JPH05220360A - 非対称性中空糸炭素膜及びその製法 - Google Patents
非対称性中空糸炭素膜及びその製法Info
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- JPH05220360A JPH05220360A JP6655892A JP6655892A JPH05220360A JP H05220360 A JPH05220360 A JP H05220360A JP 6655892 A JP6655892 A JP 6655892A JP 6655892 A JP6655892 A JP 6655892A JP H05220360 A JPH05220360 A JP H05220360A
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Abstract
過性(高い分離度)を有していると共に、極めて優れた
耐溶剤性及び耐熱性を有しており、折り曲げても容易に
破損又は破断することがなく脆さが改良された非対称性
の中空糸炭素膜を提供する。 【構成】 芳香族ポリイミドからなり極めて薄い緻密層
と比較的厚い多孔質層とを有する非対称性中空糸膜6を
該中空糸膜の非対称性構造が維持される高温度、およ
び、酸素ガス雰囲気で予備熱処理して熱安定化し、次い
で、その予備熱処理された中空糸膜を、500〜150
0℃であって、不活性ガスの雰囲気下で、0.3〜5秒
間、部分的に炭素化処理して、伸度が2.5〜10%ま
で改良された非対称性中空糸炭素膜6を製造する。この
中空糸炭素膜は表面の緻密層1が少なくとも炭素化され
ており、最内層部分(多孔質層2の最内層部分)が、ほ
とんど炭素化されていない。
Description
ポリイミドからなる非対称性中空糸膜を部分的に炭素化
して得られた非対称性構造を有する中空糸炭素膜であ
り、該中空糸炭素膜の表面の緻密層が少なくとも炭素化
されており、しかも、該中空糸炭素膜の最内層部分(多
孔質層の最内層部分)がほとんど炭素化されていなか不
完全にしか炭素化されていない実質的に芳香族ポリイミ
ド材質からなるものであって、さらに、該中空糸炭素膜
の伸度が改善されている耐薬品性の優れた非対称性の中
空糸炭素膜に係わるものである。
ポリイミド製の非対称性中空糸膜を、該中空糸膜の非対
称性構造が維持される温度及び酸素ガス含有雰囲気で予
備熱処理して熱安定化し、次いで、500〜900℃の
高温及び不活性ガス雰囲気で極めて短時間、熱処理し
て、該中空糸膜の表面層(緻密層)を部分的に炭素化し
て、その中空糸炭素膜の伸度が改善され、高いガス透過
性能及び耐薬品性を有する非対称性の中空糸炭素膜を製
造する方法に係わる。
て優れた耐熱性、耐溶剤性を有していると共に、窒素と
炭酸ガスとの混合ガスから炭酸ガスを分離する場合など
のガス分離性能(特に炭酸ガスの透過速度が優れてい
る)が高いレベルのものであって、さらに、該中空糸炭
素膜の伸度が改善されているので、この非対称性中空糸
炭素膜を糸束にしたり、結束したり、裁断したりする作
業のために該中空糸炭素膜を折り曲げたりして取扱う際
に中空糸炭素膜が簡単に破損又は破断することが極めて
少ないのである。
ガス分離膜は、種々のポリマーを素材とするものが知ら
れている。それらの中で、ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物と芳香族ジアミンとを重合及びイミド化して得
られた可溶性の芳香族ポリイミドの溶液を使用して、湿
式製膜法で製造された非対称性のガス分離膜(中空糸
膜)は、特に、耐熱性、耐薬品性が良好であるガス分離
膜であることが、特開昭61−133106号公報など
において、知られている。
き原料混合ガス中に、ヘキサン、トルエンなどの有機溶
剤などの不純物を多く含む場合には、膜性能に悪影響を
与えることがあり、前述の不純物を除去するという前処
理を充分にした後でないと、原料混合ガスの分離操作を
行うことができなかったのである。
号公報、特開平1−221518号公報などにおいて、
有機ポリマー製の膜を極めて高温で熱処理して多孔質有
機膜を炭化して、耐薬品性の優れたガス分離膜用の炭素
膜を製造する方法、および、それらの方法で得られた炭
素膜(中空糸炭素膜)について、提案された。
には、具体的には、ポリアクリルニトリル製の膜を、1
200℃付近の温度で1分間以上熱処理して充分な炭素
化を行って、膜全体に微細孔を形成させた分離性炭素膜
を製造する方法が記載されており、前述の製法によって
得られたガス分離炭素膜は、実質的に多孔質ガス分離膜
に関するものであるので、その分離用炭素膜は、透過速
度が比較的大きいのであるが、選択透過性(分離度)が
非常に小さいものであり、実用的な分離性能を有するガ
ス分離膜とはならないものであった。
は、概略、ポリアクリルニトリル、セルロース、ポリビ
ニルアルコールなどの有機ポリマーからなる多孔質中空
糸膜を、架橋、酸化を施した後、不活性雰囲気、600
〜1000℃の温度で1分間以上熱処理して炭素化し、
さらに、水蒸気、炭酸ガス等の酸化性ガスを含む雰囲気
で賦活性化処理をして、細孔径10〜50オングストロ
ームの多孔質構造を有する中空糸炭素膜を製造し、最後
に、前記中空糸炭素膜を、必要であれば熱分解性炭化水
素に浸漬した後、不活性ガス中で900℃以上の温度で
1分間以上熱処理して細孔を熱収縮させて、特殊な中空
糸炭素膜を製造する方法、並びに、前述のようにして製
造された特殊な中空糸炭素膜が記載されている。
機ポリマー製の中空糸膜から製造される細孔径10〜5
0オングストロームの多孔質構造を有する中空糸炭素膜
を準備して使用することが必要であり、その製造が極め
て困難であって複雑であり、また、その後の中空糸膜の
細孔の収縮のための熱処理も簡単ではないと共に、最初
の有機ポリマー製の中空糸膜に対する中空糸炭素膜の収
率が30%以下であり、極めて生産性の悪いものであっ
た。
の非対称性ガス分離膜(中空糸膜)を使用して、前記の
ような条件で炭素化を行った場合には、極めて高温で1
分間以上の熱処理によって炭素化を行っているので、中
空糸分離膜の全体において炭素化が高い割合で進行し、
結果的に得られた中空糸炭素膜は伸度が小さく極めて脆
い中空糸炭素膜となってしまい、そのような中空糸炭素
膜は、糸束を形成したりするために折り曲げたりする
際、また、得られた糸束を使用してモジュール化する
際、モジュールの運搬したり又は実際にガス分離に使用
する時の振動や急激な温度変化などにより簡単に破損又
は破断してしまうという問題があった。
ポリイミドからなる非対称性ガス分離膜と比較して、実
質的に同程度のガス透過速度及び高い選択透過性(高い
分離度)を有していると共に、極めて優れた耐溶剤性及
び耐熱性を有しており、折り曲げても容易に破損又は破
断することがなく脆さが改良された非対称性の中空糸炭
素膜(極めて薄い緻密層と比較的厚い多孔質層とを有す
る中空糸炭素膜)を提供すること、並びに、そのような
中空糸炭素膜を、工業的に容易に製造する方法を提供す
ることを目的とするものである。
香族ポリイミドからなる非対称性中空糸膜を部分炭素化
して得られた非対称性構造を有する中空糸炭素膜であ
り、該中空糸炭素膜の表面の緻密層が少なくとも炭素化
されており、しかも、該中空糸炭素膜の最内層部分(多
孔質膜の最内層部分)が実質的に炭素化されていない
か、あるいは表面層の部分炭素化の程度に対して50%
未満しか炭素化されていないものであり、さらに該中空
糸炭素膜の伸度が2.5〜10%の範囲であることを特
徴とする非対称性中空糸炭素膜に関する。
リイミドからなる非対称性中空糸膜を250〜495℃
の範囲内の温度であってしかも該中空糸膜の非対称性構
造が維持される温度、および、酸素ガス含有雰囲気で、
予備熱処理して熱安定化し、次いで、その予備熱処理さ
れた中空糸膜を、500〜1500℃であって不活性ガ
スの雰囲気下で、0.3〜5秒間、部分的に炭素化処理
して、伸度が2.5〜10%である中空糸炭素膜を形成
することを特徴とする非対称性中空糸炭素膜の製法に関
する。
および、その製法の各要件について、図面も参考にし
て、さらに詳しく説明する。図1は、この発明の非対称
性中空糸炭素膜の一例を示す断面図である。
族ポリイミドからなる非対称性中空糸膜を部分的に炭素
化して得られた非対称性構造〔該中空糸膜の表面層に、
好ましくは0.0001〜2μm、特に0.001〜
0.5μm程度の極めて薄い緻密層1(炭素化均質
層)、及び、該中空糸膜の内層部に好ましくは10〜5
00μm、特に20〜200μm程度の厚さの多孔質層
2(緻密層に隣接する炭素化された多孔質層3及び未炭
素化又は不完全炭素化多孔質層4からなる多孔質支持体
層)を有する非対称性構造〕、並びに、中空糸炭素化膜
の中心部に貫通した中空部5を有する中空糸炭素膜6に
係わるものである。
ドからなる非対称性中空糸膜は、特開昭60−1508
06号公報、特開昭61−133106号公報などに示
されているような方法で製造された単一構造(表面に緻
密層及び内部に多孔質層からなる単一非対称性構造)の
非対称性中空糸膜、あるいは、特開平2−169019
号公報、特願平1−70446号明細書などに記載され
ている方法などで製造された二層押出構造(外層が表面
の緻密層と内部の多孔質層とからなり、内層が多孔質層
からなる二層押出非対称性構造)の非対称性中空糸膜を
好適に挙げることができる。
法は、例えば、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物な
どの芳香族テトラカルボン酸成分と、ジアミノジメチル
ジフェニレンスルホン、ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジフェニルエーテルなどの芳香族ジ
アミン成分とを、略等モル、パラクロルフェノールなど
のフェノール系溶媒中で、重合およびイミド化して、可
溶性の芳香族ポリイミドの溶液を調製し、その溶液を製
膜用ドープ液として使用して、チューブ・イン・オリフ
ィスタイプの紡糸用ノズルから、窒素雰囲気中に中空糸
状に押し出し、次いで、エタノール水溶液からなる凝固
液中で凝固させて、非対称性構造の中空糸膜となし、最
後に、その中空糸膜をエタノール洗浄してフェノール系
溶媒を抽出して除去し、イソオクタン溶剤によって前記
エタノールの置換を行った後、乾燥し、さらに熱処理し
て、好適なガス透過速度及び選択透過性を有する非対称
性中空糸膜を製造する方法を挙げることができる。
空糸膜の製法は、前述の単一構造の中空糸膜の製法と同
様にして2種の可溶性芳香族ポリイミド溶液を調製し
て、それらの溶液を使用して、二層押し出しが可能であ
る二層押出紡糸用ノズルを使用するほかは、前述の単一
構造の中空糸膜の製法とほとんど同様にして、二層押出
非対称性構造を有する中空糸膜を製造する方法を挙げる
ことができる。
非対称性中空糸膜は水素ガス透過速度(PH2、50
℃)が1×10−5〜100×10−5cm3/cm2
・sec・cmHg程度であって、水素ガス透過速度
(PH2)とメタンガス透過速度(PCH4、50℃)
との比(PH2/PCH4)で示される選択透過性(分
離度)が約30〜300、特に50〜250程度であ
り、さらに、厚さ0.0001〜1μm程度の緻密層
(表面層)と厚さ5〜1000μm程度の多孔質層(内
部層)とが連続して一体となっている非対称性構造が形
成されている中空糸膜であることが、最終的に得られる
非対称性中空糸炭素膜が充分な非対称性構造を有するよ
うにするため、また、そのガス分離性能を高いレベルと
する上で、特に好ましい。
に示すように、該中空糸炭素膜の表面の緻密層1が少な
くとも炭素化されており、(さらに必要であれば、緻密
層に隣接する多孔質層2の一部層3が炭素化されてお
り)、しかも該中空糸炭素膜の最内層部分4(多孔質層
2の最内層部分)が実質的に炭素化されていない非炭素
化多孔質層であるか、あるいは、表面層(緻密層)の炭
素化の程度に対して50%未満、特に30%未満しか炭
素化されていない不完全炭素化の多孔質層であるもので
あって、中空糸炭素化膜の中心部に中空部5を有するも
のであり、さらに、該中空糸炭素膜の伸度が2.5〜1
0%、好ましくは2.6〜8%の範囲である非対称性中
空糸炭素膜である。
されている緻密層は、例えば i)炭素原子の含有率が70〜92重量%(特に75〜
90重量%)、 ii)窒素原子の含有率が3.5〜7重量%(特に4.
0〜6.5重量%)、および、 iii)水素原子の含有率が1.0〜4.0重量%(特
に1.5〜3.5重量%)であるような程度にまで炭素
化されていることが好ましい。
前述の炭素化されている緻密層1及び多孔質層の一部層
3は、中空糸炭素膜を長手方向に対して直角である切断
面を観察すれば、黒色に変色しているので容易に観察し
て炭素化の程度を識別することができ、また、中空糸炭
素膜の最内層部4の非炭素化層又は不完全炭素化層は、
芳香族ポリイミド本来の淡黄色又は暗黄色を保持してい
ることが観察されるが、多孔質層2において炭素化層と
非炭素化層又は不完全炭素化層との境界部分はかならず
しも図1に示したように明確に識別されるものではな
く、多孔質層2の外層部分から内層へ向かって徐々に変
化(変色)しているものである。
て、前記の表面層の緻密層1と隣接し内層に向かって連
続している多孔質層2は、平均孔径50〜20000オ
ングストローム、特に100〜10000オングストロ
ーム程度である微細孔を全体に渡って多数有している、
厚さ10〜1000μm、特に20〜500μm程度の
多孔質支持層であることが好ましい。
外径が100〜2000μm、特に150〜1000μ
m程度であることが好ましく、又、その膜厚が10〜5
00μm、特に20〜200μm程度であることが好ま
しい。
速度(PH2、50℃)が1×10−5〜100×10
−5cm3/cm2・sec・cmHg、特に3×10
−5〜80×10−5〜80×10−5cm3/cm2
・sec・cmHg、さらに5×10−5〜60×10
−5cm3/cm2・sec・cmHg程度であって、
水素の透過速度とメタンの透過速度との比(PH2/P
CH4、50℃)で示される選択透過性(分離度)が4
0〜1000、特に50〜800、さらに60〜600
程度であることが好ましい。
は、炭酸ガス透過速度(PCO2、30℃)が、0.5
×10−5〜10×10−5cm3/cm2・sec・
cmHg程度であって、しかも、炭酸ガス透過速度と窒
素透過速度との比(PCO2/PN2、30℃)で示さ
れる選択透過性(分離度)が5〜70、特に10〜60
程度であることが好ましい。
のようにして製造された芳香族ポリイミドからなる非対
称性中空糸膜を準備し、その非対称性中空糸膜を、25
0〜495℃、好ましくは245〜480℃の範囲内の
温度であって、しかも該中空糸膜の非対称性構造が維持
される温度、および、酸素ガス含有雰囲気で、0.1〜
100時間(特に0.3〜50時間)、予備熱処理して
熱安定化し、次いでその予備熱処理された中空糸膜を、
500〜1500℃、好ましくは500〜900℃(特
に550〜800℃)の温度範囲であって、窒素ガス、
ヘリウムガス、アルゴンガス等の不活性ガスの雰囲気下
で、0.3〜5秒間、好ましくは0.5〜4秒間の短時
間、炭素化処理して、伸度が2.5〜10%である前述
の特殊な非対称性構造を有する中空糸炭素膜を形成する
ことが好ましい。
炭素化の温度が余りに高くなり過ぎるたり、又は、炭素
化工程における炭素化時間が余りに長くなり過ぎたりす
ると、非対称性中空糸膜の最内層部まで高いレベルの炭
素化が行われてしまい、得られた中空糸炭素化膜は伸長
度が極めて小さく、そのような中空糸炭素膜を折り曲げ
た時に、容易に破断するようになるので、適当ではな
い。
中での予備熱処理(熱安定化処理)は、次の炭素化処理
工程において前記の中空糸膜の非対称性構造が維持でき
るように、前記中空糸膜を形成している芳香族ポリイミ
ドを一部架橋および/または一部環化させ、あるいは、
不融化または不溶化して、熱的に安定である芳香族ポリ
イミドとするために、250〜495℃の範囲内の温度
であって、前記中空糸膜の非対称性構造が維持される温
度で行われる。
る温度とは、例えば、該ポリイミドが後述する測定法で
測定された軟化温度を有する場合には、該ポリイミドの
軟化温度よりも、5℃以上低い温度、特に10℃以上低
い温度であり、また、該ポリイミドが実質的に軟化温度
又は二次転移温度を有していない場合には、その該ポリ
イミド製中空糸膜の非対称性構造が電子顕微鏡などで観
察して大幅に変形したりしない温度、多孔質層の平均孔
径が大幅に(50%以下に)縮小したりしない温度であ
ればよい。
あれば、例えば、200℃の付近の温度から450℃の
付近の高温まで徐々に昇温させながら行うことによる予
備熱処理、あるいは、200〜350℃の温度で0.5
〜100時間(好ましくは1〜50時間)の熱処理し、
次いで、350〜490℃の温度で10〜300分間
(好ましくは20〜200分間)の熱処理するというよ
うに、複数段階で行う予備熱処理であってもよい。
前記芳香族ポリイミド製の中空糸膜(長尺の中空糸)を
高温の加熱炉に連続的に供給して連続的に行うことがで
き、また、複数本の非対称性中空糸膜の糸束を形成し
て、その糸束を適当な温度の加熱炉内に配置してある時
間加熱炉内に放置してバッチ的に熱処理を行うこともで
きる。
体としては、例えば、空気、又は、酸素と窒素等の他の
不活性ガスとの種々の配合割合(特に、酸素含有割合;
5〜30容量%)の混合ガスなどを好げることができ
る。この発明の製法では、前述の酸素含有ガス中での予
備熱処理を行わないと、その後の工程の炭素化工程で、
中空糸膜の非対称性構造が損なわれるので適当ではな
く、また、予備熱処理を余りに高い温度で行うと、芳香
族ポリイミド製の非対称性中空糸膜がその非対称性構造
を最適に維持できなくなり、非対称性構造が損なわれた
り、著しくガス分離性能の劣った構造になったりするこ
とがあり、最終的な非対称性中空糸炭素膜が低い性能の
ガス分離膜となるので適当ではない。
の非対称性中空糸膜の炭素化処理は、前述の予備加熱と
同様に、前記中空糸膜(長尺の中空糸)を高温の加熱炉
に連続的に供給して連続的に行うことができ、また、複
数本の非対称性中空糸膜の糸束を形成して、その糸束を
適当な温度の加熱炉内に配置してある時間加熱炉内に放
置してバッチ的に高熱処理(炭素化)を行うこともでき
る。
造された非対称性中空糸炭素膜を、さらに、250〜4
50℃(特に300〜400℃)の温度であって、酸素
含有ガスの雰囲気で、0.2〜50時間、特に0.5〜
10時間、後熱処理してもよい。
要であれば、濃硫酸あるいは硝酸液中に、0〜80℃、
特に5〜60℃の温度で、約3〜30時間、特に5〜2
0時間浸漬した後、イオン交換水で酸を置換するという
酸処理を行った後に、その酸処理で得られた中空糸炭素
膜について前述のような後熱処理をすると、炭酸ガスの
分離性が向上することがある。
てさらに詳しく説明する。しかし、この発明はそれらの
実施例によって限定されるものではない。非対称性中空
糸膜(未炭素化中空糸膜)、非対称性中空糸炭素膜等に
ついて、各ガスの透過性能、耐溶剤性、単繊維引張伸
度、耐屈曲性は、次に示す方法で測定した。
で製造した非対称性中空糸炭素膜と、ステンレスパイプ
と、エポキシ樹脂系接着剤とを使用して、透過性能評価
用の中空糸エレメントを作成した。
価用の中空糸炭素膜の中空糸エレメントを装着し、水素
ガスとメタンガスとの混合ガスを用いて、50℃の温
度、10kg/cm2の圧でガス透過試験を行い、ガス
透過速度と、各ガスの透過速度比(選択透過性、分離度
を示す)とを、ガスクロマトグラフィー分析の測定値か
ら算出した。
て、水素ガスとメタンガスとの混合ガスを40℃に加熱
したトルエン中にバブリングさせ、トルエン蒸気濃度が
7400ppmである混合ガスとして、このトルエン含
有の混合ガスを用いて、しかも、混合ガスの供給開始後
18時間後に測定することにしたほかは、上述の透過性
能の測定Aと同様にして、非対称性中空炭素膜の透過性
能を測定した。
指標として、前記の透過性能の測定値Aと透過性能の測
定値Bとにおける『保持率(B/A)×100(%)』
を算出した。
ンテック製の引張強度測定機(TENSILON MO
DELUTM−II−20)を用いて、非対称性中空糸
炭素膜などの単繊維試料(長さ:20mm)を装着し、
引張速度10mm/分、25℃で破断するまでの伸度を
測定した。
素膜を使用して、種々の直径の円柱に180°以上巻付
けて、中空糸炭素膜が破断する(折れる)かどうかを観
察し、中空糸炭素膜が破断する円柱において最大の曲率
半径を有する円柱を求めて、その最大の曲率半径の値で
耐屈曲性を示した。
ニルテトラカルボン酸二無水物99ミリモルと、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル10ミリモルと、
3,7−ジアミノ−2,8−ジメチル−ジフェニレンス
ルホン90ミリモルとを、パラクロルフェノール293
gと共に、攪拌機と窒素ガス導入管とが付設されたセパ
ラプルフラスコに入れて、窒素ガスを流して、反応液を
撹拌しながら、180℃の重合温度で18時間重合させ
て、芳香族ポリイミド濃度が15重量%である芳香族ポ
リイミド溶液を調製した。この芳香族ポリイミド溶液
は、100℃の回転粘度が1230ポイズであり、70
℃での回転粘度が4075ポイズであった。この芳香族
ポリイミド溶液を、400メッシュのステンレス金網で
濾過して、紡糸用のドープ液を準備した。
の紡糸用ドープ液を、中空糸紡糸用ノズル(円形開口部
の外径;1000μm、円形開口部のスリット幅;20
0μm、芯部開口部の外径;400μm)を備えた紡糸
装置に仕込み、そして、前記紡糸用ノズルから中空糸状
に吐出させて、その中空糸状体を窒素雰囲気中を通した
後、65重量%のエタノール水溶液からなる一次凝固液
(0℃)に浸漬し、さらに、一対の案内ロールを備えた
二次凝固装置内の二次凝固液(0℃)中で案内ロール間
を往復させて、中空糸状体の凝固を完了させて、芳香族
ポリイミド製の中空糸膜を引き取りロールで引き取りな
がら(引き取り速度15m/分)、紡糸を行った。
り、エタノールで充分に凝固溶媒等を洗浄した後、イソ
オクタン(置換溶媒)でエタノール置換し、さらに、中
空糸膜を100℃に加熱して、イソオクタンの蒸発・乾
燥を行い、さらに、300℃の温度で30分間、中空糸
膜の熱処理を行って、乾燥及び熱処理された芳香族ポリ
イミド製の非対称性中空糸膜(中空糸炭素膜の外径:4
20μm、その膜厚:110μm)を製造した。
オーブン中、無緊張下、390℃で150分間予備熱処
理して熱安定化した。次に、予備熱処理された非対称性
中空糸膜は、石英ガラス管中を800℃に調節し窒素雰
囲気に保たれた電気管状炉内を、送りだしロールと引き
取りロールとの間で13m/分の等速度で通過させて、
滞留時間1秒間の炭素化処理が行なわれ、非対称性中空
糸炭素膜を製造した。
炭素膜について、電子顕微鏡を使用して、中空糸炭素膜
の断面の10000倍の写真を写し、その写真における
中空糸炭素膜の断面を観察することにより、図1に示す
ような、炭素化された緻密層(表面層、黒褐色)及び一
部炭素化された多孔質層(緻密層に隣接した多孔質層、
黒褐色)、並びに、非炭素化の多孔質層(最内層部、淡
黄色)からなる非対称性構造を確認した。
定法A及びBに従って、透過性能の測定を行った。ま
た、中空糸炭素膜について、耐溶剤性、単繊維引張伸
度、耐屈曲性などの測定を行った。それらの結果を第1
表に示す。
糸膜を使用して、第1表に示す条件で熱安定化のための
予備熱処理、及び、炭素化処理を行ったほかは、実施例
1と同様の方法で、非対称性中空糸炭素膜をそれぞれ製
造した。これらの中空糸炭素膜について、透過性能の測
定法A及びBに従って、透過性能の測定などを行うと共
に、耐溶剤性、単繊維引張伸度、耐屈曲性などの試験を
行い、それらの結果を第1表に示す。
空糸膜について、透過性能の測定Aを行った結果、水素
ガス透過速度が16×10−5cm3/cm2・sec
・cmHgであり、また、水素ガス透過速度とメタンガ
ス透過速度との比(分離度、PH2/PCH4、50
℃)が132であったが、透過性能の測定Bを行った結
果、水素ガス透過速度が6.2×10−5cm3/cm
2・sec・cmHgであり、また、水素ガス透過速度
とメタンガス透過速度との比(分離度、PH2/PCH
4、50℃)が21であって、前記の透過性能の測定A
及びBの結果から算出した耐溶剤性(分離度の保持率)
は16%であった。その他の測定結果を第1表に示す。
空糸膜を、空気雰囲気のオープン中、無緊張下、390
℃で150分間熱処理して熱安定化した。前述のように
して得られた熱安定化のみが行われた非対称性中空糸膜
について、透過性能の測定A及びBを行った結果を第1
表に示す。前記の熱安定化のみが行われた中空糸膜は、
耐溶剤性(分離度の保持率)が、35%と極めて低かっ
た。
して非対称性中空糸炭素膜を製造した。その得られた中
空糸炭素膜について、透過性能の測定A及びB、耐溶剤
性、単繊維引張伸度、耐屈曲性などの試験を行い、それ
らの結果を第1表に示す。前記の非対称性中空糸炭素膜
は、単繊維引張伸度が1.17%と極めて小さくて、耐
屈曲性が10.5mmであって、脆いものであって、実
用的な中空糸炭素膜ではなかった。
にして非対称性中空糸炭素膜を製造した。その得られた
中空糸炭素膜について、透過性能の測定A及びB、耐溶
剤性、単繊維引張伸度、耐屈曲性などの試験を行い、そ
れらの結果を第1表に示す。前記の非対称性中空糸炭素
膜は、耐溶剤性が45%以下の保持率であって極めて低
く、実用的な中空糸炭素膜ではなかった。
は、例えば、表面層が炭素化されている緻密層(及び多
孔質層)であって、最内層部が非炭素化又は不完全炭素
化の多孔質層となっていると共に、極めて薄い緻密層
(ガス分離活性層)と比較的厚い多孔質層(支持層)と
を一体に有する非対称性構造を保持しているものである
ので、高いガス透過性と高い選択性(分離性)とを同時
に保持していると共に、耐熱性、耐久性(耐溶剤性:ト
ルエン溶媒での分離性能の保持率が60%以上である)
が優れているガス分離膜であり、さらに、該中空糸炭素
膜としては伸び率が高く、脆くないので、種々の取扱い
において破断したり破損したりすることが改善されてい
るものである。また、この発明の製法は、前述の優れた
性能の非対称性中空糸炭素膜を、極めて容易に再現性よ
く製造することができる実用的な方法である。
面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】芳香族ポリイミドからなる非対称性中空糸
膜を部分炭素化して得られた非対称性構造を有する中空
糸炭素膜であり、該中空糸炭素膜の表面の緻密層が少な
くとも炭素化されており、しかも、該中空糸炭素膜の最
内層部分が、実質的に炭素化されていないか、あるいは
表面層の炭素化の程度に対して50%未満しか炭素化さ
れていないものであり、さらに該中空糸炭素膜の伸度が
2.5〜10%の範囲であることを特徴とする非対称性
中空糸炭素膜。 - 【請求項2】芳香族ポリイミドからなる非対称性中空糸
膜を250〜495℃の範囲内の温度であってしかも該
中空糸膜の非対称性構造が維持される温度、および、酸
素ガス含有雰囲気で、予備熱処理して熱安定化し、次い
で、その予備熱処理された中空糸膜を、500〜150
0℃であって不活性ガスの雰囲気下で、0.3〜5秒
間、部分的に炭素化処理して、伸度が2.5〜10%で
ある中空糸炭素膜を形成することを特徴とする非対称性
中空糸炭素膜の製法。
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