JPH05222039A - 置換ピリミジン類 - Google Patents

置換ピリミジン類

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JPH05222039A
JPH05222039A JP4285885A JP28588592A JPH05222039A JP H05222039 A JPH05222039 A JP H05222039A JP 4285885 A JP4285885 A JP 4285885A JP 28588592 A JP28588592 A JP 28588592A JP H05222039 A JPH05222039 A JP H05222039A
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ジョン・ワトソン・エリンボー
Madelene Nikaido
マドレーヌ・ニカイドー
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ジェハン・フラムロズ・バグリ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記式I 〔式中、R,R,R及びRは水素、低級アルキ
ル又はペルフルオロアルキル、Rは水素、又はnが1
の場合RとRが一緒になり二重結合を形成、nは0
〜1、pは0〜2、mは0〜3、Arなど、Arなど、Wは水素、低級アルキルなど、XはCOH,C
Nなどを示す〕で示されるピロロ−、ピリド−、アゼピ
ノ−およびアゾシノピリミジン類並びに医薬的組成物及
びその製造方法。 【効果】 上記化合物は高血圧症又はうつ血性心不全の
治療および血管形成術後再狭窄の予防又は治療に有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高血圧症の治療に有用
な置換ピリミジン類に関するものである。本発明の置換
ピリミジン類はアンギオテンシンII;レニン・アンギオ
テンシン系の活性成分の影響を拮抗することによって高
血圧症の治療を行う。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】アン
ギオテンシノーゲンは酵素レニンの作用によってアンギ
オテンシンIに転換される。アンギオテンシンII(A I
I)はアンギオテンシンIに作用するアンギオテンシン転
換酵素(ACE)によって形成される。A IIは有効な血
管収縮剤であり、ヒトを含む多くの種において高い血圧
の原因と関係がある。A IIは特異的レセプタ部位で作
用することによってこれらの血管収縮応答を誘発する。
本発明の化合物はこれらのレセプタ部位を得るためにA
IIと競争し、その結果、AIIの血管収縮効果を拮抗す
る。
【0003】イー・イー・アレン(E.E.Allen)らはE
P 0419048 AにおいてN−置換オキソピリミジ
ン類を開示している。イー・イー・アレンらはEP 0
411766 Aにおいて4−オキソ−キナゾリン類を
開示している。ディ・エイ・ロバーツ(D.A.Roberts)
らはEP 0412848 Aにおいてキノリンエーテル
類を開示している。ディ・ジェイ・カリニ(D.J.Cari
ni)らはU.S.特許第4,880,804号においてN−
置換ベンゾイミダゾール類を開示している。ピー・チャ
クラバーティ(P.Chakravarty)らはEP 040103
0 Aにおいてフェニル芳香族環が7員ヘテロ環に代わ
っている同様のイミダゾール構造物類を開示している。
アザベンゾイミダゾール類はEP 0415886 Aに
おいてピー・ヘロルド(P.Herold)らによって開示され
ている。ディ・ジェイ・カリニらはEP 025331
0、EP 0324377およびU.S.特許第4,91
6,129号においてN−置換イミダゾール類を開示し
ている。ディ・ジェイ・カリニらはEP 032384
1においてN−置換ピラゾール類、ピロール類およびト
リアゾール類を開示している。同様のピラゾール誘導体
類はEP 0411507 Aにおいてティ・ナカ(T.N
aka)らによって開示されており、さらなるトリアゾール
類はEP 0412594 Aにおいてエル・エル・チャ
ン(L.L.Chang)らによって開示されている。上記の全
てはA IIアンタゴニスト類として提案されている。
【0004】本発明化合物は、それらがピロロン、ピリ
ジノン、アゼピノンまたはアゾシノン環に縮合したピリ
ミジン環を含有する点で上記従来技術とは異なる。最初
の文献(イー・イー・アレンらのEP 0419048
A)を除いて、上記従来技術に開示されている非ペプチ
ド系A IIアンタゴニスト類は、全て、単離もしくはフ
ェニル環に縮合した窒素含有5員環、またはフェニル環
に縮合した窒素含有6員環である。EP 041904
8 Aの化合物はピリミジン−4−オン類である。
【0005】アール・エフ・シャマン(R.F.Shuman)
らはU.S.特許第5,039,814号において1−(テ
トラゾール−5−イル)ベンゼン類の指向性オルトリチ
オ化(directed ortholithiation)、次なるリチオ化中間
体と求電子体との反応からなる2−置換1−(テトラゾ
ール−5−イル)ベンゼン類の合成方法を開示してい
る。トリフェニルメチル基がテトラゾールの保護基とし
て使用される。
【0006】本発明のある方法は、tert−ブチル基で保
護した2−ブロモ−1−(テトラゾール−5−イル)アリ
ールを、Mgおよびホウ酸トリアルキルの同時添加によ
って直接2−(テトラゾール−5−イル)アリールホウ酸
に転換する点で異なる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、式I:
【化30】 [式中、R1、R2、R3およびR4は独立してH、1〜6
個の炭素原子を含有する低級アルキルまたは1〜6個の
炭素原子を含有するペルフルオロアルキル;R5はH、
またはnが1である場合はR5はR3と一緒になって二重
結合を形成してもよく;nは0〜1;pは0〜2;mは
0〜3;Ar1
【化31】 (式中、WはH、1〜6個の炭素原子を含有する低級ア
ルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、または1〜6個の炭素
原子を含有する低級アルコキシ);Ar2
【化32】 (式中、XはCO2H、CNまたは
【化33】 、ここでR6はH、tert−ブチル、トリ−n−ブチルス
タンニル、またはトリフェニルメチル)]で示される置換
ピリミジン類およびその医薬的に許容される塩ならびに
そのN−オキシドに関する。
【0008】本発明のより好ましい化合物は、一般式I
I:
【化34】 [式中、R1、R2、R3およびR4は独立してH、1〜6
個の炭素原子を含有する低級アルキルまたは1〜6個の
炭素原子を含有するペルフルオロアルキル;R5はH、
またはnが1である場合はR5はR3と一緒になって二重
結合を形成してもよく;nは0〜1;Ar1
【化35】 Ar2
【化36】 (式中、XはCO2H、CNまたは
【化37】 、ここで、R6はH、tert−ブチル、トリ−n−ブチル
スタンニル、またはトリフェニルメチル)]で示される化
合物またはその医薬的に許容される塩である。
【0009】本発明のさらにより好ましい化合物は、一
般式III:
【化38】 [式中、R1、R2、R3およびR4は独立してH、メチ
ル、トリフルオロメチル;R5はH、またはnが1であ
る場合はR5はR3と一緒になって二重結合を形成しても
よく;nは0〜1;Ar1
【化39】 で示される化合物またはその医薬的に許容される塩であ
る。
【0010】本発明の最も好ましい化合物は、2,4−
ジメチル−5,7−ジヒドロ−7−[[2'−(1H−テト
ラゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]−4−イル]
メチル]−6H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−オ
ンおよびその医薬的に許容される塩;5,7−ジヒドロ
−2−メチル−7−[[2'−(1H−テトラゾール−5−
イル)[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−4−
(トリフルオロメチル)−6H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−6−オンまたはその医薬的に許容される塩;
2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'−
(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]
−4−イル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミ
ジン−7−オンおよびその医薬的に許容される塩;2−
メチル−4−トリフルオロメチル−5,6,8−トリヒド
ロ−8−[[2'−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,
1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−7H−ピリド
[2,3−d]ピリミジン−7−オンおよびその医薬的に
許容される塩;2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒド
ロ−8−[[6−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
フェニル]−3−ピリジニル]メチル]−7H−ピリド
[2,3−d]ピリミジン−7−オンおよびその医薬的に
許容される塩;2−メチル−4−トリフルオロメチル−
5,6,8−トリヒドロ−8−[[6−[2−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)フェニル]−3−ピリジニル]メチル]
−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンおよ
びその医薬的に許容される塩;2,4−ジメチル−5,
6,8−トリヒドロ−8−[[5−[2−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)フェニル]−2−ピリジニル]メチル]−
7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンおよび
その医薬的に許容される塩;2,4,6−トリメチル−
5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]
−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンおよ
びその医薬的に許容される塩;2,4−ジメチル−8−
[[2'−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビフ
ェニル]−4−イル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]
ピリミジン−7−オンおよびその医薬的に許容される塩
である。
【0011】本発明の化合物は(a)例えば、無機塩基ま
たは有機塩基の存在下、式:
【化40】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、nおよびpは上記定
義と同一であり、Z1はハロゲン(例えば、塩素)、メタ
ンスルホニルオキシ基またはp−トルエンスルホニルオ
キシ基のような離脱基、R7は低級アルキル基]で示され
るピリミジンと式: H2N−(CH2)m−Ar1−Ar2 [式中、m、Ar1およびAr2は上記定義と同じ]で示され
るアミンとを縮合させるか、(b)パラジウム触媒の存在
下、式
【化41】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、n、m、pおよびA
r1は上記定義と同じ、Yはパラ−ブロモまたはパラ−ヨ
ード基]で示される二環式化合物とアリールホウ酸[例え
ば、式:Ar2B(OH)2(式中、Ar2は上記定義と同じ)
で示される化合物]またはアリールスタンナンとを反応
させるか、(c)例えば、NaHのような塩基の存在下、
式:
【化42】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、nおよびpは上記定
義と同じ]で示される二環式化合物と式: Z1−(CH2)m−Ar1−Ar2 [式中、m、Ar1およびAr2は上記定義と同じ、Z1はハ
ロゲン、メタンスルホニルオキシ基またはp−トルエン
スルホニルオキシ基のような離脱基]で示されるビアリ
ール化合物とを縮合させるか、(d)例えば、酸性または
塩基性加水分解によって、あるいは接触水素添加によっ
て、Xが
【化43】 [式中、R6はtert−ブチル、トリ−n−ブチルスタンニ
ルまたはトリフェニルメチル]である式Iの化合物から
保護基を除去してR6が水素である化合物を得るか、
(e)Xが−CNである式Iの化合物と、例えばアジ化ト
リアルキルスズまたはアジ化水素酸(アジ化ナトリウム
/塩化アンモニウム)のようなアジド試薬とを反応させ
てXが
【化44】 である式Iの化合物を得るか、(f)無機もしくは有機酸
または塩基で式Iの化合物の塩を形成するか、あるいは
(g)過酸化剤によって式Iの化合物またはその塩をその
N−オキシドに転換することからなる方法によって製造
され得る。
【0012】これらの製造方法および該製造方法で使用
するための代表的な出発物質の製造は種々の反応式に関
して以下に説明する。例示されていない出発物質は当技
術分野で知られているか、または公知の出発物質から同
様の方法で製造され得る。
【0013】反応式I
【化45】 該反応式中、R1、R2、R3、R4、R5、n、m、p、
Ar1およびAr2は上記定義と同じである。
【0014】反応式Iにおいて、室温から還流までの範
囲の温度で、エタノールのようなアルコール性溶媒中、
ナトリウムエトキシドのような塩基の存在下、β−ケト
エステル1をアミジン2と縮合してピリミドン3を得る
ことができる。還流下、オキシ塩化リンでピリミドン3
を処理してクロロピリミジン4を得る。室温から還流ま
での範囲の温度で、エタノール、ブタノールまたはジメ
チルスルホキシドのような極性溶媒中、トリエチルアミ
ンのような有機塩基または炭酸カリウムのような無機塩
基の存在下、クロロピリミジン4とアミン5とを反応さ
せて目的のピリミジン類Iを得る。該アミン5はアリー
ルスタンナンまたはアリールホウ酸と臭化アリールまた
はヨウ化アリールとのパラジウム触媒化交差結合および
アミンへの次なる機能化によって製造され得る。
【0015】反応式II
【化46】 該反応式中、R1、R2、R3、R4、R5、n、m、p、
Ar1およびAr2は上記定義と同じであり、Yはパラ−ブ
ロモまたはパラ−ヨード基である。
【0016】反応式IIにおいて、例えば80℃〜150
℃の範囲の温度で、エタノールまたはn−ブタノールの
ようなアルコール性溶媒中、重炭酸ナトリウムのような
無機塩基の存在下、クロロピリミジン4をアミン7で処
理して二環式化合物8を得てもよい。例えばDMFまた
はトルエンのような溶媒中、パラジウム触媒の存在下、
二環式化合物8とアリールホウ酸9とを反応させて目的
のピリミジン類Iを得る。Ar2の置換基がニトリルであ
る場合、アジド試薬を使用して標準的な条件下でテトラ
ゾールに転換することができる。
【0017】アリールホウ酸9は以下に示すとおり製造
することができる。
【0018】
【化47】 該反応式中、Ar2は上記定義と同じであり、R7は1〜
6個の炭素原子を含有する低級アルキル基である。
【0019】かくして、例えば−20℃〜80℃の温度
で、THFのような非プロトン性溶媒中、Mgおよびホ
ウ酸トリアルキルで臭化アリール10を処理してもよ
い。酸性または塩基性加水分解によってホウ酸9を得
る。
【0020】反応式III
【化48】 該反応式中、R、R2、R3、R4、n、m、Ar1およ
びAr2は上記定義と同じであり、Zはハロゲンである。
【0021】反応式IIIにおいて、100℃〜150℃
の範囲の温度で、エタノールのようなアルコール性溶媒
中、アンモニアによる処理によってクロロピリミジン4
を二環式化合物11に転換してもよい。二環式化合物1
1のビアリール化合物12によるアルキル化は、例え
ば、DMFまたはTHFのような溶媒中、NaHのよう
な塩基の存在下で行われてピリミジン類Iを得ることが
できる。Ar2の置換基がニトリルである場合、アジド試
薬を使用して標準的な条件によってテトラゾールに転換
することができる。該ビアリール化合物12は、アリー
ルスタンナンまたはアリールホウ酸と臭化アリールまた
はヨウ化アリールとのパラジウム触媒化交差結合によっ
て製造することができる。
【0022】上記Xがテトラゾールである場合、該テト
ラゾールの好ましい保護基は、R6がtert−ブチル、ト
リ−n−ブチルスタンニルまたはトリフェニルメチルで
あるものである。上記基はティ・グリーン(T Green
e)、有機合成における保護基(Protective Groups in
Organic Synthesis)、ウィリィ−インターサイエンス
(Wiley−Interscience)(1980)の記載に従って酸
性もしくは塩基性加水分解または接触水素添加によって
最適に除去され得る。
【0023】本発明化合物は、無機もしくは有機酸また
は塩基で塩を形成することもできる。これらの化合物の
医薬的に許容される塩はいずれも本発明の範囲内であ
る。これらの塩は、限定されないが、アンモニウム塩、
ナトリウムおよびカリウムのようなアルカリ金属塩、カ
ルシウムのようなアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシ
ルアミン塩、TRIS塩、ならびにアミノ酸の塩であっ
てもよい。HCl、HBr、マレイン酸、フマル酸のよう
な無機または有機酸による塩を形成してもよい。本発明
化合物は、慣用手段によって、過酸化剤、例えば過酸化
水素による処理でN−オキシド類に転換することもでき
る。
【0024】本発明は、本発明化合物および医薬的に許
容される担体からなる医薬組成物を提供するものでもあ
る。特に、本発明は、本発明化合物の抗高血圧有効量お
よび医薬的に許容される担体からなる抗高血圧医薬組成
物を提供するものである。
【0025】該組成物は経口投与用に適合させられるの
が好ましい。しかしながら、それらは、他の投与形態、
例えば、心不全に罹患している患者に関する非経口投与
用にも適合させられ得る。
【0026】投与のコンシステンシーを得るために、本
発明の組成物は単位投与形態であるのが好ましい。適当
な単位投与形態としては、錠剤、カプセルおよびサシェ
またはバイアル中の粉剤が挙げられる。このような単位
投与形態は、本発明化合物0.1〜100mg、好ましく
は1〜50mgを含有してもよい。本発明化合物は、約
0.01〜100mg/kgの投与範囲、または好ましくは
0.1〜10mg/kgの投与範囲で経口投与することがで
きる。このような組成物は、1日1〜6回、より一般的
には1日1〜4回投与してもよい。該化合物は非経口投
与形態で投与してもよい。
【0027】本発明の組成物は、充填剤、崩壊剤、結合
剤、滑沢剤、フレーバー剤などのような慣用の賦形剤と
一緒に製剤化してもよい。それらは、慣用手段で、例え
ば、公知の抗高血圧薬、利尿薬、β−遮断薬またはAC
Eインヒビター用のものと同様の方法で製剤化される。
【0028】さらに、本発明は、活性な治療物質として
有用な本発明の化合物を提供するものでもある。本発明
化合物は高血圧症の治療において特に有用なものであ
る。
【0029】さらにまた、本発明は、罹患している哺乳
動物に本発明の化合物または医薬組成物の抗高血圧有効
量を投与することからなる、ヒトを含む哺乳動物の高血
圧症治療方法を提供するものでもある。
【0030】本発明の医薬組成物、治療用途および治療
方法において使用される化合物は、XがCO2H、CN
または
【化49】 である化合物であるのが好ましい。
【0031】以下に記載のとおり、ラット副腎レセプタ
結合アッセイを使用し、該レセプタから放射性標識アン
ギオテンシンIIへの置換を測定して、アンギオテンシン
IIレセプタに対する該化合物の高い親和性を確認した。
膜調製:1.雄性スプラーギュ−ドゥーレイ・ラット
(体重300〜400g)をCO2で麻酔し、頸部脱臼によ
って殺す。2.副腎を切開し、氷冷ショ糖緩衝液(0.2
Mショ糖、1mM EDTA、10mMトリズマ(Trizma)
塩基、pH=7.2)中に維持する。3.押し潰して髓質
を取り出す。ショ糖緩衝液15ミリリットルと一緒にチ
ルド・グラウンド・グラス・ティシュ・グラインダー(c
hilled ground glass tissue grinder)中、皮質を細か
く挽き砕き、洗浄し、ホモジナイズする。4.3000
×gで10分間遠心する(ソルバール・アール・シー・
エス・シー(Sorvall RCSC)遠心機、SS34 ロー
ター 6200rpm)。ガーゼを介して上清をデカントす
る。5.合わせた上清を12000×gで13分間遠心
する(ベックマン(Beckman)超遠心機、80Ti ロータ
ー、13000rpm)。6.工程5からの上清を1020
00×gで60分間遠心する(ベックマン超遠心機、8
0Ti ローター、38200rpm)。全ての工程を4℃で
行う。7.アッセイ緩衝液(50mM Tris HCl、5m
M MgCl2、0.2% BSA(プロテアーゼ−フリー)、
pH=7.4、25℃)0.5ミリリットルに該ペレットを
再懸濁する。8.氷上で貯蔵する。9.標準としてBS
Aを用いてロウリー(Lowry)またはブラッドフォード
(Bradford)アッセイによって膜蛋白を決定する。結合
アッセイ:(該アッセイは、12×75mmプラスチック
試験管または96−ウエルプレート(最終容量0.25ミ
リリットル)中で3回行う)。1.アッセイ緩衝液140
マイクロリットルを添加する。2.50%DMSO中
(標準曲線に関して10-10〜10-7Mおよび非特異的結
合に関して10-4Mの最終濃度を得るために)冷A II
10マイクロリットル、(例えば、25および10μM
または1μM、10nMおよび100nMの最終濃度の)
化合物、または対照として50%DMSOを添加する。
3.膜懸濁液50マイクロリットル(例えば、蛋白10
μg)を添加する。4.25℃で30分間プレインキュベ
ートする。5.以下に示すように調製した125I−A II
50マイクロリットル(最終濃度1nM)を添加する。
6.25℃で35分間インキュベートする。7.氷冷緩
衝液(BSAを含まないアッセイ緩衝液)1ミリリットル
を添加することによってインキュベーションを停止す
る。セル・ハーベスター上のGF/Cフィルターで濾過
する(フィルターは1%ポリエチレンイミンを含有する
アッセイ緩衝液中で予備浸漬する)。9.冷緩衝液(BS
Aを含まないアッセイ緩衝液)5ミリリットルでアッセ
イ・チューブ3Xを洗浄する。10.フィルター・ディ
スクを試験管中に切断および沈澱させ、1分間、ガンマ
カウンターで計数する。125I−A IIの調製:水に冷A
IIを添加することによって、ニュー・イングランド・
ヌークリア(New England Nuclear)から購入した125
I−A IIの特異的活性を500μCi/ナノモルに調節
する。1.必要とする熱A IIおよび冷AIIの量を計算
し、希釈液を作る。微量試料に分け、密封し、必要にな
るまで冷凍貯蔵する。2.希釈後、全A II(熱A II+
冷A II)の濃度を計算する。3.アッセイの日に、冷凍
した微量試料を解凍し、アッセイ緩衝液(+プロテアー
ゼ−フリーBSA)で容量を調節して5ピコモル/ミリ
リットル(または0.25ピコモル/50マイクロリット
ル)の濃度を得る。該アッセイにおける1nM 125I−A
IIの最終濃度に関して、最終容量250マイクロリッ
トルに試験管当たり50マイクロリットル(または0.2
5ピコモル)を添加する。これらの結合アッセイの結果
を、レセプタから放射性標識A IIへの50%置換を行
うのに必要な試験化合物の抑制濃度(IC50)として、あ
るいは試験化合物の10-8M濃度でのそのレセプターで
のA IIの結合の置換率(%I)として記録する。本発明
の実施例の全ては、このアッセイでA II結合の有意な
抑制を示した。典型的には、これらの化合物は、このア
ッセイにおいて50μM未満または50μMのIC50
示した。
【0032】アンギオテンシンIIを拮抗する能力に関し
て、本発明化合物は以下のA II−注入ラット・モデル
において抗高血圧活性を示す。方法:ディアル−ウレタ
ン(Dial−Urethane)(0.60ミリリットル/kg、腹腔
内)でラットに麻酔をかけ、該気管支にPR 240をカ
ニューレ挿入する。1つの大腿動脈および両方の大腿静
脈または頸動脈および対応する頸静脈のいずれかにPE
50をカニューレ挿入する。頸静脈にカニューレ挿入
する場合、1つの静脈に2本のカニューレを挿入する。
十二指腸の最初の部分(胃の末端)に、小さい正中切開を
介してPE50をカニューレ挿入する。動脈カニューレ
から動脈圧および心拍数を測定する。術後10〜15分
間、動脈圧を安定化させる。次いで、メカミラミンを3
mg/kg(3mg/ミリリットル溶液を1ミリリットル/kg)
で静脈内投与して神経節遮断を行う。神経節遮断によっ
て約50mmHgの動脈圧低下が生じる。実験の残りの間
じゅう、90分毎にメカミラミンを投与する。次いで、
他の静脈カニューレ中に毎分0.25μg/kg(9.6マイ
クロリットル/分)でA II注入を開始する。A II注入
は動脈圧を対照レベルにまたは対照レベルより僅かに上
に戻す。動脈圧がA II注入によって安定化した後、平
均動脈圧(MAP)および心拍数に関するベースラインの
値を測定する。次いで、メチルセルロースに懸濁した試
験化合物を1ミリリットル/kgの容量中0.1、3また
は30mg/kgで十二指腸カニューレを介して投与する。
試験化合物の投与後、15、30、60、90、12
0、150、180、210および240分の平均動脈
圧および心拍数値を表にする。例えば、3mg/kg idで
投与した実施例1の生成物は、投与後4時間でA II依
存性血圧を平均41%低下させる。
【0033】上記のとおり、本発明化合物は、有効なA
IIアンタゴニストであり、したがって、高血圧の治療
に有用である。該化合物は、急性および慢性うっ血性心
不全、原発性および続発性肺高アルドステロン症、続発
性高アルドステロン症、原発性および続発性肺高血圧
症、経口避妊薬使用に関連する高血圧症、血管障害、例
えば片頭痛、レーノー病、管腔過形成およびアテローム
性動脈硬化性突起(atherosclerotic process)、腎臓疾
患または他の疾患の腎臓合併症の管理、あるいは蛋白
尿、糸球体腎炎、糸球体硬化症、強皮症(sclerododerm
a)、糖尿病性腎症、末期腎臓疾患、腎臓移植治療などの
ような治療においても有効である。これらの化合物は、
左心室機能不全、糖尿病性網膜症、アルツハイマー病の
治療、認識の増強、上昇した眼内圧の治療、および網膜
血流の増強にも有用であろう。これらの化合物は、抗鬱
薬および抗不安薬として、および血管形成術後の再狭窄
の予防または治療に有用でもあろう。これらの疾患およ
び類似の疾患に関する本発明化合物の適用は、当業者に
明らかであろう。
【0034】以下の実施例において、特定の方法を記載
する。これらの実施例によって本発明を説明するが、特
許請求の範囲に記載した本発明を制限するものではな
い。
【0035】
【実施例】
実施例1 2,4−ジメチル−5,7−ジヒドロ−7−[[2'−(1H
−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]−4−
イル]メチル]−6H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−
6−オン 工程1 (2,6−ジメチル−3H−ピリミジン−4−オン−5−
イル)酢酸エチル EtOH 100ミリリットル中Na 1.6gから調製した
EtOH中NaOEt(0.060モル)、アセトアミジン・
塩酸塩6.5g(0.069モル)および2−アセチルコハ
ク酸ジエチル(15.0g、0.060モル)の混合物を還
流下で16時間加熱した。該混合物を濃縮し、水(50
ミリリットル)に取り、2N HCl(12ミリリットル)
で酸性化した。水性混合物をCH2Cl2で抽出し、該抽
出物をMgSO4で乾燥し、濃縮した。エーテルでトリチ
ュレートして白色固体状態の生成物3.9g(27%)を得
た。融点175〜177℃。1 H NMR(DMSO−d6):d 1.10(t,3H)、2.15(s,3
H)、2.25(s,3H)、3.20(s.2H)、4.06(q.2H)、12.20(br
s,1H)。 元素分析(C101423):理論値:C,57.13;H,6.7
1;N,13.32 測定値:C,57.10;H,6.63;N,13.25。
【0036】工程2 (4−クロロ−2,6−ジメチルピリミジン−5−イル)
酢酸エチル (2,6−ジメチル−3H−ピリミジン−4−オン−5−
イル)酢酸エチル(1.13g、5.4ミリモル)、オキシ塩
化リン(10ミリリットル)およびN,N−ジメチルアニ
リン(1.3ミリリットル、10.3ミリモル)の混合物を
還流下で3.5時間加熱した。該反応混合物を濃縮し、
氷上に注ぎ、得られた混合物をエーテルで抽出した。合
わせた抽出物を水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮し
て黄色油状の生成物1.2g(98%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):d 1.20(t,3H)、2.20(s,3
H)、2.60(s,3H)、3.80(s,2H)、4.10(q,2H)。
【0037】工程3 2,4−ジメチル−5,7−ジヒドロ−7−[[2'−(1H
−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]−4−
イル]メチル]−6H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−
6−オン (4−クロロ−2,6−ジメチルピリミジン−5−イル)
酢酸エチル(0.55g、2.4ミリモル)、5−[(4'−ア
ミノメチル)[1,1−ビフェン−2−イル]]−1H−テ
トラゾール・塩酸塩(0.69g、2.4ミリモル)、トリ
エチルアミン(0.73g、7.2ミリモル)、酢酸ナトリ
ウム(0.60g、7.2ミリモル)およびEtOH(14ミ
リリットル)の混合物を還流下で5日間加熱した。該混
合物を濃縮し、水に取り、CHCl3で抽出した。該抽出
物をMgSO4で乾燥し、濃縮した。粗製生成物をフラッ
シュクロマトグラフィー(10%MeOH/CHCl3)で
精製して黄色固体を得た。10%EtOH/Et2Oでト
リチュレートし、EtOHから再結晶して白色固体状態
の生成物0.17g(17%)を得た。融点228〜229
℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.29(s,3H)、2.47(s,3
H)、3.67(s,2H)、4.83(s,2H)、7.05(d,J=8.1Hz,2H)、7.
24(d,J=8.1Hz,2H)、7.57(m,2H)、7.63(m,2H)。 元素分析(C22197O):理論値:C,66.48;H,4.8
2;N,24.67 測定値:C,66.09;H,4.84;N,測定しなかった
【0038】実施例2 5,7−ジヒドロ−2−メチル−7−[[2'−(1H−テ
トラゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]−4−イ
ル]メチル]−4−(トリフルオロメチル)−6H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−6−オン 工程1 (2−メチル−6−トリフルオロメチル−3H−ピリミ
ジン−4−オン−5−イル)酢酸エチル Na 1.7gおよびEtOH 75ミリリットルから調製し
たEtOH中NaOEt(0.074モル)、アセトアミジン
・塩酸塩(3.5g、0.037モル)および2−トリフル
オロアセチルコハク酸ジエチル(10.0g、0.037モ
ル)の混合物を還流下で20時間加熱した。該混合物を
濃縮し、水に取り、濃HClでpH4に酸性化し、EtO
Acで抽出した。該抽出物を食塩水で洗浄し、MgSO4
で乾燥し、濃縮して油状固体を得た。エーテル/ヘキサ
ンでトリチュレートして白色固体状態の生成物2.63g
(27%)を得た。分析試料をエーテル/ヘキサンから再
結晶した。融点108〜110℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.25(t,J=7.2Hz,3H)、
2.51(s,3H)、3.72(s,2H)、4.17(q,J=7.2Hz,2H)、13.25
(br s,1H)。 元素分析(C1011323):理論値:C,45.46;H,
4.20;N,10.60 測定値:C,45.43;H,4.18;N,10.53
【0039】工程2 (4−クロロ−2−メチル−6−トリフルオロメチルピ
リミジン−5−イル)酢酸エチル (2−メチル−6−トリフルオロメチル−3H−ピリミ
ジン−4−オン−5−イル)酢酸エチル(2.50g、9.
46ミリモル)、N,N−ジメチルアニリン3滴およびオ
キシ塩化リン(35ミリリットル)の溶液を還流下で4.
5時間加熱した。該混合物を濃縮し、冷却し、氷水を添
加した。固体KOHを添加して該混合物を中和し、エー
テルで抽出した。合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、M
gSO4で乾燥し、濃縮して黄色油状の生成物2.61g
(98%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.24(t,J=7.0Hz,3H)、
2.77(s,3H)、3.93(s,2H)、4.19(q,J=7.0Hz,2H)。
【0040】工程3 5,7−ジヒドロ−2−メチル−7−[[2'−(1H−テ
トラゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]−4−イ
ル]メチル]−4−(トリフルオロメチル)−6H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−6−オン (4−クロロ−2−メチル−6−トリフルオロメチルピ
リミジン−5−イル)酢酸エチル(848mg、3.00ミ
リモル)、5−[(4'−アミノメチル)[1,1−ビフェン
−2−イル]]−1H−テトラゾール・塩酸塩(863m
g、3.00ミリモル)、トリエチルアミン(1.25ミリ
リットル、9.00ミリモル)、酢酸ナトリウム(738m
g、9.00ミリモル)およびEtOH(10ミリリットル)
の混合物を還流下で16時間加熱した。該混合物を濃縮
し、1N NaOHに取り、エーテルで抽出した。水性相
を濃HClでpH3に酸性化し、暗褐色沈澱物を濾過によ
って収集した。フラッシュクロマトグラフィー(2回;
5〜10%MeOH/CH2Cl2)で精製して褐色の泡状
物を得た。エーテル/ヘキサンから結晶化して白色固体
状態の生成物109mg(8%)を得た。195〜197
℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.59(s,3H)、3.92(s,2
H)、4.90(s,2H)、7.05(d,J=8.1Hz,2H)、7.28(d,J=8.1H
z,2H)、7.52(d,J=6.2Hz,1H)、7.57(d,J=7.4Hz,1H)、7.6
6(m,2H)。 IR(KBr,cm-1):1750(C=O)。 元素分析(C221637O):理論値:C,58.54;H,
3.57;N,21.72 測定値:C,58.58;H,3.71;N,21.44
【0041】実施例3 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'−
(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]
−4−イル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミ
ジン−7−オン 工程1 3−(2,6−ジメチル−3H−ピリミジン−4−オン−
5−イル)プロピオン酸エチル Na 1.6gおよびEtOH 35ミリリットルから調製
したEtOH中NaOEt(0.069モル)、アセトアミジ
ン・塩酸塩(3.3g、0.035モル)およびアセチルグ
ルタル酸ジエチル(8.0g、0.035モル)の混合物を
還流下で22時間加熱した。該混合物を濃縮し、水に取
り、濃HClでpH4に酸性化し、EtOAcで抽出した。
該抽出物を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮し
た。ヘキサンでトリチュレートして白色固体状態の生成
物4.0g(51%)を得た。分析試料をエーテル/ヘキサ
ンから結晶化した。融点114〜116℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.22(t,J=7.2Hz,3H)、
2.33(s,3H)、2.40(s,3H)、2.54(t,J=8.0Hz,2H)、2.81
(t,J=8.0Hz,2H)、4.10(q,J=7.2Hz,2H)。 元素分析(C111623):理論値:C,58.91;H,7.1
9;N,12.49 測定値:C,59.18;H,7.25;N,12.20
【0042】工程2 3−(4−クロロ−2,6−ジメチルピリミジン−5−イ
ル)プロピオン酸エチル 3−(2,6−ジメチル−3H−ピリミジン−4−オン−
5−イル)プロピオン酸エチル(3.87g、0.017モ
ル)、オキシ塩化リン(40ミリリットル)およびN,N−
ジメチルアニリン10滴の混合物を還流下で2時間加熱
した。該混合物を濃縮し、冷却し、氷水を添加した。固
体KOHを添加してpHを6にし、該混合物をエーテル
で抽出した。該抽出物をMgSO4で乾燥し、濃縮して褐
色油状の生成物2.95g(72%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.24(t,J=7.2Hz,3H)、
2.54(s,3H)、2.56(t,J=8.1Hz,2H)、2.81(s,3H)、3.04
(t,J=8.1Hz,2H)、4.14(q,J=7.2Hz,2H)。
【0043】工程3 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'−
(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]
−4−イル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミ
ジン−7−オン 3−(4−クロロ−2,6−ジメチルピリミジン−5−イ
ル)プロピオン酸エチル(1.27g、5.21ミリモル)、
5−[(4'−アミノメチル)[1,1−ビフェニン−2−イ
ル]]−1H−テトラゾール・塩酸塩(1.50g、5.21
ミリモル)、トリエチルアミン(2.2ミリリットル、1
5.64ミリモル)、酢酸ナトリウム(1.28g、15.6
4ミリモル)およびEtOH(20ミリリットル)の混合物
を還流下で5日間加熱した。該混合物を冷却し、濾過し
て不溶性物質を除去する。濾液をメタノール性HClでp
H4に酸性化し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフ
ィー(10%MeOH/CH2Cl2)で精製し、EtOH/
エーテルから結晶化して白色固体状態の生成物91mgを
得た。融点197〜199℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.35(s,3H)、2.42(s,3
H)、2.72(t,J=7.2Hz,2H)、2.87(t,J=7.2Hz,2H)、5.17
(s,2H)、6.99(d,J=8.2Hz,2H)、7.18(d,J=8.2Hz,2H)、7.
54(m,2H)、7.65(m,2H)。 IR(KBr,cm-1):1710(C=O) 元素分析(C23217O):理論値:C,67.14;H,5.1
4;N,23.83 測定値:C,67.38;H,5.39;N,24.19
【0044】反応式IIに示した以下の別法によって、化
合物2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−
[[2'−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビフ
ェニル]−4−イル]メチル−7H−ピリド[2,3−d]
ピリミジン−7−オンを調製することもできる。
【0045】工程1 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[(4−
ブロモフェニル)メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピ
リミジン−7−オン 3−(4−クロロ−2,6−ジメチルピリミジン−5−イ
ル)プロピオン酸エチル(8.4g、0.035モル)、4−
ブロモベンジルアミン・塩酸塩(8.5g、0.038モ
ル)、NaHCO3(5.8g、0.070モル)およびnBuO
H(75ミリリットル)の混合物を還流下で48時間加熱
した。該混合物をEtOAc(30ミリリットル)で希釈
し、水(100ミリリットル)、10%HOAc水溶液(5
0ミリリットル)、水(100ミリリットル)、NaHCO
3飽和水溶液(2×100ミリリットル)で洗浄し、MgS
4で乾燥し、濃縮して黄色固体を得た。ヘキサン(50
ミリリットル)でトリチュレートして灰色がかった白色
固体状態の生成物8.3g(69%)を得た。融点123〜
124℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.34(s,3H)、2.42(s,3
H)、2.71(t,J=7.9Hz,2H)、2.86(t,J=7.9Hz,2H)、5.13
(s,2H)、7.22(d,J=8.3Hz,2H)、7.44(d,J=8.3Hz,2H)。
【0046】工程2 5−(2−ブロモフェニル)−1H−テトラゾール 2−ブロモベンゾニトリル(10.0g、0.055モ
ル)、アジ化ナトリウム(3.9g、0.060モル)、塩化
アンモニウム(3.2g、0.060モル)およびDMF(9
0ミリリットル)の混合物を100℃で18時間加熱し
た。該混合物を濃縮し、水に取り、1N KOHで塩基
性化した(pH9)。該水性混合物をエーテル(廃棄した)
で抽出し、2N HClで酸性化した。沈殿物を濾過によ
って収集し、灰色がかった白色固体状態の生成物9.1g
(73%)を得た。融点179〜181℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ7.56(m,2H)、7.69(dd,J
=7.0Hz,2.1Hz,1H)、7.86(dd,J=7.6Hz,1.3Hz,1H)。
【0047】工程3 1−tert−ブチル−5−(2−ブロモフェニル)−1H−
テトラゾール 5−(2−ブロモフェニル)−1H−テトラゾール(7.9
g、0.035モル)のトリフルオロ酢酸(35ミリリット
ル)中溶液にtBuOH(5.2g、0.070モル)およびH
2SO4(1.0ミリリットル、0.0175モル)を添加し
た。18時間後、該溶液を濃縮し、残留物をEtOAcに
取った。該混合物を水、2.5N NaOH、水で洗浄
し、MgSO4で乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマト
グラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)によって精製
して薄黄色油状の生成物6.6g(67%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.74(s,9H)、7.55(m,2
H)、8.06(m,2H)。
【0048】工程4 2−[(1−tert−ブチル)−1H−テトラゾール−5−
イル]フェニルホウ酸 THF(1ミリリットル)中の乾燥Mg削り屑(76mg、
3.13ミリモル)に1−tert−ブチル−5−(2−ブロ
モフェニル)−1H−テトラゾール(733mg、2.61
ミリモル)のTHF(1.5ミリリットル)中溶液を添加し
た。1,2−ジブロモエタン(20マイクロリットル)を
添加し、該混合物をヒートガンで僅かに温める。5分
後、ホウ酸トリイソプロピル(564mg、3.00ミリモ
ル)を添加し、該混合物を室温で23時間撹拌した。氷
および0.5N HCl(7ミリリットル)を添加し、該混
合物を5分間撹拌した。該混合物をエーテルで抽出し、
合わせた抽出物を1N KOH(10ミリリットル)で抽
出した。水性抽出物を濾過し、2N HClでpH3に酸
性化した。沈殿物を濾過によって収集し、灰色がかった
白色固体状態の生成物306mg(48%)を得た。融点1
12〜115℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.72(s,9H)、7.46(m,2
H)、7.90(m,2H)。
【0049】工程5 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'−
(1−tert−ブチル−1H−テトラゾール−5−イル)
[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−7H−ピリ
ド[2,3−d]ピリミジン−7−オン 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[(4−
ブロモフェニル)メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピ
リミジン−7−オン(1.08g、3.43ミリモル)、2
−[(1−tert−ブチル)−1H−テトラゾール−5−イ
ル]フェニルホウ酸(844mg、3.12ミリモル)、トリ
エチルアミン(1.30ミリリットル、9.36ミリモ
ル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(108mg、0.094ミリモル)およびDMF(15ミリ
モル)の混合物を100℃で22時間加熱した。該混合
物を濃縮し、CHCl3に取り、食塩水で洗浄した。有機
相をMgSO4で乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマト
グラフィー(60% EtOAc/ヘキサン)によって精製
して黄色泡状の生成物1.05g(66%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.35(s,3H)、2.43(s,3
H)、2.71(t,J=7.1Hz,2H)、2.85(t,J=7.1Hz,2H)、5.18
(s,2H)、6.97(d,J=8.2Hz,2H)、7.18(d,J=8.2Hz,2H)、7.
44(dd,J=7.3Hz,1.3Hz,1H)、7.55(m,2H)、7.76(dd,J=7.5
Hz,1.3Hz,1H)。
【0050】工程6 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'−
(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]
−4−イル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミ
ジン−7−オン 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'−
(1−tert−ブチル−1H−テトラゾール−5−イル)
[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−7H−ピリ
ド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(200mg、0.4
28ミリモル)、メタンスルホン酸(280マイクロリッ
トル、4.28ミリモル)およびトルエン(4ミリリット
ル)の混合物を還流下で18時間加熱した。該混合物を
濃縮し、水(2ミリリットル)および1N KOH(4.5
ミリリットル)を添加してpH8の溶液を得た。該混合物
をEtOAcで抽出して未反応出発物質を除去し、水性相
を1NHClでpH5に酸性化して粘着性沈殿物を得た。
該沈殿物をEtOAc中に抽出し、該溶液をMgSO4で乾
燥し、濃縮して無色油状物を得た。アセトン/エーテル
でトリチュレートして白色固体状態の生成物70mg(4
0%)を得た。融点197〜198℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.35(s,3H)、2.42(s,3
H)、2.72(t,J=7.2Hz,2H)、2.87(t,J=7.2Hz,2H)、5.17
(s,2H)、6.99(d,J=8.2Hz,2H)、7.18(d,J=8.2Hz,2H)、7.
54(m,2H)、7.65(m,2H)。 IR(KBr,cm-1):1710(C=O)。
【0051】実施例4 2−メチル−4−トリフルオロメチル−5,6,8−トリ
ヒドロ−8−[[2'−(1H−テトラゾール−5−イル)
[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−7H−ピリ
ド[2,3−d]ピリミジン−7−オン 工程1 トリフルオロアセチルグルタル酸ジエチル Na 5.0gおよびEtOH 220ミリリットルから調製
したNaOEt(0.217モル)のEtOH中溶液にトリフ
ルオロアセト酢酸エチル(40.0g、0.217モル)を
添加した。10分後、3−ブロモプロピオン酸エチル
(35.0g、0.194モル)を添加し、該混合物を還流
下で24時間加熱した。反応混合物を濃縮し、エーテル
に取り、水で洗浄した。エーテル層をMgSO4で乾燥
し、濃縮して黄色油状物50gを得た。蒸留(100〜1
10℃/25mm)によって無色油状の生成物14.0g(2
3%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.20(m,6H)、2.93(t,J=
6.4Hz,2H)、3.62(t,J=6.4Hz,2H)、4.13(m,5H)。
【0052】工程2 3−(2−メチル−6−トリフルオロメチル−3H−ピ
リミジン−4−オン−5−イル)プロピオン酸エチル Na 0.60gおよびEtOH 30ミリリットルから調製
したNaOEt(0.026モル)のEtOH中溶液にトリフ
ルオロアセチルグルタル酸ジエチル(3.70g、0.01
3モル)およびアセトアミジン・塩酸塩(1.23g、0.
013モル)を添加した。該反応混合物を還流下で18
時間加熱し、濃縮し、水に取った。該混合物を2N H
ClでpH4に酸性化し、CH2Cl2で抽出した。該抽出
物をMgSO4で乾燥し、濃縮して黄色固体を得た。ヘキ
サンでトリチュレートして白色固体状態の生成物0.8
7gを得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.16(t,J=7.0Hz,3H)、
2.35(s,3H)、2.45(t,J=6.4Hz,2H)、2.70(t,J=6.4Hz,2
H)、4.06(q,J=7.0Hz,2H)。
【0053】工程3 3−(4−クロロ−2−メチル−6−トリフルオロメチ
ルピリミジン−5−イル)プロピオン酸エチル 3−(2−メチル−6−トリフルオロメチル−3H−ピ
リミジン−4−オン−5−イル)プロピオン酸エチル
(0.61g、2.20ミリモル)、N,N−ジエチルアニリ
ン(0.33g、2.2ミリモル)およびPOCl3(8ミリリ
ットル)の混合物を還流下で2時間加熱した。該混合物
を濃縮し、氷上に注ぎ、エーテルで抽出した。合わせた
抽出物をMgSO4で乾燥し、濃縮して褐色油状の生成物
0.65gを得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.18(t,J=7.0Hz,3H)、
2.56(t,J=8.5Hz,2H)、2.67(s,3H)、3.06(t,J=8.5Hz,2
H)、4.10(m,2H)。
【0054】工程4 2−メチル−4−トリフルオロメチル−5,6,8−トリ
ヒドロ−8−[[2'−(1H−テトラゾール−5−イル)
[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−7H−ピリ
ド[2,3−d]ピリミジン−7−オン 3−(4−クロロ−2−メチル−6−トリフルオロメチ
ルピリミジン−5−イル)プロピオン酸エチル(1.30
g、4.40ミリモル)、5−[(4'−アミノメチル)[1,
1−ビフェン−2−イル]]−1H−テトラゾール・塩酸
塩(1.26g、4.40ミリモル)、酢酸ナトリウム(1.
08g、13.20ミリモル)およびトリエチルアミン
(1.33g、13.20ミリモル)のnBuOH(25ミリリ
ットル)中混合物を還流下で24時間加熱した。該混合
物を濃縮し、CHCl3および水間で分配した。層を分離
し、有機相を水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮して
黄色油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(7
% MeOH/CH2Cl2)によって精製し、アセトン/エ
ーテルから再結晶(2回)して、白色固体状態の生成物
0.07gを得た。融点219〜220℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.53(s,3H)、2.81(t,J=
7.1Hz,2H)、3.07(t,J=7.1Hz,2H)、5.2(s,2H)、7.00(d,J
=8.1Hz,2H)、7.22(d,J=8.1Hz,2H)、7.56(m,2H)、7.65
(m,2H)。 元素分析(C231837O):理論値:C,59.35;H,
3.90;N,21.07 測定値:C,59.12;H,3.85;N,21.29
【0055】実施例5 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[6−
[2−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−3−
ピリジニル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミ
ジン−7−オン 工程1 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−7H−ピリ
ド[2,3−d]ピリミジン−7−オン 実施例3の工程2の記載に従って調製した3−(4−ク
ロロ−2,6−ジメチルピリミジン−5−イル)プロピオ
ン酸エチル(27.1g、0.111モル)のEtOH(11
0ミリリットル)中冷却溶液(−78℃)にNH3水溶液
(20ミリリットル)を添加した。該混合物を圧力容器
中、150℃で12時間加熱し、濃縮した。水(20ミ
リリットル)を添加し、該混合物をCH2Cl2で抽出し
た。該抽出物をMgSO4で乾燥し、濃縮して褐色固体を
得た。フラッシュクロマトグラフィー(2% MeOH/
CH2Cl2)によって精製し、エーテル/ヘキサンでトリ
チュレートして灰色がかった白色結晶状態の生成物1
4.9g(76%)を得た。融点167〜168℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.30(s,3H)、2.40(s,3
H)、2.52(t,J=7.7Hz,2H)、2.80(t,J=7.7Hz,2H)、10.64
(s,1H)。 IR(KBr,cm-1):1690 元素分析(C9113O):理論値:C,61.00;H,6.2
6;N,23.71 測定値:C,61.04;H,6.07;N,24.10
【0056】工程2 2−ブロモ−5−ヒドロキシメチルピリジン キャンベル(Campbell)ら、オーストラリアン・ジャー
ナル・オブ・ケミストリー(Aust.J.Chem.)197
1、24、277に従って調製した6−ブロモニコチン
酸(13.8g、0.068モル)のTHF(20ミリリット
ル)中冷却撹拌溶液(0℃)にTHF(204ミリリット
ル、0.204モル)中1.0M BH3を添加した。該混
合物を室温で3時間撹拌し、0℃に再冷却し、K2CO3
飽和水溶液および水を添加した。該混合物をEtOAcで
抽出し、合わせた抽出物を水で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、濃縮して黄色油状物を得た。フラッシュクロマトグ
ラフィー(2% MeOH/CH2Cl2)によって精製して
黄色固体7.5g(59%)を得た。融点49〜51℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ4.50(d,J=5.7Hz,2H)、
5.40(t,J=5.7Hz,1H)、7.57(d,J=8.3Hz,1H)、7.70(dd,J=
8.3Hz,1.5Hz,1H)、8.35(d,J=1.5Hz,1H)。
【0057】工程3 2−ブロモ−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
メチルピリジン 2−ブロモ−5−ヒドロキシメチルピリジン(4.7g、
0.023モル)およびトリエチルアミン(3.4ミリリッ
トル、0.024モル)のDMF(30ミリリットル)中撹
拌混合物に塩化tert−ブチルジメチルシリルを添加し
た。1時間後、該混合物をエーテルで希釈し、水で洗浄
した。エーテル相をMgSO4で乾燥し、濃縮して無色油
状の生成物6.8g(97%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ0.10(s,6H)、0.90(s,3
H)、4.73(s,2H)、7.65(m,2H)、8.35(d,J=1.5Hz,1H)。
【0058】工程4 [5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル)ピリ
ジン−2−イル]トリ−n−ブチルスタンナン 2−ブロモ−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
メチルピリジン(6.8g、0.022モル)のTHF(60
ミリリットル)中冷却撹拌溶液(−78℃)にヘキサン(1
4.1ミリリットル、0.022モル)中1.6M nBuLi
を添加した。1時間後、塩化トリ−n−ブチルスズ(6.
1ミリリットル、0.022モル)を添加し、3時間、撹
拌し続けた。水を添加し、該混合物を室温に温め、エー
テルで抽出した。合わせた抽出物をMgSO4で乾燥し、
濃縮して褐色油状の生成物11.5g(100%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ0.10(s,6H)、0.80(m,18
H)、1.10(m,6H)、1.25(m,6H)、1.50(m,6H)、4.73(s,2
H)、7.55(m,2H)、8.61(d,J=2.2Hz,1H)。
【0059】工程5 2−[5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル)
ピリジン−2−イル]ベンゾニトリル [5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル)ピリ
ジン−2−イル]トリ−n−ブチルスタンナン(11.5
g、0.022モル)、2−ヨードベンゾニトリル(5.1
g、0.022モル)、CuI(0.43g、0.002モル)
およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩
化物(0.80g、0.001モル)のTHF(40ミリリットル)中
混合物を還流下で48時間加熱した。該混合物をエーテ
ルで希釈し、NH4Cl飽和水溶液、NH4OH水溶液、
水および食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮して
褐色油状の生成物4.9g(67%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ0.10(s,6H)、0.90(s,9
H)、4.73(s,2H)、7.45(m,1H)、7.60(m,4H)、7.75(dd,J=
7.9Hz,2.2Hz,1H)、8.50(d,J=2.2Hz,1H)。
【0060】工程6 2−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]ベン
ゾニトリル 2−[5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル)
ピリジン−2−イル]ベンゾニトリル(4.9g、0.02
1モル)およびnBu4NF・水和物(8.1g、0.031モ
ル)のTHF(60ミリリットル)中混合物を室温で18
時間撹拌した。該混合物をEtOAcで希釈し、水および
食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮して褐色固体
状態の生成物3.5g(80%)を得た。融点152〜15
3℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ4.61(d,J=5.6Hz,2H)、
5.42(t,J=5.6Hz,1H)、7.57(dd,J=7.3Hz,1.5Hz,1H)、7.6
5(m,4H)、7.80(dd,J=7.9Hz,2.2Hz,1H)、8.52(d,J=2.2H
z,1H)。
【0061】工程7 2−[5−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]ベンゾニ
トリル 2−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]ベン
ゾニトリル(4.3g、0.020モル)およびZnCl2(0.
09g、0.61ミリモル)のp−ジオキサン(40ミリリ
ットル)中冷却撹拌溶液(0℃)にSOCl2(1.50ミリ
リットル、0.020モル)を滴下した。該混合物を室温
で18時間撹拌し、エーテルで希釈し、水および食塩水
で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮して褐色固体状態の
生成物4.30(92%)を得た。融点97〜98℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ4.90(s,2H)、7.63(dd,J
=7.7Hz,1.3Hz,1H)、7.80(m,1H)、7.85(m,2H)、7.95(d,
J=7.7Hz,1H)、8.01(dd,J=8.0Hz,2.2Hz,1H)、8.80(d,J=
2.2Hz,1H)。
【0062】工程8 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[6−
(2−シアノフェニル)−3−ピリジニル]メチル]−7H
−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン NaH(鉱油中60%分散;0.42g、9.18ミリモル)
のDMF(20ミリリットル)中撹拌懸濁液に2,4−ジ
メチル−5,6,8−トリヒドロ−7H−ピリド[2,3−
d]ピリミジン−7−オン(1.55g、8.75ミリモル)
を添加した。1時間後、2−[5−(クロロメチル)ピリ
ジン−2−イル]ベンゾニトリル(2.00g、8.75ミ
リモル)を数回に分けて添加した。4時間、撹拌し続
け、該混合物を濃縮した。水を添加し、該混合物をCH
2Cl2で抽出した。合わせた抽出物をMgSO4で乾燥
し、濃縮して褐色固体状態の生成物3.20g(100%)
を得た。融点161〜162℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.36(s,3H)、2.45(s,3
H)、2.78(t,J=7.8Hz,2H)、2.87(t,J=7.8Hz,2H)、5.27
(s,2H)、7.61(m,1H)、7.80(m,4H)、7.93(dd,J=7.7Hz,1.
3Hz,1H)、8.70(d,J=1.3Hz,1H)。
【0063】工程9 2.4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[6−
[2−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−3−
ピリジニル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミ
ジン−7−オン 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[6−
(2−シアノフェニル)−3−ピリジニル]メチル]−7H
−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(4.0g、1
0.8ミリモル)、NaN3(0.8g、11.9ミリモル)お
よび塩化トリ−n−ブチルスズ(3.9g、11.9ミリモ
ル)のキシレン(100ミリリットル)中混合物を還流下
で24時間加熱した。さらなる1.5当量のNaN3およ
び塩化トリ−n−ブチルスズを添加し、24時間、加熱
し続けた。該反応混合物を濃縮し、2N HClを添加し
た。該混合物をエーテル(廃棄した)で抽出し、50%
NaOHでpH5に調節した。水性相をCH2Cl2で抽出
し、抽出物を水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮し
た。フラッシュクロマトグラフィー(5% MeOH/C
2Cl2)によって精製し、EtOH/水から再結晶して
白色固体状態の生成物2.8g(63%)を得た。融点21
7〜218℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.35(s,3H)、2.44(s,3
H)、2.73(t,J=7.8Hz,2H)、2.85(t,J=7.8Hz,2H)、5.18
(s,2H)、7.33(d,J=8.3Hz,1H)、7.65(m,5H)、8.36(s,1
H)。 IR(KBr,cm-1):1690 元素分析(C22208O):理論値:C,64.07;H,4.8
9;N,27.17 測定値:C,63.87;H,4.81;N,27.56
【0064】実施例6 2−メチル−4−トリフルオロメチル−5,6,8−トリ
ヒドロ−8−[[6−[2−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)フェニル]−3−ピリジニル]メチル]−7H−ピリド
[2,3−d]ピリミジン−7−オン 工程1 2−メチル−4−トリフルオロメチル−5,6,8−トリ
ヒドロ−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オ
ン 実施例4の工程3の記載に従って調製した3−(4−ク
ロロ−2−メチル−6−トリフルオロメチルピリミジン
−5−イル)プロピオン酸エチル(0.50g、1.70ミ
リモル)の飽和エタノール性アンモニア(15ミリリット
ル)中溶液を封管中110℃で18時間加熱した。混合
物を濃縮し、CH2Cl2に取り、水で洗浄した。有機層
をMgSO4で乾燥し、濃縮して白色固体状態の生成物
0.33g(84%)を得た。融点147〜150℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.53(s,3H)、2.61(t,J=
7.3Hz,2H)、3.01(t,J=7.3Hz,2H)、11.30(s,1H)。
【0065】工程2 2−メチル−4−トリフルオロメチル−5,6,8−トリ
ヒドロ−8−[[6−(2−シアノフェニル)−3−ピリジ
ニル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−
7−オン NaH(鉱油中60%分散;33mg、1.40ミリモル)の
DMF中懸濁液に2−メチル−4−トリフルオロメチル
−5,6,8−トリヒドロ−7H−ピリド[2,3−d]ピ
リミジン−7−オン(0.32g、1.40ミリモル)を室
温で添加した。30分後、実施例5の工程7の記載に従
って調製した2−[5−(クロロメチル)ピリジン−2−
イル]ベンゾニトリル(0.32g、1.40ミリモル)を添
加した。該混合物を42時間撹拌し、水で希釈し、CH
2Cl2で抽出した。合わせた抽出物をMgSO4で乾燥
し、濃縮して黄色泡状の生成物0.51g(86%)を得
た。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.58(s,3H)、2.86(t,J=
7.6Hz,2H)、3.11(t,J=7.6Hz,2H)、5.31(s,2H)、7.62(m,
1H)、7.85(m,5H)、8.75(s,1H)。
【0066】工程3 2−メチル−4−トリフルオロメチル−5,6,8−トリ
ヒドロ−8−[[6−[2−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)フェニル]−3−ピリジニル]メチル]−7H−ピリド
[2,3−d]ピリミジン−7−オン 2−メチル−4−トリフルオロメチル−5,6,8−トリ
ヒドロ−8−[[6−(2−シアノフェニル)−3−ピリジ
ニル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−
7−オン(0.50g、1.23ミリモル)、NaN3(0.0
8g、1.23ミリモル)および塩化トリ−n−ブチルスズ
(0.40g、1.23ミリモル)のキシレン(9ミリモル)
中混合物を還流下で48時間加熱した。1N HCl(1.
2ミリリットル)を添加し、混合物をCH2Cl2で希釈
し、水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮した。フラッ
シュクロマトグラフィー(5% MeOH/CH2Cl2)に
よって精製して泡状物を得た。10% EtOAc/エー
テルでトリチュレートして灰色がかった白色固体状態の
生成物0.145g(25%)を得た。融点189〜191
℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.55(s,3H)、2.82(t,J=
7.0Hz,2H)、3.07(t,J=7.0Hz,2H)、5.20(s,2H)、7.13(d,
J=8.0Hz,1H)、7.65(m,5H)、8.39(s,1H)。 元素分析(C221738O):理論値:C,56.65;H,
3.67;N,24.03 測定値:C,56.22;H,4.11;N,23.44
【0067】実施例7 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[5−
[2−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−
ピリジニル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミ
ジン−7−オン 工程1 (6−メチルピリジン−3−イル)トリフルオロメタンス
ルホネート 3−ヒドロ−6−メチルピリジン(14.0g、0.128
モル)のピリジン(70ミリリットル)中撹拌冷却溶液(0
℃)にトリフルオロメタンスルホン酸・無水物(39.8
g、0.141モル)を滴下した。該混合物を室温で5時
間撹拌した。水を添加し、該混合物をエーテルで抽出し
た。抽出物を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮
して褐色油状の生成物27.3g(88%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.50(s,3H)、7.45(d,J=
9.2Hz,1H)、7.90(dd,J=9.2Hz,2.3Hz,1H)、8.60(d,J=2.3
Hz,1H)。
【0068】工程2 (6−メチルピリジン−3−イル)トリフルオロメタンス
ルホネート・N−オキシド (6−メチルピリジン−3−イル)トリフルオロメタンス
ルホネート(27.3g、0.113モル)のCH2Cl2(1
40ミリリットル)中撹拌溶液にmCPBA(21.5g、
0.124モル)を分けて添加した。16時間後、沈殿物
を濾過によって除去し、濾液を濃縮した。フラッシュク
ロマトグラフィー(2% MeOH/CH2Cl2)によって
精製して無色結晶状の生成物25.0g(86%)を得た。
融点47〜48℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.36(s,3H)、7.56(dd,J
=8.9Hz,2.3Hz,1H)、7.69(d,J=8.9Hz,1H)、8.84(d,J=2.3
Hz,1H)。
【0069】工程3 (6−ヒドロキシメチルピリジン−3−イル)トリフルオ
ロメタンスルホネート 撹拌および冷却した(0℃)(6−メチルピリジン−3−
イル)トリフルオロメタンスルホネート・N−オキシド
(25.0g、0.097モル)にトリフルオロ酢酸・無水
物(69.0ミリリットル、0.487モル)を滴下した。
該混合物を室温で30分間撹拌し、還流下で1時間加熱
した。該混合物を室温に冷却し、10%NaHCO3水溶
液(400ミリリットル)を添加した。得られた混合物を
CH2Cl2で抽出し、該抽出物を食塩水で洗浄し、MgS
4で乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ
ー(2% MeOH/CH2Cl2)によって精製して無色油
状の生成物10.0g(40%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ4.60(s,1H)、5.60(s,1
H)、7.64(d,J=8.8Hz,1H)、8.03(dd,J=8.8Hz,2.8Hz,1
H)、8.67(d,J=2.8Hz,1H)。
【0070】工程4 2−(2−tert−ブチル−1H−テトラゾール−5−イ
ル)フェニルトリ−n−ブチルスタンナン 実施例3の別法の工程3の記載に従って調製した1−te
rt−ブチル−5−(2−ブロモフェニル)−1H−テトラ
ゾール(12.3g、0.043モル)のTHF(80ミリリ
ットル)中冷却溶液(−78℃)にヘキサン(32.7ミリ
リットル、0.052モル)中1.6M nBuLiを添加し
た。1時間後、塩化トリ−n−ブチルスズ(17.1g、
0.052モル)を添加し、−78℃で3時間、撹拌し続
けた。該混合物を室温に温め、18時間撹拌した。水を
添加し、該混合物をエーテルで抽出した。合わせた抽出
物を水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮して
褐色油状物を得た。高真空下で蒸留によって過剰の塩化
トリ−n−ブチルスズおよび残存する出発物質を除去し
て褐色油状の生成物9.6g(45%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ0.78(t,J=7.3Hz,9H)、
0.93(t,J=8.3Hz,6H)、1.21(m,6H)、1.43(m,6H)、7.43
(d,J=8.9Hz,1H)、7.45(d,J=8.5Hz,1H)、7.60(dd,J=8.9H
z,2.3Hz,1H)、8.0(dd,J=8.5Hz,2.3Hz,1H)。
【0071】工程5 2−tert−ブチル−5−[2−[(2−ヒドロキシメチル)
ピリジン−5−イル]フェニル]テトラゾール (6−ヒドロキシメチルピリジン−3−イル)トリフルオ
ロメタンスルホネート(5.0g、0.019モル)、2−
(2−tert−ブチル−1H−テトラゾール−5−イル)フ
ェニルトリ−n−ブチルスタンナン(9.5g、0.019
モル)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム塩化
物(0.70g、0.97ミリモル)、CuI(0.37g、1.
9ミリモル)およびDMF(30ミリリットル)の混合物
を100℃で18時間加熱した。20% KF水溶液を
添加し、該混合物を室温で30分間撹拌した。沈殿物を
濾過によって除去し、濾液をエーテルで抽出した。抽出
物をNH4OH、NH4Cl飽和水溶液、水、食塩水で洗
浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマ
トグラフィー(5% EtOAc/ヘキサン)によって精製
して黄色油状の生成物0.5g(8%)を得た。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.55(s,9H)、4.56(d,J=
6.0Hz,2H)、5.40(t,J=6.0Hz,1H)、7.38(d,J=8.8Hz,1
H)、7.60(m,4H)、7.90(dd,J=8.8Hz,2.3Hz,1H)、8.20(d,
J=2.3Hz,1H)。
【0072】工程6 2−tert−ブチル−5−[2−[(2−ブロモメチル)ピリ
ジン−5−イル]フェニル]テトラゾール 2−tert−ブチル−5−[2−[(2−ヒドロキシメチル)
ピリジン−5−イル]フェニル]テトラゾール(0.50
g、1.62ミリモル)、トリフェニルホスフィン(0.5
1g、1.94ミリモル)およびCBr4(0.64g、1.9
4ミリモル)のTHF(30ミリリットル)中混合物を室
温で16時間撹拌した。該混合物を濃縮し、フラッシュ
クロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)によ
って精製して無色油状の生成物0.40g(66%)を得
た。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.56(s,9H)、4.70(s,2
H)、7.60(m,5H)、7.95(dd,J=8.8Hz,1.6Hz,1H)、8.28(d,
J=1.6Hz,1H)。
【0073】工程7 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[5−
[2−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−
ピリジニル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミ
ジン−7−オン NaH(鉱油中60%分散;41mg、1.03ミリモル)の
DMF(1ミリリットル)中撹拌懸濁液に実施例5の工程
1の記載に従って調製した2,4−ジメチル−5,6,8
−トリヒドロ−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−
7−オン(170mg、0.94ミリモル)を添加した。3
0分後、2−tert−ブチル−5−[2−[(2−ブロモメ
チル)ピリジン−5−イル]フェニル]テトラゾール(35
0mg、0.94ミリモル)のDMF(5ミリリットル)中溶
液を添加し、該混合物を3時間撹拌した。該混合物を濃
縮し、EtOAcに取り、水で洗浄した。有機相をMgS
4で乾燥し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー
(3% MeOH/CH2Cl2)によって精製して黄色泡状
物を得た。該泡状物を6N HCl(2ミリリットル)中で
16時間加熱し、冷却し、50% NaOHでpHを4に
調節した。該混合物をCHCl3で抽出し、合わせた抽出
物をMgSO4で乾燥し、濃縮した。EtOH/エーテル
でトリチュレートして白色固体状態の生成物40mg(1
0%)を得た。融点208〜209℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.35(s,3H)、2.37(s,3
H)、2.77(t,J=7.9Hz,2H)、2.90(t,J=7.9Hz,2H)、5.30
(s,2H)、7.10(d,J=8.8Hz,1H)、7.36(dd,J=8.8Hz,1.6Hz,
1H)、7.60(m,4H)、8.23(d,J=1.6Hz,1H)。 IR(KBr,cm-1):1690 元素分析(C22208O):理論値:C,64.07;H,4.8
9;N,27.17 測定値:C,63.87;H,5.16;N,27.22
【0074】実施例8 2,4,6−トリメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−
[[2'−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビフ
ェニル]−4−イル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]
ピリミジン−7−オン 工程1 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'−
シアノ[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−7H
−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン NaH(鉱油中60%分散;0.115g、4.80ミリモ
ル)のDMF(5ミリリットル)中撹拌懸濁液に実施例5
の工程1の記載に従って調製した2,4−ジメチル−5,
6,8−トリヒドロ−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジ
ン−7−オン(0.85g、4.80ミリモル)を添加し
た。45分後、DMF(4ミリリットル)中2−[4−(ブ
ロモメチル)フェニル]ベンゾニトリル(1.00g、3.7
ミリモル)を添加し、該混合物を室温で18時間撹拌し
た。水を添加し、該混合物をCH2Cl2で抽出した。該
抽出物を濃縮し、粗製生成物をフラッシュクロマトグラ
フィー(2% MeOH/CH2Cl2)によって精製した。
エーテルでトリチュレートして黄色固体状態の生成物
0.80g(60%)を得た。133〜137℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ2.37(s,2H)、2.45(s,3
H)、2.76(t,J=7.9Hz,2H)、2.88(t,J=2.9Hz,2H)、5.27
(s,2H)、7.42(d,J=8.2Hz,2H)、7.50(d,J=8.2Hz,2H)、7.
58(m,2H)、7.77(m,1H)、7.93(d,J=7.6Hz,1H)。
【0075】工程2 2,4,6−トリメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−
[[2'−シアノ[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]
−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'−
シアノ[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−7H
−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(0.40
g、1.10ミリモル)のTHF(2.0ミリリットル)中
冷却溶液(−78℃)にLDA(2M;0.55ミリリット
ル、1.10ミリモル)を添加した。45分後、MeI
(0.16g、1.15ミリモル)を添加し、該混合物を室
温に温め、18時間撹拌した。該混合物を濃縮し、水お
よびCH2Cl2間で分配した。有機相をMgSO4で乾燥
し、濃縮して橙色油状物を得た。フラッシュクロマトグ
ラフィー(60% EtOAc/ヘキサン)によって精製し
て黄色固体状態の生成物0.15g(36%)を得た。融点
153〜156℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.21(d,J=6.3Hz,3H)、
2.37(s,3H)、2.44(s,3H)、2.60(m,1H)、2.80(m,1H)、3.
05(dd,J=9.6,6.0Hz,1H)、5.21(d,J=15.1Hz,1H)、7.39
(d,J=8.3Hz,2H)、7.49(d,J=8.3Hz,2H)、7.58(m,2H)、7.
80(m,1H)、7.91(dd,J=6.9,0.9Hz,1H)。
【0076】工程3 2,4,6−トリメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−
[[2'−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビフ
ェニル]−4−イル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]
ピリミジン−7−オン 2,4,6−トリメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−
[[2'−シアノ[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]
−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(0.
57g、1.50ミリモル)、NaN3(0.13g、1.90
ミリモル)および塩化トリ−n−ブチルスズ(0.62g、
1.90ミリモル)のキシレン(5ミリリットル)中混合物
を還流下で48時間加熱した。該混合物を冷却し、1N
HCl(2ミリリットル)を添加した。CHCl3および水
を添加し、有機相をMgSO4で乾燥し、濃縮した。Et
OAcから再結晶して白色固体状態の生成物0.25g(3
9%)を得た。融点161〜163℃。1 H NMR(DMSO−d6):δ1.19(d,J=6.7Hz)、2.37
(s,3H)、2.43(s,3H)、2.59(m,1H)、2.80(m,1H)、3.02(d
d,J=15.7,7.0Hz,1H)、5.12(d,J=15.0Hz,1H)、5.22(d,J=
15.0Hz,1H)、7.00(d,J=8.0Hz,2H)、7.18(d,J=8.0Hz,2
H)、7.57(m,2H)、7.63(m,2H)。
【0077】実施例9 2,4−ジメチル−8−[[2'−(1H−テトラゾール−
5−イル)[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−7
H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン 工程1 2,4−ジメチル−8−[[2'−シアノ[1,1−ビフェニ
ル]−4−イル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリ
ミジン−7−オン 実施例8の工程1の記載と同一の方法を使用して、Na
H(鉱油中60%分散)のDMF中撹拌懸濁液に、ティ・
サカモト(T.Sakamoto)ら、Chem.Pharm.Bull. 19
82、30、2410に従って調製した2,4−ジメチ
ル−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンを
添加する。45分後、DMF中2−[4−(ブロモメチ
ル)フェニル]ベンゾニトリルを添加し、該混合物を室温
で18時間撹拌する。水を添加し、該混合物をCH2Cl
2で抽出する。該抽出物を濃縮し、フラッシュクロマト
グラフィー(2% MeOH/CH2Cl2)によって粗製生
成物を精製する。エーテルでトリチュレートして該生成
物を得る。
【0078】工程2 2,4−ジメチル−8−[[2'−(1H−テトラゾール−
5−イル)[1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−7
H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン 実施例8の工程3と同一の方法を使用して、2,4−ジ
メチル−8−[[2'−シアノ[1,1−ビフェニル]−4−
イル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−
7−オン、NaN3および塩化トリ−n−ブチルスズのキ
シレン中混合物を還流下で48時間加熱する。該混合物
を冷却し、1N HCl(2ミリリットル)を添加する。C
HCl3および水を添加し、MgSO4で乾燥し、有機相を
濃縮する。EtOAcから再結晶して該生成物を得る。
フロントページの続き (72)発明者 マドレーヌ・ニカイドー アメリカ合衆国08536ニュージャージー州 プレインズボロ、フォックス・ラン・ドラ イブ32−12番 (72)発明者 ジェハン・フラムロズ・バグリ アメリカ合衆国08540ニュージャージー州 プリンストン、クリーブランド・レイン7 番

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、R1、R2、R3およびR4は独立してH、1〜6
    個の炭素原子を含有する低級アルキルまたは1〜6個の
    炭素原子を含有するペルフルオロアルキル;R5はH、
    またはnが1である場合はR5はR3と一緒になって二重
    結合を形成してもよく、nは0〜1、pは0〜2、mは
    0〜3;Ar1は 【化2】 (式中、WはH、1〜6個の炭素原子を含有する低級ア
    ルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたは1〜6個の炭素原
    子を含有する低級アルコキシ);Ar2は 【化3】 (式中、XはCO2H、CNまたは 【化4】 、ここでR6はH、tert−ブチル、トリ−n−ブチルス
    タンニルまたはトリフェニルメチル)]で示される化合物
    もしくはその医薬的に許容される塩またはそのN−オキ
    シド。
  2. 【請求項2】 式II: 【化5】 [式中、R1、R2、R3およびR4は独立してH、1〜6
    個の炭素原子を含有する低級アルキルまたは1〜6個の
    炭素原子を含有するペルフルオロアルキル;R5はH、
    またはnが1である場合はR5はR3と一緒になって二重
    結合を形成してもよく;nは0〜1;Ar1は 【化6】 Ar2は 【化7】 (式中、XはCO2H、CNまたは 【化8】 、ここでR6はH、tert−ブチル、トリ−n−ブチルス
    タンニルまたはトリフェニルメチル)]またはその医薬的
    に許容される塩である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 XがCO2H、CNまたは 【化9】 である請求項1または2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 式III: 【化10】 [式中、R1、R2、R3およびR4は独立してH、メチ
    ル、トリフルオロメチル;R5はH、またはnが1であ
    る場合はR5はR3と一緒になって二重結合を形成しても
    よく;nは0〜1;Ar1は 【化11】 またはその医薬的に許容される塩である請求項3記載の
    化合物。
  5. 【請求項5】 2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒド
    ロ−8−[[2'−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,
    1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−7H−ピリド
    [2,3−d]ピリミジン−7−オンまたはその医薬的に
    許容される塩である請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 2,4−ジメチル−5,7−ジヒドロ−7
    −[[2'−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビ
    フェニル]−4−イル]メチル]−6H−ピロロ[2,3−
    d]ピリミジン−6−オンまたはその医薬的に許容され
    る塩、5,7−ジヒドロ−2−メチル−7−[[2'−(1
    H−テトラゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]−4
    −イル]メチル]−4−(トリフルオロメチル)−6H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン−6−オンまたはその医薬
    的に許容される塩、2−メチル−4−トリフルオロメチ
    ル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'−(1H−テトラ
    ゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]−4−イル]−
    7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンまたは
    その医薬的に許容される塩、2,4−ジメチル−5,6,
    8−トリヒドロ−8−[[6−[2−(1H−テトラゾール
    −5−イル)フェニル]−3−ピリジニル]メチル]−7H
    −ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンまたはその
    医薬的に許容される塩、2−メチル−4−トリフルオロ
    メチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[6−[2−(1H
    −テトラゾール−5−イル)フェニル]−3−ピリジニ
    ル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7
    −オンまたはその医薬的に許容される塩、2,4−ジメ
    チル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[5−[2−(1H−
    テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−ピリジニル]
    メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オ
    ンまたはその医薬的に許容される塩、2,4,6−トリメ
    チル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'−(1H−テト
    ラゾール−5−イル)[1,1−ビフェニル]−4−イル]
    メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オ
    ンまたはその医薬的に許容される塩、または2,4−ジ
    メチル−8−[[2'−(1H−テトラゾール−5−イル)
    [1,1−ビフェニル]−4−イル]メチル]−7H−ピリ
    ド[2,3−d]ピリミジン−7−オンまたはその医薬的
    に許容される塩である請求項4記載の化合物。
  7. 【請求項7】 (a)式: 【化12】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、nおよびpは請求項
    1と同じ定義、Z1は離脱基、R7は低級アルキル]で示
    されるピリミジンと式 H2N−(CH2)m−Ar1−Ar2 [式中、m、Ar1およびAr2は請求項1と同じ]で示され
    るアミンとを縮合させるか、 (b)パラジウム触媒の存在下、式: 【化13】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、n、m、pおよびA
    r1は請求項1と同じ定義]で示される二環式化合物とア
    リールホウ酸またはアリールスタンナンと反応させる
    か、 (c)式: 【化14】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、nおよびpは請求項
    1と同じ定義]で示される二環式化合物と式: Z1−(CH2)m−Ar1−Ar2 [式中、m、Ar1およびAr2は上記定義と同じ、Z1は離
    脱基]で示されるビアリール化合物とを縮合させるか、 (d)Xが 【化15】 [式中、R6はtert−ブチル、トリ−n−ブチルスタンニ
    ルまたはトリフェニルメチル]である式Iの化合物から
    保護基を除去してR6が水素である化合物を得るか、 (e)Xが−CNである式Iの化合物とアジド試薬を反応
    させてXが 【化16】 である式Iの化合物を得るか、 (f)無機もしくは有機酸または塩基で式Iの化合物の塩
    を形成するか、あるいは (g)過酸化剤によって式Iの化合物またはその塩をその
    N−オキシドに転換することからなることを特徴とする
    請求項1記載の化合物の製造方法。
  8. 【請求項8】 式I: 【化17】 [式中、R1、R2、R3およびR4は独立してH、1〜6
    個の炭素原子を含有する低級アルキルまたは1〜6個の
    炭素原子を含有するペルフルオロアルキル;R5はH、
    またはnが1である場合はR5はR3と一緒になって二重
    結合を形成してもよく、nは0〜1、pは0〜2、mは
    0〜3;Ar1は 【化18】 (式中、WはH、1〜6個の炭素原子を含有する低級ア
    ルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたは1〜6個の炭素原
    子を含有する低級アルコキシ);Ar2は 【化19】 (式中、Xは、CO2H、CNまたは 【化20】 、ここで、R6はHまたはtert−ブチル)]で示される化
    合物またはその医薬的に許容される塩の製造方法であっ
    て、 a)式1: 【化21】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、nおよびpは上記定
    義と同じ]で示される化合物と式2: 【化22】 [式中、mおよびAr1は上記定義と同じ、Yはパラ−ブ
    ロモまたはパラ−ヨード基]で示されるアミンとを反応
    させて式3: 【化23】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、n、m、p、Ar1
    よびYは上記定義と同じ]で示される化合物を製造し;
    パラジウム触媒の存在下、式3の化合物を式4: 【化24】 [式中、Ar2は上記定義と同じ]で示されるアリールホウ
    酸と反応させ、所望により、R6がtert−ブチル基であ
    る場合f酸性加水分解によって保護基を除去して式I: 【化25】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、n、m、p、Ar1
    よびAr2は上記定義と同じ]で示される化合物を得るこ
    とからなることを特徴とする製造方法。
  9. 【請求項9】 極性溶媒中、Mgおよびホウ酸トリアル
    キル、B(OR7)3(ここで、R7は1〜6個の炭素原子を
    含有する低級アルキル)で式5: Ar2−Br 5 [式中、Ar2は 【化26】 (式中、Xは 【化27】 、ここで、R6はtert−ブチル)]で示される化合物を処
    理して、酸性または塩基性処理の後、式4: 【化28】 [式中、Ar2は上記定義と同じ]で示されるアリールホウ
    酸を得ることからなる、式4 【化29】 [式中、Ar2は上記定義と同じである]で示される化合物
    を製造する請求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項3〜6いずれか1項記載の化合
    物および医薬的に許容される担体からなる医薬組成物。
  11. 【請求項11】 製薬用としての請求項3〜6いずれか
    1項記載の化合物。
  12. 【請求項12】 高血圧症またはうっ血性心不全の治療
    用の請求項3〜6いずれか1項記載の化合物。
  13. 【請求項13】 哺乳動物の血管形成術後再狭窄の予防
    または治療用の請求項3〜6いずれか1項記載の化合
    物。
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