JPH0521716Y2 - - Google Patents

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JPH0521716Y2
JPH0521716Y2 JP7548087U JP7548087U JPH0521716Y2 JP H0521716 Y2 JPH0521716 Y2 JP H0521716Y2 JP 7548087 U JP7548087 U JP 7548087U JP 7548087 U JP7548087 U JP 7548087U JP H0521716 Y2 JPH0521716 Y2 JP H0521716Y2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はテープの走行方向切替わりに伴い2ト
ラツクヘツドを反転させる形式のオートリバース
式テープレコーダに関する。
[従来の技術] 一般に、テープレコーダのヘツドはパーマロイ
もしくはフエライト等で形成されており、比較的
高価である。特に、オートリバース式テープレコ
ーダ用の4トラツクヘツドは、2トラツクヘツド
よりはるかに高価である。したがつて、オートリ
バース式テープレコーダにおいても安価な2トラ
ツクヘツドを使用して、テープの走行方向の切替
わりに伴いテープ接触面と直行する軸を中心に
180°ずつヘツドを反転させることが最近行なわれ
ている。
第5図にはこのようなオートリバース式テープ
レコーダにおける2トラツクヘツドおよびその近
傍が示されている。その概要を説明すれば次のと
おりである。
第5図において符号1は2トラツクヘツド(以
下ヘツドと略称する)を表しており、このヘツド
1は回転体2の前面に固定支持されている。ま
た、回転体2はヘツド基台3に回転自在に支持さ
れており、ヘツド駆動機構(図示せず)によつ
て、ヘツド1のテープ接触面と直行する軸を中心
に180°ずつ反転できるようになつている。
つまり、回転体2の外周部には平板状の係止片
4が半径方向外方に突出するようにして設けられ
ている。また、ヘツド基台3には一対のアジマス
調整ねじ5a,5bが螺合され、その先端が回転
体2の係止片4の回転領域に突出されるようにな
つている。その結果、回転体2の回転の際、係止
片4がアジマス調整ねじ5a,5bのいずれか一
方の先端に突き当り、これによつて回転体2の回
転が阻止されて、ヘツド1が定位置に保持される
ようになつている。なお、各アジマス調整ねじ5
a,5bの頭部とヘツド基台3との間には圧縮コ
イルスプリング6a,6bが介装され、この圧縮
コイルスプリング6a,6bの上方への弾発力に
よつてアジマス調整ねじ5a,5bの緩み防止が
図られている。
また、このようなオートリバース式テープレコ
ーダの主基板上には左右両側位置に、各1本ずつ
のキヤプスタンが立設され、さらにこの各キヤプ
スタン対応位置にはピンチローラがそれぞれ1個
ずつ設けられている。
このように構成されたオートリバース式テープ
レコーダは次のように動作する。
再生もしくは録音状態においてテープが一方向
に走行している場合には、その巻き取り側のピン
チローラのみがテープをキヤプスタンに押接させ
るようになつている。このとき、回転体2の係止
片4は、例えば、第5図のA部にて、アジマス調
整ねじ5aの先端に当接した状態に置かれてい
る。
そして、その後、テープ終端が検知された場合
には、そのテープ終端検知信号によつて、対応す
るキヤプスタンに対してテープを押圧していたピ
ンチローラが退行させられると同時に、他方のピ
ンチローラによつてテープがそれに対応するキヤ
プスタンに押圧される。この場合のピンチローラ
の接離切替動作はピンチローラ切替機構によつて
なされる。また、このとき、ピンチローラ切替機
構に連動して上記ヘツド駆動機構が駆動される。
そして、テープ接触面と直行する軸を中心に回転
体2が180°回転させられ、今度はB部にて、回転
体2の係止片4が他方のアジマス調整ねじ5bの
先端に当接させられる。
なお、このように構成されたオートリバース式
テープレコーダにおいては、ヘツド1がテープ走
行方向に対して傾いている場合には、アジマス調
整ねじ5a,5bを適宜緩めたりもしくは締め付
けたりして、アジマス調整ねじ5a,5bの先端
と回転体2の係止片4との当接位置が変えられ、
これによつてヘツド位置の微調整が行なわれる。
ところで、従来のオートリバース式テープレコ
ーダにおいては、テープの走行方向の切替わりに
伴いヘツド1を180°反転させる場合、一旦ヘツド
基台3をその動作位置から後退させ、その後退位
置においてヘツド1を180°反転させ、その後にヘ
ツド基台3を再びその動作位置まで前進させて再
生等を行なつている。
しかしながら、このようなオートリバース式テ
ープレコーダでは、テープの走行方向の切替わり
毎にヘツド基台3を進退させる特別の機構が必要
となる。したがつて、部品点数が増え、しかも、
その機構とヘツド駆動機構およびピンチローラ切
替機構との動作タイミングを調整することが必要
となり、その結果、その構成が複雑化していた。
そこで、最近、本願考案者らはテープ面にヘツ
ド1を接触させたまま、つまりヘツド基台3をそ
の動作位置から後退させないでヘツド1を反転さ
せることができる構造を持つオートリバース式テ
ープレコーダの開発をすすめている。
[考案が解決しようとする問題点] このようなテープレコーダでは、上記テープレ
コーダのようにはテープの走行方向の切替わり毎
にヘツド基台3を進退させる特別の機構は必要で
なくなるので、その分だけ構成が簡素化される。
しかし、このテープレコーダにおいては、ピン
チローラ切替機構とヘツド駆動機構とが全く独立
して構成されていたり、または、ヘツド駆動機構
とピンチローラ駆動機構とが、特別の連節部材を
介して間接的に連結された構造となつている。こ
のようにピンチローラ切替機構とヘツド駆動機構
とを単純に係合できない理由としては、例えば、
ピンチローラ切替機構の動作範囲は常に一定であ
るのに対して、ヘツド駆動機構の動作範囲はアジ
マス調整によつて変わつてしまうことが挙げられ
る。
しかしながら、比較的離れた駆動源より多くの
部品を介してヘツド駆動部材を駆動させるように
すると、多くの部品が必要となり、構成の簡素
化・装置の小型化を図るには未だ十分とはいえな
かつた。また、多くの部品を用いる場合には駆動
力の損失も大きくなる問題があつた。
本考案は、かかる問題点に鑑みなされたもので
あり、構造が簡素で小型化に適するオートリバー
ス式テープレコーダを提供することを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案は、テープ終
端が到来する毎にヘツドをテープ接触面から後退
させることなく反転させるオートリバース式テー
プレコーダにおいて、ピンチローラ切替機構の動
作部品の一部と往復動作するヘツド駆動部材とを
直接係合可能となすと共に、ヘツドをその停止位
置に保持する反転スプリングを設け、テープの走
行方向を切替えに際し、ピンチローラ切替機構の
駆動力によつてヘツド駆動部材を、反転スプリン
グの反転動作位置を過ぎた途中位置まで移動さ
せ、その後は上記反転スプリングによつてヘツド
駆動部材を移動方向終端位置まで移動せしめるよ
うにし、ヘツド駆動部材が上記移動方向終端位置
に至る前に上記動作部品の一部と上記ヘツド駆動
部材との係合を解除するようにしている。
[作用] 上記した手段によれば、ピンチローラ切替機構
の動作部品の一部とヘツド駆動部材とが直接係合
できるようになつているので、ヘツド駆動部材を
動作させるための余分な部材もしくは機構が不要
となり、部品点数の減少が図れるという作用によ
つて、その構成が簡素化される。また、反転スプ
リングによつてヘツドが確実に停止位置に保持さ
れるという作用によつて、周波数特性の安定化も
図れる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図乃至第4図には本考案に係るオートリバ
ース式テープレコーダの一実施例が示されてい
る。
このオートリバース式テープレコーダはヘツド
駆動機構41、アジマス調整手段42およびピン
チローラ切替機構43を含んで構成されている。
その詳細を説明すれば次のとおりである。
図面において符号11はヘツドを表している。
このヘツド11はテープカセツト内において回転
できるような大きさに形成され、第2図に示すよ
うに、回転体12の前面に固定支持されている。
この回転体12の外周には平板状の係止片13が
その半径方向外方に突出するようにして設けられ
ている。また、回転体12の後端には小径部14
が連接されている。そして、この回転体12はテ
ープ接触面と直行する軸Cを中心に回転自在とな
るようにヘツド基台15に取り付けられている。
つまり、金属板よりなるヘツド取付け板15a
上に合成樹脂製のヘツド基台15がねじ止めさ
れ、ヘツド基台15には上記回転体12の収納部
が囲繞壁16に取り囲まれるようにして形成され
ている。そして、この収納部を画成する囲繞壁1
6の前壁には嵌入孔17が設けられている。一
方、ヘツド基台15の後壁には上記小径部14を
受容する他の嵌入孔18が設けられている。そう
して、係止片13を水平にした状態で回転体12
が嵌入孔17から嵌入できるようにされており、
また、回転体12が嵌入された場合即ち回転体1
2が収納部に収納された場合には回転体12の小
径部14が他の嵌入孔18に受容され、その先端
部が後壁外方に突出されるようになつている。そ
して、この小径部14における突出部にはヘツド
駆動機構41が連結されるようになつている。こ
のヘツド駆動機構41の詳細は後述する。
また、ヘツド基台15における囲繞壁16内に
はアジマス調整手段42が設けられている。
即ち、ヘツド基台15上の収納部には、第2図
および第3図に示すように、ほぼU字形をなす単
一板ばね製ストツパ部材19が配設されている。
この単一板ばね製ストツパ部材19は、その両端
部に、ねじ挿通孔20a,20bが形成されたア
ジマス調整部21a,21bと、この調整部21
a,21bと分岐された舌片状のストツパ部22
a,22bとを有してなり、第3図に示すよう
に、その基底部が回転体12の下方に置かれ、か
つそのストツパ部22a,22bが回転体12の
左右にそれぞれ置かれるようにヘツド基台15に
取り付けられる。その場合、単一板ばね製ストツ
パ部材19のストツパ部22a,22bは、回転
体12の係止片13の回転領域に置かれるように
なつており、回転体12の係止片13との係合に
よつて回転体12の回転範囲が規制されるように
なつている。
次に、単一板ばね製ストツパ部材19のヘツド
基台15への取付けを具体的に説明すれば、アジ
マス調整部21a,21bのねじ挿通孔20a,
20bに挿通したアジマス調整ねじ23a,23
b(第3図参照)の先端部をヘツド取付け板15
aの床壁に設けたねじ孔24a,24bに螺合さ
せることによりなされる。その場合、アジマス調
整ねじ23a,23bは単一板ばね製ストツパ部
材19の弾性によつて上方に弾発され、これによ
りアジマス調整ねじ23a,23bの緩み防止が
図られる。また、この単一板ばね製ストツパ部材
19の基底部には位置決め用の角孔33が設けら
れ、この位置決め用の角孔33にはヘツド基台1
5に設けた角柱状の突起34が嵌合され、これに
よつて単一板ばね製ストツパ部材19の位置決め
と回転止めがなされる。そして、このようにして
ヘツド基台15上に取り付けられた単一板ばね製
ストツパ部材19においては、アジマス調整ねじ
23a,23bを締結した場合もしくは緩めた場
合、ストツパ部22a,22bはアジマス調整部
21a,21bに追従して変位する。なお、その
場合、この実施例の単一板ばね製ストツパ部材1
9では、ストツパ部22a,22bがねじ孔24
a,24bより内側に形成されているので、アジ
マス調整部21a,21bの変位よりストツパ部
22a,22bの変位の方が小さくなる。したが
つて、アジマス調整が高精度になされることとな
る。
次に、回転体12の小径部14に連結されたヘ
ツド駆動機構41の構成を説明する。
このヘツド駆動機構は、上記囲繞壁16の後壁
外方に突出する小径部14先端にばね40(第2
図参照)を介して取り付けられる歯車25を含ん
で構成されている。そして、この歯車25には、
第4図に示すように、重合歯車26が歯合されて
いる。この重合歯車26は、上記歯車25に歯合
されるセクタ歯車27と、このセクタ歯車27と
同軸かつ一体的に設けられたピニオン28とから
構成されている。そして、後者のピニオン28は
ヘツド駆動部材29のラツク29aに歯合されて
いる。このヘツド駆動部材29の一端にはヘツド
取付け板15aの進退方向に延びる係合片35が
設けられており、ヘツド駆動部材29は、この係
合片35を介して、テープの走行方向切り替わり
に伴いキヤプスタン40a(第1図参照)を中心
に回動する切替回動板36に係合できるようにな
つている。つまり、この切替回動板36はピンチ
ローラ切替機構43の動作部品の1つであつて、
端部には係合片35の両側に位置する折曲片3
7,38が設けられている。この切替回動板36
は、折曲片37,38の間隔が係合片35の板厚
よりも十分広く形成されている。したがつて、切
替回動板36がキヤプスタン40aを中心に回動
動作された場合には係合片37,38が選択的に
上記ヘツド駆動部材29の係合片35に係合され
ることとなる。そして、この切替回動板36の係
合片にてヘツド駆動部材29の係合片35が押圧
され、それにより、ヘツド駆動部材29がヘツド
取付け板15aの進退方向と直交する方向に移動
させられ、重合歯車26および歯車25を介して
回転体12が回転させられるようになつている。
反転スプリング30は、一端を重合歯車26の
偏心位置に、また、他端をヘツド基台15に弾性
変位した状態で掛け止めされている。そして、こ
の反転スプリング30の弾発力は、重合歯車26
の偏心位置に掛け止めされることで、第4図の状
態では重合歯車26に反時計方向の回転力を与え
る。この回転力が歯車25を介して回転体12に
伝わり、回転体12の係止片13を単一板バネ製
ストツパ部材19に当接させる力となる。また、
この回転力は、ピニオン28に噛合するヘツド駆
動部材29を第4図において右方に移動付勢する
力となる。重合歯車26が第4図の状態から半反
転すると、反転スプリング30の弾発力は、該重
合歯車26に時計方向の回転力を与えるととも
に、ヘツド駆動部材29を左方に移動付勢する。
つまり、テープの走行方向切り替わりに伴いキ
ヤプスタン40aを中心に回動する切替回動板3
6の回動量は一定である。したがつて、アジマス
調整を行なつた場合に、切替回動板36の回動の
みによつてはヘツド駆動部材29の移動量が不足
して上記回転体12の係止片13が単一板ばね製
ストツパ部材19のストツパ部22に当接されな
かつたり、一方、切替回動板36の回動によると
ヘツド駆動部材29の移動量が余剰となり、回転
体12の係止片13が単一板ばね製ストツパ部1
9のストツパ部22をその停止位置からさらに下
方に押し下げてしまい、アジマス調整が高精度に
できない場合がある。そこで、本実施例では、切
替回動板36の回動によつてヘツド駆動部材29
を往動もしくは復動の所定位置までつまり回転体
12の係止片13が単一板ばね製ストツパ部材1
9に当接される直前位置まで移動させた後、反転
スプリング30によつてその移動終端位置までヘ
ツド駆動部材29を移動させるようにしている。
これによつて、回転体12の係止片13を確実に
単一板ばね製ストツパ部材19に当接させること
ができる。
他方、主基板上にはピンチアーム43a,43
bが軸45a,45bを中心に回動可能に設けら
れている。そして、そのピンチアーム43a,4
3bの先端(回動端)にはピンチローラ44a,
44bが支持されている。また、ピンチローラ4
4a,44bに対向する位置にはキヤプスタン4
0a,40bが設けられている。そして、再生お
よび録音状態においては、ピンチローラ44a,
44bのいずれか一方がそれに対向するキヤプス
タン40a,40bにテープを挿接させ、このと
き他方のピンチローラがそれに対向するキヤプス
タンから離反された状態に置かれるようになつて
いる。また、テープの走行方向を切替える場合に
は、そのピンチローラ44a,44bの切離を切
替えるようになつている。この切替えはピンチロ
ーラ切替機構43によつてなされる。
このピンチローラ切替機構43の構成は次のと
おりである。
このピンチローラ切替機構43は上述した切替
回動板36を含んで構成されている。そして、こ
のピンチローラ切替機構43においては、切替回
動板36に植設されたピン46に左右方向に往復
動自在なスライド板47の長孔48が嵌合され、
さらに、スライド板47に設けられたカム孔49
には、ヘツド取付け板15a上の軸50を中心に
回動自在なピンチアーム切替板51に植設された
カムピン52が嵌合している。このピンチローラ
切替板51にはその基端部に棒ばね53が係止さ
れ、この棒ばね53の各端部はピンチアーム43
a,43bの先端部に係合されている。そうし
て、ピンチローラ切替板51の軸50を中心とし
た回動動作によつてピンチローラ44aおよびキ
ヤプスタン40a、もしくはピンチローラ44b
およびキヤプスタン40bが選択的に当接される
ようになつている。
また、ピンチローラ切替機構43は切替歯車5
4を具備している。この切替歯車54の上面に
は、上記切替回動板36に設けられた長孔55に
嵌合するピン56が植設されている。この切替歯
車54は対称となる2カ所の歯車部分を欠いてな
る欠歯歯車となつている。そして、この切替歯車
54は、常時回転している駆動歯車57と間欠的
に歯合されるようになつている。
つまり、このピンチローラ切替機構43におい
てはピンチローラ44a,44bによつてキヤプ
スタン40a,40bに対してテープを押圧する
とき、ピンチローラ切替板51の棒ばね53の反
力によつて、ピンチローラ切替板51、スライド
板47および切替回動板36を介して切替歯車5
4には第1図の反時計方向の回動力が作用してい
る。そこで、テープ走行中に切替歯車54と駆動
歯車57とが歯合されないように、切替歯車54
には図示しない回転抑止手段によつてブレーキが
かけられている。一方、テープ終端が検知される
と、そのテープ終端検知信号によつて回転抑止手
段によるブレーキが解除される。このとき、切替
歯車54は反時計方向の回動力によつて、駆動歯
車57と歯合して、反時計方向に回転させられ
る。そして、切替歯車54の次の欠歯部分が駆動
歯車57に対向する位置まできたとき歯合が解除
される。即ち、切替歯車54が180°回転されたと
きに、歯合が解除されて、ここで再び回転抑止手
段によつてブレーキがかけられる。このような切
替歯車54の回転動作により、例えば、切替回動
板36が第1図に実線で示す位置から鎖線で示す
位置まで回動させられる。そして、この切替回動
板36回転動作により、スライド板47、ピンチ
ローラ切替板51を介してピンチローラ44a,
44bの切離切替動作が行なわれる。また同時
に、ヘツド駆動部材29、重合歯車26および歯
車25を介して回転体12が180°反転させられ
る。
次に、このように構成されたオートリバース式
テープレコーダの全体的な動作の概略について説
明する。
第1図において、テープが例えば右方向に走行
しているとき、ピンチローラ44aがキヤプスタ
ン40a側へテープを押圧するように付勢された
状態に置かれ、また、このとき第3図のA部に
て、回転体12の係止片13が単一板ばね製スト
ツパ部材19のストツパ部22aに当接された状
態に置かれる。
一方、テープ終端が検知されたとき、その検知
信号によつて切替歯車54が第1図中反時計方向
に180°回転され、これによつてピンチローラ44
aがキヤプスタン40aから離反され、一方ピン
チローラ44bによつてキヤプスタン40bにテ
ープが押圧される。また、このときの切替回動板
36のキヤプスタン40aを中心とした回動動作
により駆動部材29等が駆動され、ヘツド11が
テープ面に接触した状態で180°反転する。すると
今度は第3図のB部にて、回転体12の係止片1
3が他方のストツパ部22bに当接し、その際
に、回転体12の係止片13がストツパ部22b
に当接することで生じる衝撃力は、ストツパ部2
2b自身の弾性によつて吸収される。その結果、
その衝撃力はアジマス調整部21ひいてはアジマ
ス調整ねじ23までは伝わらない。
このように構成された実施例のオートリバース
式テープレコーダによれば、ピンチローラ切替機
構43の動作部品である切替回動板36とヘツド
駆動部材41のヘツド駆動部材29とが直接係合
できるようになつているので、ヘツド駆動部材を
動作させるための余分な部材もしくは機構が不要
となり、部品点数の減少が図れるという作用によ
つて、その構成が簡素化される。また、反転スプ
リング30によつてヘツド11が確実に停止位置
に停止・保持されるという作用によつて、周波数
特性の安定化も図れる。
[考案の効果] 以上の説明からも明らかなように、本考案によ
れば、2トラツクヘツドをテープ接触面から後退
させることなく反転できるオートリバース式テー
プレコーダにおいて、ピンチローラ切替機構の動
作部品の一部とヘツド駆動部材とを直接係合可能
となすと共に、ヘツドをその停止位置に保持する
反転スプリングを設け、テープの走行方向の切替
えに際し、上記ピンチローラ切替機構の駆動力に
よつてヘツド駆動部材を、反転スプリングの反転
動作位置を過ぎた途中位置まで移動させ、その後
は上記反転スプリングによつてヘツド駆動部材を
移動方向終端位置まで移動せしめるようにし、ヘ
ツド駆動部材が上記移動方向終端位置に至る前に
上記動作部品の一部と上記ヘツド駆動部材との係
合を解除するようにしたので、構成が簡素化かつ
小型化される。また、反転スプリングによつてヘ
ツドがその停止位置に確実に停止かつ保持される
ので、テープの録音再生の周波数特性が安定化す
ることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るオートリバース式テープ
レコーダの一実施例の要部を示す平面図、第2図
は第1図中のヘツド取付部分の分解斜視図、第3
図は第1図中のアジマス調整手段を示す正面図、
第4図は第1図中のヘツド駆動機構の斜視図、第
5図は従来のアジマス調整手段の正面図である。 11……ヘツド、29……ヘツド駆動部材、3
0……反転スプリング、41……ヘツド駆動機
構、42……アジマス調整手段、43……ピンチ
ローラ駆動機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) テープの走行方向を切替えるピンチローラ切
    替機構と、ピンチローラ切替機構と連動して往
    復動するヘツド駆動部材を含んでなるヘツド駆
    動機構と、上記ヘツドの停止位置を微調整する
    アジマス調整手段とを備え、テープ終端が到来
    する毎に上記ヘツド駆動部材の往復動作によつ
    て2トラツクヘツドをテープ接触面から後退さ
    せることなくテープ接触面と直交する軸を中心
    に180°ずつ反転させるオートリバース式テープ
    レコーダにおいて、上記ピンチローラ切替機構
    の動作部品の一部と上記ヘツド駆動部材とを直
    接係合可能となすと共に、上記ヘツドをその停
    止位置に保持する反転スプリングを設け、テー
    プの走行方向の切替えに際し、上記ピンチロー
    ラ切替機構の駆動力によつてヘツド駆動部材
    を、反転スプリングの反転動作位置を過ぎた途
    中位置まで移動させ、その後は上記反転スプリ
    ングによつてヘツド駆動部材を移動方向終端位
    置まで移動せしめるようにし、ヘツド駆動部材
    が上記移動方向終端位置に至る前に上記動作部
    品の一部と上記ヘツド駆動部材との係合を解除
    するようにしたことを特徴とするオートリバー
    ス式テープレコーダ。 (2) 上記ピンチローラ切替機構はテープ終端検知
    検出信号により180°ずつ回転する回転体と、こ
    の回転体の回転によつてキヤプスタンを中心と
    して回動される切替回動板と、この切替回動板
    と連動して往復動するスライド板と、このスラ
    イド板と連動して左右のピンチローラをそれぞ
    れに対応するキヤプスタンに対し接離切替動作
    させるピンチローラ切替板とを有してなり、上
    記切替回動板の一部を上記ヘツド駆動部材と係
    合させるようにしたことを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項記載のオートリバース式
    テープレコーダ。
JP7548087U 1987-05-20 1987-05-20 Expired - Lifetime JPH0521716Y2 (ja)

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