JPH0521811B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複写機の感光体に正しいタイミング
と姿勢で用紙を供給する装置に関するものであ
る。

従来技術 用紙搬送手段と感光体との間に用紙整合手段を
設け、用紙搬送手段で搬送された用紙を用紙整合
手段で位置決め（レジストレーシヨン）や用紙姿
勢補正（スキユー）を行ない、感光体に正しいタ
イミングと姿勢で用紙を供給するようにした装置
が知られている。

しかし、用紙整合手段が、圧接した一対のロー
ルのニツプに用紙を送り込んだり、整合ゲートに
用紙を突き合せたりする構造であるから、用紙を
正しく整合した後に再び駆動力を与えて用紙を搬
送する際に、用紙が用紙搬送手段に完全に追従で
きなかつたり、はずれたり、曲がつたりして整合
した用紙の姿勢やタイミングが再び乱れ易い不具
合を有する。

つまり、一対のロールを圧接した用紙整合手段
では、整合後に用紙を一対のロールで搬送する際
に用紙がロールに対してスリツプして整合が乱
れ、整合ゲートを用いる用紙整合手段では整合後
に用紙を搬送する際にはずれたり、曲がつたりし
て整合が乱れてしまう。

また、従来の装置では整合後、用紙を搬送する
ときに搬送する用紙の厚さや用紙搬送速度によつ
て影響を受け、従つて異なつた用紙を搬送すると
きや、搬送速度を変えるときには正しい用紙供給
ができないと共に、高速で用紙搬送する場合には
装置全体が大型化し、コストも高くなつてしまう
不具合を有する。

発明の目的 高速で用紙を搬送する場合でも高精度で用紙の
レジストレーシヨンとスキユーを補正することが
でき、正しいタイミングと姿勢で用紙を感光体に
供給できると共に、小型で安価にできることを目
的とする。

発明の構成 用紙の整合手段と、用紙を整合手段に送り込む
第１搬送手段と、整合した用紙を把持して複写機
本体からの基本タイミング信号に合せて搬送する
ステツプモータを用いた用紙搬送手段と、この用
紙搬送手段で搬送された用紙を感光体に供給する
第２搬送手段とより構成したもの。

実施例 第１図は全体正面図、第２図は要部斜視図であ
り、感光体１と対向してカセツト２内の用紙３を
送り出すフイードロール４が設けられ、用紙３は
カセツト２の底板５をバネ６で押し上げることで
フイードロール４に圧接してある。

前記感光体１とフイードロール４との間には第
１搬送ロール対７、ゲートロール８、第２搬送ロ
ール対９が順次配設され、ゲートロール８にはサ
ポートロール１０が軽く接し、サポートロール１
０は、ガイドロール１１の駆動軸と同軸上に一方
向クラツチを介して、用紙搬送方向にのみ自由に
回転するように設けてある。フイードロール４と
第１搬送ロール対７との間には上下フイードイン
シユート１２，１３が設けられ、第１搬送ロール
対７と感光体１との間には上下フイードインシユ
ート１４，１５が配設してある。第２搬送ロール
対９は上下フイードインシユート１４，１５の切
欠窓部１６，１７に位置していると共に、ゲート
ロール８とサポートロール１０は切欠窓部１８，
１９に位置し、上フイードインシユート１４は上
方に折曲し、下フイードインシユート１５は第１
搬送ロール対７まで延設してあり、その途中には
センサー２０が設けてある。

前記第１搬送ロール対７は用紙３をゲートロー
ル８まで搬送する役目を行なう。

前記ゲートロール８は大径部８ａと小径部８ｂ
とを備え、大径部８ａにサポートロール１０が軽
く接するようにし、小径部８ｂには、ゲート（爪
片）２１が設けられている。ゲート２１は、ゲー
トロール８とサポートロール１０の中心軸を結ぶ
線より若干用紙搬送方向に位置した部分で搬送さ
れてくる用紙をガイドするように配設してあり、
用紙の把持を確実にしている。ゲートロール８は
複写機の基本タイミングに従つて回転したり、静
止したりすると共に、回転始めはゆつくり回転
し、徐々に速度を増して用紙３が第２搬送ロール
対９に突出する時には第２搬送ロール対９と同じ
速度となるように、ゲートロール８はステツピン
グモータで駆動される。

ガイドロール１１はスポンジ等の弾性材により
ロール状に形成され、常時回転されて用紙３に弱
い搬送力を与える。このとき、同軸上にあるサポ
ートロール１０は、一方向クラツチを介して用紙
搬送方向にのみ自由に回転できるようになつてい
るが、通常は、ガイドロール１１が回転すると同
時に軸部分の摩擦により、サポートロール１０
は、ガイドロール８との摩擦に抗して弱い回転力
が与えられる。

次に作動を説明する。

フイードロール４が回転すると用紙３は第１搬
送ロール対７に送られ、第１搬送ロール対７によ
つて第１図の位置に静止しているゲートロール８
に向けて用紙３を送り込む。

第１搬送ロール対７の回転は用紙３の先端がゲ
ート２１に達してから１定時間後に停止する。

この停止時間は用紙３によつてON.OFFされ
るセンサー２０によつて制御される。つまり、用
紙３が送り込まれてセンサー２０がON，OFFし
た所定時間後に停止する。

したがつて、第１搬送ロール対７が停止した時
には用紙３は第１図に示すようにカール３′をつ
くり、かつ用紙３の先端がゲート２１に接触して
いるので、用紙３のスキユーやレジストレーシヨ
ンが補正（整合）される。

このとき、用紙３の先端がゲートロール８とサ
ポートロール１０の間を第１搬送手段の搬送力で
通過し、ゲート２１に達すると、そこで用紙３の
先端は停止し、間もなくセンサー２０のON，
OFFの信号に基づいて用紙は、静止する。

このとき、同時にガイドロール８とサポートロ
ール１０の間に用紙が介在することによつて、接
触摩擦が大きくなり、サポートロール１０は、静
止する。

また、用紙３の先端がゲート２１に衝突すると
用紙３はゲート２１付近で浮き上るがガイドロー
ル１１に接触するので、用紙３には弱い搬送力が
付与されて用紙３の先端が常にゲート２１に確実
に押しつけられる。

つまり、ガイドロール１１がない場合には用紙
３はゲート２１付近で浮き上つてゲート２１より
外れたりしてしまうことがある。

次に複写機本体からの基本的なタイミングの信
号を受けてゲートロール８がゆつくりと回転され
て用紙３を第２搬送ロール対９に向けてゆつくり
と搬送し、徐々に速度を上げて第２搬送ロール対
９まで搬送する。そして常時回転している第２搬
送ロール対９に達する時にはゲートロール８とサ
ポートロール１０とは第２搬送ロール対９の速度
と同じとなり、それ以後は第２搬送ロール対９に
よつて用紙３が搬送されるように、ステツピング
モータで駆動制御される。

この時、ゲートロール８とサポートロール１０
とが回転し始める時には第１搬送ロール対７の一
方のロールを上方に移動して用紙３の保持を解除
した方が好ましいが、必ずしも用紙３の保持をし
なくとも良い。

またサポートロール１０は、ゲートロール８が
回転してるときだけ用紙３を圧接搬送すべく、ガ
イドロール１１の軸を上下動する機構とすること
も可能である。このときの離間距離は、１〜10mm
程度である。

また第１搬送ロール対７の代りに常時回転して
いる搬送ベルトに剛球を載せた用紙搬送手段を設
けても良い。つまり、用紙３をゲートロール８の
ゲート２１まで送り込みスキユーやレジストレー
シヨンを調整することができる第１搬送手段を設
ければ良い。

発明の効果 ゲートロール８のゲート２１に用紙３を突き当
ててカールさせることにより用紙のレジストレー
シヨンとスキユーを補正して整合した後にゲート
ロール８をゆつくり回転してサポートロール１０
によつて用紙を搬送するから、用紙３はゲートロ
ール８の回転に追従してゲートロール８とサポー
トロール１０の圧接部に確実に送り込まれるし、
はずれたり、曲がつたりしないから整合した用紙
の姿勢やタイミングが乱れることなく搬送ロール
対に向けて搬送され、その後にゲートロール８は
徐々に速度を上げて搬送ロール対と同一速度にな
るから高速でスムーズに搬送ロール対まで搬送で
きる。

したがつて、高速で用紙を搬送する場合でも高
精度で用紙のレジストレーシヨンとスキユーを補
正することができ、正しいタイミングと姿勢で用
紙を感光体に供給できると共に、小型で安価にで
きる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は全体正
面図、第２図は要部斜視図である。 １は感光体、３は用紙、７は第１搬送手段、９
は第２搬送手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ゲート２１を備えたゲートロール８とこのゲ
   ートロール８に接して従動するサポートロール１
   ０より成る整合及び用紙搬送手段と、用紙３を前
   記整合及び用紙搬送手段に送り込む第１搬送手段
   と、前記整合及び用紙搬送手段と感光体１との間
   に設けられて常時一定速度で回転し用紙３を感光
   体１に供給する搬送ロール対と、 前記第１搬送手段と前記整合及び用紙搬送手段
   との間に設けられて用紙３を検出するセンサー２
   ０を備え、 前記第１搬送手段は前記センサー２０が用紙３
   を検出してから所定時間後に停止する構成とし、 前記ゲートロール８は、用紙３を整合後に複写
   機本体からの基本タイミング信号によりゆつくり
   回転されて前記搬送ロール対と同一速度まで徐々
   に速度を上げる構成としたことを特徴とする複写
   機の用紙搬送装置。