JPH0522458U - 散布ホース送出巻取装置 - Google Patents

散布ホース送出巻取装置

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JPH0522458U
JPH0522458U JP076832U JP7683291U JPH0522458U JP H0522458 U JPH0522458 U JP H0522458U JP 076832 U JP076832 U JP 076832U JP 7683291 U JP7683291 U JP 7683291U JP H0522458 U JPH0522458 U JP H0522458U
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hose
spray
spray hose
reel
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寿朗 中西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 散布ホース22の送出の際、散布ホース22の滑
りに因る送出の支障及び押圧ローラの押圧に因る散布ホ
ース22の損傷を回避するとともに、散布ホース22が、ホ
ースリール20と案内ローラ56との間で弛緩して、Vベル
ト等に引っ掛かるすることを防止する。 【構成】 ホース整列巻取装置32の傾動部材50は、作業
者が散布ホース22を引っ張ったときの散布ホース22によ
る案内ローラ56の連行に伴って、傾動する。モータ94
は、傾動部材50の傾動を検出するリミットスイッチ60に
基づいて作動し、作業者が散布ホース22を引っ張ってい
るときのみ、ホースリール20及びホース整列巻取装置32
を散布ホース22の送出方向へ駆動し、散布ホース22を案
内ローラ56から繰り出していく。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、圃場に薬液を散布する動力噴霧機セット等に装備される散布ホー ス送出巻取装置に係り、詳しくは散布ホースの送出を改善される散布ホース送出 巻取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圃場に薬液を散布する動力噴霧機セットに装備される散布ホース送出巻取装置 では、ホースリールに散布ホースを整列して巻き取るために、ホース整列巻装置 が設けられ、ホース整列巻装置はホースリールの回転に同期してホース案内装置 を往復動させ、散布ホースは、ホース案内装置の案内ローラを通って、繰り入れ 及び繰り出しされるようになっている。
【0003】 ホースリールからの散布ホースの送出を省力化するため、実開昭63−166 573号公報及び実公昭41−19979号公報では、ホース案内装置において 散布ホースを押圧ローラにより案内ローラに押圧するとともに、案内ローラを回 転駆動して、散布ホースを送出することが開示されている。さらに、実願昭59 −7322号の出願当初の明細書従来技術の説明の項には、案内ローラではなく 、ホースリールを回転駆動して、散布ホースを送出することが記載されている。 また、ホースリールからの散布ホースの送出を動力により行う従来の散布ホース 送出装置は、ホースリールの近傍に設けられたスイッチを操作することにより作 動を開始するようにされている。
【0004】 一方、実開昭63−166573号公報では、散布ホースの送出及び巻取を動 力で行う場合、送出及び巻取に共通の動力源が使用されている。また、実開昭6 4−3766号公報は、散布ホースの送出ではなく、ホースリールへの散布ホー スの巻取を、作業者の携帯する無線機から遠隔操作で行うことを開示する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
散布ホースを押圧ローラにより案内ローラに押圧しつつ、案内ローラの回転駆 動により散布ホースを送出する場合には、散布ホースが押圧ローラ及び案内ロー ラにより強い力で押圧されるので、散布ホースの表面に損傷が生じ易く、散布ホ ースの耐久性が低下する。また、散布ホースに泥や水等が付着しているときに、 散布ホースが滑り易くなり、散布ホースの送出が不適切になる。
【0006】 ホースリールの回転駆動により散布ホースを送出する場合は、案内ローラの回 転駆動による場合の問題点はないが、作業者が、散布ホースの送出速度とほぼ等 しい速度で引出しているときにはよいが、作業者による散布ホースの引出し速度 が遅いと、散布ホースがホースリールと案内ローラとの間に弛緩し易く、弛緩し た散布ホースがVベルト等の運動部に引っ掛かることがある。
【0007】 さらに、散布ホースの送出をホースリール近傍のスイッチ操作により行う場合 は、作業者がホースリールから遠く離れて作業しているとき、一々、ホースリー ルの所まで戻らなければならず、能率が悪い。実開昭64−3766号公報にお ける遠隔制御を、散布ホースの巻取ではなく、散布ホースの送出に適用しても、 作業者が一々無線機のスイッチ操作を行う煩雑さが残る。
【0008】 散布ホースの巻取は散布ホースの送出より大きな駆動力を必要とし、散布ホー スの巻取及び送出の動力源を共通にすると、例えばモータの正逆転により行うと 、巻取時に必要な駆動力を確保するために、大型のモータが必要になる。
【0009】 請求項1の考案の目的は、散布ホースの滑りに因る支障及び押圧ローラの押圧 に因る散布ホースの損傷を回避しつつ、ホースリールと案内ローラとの間におけ る散布ホースの弛緩の問題を克服して、散布ホースを適切に送出することができ る散布ホース送出巻取装置を提供することである。 請求項1の考案の他の目的は、作業者によるスイッチ操作を省略して散布ホー スの送出を行うことができる散布ホース送出巻取装置を提供することである。 請求項2の考案の目的は、作業者がモータによる散布ホースの送出速度より速 い速度で散布ホースを引出した場合も、モータの損傷を防止することができる散 布ホース送出巻取装置を提供することである。 請求項3の考案の目的は、散布ホースの送出及び巻取を動力で行う散布ホース 送出巻取装置において、モータを小型化することである。 請求項4の考案の目的は、請求項3の考案において散布ホースの巻取時のエン ジンの負荷を軽減することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案を、実施例に対応する図面の符号を使用して説明する。 請求項1の散布ホース送出巻取装置は、次の(a)〜(e)の構成要素を有し てなる。 (a)散布ホース(22)を巻回されるホースリール(20) (b)散布ホース(22)を案内する案内ローラ(56)を備えホースリール(20)の上方 に位置し散布ホース(22)の引出しに伴って傾動する傾動部材(50) (c)傾動部材(50)の傾動を検出する検出スイッチ(60) (d)ホースリール(20)と相互に連動して駆動されホースリール(20)の回転に同 期して傾動部材(50)を往復動させるホース整列巻装置(32) (e)検出スイッチ(60)の検出に基づいて作動し傾動部材(50)の傾動時では散布 ホース(22)を送出する回転方向へホースリール(20)及びホース整列巻装置(32)を 駆動するモータ(94)
【0011】 請求項2の散布ホース送出巻取装置は、さらに、次の(f)の構成要素を有し てなる。 (f)散布ホース(22)を送出する回転方向ではモータ(94)からホースリール(20) 及びホース整列巻装置(32)への一方向のみの動力伝達を許容する一方向クラッチ (104)
【0012】 請求項3の散布ホース送出巻取装置は、さらに、次の(g)及び(f)の構成 要素を有してなる。 (g)散布ホース(22)をホースリール(20)に巻き取る回転方向へホースリール(2 0)及びホース整列巻装置(32)を駆動するエンジン(14) (h)検出スイッチ(60)の検出及び散布ホース(22)の巻取指示に基づいてエンジ ン(14)とホースリール(20)及びホース整列巻装置(32)との間の動力伝達を断接す る電磁クラッチ(26)
【0013】 請求項4の散布ホース送出巻取装置では、モータ(94)は、電磁クラッチ(26)の 接時では一方向クラッチ(104)が断となるような回転速度で散布ホース(22)の送 出時とは逆の回転方向へ回転する。
【0014】
【作用】
請求項1の考案において、散布ホース(22)を引出す場合、作業者は、実際に散 布ホース(22)をホースリール(20)から引き出すには達しない程度の力で散布ホー ス(22)を引っ張る。これにより、案内ローラ(56)は散布ホース(22)の先端方向へ 引っ張られ、傾動部材(50)は傾動し、検出スイッチ(60)は傾動部材(50)の傾動を 検出する。この結果、モータ(94)が作動し、ホースリール(20)及びホース整列巻 装置(32)はモータ(94)からの回転動力により回転駆動されて、散布ホース(22)が 案内ローラ(56)から繰り出されていく。
【0015】 作業者が散布ホース(22)の引っ張りを中止すると、散布ホース(22)による案内 ローラ(56)の先端方向への案内ローラ(56)の引っ張り力は消失し、傾動部材(50) は非傾動位置へ戻り、傾動部材(50)の非傾動位置は検出スイッチ(60)により検出 される。この結果、モータ(94)の作動は停止し、ホースリール(20)及びホース整 列巻装置(32)の駆動も停止し、ホースリール(20)からの散布ホース(22)の送出も 停止する。
【0016】 請求項2の考案において、作業者が、ホースリール(20)の回転駆動による散布 ホース(22)の送出速度より大きい速度で散布ホース(22)を引出すと、一方向クラ ッチ(104)においてホースリール(20)側の回転速度がモータ(94)側の回転速度よ り増大し、一方向クラッチ(104)は断となる。
【0017】 請求項3の考案では、散布ホース(22)がホースリール(20)から送出されている 傾動部材(50)の傾動時では、電磁クラッチ(26)は断となっている。したがって、 ホースリール(20)は、モータ(94)からの回転動力により回転駆動されて、散布ホ ース(22)を送出しつつ、モータ(94)及びエンジン(14)の回転は、相互に切り離さ れ、相互の干渉を回避される。
【0018】 散布ホース(22)をホースリール(20)へ巻き取る場合は、傾動部材(50)は非傾動 位置にある。散布ホース(22)の巻取指示により電磁クラッチ(26)が接となると、 エンジン(14)の回転動力がホースリール(20)及びホース整列巻装置(32)へ伝達さ れ、ホースリール(20)は、エンジン(14)からの回転動力により回転駆動されて、 散布ホース(22)を巻き取っていく。
【0019】 請求項4の考案では、散布ホース(22)の巻取時では、電磁クラッチ(26)が接と なるので、モータ(94)は散布ホース(22)の送出時とは逆の回転方向へ所定の回転 速度で回転し、一方向クラッチ(104)は、そのエンジン(14)側とモータ(94)側と の回転速度の関係から断となる。この結果、電磁クラッチ(26)を介してホースリ ール(20)及びホース整列巻装置(32)へ伝達された回転動力はモータ(94)へは伝達 されず、エンジン(14)の回転動力がモータ(94)の強制的な回転に消費されるのが 回避される。
【0020】
【実施例】
以下、この考案を図面の実施例について説明する。 図5は動力噴霧機セット10の側面図である。薬液散布機としての動力噴霧機セ ット10のフレーム12の一方の半部にはエンジン14及び往復ポンプ16を含む動力噴 霧機18が載設され、動力噴霧機18において、往復ポンプ16は、エンジン14により 駆動されて、薬液を所定のタンクから吸入して散布ホース22へ圧送する。ホース リール20は、フレーム12の他方の半部において回動自在にフレーム12に軸支され 、散布ホース22を巻回されるようになっている。ホースリール20は、エンジン14 から往復ポンプ16、Vベルト24、電磁クラッチ26及びVベルト28を介して伝達さ れて来る回転動力により駆動される。電磁ブレーキ30は、電磁クラッチ26と中心 線を揃えて配設され、ホースリール20の制動を行う。ホース整列巻取装置32は、 ホースリール20の上方においてフレーム12に取り付けられ、入力軸34にはチェー ン36を介してホースリール20からの回転動力を伝達され、ホースリール20の回転 に同期してホース案内装置38を往復動させる。
【0021】 図6はホース案内装置38の詳細図である。可動台40はホース整列巻取装置32に よりホースリール20(図5)の軸方向へ往復動され、回転台42は、鉛直線の回り に可動台40に対して相対回転自在に可動台40の上部に嵌合する。回転台42は、可 動台40に挿通される筒部44と、可動台40の上部に嵌合する台部46と、台部46から 上方へ起立する起立部48とを有している。傾動部材50は、ボルト52を介して傾動 自在に起立部48に支持され、引張コイルばね54により起立位置へ付勢されている 。案内ローラ56は、傾動部材50の両側壁間に配設されて、ボルト58を介して回転 自在に傾動部材50に支持されている。散布ホース22は、筒部44に挿通され、案 内ローラ56を巻回されて、延びている。リミットスイッチ60は起立部48に固定さ れ、圧接子62は、リミットスイッチ60に対峙するように、傾動部材50に固定され 、傾動部材50の傾動時ではリミットスイッチ60に当接するようになっている。可 動側端子64a,64bは回転台42の台部46の下面側に固定され、固定側端子66a,66b は、可動台40の上面側に固定され、可動台40に対する回転台42の360°の相対 回転にもかかわらず、可動側端子64a,64bとの接触を保持される。コード68は、 リミットスイッチ60の両端子を可動側端子64a,64bへ接続し、コード69は固定側 端子66a,66bから延びている。
【0022】 図1及び図2はそれぞれ散布ホース22の送出時及び巻取時の電流及び回転状態 (電流及び回転状態は矢印で示す。)で示す制御回路図である。点火装置70は、 エンジン14の回転に同期してエンジン14の点火電流を制御し、発電機も兼ね、エ ンジン14の運転中はバッテリ72を充電する。エンジン14の回転動力は、Vベルト 74を介して往復ポンプ16のクランク軸76へ伝達され、さらに、Vプーリ78、Vベ ルト24及びVプーリ80を介して電磁クラッチ26へ伝達される。電磁クラッチ26は Vプーリ80,84との間の動力伝達を断接し、電磁ブレーキ30は中間軸82を制動す る。Vプーリ84,86は、それぞれ中間軸82及び散布ホース22の回転軸88に一体回 転的に取り付けられ、Vベルト28を装架されて、回転動力を相互に伝達されるよ うになっている。スプロケット90,92は、それぞれ回転軸88及びホース整列巻取 装置32の入力軸34に一体回転的に取り付けられ、チェーン36を装架されて、チェ ーン36により回転動力を相互に伝達されるようになっている。モータ94の出力軸 96にはスプロケット98が一体回転的に取り付けられ、チェーン100は、スプロケ ット98とスプロケット102とに装架されて、両者間の回転動力の伝達を行う。一 方向クラッチ104は、散布ホース22をホースリール20から送出させるとき(図1 )には、スプロケット102から入力軸34への一方向の回転動力の伝達を行い、ま た、散布ホース22をホースリール20に巻取るとき(図2)には、エンジン14から の動力で駆動される送出時と逆回転方向の入力軸34の回転速度よりも速い回転速 度でモータ94がスプロケット102を入力軸34と同方向に回転可能とし、動力の伝 達を断とするようにされる。制御リレー106,108,110は、リミットスイッチ60 によりオン、オフを制御され、モータ94の作動を制御する。巻取スイッチ112は 、ホース整列巻取装置32(図5)のパネル124(図5)に配設され、作業者によ りオン、オフを操作される。ダイオード114は、電磁クラッチ26側から電磁ブレ ーキ30側への一方向の電流の流れを許容し、電磁クラッチ26の通電時では電磁ブ レーキ30も通電状態になるようにする。
【0023】 図3はホース整列巻取装置32の側板116を含む範囲の平面図である。モータ94 は側板116の内面側に固定され、スプロケット92,98,102及びチェーン100は側 板116の外面側に配設されている。制御リレー106,108,110は側板116の内面側 に取り付けられている。
【0024】 図4はホース整列巻取装置32の入力軸34へのスプロケット92等の組付け状態を 示す構造図である。一方向クラッチ104は、入力軸34の外周とスプロケット102の 内周との間に介在して、両者間の動力伝達を断接する。カラー118は、側板116と スプロケット102との間において入力軸34に嵌装されて、両者間の軸方向距離を 保持し、カラー120は、スプロケット92とスプロケット102との間において入力軸 34に嵌装されて、両者間の軸方向距離を保持する。ねじ122はスプロケット92を 入力軸34に取り外し自在に固定する。
【0025】 図1び図2を中心に参照しつつ、実施例の作用について説明する。 巻取スイッチ112は、散布ホース22をホースリール20に巻取る場合以外は、オ フにある。したがって、常時は、電磁クラッチ26及び制御リレー106,110は非通 電状態にある。電磁クラッチ26は、非通電状態のときに、中間軸82を制動し、中 間軸82の回転を拘束する。
【0026】 散布ホース22を引出す場合、作業者は、実際に散布ホース22をホースリール20 から引き出すには達しない程度の小さい力で散布ホース22を引っ張る。これによ り、案内ローラ56は散布ホース22の先端方向へ引っ張られ、傾動部材50は傾動し 、圧接子62はリミットスイッチ60に当接し、リミットスイッチ60はオンになる。 この結果、図1に示されるように、電磁ブレーキ30は、通電状態になって、中間 軸82の制動を解除するとともに、制御リレー108が通電状態になり、モータ94は 、制御リレー106,108を介してバッテリ72の電力を一方の電圧向きで供給され、 駆動状態になる。モータ94の出力軸96の回転は、スプロケット98、チェーン100 、スプロケット102及び一方向クラッチ104を介して入力軸34へ伝達され、さらに 、スプロケット92、チェーン36及びスプロケット90を介して回転軸88へ伝達され 、これにより、ホース整列巻取装置32及びホースリール20は、散布ホース22の送 出方向へ回転駆動され、散布ホース22が案内ローラ56から繰り出されていく。な お、モータ94の回転動力による散布ホース22の送出は、バッテリ72が十分な電力 を予め貯蔵していれば、エンジン14が停止していても可能であり、薬液の散布作 業に先立って散布ホース22を予め所定量送出する場合、エンジン14の運転に因る 燃料消費を省くことができる。
【0027】 作業者が、ホースリール20の回転駆動による散布ホース22の送出速度より大き い速度で散布ホース22を引出すと、入力軸34の回転速度がスプロケット102の回 転速度より大となり、一方向クラッチ104は断となる。この結果、外力によるモ ータ94の強制的な回転が防止され、モータ94の損傷を回避できる。
【0028】 作業者が散布ホース22の引っ張りを中止すると、散布ホース22による散布ホー ス22の先端方向への案内ローラ56の引っ張り力は消失し、傾動部材50は引張コイ ルばね54により起立位置へ戻り、圧接子62はリミットスイッチ60から離れ、リミ ットスイッチ60はオフになる。この結果、電磁ブレーキ30は、通電状態になって 、中間軸82を制動状態にするとともに、モータ94は、バッテリ72からの電力供給 を断たれ、停止状態になる。これにより、ホース整列巻取装置32及びホースリー ル20は、回転を直ちに停止し、散布ホース22の送出方向への回転駆動を中止する 。
【0029】 散布ホース22をホースリール20へ巻き取る場合は、作業者は巻取スイッチ112 をオンに切り替える。この結果、図2に示されるように、電磁クラッチ26及び電 磁ブレーキ30は通電状態になって、電磁クラッチ26は、接状態になって、エンジ ン14からの回転動力を中間軸82へ伝達するとともに、電磁ブレーキ30は中間軸82 の制動を解除する。一方、制御リレー106,108,110はそれぞれ通電状態、非通 電状態及び通電状態になり、モータ94は、制御リレー106,108を介してバッテリ 72の電力を他方の電圧向きで供給され、散布ホース22の送出時とは逆の回転方向 の駆動状態になる。散布ホース22の送出時とは逆の回転方向では、一方向クラッ チ104において、チェーン100を介してモータ94の出力軸96から伝達されて来た回 転動力によるスプロケット102の回転速度が電磁クラッチ26及びチェーン36等を 介してエンジン14から伝達された回転動力による入力軸34の回転速度より大きく なるように、エンジン14及びモータ94の回転速度、さらに、回転動力伝達系の減 速比が設定されているので、一方向クラッチ104は断となり、一方向クラッチ104 を介してエンジン14及びモータ94からの回転動力が相互に伝達されるのが阻止さ れる。こうして、エンジン14の負荷は最小限に抑制されるとともに、ホースリー ル20の回転軸88及びホース整列巻取装置32の入力軸34は、電磁クラッチ26を介し てエンジン14から伝達されて来た回転動力により散布ホース22の送出時とは逆方 向へ回転駆動され、ホース案内装置38はホースリール20の軸方向へ往復動しつつ 、ホースリール20は散布ホース22を巻取っていく。
【0030】 作業者が巻取スイッチ112をオフにすると、モータ94は、バッテリ72からの電 力の供給を断たれて、回転を停止するとともに、電磁クラッチ26は断となり、ま た、電磁ブレーキ30は中間軸82を制動し、ホースリール20及びホース整列巻取装 置32の回転駆動は中止されて、ホースリール20への散布ホース22の巻取は直ちに 中止される。
【0031】
【考案の効果】
請求項1の考案では、ホースリールの回転駆動により散布ホースの送出が行わ れるので、散布ホースに付着している泥等に因る滑りのために、散布ホースの送 出が不適切となる事態を回避できる。また、散布ホースの送出は傾動部材の傾動 時、すなわち作業者が適当な力で散布ホースを先端側へ引っ張っているときに限 って、行われるので、散布ホースがホースリールと案内ローラとの間に弛緩して 、Vベルト等に引っ掛かつたりする事態も防止できる。
【0032】 請求項1の考案では、散布ホースの送出のためのモータの作動を散布ホースの 引っ張りにより指示することができるので、作業者がホースリールの所へ戻った り、無線機等のスイッチを操作したりする煩雑さを解消することができる。
【0033】 請求項2の考案では、作業者が大きな力で散布ホースを引き出した場合には、 一方向クラッチが断となって、モータの強制的な駆動が防止されるようになって いるので、モータの損傷を防止することができる。
【0034】 請求項3の考案では、散布ホースの巻取は、散布ホースの送出に使用されるモ ータとは別のエンジンにより行われるようになっているので、モータは、散布ホ ースの送出のみを支障なく行える出力があれば足り、モータを小型化することが できる。
【0035】 請求項4の考案では、電磁クラッチが接となる散布ホースの巻取時では、モー タが散布ホースの送出時とは逆方向へ所定の回転速度で回転して、一方向クラッ チが断となるので、エンジンからの回転動力がモータの強制的な回転駆動に消費 されるのが回避され、これにより、散布ホース巻取時のエンジン負荷を軽減する ことができるとともに、エンジンからモータまでの動力伝達系にかかる回転トル クが低減されて、この動力伝達系の強度を低下させることができる。
【提出日】平成3年10月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 請求項3の散布ホース送出巻取装置は、さらに、次の(g)及び()の構成 要素を有してなる。 (g)散布ホース(22)をホースリール(20)に巻き取る回転方向へホース リール(20)及びホース整列巻装置(32)を駆動するエンジン(14) (h)検出スイッチ(60)の検出及び散布ホース(22)の巻取指示に基づい てエンジン(14)とホースリール(20)及びホース整列巻装置(32)との 間の動力伝達を断接する電磁クラッチ(26)
【図面の簡単な説明】
【図1】散布ホースの送出時の電流及び回転状態で示す
制御回路図である。
【図2】散布ホースの巻取時の電流及び回転状態で示す
制御回路図である。
【図3】ホース整列巻取装置の側板を含む範囲の平面図
である。
【図4】ホース整列巻取装置の入力軸へのスプロケット
等の組付け状態を示す構造図である。
【図5】動力噴霧機セットの側面図である。
【図6】ホース案内装置の詳細図である。
【符号の説明】
14 エンジン 20 ホースリール 22 散布ホース 26 電磁クラッチ 32 ホース整列巻取装置 50 傾動部材 56 案内ローラ 60 リミットスイッチ(検出スイッチ) 94 モータ 104 一方向クラッチ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散布ホース(22)を巻回されるホースリー
    ル(20)と、前記散布ホース(22)を案内する案内ローラ(5
    6)を備え前記ホースリール(20)の上方に位置し前記散布
    ホース(22)の引出しに伴って傾動する傾動部材(50)と、
    この傾動部材(50)の傾動を検出する検出スイッチ(60)
    と、前記ホースリール(20)と相互に連動して駆動され前
    記ホースリール(20)の回転に同期して前記傾動部材(50)
    を往復動させるホース整列巻装置(32)と、前記検出スイ
    ッチ(60)の検出に基づいて作動し前記傾動部材(50)の傾
    動時では前記散布ホース(22)を送出する回転方向へ前記
    ホースリール(20)及び前記ホース整列巻装置(32)を駆動
    するモータ(94)とを有してなることを特徴とする散布ホ
    ース送出巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記散布ホース(22)を送出する回転方向
    では前記モータ(94)から前記ホースリール(20)及び前記
    ホース整列巻装置(32)への一方向のみの動力伝達を許容
    する一方向クラッチ(104)を有してなることを特徴とす
    る請求項1記載の散布ホース送出巻取装置。
  3. 【請求項3】 前記散布ホース(22)を前記ホースリール
    (20)に巻き取る回転方向へ前記ホースリール(20)及び前
    記ホース整列巻装置(32)を駆動するエンジン(14)と、前
    記検出スイッチ(60)の検出及び前記散布ホース(22)の巻
    取指示に基づいて前記エンジン(14)と前記ホースリール
    (20)及び前記ホース整列巻装置(32)との間の動力伝達を
    断接する電磁クラッチ(26)とを有してなることを特徴と
    する請求項1又は2記載の散布ホース送出巻取装置。
  4. 【請求項4】 前記電磁クラッチ(26)の接時では前記一
    方向クラッチ(104)が断となるような回転速度で前記散
    布ホース(22)の送出時とは逆の回転方向へ回転する前記
    モータ(94)を有してなることを特徴とする請求項3記載
    の散布ホース送出巻取装置。
JP076832U 1991-08-30 1991-08-30 散布ホース送出巻取装置 Pending JPH0522458U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08310737A (ja) * 1995-05-15 1996-11-26 New Delta Ind Co ホース巻取機
JP2000255907A (ja) * 1999-03-08 2000-09-19 Maruyama Mfg Co Ltd ホース巻取装置
JP2008505039A (ja) * 2004-07-01 2008-02-21 グレート スタッフ インコーポレイテッド 線状の用具の巻き取りを制御するシステムおよび方法

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