JP2560714B2

JP2560714B2 - 用紙搬送装置

Info

Publication number: JP2560714B2
Application number: JP62053763A
Authority: JP
Inventors: 一之福井
Original assignee: ミノルタ株式会社
Priority date: 1987-03-09
Filing date: 1987-03-09
Publication date: 1996-12-04
Anticipated expiration: 2011-12-04
Also published as: JPS63225052A; US4936567A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、用紙搬送装置、特に、収容部から１枚ずつ
送り出された用紙を一旦待機させて所定の同期タイミン
グで搬送を再開する様にした用紙搬送装置に関する。

従来技術とその問題点一般に、転写型複写機にあっては、給紙部から１枚ず
つ送り出された用紙をレジスト部材で一旦待機させ、感
光体ドラム上に形成されたトナー像と同期させるための
同期信号により転写部への搬送を再開する様に構成され
ている。そして、レジスト部材は同期を正確に合わせて
用紙を搬送可能であること、用紙のスキュー（斜行）を
補正する機能を有することが要求されている。

従来では、実開昭59−50936号公報に記載の如く、レ
ジスト部材として板状のゲートを搬送路を開閉可能に設
けたゲートレジスト方式が知られている。この方式では
ゲートに当接した用紙先端が滑りやすく、スキュー補正
機能については良好である反面、同期遅れが発生し、こ
の同期遅れはシステムスピード（用紙搬送スピード）が
高くなる程あるいは用紙の腰が弱くなる程顕著である。
即ち、同期信号によってゲートが開放されたとき、用紙
はゲートの上流側で形成されたループの反発力で前進す
ることとなるが、腰が弱かったりするとこの前進力がシ
ステムスピードに追随できなくなるのである。

問題点を解決するための手段以上の問題点を解決するため、本発明に係る用紙搬送
装置は、（ｉ）用紙搬送路を開閉可能なゲート部材と、（ii）搬送されてきた用紙先端がゲート部材に当接して
からゲート部材の搬送方向上流側で用紙にループを形成
させる中間搬送ローラ部材と、（iii）ゲート部材の搬送路開放動作に連動して動作
し、用紙のループを搬送方向に押圧するループ押圧部材
と、を備えたことを特徴とする。

作用以上の構成において、搬送されてきた用紙は、まず、
先端がゲート部材に当接し、さらに中間搬送ローラ部材
で搬送されることでゲート部材の上流側でループを形成
する。これにて用紙のスキューが補正される。次に、ゲ
ート部材が搬送路を開放すると同時にループ押圧部材が
ループを搬送方向に押圧し、用紙先端はループの反発力
に加えてループ押圧部材の押圧力で前進し、ゲート部材
開放時の追随性が向上することとなる。

実施例［第１実施例、第１図〜第４図参照］第１図，第２図において、一点鎖線で示す用紙搬送路
中にはレジストローラ（１），（２）、中間搬送ローラ
（３），（４）、下ガイド板（５）、上ガイド板
（７）、レジストゲート（10）、ループ押圧板（20）が
設置されている。用紙は矢印（ａ）方向に搬送され、中
間搬送ローラ搬送（３），（４）の上流側には図示しな
い給紙部が設置され、レジストローラ（１），（２）の
下流側には複写機の転写部が位置している。

レジストローラ及び中間搬送ローラは下側のローラ
（１），（３）が駆動側であり、以下に説明するタイミ
ングでそれぞれのクラッチをオンすることにより、用紙
搬送方向に回転駆動され、上側のローラ（２），（４）
は従動回転する。

レジストゲート（10）は支軸（11）を支点として上下
方向に回動可能であり、先端のゲート部（10a）がその
上下動に連動してレジストローラ（１），（２）の直前
て搬送路を開閉する。また、支軸（11）にはレバー（1
2）が取り付けられ、このレバー（12）の下端はソレノ
イド（13）のプランジャにリンク（14）を介して連結さ
れると共に、コイルスプリング（15）にて支軸（11）を
中心として矢印（ｂ）方向に常時付勢されている。ルー
プ押圧板（20）は支軸（21）に回動可能に支持され、図
示しない弾性部材にて常時矢印（ｃ）方向に付勢され、
中間レバー（22）の端部に設けたローラ（23）に係合し
ている。中間レバー（22）は支軸（24）を支点として回
動自在であり、レジストゲート（10）の後端に連結され
たいまひとつの中間レバー（25）と連結されている。

ソレノイド（13）は常時オフ状態にあり、第１図に示
す様に、レジストゲート（10）とレバー（12）はコイル
スプリング（15）にて矢印（ｂ）方向に付勢され、ゲー
ト部（10a）が搬送路を閉成している。また、中間レバ
ー（22）はほぼ水平状態となり、ループ押圧板（20）は
矢印（ｃ）方向に回動している。以下に説明するタイミ
ングでソレノイド（13）がオンされると、第２図に示す
様に、レジストゲート（10）とレバー（12）とが矢印
（ｂ）とは逆方向に回動し、ゲート部（10a）が搬送路
を開放する。同時に、中間レバー（25）が若干上昇する
と共に、中間レバー（22）が支軸（24）を支点として矢
印（ｃ）方向に回動し、かつループ押圧板（20）が支軸
（21）を支点として矢印（ｃ）とは逆方向に若干回動す
ることとなる。

また、ゲート部（10a）の上流側には搬送途中にある
用紙を検出するためのセンサ［発光素子（16a）、受光
素子（16b）］が設置されている。

次に、第３図，第４図を参照して第１実施例の動作に
ついて説明する。

まず、用紙が給紙されると中間搬送ローラクラッチが
オンされ、用紙は中間搬送ローラ（３），（４）にて下
ガイド板（５）上を矢印（ａ）方向に搬送される［第３
図（Ａ）参照］。

用紙先端がセンサ（16a），（16b）に検出されて時間
（T1）が経過すると中間搬送ローラクラッチがオフされ
る。中間搬送ローラ（３），（４）の回転が停止される
までの間に用紙先端はゲート部（10a）に当接すると共
に、下ガイド板（５）上でループを形成する［第３図
（Ｂ）参照］。ここで用紙先端がゲート部（10a）に当
接することにより、スキューを生じている場合は幅方向
に滑りを生じ、スキュー補正されて整合することとな
る。

次に、所定のタイミングで同期信号がオンされると、
ソレノイド（13）がオンされると共に、レジストローラ
クラッチ，中間搬送ローラクラッチがオンされる［第３
図（Ｃ）参照］。これにて、ゲート部（10a）が搬送路
を開放し、ループ押圧板（20）が矢印（ｃ）とは逆方向
に回動する。用紙先端はループは反発力に加えてループ
押圧板（20）による押圧力にて前進し、回転中のレジス
トローラ（１），（２）に突入して転写部へと搬送され
ていく［第３図（Ｄ）参照］。

その後、用紙後端がセンサ（16a），（16b）に検出さ
れると同時に中間搬送ローラクラッチがオフされ、時間
（T2）が経過して用紙後端がレジストローラ（１），
（２）を通過するとソレノイド（13）及びレジストロー
ラクラッチがオフされ、初期状態に復帰する。

ところで、この第１実施例において、用紙先端はまず
ゲート部（10a）に当接し、ここで幅方向に滑りを生じ
ることによって、スキューが補正される。また、同期信
号に対する用紙の追随性は、同期信号のオンでゲート部
（10a）が搬送路を開放したとき、用紙のループがルー
プ押圧板（20）で搬送方向に押圧されることで大きな前
進力を有することから良好であり、たとえ腰の弱い用紙
であってもあるいは搬送スピードが速くなっても、同期
遅れを生じることはない。

［第２実施例、第５図参照］この第２実施例は、装置の構成として下側のレジスト
ローラ（１）に対するクラッチを省いたもので、他の構
成は前記第１実施例と同様である。

動作としては、レジストローラ（１），（２）を常時
回転駆動すると共に、その他の動作は第６図に示す様に
前記第５図と同様である。

［第３実施例、第６図参照］この第３実施例は、装置の構成は前記第１実施例と同
様であるが、動作のタイミングが第６図に示す様に若干
異なる。

即ち、用紙先端がセンサ（16a），（16b）に検出され
て時間（T1）が経過すると、中間搬送ローラクラッチが
オフされると共に、ソレノイド（13）がオンされる。こ
のときゲート部（10a）の上流側では既にスキューを補
正された用紙がループを形成しており、ゲート部（10
a）による搬送路の開放で用紙の先端はループの反発力
及びループ押圧板（20）による押圧力で前進し、停止状
態にあるレジストローラ（１），（２）間に突入し、こ
こで一旦停止する。次に、同期信号がオンされると、レ
ジストローラクラッチ，中間搬送ローラクラッチがオン
され、用紙が転写部へと搬送されていくこととなる。

この第３実施例では、ループ押圧板（20）による押圧
力は、専ら用紙先端を確実かつ追随性良くレジストロー
ラ（１），（２）に突入させるために機能する。搬送を
再開する同期タイミングはレジストローラ（１），
（２）をオンすることによりとられる。この様にローラ
によるレジスト方式は、用紙先端がレジストローラ
（１），（２）に突入状態で搬送が開始されることか
ら、同期信号に対する用紙の追随性は良好であり、同期
遅れを生じることはない。

発明の効果以上の説明で明らかな様に、本発明によれば、搬送さ
れてきた用紙先端をゲート部材に当接させ、中間搬送ロ
ーラ部材によって用紙の先端にループを形成させる様に
したため、用紙のスキューが確実に補正されることは勿
論、ゲート部材の搬送路開放動作に連動してループ押圧
部材が用紙のループを搬送方向に押圧する様にしたた
め、ゲート部材の開放時における前進力が増加し、たと
え腰の弱い用紙であってもあるいは搬送スピードが高速
化しても十分に追随することができ、ひいては同期合わ
せの精度が正確となる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は第１実施例を示し、第１図はソレ
ノイドオフ時の正面図、第２図はソレノイドオン時の正
面図、第３図はレジスト動作の説明図、第４図はタイム
チャート図である。第５図は第２実施例のタイムチャー
ト図、第６図は第３実施例のタイムチャート図である。（１），（２）……レジストローラ、（３），（４）…
…中間搬送ローラ、（10）……レジストゲート、（10
a）……ゲート部、（13）……ソレノイド、（20）……
ループ押圧板、（22），（25）……中間レバー。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙搬送路を開閉可能なゲート部材と、搬送されてきた用紙先端がゲート部材に当接してからゲ
ート部材の搬送方向上流側で用紙にループを形成させる
中間搬送ローラ部材と、ゲート部材の搬送路開放動作に連動して動作し、用紙の
ループを搬送方向に押圧するループ押圧部材と、を備えたことを特徴とする用紙搬送装置。