JPH0521608Y2 - - Google Patents

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JPH0521608Y2
JPH0521608Y2 JP1990038999U JP3899990U JPH0521608Y2 JP H0521608 Y2 JPH0521608 Y2 JP H0521608Y2 JP 1990038999 U JP1990038999 U JP 1990038999U JP 3899990 U JP3899990 U JP 3899990U JP H0521608 Y2 JPH0521608 Y2 JP H0521608Y2
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expansion chamber
exhaust pipe
rear part
exhaust
pipe
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、2サイクルエンジンを備えた自動二
輪車の排気管構造に関するものである。
従来技術 2サイクルエンジンを備えた自動二輪車の排気
管には、例えば実開昭63−12623号公報に示され
ているように、その中間部、エンジンの排気口か
ら所定長さの位置に大径の排気膨張室が設けられ
ている。この膨張室は、排気中の圧力波をエンジ
ンの排気口側へ反射させ、正または負の反射波を
適当な時期に排気口に到達させて、新気の吹き抜
けを防止しまたは燃焼ガスの吸いだしを助けてエ
ンジンの出力を向上させるために設けられる。
しかし反面、排気中に含まれている種々の周波
数の騒音のうち或る周波数域のものが膨張室にお
ける共鳴によつて増巾され、可聴周波数域の騒音
を生ずることがある。この騒音を低下させるため
に消音効果の高い消音器を用いると、排気抵抗が
増加してエンジン出力が低下する。また排気管か
ら側方にサイドブランチを突出させ該サイドブラ
ンチの共鳴によつて騒音エネルギを吸収させるこ
とも知られているが(例えば実公昭60−27766号
公報)、排気管は車体に沿い種々の車体構成部材、
整備品等との干渉を避けつつ後方へ延出させなけ
ればならないので、排気管に上記のようなサイド
ブランチが突出していることは排気管配設上の妨
げとなる。
解決しようとする課題 従つて本考案は、エンジン出力の低下を招くこ
となく、かつ排気管の配設を妨げるような突出部
を備えずに、膨張室によつて生ずる騒音を有効に
低下させることのできる自動二輪車の排気管を提
供しようとするものである。
課題を解決するための手段および作用 このため、本考案においては、エンジンの排気
口から後方へ延び中間部に大径の膨張室を有する
自動二輪車の排気管において、前記膨張室の後部
を後方に向かつて漸次先細りに形成し、該後部に
小径の後部排気管を接続し、該後部排気管と前記
膨張室とにまたがつてこれらに沿つてその外側を
包囲する外管部材を設けて、該外管部材と前記膨
張室後部との間に該膨張室後部に沿つて連続した
環状の密閉空間を形成し、かつ該密閉空間を前記
膨張室後部に連通させる。
この考案によれば、膨張室が密閉空間に連通し
ているので、膨張室の固有周波数がより低い方へ
変化する。従つて排気中の騒音成分のうちもとも
と騒音レベルの低いより低周波数のものと共鳴さ
せ、もしくは共鳴周波数を可聴周波数を越えた範
囲まで移行させて、発生騒音を抑えることができ
る。
上記密閉空間は膨張室にその後部において連通
しているので、前述したような膨張室本来の機能
に影響を及ぼすことなく、また排気の抵抗となる
こともないので、エンジン出力が低下することは
ない。
また該密閉空間は外管部材により、膨張室の先
細りの後部とこれにに接続された小径の後部排気
管に沿つてその外側を包囲するように形成されて
いるので、排気管の外側に大きく突出する部分が
なく、従つて排気管を他の部材と干渉することな
く容易に車体に沿わせて配設することができる。
さらに膨張室と後部排気管と外管部材とで排気管
後部の構造を強固に構成できる。
実施例 以下、本考案を図示の実施例について説明す
る。
第1図は本考案による排気管を備えた自動二輪
車の全体側面図である。1は車体フレームで、そ
の前端のヘツドパイプ2にフロントフオーク3が
ハンドル4により操向可能に枢支され、フロント
フオーク3の下端に前輪5が懸架されている。車
体フレーム1の後部にはスイングアーム6を介し
て後輪7が懸架されている。前、後車輪5,7間
において、車体フレーム1の中央部にエンジン8
が搭載されている。このエンジン8は、側面から
見てV字状に配設されたシリンダ9,9を有する
V型2サイクルエンジンで、その出力軸は伝動機
構10を介して後輪7に連動している。シリンダ
9,9の排気口11,11にそれぞれ排気管1
2,12が接続されている。これらの排気管12
は前方から順に前部排気管13、膨張室14、後
部排気管15およびマフラ16を連接して形成さ
れ、各排気管12の膨張室14がエンジン8の下
方に左右に並べて配設され、これらの膨張室14
からそれぞれ後部排気管15が後輪7の左側およ
び右側に沿つて後方へ延びマフラ16を経て車体
後方へ向つて開口している。
車体上部には燃料タンク17およびシート18
が設けられており、シート18の下部周辺部はシ
ートカウル19によつて覆われている。シートカ
ウル19の後端下面からナンバープレートブラケ
ツト20が垂下しており、該ブラケツト20の後
面にナンバープレートが取付けられる。ナンバー
プレートブラケツト20の左右両端にはそれぞれ
ウインカランプ21が後述するようにウインカ取
付板22を介して取付けられている。車体前部は
フロントカウル23によつて覆われている。
次に、第2図および第3図により、排気管12
の膨張室14近傍の構造について説明する。前記
のように前部排気管13の後端に接続された膨張
室14は、半円筒状の上下各半体をフランジ部2
4に沿つて接合して前後方向に長い筒状に形成さ
れ、その径は前部排気管13の径より大きくなつ
ている。前部排気管13から膨張室14に入る排
気はここで膨張し、前述のように反射波が適当な
タイミングで排気口11に達してエンジンの出力
向上効果が得られる。膨張室14の後半部は後方
にいくにつれて漸次先細りになつており、最も細
くなつた後端部に接続管25を介して前記後部排
気管15が接続されている。接続管25部分は排
気管12全体の中で最も内径の小さい部分であ
る。
膨張室14の上記先細りになつた後半部14a
から接続管25の後端部へかけては、その外方に
径方向に間隔を隔てて筒状の外管部材26が被嵌
されている。この外管部材26も半円筒状の各半
体をフランジ部27に沿つて接合して形成され、
前端を膨張室14の前記先細り部分14aの前部
の大径部分の外周面に、後端を接続管25の後端
部の外周面に、それぞれ溶接により気密に接合さ
れている。従つて外管部材26と膨張室14の後
部すなわち先細り部分14aおよび接続管25と
の間に第2図に示すように先細り部分14aに沿
つて連続した環状の密閉空間28が形成されてい
る。そして接続管25の管壁に穴29が穿設され
ており、該穴29を通じて膨張室14の内部と密
閉空間28とが連通している。このように膨張室
14の内部が穴29を通じて密閉空間28を連通
することにより、前述のように膨張室14の固有
周波数が低くなり、排気中の騒音成分のうちもと
もと騒音レベルの低い低周波数のものと共鳴する
ようになり、もしくは共鳴周波数が可聴周波数を
越えた領域まで移行して、騒音の発生が有効に抑
制される。
さらに、密閉空間28は膨張室14より後方に
おいて排気管内に連通しているので、膨張室14
の出力向上機能に影響せず、また密閉空間28を
設けたことにより排気抵抗が増すこともなく、エ
ンジン出力の低下を招くことはない。また、密閉
空間28を形成する外管部材26は膨張室14の
先細り部分14aから排気管12全体の中で最も
径の小さな接続管25部分へかけて設けられるの
で、外管部材26の外径は膨張室14の外径と同
程度となり、排気管12中に特に径の大きい部分
が生ずることがないので、排気管の配設に支障を
来たすことがない。しかも膨張室後部から小径の
後部排気管15に至る部分が外管部材26で補強
されるので排気管後部の構造が強固になる。
第4図ないし第6図は、車体後部の左右両側に
配設されているウインカランプ21の取付構造を
示す。第4図において30は車体後部を形成する
フレーム部材であり、シートカウル19によつて
覆われている。リブ20aを有するナンバープレ
ートブラケツト20が上端をフレーム部材30に
連結されて垂下しており、このナンバープレート
ブラケツト20の左右両側においてそれぞれウイ
ンカ取付板22がフレーム部材30に取付けられ
て下方に延びている。ウインカ取付板22の後部
にはこれに直角に内側へ突出した隔壁部31を介
して内板32がウインカ取付板22に平行に設け
られている。そしてウインカ取付板22、隔壁部
31および内板32によつて形成された空所33
の後方の開口面はナンバープレートブラケツト2
0によつて覆われ、該空所33の上部はシートカ
ウル19内に開口する開口部34となつている。
ウインカランプ21はラバーマウント35を介
してウインカ取付板22の外側面に取付けられる
が、このラバーマウント35には中央部にねじ挿
通孔36が設けられ、後部にコード挿通孔37が
設けられている。ねじ挿通孔36の周辺部は第5
図に示すように内側へ突出し、この突出部の上下
にそれぞれフランジ部38が設けられており、前
記突出部をウインカ取付板22の穴に通してラバ
ーマウント35の本体部とフランジ部38との間
にウインカ取付板22を挟み付けることにより、
ラバーマウント35がウインカ取付板22に取付
けられる。そしてこのようにして取付けられたラ
バーマウント35のねじ挿通孔36にワツシヤ3
9を介して取付ねじ40を挿通し、該取付ねじ4
0をウインカランプ21のねじ部に螺着させるこ
とにより、ウインカランプ21がウインカ取付板
22に取付けられる。
この時、前記コード挿通孔37は隔壁部31よ
りも前方に位置し、ウインカ取付板22に設けら
れた穴41(第6図)を介して前記空所33に連
通しているので、ウインカランプ21に接続され
たコード42はコード挿通孔37、穴41を通し
て空所33内に導かれ、空所33内を上方へ延び
て開口部34に達し、該開口部34近傍に設けら
れているカプラ43に接続される。空所33はウ
インカ取付板22、ナンバープレートブラケツト
20によつて覆われているので、コード42が外
部に露出して外観を損うことがない。
考案の効果 以上の通り、本考案においては、エンジンの排
気口から後方へ延び中間部に大径の膨張室を有す
る自動二輪車の排気管において、前記膨張室の後
部を後方に向かつて漸次先細りに形成し、該後部
に小径の後部排気管を接続し、該後部排気管と前
記膨張室とにまたがつてこれらに沿つてその外側
を包囲する外管部材を設けて、該外管部材と前記
膨張室後部との間に該膨張室後部に沿つて連続し
た環状の密閉空間を形成し、かつ該密閉空間を前
記膨張室後部に連通させたので、膨張室が密閉空
間に連通することにより、膨張室の固有周波数が
より低い方へ変化し、従つて排気中の騒音成分の
うちもともと騒音レベルの低いより低周波数のも
のと共鳴させ、もしくは共鳴周波数を可聴周波数
を越えた範囲まで移行させて、膨張室の共鳴によ
り発生する騒音を、エンジン出力の低下を招くこ
となく、有効に抑制することができる。しかも共
鳴周波数を上記のように低下させ得る大容量の密
閉空間を、外管部材により、排気管に特に大径の
部分もしくは突出部分を設けることなく形成でき
るので、排気管を他の部材と干渉することなく容
易に車体に沿わせて配設することができ、さらに
外管部材により排気管後部の構造が強化される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による排気管を備えた自動二輪
車の全体側面図、第2図は排気管の膨張室近傍の
一部欠截側面図、第3図は第2図の−線に沿
う拡大横断面図、第4図は車体後部のウインカラ
ンプ取付構造を示す側面図、第5図および第6図
はそれぞれ第4図の−線および−線に沿
う断面図である。 1……車体フレーム、2……ヘツドパイプ、3
……フロントフオーク、4……ハンドル、5……
前輪、6……スイングアーム、7……後輪、8…
…エンジン、9……シリンダ、10……伝動機
構、11……排気口、12……排気管、13……
前部排気管、14……膨張室、15……後部排気
管、16……マフラ、17……燃料タンク、18
……シート、19……シートカウル、20……ナ
ンバープレートブラケツト、21……ウインカラ
ンプ、22……ウインカ取付板、23……フロン
トカウル、24……フランジ部、25……接続
管、26……外管部材、27……フランジ部、2
8……密閉空間、29……穴、30……フレーム
部材、31……隔壁部、32……内板、33……
空所、34……開口部、35……ラバーマウン
ト、36……ねじ挿通孔、37……コード挿通
孔、38……フランジ部、39……ワツシヤ、4
0……取付ねじ、41……穴、42……コード、
43……カプラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンの排気口から後方へ延び中間部に大径
    の膨張室を有する自動二輪車の排気管において、
    前記膨張室の後部を後方に向かつて漸次先細りに
    形成し、該後部に小径の後部排気管を接続し、該
    後部排気管と前記膨張室とにまたがつてこれらに
    沿つてその外側を包囲する外管部材を設けて、該
    外管部材と前記膨張室後部との間に該膨張室後部
    に沿つて連続した環状の密閉空間を形成し、かつ
    該密閉空間を前記膨張室後部に連通させたことを
    特徴とする自動二輪車の排気管。
JP1990038999U 1990-04-13 1990-04-13 Expired - Lifetime JPH0521608Y2 (ja)

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JP1990038999U JPH0521608Y2 (ja) 1990-04-13 1990-04-13

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JPH02131016U JPH02131016U (ja) 1990-10-30
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ID=31547507

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS621380U (ja) * 1985-06-19 1987-01-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59142414U (ja) * 1983-03-15 1984-09-22 川崎重工業株式会社 オ−トバイ用マフラ−

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