JPH0573901B2 - - Google Patents

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JPH0573901B2
JPH0573901B2 JP60229997A JP22999785A JPH0573901B2 JP H0573901 B2 JPH0573901 B2 JP H0573901B2 JP 60229997 A JP60229997 A JP 60229997A JP 22999785 A JP22999785 A JP 22999785A JP H0573901 B2 JPH0573901 B2 JP H0573901B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B53/00Internal-combustion aspects of rotary-piston or oscillating-piston engines
    • F02B53/04Charge admission or combustion-gas discharge
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B53/00Internal-combustion aspects of rotary-piston or oscillating-piston engines
    • F02B2053/005Wankel engines
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、吸気絞り弁により出力制御する直列
二気筒バンケル型ロータリエンジンに、二つのロ
ータの遊星回転運動に応じて、一方の気筒の圧縮
行程中の作動室と他方の気筒の吸入行程中の作動
室との連通状態と、前記他方の気筒の圧縮行程中
の作動室と前記一方の気筒の吸入行程中の作動室
との連通状態とを交互に繰り返すインタメデイエ
イトハウジングを貫通する連通路を設け、該連通
路に高負荷時に閉じ低負荷時(アイドリングを無
負荷と考える向きもあるが、低負荷に含まれるも
のとする)に開く通気制御弁を設けたロータリエ
ンジンの改良に関する。
従来の技術 オツトーサイクルエンジンにおいては、気筒内
で発生する熱エネルギのすべてを軸出力として取
り出すことはできず、その相当部分が熱損失、機
械損失等の各種損失として失われ、燃費改善の障
害となつている。この機械損失の一つとして吸・
排行程でのポンプ損失があり、このポンプ損失
は、高負荷時よりも低負荷時に大きく、このた
め、特に中・低負荷での使用頻度の高い自動車用
エンジンでは燃費向上が妨げられている。
一方、同一車両に行程容積の小さいエンジンを
搭載すると燃費が良くなることが知られている
が、これは、エンジンを相対的に高負荷側で運転
することになるため、ポンプ損失が減少すること
が大きな理由の一つである。従つて、エンジン
に、低負荷時のみに小行程容積エンジンと同じ働
きをさせれば、高負荷時の要求出力特性を損わず
に、低負荷時のポンプ損失を低減し燃費を改善す
ることができると考えられる。
つまり、低負荷時のポンプ損失を減少するに
は、吸入行程での小絞り弁開度に基づく吸入負圧
増大による絞り損失を低減すればよい。このこと
は、往復動ピストンエンジンに限らず、回転ピス
トンエンジンであるバンケル型ロータリエンジン
(以下、単にロータリエンジンと記す)でも同様
で、このことに対処するためには、例えば、特開
昭58−172429号に記載されているように、直列二
気筒ロータリエンジンが、等間隔点火・作動と運
動部分の静的つり合いを確保する関係から、二つ
の気筒のロータがエキセントリツクシヤフト回転
角で180度ごとに交互に同一位相を繰り返すこと
を利用して、二つのロータの遊星回転運動に応じ
て、一方の気筒の圧縮行程中の作動室と他方の気
筒の吸入行程中の作動室との連通状態と、前記他
方の気筒の圧縮行程中の作動室と前記一方の気筒
の吸入行程中の作動室との連通状態とを交互に繰
り返すインタメデイエイトハウジングを貫通する
連通路を設け、該連通路に高負荷時に閉じ低負荷
時に開く通気制御弁を設けたものが提案されてい
る。
この公知の構造によれば、高負荷時には通気制
御弁が閉じ、従来のエンジンと同様な出力特性を
得ることができるとともに、低負荷時には、通気
制御弁全開のときに、連通路を介して圧縮工程中
の作動室から吸入行程中の作動室へ両作動室内圧
力が等しくなるまで吸気が抜けると仮定すれば、
実質的な行程容積は圧縮行程中の作動室を画成す
るロータが連通路を閉じたところから始まること
になるので、実質的に小行程容積エンジンとな
り、従来のエンジンより相対的に高負荷側で運転
されることになるため、吸入行程での小絞り弁開
度に基づく吸入負圧増大による絞り損失は緩和さ
れ、ポンプ損失が低減するので燃費を改善するこ
とができるものと考えられる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記提案はポンピング作用のみ
を考察したものであり、実機に適用した場合には
燃焼の面で不都合を生ずることが判明した。
確かに低負荷時には小行程容積エンジンにはな
るが、圧縮上死点における作動室容積は常に一定
であるため、小行程容積エンジンになると同時に
実質的には低圧縮比エンジンにもなつてしまう。
そのため、連通路を設けない従来エンジンと比
較すると、低負荷時には相対的に高負荷側で運転
されるため、吸気絞りによる吸入行程全行程にお
ける吸気の断熱膨張が小さくなり作動室壁面から
の吸熱量が少なくなることと、これに加えて低圧
縮比であることから、結果として、圧縮上死点に
至つたときの作動室内混合気の温度・圧力が相対
的に低くなる。
火花点火エンジンにおいては、火花点火が飛ん
でから火炎伝ぱを始めるまでの火炎伝ぱ遅れがあ
り、これは燃焼室内混合気の温度・圧力に影響さ
れ、この温度・圧力が低下すると、火炎伝ぱ遅れ
が大きくなるとともに遅れ時間のばらつきも大き
くなり、火炎伝ぱ始まり時期により作動室内を火
炎伝ぱするときの作動室位相が変化するので、質
量燃焼速度にも影響を与え、火炎伝ぱ遅れが大き
い場合には燃焼後半の作動室内圧力および温度の
低下によつて火炎伝ぱが中絶する部分燃焼サイク
ルが発生し、さらには、点火火花が飛んでも火炎
伝ぱしない失火サイクルが発生するなど、サイク
ルごとのトルク変動が激しくなり、円滑な運転状
態が得られなくなる。これに対処するには混合気
の空燃比を小さく、すなわち混合気を濃くするの
が従来一般的手法であり、ポンプ損失が低減して
も必ずしも燃費低減にはつながらない。
問題点を解決するための手段 前記問題点を解決するための手段を実施例に対
応する第1〜5図を用いて以下に説明する。
本発明は、吸気絞り弁(図示せず)により出力
制御する直列二気筒ロータリエンジンに、二つの
ロータ6a,6bの遊星回転運動に応じて、一方
の気筒5aの圧縮行程中の作動室と他方の気筒5
bの吸入行程中の作動室との連通状態と、前記他
方の気筒5bの圧縮工程中の作動室と前記一方の
気筒5aの吸入行程中の作動室との連通状態とを
交互に繰り返すインタメデイエイトハウジング3
を貫通する連通路8を設け、該連通路に高負荷時
に閉じ低負荷時に開く通気制御弁24を設けたロ
ータリエンジンにおいて、放熱部13を該連通路
8中に設置した通気加熱装置49を設けた。実施
例では、該通気加熱装置は、ヒートパイプ10の
一方を連通路8中に、他方をインタメデイエイト
ハウジング3内の冷却水通路11中に設置したも
のであり、前記通気制御弁24は、吸気管(図示
せず)負圧により作動するアクチユエータ28
と、それにより開動作する連通路8のヒートパイ
プ10放熱部13の両側に配置された弁体9a,
9bとから構成されている。
作 用 低負荷時、通気制御弁24が開き、一方の気筒
5aの圧縮行程中の作動室から混合気の一部が連
通路8を介して通気加熱装置49の放熱部13に
より加熱され、他方の気筒5bの吸入行程中の作
動室の低温の混合気中に排出拡散され混合気の温
度を上昇させる。そして、ロータ6a,6bの回
転が進行すると、今度は、他方の気筒5bの吸入
行程にあつた作動室が圧縮工程になり、該作動室
から混合気の一部が連通路8を介して通気加熱装
置49の放熱部13により加熱され、一方の気筒
5aの後続する吸入行程中の作動室の低温の混合
気中に排出拡散され混合気の温度を上昇させる。
この二つの動作をロータ6a,6bの回転に応じ
て、エキセントリツクシヤフト(図示せず)回転
角で180度ごとに交互に繰り返す。このとき、加
熱により混合気が膨張することと、それにより通
気加熱装置49を設けない場合と同じ混合気充て
ん量にするのには吸気絞り弁開度を大きくしなけ
ればならないことから、吸入負圧に基づくポンプ
損失はさらに低減する。これにより、圧縮行程中
の作動室を画成するロータ6aまたは6bが連通
路8を閉じたときの作動室内混合気の温度・圧力
は高くなり、圧縮上死点付近における混合気の温
度・圧力も上昇する。これに加えて、連通路8内
を通る混合気は加熱により燃料の気化が促進され
混合気生成能力が向上することと、前記吸入負圧
の低減により、吸・排ポートのオーバラツプ時に
吸気ポート7a,7b内に吸引されて再循環する
排気の量が減少することも手伝つて、混合気を濃
くしなくても、火炎伝ぱ遅れが小さくなり、その
ばらつきも小さくなり、また、燃焼も安定するた
め、サイクルごとのトルク変動が小さくなり円滑
な運転状態が得られる。
以上は通気加熱が無い場合との比較において述
べた。
また、高負荷時には通気制御弁24が閉じ、二
つの気筒5a,5b間での圧縮行程中の作動室か
ら吸入行程中の作動室への連通路8を介しての加
熱された混合気のやり取りが阻止される。
実施例 第1〜5図に基づいて実施例について説明する
と、トロコイド状内周面1を有する二つのロータ
ハウジング2a,2bと、該ロータハウジング間
に位置するインタメデイエイトハウジング3と、
ロータハウジング2a,2bのインタメデイエイ
トハウジング3とは反対側に位置する二つのサイ
ドハウジング(図示せず)とをテンシヨンボルト
4で締め付けて二つの気筒5a,5bを構成し、
該二つの気筒中をエキセントリツクシヤフト(図
示せず)に支承されたロータ6a,6bがエキセ
ントリツクシヤフト回転角で180度の位相差をも
つて遊星回転運動し、該ロータ6a,6bのまわ
りに画成される三つずつの作動室が吸入、圧縮、
膨張、排気の四行程を順次行う。
前記インタメデイエイトハウジング3の両側面
には吸気ポート7a,7bが開口し、該吸気ポー
トには吸気管(図示せず)が接続され気筒5a,
5bへの吸気通路をなしており、該吸気管上流に
はスロツトルボデー(図示せず)が接続され、該
スロツトルボデー内の吸気通路には出力制御する
ための吸気絞り弁(図示せず)が設けられてい
る。吸気ポート7a,7b近傍には燃料噴射装置
のインジエクタ(図示せず)が設置され、空気の
充てん量に応じて該吸気ポート内に燃料を噴射す
る。
吸気ポート7a,7bより設定値遅れてロータ
6a,6bにより閉じられる位置に連通路8がイ
ンタメデイエイトハウジング3を貫通して、ロー
タ6a,6bの回転に応じて、一方の気筒5aの
圧縮行程中の作動室と他方の気筒5bの吸入行程
中の作動室との連通状態と、前記他方の気筒5b
の圧縮行程中の作動室と前記一方の気筒5aの吸
入行程中の作動室との連通状態とを交互に繰り返
すように設けられている。
該連通路8の位置設定の詳細は、ロータ6a,
6bはインタメデイエイトハウジング3とはロー
タ6a,6b側面の半径方向内方のランド部(図
示せず)により当接し、他の部分は非接触である
ので、連通路8は実質的にはロータ6a,6b輪
郭に沿つてロータ側面に装着されたサイドシール
(図示せず)により開閉されるので、連通路8の
開き時期は、該連通路が開臨しようとする作動室
のトレーリング側に位置するアペツクスシール
(図示せず)がトロコイド状内周面1に開口する
排気ポート(図示せず)を閉じてからサイドシー
ルによつて開かれるように設定すると、連通路8
を介しての排気の持ち込みを抑制することができ
効果的である。
また、連通路8の閉じ時期は、低回転高負荷時
の、閉じている後述する弁体9a,9bのすきま
からの圧縮漏れと、サイドシールが連通路8上を
通過するときの圧縮行程作動室からロータ6a,
6b側面とインタメデイエイトハウジング3との
間〓への吹き抜け圧縮漏れとによる出力低下が許
容値内に収まるように設定する。また、連通路8
はトロコイド状内周面1に近い位置にするほど閉
じるときにサイドシールが通過する時間が短かく
なり効果的である。
このようにして設定した一例が第1図であり、
ロータ6bが連通路8を開き始めてからロータ6
aが連通路8を閉じるまでの間、つまり、連通路
8が連通している間のロータ6a,6bの位相を
示している。ただし、図面が煩雑化するのを避け
るためロータ6a,6b輪郭により開閉されるも
のとして示してある。
ロータリエンジンは作動室が回転するため作動
室のトレーリング側に燃料液粒が集まりやすく、
この部分が過濃になつてしまうが、図示のように
連通路8をロータ6a,6bのリーデイング側で
開き、トレーリング側で閉じるような位置にする
と、燃料液粒を連通路8の後述するヒートパイプ
10放熱部13で加熱して気化を促進し、吸入行
程中の作動室の中央部に排出するので混合気生成
能力を高め作動室内混合気の均質化を助長するの
で効率よく燃焼させることができる。また、吸入
行程中の作動室内に連通路8を介して加熱されて
入つてきた混合気とは別の部分の混合気を圧縮行
程になつたときに別の気筒に排出するので混合気
の加熱効率が向上する。
以上のような位置設定の連通路8がロータ6
a,6bにより画成される作動室を連通している
ときの両作動室容積のエキセントリツクシヤフト
回転角に対する変化を示したものが第5図であ
る。一方のロータ6aまたは6bが連通路8を開
くときのエキセントリツクシヤフト回転角のとこ
ろで両方の作動室容積変化を示す曲線に接線c、
dを引いてみると、連通路8を開くところの接線
dの方が接線cよりも立つており、このことはロ
ータ6aまたは6bが連通路8を開く側の吸入行
程中の作動室のほうが吸入行程終期の作動室より
容積増大率が大きく圧力降下が大きいことを示し
ている。しかしながら、連通路8を開いた瞬間に
は残留排気の圧力によつて一時的に連通路8を介
して排気が吸入行程終期の作動室に吹き込まれる
かもしれないが、多くの割合の残留排気は連通路
8に比べて開口面積の大きい吸気ポート7aまた
は7b内に吸引され、前記容積増大率による効果
も重なつて圧力低下し、連通路8により連通する
一方の作動室と他方の作動室とが圧縮行程と吸入
行程の関係になれば、圧縮行程中の作動室から吸
入行程中の作動室に混合気が吹き抜ける。
次に、通気加熱装置49の構成について述べる
と、連通路8の軸方向中央部に交わるようにイン
タメデイエイトハウジング3外周から冷却水通路
11を通つておよそ半径方向にヒートパイプ挿入
孔12を設け、該ヒートパイプ挿入孔には、連通
路8内に露出する放熱部13にフイン14を有す
るヒートパイプ10が挿入される。該ヒートパイ
プにはヒートパイプ挿入孔12の小径部15に合
致する大径部16と、段部17に当接するフラン
ジ部18が設けられている。また、ヒートパイプ
挿入孔12の段部17より外方の大径部はねじ穴
19になつており、ヒートパイプ10のフランジ
部18より上方をその上方端部付近が冷却水通路
11中に露出するように挿入することのできる中
空を有する中空ボルト20を前記ねじ穴19に締
め込み、フランジ部18を段部17との間で締め
付けて冷却水が連通路8内に漏れないようにして
ある。そして、これらの加工・組立ての便宜上設
けられたねじ穴21には六角穴付きボルト22を
ガスケツト23を介して締め込み、冷却水が外部
に漏れないようにしてある。
なお、周知のように、ヒートパイプは、放熱部
(凝縮部)を上に、吸熱部(蒸発部)を下に配置
する方が、放熱部で凝縮した作動流体の吸熱部へ
の輸送に重力が利用できる作動効率が向上する
し、ウイツクレスの熱サイホン式ヒートパイプと
することもできる。よつて、設計上許されるので
あればそのように配置した方が効果的であること
はいうまでもない。
24は連通路8の作動室側開口部25a,25
bに近接して高負荷時に閉じ、低負荷時に開く通
気制御弁である。
該通気制御弁は、連通路8のヒートパイプ10
の放熱部13の両側に交わるように設けられた弁
体挿入孔26a,26bに回動自在に挿入された
連通路8の一部を担う連通孔27a,27bを有
する円柱状の弁体9a,9bと、該弁体を開閉駆
動するインタメデイエイトハウジング3上部に固
定されたアクチユエータ28とからなる。
該アクチユエータは吸気管負圧で作動するよう
に構成されており、29はケース30内を圧力室
31と大気圧室32とに区画するダイヤフラム、
33は該ダイヤフラムに一端を固定されガイド3
4に支持されたロツド、35は圧力室31に縮装
されたスプリング、36は圧力室31への吸気管
圧力導入管である。
そして、上記アクチユエータ28のロツド33
の先端は連接プレート37a,37b、レバー3
8a,38bを介してシヤフト39a,39bに
連結され、該シヤフトは弁体9a,9bの上下動
を規制するスペーサ管40a,40bを貫通して
先端が弁体9a,9bのシヤフト挿入孔41a,
41bにピン42a,42bにより連結されてい
る。
さらに、43a,43bはシヤフト39a,3
9bと、インタメデイエイトハウジング3上部に
ガスケツト44をはさんでボルト45により固定
されたカバー46との間に介装されたシールであ
り、ネジ47によりカバー46に締結されたシー
ル押え部材48a,48bにより固定されてい
る。
上記アクチユエータ28の圧力室31に導入さ
れる吸気管圧力はエンジン負荷に対応して変化す
るものであつて、負圧が設定値以上になる低負荷
時には、ダイヤフラム29はスプリング35の押
圧力に抗して圧力室31側に引き寄せられ、ロツ
ド33の引込み動作によりシヤフト39a,39
bを介して弁体9a,9bを開回動し、連通路8
を連通し始める。尚、第4図には弁体9a,9b
が全開している状態を示してある。
以上のように通気制御弁24が開いているとき
連通路8を通る通気はヒートパイプ10の放熱部
13により加熱され吸入行程中の作動室に排出さ
れる。ヒートパイプは小さな温度差でも多くの熱
を伝えることができ、見掛けの熱伝導率が銅の
100倍に達するものもあり、エンジン冷却水のよ
うな比較的低温の熱源からでも通気に大量の熱を
放出することができる。言い換えれば、冷却水温
に近い温度に通気を加熱することができるのであ
る。
この実施例ではインタメデイエイトハウジング
3の連通路8近くの冷却水通路11中にヒートパ
イプ10の吸熱部を設置しており、この部分の冷
却水通路11にはエンジン各部の温度を平均化さ
せるために冷却水加熱側で加熱された冷却水を通
しており、しかも、エンジン温度を適正に保つた
めの冷却水温度制御手段により制御された温度の
冷却水が通る部分でもある。該冷却水温度制御手
段としては、一般に、エンジンにより加熱された
冷却水のラジエータを通さないでのエンジン内へ
の再循環量をサーモスタツトにより自動制御する
手法がとられている。
以上のような構成によれば、エンジン始動時の
通気加熱の立ち上がり特性が向上する。従つて、
ヒートパイプ10の吸熱部は、冷却水通路の、エ
ンジン温度を適正に保つための冷却水温度制御手
段により冷却水温度が制御される部分の、冷却水
加熱側またはそれより下流中ならどこでもよく、
必要によつては冷却水加熱側に設置してもよい。
次に、吸気管負圧が設定値以下になつた高負荷
時には、スプリング35の押圧力によつてロツド
33が突出し、弁体9a,9bを閉回動し、連通
をしや断すると同時に、放熱部13を両気筒5
a,5bの作動室から隔離してしまう。
以上のようなものにおいて、エンジン始動時の
冷却水温度が低いときには十分な通気加熱を行う
ことができないので、吸気管圧力導入管36の中
途に、圧力室31に導入する圧力を必要に応じて
吸気管負圧から大気圧に切り換える三方ソレノイ
ド弁(図示せず)を介設し、水温センサ(図示せ
ず)により水温を検出し、設定温度以下時に圧力
室31に導入する圧力を前記三方ソレノイド弁に
より吸気管負圧から大気圧に切り換えて通気制御
弁24を閉じておく。
さらに、自動車用エンジンの場合にはエンジン
ブレーキ効果を向上させるため、吸気絞り弁開度
とエンジン回転数から減速状態を検出し、この場
合にも上記と同じようにして通気制御弁24を閉
じる。
また、必要とあらば、アイドリングまたはアイ
ドリングを除く低負荷時のみに通気制御弁24を
開くようにしてもよい。
尚、通気加熱装置49としてはデイーゼルエン
ジン始動用のグロープラグの如き電気加熱による
ものであつてもよい。
また、連通路8径を大きくしたい場合には、通
気制御弁24を、弁体挿入孔26a,26b内で
円柱体を該弁体挿入孔方向に抜き差しする形式の
ものにすればよく、弁体径を小さくしたい場合も
同様である。
発明の効果 以上に説明したように本発明によれば、吸気絞
り弁により出力制御する直列二気筒ロータリエン
ジンに、二つのロータの遊星回転運動に応じて、
一方の気筒の圧縮行程中の作動室と他方の気筒の
吸入行程中の作動室との連通状態と、前記他方の
気筒の圧縮行程中の作動室と前記一方の気筒の吸
入行程中の作動室との連通状態とを交互に繰り返
すインタメデイエイトハウジングを貫通する連通
路を設け、該連通路に高負荷時に閉じ低負荷時に
開く通気制御弁を設けたロータリエンジンにおい
て、放熱部を該連通路中に設置した通気加熱装置
を設けたことにより、低負荷時に、ポンプ損失を
さらに低減することができるとともに、実質的に
低圧縮比エンジンと化してしまうことに基因する
不都合を解消することができ、燃費改善が可能に
なり、また、高負荷時には応答性良く吸気加熱を
停止することができるので、従来の吸気管加熱に
比較して、充てん効率の低下やノツキング発生な
どの出力性能に対する熱的悪影響をはるかに小さ
くできる効果がある。
さらに、通気制御弁が、連通路両端の開口部
と、通気加熱装置の連通路中に設置した放熱部と
の間で開閉するものである場合には、前記出力性
能に対する熱的悪影響を完全に無くすることがで
きる。
また、エンジンが水冷式のものであり、通気加
熱装置が、ヒートパイプの一方を連通路中に、他
方を冷却水通路の、エンジン温度を適正に保つた
めの冷却水温度制御手段により冷却水温度が制御
される部分の、冷却水加熱側またはそれより下流
中に設置したものである場合には、冷却水が冷却
水温度制御手段により温度制御されるので、通気
加熱装置に特別な温度制御手段を必要とせず簡素
化でき、しかも、エンジン始動時の通気加熱の立
ち上がり特性が良好になる。また、ヒートパイプ
の放熱部は冷却水温度以上にはならず、通気制御
弁の動作に支障をきたすことはない。そして、ヒ
ートパイプは見掛けの熱伝導率が高く、燃焼によ
り加熱された冷却水から吸熱して通気に大量の熱
を放出して加熱することができるので、低負荷時
には、ラジエータから大気中に放散される損失熱
の一部を有効に回収することになり、冷却損失の
大きいロータリエンジンにおいて熱効率の改善に
つながる。
また、前記ヒートパイプがインタメデイエイト
ハウジングに内装されている場合には、エンジン
製造時および分解修理時に一体部品として扱える
ので非常に合理的であるとともに、ヒートパイプ
が外部に露出しないので損傷を防ぐことができ信
頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例ロータリエンジンの要
部を示す軸直角断面一部破砕断面図、第2図は第
1図のA−A断面図、第3図は第1図の上面図、
第4図は第1図のB−B断面図、第5図は本発明
一実施例ロータリエンジンにおいて連通路が二つ
の気筒の作動室を連通しているときの両作動室容
積のエキセントリツクシヤフト回転角に対する変
化を示す図である。 2a,2b…ロータハウジング、3…インタメ
デイエイトハウジング、5a,5b…気筒、6
a,6b…ロータ、8…連通路、9a,9b…弁
体、10…ヒートパイプ、11…冷却水通路、1
3…放熱部、24…通気制御弁、25a,25b
…開口部、27a,27b…連通孔、28…アク
チユエータ、33…ロツド、37a,37b…連
接プレート、38a,38b…レバー、39a,
39b…シヤフト、42a,42b…ピン、49
…通気加熱装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 吸気絞り弁により出力制御する直列二気筒バ
    ンケル型ロータリエンジンに、二つのロータの遊
    星回転運動に応じて、一方の気筒の圧縮行程中の
    作動室と他方の気筒の吸入行程中の作動室との連
    通状態と、前記他方の気筒の圧縮行程中の作動室
    と前記一方の気筒の吸入行程中の作動室との連通
    状態とを交互に繰り返すインタメデイエイトハウ
    ジングを貫通する連通路を設け、該連通路に高負
    荷時に閉じ低負荷時に開く通気制御弁を設けたロ
    ータリエンジンにおいて、放熱部を該連通路中に
    設置した通気加熱装置を設けたことを特徴とする
    二気筒ロータリエンジン。 2 通気制御弁が、連通路両端の開口部と、通気
    加熱装置の連通路中に設置した放熱部との間で開
    閉するものである特許請求の範囲第1項記載の二
    気筒ロータリエンジン。 3 エンジンが水冷式のものであり、通気加熱装
    置が、ヒートパイプの一方を連通路中に、他方を
    冷却水通路の、エンジン温度を適正に保つための
    冷却水温度制御手段により冷却水温度が制御され
    る部分の、冷却水加熱側またはそれより下流中に
    設置したものである特許請求の範囲第1項または
    第2項記載の二気筒ロータリエンジン。 4 ヒートパイプがインタメデイエイトハウジン
    グに内装されている特許請求の範囲第3項記載の
    二気筒ロータリエンジン。
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JPS6371521A (ja) * 1986-09-13 1988-03-31 Mazda Motor Corp エンジンの吸気装置
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