JPH05217052A - 紙幣鑑定機 - Google Patents
紙幣鑑定機Info
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- JPH05217052A JPH05217052A JP5438092A JP5438092A JPH05217052A JP H05217052 A JPH05217052 A JP H05217052A JP 5438092 A JP5438092 A JP 5438092A JP 5438092 A JP5438092 A JP 5438092A JP H05217052 A JPH05217052 A JP H05217052A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 新たな偽造紙幣が市場に出回り始めたとき
に、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情報を新たな
ものと交換する場合、その交換作業が迅速かつ容易に行
なうことができ、しかもそれに要する費用が比較的低い
紙幣鑑定機を提供することを目的とするものである。 【構成】 被鑑定紙幣における磁気強度等の属性情報を
読み取り、この読み取られた属性情報を、真正紙幣の属
性情報、偽造紙幣の属性情報と比較することによって、
被鑑定紙幣を鑑定する紙幣鑑定機において、真正紙幣の
属性情報または偽造紙幣の属性情報が記憶されたメモリ
カードから、それらの属性情報を読み取るカードリーダ
を設けたものである。
に、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情報を新たな
ものと交換する場合、その交換作業が迅速かつ容易に行
なうことができ、しかもそれに要する費用が比較的低い
紙幣鑑定機を提供することを目的とするものである。 【構成】 被鑑定紙幣における磁気強度等の属性情報を
読み取り、この読み取られた属性情報を、真正紙幣の属
性情報、偽造紙幣の属性情報と比較することによって、
被鑑定紙幣を鑑定する紙幣鑑定機において、真正紙幣の
属性情報または偽造紙幣の属性情報が記憶されたメモリ
カードから、それらの属性情報を読み取るカードリーダ
を設けたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ドル紙幣等の紙幣を鑑
定する紙幣鑑定機に関するものである。
定する紙幣鑑定機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３は、従来のドル紙幣鑑定機の一例を
示す図である。
示す図である。
【０００３】従来の紙幣鑑定機１は、磁気センサＳ１、
赤外線センサＳ２、蛍光センサＳ３によって被鑑定紙幣
から紙幣の属性情報を読み取り、これらのセンサＳ１、
Ｓ２、Ｓ３で検出した紙幣の属性情報がＣＰＵ１０に送
られ、プログラム用ＲＯＭ２０に格納されているプログ
ラムに応じてＣＰＵ１０が被鑑定紙幣を鑑定する。つま
り、ＣＰＵ１０は、真正紙幣の属性情報と偽造紙幣の属
性情報とを属性情報用のＲＯＭ２１から読み出し、セン
サＳ１、Ｓ２、Ｓ３で検出した紙幣の属性情報を上記真
正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情報と比較すること
によって、被鑑定紙幣を鑑定する。
赤外線センサＳ２、蛍光センサＳ３によって被鑑定紙幣
から紙幣の属性情報を読み取り、これらのセンサＳ１、
Ｓ２、Ｓ３で検出した紙幣の属性情報がＣＰＵ１０に送
られ、プログラム用ＲＯＭ２０に格納されているプログ
ラムに応じてＣＰＵ１０が被鑑定紙幣を鑑定する。つま
り、ＣＰＵ１０は、真正紙幣の属性情報と偽造紙幣の属
性情報とを属性情報用のＲＯＭ２１から読み出し、セン
サＳ１、Ｓ２、Ｓ３で検出した紙幣の属性情報を上記真
正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情報と比較すること
によって、被鑑定紙幣を鑑定する。
【０００４】真正紙幣の属性情報としての磁気レベルの
範囲をたとえば７〜８に設定し、偽造紙幣の属性情報と
しての磁気レベルの範囲をたとえば５〜６に設定してい
たとし、この場合、新たな偽造紙幣が市場に出回り始
め、その新たな偽造紙幣の磁気レベルが７．１であった
とすれば、偽造紙幣の属性情報としての磁気レベルの範
囲を、たとえば５〜７．３に変更し、真正紙幣の属性情
報としての磁気レベルの範囲を、たとえば７．５〜８に
変更する必要が生じる。この変更に応じて、属性情報用
のＲＯＭ２１に格納されている真正紙幣の属性情報と偽
造紙幣の属性情報とを変更する必要が生じる。
範囲をたとえば７〜８に設定し、偽造紙幣の属性情報と
しての磁気レベルの範囲をたとえば５〜６に設定してい
たとし、この場合、新たな偽造紙幣が市場に出回り始
め、その新たな偽造紙幣の磁気レベルが７．１であった
とすれば、偽造紙幣の属性情報としての磁気レベルの範
囲を、たとえば５〜７．３に変更し、真正紙幣の属性情
報としての磁気レベルの範囲を、たとえば７．５〜８に
変更する必要が生じる。この変更に応じて、属性情報用
のＲＯＭ２１に格納されている真正紙幣の属性情報と偽
造紙幣の属性情報とを変更する必要が生じる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、新たな偽造紙幣が市場に出回り始めたら、その新た
な偽造紙幣の属性に応じて、属性情報用のＲＯＭ２１に
格納されている真正紙幣の属性情報と偽造紙幣の属性情
報とを変更するが、属性情報用のＲＯＭ２１が紙幣鑑定
機１に内蔵され、この紙幣鑑定機１の筐体を開けなけれ
ば、ＲＯＭ２１を交換できないので、ＲＯＭ等について
の知識がない素人がＲＯＭ２１を交換することは現実的
には不可能である。
は、新たな偽造紙幣が市場に出回り始めたら、その新た
な偽造紙幣の属性に応じて、属性情報用のＲＯＭ２１に
格納されている真正紙幣の属性情報と偽造紙幣の属性情
報とを変更するが、属性情報用のＲＯＭ２１が紙幣鑑定
機１に内蔵され、この紙幣鑑定機１の筐体を開けなけれ
ば、ＲＯＭ２１を交換できないので、ＲＯＭ等について
の知識がない素人がＲＯＭ２１を交換することは現実的
には不可能である。
【０００６】したがって、新たな偽造紙幣が市場に出回
り始めたときにＲＯＭ２１を交換するには、バージョン
アップしたＲＯＭ２１を内蔵した紙幣鑑定機を代替機と
して所定台数、メーカーが用意し、バージョンアップ前
の紙幣鑑定機を使用している銀行等のユーザーにその代
替機を送り、そのユーザーがバージョンアップ前の紙幣
鑑定機をメーカーに送り返し、バージョンアップ前の紙
幣鑑定機のＲＯＭ２１を新たなＲＯＭ２１に変換する作
業をメーカーで行ない、新たなＲＯＭ２１に変更した紙
幣鑑定機をユーザーに送り、そのユーザーが代替機をメ
ーカーに送り返す。上記一連の動作をユーザー毎に行な
う。
り始めたときにＲＯＭ２１を交換するには、バージョン
アップしたＲＯＭ２１を内蔵した紙幣鑑定機を代替機と
して所定台数、メーカーが用意し、バージョンアップ前
の紙幣鑑定機を使用している銀行等のユーザーにその代
替機を送り、そのユーザーがバージョンアップ前の紙幣
鑑定機をメーカーに送り返し、バージョンアップ前の紙
幣鑑定機のＲＯＭ２１を新たなＲＯＭ２１に変換する作
業をメーカーで行ない、新たなＲＯＭ２１に変更した紙
幣鑑定機をユーザーに送り、そのユーザーが代替機をメ
ーカーに送り返す。上記一連の動作をユーザー毎に行な
う。
【０００７】しかし、メーカーではそれほど多数の代替
機を保有できないのが実情であり、したがって、上記一
連の動作が半年以上も繰り返され、ＲＯＭ２１の交換が
終了する迄に長期間必要とすることがあり、この場合に
は、偽造紙幣を真正紙幣として買い取る件数が多いとい
う問題がある。
機を保有できないのが実情であり、したがって、上記一
連の動作が半年以上も繰り返され、ＲＯＭ２１の交換が
終了する迄に長期間必要とすることがあり、この場合に
は、偽造紙幣を真正紙幣として買い取る件数が多いとい
う問題がある。
【０００８】一方、紙幣鑑定機に通信装置を接続し、こ
の通信装置と公衆回線等を介して紙幣鑑定機とメーカー
のコンピュータ等を接続することが考えられ、このよう
にすれば、新たな偽造紙幣が市場に出回り始めたとき
に、真正紙幣の新たな属性情報と偽造紙幣の新たな属性
情報とを紙幣鑑定機に即座に送ることができる。しか
し、この場合には、ユーザーに通信装置を設置するため
の費用が新たに必要であるという問題がある。
の通信装置と公衆回線等を介して紙幣鑑定機とメーカー
のコンピュータ等を接続することが考えられ、このよう
にすれば、新たな偽造紙幣が市場に出回り始めたとき
に、真正紙幣の新たな属性情報と偽造紙幣の新たな属性
情報とを紙幣鑑定機に即座に送ることができる。しか
し、この場合には、ユーザーに通信装置を設置するため
の費用が新たに必要であるという問題がある。
【０００９】本発明は、新たな偽造紙幣が市場に出回り
始めたときに、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情
報を新たなものと交換する場合、その交換作業が迅速か
つ容易に行なうことができ、しかもそれに要する費用が
比較的低い紙幣鑑定機を提供することを目的とするもの
である。
始めたときに、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情
報を新たなものと交換する場合、その交換作業が迅速か
つ容易に行なうことができ、しかもそれに要する費用が
比較的低い紙幣鑑定機を提供することを目的とするもの
である。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、被鑑定紙幣に
おける磁気強度等の属性情報を読み取り、この読み取ら
れた属性情報を、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性
情報と比較することによって、被鑑定紙幣を鑑定する紙
幣鑑定機において、真正紙幣の属性情報または偽造紙幣
の属性情報が記憶されたメモリカードから、それらの属
性情報を読み取るカードリーダを設けたものである。ま
た、本発明は、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情
報の他に、被鑑定紙幣を鑑定する鑑定手順を示すプログ
ラムが記憶されたメモリカードから、それらの属性情報
とプログラムとを読み取るカードリーダを設けたもので
ある。
おける磁気強度等の属性情報を読み取り、この読み取ら
れた属性情報を、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性
情報と比較することによって、被鑑定紙幣を鑑定する紙
幣鑑定機において、真正紙幣の属性情報または偽造紙幣
の属性情報が記憶されたメモリカードから、それらの属
性情報を読み取るカードリーダを設けたものである。ま
た、本発明は、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情
報の他に、被鑑定紙幣を鑑定する鑑定手順を示すプログ
ラムが記憶されたメモリカードから、それらの属性情報
とプログラムとを読み取るカードリーダを設けたもので
ある。
【００１１】
【作用】本発明は、メモリカードから、真正紙幣の属性
情報、偽造紙幣の属性情報をカードリーダが読み取るの
で、新たな偽造紙幣が市場に出回り始めたときに、真正
紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情報を新たなものと交
換する場合、メモリカードを紙幣鑑定機に挿入しさえす
ればよいので、その交換作業が迅速かつ容易に行なうこ
とができ、しかも通信装置等を必要としないので、紙幣
鑑定機全体の費用が比較的低い。
情報、偽造紙幣の属性情報をカードリーダが読み取るの
で、新たな偽造紙幣が市場に出回り始めたときに、真正
紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情報を新たなものと交
換する場合、メモリカードを紙幣鑑定機に挿入しさえす
ればよいので、その交換作業が迅速かつ容易に行なうこ
とができ、しかも通信装置等を必要としないので、紙幣
鑑定機全体の費用が比較的低い。
【００１２】
【実施例】図１は、本発明の一実施例の説明図である。
【００１３】この実施例において、紙幣鑑定機２は、基
本的には、図３に示す従来例と同じであるが、属性情報
用ＲＯＭ２１を設ける代わりに、カードリーダＲを設
け、メモリカードＭＣに記憶されている属性情報をこの
カードリーダＲに読み取らせている。図２は、上記実施
例の外観斜視図であり、紙幣鑑定機２の側面に、メモリ
カードＭＣを挿入するカード挿入口Ｒ１が設けられ、被
鑑定紙幣を挿入する紙幣挿入口Ｂ１が手前に設けられ、
鑑定された被鑑定紙幣を排出する紙幣排出口Ｂ２が奥の
方に設けられ、紙幣挿入口Ｂ１、Ｂ２の上部に、鑑定準
備が完了したことを表示するとともに金種を表示する表
示装置Ｄ１、合計枚数と合計額とを表示する表示装置Ｄ
２とが設けられている。なお、表示装置Ｄ１、Ｄ２は、
図１に示した表示装置Ｄの具体的なものである。
本的には、図３に示す従来例と同じであるが、属性情報
用ＲＯＭ２１を設ける代わりに、カードリーダＲを設
け、メモリカードＭＣに記憶されている属性情報をこの
カードリーダＲに読み取らせている。図２は、上記実施
例の外観斜視図であり、紙幣鑑定機２の側面に、メモリ
カードＭＣを挿入するカード挿入口Ｒ１が設けられ、被
鑑定紙幣を挿入する紙幣挿入口Ｂ１が手前に設けられ、
鑑定された被鑑定紙幣を排出する紙幣排出口Ｂ２が奥の
方に設けられ、紙幣挿入口Ｂ１、Ｂ２の上部に、鑑定準
備が完了したことを表示するとともに金種を表示する表
示装置Ｄ１、合計枚数と合計額とを表示する表示装置Ｄ
２とが設けられている。なお、表示装置Ｄ１、Ｄ２は、
図１に示した表示装置Ｄの具体的なものである。
【００１４】また、メモリカードＭＣとしては、ＲＯＭ
カード、光カード、ＩＣカードのいずれであってもよ
い。
カード、光カード、ＩＣカードのいずれであってもよ
い。
【００１５】さらに、磁気センサＳ１は、磁気の強度
（レベル）を検出するために使用されるものであり、被
鑑定紙幣上の位置と磁気の強度との関係から磁気分布を
検出するために使用されるものでもある。赤外線センサ
Ｓ２は、赤外線を放出し、その反射量（または透過量）
を検出することによって被鑑定紙幣に使用されているイ
ンクの成分を検出するために使用される。蛍光センサＳ
３は、蛍光を放出し、その反射量を検出することによっ
て、被鑑定紙幣に使用されている紙の質を検出するため
に使用されるものである。これらの磁気の強度、磁気分
布、インクの成分、紙質は、紙幣の属性情報の一例であ
る。
（レベル）を検出するために使用されるものであり、被
鑑定紙幣上の位置と磁気の強度との関係から磁気分布を
検出するために使用されるものでもある。赤外線センサ
Ｓ２は、赤外線を放出し、その反射量（または透過量）
を検出することによって被鑑定紙幣に使用されているイ
ンクの成分を検出するために使用される。蛍光センサＳ
３は、蛍光を放出し、その反射量を検出することによっ
て、被鑑定紙幣に使用されている紙の質を検出するため
に使用されるものである。これらの磁気の強度、磁気分
布、インクの成分、紙質は、紙幣の属性情報の一例であ
る。
【００１６】ＣＰＵ１０は、センサＳ１、Ｓ２、Ｓ３で
検出した紙幣の属性情報を受取り、プログラム用ＲＯＭ
２０に格納されているプログラムに応じて被鑑定紙幣を
鑑定するものである。つまり、ＣＰＵ１０は、真正紙幣
の属性情報と偽造紙幣の属性情報とを、カードリーダＲ
を介してメモリカードＭＣから読み出し、センサＳ１、
Ｓ２、Ｓ３で検出した紙幣の属性情報を真正紙幣の属性
情報、偽造紙幣の属性情報と比較することによって、被
鑑定紙幣を鑑定するものである。
検出した紙幣の属性情報を受取り、プログラム用ＲＯＭ
２０に格納されているプログラムに応じて被鑑定紙幣を
鑑定するものである。つまり、ＣＰＵ１０は、真正紙幣
の属性情報と偽造紙幣の属性情報とを、カードリーダＲ
を介してメモリカードＭＣから読み出し、センサＳ１、
Ｓ２、Ｓ３で検出した紙幣の属性情報を真正紙幣の属性
情報、偽造紙幣の属性情報と比較することによって、被
鑑定紙幣を鑑定するものである。
【００１７】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
る。
【００１８】まず、カード挿入口Ｒ１にメモリカードＭ
Ｃを挿入し、図示しない電源スイッチをオンすると、表
示装置Ｄ１に、メモリカードＭＣのバージョンとともに
「ＲＥＡＤＹ」の文字が表示され、紙幣鑑定動作の準備
が完了していることが表示される。そして、紙幣挿入口
Ｂ１から被鑑定紙幣を挿入すると、その紙幣が紙幣鑑定
機２の内部に引き込まれ、磁気センサＳ１、赤外線セン
サＳ２、蛍光センサＳ３を介して、各種データがＣＰＵ
１０に取り込まれ、紙幣の鑑定が行なわれ、その被鑑定
紙幣が紙幣排出口Ｂ２から排出される。なお、図示しな
い可視光センサによって金種が検出され、表示装置Ｄ１
に表示される。そして、１枚づつ紙幣鑑定が終了する毎
に、それまでに鑑定した紙幣の合計枚数と、合計額とが
表示装置Ｄ２、Ｄ３に表示され、クリア釦ＣＬＲを押す
と、それまでに表示されていた表示装置Ｄ１、Ｄ２、Ｄ
３がクリアされる。
Ｃを挿入し、図示しない電源スイッチをオンすると、表
示装置Ｄ１に、メモリカードＭＣのバージョンとともに
「ＲＥＡＤＹ」の文字が表示され、紙幣鑑定動作の準備
が完了していることが表示される。そして、紙幣挿入口
Ｂ１から被鑑定紙幣を挿入すると、その紙幣が紙幣鑑定
機２の内部に引き込まれ、磁気センサＳ１、赤外線セン
サＳ２、蛍光センサＳ３を介して、各種データがＣＰＵ
１０に取り込まれ、紙幣の鑑定が行なわれ、その被鑑定
紙幣が紙幣排出口Ｂ２から排出される。なお、図示しな
い可視光センサによって金種が検出され、表示装置Ｄ１
に表示される。そして、１枚づつ紙幣鑑定が終了する毎
に、それまでに鑑定した紙幣の合計枚数と、合計額とが
表示装置Ｄ２、Ｄ３に表示され、クリア釦ＣＬＲを押す
と、それまでに表示されていた表示装置Ｄ１、Ｄ２、Ｄ
３がクリアされる。
【００１９】なお、鑑定の結果、被鑑定紙幣が偽造紙幣
であると判断されたときには、図示しないアラームが鳴
動し、偽造であることを示す偽造コードが表示装置Ｄ２
に表示され、偽造紙幣であると鑑定された被鑑定紙幣が
逆戻りし、紙幣挿入口Ｂ１から出てくる。
であると判断されたときには、図示しないアラームが鳴
動し、偽造であることを示す偽造コードが表示装置Ｄ２
に表示され、偽造紙幣であると鑑定された被鑑定紙幣が
逆戻りし、紙幣挿入口Ｂ１から出てくる。
【００２０】ところで、紙幣鑑定機２をユーザに納品し
た後に、新たなタイプの偽造紙幣（磁気強度、磁気分
布、インクの成分、紙質等の点で、従来の偽造紙幣とは
異なる偽造紙幣）が出回ったときには、その新たなタイ
プの偽造紙幣の特徴がメーカーサイドで解析され、その
新たなタイプの偽造紙幣に応じた真正紙幣の属性情報、
偽造紙幣の属性情報をメーカーがメモリカードＭＣに記
憶させる（このときにバージョンも同時に記憶させ
る）。この新たなメモリカードＭＣをユーザーが受取
り、カード挿入口Ｒ１に挿入すると、新たな偽造紙幣に
対応した紙幣鑑定が行なわれる。なお、紙幣鑑定機２の
電源をオンする前にカード挿入口Ｒ１にメモリカードＭ
Ｃが挿入されていると、紙幣鑑定機２の電源をオンした
直後にメモリカードＭＣを読み取り、そのバージョンが
表示装置Ｄ１に表示されるので、現在のバージョンを容
易に視認できる。
た後に、新たなタイプの偽造紙幣（磁気強度、磁気分
布、インクの成分、紙質等の点で、従来の偽造紙幣とは
異なる偽造紙幣）が出回ったときには、その新たなタイ
プの偽造紙幣の特徴がメーカーサイドで解析され、その
新たなタイプの偽造紙幣に応じた真正紙幣の属性情報、
偽造紙幣の属性情報をメーカーがメモリカードＭＣに記
憶させる（このときにバージョンも同時に記憶させ
る）。この新たなメモリカードＭＣをユーザーが受取
り、カード挿入口Ｒ１に挿入すると、新たな偽造紙幣に
対応した紙幣鑑定が行なわれる。なお、紙幣鑑定機２の
電源をオンする前にカード挿入口Ｒ１にメモリカードＭ
Ｃが挿入されていると、紙幣鑑定機２の電源をオンした
直後にメモリカードＭＣを読み取り、そのバージョンが
表示装置Ｄ１に表示されるので、現在のバージョンを容
易に視認できる。
【００２１】上記実施例においては、新たなタイプの偽
造紙幣が出回ったときに、メモリカードＭＣをカード挿
入口Ｒ１に挿入しさえすれば、新たなタイプの偽造紙幣
を判別できるので、ＲＯＭ等に関する専門知識を有しな
い人でも、新たなタイプの偽造紙幣に容易に対応でき、
またその対応が迅速である。また、上記実施例は、通信
装置を併設した紙幣鑑定機と比較すると、紙幣鑑定機全
体のコストが低い。
造紙幣が出回ったときに、メモリカードＭＣをカード挿
入口Ｒ１に挿入しさえすれば、新たなタイプの偽造紙幣
を判別できるので、ＲＯＭ等に関する専門知識を有しな
い人でも、新たなタイプの偽造紙幣に容易に対応でき、
またその対応が迅速である。また、上記実施例は、通信
装置を併設した紙幣鑑定機と比較すると、紙幣鑑定機全
体のコストが低い。
【００２２】また、上記実施例においては、電源スイッ
チをオンしたときにメモリカードＭＣを読み取るように
しているが、読み取りスイッチを新設し、この読み取り
スイッチをオンしたときにメモリカードＭＣを読み取る
ようにしてもよく、さらに、メモリカードＭＣが読み取
った内容を不揮発メモリに格納するようにしてもよく、
この場合に、メモリカードＭＣがカード挿入口Ｒ１に挿
入されたときにのみ、その不揮発メモリの内容が更新さ
れるようにしてもよい。
チをオンしたときにメモリカードＭＣを読み取るように
しているが、読み取りスイッチを新設し、この読み取り
スイッチをオンしたときにメモリカードＭＣを読み取る
ようにしてもよく、さらに、メモリカードＭＣが読み取
った内容を不揮発メモリに格納するようにしてもよく、
この場合に、メモリカードＭＣがカード挿入口Ｒ１に挿
入されたときにのみ、その不揮発メモリの内容が更新さ
れるようにしてもよい。
【００２３】なお、上記実施例においては、メモリカー
ドＭＣに、真正紙幣の属性情報と偽造紙幣の属性情報と
がともに記憶され、カードリーダＲが両属性情報を読み
取り、紙幣鑑定において両属性情報を使用するようにし
ているが、紙幣鑑定において両属性情報のうちの一方の
みを使用するようにしてもよい。つまり、メモリカード
ＭＣに、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情報の一
方のみが記憶されているか、またはカードリーダＲが偽
造紙幣の属性情報の一方のみを読み取るようにしてもよ
い。
ドＭＣに、真正紙幣の属性情報と偽造紙幣の属性情報と
がともに記憶され、カードリーダＲが両属性情報を読み
取り、紙幣鑑定において両属性情報を使用するようにし
ているが、紙幣鑑定において両属性情報のうちの一方の
みを使用するようにしてもよい。つまり、メモリカード
ＭＣに、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情報の一
方のみが記憶されているか、またはカードリーダＲが偽
造紙幣の属性情報の一方のみを読み取るようにしてもよ
い。
【００２４】さらに、メモリカードＭＣに、真正紙幣の
属性情報、偽造紙幣の属性情報の他に、被鑑定紙幣を鑑
定する鑑定手順を示す新たなプログラム（たとえば、磁
気センサＳ１で磁気検出する紙幣上の領域を変更する手
順）をも記憶させるようにしてもよく、この場合、真正
紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情報とともにその新た
なプログラムをカードリーダＲが読み取り、その読み取
ったプログラムに応じた新たな手順によって紙幣鑑定を
行なう。このときに、プログラム用ＲＯＭ２０に格納さ
れているプログラムを全て無視して、メモリカードＭＣ
に記憶されているプログラムのみで紙幣鑑定を行なって
もよく、プログラム用ＲＯＭ２０に格納されているプロ
グラムの全部または一部とメモリカードＭＣに記憶され
ているプログラムとをマージして紙幣鑑定を行なうよう
にしてもよい。
属性情報、偽造紙幣の属性情報の他に、被鑑定紙幣を鑑
定する鑑定手順を示す新たなプログラム（たとえば、磁
気センサＳ１で磁気検出する紙幣上の領域を変更する手
順）をも記憶させるようにしてもよく、この場合、真正
紙幣の属性情報、偽造紙幣の属性情報とともにその新た
なプログラムをカードリーダＲが読み取り、その読み取
ったプログラムに応じた新たな手順によって紙幣鑑定を
行なう。このときに、プログラム用ＲＯＭ２０に格納さ
れているプログラムを全て無視して、メモリカードＭＣ
に記憶されているプログラムのみで紙幣鑑定を行なって
もよく、プログラム用ＲＯＭ２０に格納されているプロ
グラムの全部または一部とメモリカードＭＣに記憶され
ているプログラムとをマージして紙幣鑑定を行なうよう
にしてもよい。
【００２５】上記実施例においては、ドル紙幣を鑑定す
る場合について説明したが、ドル紙幣以外の紙幣を鑑定
するようにしてもよい。
る場合について説明したが、ドル紙幣以外の紙幣を鑑定
するようにしてもよい。
【００２６】また、上記実施例において、紙幣排出口Ｂ
２の代わりに、真正紙幣用排出口と偽造紙幣用排出口と
を設け、偽造紙幣であると鑑定された被鑑定紙幣を偽造
紙幣用排出口から排出するようにしてもよく、このよう
にすれば、鑑定後における偽造紙幣の見分けが容易であ
る。さらに、赤外線センサＳ２、蛍光センサＳ３の代わ
りに、またはそれらに付加して、Ｘ線等、他の波長の光
を利用したセンサを使用してもよい。
２の代わりに、真正紙幣用排出口と偽造紙幣用排出口と
を設け、偽造紙幣であると鑑定された被鑑定紙幣を偽造
紙幣用排出口から排出するようにしてもよく、このよう
にすれば、鑑定後における偽造紙幣の見分けが容易であ
る。さらに、赤外線センサＳ２、蛍光センサＳ３の代わ
りに、またはそれらに付加して、Ｘ線等、他の波長の光
を利用したセンサを使用してもよい。
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、新たな偽造紙幣が市場
に出回り始めたときに、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣
の属性情報を新たなものと交換する場合、その交換作業
が迅速かつ容易に行なうことができ、しかもそれに要す
る費用が比較的低いという効果を奏する。
に出回り始めたときに、真正紙幣の属性情報、偽造紙幣
の属性情報を新たなものと交換する場合、その交換作業
が迅速かつ容易に行なうことができ、しかもそれに要す
る費用が比較的低いという効果を奏する。
【図１】本発明の一実施例の説明図である。
【図２】上記実施例の概要を示す斜視図である。
【図３】従来の紙幣鑑定機の一例の説明図である。
２…紙幣鑑定機、 Ｒ…カードリーダ、 ＭＣ…メモリカード、 Ｒ１…カード挿入口、 Ｂ１…紙幣挿入口、 Ｂ２…紙幣排出口、 Ｓ１…磁気センサ、 Ｓ２…赤外線センサ、 Ｓ３…蛍光センサ。
Claims (4)
- 【請求項１】 被鑑定紙幣における所定の属性情報を読
み取り、この読み取られた上記属性情報を、真正紙幣の
属性情報または偽造紙幣の属性情報と比較することによ
って、上記被鑑定紙幣を鑑定する紙幣鑑定機において、 上記真正紙幣の属性情報または上記偽造紙幣の属性情報
が記憶されたメモリカードから、上記真正紙幣の属性情
報または上記偽造紙幣の属性情報を読み取るカードリー
ダを有することを特徴とする紙幣鑑定機。 - 【請求項２】 被鑑定紙幣における所定の属性情報を読
み取り、この読み取られた上記属性情報を、真正紙幣の
属性情報または偽造紙幣の属性情報と比較することによ
って、上記被鑑定紙幣を鑑定する紙幣鑑定機において、 上記真正紙幣の属性情報または上記偽造紙幣の属性情報
と、上記被鑑定紙幣を鑑定する鑑定手順を示すプログラ
ムとが記憶されたメモリカードから、上記真正紙幣の属
性情報または上記偽造紙幣の属性情報と上記プログラム
とを読み取るカードリーダを有することを特徴とする紙
幣鑑定機。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２において、 上記属性情報は、磁気の強度、磁気分布、インクの成
分、紙質であることを特徴とする紙幣鑑定機。 - 【請求項４】 請求項１または請求項２において、 上記メモリカードは、ＲＯＭカード、光カード、ＩＣカ
ードのいずれかであることを特徴とする紙幣鑑定機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4054380A JP2824439B2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 紙幣鑑定機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4054380A JP2824439B2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 紙幣鑑定機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05217052A true JPH05217052A (ja) | 1993-08-27 |
| JP2824439B2 JP2824439B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=12969080
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4054380A Expired - Lifetime JP2824439B2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 紙幣鑑定機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2824439B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999057691A1 (fr) * | 1997-03-28 | 1999-11-11 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Distributeur automatique |
| WO1999057690A1 (fr) * | 1998-04-30 | 1999-11-11 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Unite de commande pour distributeur automatique |
| JP2003515854A (ja) * | 1999-12-02 | 2003-05-07 | ギーゼッケ ウント デフリエント ゲーエムベーハー | 紙幣を分類する装置 |
| JP2003523025A (ja) * | 2000-02-14 | 2003-07-29 | キャッシュコード カンパニー インコーポレーテッド | 取り外し可能なフラッシュメモリを備えた紙幣鑑定機 |
| JP2006220666A (ja) * | 2006-05-08 | 2006-08-24 | Fujitsu Ltd | 撮影装置 |
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|---|---|---|---|---|
| WO2010106666A1 (ja) * | 2009-03-19 | 2010-09-23 | グローリー株式会社 | 紙幣識別計数装置および紙幣識別計数方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS6170690A (ja) * | 1984-09-13 | 1986-04-11 | 富士通株式会社 | 紙葉類鑑別方法 |
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-
1992
- 1992-02-05 JP JP4054380A patent/JP2824439B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
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| US6496753B1 (en) | 1998-04-30 | 2002-12-17 | Fuji Electric Co., Ltd. | Control system for automatic vending machine |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JP2824439B2 (ja) | 1998-11-11 |
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