JPH05224280A - カメラのフィルム給送制御装置 - Google Patents

カメラのフィルム給送制御装置

Info

Publication number
JPH05224280A
JPH05224280A JP4061199A JP6119992A JPH05224280A JP H05224280 A JPH05224280 A JP H05224280A JP 4061199 A JP4061199 A JP 4061199A JP 6119992 A JP6119992 A JP 6119992A JP H05224280 A JPH05224280 A JP H05224280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
camera
feeding
switch
frames
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4061199A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Amanuma
辰男 天沼
Tatsu Kosaka
達 小坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP4061199A priority Critical patent/JPH05224280A/ja
Publication of JPH05224280A publication Critical patent/JPH05224280A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 再装填されたフィルムを前回装填時に撮影し
た最終駒まで正確に急送する。 【構成】 既に任意駒数の撮影が行なわれているフィル
ムがカメラに再装填されたとき、ステップS52でフィ
ルムの基準位置が位置出しされる。さらにステップS6
1でスキップ設定スイッチがオンされていると判定され
たとき、ステップS65で設定された既撮影駒数分だけ
フィルムはステップS65でスキップ供送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、任意の駒数撮影した1
35フィルムをカメラに再装填した場合、所定の位置ま
でフィルムを送るカメラのフィルム給送制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、135フィルム
を途中駒まで撮影してそのフィルムを巻戻し、別のフィ
ルムをカメラに装填して撮影後、先に巻戻したフィルム
を再び装填して、そのフィルムの撮影終了最終駒の次の
駒から撮影を開始させたい場合、その撮影フィルムの撮
影終了最終駒の絶対位置が検出されていないため、撮影
終了最終駒と思われる位置より余分にフィルムを巻き上
げ、次の撮影駒と前述の撮影終了最終駒が重ならないよ
うにしている。
【0003】また、これと異なる方法として、カメラに
135フィルムを装填するとき、常に一定の位置に装填
するように目測で覚えておく方法があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者の方
法は、撮影駒が重ならないように余分にフィルムを巻き
上げるため、フィルムが無駄になってしまうという課題
があった。また、後者の方法では目測で行っているため
に、常に一定の位置に装填されるとは限らず、撮影駒の
重なりを正確に防止することが困難であるという課題が
あった。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、再装填されたフィルムを前回装填時に撮影した
最終駒の次駒まで正確にフィルム給送制御するようにし
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明のカメラのフィルム給送制御装置は、1
35フィルムを一度巻き戻して、前記フィルムのリーダ
部の下部のパーフォレーションをカウントするカメラに
おいて、フィルム32をカメラに装着したとき、フィル
ム32の所定の基準位置を位置出しする基準位置位置出
し手段としてのステップS52と、任意駒数まで撮影し
たフィルム32をカメラに再装填したとき、基準位置位
置出し手段により位置出しされた基準位置を基準とし
て、既に撮影された駒の次の駒までフィルム32をさら
にスキップ給送するスキップ給送手段としてのステップ
S65とを備えること特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成のカメラのフィルム給送制御装置にお
いては、任意駒数だけ撮影されたフィルム32をカメラ
に再装填した場合、フィルム32は最初に基準位置が位
置出しされる。そしてその基準位置を基準として、既に
撮影された駒の次の駒までさらにスキップ給送される。
従って、再装填されたフィルムを前回装填時に撮影した
最終駒の次の駒まで正確に給送することができる。
【0008】
【実施例】具体的な説明の前に本発明の装置の概要を説
明する。本発明の装置は、フィルム装填時にフィルムを
任意量巻き上げ、その後にそのフィルムを巻戻し、所定
の位置まできた時点でそのフィルム巻戻時のスピードを
検出し、検出したスピードを利用して、フリースプロス
イッチ信号が入力しなくなったことを検出するための時
間を設定する。その後、その時間経過時点でそのフィル
ムの巻戻しを停止させ、再びそのフィルムを巻き上げ、
そのフィルムの最初の撮影駒まで給送することで、常に
一定の位置に停止させるようにしている。その後、前回
装填時に撮影を行った最終駒の次駒までフィルム給送制
御するようにしている。
【0009】本発明では、フィルム自動空送り駆動開始
時にフィルムを任意量巻き上げ、その後そのフィルムを
巻戻し、所定の位置まできた時点(はじめにフィルムを
巻き上げたときにフリースプロスイッチ信号の1パルス
目と2パルス目をカウントした位置)で、そのフィルム
給送時のスピードを検出する。そして検出したスピード
を利用して、フリースプロスイッチ信号が入力しなくな
ってからある一定時間(前記フリースプロスイッチ信号
の2パルス目と1パルス目の経過時間の2倍の時間)経
過した時点で、そのフィルムの巻戻しを停止させる(フ
ィルムの停止位置はそのフィルムのベロの先端がカメラ
のスプールにかかった状態となる)ようにしている。
【0010】その後に再びそのフィルムを巻き上げるこ
とによってそのフィルムの最初のフリースプロスイッチ
信号の1パルス目を真の1パルス目と認識し、そこから
所定の数のフリースプロスイッチ信号を計数すること
で、最初の撮影予定駒まで給送することができ、常に最
初の撮影予定駒をそのフィルムの一定の位置に規定する
ことができる。
【0011】その後に、任意の駒数を撮影し、一旦巻戻
してカメラから取り出した後、再び前記任意の撮影駒数
以後に撮影したい場合、前記フィルム自動空送り駆動を
行った後、前記任意撮影駒数分フィルム巻き上げ給送制
御を行えば、任意撮影駒数の次駒になり、フィルムの駒
の重りや、フィルムの余分な巻き上げに伴うフィルムの
無駄がなくなる。
【0012】以上が本発明の装置の概要であり、つぎに
図面を用いて本発明のカメラのフィルム給送制御装置に
ついて詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例を示すブロック図
である。電池21はCPU22、EEPROM23、モ
ータ駆動回路24a、フォトリフレクタ30に電源を供
給している。裏蓋スイッチ26はカメラの裏蓋(図示せ
ず)の開閉に連動するスイッチであり、裏蓋が開いてい
るときオンとなり、閉じているときオフとなる。裏蓋が
開かれた状態から閉められた状態に連動して裏蓋スイッ
チ26がオンからオフになると、CPU22はフィルム
空送り駆動制御を行うようになっているため、フィルム
モータ駆動信号をモータ駆動回路24aに出力し、その
モータ駆動回路24aはフィルムモータ24bを駆動す
る。
【0014】スキップ設定スイッチ27がフィルム空送
り終了後にオンされると、現在装填されているフィルム
が前回給送時のフィルムと判断した場合はフィルムを前
回撮影済みの最終駒の次駒まで給送するスキップモード
(以下、フィルムの空送り終了後の所定駒まで給送する
ことをスキップと称する)に設定される。
【0015】半押しスイッチ28はレリーズボタン(図
示せず)の半押し動作でオン状態となるスイッチであ
り、スキップモードが設定されているときにオン状態に
なると、フィルムの所定駒までの給送が開始され、スキ
ップモードが設定されていないときにオンされると、測
光・測距等のフィルム露光前の準備制御が行なわれるよ
うになっている。レリーズスイッチ29はレリーズボタ
ンの全押動作でオンされるスイッチであり、半押しスイ
ッチ28のオン動作で露光前の準備制御を行った後に続
けてオンされた場合に、露光処理・フィルムの1駒給送
等の処理が行なわれる。
【0016】途中巻戻しスイッチ25はオン状態に設定
されると装填されているフィルムを巻戻すようになって
いる。発光ダイオード30aおよびフォトトランジスタ
30bから構成されるフォトリフレクタ30は、フィル
ムモータ24bで駆動したフィルムのパーフォレーショ
ンを検出し、その出力信号をCPU22に入力する。
【0017】CPU22はその内部のROMに記憶され
ているプログラムにしたがってフィルムの空送り動作を
始め、撮影動作を制御する。EEPROM23には所定
のデータが記憶される。モータ24bはモータ駆動回路
24aによって駆動され、フィルムの巻き上げまたは巻
戻し動作を行う。
【0018】図2はパトローネ31から135フィルム
32が所定量だけを取り出された状態を示す図であり、
フィルムを購入してきたときの状態である。矢印は、パ
トローネ31から135フィルム32が出る方向が巻き
上げ方向であり、パトローネ31に入る方向が巻戻し方
向である。135フィルム32の先端(図中の左側)部
の右側(図中上側)には突出部(リード部)32aが設
けられ、左側(図中下側)には切り欠き部32bが形成
されている。
【0019】図3および図4はこのフィルム32をカメ
ラのフィルム給送面に置いた状態を示す図であり、フィ
ルム32のパーフォレーション33を検知する素子であ
るフォトリフレクタ30が左下方に設けられ、中央付近
にカメラのアパーチャ34があり、それより大きい範囲
にカメラのフィルム面35が配置されている。フィルム
32の左側にはフィルムを巻き上げるスプール部36が
配置され、図示のようにカメラに装着した場合、巻き上
げ時はフィルム32が左に移動するので、フォトリフレ
クタ30で検出されるパーフォレーション33の検出パ
ルスは図示のように「1」,「2」,「3」・・・・と
計数され、巻戻し時はその反対に・・・・「3」,
「2」,「1」のように計数される。つまり、パーフォ
レーション33のカウント数値がフリースプロの給送パ
ルス数となり、フィルム32の絶対位置を示すことにな
る。
【0020】図4は、図3の状態で裏蓋を開状態から閉
状態にしたとき、連動して裏蓋スイッチ26がオンから
オフになることでフィルム32を任意量巻き上げ、その
後にそのフィルム32を巻戻し、所定の位置まできた時
点(初めにフィルムを巻き上げた時にフリースプロスイ
ッチ信号の1パルス目および2パルス目をカウントした
位置)でそのフィルム給送時のスピードを検出し、検出
したスピードを利用して、フリースプロスイッチ信号が
入力しなくなってからある一定時間(前述のフリースプ
ロスイッチ信号の2パルス目と1パルス目の間隔の2倍
の時間)経過した時点で、そのフィルム32の巻戻しを
停止させた状態を示す図である(フィルム32の停止位
置はそのフィルム32のリード部32aの先端がカメラ
のスプール部36にかかった状態である)。
【0021】フィルム32のパーフォレーション33に
対応して示す「1」,「2」,「3」・・・・の数字
は、フィルム32を巻き上げることによって発生するパ
ーフォレーション33の検出パルス数を表わしている。
【0022】図5はカメラの一連のシーケンス動作を示
すフローチャートであり、電源が供給されるとその処理
が開始される。最初に、ステップS51で裏蓋スイッチ
26がオンか否かの判断をし、オンならば(裏蓋が開い
ていれば)裏蓋スイッチ26がオフになるまで(裏蓋が
閉じられるまで)ステップS51の状態で待機し、オフ
ならば(裏蓋が閉じられていれば)ステップS52のフ
ィルム空送り駆動処理(詳細は図6乃至図8を参照して
後述する)を行い、ステップS53で再び裏蓋スイッチ
26のオン・オフ状態を判断する。
【0023】ここで裏蓋スイッチ26がオンであれば
(裏蓋が開かれていれば)再びステップS51に戻り、
オフならば(裏蓋が閉じられていれば)ステップS61
に進み、スキップ設定スイッチ27の状態を判断する。
スキップ設定スイッチ27がオフであれば(フィルム3
2をスキップ駆動する必要がなければ)、ステップS6
3に示す半押しスイッチ28がオンかオフかの判断を行
い、スキップ設定スイッチ27がオンならば(フィルム
32をスキップ駆動するときは)ステップS62のスキ
ップ設定処理を行ない(その詳細は図9を参照して後述
する)、スキップ給送駒数Nを設定した後に、ステップ
S63に示す半押しスイッチ28のオンかオフかの判断
を行う。
【0024】ステップS63において半押しスイッチ2
8がオフであればオンになるまで待機し、オンであれば
ステップS64においてスキップモードか否かの判断を
行う。ステップS64においてスキップモードであると
判断されたときは、ステップS65に示すフィルム給送
処理を実行する。すなわちステップS62のスキップ設
定処理で設定したスキップ給送駒数Nだけフィルム32
を巻上げる。そしてステップS66に示すスキップモー
ドラッチ解除処理を行ってステップS63に戻る。つま
り、前回装填時の撮影駒数を空送り給送することで前回
装填時撮影最終駒の次駒まで給送し、スキップモードを
解除する。
【0025】ステップS64でスキップモードでないと
判断されると、ステップS70においてレリーズスイッ
チ29の状態を判断し、それがオフであるとステップS
63に戻り、それ以降の処理を繰り返す。レリーズスイ
ッチ29がオンであるとステップS71に示す露出処
理、ステップS72に示すフィルム1駒給送処理を行
う。すなわち、撮影が行なわれ、フィルム32が1駒分
巻上げられる。次にステップS73においてフィルム終
端か否かの判断を行う。
【0026】ここでフィルム終端でないと判断された場
合はステップS74に示す途中巻戻しスイッチ25の状
態を判断し、それがオフであればステップS63に戻る
が、オンであればステップS75において撮影済み駒数
NをEEPROM23に記憶させてステップS76のフ
ィルム巻戻し給送処理を行う。すなわち、フィルム32
がN駒分巻上げられる。
【0027】その後、ステップS77で裏蓋スイッチ2
6がオンかオフかの判断を行い、オンすなわち裏蓋が開
けられていれば、そこで処理を終了するが、オフすなわ
ち裏蓋が閉じられていれば裏蓋スイッチ26がオンにな
るのを待って処理を終了する。
【0028】図6乃至図8は、図5のステップS52に
おけるフィルム空送り駆動処理の動作を説明するための
フローチャートであり、これら図6から図8は連続した
動作を説明する図である。
【0029】最初にステップS101でフリースプロパ
ルス数(フォトリフレクタ30によるパーフォレーショ
ン33の検出パルス数)としての変数Xに0が初期値と
して設定される。次に、ステップS102でフィルム給
送モータ巻上駆動信号を開始させる。すなわち、CPU
22はモータ駆動回路24aを介してモータ24bを駆
動する。これにより、モータ24bが回転され、その回
転がスプール部36に伝達されて、フィルム32の巻上
げが開始される。
【0030】次に、ステップS103ではタイマA(例
えば2秒のタイマ)がリセットされて、直ちにスタート
される。発光ダイオード30aより出射された光はフィ
ルム32の図4において下側の端部に照射される。フォ
トトランジスタ30bはフィルム32からの反射光また
は透過光を受光する。このフォトトランジスタ30bの
検出光量はパーフォレーション33の有無によって変化
する。従って、フォトトランジスタ30bはパーフォレ
ーション33に対応するパルスを発生することになる。
【0031】CPU22はこのパルスをモニタし、ステ
ップS104でその立上りエッジの有無を判定する。立
上りエッジが検出されないとき、ステップS105に進
み、ステップS103で開始したタイマAがタイムアッ
プしたか(2秒間が経過したか)否かを判定する。タイ
ムアップしていなければ、ステップS104に戻り、給
送パルスの立上りエッジの判定を行なう。タイムアップ
した場合(2秒間が経過した場合であり、かつ、その時
間内にパーフォレーション33が検出されなかった場
合)ステップS106に進み、フィルム給送モータ巻上
駆動信号を停止させ、ステップS107でフィルム給送
モータ停止処理のサブルーチンが実行され、空送り処理
が終了する。
【0032】すなわち、例えば、フィルム32のパトロ
ーネ31からの引出し量が、図4に示した状態よりさら
に短いような場合、スプール部36の突起36aがパー
フォレーション33と係合しない。このような状態にお
いて、スプール部36を回転しても、フィルム32は巻
き上げられない。従って、2秒間が経過しても、パーフ
ォレーション33の検出パルスが検知されないとき、イ
ージロードミスとしてフィルム32の空送り駆動動作は
終了される。
【0033】ステップS104でパルスの立上りエッジ
が検出されたと判定されたとき、ステップS109に進
み、タイマAの計時動作が停止される。さらにステップ
S110で変数Xが1だけインクリメントされる(いま
の場合X=1とされる)。次に、ステップS111でX
が8に等しくなったか否かが判定される。Xが8に等し
くないとき、ステップS103に戻り、それ以降の処理
が繰返される。いまフィルム32が巻き上げられている
ので、この巻上動作に連動してパーフォレーション33
の検出パルスの数(変数X)が順次増加していく。図3
および図4において、パーフォレーション33の左側の
エッジに対応する位置に示してある数字(1,2,3・
・・10)は、この変数Xの値を表わしている。
【0034】この変数Xが8に等しくなったとき、ステ
ップS112に進み、フィルム給送モータ巻上駆動信号
を停止させてステップS113に進み、フィルム給送モ
ータ停止処理が実行される。すなわち、モータ24bの
回転が停止され、フィルム32の巻上動作が停止され
る。変数Xが8になったとき巻上を停止させるというこ
とは、パーフォレーション33の8個分に対応する長さ
だけフィルム32を巻き上げることを意味する。
【0035】この巻上の長さはもっと短く(例えばパー
フォレーション33の3個分の長さに)することもでき
る。しかしながら、この長さを余り短くすると、後述す
るように、フィルム32の安定した状態の速度を正確に
測定することができなくなる(後述するように、フィル
ム32は再び巻き戻され、この巻き戻し途中の速度が測
定されるが、このときの巻上量が短か過ぎると、フィル
ム32の巻き戻し開始後、給送速度が安定しないうちに
その速度を測定しなければならなくなる)。そこで、こ
の巻上量はある程度の長さ(巻き戻したとき速度が安定
するのに必要な長さ)とする必要があり、ここではパル
ス8個分、すなわち1駒分の長さ(アパーチャ34の長
さ)としている。
【0036】巻上が完了したとき、次に、ステップS1
14でフィルム給送モータ巻き戻し駆動信号を開始させ
る。すなわち、モータ24bが回転され、その回転が今
度はパトローネ31内の回転軸に伝達され、フィルム3
2の巻き戻しが開始される。このときステップS115
でタイマAがリセットされ、直ちにスタートされる。次
に、ステップS116でパーフォレーションの検出パル
スの立下りエッジが検出されたか否かが判定される。ス
テップS104では立上りエッジを検出し、ここでは立
下りエッジを検出するのは、給送方向が反転するので、
パーフォレーション33の同一のエッジ(例えば図2乃
至図4における左側のエッジ)を検出するようにするた
めである。
【0037】パルスが検出されないとき、ステップS1
17でタイムアップしたか(2秒間が経過したか)否か
が判定される。まだタイムアップしないときは、ステッ
プS116に戻り、再び立下りエッジ検出の判定を実行
する。タイムアップしたときは、ステップS118に進
み、フィルム給送モータ巻戻し駆動信号停止の処理が実
行され、さらに、ステップS119に進み、フィルム給
送モータ停止処理が実行される。すなわち、モータ24
bの回転が停止され、フィルム32の巻戻し動作が停止
され、処理が終了される。この場合、例えば、なんらか
の原因によりフィルム32がどこかに引っかかるなどし
て巻戻すことができなくなった場合に相当するので、2
秒間が経過した時点で処理を終了させるのである。
【0038】ステップS116でパルスの立下りエッジ
の存在が判定されたとき、ステップS121でタイマA
をストップさせる。そして、変数Xを1だけデクリメン
トする。すなわち、いまフィルムを巻戻しているので、
変数Xを減少させることにより、変数Xの値とフィルム
32の給送位置とを相対的に対応させるようにするので
ある。次に、ステップS123で変数Xが2と等しくな
ったか否かが判定される。すなわち、最初にフィルム3
2をパーフォレーション8個分だけ巻き上げた後、いま
巻戻しているので、最初に装着した位置からパーフォレ
ーション2個分だけ巻き上げた位置まで戻されたか否か
が判定される。まだその位置まで戻されていないときは
ステップS115に戻り、タイマAが再びリセットさ
れ、ただちにスタートされて、次の検出パルスの立下り
エッジの有無を判定する処理が繰返される。
【0039】フィルム32が装填位置からパーフォレー
ション2個分だけ巻き上げた位置まで巻き戻されたと
き、ステップS124に進み、フィルム32の給送速度
を計測するためのタイマ(カウンタ)のカウント動作を
スタートさせる。次にステップS125でパルスの立下
りエッジの有無が判定され、検出が確認されたとき、ス
テップS126に進み、タイマのカウント動作が停止さ
れる。そしてステップS127でそのカウント値(計測
時間)が変数Yに設定される。すなわち、装填位置から
2個目のパーフォレーションの位置から1個目のパーフ
ォレーションの位置まで給送(巻戻し)するのに要する
時間が計測される。上述したように、パーフォレーショ
ン8個分だけ巻き上げられた後、巻戻しが行なわれてい
るので、7個分だけ巻戻されたとき、フィルム32の給
送速度は既に充分安定している。そこでこの計測値は安
定したものとなる。
【0040】次に、ステップS128で変数Yに設定さ
れた時間の2倍の時間のタイマ2Yがリセットされ、た
だちにスタートされる。すなわち、このタイマ2Yは、
フィルム32をパーフォレーション2個分の長さだけ給
送するのに必要な時間を計測することになる。ステップ
S129で検出パルスの立下りエッジの有無が判定さ
れ、検出されたとき、ステップS128に戻り、タイマ
2Yをリセットし、再びスタートさせる動作が繰返され
る。パルスの立下りエッジが検出されないとき、ステッ
プS131に進み、タイマ2Yがタイムアップしたか否
か(パーフォレーション2個分の長さを給送するのに必
要な時間が経過したか否か)が判定される。タイムアッ
プしていないとき、ステップS129に戻り、パルスエ
ッジの有無の判定が行なわれる。
【0041】いま、フィルム32は巻上位置から装填位
置に巻戻され、そこを過ぎてさらに巻戻されているの
で、ついには図4に示すような基準位置に到達する。す
なわち、フィルム32の最も先端(左側)のパーフォレ
ーション33がフォトリフレクタ30を通過した後、も
はやパルスは検出されなくなる。そしてパルスが検出さ
れなくなった後、パーフォレーション2個分の給送時間
が経過したとき、ステップS132に進み、フィルム給
送モータ巻戻し駆動信号停止の処理が実行され、さら
に、ステップS133に進み、フィルム給送モータ停止
処理が実行される。すなわち、モータ24bの回転が停
止され、フィルム32の巻戻し動作が停止される。この
ようにして、フィルム32はその装填状態に拘らず(但
し、巻上が可能な状態で装填されることが条件)、常に
図4に示す基準位置で停止される。
【0042】次に、ステップS137で変数Xに0を設
定する。つまりフィルム32の停止状態が図4の状態に
なり、ステップ137で変数Xを0にすることにより、
再度フィルム32を巻き上げた場合、フィルム32のパ
ーフォレーション33が図4に記載した1、2、3、4
・・・・になり、そのフィルム32のフリースプロスイ
ッチ信号のパルス数と一致する。
【0043】そして、ステップS138でフィルム給送
モータ巻上駆動信号開始の処理が行われる。すなわち、
モータ24aの回転の伝達方向が切り換えられ、スプー
ル部36が回転されて、フィルム32の巻上が開始され
る。ステップS139でタイマAがリセットされ、さら
にスタートされる。ステップS140でパーフォレーシ
ョン検出パルスの立上りエッジ(給送方向が反転された
ので再び立下りエッジではなく、立上りエッジが検出さ
れる)の有無が判定され、パルスの立上りエッジが検出
されないとき、ステップS141でタイマAがタイムア
ップしたか否か(2秒間が経過した否か)が判定され
る。
【0044】タイムアップしていないとき、ステップS
140に戻り、再びパルスエッジの検出が行なわれる。
タイムアップしたときは、ステップS142に進み、フ
ィルム給送モータ巻上駆動信号停止の処理が実行され、
さらに、ステップS143に進み、フィルム給送モータ
停止処理が実行される。すなわち、モータ24bの回転
が停止され、フィルム32の巻上動作が停止され、処理
が終了される。これは、例えばフィルム32が何等かの
原因で給送不能になった場合に対応するので、この場合
においては空送り動作を終了するようにしている。
【0045】ステップS140で給送パルスが検出され
ていると判定されたとき、ステップS145に進み、タ
イマAをストップさせる。そしてステップS146で変
数Xを1だけインクリメントする。さらにステップS1
47で変数Xが32に達したか否かを判断し、32に達
していなければステップS139に戻り、その値に達す
るまで処理を繰り返す。変数Xが32(4駒分の長さ)
に達したときはステップS148に示すフィルム給送モ
ータ巻き上げ駆動信号停止の処理を行った後、ステップ
S149フィルム給送モータ巻き上げ停止処理を行い、
ステップS101から始まる一連の動作を終了し、図5
に示すメイン動作に戻る。
【0046】図9はスキップ設定処理のフローチャート
であり、図5のシーケンス動作フローのステップS62
の詳細を示すものである。ステップ301では前回装填
時の撮影駒数が0か否かの判断を行い、0でなければス
テップS302でスキップモードをラッチし、ステップ
S303において前回撮影したときの駒数NをEEPR
OM23から読み出す(前回の撮影コマ数Nは、図5の
ステップS75でEEPROM23に記憶されてい
る)。次にステップS304でスキップ駒数(N)をラ
ッチ後、スキップ設定処理を終了し、図5のシーケンス
フローに戻る。ステップS301において、前回装填時
の駒数が0であると判断された場合、スキップの必要が
ないので処理を終了する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカメラのフ
ィルム給送制御装置によれば、任意駒数だけ撮影された
フィルムをカメラに再装填した場合、最初にフィルムの
基準位置を位置出しし、この基準位置を基準として、既
に撮影された駒の次の駒までさらにスキップ給送するよ
うにしたので、再装填されたフィルムを前回装填時に撮
影した最終駒の次の駒まで正確に給送することができ
る。従って、カメラに一度装填してフィルムの途中駒ま
で撮影後、巻戻してカメラから取り出し、再びカメラに
装着して、途中駒から撮影したい場合でも、撮影済みの
駒数のみ空送りすることができ、フィルムの無駄な送り
や、駒の重なりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラのフィルム給送制御装置の一実
施例の電気的構成を示すブロック図
【図2】フィルムの巻き上げ方向および巻戻し方向を示
す図
【図3】フィルムの装填状態を示す図
【図4】フィルムの他の装填状態を示す図
【図5】図1の装置の動作を示すフローチャート
【図6】図5のステップS52のフィルム空送り駆動処
理動作を示すフローチャート
【図7】図6に続くフローチャート
【図8】図7に続くフローチュート
【図9】図5のステップS62スキップ設定処理動作を
示すフローチャート
【符号の説明】
21 電池 22 CPU 23 EEPROM 24a モータ駆動回路 24b モータ 25 途中巻戻しスイッチ 26 裏蓋スイッチ 27 スキップ設定スイッチ 28 半押しスイッチ 29 レリーズスイッチ 30 フォトリフレクタ 31 パトローネ 32 フィルム 33 パーフォレーション 34 アパーチャ 35 カメラのフィルム面 36 スプール部 36a 突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 135フィルムを一度巻き戻して、前記
    フィルムのリーダ部の下部のパーフォレーションをカウ
    ントするカメラにおいて、 前記フィルムをカメラに装着したとき、前記フィルムの
    所定の基準位置を位置出しする基準位置位置出し手段
    と、 任意駒数まで撮影した前記フィルムを前記カメラに再装
    填したとき、前記基準位置位置出し手段により位置出し
    された前記基準位置を基準として、既に撮影された駒の
    次の駒まで前記フィルムをさらにスキップ給送するスキ
    ップ給送手段とを備えること特徴とするカメラのフィル
    ム給送制御装置。
JP4061199A 1992-02-17 1992-02-17 カメラのフィルム給送制御装置 Withdrawn JPH05224280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4061199A JPH05224280A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 カメラのフィルム給送制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4061199A JPH05224280A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 カメラのフィルム給送制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05224280A true JPH05224280A (ja) 1993-09-03

Family

ID=13164276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4061199A Withdrawn JPH05224280A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 カメラのフィルム給送制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05224280A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05224280A (ja) カメラのフィルム給送制御装置
JPH07239495A (ja) フィルム給送装置
JP3135272B2 (ja) カメラ
JPH0470636A (ja) 巻き上げ装置
JP2810555B2 (ja) カメラ及びフィルム送り装置
JPS5825251B2 (ja) 像記録装置
JP2886900B2 (ja) カメラのフィルム送り装置
JP3149235B2 (ja) カメラのフィルム巻上装置
JPH05127240A (ja) カメラのフイルム空送り方法および装置
JPH09138450A (ja) カメラのフィルム巻き戻し装置
JP2767110B2 (ja) 電子制御カメラのフィルム巻取り装置
US6263169B1 (en) Manual-wind camera
JPH0627518A (ja) カメラのフィルム給送制御装置
JPH06100761B2 (ja) カメラのフイルム給送装置
JPH03184031A (ja) カメラのフィルム巻戻し制御装置
JPH09105985A (ja) 巻き上げ装置
JPH0980498A (ja) カメラのフィルム給送装置
JP2997271B2 (ja) フィルムの給送異常検出装置
JP3153304B2 (ja) カメラのフィルム巻戻装置
JPH0712984Y2 (ja) カメラのフイルム巻戻装置
JPH06175204A (ja) カメラのフィルム給送装置
JP2960850B2 (ja) カメラのフィルム巻上げ制御装置
JPH0926622A (ja) カメラの表示装置
JPH01314232A (ja) フイルム自動給送装置付きカメラ
JPH11338023A (ja) フィルム巻戻し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518