JPH052180Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案はサウナユニツトのヒータの配置に関す
るものである。

［背景技術］ 従来のサウナユニツトにあつては、サウナ筐体
のサウナ室内のコーナ部に前部用のヒータが配置
してあつた。このためヒータがサウナ室の室内空
間を狭くし、サウナ室内の空間を広く使えないと
いう問題があり、またヒータがサウナ室に突出し
ているのでタオル等がヒータに引つ掛かつたりし
て火災の危険あるという問題があつた。

［考案の目的］ 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところはヒータがサウナ
室内に突出しないように設置されてサウナ室内の
空間を狭くすることがなくサウナ室を広く使える
と共にタオル等を引つ掛けたりすることなく火災
の危険も少なく、しかもサウナ室を前後から効果
的に加熱できるサウナユニツトを提供するにあ
る。

［考案の開示］ 本考案サウナユニツトＡは、内部がサウナ室１
になつたサウナ筐体２の前方の側壁３に外面側に
凹没する収納凹部４を設けると共にこの収納凹部
４に前部用のヒータ５を収容し、サウナ室１内に
配置した椅子６の下に後部用のヒータ１１を設置
したものであつて、上述のように構成することに
より従来例の欠点を解決したものである。つま
り、サウナ筐体２の前方の側壁３に収納凹部４を
設けると共にこの収納凹部４に前部のヒータ５を
収納したことにより、前部のヒータ５がサウナ室
１内に突出せず、サウナ室１の空間が広く使える
ようになり、しかもヒータ５にタオル等を引つ掛
けたりすることなく、火災等の危険性なり、また
サウナ筐体の前方の側壁の収納凹部に前部用のヒ
ータを収容し、サウナ室内に配置した椅子の下に
後部用のヒータを設置したことにより、サウナ室
を前後から効果的に加熱できるようになり、椅子
の下の空間を有効に利用して加熱できるようにな
つた。

以下本考案を実施例により詳述する。

本実施例の場合サウナユニツトＡとサニタリー
ユニツトＢとを基礎８上に併置してある。第３図
及び第４図に示すようにサウナユニツトＡのサウ
ナ筐体２は上下に長い直方体状の箱状をしてお
り、内部がサウナ室１となつている。サウナ室１
内には椅子６や照明器具７を配置してあり、サウ
ナ筐体２の一側壁３には出入り口用の開口１３を
設けてある。サウナ室１内の椅子６に座つた状態
で前方となる側壁３には外面側に突出すると共に
上下に長いケース９を装着してあり、ケース９内
を外面側に凹没する収納凹部４にしてある。この
収納凹部４に上下に長い縦型のヒータ５を内装し
てあり、このヒータ５が前部用のヒータとなつて
いる。収納凹部４の開口にはフロツク加工したカ
バー１０を装着してある。椅子６の下には後部用
のヒータ１１を設置してある。サニタリーユニツ
トＢのサニタリー筐体１２は出入り口用の開口１
４を設けてあり、サウナ筐体２の出入り口用の開
口１３と連結枠１５にて連通させてあり、この連
結枠１５には開閉自在な扉１６を装着してある。
サニタリー筐体１２内には第１図、第２図に示す
ように浴槽１７、洗面器１８、便器１９、水タン
ク２０、鏡２１、シヤワー具２２、混合水栓２
３、照明器具２４、タオル掛け２５等を内装して
ある。

第５図、第６図は連結枠１５部分を示すもので
ある。連結枠１５のサニタリー側の縁部２６はタ
ツピングねじのような固着具２７で開口１４縁に
取着してあり、連結枠１５のサウナ側の縁部２８
は開口１３縁に固着具２７にて固着してある。サ
ウナ側の縁部２８のうち下面側には水返し片２９
を立ちあげてあり、下面側で縁部２８側から縁部
２６側に向かつて下に下がる勾配面３０を設けて
ある。この勾配面３０と水返し片２９とでサニタ
リーユニツトＢ側からサウナユニツトＡ側に水が
浸入しないようになつている。扉１６は蝶番３１
にて開閉自在に装着してあり、扉１６を閉塞した
とき気密を保つモヘヤ３２を縁部２８から突設し
てある。扉１６はばね等の閉塞手段を有する蝶番
３１にて自閉式に取り付けてある。

第７図、第８図、第９図及び第１０図は蝶番３
１による連結部分を示す。蝶番３１には扉取り付
け片３１ａと枠取り付け片３１ｂを有する。扉取
り付け片３１ａや枠取り付け片３１ｂには４つの
透孔３３、長孔３４、挿通孔３５を有している。
鉄板よりなる座板３６には上記扉取り付け片３１
ａや枠取り付け片３１ｂと対応するように透孔３
７、長孔３８、挿通孔３９を有しており、透孔３
７や挿通孔３９にはタツピング加工してある。扉
１６の端面には座板３６を埋設し、座板３６に扉
取り付け片３１を重ね、透孔３３、透孔３７、扉
１６にタツピングビス４０を挿通し、長孔３４、
長孔３８、扉１６にタツピングビス４１を挿通
し、挿通孔３５と挿通孔３９にビス４２を挿通し
てある。また木製のドア枠４５と連結枠１５の縁
部２８との間に座板３６を介装し、縁部２８に枠
取り付け片３１ｂを重ね、透孔３３、縁部２８、
透孔３７、ドア枠４５にタツピングビス４０を挿
通し、長孔３４、縁部２８、長孔３８、ドア枠４
５にタツピングビス４１を挿通し、挿通孔３５、
縁部２８、挿通孔３９にビス４２を挿通してあ
る。

［考案の効果］ 本考案は叙述のようにサウナ筐体の側壁に外面
側に凹没する収納凹部を設けると共にこの収納凹
部にヒータを収容したので、ヒータがサウナ室内
に突出せず、サウナ室内の空間が広く使えるもの
で、しかもヒータにタオル等を引つ掛けたりする
ことなく、火災等の危険性がないものであり、さ
らに側壁に収容するのでヒータの上下長さを長く
することもできてサウナ浴する人の全身に均一に
加熱できるものであり、またサウナ筐体の前方の
側壁の収容凹部に前部用のヒータを収容し、サウ
ナ室内に配置した椅子の下に後部用のヒータを設
置したので、サウナ室を広く使えるようにしなが
ら、サウナ室を前後から効果的に加熱できるもの
であり、しかも必要以上に外方に突出する部分を
形成しなくても、椅子の下の空間を有効に利用し
て加熱できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の正断面図、第２図
は同上の平断面図、第３図、第４図は同上のサウ
ナユニツトの側断面図及び平断面図、第５図は同
上の連結枠部分の斜視図、第６図ａ，ｂは連結枠
部分の平断面図及び正断面図、第７図は同上の蝶
番部分の斜視図、第８図は同上の断面図、第９図
は同上の蝶番と扉との連結部分の断面図、第１０
図は同上の座板の斜視図であつて、１はサウナ
室、２はサウナ筐体、３は側壁、４は収納凹部、
５は前部用のヒータ、６は椅子、１１は後部用の
ヒータである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部がサウナ室になつたサウナ筐体の前方の側
   壁に外面側に凹没する収納凹部を設けると共にこ
   の収納凹部に前部用のヒータを収容し、サウナ室
   内に配置した椅子の下に後部用のヒータを設置し
   て成るサウナユニツト。