JPH0449496Y2 - - Google Patents

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JPH0449496Y2
JPH0449496Y2 JP1987054181U JP5418187U JPH0449496Y2 JP H0449496 Y2 JPH0449496 Y2 JP H0449496Y2 JP 1987054181 U JP1987054181 U JP 1987054181U JP 5418187 U JP5418187 U JP 5418187U JP H0449496 Y2 JPH0449496 Y2 JP H0449496Y2
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combustion gas
air
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/10Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically
    • F28D7/12Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically the surrounding tube being closed at one end, e.g. return type

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、内燃機関等を搭載した車両、トレ
ーラ等の車室、家庭用部屋、乾燥室、事務所、ビ
ニールハウス等の暖房装置、湯沸器等に適用され
る熱交換器に関する。
〔従来の技術〕
従来、例えば、特開昭61−188216号公報に開示
されているような車両暖房用熱交換器がある。こ
の車両暖房用熱交換器について、第2図及び第3
図を参照して概説する。
第2図において、車両暖房用熱交換器50につ
いては、吸熱通路内に熱流通路が配置されている
ものである。前記熱流通路は第1円筒51及び第
2円筒52によつて構成され、前記吸熱通路は第
3円筒53によつて構成されている。第1円筒5
1の一端に燃焼器55が連結され、燃焼器55の
燃焼ガスが第1円筒51内に送り込まれる。第1
円筒51の他端は折り返しガイド54を介して第
2円筒52の一端と連通し、第2円筒52の他端
にはガス出口56が連結されている。前記吸熱通
路を構成する第3円筒53の一端には冷風である
空気を取り入れる空気入口57が形成され、その
他端には温風である空気を送り出す空気出口59
が形成されている。通常、空気入口57にはブロ
ワ61から冷気Cが吹き込まれ、空気出口59か
らの温風Hは下流に配置された空調装置62に送
り込まれる。次いで、温風Hは空調装置62から
車両室内に送り込まれる。第3図は第2図の線
−における断面図である。第3図に示すよう
に、第1円筒51と第2円筒52との間には熱伝
達用フイン58が設けられ、第2円筒52と第3
円筒53との間には熱交換用フイン60が設けら
れている。
更に、先行技術として、例えば、本出願人によ
る出願である特願昭61−132664号(特開昭62−
293087号公報参照)に開示されているような熱交
換器である。この熱交換器については、図示して
いないが、空気取入パイプと空気送出パイプとを
備えた吸熱通路筒体内にフイン付き熱流通路筒体
を配置し、前記熱流通路筒体と燃焼器とを熱流通
路パイプによつて連絡し、前記熱流通路筒体を熱
流往路筒体とその外周の熱流復路筒体とから構成
し、更に前記熱流通路パイプは前記熱流通路筒体
に対して屈折状態に取付けられ且つ前記吸熱通路
筒体を貫通して配置されているものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、全掲特開昭61−188216号公報に
開示されている車両暖房用熱交換器50について
は、エンジンとは別の燃焼器55を設け、急速着
火システムと急速気化システムによつて速やかに
液体燃料を燃焼させ、この燃焼熱から効率的に且
つ迅速に暖房用空気を生成して車内に送り込み、
排気ガスが混入していないクリーンな暖房用空気
を送り込むことができるが、その反面、この熱交
換器50に挿通された燃焼器55に連結された第
1円筒51中には未気化燃料が残り、完全燃焼で
きずにカーボンが発生し、排気ガス中に臭いが発
生するという問題が生じることがある。また、先
行技術としての上記熱交換器についても、上記と
同様な問題点を有している。
この考案の目的は、上記の問題点を解消するこ
とであり、燃料を気化して気化燃料を燃焼させる
燃焼装置を設け、急速着火システムと急速気化シ
ステムによつて速やかに液体燃料を気化燃料に気
化して燃焼させ、この燃焼熱から効率的に且つ迅
速に暖房用空気を生成して、排気ガスが混入して
いないクリーンな暖房空気を車両、部屋等の室内
に送り込むものであり、特に、燃焼装置から送出
される燃焼ガスに含まれる未気化燃料を熱流通路
筒体において完全燃焼させ、カーボンの発生を防
止し、しかも臭いの発生を防止した熱交換器を提
供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記の問題点を解消し、上記の目
的を達成するために、次のように構成されてい
る。即ち、この考案は、流体取入部と流体送出部
とを備えた外筒内に熱流通路筒体を配置し、前記
熱流通路筒体内に燃焼装置の燃焼ガス送出口に連
結した燃焼ガス筒体を配置し、更に前記燃焼ガス
筒体内に内外周に順次に邪魔板を備え且つ多数の
通孔を長手方向に備えた燃焼パイプを配置したこ
とを特徴とする熱交換器に関し、更に具体的に詳
述すると、前記燃焼パイプの上流端部の設置位置
は前記燃焼装置における火災が当たる位置であ
り、また前記熱流通路筒体の内側及び外側にはフ
イン等の熱伝達手段が一体的に設けられているこ
とを特徴とする熱交換器に関する。
〔作用〕
この考案による熱交換器は、上記のように構成
されており、次のように作用する。即ち、この熱
交換器は、流体取入部と流体送出部とを備えた外
筒内に熱流通路筒体を配置し、前記熱流通路筒体
内に燃焼装置の燃焼ガス送出口に連結した燃焼ガ
ス筒体を配置し、更に前記燃焼ガス筒体内に内外
周に順次に邪魔板を備え且つ多数の通孔を長手方
向に備えた燃焼パイプを配置したので、前記燃焼
装置から送出される排気ガス即ち燃焼ガスに含ま
れている未気化燃料或いは前記燃焼ガス筒体にお
いて未燃焼燃料が液化した未気化燃料が前記邪魔
板に当たつて流れが阻止され、燃焼ガスは前記燃
焼パイプに設けた通孔を通つて前記燃焼パイプの
内部通路と、前記燃焼ガス筒体と前記燃焼パイプ
との間の通路とを順次に出入りして下流に流れ、
そこで未気化燃料が完全に燃焼され、熱交換器
内、即ち燃焼ガス筒体、熱流通路筒体内にカーボ
ンを発生させる現象は生じなく、また排気ガス中
の臭いの発生を防止することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この考案による熱交換
器の一実施例を詳述する。
第1図において、この考案による熱交換器が符
号10によつて全体的に示されている。この熱交
換器10については、例えば、デイーゼルエンジ
ン又はガソリンエンジンのエアクリーナ、単独の
エアクリーナ等を通じて取り入れる空気、あるい
は直接的に外気又は室内から取り入れる空気は、
ブロワの吸込口から遠心式送風機等のブロワによ
つて吸い込まれ、次いで、スクロールから熱交換
器10及び燃焼装置1に送り込まれるように構成
されている。燃焼用空気は燃焼装置1に送り込ま
れ、燃焼装置1で発生した燃焼ガスを下流に設置
された熱交換器10に送り込んで熱交換させて、
暖房等に供するものである。熱交換器10の一端
部に燃焼装置1を取付け、熱交換器10の他端部
にブロワのスクロールを直接的に連結している。
熱交換器10によつて暖められた空気即ち温風
(場合によつては、水即ち温水)は、温風送出口
即ち空気送出部14から暖房するべき室、例え
ば、内燃機関等を搭載した車両、トレーラ等の車
両、家庭用部屋、乾燥室、事務所、ビニールハウ
ス等の室内へと送り出される。熱交換器10は、
全体的に筒状に形成されており、主として熱交換
筒体である外筒2、外筒2内に配置された熱流通
路筒体8、及び熱流通路筒体8内に挿入配置され
た燃焼ガス筒体9から成る。熱交換器10におけ
る外筒2の一端部即ち空気取入部6には、送風機
即ちブロワのスクロールの出口が一体的に取付け
られ(図示省略)、また、外筒2の他端部には空
気送出部14が形成されている。熱交換器10に
ブロワが取付けられた側とは反対側には、燃焼装
置1が配置されている。燃焼装置1の燃焼筒19
は、燃焼ガス筒体9の直結して連結されている。
熱流通路筒体8の一端部にはカツプ状蓋体7が取
付けられ、熱流通路筒体8の他端部は外筒2の端
部壁32まで伸長している。従つて、燃焼ガス筒
体9に内側には燃焼ガス通路13が形成され、燃
焼ガス筒体9と熱流通路筒体8との間には熱伝達
通路11が形成され、及び熱流通路筒体8と外筒
2との間には熱交換通路即ち冷風を温風にする放
熱通路12が形成されている。また、放熱通路1
2と熱伝達通路11とは流体的には遮断された状
態に構成されている。熱流通路筒体8には内側と
外側とに熱伝達手段である放熱フイン5と受熱フ
イン15が設けられており、更にカツプ状蓋体7
にも内側と外側とに熱伝達手段である受熱フイン
3と放熱フイン4が設けられている。燃焼ガス筒
体9には、燃焼ガスを外部に排気するため燃焼ガ
ス排気口23が設けられている。燃焼ガス排気口
23には燃焼ガス排気パイプ28が連結されてお
り、該燃焼ガス排気パイプ28は放熱通路12及
び熱交換器10の外筒2を貫通して、例えば、外
部、エンジンの吸気系等に開放している。燃焼装
置1への燃焼用空気の供給は、空気取入パイプ2
7を通じて行われる。この考案による熱交換器1
0は、上記のような構成であるので、ブロワのス
クロールと熱交換器10とはほゞ直線的に連通し
ており、従つて温風の流れに対してもほゞ直線的
に連通することになる。また、燃焼装置1の燃焼
ガス送出口21と熱交換器10とはほゞ直線的に
連通しており、従つて燃焼ガスの流れに対しても
ほゞ直線的に即ちダイレクトスルーの状態に連通
することになる。
この考案による熱交換器10の構造について
は、円筒状の外筒2内に燃焼ガスが流れる円筒状
の筒体を配置した構成を有する。この筒体は、二
重筒体であり、円筒状の燃焼ガス筒体9とその外
周に配置された円筒状の熱流通路筒体8から成
る。燃焼装置1の燃焼ガス送出口21は、燃焼ガ
ス筒体9の一端部にほゞ直線状に直接的に取付け
られている。従つて、熱交換器10は、中央部に
燃焼装置1からの燃焼ガスが通る燃焼ガス通路1
3、中間部に燃焼ガスの燃焼熱を外周側に伝達す
る熱伝達通路11、及び外側部に燃焼熱を放熱し
て冷風を温風にする放熱通路12から構成されて
いる。しかも、燃焼ガス通路13、熱伝達通路1
1及び放熱通路12は、互いに同軸上に配置され
ている。外筒2は、熱交換器10の外側ケースを
構成しており、通常断熱材等(図示省略)で覆わ
れている。燃焼装置1が取付けられた側とは反対
側の熱流通路筒体8の端部には、内側に多数の受
熱フイン3及び外側に多数の放熱フイン4を備え
たカツプ状蓋体7が固定されている。この構造に
よつて、燃焼ガスの流れ通路即ち燃焼ガス通路1
3及び熱伝達通路11と加熱されて暖房に供され
る空気の流れ通路即ち放熱通路12とは、端部に
おいて完全に遮断されている。また、燃焼ガス筒
体9の端部と熱流通路筒体8の一端部とはカツプ
状蓋体7によつて導通しており、熱流通路筒体8
の他端部には燃焼ガス排出パイプ28に通じる燃
焼ガス排気口23が設けられている。更に、熱流
通路筒体8には、内側に多数の受熱フイン15が
配置され且つ外側に多数の放熱フイン5が配置さ
れている。これらの受熱フイン15及び放熱フイ
ン5は、熱流通路筒体8に一体的に設けられるこ
とが熱伝導の点から好ましい。熱流通路筒体8及
びカツプ状蓋体7に設けられた各々の受熱フイン
3,15及び放熱フイン4,5を整合状態に配置
すれば、燃焼ガスの流れは受熱フイン3,15に
よつて妨げられることなくスムースに流れること
ができる。また、燃焼ガスによつて暖められる空
気の流れも放熱フイン4,5によつて妨げられる
ことなくスムースに流れることができる。上記の
ようにブロワ、燃焼装置1及び熱交換器10は
ほゞストレート即ち直線的に配置されているの
で、温風及び燃焼ガスの流れを妨げることがな
い。
この考案による熱交換器10は、特に、次の構
成の点において特徴を有する。即ち、この熱交換
器10は、燃焼ガス筒体9内において、空気取入
部6と空気送出部14とを備えた熱交換通路筒体
即ち外筒2内に熱流通路筒体8を配置し、この熱
流通路筒体8内に燃焼装置1の燃焼ガス送出口2
1に連通した燃焼ガス筒体9を配置し、更に燃焼
ガス筒体9内に多数の通孔35を長手方向に備え
た燃焼パイプ16を配置し、しかも燃焼パイプ1
6の内外周囲に遮断板である邪魔板を設けたもの
であり、詳しくは、内側即ち内部通路の適宜の位
置に内側邪魔板34、及び燃焼パイプ16の外側
即ち燃焼パイプ16と燃焼ガス筒体9との間の通
路の適宜の位置に外側邪魔板33を順次に設置し
たものである。ところで、燃焼装置1の燃焼室3
1において気化燃料が燃焼しており、高負荷時、
即ち液体燃料が盛んに気化されて気化燃料が生成
され且つ燃焼用空気が大量に送り込まれて燃焼が
盛んになつた時には、その火災は燃焼ガス送出口
21を通じて燃焼ガス筒体9にまで伸びている。
火災の伸びる距離は、燃焼状態によつても異なる
が、通常、燃焼ガス送出口21からその直径Dの
2倍の長さ2Dである。この熱交換器10では、
燃焼パイプ16の上流端部36の設置位置が燃焼
装置1における火災が当たる位置であることを特
徴とするものである。この位置に燃焼パイプ16
を設置することによつて、火災と共に吹き出され
る未気化燃料或いは気化燃料が液化した未気化燃
料は、燃焼パイプ16の上流端部36に接触し、
下流に伸長する燃焼パイプ16の作用によつて完
全燃焼されることになる。詳しくは、この熱交換
器10を上記のように構成することによつて、燃
焼装置1から送出される燃焼ガスに含まれている
未気化燃料或いは燃焼ガス筒体9において未燃焼
燃料が液化した未気化燃料が外側邪魔板33及び
内側邪魔板34から構成される内外周の遮断板で
ある邪魔板に当たつて流れが阻止され、燃焼ガス
は燃焼パイプ16に設けた多数形成した通孔35
を通つて燃焼パイプ16の内部通路37と、燃焼
ガス筒体9と燃焼パイプ16との間の通路38と
を順次に出入りして下流に流れ、そこで未気化燃
料が完全に燃焼され、熱交換器10内、即ち燃焼
ガス筒体9、熱流通路筒体8内にカーボンを発生
させるような現象が生じなく、また臭いの発生を
防止することができる。言い換えれば、一種のト
ラツプ機能とアフタバーナ機能を有する再燃焼シ
ステムを構成することになる。また、外部に未燃
焼ガスを放出することがないので、完全上極めて
好ましいものである。この燃焼パイプ16の材質
については、熱膨張係数の小さく、熱容量が小さ
く、しかも断熱性がある材料、例えば、耐熱衝撃
性セラミツクスであるコージーライト(きん青
石)、炭化珪素等が好ましいものである。
また、燃焼装置1の構造については、詳細には
図示されていないが、例えば、次のような構成を
有しているものを使用することができる。燃焼装
置1は、セラミツク製の燃焼筒19から成る。燃
焼筒19を空気流通開口29を有する仕切板20
によつて気化室30と燃焼室31とに仕切り、例
えば、窒化珪素にタングステン等の抵抗線を埋め
込んで構成した気化用グロープラグを内蔵した気
化装置17を燃焼室31を貫通して配置し、気化
装置17によつて液体燃料を気化して生成された
気化燃料を噴出する燃料噴出口24を気化室30
に開口し、更に、気化室30には点火用グロープ
ラグ25を設置する。気化装置17内に設けられ
た気化用グロープラグによつて液体燃料を気化さ
せて気化燃料にすると共に、燃焼空気を取り入れ
て気化燃料と混合気を生成し、僅かに存在する油
滴あるいは混合気に点火用グロープラグ25によ
つて点火し、燃焼室31において混合気を完全に
燃焼させる。このような燃焼装置1を使用するこ
とによつて、液体燃料は急速に気化して気化燃料
となり、気化燃料は迅速に点火即ち着火され、迅
速な燃焼が可能になる。その結果、燃焼装置1は
直ちに燃焼ガスを熱交換器10に送り込むことが
できるようになる。
この考案による熱交換器10は、以上のように
構成されており、次のように作用する。
まず、ブロワが作動され、例えば、デイーゼル
エンジン又はガソリンエンジンのエアクリーナ、
単独のエアクリーナ等を通じて取り入れる空気、
あるいは直接的に外気又は室内から取り入れる空
気は、燃焼用空気として燃焼装置1の空気取入パ
イプ27から環状通路22に送り込まれ、この環
状通路22から燃焼筒19に多数形成された空気
導入孔26を通じて燃焼室31に吹き込まれる。
一方、液体燃料は気化装置17に内蔵された気化
用グロープラグによつて気化されて気化燃料にさ
れ、その気化燃料は気化装置17の燃料噴出口2
4から気化室30に噴出される。この気化燃料は
点火用グロープラグ25によつて点火され、次い
で、燃焼室31において気化燃料と燃焼用空気と
は混合気となつて、盛んな燃焼状態にされる。燃
焼装置1によつて発生した燃焼ガスは、燃焼ガス
送出口21から燃焼ガス筒体9内の燃焼ガス通路
13に吹き込まれる。燃焼ガス通路13に吹き込
まれた燃焼ガスは、燃焼パイプ16の上記の機能
によつて完全燃焼され、カーボンを発生すること
なく、燃焼ガス筒体9の燃焼ガス通路13からカ
ツプ状蓋体7によつて矢印方向にガイドされてU
ターンし、次いで、熱流通路筒体8内の熱伝達通
路11に送り込まれる。熱伝達通路11には受熱
フイン15が半径方向に多数設置されているの
で、燃焼ガスは受熱フイン15によつて燃焼熱を
奪われ、最後に燃焼ガス排気口23から熱交換器
10の外部に放出される。例えば、熱交換器10
が車両に適用される場合には、放出される燃焼ガ
ス即ち排気ガスをエンジンの吸気系(図示省略)
に送り込んで更に完全に燃焼することもできる。
一方、暖房用空気はブロワによつて空気取入部6
から送り込まれ、外筒2内に位置するカツプ状蓋
体7の放熱フイン4の間を通り抜け、放熱通路1
2に吹込まれる。次いで、送り込まれた空気、放
熱通路12内に設置されている放熱フイン5の間
を通つて流れる。暖房用空気は放熱フイン5の間
を通つて放熱フイン5から燃焼熱を吸熱して即ち
奪つて暖められる。暖められた空気は温風となつ
て、最後に、空気送出部14から所定の暖房すべ
き室、乾燥室等に送り出される。更に、温風用空
気の送り込み流量従つて温風流量は、適宜な調節
手段によつて調節されるものであり、所定の暖房
すべき室、乾燥室等の室の状況、所定の要求量に
応じて調節することができる。勿論、調節手段
は、手動的に制御するか、又は所定の暖房すべき
室、乾燥室等の室に設置された温度センサー、タ
イマ等に連動して自動的に制御するように構成す
ることもできる。
以上のように、この考案による熱交換器の実施
例について詳述したが、この考案による熱交換器
は必ずしもこれらの細部に限定されるものではな
い。例えば、上記実施例では、燃焼装置の燃焼ガ
スと暖房用空気との熱交換について説明したが、
水との熱交換にも適用できるものであることは勿
論である。図では、熱交換器における燃焼ガス筒
体、熱流通路筒体及び外筒については、流量面
積、流れ抵抗、流速、フインの取付け、数及び形
状等を考慮して最も好ましい円筒状に形成されて
いるが、場所の制約がある場合には、その他の形
状、例えば、角筒状、楕円筒状であつてもよい。
また、熱交換器を水平に設置した状態が示されて
いるが、必ずしも水平である必要はなく、斜め方
向に設置されてもよく、また竪型、例えば、燃焼
器を上部に且つ下部にブロワを設置してもよいこ
とは勿論である。燃焼装置を熱交換器に対して熱
交換器の一端にストレートに配置しているが、取
付け角度については何ら限定されるものでないこ
とは勿論である。更に、蓋体の受熱フイン及び放
熱フインの数についても必ずしも筒体内及び吸熱
通路内に設けた受熱フイン及び放熱フインの数と
同数にする必要もないことは勿論である。両者の
受熱フイン及び放熱フインを整合状態に配置させ
てもよく、場合によつてはその必要もない。更
に、受熱フイン及び放熱フインの形状についても
種々に形成できることも勿論である。
〔考案の効果〕
この考案による熱交換器は、上記のように構成
されており、次のような効果を有する。即ち、こ
の熱交換器は、流体取入部と流体送出部とを備え
た外筒内に熱流通路筒体を配置し、前記熱流通路
筒体内に燃焼装置の燃焼ガス送出口に連結した燃
焼ガス筒体を配置し、更に前記燃焼ガス筒体内に
内外周に順次に邪魔板を備え且つ多数の通孔を長
手方向に備えた燃焼パイプを配置したので、前記
燃焼装置から送出される燃焼ガスに含まれている
未気化燃料或いは前記燃焼ガス筒体において未燃
焼燃料が液化した未気化燃料が前記邪魔板に当た
つて流れが阻止され、燃焼ガスは前記燃焼パイプ
に設けた通孔を通つて前記燃焼パイプの内部通路
と、前記燃焼ガス筒体と前記燃焼パイプとの間の
通路とを順次に出入りして下流に流れ、そこで未
気化燃料が完全に燃焼され、熱交換器内、即ち燃
焼ガス筒体、熱流通路筒体内にカーボンを発生さ
せるような現象が生じなく、また臭いの発生を防
止することができる。また、前記燃焼パイプを前
記燃焼装置における火災が当たる位置に設定する
ことによつて、火災と共に吹き出される未気化燃
料或いは気化燃料が液化した未気化燃料は、前記
燃焼パイプの上流端部に接触し、完全燃焼される
ことになる。従つて、前記燃焼ガス筒体内にカー
ボンが発生するような現象は防止される。言い換
えれば、この前記燃焼パイプは、一種のトラツプ
機能とアフタバーナ機能を有する再燃焼システム
を構成することになると共に、一種のサイレンサ
ーの機能も有し、騒音の発生を抑え、騒音防止と
して役立つものである。更に、温風の流れはダイ
レクトスルー即ち直線的に流すことができ、空気
に対して低抵抗の配管を提供でき、温風の圧力損
失は大きく低減でき、空気の流入ベクトルを弱め
ることがなく、空気をスムースに前記放熱フイン
の間に流入させることができ、温風の流れは妨げ
られることなく極めて流暢に即ちスムースに流れ
ることができ、そのため特に暖房用ブロワは送風
能力の小さいもので済み、小型に構成することが
きると共に、燃焼ガスと温風にされるべき空気と
は効果的に熱交換を行うことができる。それ故
に、例えば、暖房装置の作動後、直ちに且つ極め
て迅速に暖房等に供することができるようにな
る。しかも、装置自体を極めてコンパクトに構成
することができると共に、構造を簡素化すること
ができ、しかもそれだけ安価に製造することがで
きる。また、前記筒体の端部には内側に受熱フイ
ン及び外側に放熱フインを備えたカツプ状の蓋体
が固定されているので、前記筒体全長にわたつて
熱伝達面積を効果的に広くすることができ、熱交
換は極めて良好に且つ効果的に行われる。しか
も、装置全体の構造が極めて簡単であり、取り扱
いも容易であり、故障等も少なく、メインテナン
ス等も容易であると共に、特に、前記熱交換器か
ら放出される燃焼ガスは完全燃焼されており、安
全上好ましいと共に、周囲環境を排気ガスによつ
て汚染することがない等、種々の効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による熱交換器の一実施例を
示す平面図、第2図は従来の車両暖房用熱交換器
の一例を示す断面図、及び第3図は第2図の線
−に於ける断面図である。 1……燃焼装置、2……外筒、3,15……フ
イン(受熱フイン)、4,5……フイン(放熱フ
イン)、6……空気取入部、7……カツプ状蓋体、
8……熱流通路筒体、9……燃焼ガス筒体、10
……熱交換器、11……熱伝達通路、12……放
熱通路、13……燃焼ガス通路、14……空気送
出部、16……燃焼パイプ、17……気化装置、
18……外筒、19……燃焼筒、20……仕切
板、21……燃焼ガス送出口、22……環状通
路、23……燃焼ガス排気口、24……燃料噴出
口、25……点火用グロープラグ、26……空気
導入孔、27……空気取入パイプ、28……燃焼
ガス排気パイプ、29……空気流通開口、30…
…気化室、31……燃焼室、33……邪魔板(外
側)、34……邪魔板(内側)、35……通孔、3
6……上流端部、37……内部通路、38……通
路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 流体取入部と流体送出部とを備えた外筒内に
    熱流通路筒体を配置し、前記熱流通路筒体内に
    燃焼装置の燃焼ガス送出口に連結した燃焼ガス
    筒体を配置し、更に前記燃焼ガス筒体内に内外
    周に順次に邪魔板を備え且つ多数の通孔を長手
    方向に備えた燃焼パイプを配置したことを特徴
    とする熱交換器。 (2) 前記燃焼パイプの上流端部の設置位置は前記
    燃焼装置における火炎が当たる位置であること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の熱交換器。 (3) 前記熱流通路筒体の内側及び外側にはフイン
    等の熱伝達手段が一体的に設けられていること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の熱交換器。
JP1987054181U 1987-04-11 1987-04-11 Expired JPH0449496Y2 (ja)

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