JPH05215673A - 低圧放電管及びそれを用いた原子吸光分光光度計 - Google Patents
低圧放電管及びそれを用いた原子吸光分光光度計Info
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- JPH05215673A JPH05215673A JP4046065A JP4606592A JPH05215673A JP H05215673 A JPH05215673 A JP H05215673A JP 4046065 A JP4046065 A JP 4046065A JP 4606592 A JP4606592 A JP 4606592A JP H05215673 A JPH05215673 A JP H05215673A
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- H01J61/325—U-shaped lamps
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- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/17—Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
- G01N21/25—Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
- G01N21/31—Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発光線ゼーマン法を利用した原子吸光分光光
度計で複数のランプを光源部に装着できるようにして汎
用性を高めたり、連続分析を可能にする。 【構成】 光源部のランプホルダ12に低圧放電管14
とホローカソードランプ16とが合計で複数本装着され
ており、ランプホルダ12を回転させることによって任
意のランプが測定用光源位置に位置決めされる。低圧放
電管14を光源とした場合にはゼーマン法によるバック
グラウンド補正を行なうことができるように、光源に磁
場を作用させる永久磁石又は電磁石24を配置し、測定
光路に偏光部26を配置して原子化部18に送る測定光
の偏光方向を原子吸光測定時とバックグラウンド補正時
とで切り換える。
度計で複数のランプを光源部に装着できるようにして汎
用性を高めたり、連続分析を可能にする。 【構成】 光源部のランプホルダ12に低圧放電管14
とホローカソードランプ16とが合計で複数本装着され
ており、ランプホルダ12を回転させることによって任
意のランプが測定用光源位置に位置決めされる。低圧放
電管14を光源とした場合にはゼーマン法によるバック
グラウンド補正を行なうことができるように、光源に磁
場を作用させる永久磁石又は電磁石24を配置し、測定
光路に偏光部26を配置して原子化部18に送る測定光
の偏光方向を原子吸光測定時とバックグラウンド補正時
とで切り換える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は試料物質中の含有金属元
素の定量を行なう原子吸光分光光度計と、原子吸光分光
光度計の光源として用いられる低圧放電管に関するもの
である。
素の定量を行なう原子吸光分光光度計と、原子吸光分光
光度計の光源として用いられる低圧放電管に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】原子吸光分光光度計では光源としてホロ
ーカソードランプが一般に用いられているが、低圧放電
管も用いられる。低圧放電管は、図1に示されるよう
に、U字型をなして密閉された光透過性ランプ管2中に
金属又はハロゲン化物などの金属塩4が蒸発可能な状態
でアルゴンなどの希ガスとともに封入されている。アル
ゴンは例えば40mmHg程度の圧力で封入されてい
る。ランプ管2の湾曲部分には金属又は金属塩4を収納
する部分が設けられ、ランプ管2の直線部分の基端部か
ら電極6a,6bがランプ管2中に導入されている。ラ
ンプ管2にはランプの点灯を安定させるためにヒータワ
イヤ8が巻き付けられている。
ーカソードランプが一般に用いられているが、低圧放電
管も用いられる。低圧放電管は、図1に示されるよう
に、U字型をなして密閉された光透過性ランプ管2中に
金属又はハロゲン化物などの金属塩4が蒸発可能な状態
でアルゴンなどの希ガスとともに封入されている。アル
ゴンは例えば40mmHg程度の圧力で封入されてい
る。ランプ管2の湾曲部分には金属又は金属塩4を収納
する部分が設けられ、ランプ管2の直線部分の基端部か
ら電極6a,6bがランプ管2中に導入されている。ラ
ンプ管2にはランプの点灯を安定させるためにヒータワ
イヤ8が巻き付けられている。
【0003】この低圧放電管の発光は矢印で示されるよ
うに、直線部分を含む面内で直線部分と直交する方向に
取り出される。そのため、ランプ強度を強くすると前後
のランプ管の直線部分からの光が自己吸収を起こし、取
り出される光強度が弱くなって分析感度が低下する。
うに、直線部分を含む面内で直線部分と直交する方向に
取り出される。そのため、ランプ強度を強くすると前後
のランプ管の直線部分からの光が自己吸収を起こし、取
り出される光強度が弱くなって分析感度が低下する。
【0004】原子吸光分析ではバックグラウンドを補正
する方法として、D2法、自己吸収法(SR法)、及び
ゼーマン法の3種類がある。D2法では光源としてホロ
ーカソードランプとD2ランプを用い、自己吸収法では
ホローカソードランプのみで放電電流値を変える。ゼー
マン法には大きく分けて発光線ゼーマン法と吸光線ゼー
マン法があるが、発光線ゼーマン法によるものでは光源
として専用の低圧放電管が使用される。発光線ゼーマン
法では磁場内に置かれた光源から放射される光がゼーマ
ン効果により波長分離することを利用する。発光線ゼー
マン法を用いる場合、図1の低圧放電管を用いると光源
部にホローカソードランプを装着することができない。
そのため発光線ゼーマン法による原子吸光分光光度計で
は限られた元素の分析しかできない。また、発光線ゼー
マン法では磁場中に光源を置かなければならないため、
1種類のランプしか装着できない。
する方法として、D2法、自己吸収法(SR法)、及び
ゼーマン法の3種類がある。D2法では光源としてホロ
ーカソードランプとD2ランプを用い、自己吸収法では
ホローカソードランプのみで放電電流値を変える。ゼー
マン法には大きく分けて発光線ゼーマン法と吸光線ゼー
マン法があるが、発光線ゼーマン法によるものでは光源
として専用の低圧放電管が使用される。発光線ゼーマン
法では磁場内に置かれた光源から放射される光がゼーマ
ン効果により波長分離することを利用する。発光線ゼー
マン法を用いる場合、図1の低圧放電管を用いると光源
部にホローカソードランプを装着することができない。
そのため発光線ゼーマン法による原子吸光分光光度計で
は限られた元素の分析しかできない。また、発光線ゼー
マン法では磁場中に光源を置かなければならないため、
1種類のランプしか装着できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発光線ゼーマン法を利
用する原子吸光分光光度計では、光源が図1に示される
形状の低圧放電管であるため、分析可能な元素数が少な
くなり、汎用性がなくなる。また、光源部にランプを1
本しか装着することができないため、試料を変えて順次
連続的に分析をするといった操作を行なうことができな
い。そして、図1の形状では発光強度を強くすることが
できず、分析感度(S/N比)を上げるのが困難であ
る。
用する原子吸光分光光度計では、光源が図1に示される
形状の低圧放電管であるため、分析可能な元素数が少な
くなり、汎用性がなくなる。また、光源部にランプを1
本しか装着することができないため、試料を変えて順次
連続的に分析をするといった操作を行なうことができな
い。そして、図1の形状では発光強度を強くすることが
できず、分析感度(S/N比)を上げるのが困難であ
る。
【0006】本発明は少なくとも発光線ゼーマン法を利
用してバックグラウンド補正を行なうことのできる原子
吸光分光光度計において、分析可能な元素数を増やし、
複数のランプを光源部に装着できるようにして汎用性を
高めたり、連続分析を可能にすることを目的とするもの
である。本発明はまた、発光線ゼーマン法を利用してバ
ックグラウンド補正を行なう原子吸光分光光度計に光源
として用いるのに適した低圧放電管を提供することを目
的とするものである。
用してバックグラウンド補正を行なうことのできる原子
吸光分光光度計において、分析可能な元素数を増やし、
複数のランプを光源部に装着できるようにして汎用性を
高めたり、連続分析を可能にすることを目的とするもの
である。本発明はまた、発光線ゼーマン法を利用してバ
ックグラウンド補正を行なう原子吸光分光光度計に光源
として用いるのに適した低圧放電管を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】ゼーマン法を利用してバ
ックグラウンド補正をするのに適した放電管として、本
発明ではU字型の密閉された光透過性ランプ管中に金属
又は金属塩が蒸発可能な状態で希ガスとともに封入さ
れ、ランプ管の湾曲部分から外方向で直線部分に平行な
方向に発光を取り出すように構成された低圧放電管を使
用する。
ックグラウンド補正をするのに適した放電管として、本
発明ではU字型の密閉された光透過性ランプ管中に金属
又は金属塩が蒸発可能な状態で希ガスとともに封入さ
れ、ランプ管の湾曲部分から外方向で直線部分に平行な
方向に発光を取り出すように構成された低圧放電管を使
用する。
【0008】また、その放電管を用いた本発明の原子吸
光分光光度計では、光源部のランプホルダに複数個のラ
ンプが装着され、任意のランプが測定用光源位置に位置
決めされるようになっているとともに、そのランプホル
ダに装着されたランプのうちの少なくとも1つは、U字
型の密閉された光透過性ランプ管中に金属又は金属塩が
蒸発可能な状態で希ガスとともに封入され、ランプ管の
湾曲部分から外方向で直線部分に平行な方向に発光を取
り出すように構成された低圧放電管であり、光源部には
測定用光源位置の低圧放電管に磁場を作用させる磁場発
生部が設けられ、測定用光源から検出部に至る測定光路
には偏光方向を切り換える偏光部が設けられている。
光分光光度計では、光源部のランプホルダに複数個のラ
ンプが装着され、任意のランプが測定用光源位置に位置
決めされるようになっているとともに、そのランプホル
ダに装着されたランプのうちの少なくとも1つは、U字
型の密閉された光透過性ランプ管中に金属又は金属塩が
蒸発可能な状態で希ガスとともに封入され、ランプ管の
湾曲部分から外方向で直線部分に平行な方向に発光を取
り出すように構成された低圧放電管であり、光源部には
測定用光源位置の低圧放電管に磁場を作用させる磁場発
生部が設けられ、測定用光源から検出部に至る測定光路
には偏光方向を切り換える偏光部が設けられている。
【0009】
【作用】本発明の低圧放電管では発光をランプ管の湾曲
部分から外方向で直線部分に平行な方向に取り出すの
で、光の自己吸収が少なくなり、発光強度が大きくなっ
て分析感度を上げることができる。湾曲部分から外方向
に光を取り出すようにすれば、低圧放電管を含む複数の
ランプを共通のランプホルダに装着することができるよ
うになる。ランプホルダに2種類以上の低圧放電管を装
着すれば、2種類以上の元素をゼーマン法によるバック
グラウンド補正法を利用して測定することができる。ラ
ンプホルダに少なくとも1つの低圧放電管と、少なくと
も1つのホローカソードランプを装着すれば、ゼーマン
法によるバックグラウンド補正とD2法又は自己吸収法
によるバックグラウンド補正をともに利用することがで
きる。
部分から外方向で直線部分に平行な方向に取り出すの
で、光の自己吸収が少なくなり、発光強度が大きくなっ
て分析感度を上げることができる。湾曲部分から外方向
に光を取り出すようにすれば、低圧放電管を含む複数の
ランプを共通のランプホルダに装着することができるよ
うになる。ランプホルダに2種類以上の低圧放電管を装
着すれば、2種類以上の元素をゼーマン法によるバック
グラウンド補正法を利用して測定することができる。ラ
ンプホルダに少なくとも1つの低圧放電管と、少なくと
も1つのホローカソードランプを装着すれば、ゼーマン
法によるバックグラウンド補正とD2法又は自己吸収法
によるバックグラウンド補正をともに利用することがで
きる。
【0010】
【実施例】図2は本発明の低圧放電管の一実施例を表わ
したものである。ランプ管10は直線部分10a,10
bと湾曲部分10cとを含む全体としてU字型をなして
おり、一方の直線部10bには蒸発可能な状態の金属又
はハロゲン化物などの金属塩4が収納された収納部10
dが設けられている。ランプ管10は密閉され、内部に
アルゴンなどの希ガスが40mmHg程度の圧力で封入
されている。ランプ管10は直線部分10a,10bの
直径が湾曲部分10cの直径よりも太くなっている。直
線部分10a,10bの基端部からそれぞれ電極6a,
6bがランプ管10内に導入されている。ランプ管10
にはまた、点灯を安定させるためにヒータワイヤ8が巻
かれている。
したものである。ランプ管10は直線部分10a,10
bと湾曲部分10cとを含む全体としてU字型をなして
おり、一方の直線部10bには蒸発可能な状態の金属又
はハロゲン化物などの金属塩4が収納された収納部10
dが設けられている。ランプ管10は密閉され、内部に
アルゴンなどの希ガスが40mmHg程度の圧力で封入
されている。ランプ管10は直線部分10a,10bの
直径が湾曲部分10cの直径よりも太くなっている。直
線部分10a,10bの基端部からそれぞれ電極6a,
6bがランプ管10内に導入されている。ランプ管10
にはまた、点灯を安定させるためにヒータワイヤ8が巻
かれている。
【0011】発光は、図2に矢印で示されるように、湾
曲部分10cから外方向で直線部分10a,10bに平
行な方向に取り出される。湾曲部分10cが直線部分1
0a,10bよりも直径が細くなっていることによって
発光の自己吸収がより小さく抑えられ、発光強度が一層
大きくなる。
曲部分10cから外方向で直線部分10a,10bに平
行な方向に取り出される。湾曲部分10cが直線部分1
0a,10bよりも直径が細くなっていることによって
発光の自己吸収がより小さく抑えられ、発光強度が一層
大きくなる。
【0012】図3は本発明の原子吸光分光光度計の一実
施例を概略的に表わしたものである。光源部ではランプ
ホルダ12に本発明による低圧放電管14が少なくとも
1本とホローカソードランプ16が少なくとも1本装着
されており、ランプホルダ12を回転させることによっ
て任意のランプが測定用光源位置に位置決めされる。図
3では低圧放電管14が測定用光源位置に位置決めされ
ている。
施例を概略的に表わしたものである。光源部ではランプ
ホルダ12に本発明による低圧放電管14が少なくとも
1本とホローカソードランプ16が少なくとも1本装着
されており、ランプホルダ12を回転させることによっ
て任意のランプが測定用光源位置に位置決めされる。図
3では低圧放電管14が測定用光源位置に位置決めされ
ている。
【0013】測定用光源からの測定光の光路上には原子
化部18が配置されており、原子化部18を透過した測
定光が分光部20で分光されて検出部22で検出される
ようになっている。低圧放電管14を光源とした場合に
はゼーマン法によるバックグラウンド補正を行なうこと
ができるようにするために、測定用光源位置の光源に磁
場を作用させる永久磁石又は電磁石24が配置されてい
る。磁石24は低圧放電管12を使用するときにのみ機
能するように構成されている。ゼーマン法を利用すると
きには更に光路に偏光部26を配置し、原子化部18に
送る測定光の偏光方向を原子吸光測定時とバックグラウ
ンド補正時とで切り換える。また、ホローカソードラン
プ16を測定用光源としたときにD2法によりバックグ
ラウンド補正ができるように、D2ランプ28からの光
がハーフミラー30によって測定光路に導入できるよう
になっている。
化部18が配置されており、原子化部18を透過した測
定光が分光部20で分光されて検出部22で検出される
ようになっている。低圧放電管14を光源とした場合に
はゼーマン法によるバックグラウンド補正を行なうこと
ができるようにするために、測定用光源位置の光源に磁
場を作用させる永久磁石又は電磁石24が配置されてい
る。磁石24は低圧放電管12を使用するときにのみ機
能するように構成されている。ゼーマン法を利用すると
きには更に光路に偏光部26を配置し、原子化部18に
送る測定光の偏光方向を原子吸光測定時とバックグラウ
ンド補正時とで切り換える。また、ホローカソードラン
プ16を測定用光源としたときにD2法によりバックグ
ラウンド補正ができるように、D2ランプ28からの光
がハーフミラー30によって測定光路に導入できるよう
になっている。
【0014】ランプホルダ12はホルダ駆動部30によ
って任意のランプを測定光源位置へ位置決めすることが
できる。あるランプでの測定が終了するとランプホルダ
12がホルダ駆動部30によって駆動されて次のランプ
を測定光源位置にセットする。低圧放電管14にはラン
プドライバ32が接続されてランプの点灯が制御され、
ホローカソードランプ16にはHCLランプドライバ3
4が接続されてランプの点灯が制御される。ランプドラ
イバ32,34は測定光源位置にセットされて測定用ラ
ンプとなったときにそのランプを点灯させ、次に使用さ
れるランプには予備点灯を行なう。36は検出器22の
検出信号を制御部38へ取り込む信号処理部である。制
御部38には操作部40と表示部42が接続されてお
り、ホルダ駆動部30及びランプドライバ32,34の
動作を制御し、偏光部26の動作を制御し、分光部20
の波長走査も制御する。
って任意のランプを測定光源位置へ位置決めすることが
できる。あるランプでの測定が終了するとランプホルダ
12がホルダ駆動部30によって駆動されて次のランプ
を測定光源位置にセットする。低圧放電管14にはラン
プドライバ32が接続されてランプの点灯が制御され、
ホローカソードランプ16にはHCLランプドライバ3
4が接続されてランプの点灯が制御される。ランプドラ
イバ32,34は測定光源位置にセットされて測定用ラ
ンプとなったときにそのランプを点灯させ、次に使用さ
れるランプには予備点灯を行なう。36は検出器22の
検出信号を制御部38へ取り込む信号処理部である。制
御部38には操作部40と表示部42が接続されてお
り、ホルダ駆動部30及びランプドライバ32,34の
動作を制御し、偏光部26の動作を制御し、分光部20
の波長走査も制御する。
【0015】光源部の具体的な例を図4と図5により説
明する。図4ではランプホルダ12にホローカソードラ
ンプ16や低圧放電管14が複数個装着できるようにな
っており、何れのランプも発光はランプホルダ12の面
と垂直な方向に取り出される。低圧放電管14は図5に
示されるように、円筒状のランプケース44に入れら
れ、ホローカソードランプと同様な円形の外径形状とな
っている。このようにランプ管10を円筒のランプケー
ス44に入れることにより、ランプホルダ12が図4に
示されるように円形の孔をもつだけの簡単な構造にする
ことができ、ホローカソードランプ16とともに装着で
き、ランプの装着も単にランプホルダ12の孔にランプ
を挿入するだけの簡単な操作ですむようになる。特に、
ランプホルダ12の孔に装着される部分の、ホロカソー
ドランプ16の外径と低圧放電管のランプケース44の
外径とを等しくしておけば、ランプホルダ12にはラン
プ装着用の均一な孔を複数個設け、低圧放電管14とホ
ローカソードランプ16を任意に装着することができる
ようになる。
明する。図4ではランプホルダ12にホローカソードラ
ンプ16や低圧放電管14が複数個装着できるようにな
っており、何れのランプも発光はランプホルダ12の面
と垂直な方向に取り出される。低圧放電管14は図5に
示されるように、円筒状のランプケース44に入れら
れ、ホローカソードランプと同様な円形の外径形状とな
っている。このようにランプ管10を円筒のランプケー
ス44に入れることにより、ランプホルダ12が図4に
示されるように円形の孔をもつだけの簡単な構造にする
ことができ、ホローカソードランプ16とともに装着で
き、ランプの装着も単にランプホルダ12の孔にランプ
を挿入するだけの簡単な操作ですむようになる。特に、
ランプホルダ12の孔に装着される部分の、ホロカソー
ドランプ16の外径と低圧放電管のランプケース44の
外径とを等しくしておけば、ランプホルダ12にはラン
プ装着用の均一な孔を複数個設け、低圧放電管14とホ
ローカソードランプ16を任意に装着することができる
ようになる。
【0016】図3の原子吸光分光光度計の動作について
説明する。光源として低圧放電管14を選択したとき
は、磁石24と偏光部26を用い、ゼーマン法によるバ
ックグラウンド補正を行ないながら測定を行なう。光源
としてホローカソードランプ16を選択したときは、磁
石24と偏光部26は使用しない。自己吸収法によりバ
ックグラウンド補正を行なうときは、HCLランプドラ
イバ34によってホローカソードランプ16に放電電流
を流すが、その放電電流は原子吸光測定時は低電流と
し、バックグラウンド吸収を測定するときは高電流とす
るように放電電流を切り換えながら測定を行なう。ま
た、D2法を利用するときは、原子吸光測定時はホロー
カソードランプ16からの発光を用い、バックグラウン
ド吸収を測定するときはD2ランプ28からの発光を用
いる。
説明する。光源として低圧放電管14を選択したとき
は、磁石24と偏光部26を用い、ゼーマン法によるバ
ックグラウンド補正を行ないながら測定を行なう。光源
としてホローカソードランプ16を選択したときは、磁
石24と偏光部26は使用しない。自己吸収法によりバ
ックグラウンド補正を行なうときは、HCLランプドラ
イバ34によってホローカソードランプ16に放電電流
を流すが、その放電電流は原子吸光測定時は低電流と
し、バックグラウンド吸収を測定するときは高電流とす
るように放電電流を切り換えながら測定を行なう。ま
た、D2法を利用するときは、原子吸光測定時はホロー
カソードランプ16からの発光を用い、バックグラウン
ド吸収を測定するときはD2ランプ28からの発光を用
いる。
【0017】ランプホルダ12には複数種類の低圧放電
管のみを装着してもよい。光源部には少なくとも1つの
低圧放電管を含むように、複数の元素を測定するための
複数種類のランプを装着し、被測定元素に応じでランプ
を選択する。
管のみを装着してもよい。光源部には少なくとも1つの
低圧放電管を含むように、複数の元素を測定するための
複数種類のランプを装着し、被測定元素に応じでランプ
を選択する。
【0018】
【発明の効果】本発明の低圧放電管は、U字型の密閉さ
れた光透過性ランプ管中に金属又は金属塩が蒸発可能な
状態で希ガスとともに封入され、ランプ管の湾曲部分か
ら外方向で直線部分に平行な方向に発光を取り出すよう
にしたので、発光強度を大きくすることができる。その
ため、従来の原子吸光分光光度計では感度が低くて分析
が困難であった試料も本発明の低圧放電管を使用すると
分析可能になる。また、本発明の低圧放電管はホローカ
ソードランプと同じ方向に光を取り出すので、ホローカ
ソードランプとともに共通のランプホルダに装着するこ
とができるようになり、複数の低圧放電管を装着するこ
ともできるようになる。その結果、発光線ゼーマン法を
利用した原子吸光分光光度計で多元素を順次連続分析で
きるようになり、分析元素数を増すことができるように
なるため、汎用性のある原子吸光分光光度計を実現する
ことができる。
れた光透過性ランプ管中に金属又は金属塩が蒸発可能な
状態で希ガスとともに封入され、ランプ管の湾曲部分か
ら外方向で直線部分に平行な方向に発光を取り出すよう
にしたので、発光強度を大きくすることができる。その
ため、従来の原子吸光分光光度計では感度が低くて分析
が困難であった試料も本発明の低圧放電管を使用すると
分析可能になる。また、本発明の低圧放電管はホローカ
ソードランプと同じ方向に光を取り出すので、ホローカ
ソードランプとともに共通のランプホルダに装着するこ
とができるようになり、複数の低圧放電管を装着するこ
ともできるようになる。その結果、発光線ゼーマン法を
利用した原子吸光分光光度計で多元素を順次連続分析で
きるようになり、分析元素数を増すことができるように
なるため、汎用性のある原子吸光分光光度計を実現する
ことができる。
【図1】従来の低圧放電管を示す概略側面図である。
【図2】本発明の低圧放電管の一実施例を示す概略側面
図である。
図である。
【図3】本発明の原子吸光分光光度計を示す概略構成図
である。
である。
【図4】図3における光源部を示す概略斜視図である。
【図5】図4のランプホルダに装着される低圧放電管の
例を示す図であり、(A)は側面断面図、(B)は正面
図である。
例を示す図であり、(A)は側面断面図、(B)は正面
図である。
4 蒸発可能な金属又は金属塩 10 ランプ管 10a,10b ランプ管の直線部分 10c ランプ管の湾曲部分 12 ランプホルダ 14 低圧放電管 16 ホローカソードランプ 18 原子化部 20 分光部 22 検出部 24 磁石 26 偏光部 28 D2ランプ
Claims (2)
- 【請求項1】 U字型の密閉された光透過性ランプ管中
に金属又は金属塩が蒸発可能な状態で希ガスとともに封
入され、ランプ管の湾曲部分から外方向で直線部分に平
行な方向に発光を取り出すように構成されたことを特徴
とする低圧放電管。 - 【請求項2】 光源部のランプホルダに複数個のランプ
が装着され、任意のランプが測定用光源位置に位置決め
されるようになっているとともに、前記ランプホルダに
装着されたランプのうちの少なくとも1つは、U字型の
密閉された光透過性ランプ管中に金属又は金属塩が蒸発
可能な状態で希ガスとともに封入され、ランプ管の湾曲
部分から外方向で直線部分に平行な方向に発光を取り出
すように構成された低圧放電管であり、光源部には測定
用光源位置の低圧放電管に磁場を作用させる磁場発生部
が設けられ、測定用光源から検出部に至る測定光路には
偏光方向を切り換える偏光部が設けられていることを特
徴とする原子吸光分光光度計。
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JP4046065A JPH05215673A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 低圧放電管及びそれを用いた原子吸光分光光度計 |
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JPH05215673A true JPH05215673A (ja) | 1993-08-24 |
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Family Applications (1)
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