JPH05222211A - ゴム・ゴム接着複合体の製造方法 - Google Patents

ゴム・ゴム接着複合体の製造方法

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JPH05222211A
JPH05222211A JP2810292A JP2810292A JPH05222211A JP H05222211 A JPH05222211 A JP H05222211A JP 2810292 A JP2810292 A JP 2810292A JP 2810292 A JP2810292 A JP 2810292A JP H05222211 A JPH05222211 A JP H05222211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
polar
polynorbornene
unvulcanized
sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP2810292A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hirakawa
弘 平川
Tatsuo Nishimoto
達生 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2810292A priority Critical patent/JPH05222211A/ja
Publication of JPH05222211A publication Critical patent/JPH05222211A/ja
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ゴム・ゴム接着複合体の製造方法 【目的】 非極性汎用ゴムからなるゴム材料と極性ゴム
からなるゴム材料とを強固に接着した両ゴムの特性を兼
備するゴム・ゴム接着複合体の製造方法を提供する。 【構成】 極性官能基を有していない原料ゴムを含有す
る未加硫のゴム材料と極性官能基を有する原料ゴムを含
有する未加硫のゴム材料との間に、ポリノルボルネンか
らなるシート又は粉末を介在させて加硫接着一体化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極性官能基を有してい
ない原料ゴムと極性官能基を有する原料ゴムとからなる
それぞれ未加硫のゴム材料を相互に強固に接着するゴム
・ゴム接着複合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天然ゴム(NR)、スチレン−ブ
タジエン共重合体ゴム(SBR)、エチレン−プロピレ
ン−ジエン三元共重合体ゴム(EPDM)等の極性官能
基を有していない原料ゴム(以下非極性汎用ゴムと称す
る)は安価で加工性に優れるものの、耐油性、耐候性、
耐熱性等に劣る欠点があった。また、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、ポリクロロプレ
ンゴム(CR)、クロルスルホン化ポリエチレンゴム
(CSM)等の極性官能基を有する原料ゴム(以下極性
ゴムと称する)は、耐油性や耐候性、耐熱性等に優れる
ものの高価で加工性に劣る欠点があった。
【0003】このため、これら非極性汎用ゴムと極性ゴ
ムとを積層接着することができれば、安価な非極性汎用
ゴムに極性ゴムを薄く貼り合わせる等により、両原料ゴ
ムの特性を兼備したゴム・ゴム接着複合体を製造するこ
とができる。しかしながら、これら非極性汎用ゴムと極
性ゴムとは未加硫状態ではゴム相互間の相溶性がなく、
加硫速度や架橋形態等を著しく異にし、所謂共加硫性を
有していないため加硫により接着させることができなか
った。
【0004】また、これら未加硫ゴム材料の少なくとも
一方が加硫されている場合は、さらに接着をより一層困
難にする。その対策として接着剤を使用すると、生産性
が悪化するだけでなく、十分に接着することが難しく、
しかも接着剤層が硬くなるため、ゴム・ゴム接着複合体
の柔軟性を損なう欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非極性汎用
ゴムからなるゴム材料と極性ゴムからなるゴム材料と
を、未加硫状態で共加硫することにより強固に接着した
前記両原料ゴムの特性を兼備するゴム・ゴム接着複合体
の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の方法は、極性官能基を有していない非極性汎
用ゴムからなる未加硫ゴム材料と極性官能基を有する極
性ゴムからなる未加硫材料との間に、ポリノルボルネン
からなるシート又は粉末を介在させて加熱融着一体化す
ることを特徴としている。
【0007】本発明によれば、非極性汎用ゴムと極性ゴ
ムとからなるそれぞれ未加硫ゴム材料の間に、ポリノル
ボルネンのシート又は粉末を介在させて共加硫させるこ
とにより強固に接着一体化したゴム・ゴム接着複合体を
製造することができる。本発明に使用する非極性汎用ゴ
ムとしては、天然ゴム(NR)、スチレン−ブタジエン
共重合体ゴム(SBR)、エチレン−プロピレン−ジエ
ン三元共重合体ゴム(EPDM)、ポリブタジエンゴム
(BR)等がある。
【0008】また、極性ゴムとしては、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)やポリクロロプ
レンゴム(CR)、クロルスルホン化ポリエチレンゴム
(CSM)等がある。これらの非極性汎用ゴム及び極性
ゴムにはそれぞれ、硫黄等の加硫剤、カーボンブラック
等の補強剤、老化防止剤、加硫促進剤、その他の配合薬
品を配合して、所定の組成を有するゴム組成物を作製す
る。非極性汎用ゴムと極性ゴムの配合量は、ゴム組成物
中に占める量が少なくとも50重量%以上になるように
するのがよい。得られたゴム組成物は、シート状又は板
状等の任意の積層可能な形状のゴム材料に成形する。こ
れらゴム材料はスチールコードのような金属コード、ナ
イロン、ポリエステル、アラミド等の各種有機繊維から
なるコードにより補強したものであってもよい。本発明
に使用するポリノルボルネンは、下記化学式1で示され
る2−ノルボルネンから得られる非結晶性のガラス転移
点(Tg)35℃の重合体である。
【0009】
【0010】このポリノルボルネンは、上述のゴム薬品
を配合することなくそのままシート又は粉末にして使用
される。ポリノルボルネンの分子量は、好ましくは10
0万〜500万の範囲のものがよい。分子量が100万
以上であることにより非極性ゴムと極性ゴムとからなる
ゴム材料との間の接着性、接着強度をより一層大きくす
ることができる。他方、その分子量が500万を越える
ものは製造が困難で工業的に入手し難いため、製品コス
トを高くするから好ましくない。
【0011】また、ポリノルボルネンのシートを使用す
る場合は、0.05mm〜3mmの範囲の厚さを有する
ものがよく、これを接着されるべきゴム材料間に挟み、
加熱加硫して接着一体化する。このシートの厚さを0.
05mm以上にすることにより接着強度を高めることが
でき、一方、3mm以下にすることにより接着部分の柔
軟性を確保するようにする。また、粉末を使用するとき
は、接着層の厚さが上記シートの厚さと同程度になるよ
うに、ゴム材料の接着面に直接散布したりして塗布した
後加熱加硫して接着一体化する。
【0012】本発明では、上述の非極性汎用ゴムと極性
ゴムとを含有するゴム組成物を用いて作製したそれぞれ
未加硫のゴム材料の間に、ポリノルボルネンのシート又
は粉末を挟んで共加硫する方法である。共加硫条件とし
ては、未加硫のゴム材料を加硫可能な温度で、ポリノル
ボルネンの軟化点以上、好ましくは130℃以上がよ
い。また、温度が高すぎるとポリノルボルネンやゴム材
料を変質させるから200℃以下にするのがよい。
【0013】
【実施例】
実施例 表1に示す配合組成を有する6種類のゴム組成物を調製
した。表2に示すように、表1の非極性汎用ゴム組成物
のNo.1(ゴム成分NR)、No.2(ゴム成分EPD
M)、No.3(ゴム成分SBR)、極性ゴム組成物のN
o.4(ゴム成分IIR)、No.5(ゴム成分CR:CR
−W使用)、No.6(ゴム成分CRM:ハイパロン4
0使用)を、それぞれ150mm×50mm×2.5m
mの2枚のシート状のゴム材料に成形した。
【0014】これら非極性ゴム組成物と極性ゴム組成物
とからなるそれぞれ未加硫ゴム材料を表2に示す通り組
み合わせて、これら未加硫ゴム材料の間に、それぞれ厚
さ0.5μmのポリノルボルネンのシート(分子量約3
00万)を挟んで積層した後20kg/cm2 の加圧
下、160℃で30分間加熱加硫してゴム・ゴム接着複
合体を製造した。得られたゴム・ゴム接着複合体の接着
性を下記の方法により評価し、その結果を表2に示し
た。
【0015】
【0016】表1中の数値は、いずれも重量部である。 また、*1 :N−フェニル−N’−イソプロピル−p−
フェニレンジアミン *2 :ニッケルジブチルジチオカーバメート *3 :N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェ
ンアミド *4 :テトラメチルチウラムジスルフィド *5 :2−メルカプトベンゾチアゾール *6 :エチレンチオウレア *7 :ベンゾチアジルジスルフィド *8 :ジフェニルグアニジン *9 :テトラメチルチウラムモノサルファイド *10:ジペンタメチレンチウラムテトラサルファイド接着性の評価方法 :ゴム・ゴム接着複合体の接着性は、
接着力の大きさで評価するのは正確ではない。そこで、
幅20mmのサンプルを作製して剥離テストを行い、界
面剥離が起こった場合にはたとえ接着力が高くても不良
(×)と評価した。他方、界面剥離を起さなかった場合
は、ゴム・ゴム接着複合体の接着界面を中心にして約
0.5mmの厚さのシートをカミソリにて切り出し、界
面付近にカミソリで傷を入れて剥離テストを5回行い、
いずれかのシートが内部で凝集破壊を起こすほどに界面
で強く接着している場合には、接着性良好(○)と評価
した。
【0017】
【0018】実施例において、非極性ゴム組成物からな
る未加硫ゴム材料と極性ゴム組成物からなる未加硫ゴム
材料との間にポリノルボルネンのシートを挟むことな
く、直接積層して同様に20kg/cm2 の加圧下、1
60℃で20分間加熱した。その結果、表2の9種類の
組み合わせのいずれの場合も接着性は×であった。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、極
性官能基を有していない非極性汎用ゴムからなる未加硫
ゴム材料と、極性官能基を有する極性ゴムからなる未加
硫ゴム材料との間にポリノルボルネンからなるシート又
は粉末を介在させて共加硫することにより、これらゴム
材料を相互に強固に接合した前記両ゴム特性を兼備した
ゴム・ゴム接着複合体を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 65:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極性官能基を有していない原料ゴムを含
    有する未加硫のゴム材料と極性官能基を有する原料ゴム
    を含有する未加硫のゴム材料との間に、ポリノルボルネ
    ンからなるシート又は粉末を介在させて加硫接着一体化
    するゴム・ゴム接着複合体の製造方法。
JP2810292A 1992-02-14 1992-02-14 ゴム・ゴム接着複合体の製造方法 Pending JPH05222211A (ja)

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