く、加工精度もよいので電気的接続信頼性の極めて高い
ものであった。
【0032】実施例2 実施例1において用いたポリイミドと銅箔からなる基材
の銅箔面をフォトエッチングすることによって貫通孔を
形成し、さらに、この銅箔をマスクとして貫通孔底部に
露出するポリイミド樹脂フィルムをレーザーエッチング
した。レーザーエッチングには実施例1と同様の方法を
用い、その他は実施例1と同様に行ない、図2(f)に
示す異方導電フィルムを得た。
【0033】得られた異方導電フィルムは銅箔側に形成
されたバンプの表面が図2(f)にて図示するように平
坦であり、曲面バンプと比べ電気回路の接続信頼性が高
いものであった。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の異方導電フィル
ムの製造方法によれば、絶縁性フィルムと金属基材層と
からなる基材の各層を同時にエッチング加工せずに金属
基材層に損傷を与えないので加工精度が高く、エッチン
グ時に生じる金属分子が使用する光学機器に付着するこ
とがなく、また比較的高精度に加工することができ、得
られる異方導電フィルムは確実な電気的接続を行なうこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(f)は本発明の異方導電フィルム
の第1の製造方法の一実例を説明する各工程の断面図で
ある。
【図2】 (a)〜(f)は本発明の異方導電フィルム
の第2の製造方法の一実例を説明する各工程の断面図で
ある。
【図3】 (a)〜(e)は本発明の異方導電フィルム
の第1の製造方法の他の実例を説明する各工程の断面図
である。
【符号の説明】
1 金属基材層 2 絶縁性フィルム 3 レジスト層 4 貫通孔 4’凹部 5 金属導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日野 敦司 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 矢田 寛 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 金戸 正行 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性フィルムの厚み方向に独立する金
    属導体からなる複数の導通路が形成されていると共に、
    絶縁性フィルムの表裏面に該金属導体が突出してなる異
    方導電フィルムの製造方法において、 金属基材層を片面に有する絶縁性フィルムに、金属基
    材層面にまで達する複数の貫通孔を厚み方向に独立して
    形成する工程と、 金属基材層の他面側にレジスト層を形成する工程と、 貫通孔底部に露出する金属基材層をエッチングして、
    金属基材層に凹部を形成する工程と、 形成した貫通孔内および凹部に金属導体を充填し、絶
    縁性フィルム表面から金属導体を突出させる工程と、 レジスト層および金属基材層を除去する工程と、を含
    むことを特徴とする異方導電フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 貫通孔底部に露出する金属基材層をエッ
    チングして金属基材層に凹部を形成する工程において、
    形成する凹部が隣接するレジスト層にまで達している請
    求項1記載の異方導電性フィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁性フィルムの厚み方向に独立する金
    属導体からなる複数の導通路が形成されていると共に、
    絶縁性フィルムの表裏面に該金属導体が突出してなる異
    方導電フィルムの製造方法において、 絶縁性フィルムを片面に有する金属基材層に、絶縁性
    フィルム面にまで達する複数の貫通孔を厚み方向に独立
    して形成する工程と、 金属基材層をマスクとして貫通孔底部に露出する絶縁
    性フィルム面をドライエッチングして、絶縁性フィルム
    に貫通孔を延設する工程と、 金属基材層の他面側にレジスト層を形成する工程と、 形成した貫通孔内に金属導体を充填し、絶縁性フィル
    ム表面から金属導体を突出させる工程と、 レジスト層および金属基材層を除去する工程と、を含
    むことを特徴とする異方導電フィルムの製造方法。
JP5745692A 1992-02-10 1992-02-10 異方導電フィルムの製造方法 Pending JPH05226054A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5745692A JPH05226054A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 異方導電フィルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5745692A JPH05226054A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 異方導電フィルムの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05226054A true JPH05226054A (ja) 1993-09-03

Family

ID=13056176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5745692A Pending JPH05226054A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 異方導電フィルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05226054A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2392323A (en) * 2002-07-11 2004-02-25 Hewlett Packard Development Co Socket having foam metal contacts
WO2005048407A1 (ja) * 2003-11-17 2005-05-26 Jsr Corporation 異方導電性シートおよびその製造方法並びにその応用製品
CN100413151C (zh) * 2003-11-17 2008-08-20 Jsr株式会社 各向异性导电性片以及其制造方法和其应用制品
KR20210055335A (ko) 2019-11-07 2021-05-17 연세대학교 산학협력단 대면적 이방성 전도체 제조 방법 및 이를 통해 제조된 이방성 전도체를 이용한 감압 소재 어레이

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2392323A (en) * 2002-07-11 2004-02-25 Hewlett Packard Development Co Socket having foam metal contacts
US6799977B2 (en) 2002-07-11 2004-10-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Socket having foam metal contacts
GB2392323B (en) * 2002-07-11 2005-10-26 Hewlett Packard Development Co Socket having foam metal contacts
WO2005048407A1 (ja) * 2003-11-17 2005-05-26 Jsr Corporation 異方導電性シートおよびその製造方法並びにその応用製品
CN100413151C (zh) * 2003-11-17 2008-08-20 Jsr株式会社 各向异性导电性片以及其制造方法和其应用制品
KR100921268B1 (ko) * 2003-11-17 2009-10-09 제이에스알 가부시끼가이샤 이방 도전성 시트, 그의 제조 방법 및 그의 응용 제품
KR20210055335A (ko) 2019-11-07 2021-05-17 연세대학교 산학협력단 대면적 이방성 전도체 제조 방법 및 이를 통해 제조된 이방성 전도체를 이용한 감압 소재 어레이

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7098132B2 (en) Method of manufacturing flexible wiring board
KR100427794B1 (ko) 다층 배선 기판의 제조 방법
EP0433996B1 (en) Process for producing an anisotropic conductive film
US6977349B2 (en) Method for manufacturing wiring circuit boards with bumps and method for forming bumps
JP3352705B2 (ja) 異方導電性接着フィルムを用いた実装構造
JP2981057B2 (ja) ハードディスクドライバ用フレキシブルプリント基板
JP2984205B2 (ja) 異方導電フィルム
JPH05226054A (ja) 異方導電フィルムの製造方法
JP2984064B2 (ja) 異方導電フィルムの製造方法
JP2009272571A (ja) プリント配線基板及びその製造方法
JPH0639961A (ja) 複層基材およびそれを用いた異方導電フィルムの製造方法
JP2000200975A (ja) 多層配線基板の製造方法
KR100576652B1 (ko) 양면 배선기판의 제조방법
JP2004087862A (ja) 半導体装置用テープキャリア
JPH05325669A (ja) 異方導電フィルムの製造方法
JP3763666B2 (ja) プリント配線板の製造方法
JPH05258791A (ja) 異方導電コネクターおよびその製造方法
JP2005057077A (ja) 配線基板の製造方法
JP3236352B2 (ja) 回路基板の製造方法
JP4176105B2 (ja) プリント配線板
JP2003273170A (ja) 両面配線テープキャリアの製造方法並びにこれを用いたテープキャリア
JPH05275820A (ja) 導通路付き両面回路基板およびその製造方法
JP4359990B2 (ja) フィルムキャリアの製造方法
JPH05307986A (ja) 異方導電フィルムの製造方法
JPH05226055A (ja) 異方導電フィルムの製法