JPH0521633Y2 - - Google Patents

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JPH0521633Y2
JPH0521633Y2 JP13132587U JP13132587U JPH0521633Y2 JP H0521633 Y2 JPH0521633 Y2 JP H0521633Y2 JP 13132587 U JP13132587 U JP 13132587U JP 13132587 U JP13132587 U JP 13132587U JP H0521633 Y2 JPH0521633 Y2 JP H0521633Y2
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JP
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rotor
engine
intake
pressure wave
inlet
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JP13132587U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、圧力波過給機を備えたエンジンに関
し、さらに詳しくはそのようなエンジンにおける
寒冷地での再始動時の過給機の固着を防止する装
置に関するものである。
(従来技術) 一般に、圧力波過給機は第2図に示すように、
圧力波過給機1のケース2内にはロータ3が回転
可能に支持されており、ロータ3の多数の小室4
は、ロータ3の軸方向両端面に開口するよう多数
の放射状の隔壁5によつて仕切られている。
小室4は、過給機1の展開図である第3図に示
すように、一部が吸気導入口6、吸気吐出口7、
排気導入口8、排気吐出口9と連通しており、軸
10を介して駆動されるロータ3の回転によつ
て、排気導入口8からエンジンの排気ガスと共に
その圧力波エネルギーが導入され、それによつて
吸気吐出口7へ小室4内の空気が加圧供給され、
その反射波によつて小室4内の排気ガスが排気吐
出口9から排出されると同時に吸気導入口6から
小室4内に新気が導入されるようになつている。
(例えば実開昭61−66608号公報参照)。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、寒冷地でエンジンが温間運転状態に
あるときには、吸気導入口6近傍は吸入される外
気によつて冷却され、そのときにエンジンを停止
すると圧力波過給機1の圧力バランスが崩れて小
室4内に残つた燃料中の水素分の燃焼によつて多
量の水蒸気を含んだ排気ガスが吸気導入口6側へ
流出し、低温の吸気導入口に接触して冷却され、
排気ガス中の水分がロータ3端部で氷結して、再
始動時にロータ3すなわち軸10が動かず、始動
後にエンジンが過給による十分な出力を発揮する
ことができないという問題がある。
本考案は、上記問題を解決するためになされた
ものであつて、エンジンの温間運転後のエンジン
停止時に圧力波過給機が氷結することを防止する
ことを目的としている。
(考案の構成) 上記目的を達成するために本考案は、回転可能
に支持され、軸方向両端面に開口する多数の小室
を形成する多数の隔壁が放射状に配設されたロー
タと、該ロータを収納するケースと、上記ロータ
の軸方向の一端側のケースに形成された吸気導入
口および吸気吐出口と、上記ロータの軸方向の他
端側のケースに形成された排気導入口および排気
吐出口とを有し、上記ロータの回転に伴い排気の
圧力波エネルギーを吸気に伝達して吸気の過給を
行なう圧力波過給機付エンジンにおいて、少なく
とも温間運転後のエンジン停止時に、ケースの吸
気導入口近傍を加熱する加熱手段が設けられてい
ることを特徴としている。
これにより、温間運転後のエンジン停止時に多
量の水蒸気を含む排気ガスがケースの吸気導入口
へ流出しても、加熱手段によつて排気ガス中の水
分の氷結が防止され、該水分は熱で蒸発して、エ
ンジンの吸気口・排気口から流入する外気と混合
して希釈される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に沿つて説明す
る。
第1図において、圧力波過給機1′は第2図に
示す一般のものと同様の作動で過給を行うように
なつており、同一部品には同一の符号を付すこと
により、ここでは説明を省略する。
本実施例では、第2図の吸気導入口6、吸気吐
出口7に相当する吸気導入口6′、吸気吐出口
7′の通路壁の一部に、加熱手段としての、第1
冷却水通路11と第2冷却水通路12とを備えて
いる。第1冷却水通路11は、ロータ3の外周端
部近傍に設けられ、第2冷却水通路12は、軸1
0を囲むように設けられ、エンジン稼働中は、図
示しない冷却水供給通路によつてエンジンの冷却
水が、上記両通路11,12に流通させられ、エ
ンジン停止中は、エンジンの冷却水が、上記両通
路11,12中に貯留するようになる。
これにより、温間運転後のエンジン停止時には
冷却水通路11,12に貯留しているエンジンの
冷却水からの熱により排気ガス中の水分が吸気導
入口6′に接触してロータ3の端部で氷結するこ
とが防止されると同時に、水分が吸気導入口6′
の内壁で水滴になつても、熱で徐々に蒸発し、図
示しないエンジンの吸気口、排気口から流入する
外気と混合して希釈され、圧力波過給機近傍は乾
いた状態になる。
従つて、エンジンの再始動時にはロータ3は氷
結による固着が起こらないので、再始動後にはエ
ンジンが過給による十分な出力を発揮することが
できる。
また、本実施例においては、第1冷却水通路1
1、第2冷却水通路12をロータ3の外周および
小室4の内周に沿つて設けているので、氷結防止
のために加熱されるべき吸気導入口6′のロータ
3側端部を加熱するための冷却水通路11,12
の配置が簡単に設定でき、第2冷却水通路12が
軸10を囲むように形成されているので、通常の
運転時の軸10の冷却性が向上する。
更に、本実施例ではエンジン稼働中は、エンジ
ンの冷却水が上記両通路11,12に流通させら
れ、エンジン停止中は、エンジンの冷却水が上記
両通路11,12中に貯留するようにしているた
め、特別な制御装置なしで容易な構成によりロー
タ3の氷結が防止されるが、通常運転時に吸気が
加熱されることによる過給効率の低下を防止する
ために、エンジン停止時のみエンジン内で高温と
なつた冷却水が流通するようにしたり、冷却水通
路のかわりに電熱線等の発熱体を配設してエンジ
ン停止時から水分の蒸発・外気による水蒸気の希
釈が終了するまで発熱させるようにしたりしても
良い。
(考案の効果) 以上説明したように本考案においては、圧力波
過給機の吸気導入口近傍を、少なくともエンジン
の温間運転後の停止時に、加熱する加熱手段を設
けられているので、排気ガス中の水分の氷結によ
るロータの固着が防止され、寒冷地においても再
始動後にエンジンの過給による十分な出力性能を
発揮させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は圧力波過給機の原理的構成を示す斜視説明
図、第3図は圧力波過給機の展開図である。 1,1′……圧力波過給機、2……ケース、3
……ロータ、4……小室、5……隔壁、6,6′
……吸気導入口、7,7′……吸気吐出口、8…
…排気導入口、9……排気吐出口、11,12…
…冷却水通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転可能に支持され、軸方向両端面に開口する
    多数の小室を形成する多数の隔壁が放射状に配設
    されたロータと、該ロータを収納するケースと、
    上記ロータの軸方向の一端側のケースに形成され
    た吸気導入口および吸気吐出口と、上記ロータの
    軸方向の他端側のケースに形成された排気導入口
    および排気吐出口とを有し、上記ロータの回転に
    伴い排気の圧力波エネルギーを吸気に伝達して吸
    気の過給を行なう圧力波過給機付エンジンにおい
    て、少なくとも温間運転後のエンジン停止時に、
    ケースの吸気導入口近傍を加熱する加熱手段が設
    けられていることを特徴とする圧力波過給機付エ
    ンジン。
JP13132587U 1987-08-28 1987-08-28 Expired - Lifetime JPH0521633Y2 (ja)

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JP13132587U JPH0521633Y2 (ja) 1987-08-28 1987-08-28

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JPS6436538U JPS6436538U (ja) 1989-03-06
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PL2977586T3 (pl) * 2014-07-24 2018-10-31 Antrova Ag Sprężarka comprex i sposób eksploatacji sprężarki comprex
JP6384505B2 (ja) * 2016-03-29 2018-09-05 マツダ株式会社 過給機付きエンジンの制御装置

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