JPS6034233Y2 - 洗面台装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗面台装置の改良構成に関する。

従来一般に此種洗面台装置は、洗面槽を有する天板の下
方に中空筐体状のキャビネットを設け、そしてこのキャ
ビネット内にタオル、化粧用具等の物品を収納させると
共に洗面槽の排水管及び水栓の給水管等を配管している
。

その為、排水管や給水管等から漏水した場合に収納物品
に水がかかり、極めて不衛生になるという欠点があった
。

本考案は以上の点に鑑みると共にキャビネット内を有効
に活用できるように構成したものである。

以下本考案の実施例を図に基づいて説明すると、１は下
面に排水口２を開口した洗面槽３を有する天板で、洗面
槽３の近傍には水栓４及び湯栓５等の給水栓が立設しで
ある。

６は天板１の下方に設けたキャビネットで、該キャビネ
ット６は左右の側板７，７、裏板８、底板９及び蹴込み
板１０等にて前面開口の中空筐体状に形成され、且つそ
の前面開口部には洗面槽３の幕板となる上部横桟１１が
、更に該上部横桟１１と対向する開口部下縁には断面路
り字状の下部横桟１２が夫々配設してあり、そしてこの
前面開口部は回動自在な扉１３．１３にて閉塞される。

１４．１５は前記給水栓等に連結した配管で、前記キャ
ビネット６の裏板８を貫通してキャビネット６内に導設
しである。

１６は前記洗面槽３の排水口２に連通した排水管で、そ
の下端は底板９に取付けた支持板１７を貫通して下水管
へ挿入させる。

１８は前記キャビネット６内にその前面開口部より収納
したインナーボックスで、該インナーボックス１８はス
チロール等の合成樹脂を真空成形により前面を開放した
中空原状に成形し、且つその後部は前記排水管１５及び
配管１４．１５等の配管スペースＡを確保する如く背壁
面の略中央部を内方に向けて平面略Ｕ型状に凹陥させた
凹陥部１９を有し、この凹陥部１９の両側をキャビネッ
ト６の裏面８に当接或いは近接する位置まで膨出した張
出空間部Ｂ、Ｂと威しである。

１８ａはインナーボックス１８の上部フランジ片で、そ
の適所には適数個の透孔２０，２０が穿設され、該透孔
２０に挿入せる固定具２１．２１により上部横桟１１の
支持金具２２．２２に上部横桟１１の前面より突出しな
いように締着される。

１８ｂは下部フランジ片で、該下部フランジ片１８ｂは
第５図に示す如く下部横桟１２等に固着せる係止具２３
に一辺を係止せしめた断面路り字状の保持板２４にて下
部横桟１２の前面より突出しないように保持されている
。

又、１８ｃ、１８ｄは左右の側部フランジ片で、シール
部材２５．２５を介してキャビネット６の側板７，７内
面と当接する。

而して本考案は、天板１に設けた水栓４及び湯栓５等の
給水栓に配管１４．１５を連結すると共に、洗面槽３の
下面に設けた排水口２に排水管１６を連通し、それぞれ
の管１４．１５．１６をそれぞれキャビネット６外に導
設した洗面台装置であるため、装置の据え付は及び取り
外しは給水栓及び下水管との連絡だけでよいので非常に
容易に行ないうる。

そして、キャビネット６内にインナーボックス１８を収
納したので、洗面槽３の排水管１６や配管１４．１５等
から漏水しても収納物品に水がかかる恐れがなく、常時
衛生的に収納保管することができると共に排水管１６や
配管１４．１５はインナーボックス１８にて穏蔽され外
観性も良好となる。

又、このインナーボックス１８はキャビネット６内に着
脱自在に収納し固定部を少なくしたので、排水管１６や
配管１４．１５等の保守点検も極めて容易に行うことが
できると共にインナーボックス１８内の清掃をも簡単に
行なえる。

加えて、キャビネット６の前面開口に配設した上部及び
下部横桟１１．１２のそれぞれの前面に対して、インナ
ーボックス１８のフランジ片１８ａ、１８ｂを内方に位
置させたので、扉１３．１３の閉塞が妨げられることが
なく、上部横桟１１への固定として手回し式のネジを使
用することも可能でありより着脱が容易になる。

更に、このインナーボックス１８の後部には配管スペー
スＡを確保する凹陥部１９を形成したので、この凹陥部
１９を残してインナーボックス１８の背壁面をキャビネ
ット６の背板８に当接或いは近接する位置まで張出でき
、従ってキャビネット６内を収納室として有効に活用で
きる等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はいづれも本考案洗面台装置の実施例を示し、第１
図はインナーボックスを取り外した状態に於ける装置全
体の構成図、第２図は同要部縦断面図、第３図は同要部
横断面図、第４図及び第５図は共に要部拡大断面図であ
る。 １・・・・・・天板、２・・・・・・排水口、３・・・
・・・洗面槽、４・・・・・・水栓、５・・・・・・湯
栓、６・・・・・・キャビネット、１１・・・・・・上
部横桟、１２・・・・・・下部横桟、１４，１５・・・
・・・配管、１６・・・・・・排水管、１８・・・・・
・インナーボックス、Ａ・・・・・・配管スペース、１
９・・・・・・凹陥部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面に排水口を設けた洗面槽を有する天板と、前記洗面
   槽の近傍に配置せる水栓等の給水栓と、前記天板の下方
   に設けられ前面開口を有するキャビネットと、前記前面
   開口に配設される上部横桟及び下部横桟と、前記キャビ
   ネット内に前記前面開口から収納され上部及び下部フラ
   ンジ片を有するインナーボックスと、前記給水栓に連結
   し前記キャビネット外へ導設せる配管と、前記排水口に
   連通し前記キャビネット外へ導設せる排水管とから戊り
   、前記インナーボックス後部には前記配管及び排水管等
   の配管スペースを確保する凹陥部を形成し、前記上部フ
   ランジ片及び下部フランジ片を前記上部横桟及び下部構
   成のそれぞれの前面より突出しないように保持したこと
   を特徴とする洗面台装置。