JPS6238190Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は脈動燃焼式給湯器に関し、特に、給
湯器の外穀を角型筐体とし該角型筐体の空間を最
大限に利用して貯湯槽、給、排気マフラー、送気
フアン等の必要器具のすべてを組込み騒音の消去
とともに給湯器のコンパクト化を図つたものであ
る。

従来のこの種の給湯器は燃焼音を消去するため
に給気側と排気側にそれぞれマフラーを設ける必
要があることから器体そのものが極めて大型化す
るものであつた。

この考案はかかる欠点の解消を目的としてなさ
れたもので、以下にその一実施例を図面に基づき
詳細に説明すると次のとおりである。

図面において１は給湯器の外穀である角型筐
体、５は一側にエアーチヤンバー２を結合し内部
には燃焼装置Ａと排気室３及び複数の排気１次マ
フラー４からなる熱交換器を備えた貯湯槽で、角
型筐体１のほゞ中央部に収納設置されている。６
は給気１次マフラー、７は給気２次マフラー、８
は排気２次マフラー、Ｆは送気フアンで給気１次
マフラー６と給気２次マフラー７の中間に介装さ
れており、これらの給気１次マフラー６と給気２
次マフラー７及び排気２次マフラー８、送気フア
ンＦは角型筐体１の両側隅角の空間部にそれぞれ
収納設置されている。また、９は点滅器でガスガ
バナ及び湯温で制御されるソレノイド式オンオフ
弁を内蔵している。１０は配管接続部で、上記貯
湯槽５の上部空間に設けられ器具側の配管と器外
の配管との接続が便利なように一側の壁を介して
接続金具が取付けられる。１１はエアーチヤンバ
ー２内に設置したガスチヤンバーで、このガスチ
ヤンバー１１には配管接続部１０からのガス供給
管１２を点滅器９を介して接続し、かつガスチヤ
ンバー１１から導出せるガス噴出ノズル１３を燃
焼装置Ａの混合室１４に臨ませて混合室１４のエ
アーチヤンバー２との隔壁１５に設けたデイスク
式振動弁等の空気弁Ｖの開閉動作による燃焼用空
気の給断とともに燃料ガスの給断を行うものであ
る。また、１６は燃焼装置Ａの燃焼室、１７は燃
焼室１６からの排気管で排気室３の下部に接続さ
れている。排気室３と複数の排気１次マフラー４
とは、それぞれの上部で連通している。１８は各
排気１次マフラー４の下部から取り出された排気
を一たん排気溜り３′に集合させたのち、排気溜
り３′から導出した排気を貯湯槽５外の排気２次
マフラー８の下部に連通させる接続管で、１９は
排気２次マフラーの上部から取り出された排気を
器外に排出する排気トツプ、また、２０は排気ト
ツプ１９と重合して設けた給気トツプであり、２
１は給気トツプ２０と給気１次マフラー６の下部
とを連通する接続管、２２は給気１次マフラー６
の上部と送気フアンＦとを接続する送気管、２３
は送気フアンＦと給気２次マフラー７を接続する
送気導管である。さらに、２４は給気２次マフラ
ー７とエアーチヤンバー２を接続する導管、２５
は配管接続部１０と貯湯槽５の下部を接続する給
水管、２６は貯湯槽５からの出湯を配管接続部１
０に導く出湯管、２７はエアーチヤンバー２の周
壁内面に張設した砂壁（たとえばコンクリート）
である。

上記構成において、使用にあたり、起動スイツ
チONでフアンＦが回転すると燃焼用空気が給気
トツプ２０、給気１次マフラー６、送気フアン
Ｆ、給気２次マフラー７、エアーチヤンバー２を
経て空気弁Ｖから混合室１４に噴出し、一方、ガ
ス点滅器９のガス弁は湯温が低いので開放され、
ガス供給管１２、ガスチヤンバー１１を経てガス
噴出ノズル１３から混合室１４に噴出されて、前
記燃焼用空気と混合室１４で充分混合され、燃焼
室１６へ送給される。混合気はこゝで図示しない
電極の火花等で着火し、その後は脈動的に給気、
燃焼、排気を繰返しながら燃焼が継続される。そ
の排気ガスを排気管１７を通じて貯湯槽５内に設
置せる排気室３と排気１次マフラー４に導き騒音
を消去しつゝ熱交換され、さらに、接続管１８を
介して貯湯槽５から排気２次マフラー８に導かれ
て減速、消音を行つて排気トツプ１９から器外へ
放出されるものである。また、貯湯槽５への給水
は配管接続部１０からの給水管２５を貯湯槽５の
下部に接続しこの給水管２５に水道水等を接続す
ることにより行い、貯湯槽５からの出湯は貯湯槽
５の上部から導出した出湯管２６を配管接続部１
０に導き、この配管接続部１０から台所、風呂等
へ配管して行うものである。実施例においては、
上記のように構成、作動するものであるが、構成
は上記実施例に限定されるものではなく、たとえ
ば器具内の配管を変更することによつて給気１次
マフラー６を排気マフラーとして利用できるもの
であつて、排気側の消音効果をさらに大きくする
ことができる。いずれにしても脈動燃焼に伴う騒
音は、給気マフラー、排気マフラーを重複して設
け、しかも、貯湯槽内でも充分な熱交換を行うも
のであるから脈動燃焼特有の騒音は著しく消去さ
れるとともにその外穀を角型筐体とし該角型筐体
内の空間内に貯湯槽、給気側マフラー、排気側マ
フラー、送気フアン、点滅器、電装箱等のすべて
の必要器具をその空間を最大限に利用して組込み
コンパクトにまとめたので、この種給湯器の小型
化が実現できる実用性がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示したもので、第
１図は一部切欠正面図、第２図は平面図、第３図
は側面図である。 １……角型筐体、２……エアーチヤンバー、Ａ
……燃焼装置、３……排気室、４……排気１次マ
フラー、５……貯湯槽、６……給気１次マフラ
ー、７……給気２次マフラー、８……排気２次マ
フラー、Ｆ……送気フアン、９……点滅器、１０
……配管接続部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角型筐体の中央部に内部に燃焼室と熱交換器を
   備えた貯湯槽を設置するとともに筐体の四隅角の
   空間部に給気１次及び２次マフラーと排気マフラ
   ー及び送気フアンをそれぞれ設置したことを特徴
   とする脈動燃焼式給湯器。