JPH05221180A - 平版印刷用湿し水添加剤および湿し水 - Google Patents

平版印刷用湿し水添加剤および湿し水

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JPH05221180A
JPH05221180A JP4056750A JP5675092A JPH05221180A JP H05221180 A JPH05221180 A JP H05221180A JP 4056750 A JP4056750 A JP 4056750A JP 5675092 A JP5675092 A JP 5675092A JP H05221180 A JPH05221180 A JP H05221180A
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真一 後藤
Katsuhiro Osaki
勝浩 大崎
Takeya Sakai
武也 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は平版印刷湿し水添加剤および湿し水に
関するものである。 【構成】t−ブタノール、3−メチル−3−メトキシブ
タノールおよびネオペンチルグリコールから選ばれるア
ルコールのプロピレンオキサイド付加体を含有する平版
印刷湿し水用添加剤および湿し水である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版印刷用湿し水添加剤
および湿し水に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷は、画線部に対応する部分を感
脂性面とし、非画線部に対応する部分を親水性面とした
刷版を用いて印刷を行う印刷方式である。つまり、イン
キを感脂性面に付着させ、湿し水を親水性面に付着さ
せ、インキと湿し水との相互反発作用を利用して印刷を
行うが、インキと湿し水と、適度なバランスをとって版
面に供給することが大切であり、湿し水を与えすぎると
インキの乳化が激しくなり、転移不良が発生したり、一
方、湿し水が少なすぎると、非画線部にインキが付着し
汚れの原因となる。
【0003】このインキと湿し水とのバランスを保つた
めに、従来より湿し水中へ表面張力をさげるための添加
剤としてイソプロピルアルコール(IPA)を用い、さ
らに各種親水性物質、例えば、アラビアゴム、カルボキ
シメチルセルロース(CMC)、クエン酸、各種界面活
性剤等、版表面酸化物を除去する整面剤としてリン酸等
の酸、版の腐食防止剤として重クロム酸アンモニウム、
硝酸塩などが加えられている。IPAは、湿し水の表面
張力を下げるため親水性非画線部への濡れが良く、また
湿し水の粘度を上げて版面への湿し水の供給をスムーズ
にするという利点があって広く用いられている。
【0004】しかし、IPAは危険物第4類アルコール
類に該当するので、火気には細心の注意を払う必要があ
るばかりか、有機溶剤中毒予防規則(有機則)第2種有
機溶剤であり、湿し水として用いられるときも通常5〜
20重量%程度である為、作業環境の浄化のための措置
をとらなければならない事がある。このため、例えば特
公昭55−19757号公報にはプロピレンオキサイド
もしくはエチレンオキサイドのアルキルエーテル系界面
活性剤を添加した平版印刷用湿し水が、また特開昭63
−25093号公報ではポリエチレンオキサイド系界面
活性剤を添加した平版印刷用湿し水が提案された。
【0005】これらのものは有機則に非該当であるがし
かし、界面活性剤の添加により湿し水の表面張力を低下
しようとすると、通常0.1〜0.5%程度の添加によ
り確かに表面張力は低下するが、IPA使用の湿し水と
比較すると湿し水の水上がりが悪く、かつ版の親水性非
画線部への均一な濡れが不十分であった。
【0006】また特開平3−63188号公報では2−
エチル1,3−ヘキサンジオールの酸化エチレン及び/
又は酸化プロピレン付加物、アセチレンアルコール又は
アセチレングリコールの酸化エチレン及び/又は酸化プ
ロピレン付加物(アルコールの誘導体であるエーテルグ
リコール)を添加した湿し水が提案されているが、特に
2エチル1,3−ヘキサンジオール自身水への溶解性が
とぼしく、更に親油性(疏水性)の酸化プロピレン付加
物は水への溶解性がほとんどなく、従って表面張力が低
下しない。
【0007】また、これらの化合物の酸化エチレン付加
物を0.5〜50重量%添加により確かに表面張力は低
下するが、IPA添加湿し水と比較すると、湿し水の水
上がりが悪く、かつ版の親水性非画線部への均一な濡れ
が不十分の為印刷物に汚れが発生する。
【0008】一方、IPAに代替できる有機溶剤として
は、エチレングリコールモノブチルエーテルが一般的で
あり、これを含有した平版印刷湿し水用添加剤が市販さ
れる事が多い。エチレングリコールモノブチルエーテル
は有機則第2種有機溶剤であるが、通常湿し水中に0.
1〜3重量%程度で用いられる為、湿し水としては有機
則の適用は受けない。然しながら、湿し水用添加剤の製
造の際あるいは湿し水の調整の際などに5%を超える濃
度でエチレングリコールモノブチルエーテルを扱う時に
は有機則に基づいた措置をとる事が必要とされる。グリ
コールエーテル類としてエチレングリコールモノエチル
エーテル及びエチレングリコールモノメチルエーテルを
用いる場合も全く同様の措置をとる必要があり、湿し水
用添加剤の製造者又は使用者にあっては多大な注意を払
わねばならないものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、IPAに代
替しうる平版印刷用湿し水添加剤および湿し水を提供し
ようとするものであり、かつ、有機則の適用を何ら受け
る事のない平版印刷用湿し水添加剤および湿し水を提供
するものである。即ち本発明は、有機則の適用を受ける
有機溶剤を使用する必要がない湿し水用添加剤を与え、
該湿し水添加剤を適量だけ湿し水に含有させることで印
刷適性上何ら問題のない湿し水を提供できる。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは鋭意検討を重
ねた結果、IPAに代替しうる性能を持ち、かつ有機則
の適用を受けない湿し水組成物を発明するに至った。即
ち本発明は、t−ブタノール、3−メチル−3−メトキ
シブタノールおよびネオペンチルグリコールから選ばれ
るアルコールのプロピレンオキサイド付加体を含有する
平版印刷用湿し水添加剤及び湿し水であり、さらにはH
LB7.0ないし15.0のアルコールおよびもしくは
一般式(A)
【化2】 (式中、Rはメチル基、エチル基、n−プロピル基、も
しくはイソプロピル基を示し、nは1〜4の整数を示
す)で表わされる化合物を含有する平版印刷湿し水用添
加剤および湿し水である。
【0011】なお、本発明において湿し水添加剤とは、
湿し水に添加されるものを指し、少なくともt−ブタノ
ール、3−メチル−3−メトキシブタノールおよびネオ
ペンチルグリコールから選ばれるアルコールのプロピレ
ンオキサイド付加体を含み、さらには必要に応じてHL
B7.0ないし15.0のアルコールおよびもしくは一
般式で表される化合物を含む及び又は一般式(A)
【化3】 (式中、Rはメチル基、エチル基、n−プロピル基、も
しくはイソプロピル基を示し、nは1〜4の整数を示
す)で表わされる化合物を1種以上含有するものであ
る。また、これらの化合物および水を少なくとも含有す
る濃厚液を意味し、湿し水とは実際の印刷時に使用され
るものを意味する。湿し水添加剤である濃厚液を水で稀
釈したり、あるいは水もしくは他の助剤を含有する水の
組成物にt−ブタノール、3−メチル−3−メトキシブ
タノールおよびネオペンチルグリコールから選ばれるア
ルコールのプロピレンオキサイド付加体、さらにはHL
B7.0ないし15.0のアルコールおよびもしくは及
び一般式(A)
【化4】 (式中、Rはメチル基、エチル基、n−プロピル基、も
しくはイソプロピル基を示し、nは1〜4の整数を示
す)で表わされる化合物を1種以上添加して湿し水とす
る。
【0012】また本発明においてHLBはHydrop
hile Lipophile Balance(親水
性と疏水性とのバランス)のことであり、岡田正秀著:
油化学17,434(1958)などに記載されている
方法より求められる。
【0013】また、HLB7.0ないし15.0のアル
コールとしては、炭素数1〜6の1級もしくは3級アル
コール、または炭素数1〜6のセロソルブや炭素数1〜
6のカルビトール、または多価アルコールがある。炭素
数1〜6の1級もしくは3級アルコールとしては、エチ
ルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、n−ブタ
ノール、i−ブタノール、t−ブタノール、3−メチル
3−メトキシブタノール等がある。炭素数1〜6のセロ
ソルブとしてはメチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
i−プロピルセロソルブ、n−プロピルセロソルブ、n
−ブチルセロソルブ、t−ブチルセロソルブ、i−ブチ
ルセロソルブ、3−メチル3−メトキシブチルセロソル
ブ等がある。炭素数1〜6のカルビトールとしては、メ
チルカルビトール、エチルカルビトール、i−プロピル
カルビトール、n−プロピルカルビトール、t−ブチル
カルビトール、i−ブチルカルビトール、3−メチル3
−メトキシカルビトール等がある。
【0014】多価アルコールとしては、エチレンジオー
ル、プロパンジオール類、ブタンジオール類、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチロー
ルプロパン、3−メチルペンタン1,3,5トリオー
ル、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ジグリセリ
ン等のポリグリセリン、ペンタエリスリトール等があ
り、安全性が高く、有機則に該当しないものが好まし
い。
【0015】上記例示アルコール中、特に3−メチル3
−メトキシブタノールは、エチレングリコールモノブチ
ルエーテルの異性体であるが、毒性は極めて低く有機則
に該当しない。また、沸点174℃、引火点71℃、発
火点395℃であり、エチレングリコールモノブチルエ
ーテルよりも安全性が高く、より好ましい。
【0016】また、HLB7.0未満では親水基数より
も親油基数の方が多く、水に不溶性となり、湿し水とし
て均一なものが得られない。更にHLB15.0を超え
ると、表面張力低下能が小さく充分な効果を得ることが
できない。HLB7.0〜15.0のアルコールは、添
加する場合は、通常湿し水中に0.01〜5重量%とな
るように添加される。0.01重量%未満の場合は量が
少なく、インキの親水性非画線部への付着が発生し易く
なり、5重量%より多い場合は、印刷面の乾燥不良及び
裏移りの原因になるため好ましくない。最も好ましくは
0.05〜3重量%である。
【0017】本発明において用いられるt−ブタノー
ル、3−メチル−3−メトキシブタノールおよびネオペ
ンチルグリコールから選ばれるアルコールのプロピレン
オキサイド付加体は、通常湿し水中に0.01〜5重量
%の量添加して使用される。0.01重量%未満では、
インキの親水性非画線部への付着が発生し易くなり、5
重量%より多い場合は、印刷面の乾燥不良及び裏移りの
原因になるため好ましくない。より好ましくは0.05
〜3重量%である。プロピレンオキサイド付加量はOH
基1モル当りプロピレンオキサイドは20モル以下が好
ましい。20モルをこえると水への溶解性が劣り所望の
目的を達することが出来ない。好ましくは10モル以下
である。
【0018】また本発明において用いられる一般式
(A)で表わされる化合物のRがブチル基以上、および
nが5以上となる水への溶解性が劣り所望の目的達成が
困難となるばかりでなく、沸点が高くなるため印刷面の
乾燥不良および裏移りの原因となるため好ましくない。
【0019】また本発明において用いられる一般式
(A)で表わされる化合物は、添加する場合は、通常湿
し水中に0.01〜5重量%の量を添加して使用され
る。一般式(A)で表わされる化合物の量が0.01重
量%未満では量が少なく、インキの親水性非画線部への
付着が発生し易くなり、5重量%より多い場合は、印刷
面の乾燥不良および裏移りの原因になるため好ましくな
い。好ましくは0.05〜3重量%である。
【0020】本発明において用いられるt−ブタノー
ル、3−メチル−3−メトキシブタノールおよびネオペ
ンチルグリコールから選ばれるアルコールのプロピレン
オキサイド付加体は湿し水添加剤又は湿し水に単独で含
有させてもIPAに代替しうる性能を持つ湿し水を与え
る事ができる。例えば、t−ブタノール、3−メチル−
3−メトキシブタノールおよびネオペンチルグリコール
から選ばれるアルコールのプロピレンオキサイド付加体
を1重量%含有する水道水は、表面張力が、IPAを5
重量%含有する水道水と同等以上に低下する為、そのま
まで、あるいは適当量のリン酸やアラビアゴム等を添加
する事で、平版印刷用湿し水として使用する事ができ
る。
【0021】本発明で用いられるt−ブタノール、3−
メチル−3−メトキシブタノールおよびネオペンチルグ
リコールから選ばれるアルコールのプロピレンオキサイ
ド付加体及びHLB7.0〜15.0のアルコール及び
一般式(A)で表わされる化合物はこの様に単独で湿し
水中に含有させても充分にIPAに代替しうる性能を得
る事ができるが、該化合物を併用して湿し水添加剤又は
湿し水中に含有させる事によりさらに良好な性能が得ら
れる事を本発明者らは見出したものである。
【0022】即ち、t−ブタノール、3−メチル−3−
メトキシブタノールおよびネオペンチルグリコールから
選ばれるアルコールのプロピレンオキサイド付加体、一
般式(A)で表わされる化合物、HLB7.0〜15.
0のアルコール、例えば3−メチル3−メトキシブタノ
ールをそれぞれ単独で用いるよりも、該化合物を併用使
用することにより、インキと水のバランス調整が容易
で、調子合せが早く、印刷物の網点の再現性、並びに色
調の安定性もよく、総通し枚数も多くなる等の多くの利
点が得られる。理由については定でないが、動的表面張
力の低下及びインキの乳化性に効果的に働くものと考え
られる。
【0023】本発明の湿し水添加剤又は湿し水中にはさ
らに、版面保護のための不感脂剤としてアラビアゴム、
デキストリン、アルギン酸ナトリウム、カルボキシルメ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミドなどを用いてもよい。また、目
的に応じて、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、酢酸、酒
石酸、およびこれらのナトリウム塩、カリウム塩、マグ
ネシウム塩等、並びに重クロム酸アンモニウム等、また
必要に応じて防腐剤およびアニオン系、カチオン系、ノ
ニオン系などの界面活性剤等を用いてもよい。その他に
トリデカノール等の各種長鎖アルコール、CMC等の湿
潤剤などを該湿し水添加剤又は湿し水に含有させてもよ
い。
【0024】本発明の湿し水添加剤の製造方法は、水と
アルコールのプロピレンオキサイド付加体とHLB7.
0〜15.0のアルコールと一般式(A)で表わされる
化合物を所定の割合で混合しその後、酸、塩類、水溶性
高分子化合物等を加えて混合、攪拌し均一な水溶液とす
るか、又は酸、塩類等を含む水と多価アルコール(3価
以上)のプロピレンオキサイド付加体とHLB7.0〜
15.0のアルコールと一般式(A)で表わされる化合
物を所定の割合で混合することにより、最終的な湿し水
とすることができる。
【0025】
【作用・効果】本発明に係わる湿し水は、表面張力がI
PA系の湿し水と同等か、それ以上に低下し、版非画線
部を均一に濡らしやすくすることができるので印刷時に
汚れが発生することなく、IPA系の湿し水と同等の印
刷適性をもつ。従って本発明に係わる湿し水添加剤は、
IPA系の湿し水添加剤に充分に代替えできるものであ
り湿し水に添加するIPAの量を大巾に減少もしくは零
にすることができ、印刷作業環境の向上、湿し水コスト
の削減に効果がある。
【0026】次に比較例、実施例により本発明を更に詳
細に説明する。表1に示す処方に基づいて、本発明に係
る湿し水添加剤をA〜G液として作成し、比較例に用い
る湿し水添加剤をH〜J液として作成した。表2に示す
処方に基づいて実施例1〜8、比較例1〜4の湿し水を
作成した。実施例1〜3はt−ブタノール、3−メチル
−3−メトキシブタノールおよびネオペンチルグリコー
ルから選ばれるアルコールのプロピレンオキサイド付加
体を含有する湿し水であり、実施例4〜5は該アルコー
ルのプロピレンオキサイド付加体とHLB7.0〜1
5.0のアルコールを含有する湿し水であり、実施例6
〜8は多価アルコール(3価以上)のプロピレンオキサ
イド付加体とHLB7.0〜15.0のアルコール及び
一般式(A)で表わされる化合物を含有する湿し水であ
る。更に実施例8は水道水に本発明に係る主剤を直接添
加して湿し水としたものである。
【0027】また比較例1はHLB7.0〜15.0の
アルコールを単独の主剤として湿し水に含有させたもの
であり、比較例2は一般式(A)で表わされる化合物を
単独の主剤として湿し水に含有させたものであり、また
比較例3はエマルゲンPP−230〔花王(株)製ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマ
ー〕を湿し水に含有させたものであり、更に比較例4は
IPAを5重量(%)含有する湿し水である。また比較
例5は特開平3−63188号公報のノニオン性活性剤
を含有する湿し水である。
【0028】表−3に、これら実施例、比較例の湿し水
のpH、印刷テスト結果を示す。尚、印刷テストは次の
条件で行った。 印刷機 三菱リソピアL−400 (B−B型オフ輪印刷機:三菱重工製) 印刷速度 400rpm 用 紙 三菱パールコートA 66.5k 湿し水機構 ダールグレン方式 温湿度 20〜22℃、40〜50%RH インキ WDエクセルニュー紅−M (東洋インキ製造(株)製) 印刷部数 20,000部 表−3から明らかなように、本発明の湿し水添加剤を用
いて印刷を行なった結果、汚れが発生することなく効果
的に印刷することができた。本発明の湿し水はIPAを
5重量%を含む湿し水とほぼ同等の表面張力を有してお
り、印刷テストの結果においてもIPA径の湿し水と同
等の性能を有していた。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明の湿し水は、表面張力がIPA系
の湿し水と同等またはそれ以上に低下し、版非画線部を
均一に濡らすことができるので、印刷時に地汚れが発生
することはなく、少なくともIPA系の湿し水と同等の
印刷適性を有している。従って、本発明の湿し水添加剤
は、IPA系の湿し水添加剤に代替できるものであり、
湿し水に添加されるIPAの量を大幅に減少もしくは零
とすることができる。よって、印刷作業環境の向上、湿
し水コストの低減が達成される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 新太郎 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 長山 吉武 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 前田 泰一 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 後藤 真一 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 大崎 勝浩 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 酒井 武也 東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号 花王株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 t−ブタノール、3−メチル−3−メト
    キシブタノールおよびネオペンチルグリコールから選ば
    れるアルコールのプロピレンオキサイド付加体を含有す
    ることを特徴とする平版印刷用湿し水添加剤。
  2. 【請求項2】 更にHLB7.0ないし15.0のアル
    コールを含有する請求項第1項記載の平版印刷用湿し水
    添加剤。
  3. 【請求項3】 更に一般式(A) 【化1】 (式中、Rはメチル基、エチル基、n−プロピル基、も
    しくはイソプロピル基を示し、nは1〜4の整数を示
    す)で表わされる化合物およびもしくは3−メチル−3
    −メトキシブタノールを含有する請求項第1項記載の平
    版印刷用湿し水添加剤。
  4. 【請求項4】 t−ブタノール、3−メチル−3−メト
    キシブタノールおよびネオペンチルグリコールから選ば
    れるアルコールのプロピレンオキサイド付加体を含有す
    ることを特徴とする平版印刷湿し水。
JP5675092A 1992-02-07 1992-02-07 平版印刷用湿し水添加剤および湿し水 Expired - Lifetime JP2781697B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2042338A2 (en) 2007-09-26 2009-04-01 Fujifilm Corporation Fountain solution composition for lithographic printing and heatset offset rotary printing process
CN104139623A (zh) * 2014-07-03 2014-11-12 合肥环照高分子材料厂 一种无醇润版液及其制备方法

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