JP2934451B2 - 原子吸光光度計のホローカソードランプ切り替え方法 - Google Patents

原子吸光光度計のホローカソードランプ切り替え方法

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JP2934451B2
JP2934451B2 JP1132620A JP13262089A JP2934451B2 JP 2934451 B2 JP2934451 B2 JP 2934451B2 JP 1132620 A JP1132620 A JP 1132620A JP 13262089 A JP13262089 A JP 13262089A JP 2934451 B2 JP2934451 B2 JP 2934451B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原子吸光光度計に係り、特に、分析前にあら
かじめ、各元素のホローカソードランプを安定な点灯状
態にすることにより、正確な分析が可能な原子吸光光度
計に関する。
〔従来の技術〕
従来の実施例の第2図に示す。
第2図において、多元素の測定を行う場合、まず、目
的元素のホローカソードランプ1と次に測定を行う元素
のホローカソードランプ1をおのおの点灯電源(1)6,
点灯電源(2)7で点灯させ、オートサンプラ9から試
料を原子化部2に順次供給して測定を行う。そして、目
的元素を試料の測定が終了したら、ターレツト5を回し
てホローカソードランプ1を切り替えて既に点灯してい
た他のホローカソードランプ1によって同様に測定を行
う。
この場合、ホローカソードランプ1の点灯状態を安定
化させるために待機しているホローカソードランプ1を
あらかじめ点灯している時間は、前測定元素の試料数に
よって変化する。一方、ホローカソードランプ1の安定
化に必要な時間は第3図に示すように、元素によって異
なるため、前測定元素の試料数が少ない場合、ホローカ
ソードランプのエネルギーが大きく変化している状態で
測定を行うことになる。このような状態で吸光度測定を
行なえば、分析値がばらつき正確な分析値は得られない
という問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、ホローカソードランプの点灯状態の
安定化の点について配慮がされておらず、ホローカソー
ドランプが不安定な状態で測定を行うため、正確な分析
値が得られないという問題があった。
本発明の目的は、分析開始前にあらがじめ各元素のホ
ローカソードランプを安定な点灯状態にすることによ
り、正確な分析を可能とすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的において本発明特徴は、複数のホローカソー
ドランプと、試料測定を行うホローカソードランプを点
灯させるための第1の電源と、次に試料測定を行うべき
ホローカソードランプを点灯させるための第2の電源
と、当該第2の電源により点灯されたホローカソードラ
ンプの点灯時間を計測する計時手段と、各ホローカソー
ドランプ毎の安定状態時間に基づく予備点灯時間を記憶
し、測定元素毎に該当するホローカソードランプを選択
制御する制御手段とを備え、連続的に多元素の分析を行
う原子吸光光度計であって、前記ホローカソードランプ
の切り替え時に、前記計時手段の計測値と前記制御手段
内に記憶された切り替えを行うホローカソードランプの
予備点灯時間との比較を行い、前記計測値が前記予備点
灯時間より長いとき、ホローカソードランプの切り替え
を行うことである。
〔作用〕
本発明においては、前述の計時手段によりホローカソ
ードランプの予備点灯時間を計測し、制御手段に記憶し
ている各元素毎の予備点灯時間より長くなったら、次元
素の測定に移るようにしたことにより、常に正確な測定
を行うことが可能となるものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
第1図において、ホローカソードランプ1から発した
光は原子化部2で原子吸収され、分光器3で分光し、検
知器4で検知し、電器信号に変換後、増幅器8で増幅
し、コンピュータ10で計測される。
分析する試料はオートサンプラ9にセットされ、コン
ピュータ10からの指示に従って、原子化部2に順次供給
される。
ターレット5に装着された複数のホローカソードラン
プ1は、点灯電源(1)6,点灯電源(2)7により点灯
される。点灯電源(1)6は測定を行う元素のホローカ
ソードランプ1を、点灯電源(2)7は次に測定を行う
元素のホローカソードランプ1をそれぞれ点灯させる。
点灯電源(1)6,点灯電源(2)7とコンピュータ10
の間にはタイマー11を設け、それぞれの点灯電源によっ
て点灯されたホローカソードランプ1の点灯時間を計測
している。
また、コンピュータ10には、あらかじめ各ホローカソ
ードランプ毎に点灯開始からエネルギーが安定するまで
の予備点灯時間が記憶されている。
次に第1図において、各元素の連続測定を行う場合の
処理手順について説明する。
まず、目的の元素のホローカソードランプ1を点灯電
源(1)6で点灯し、更に次に測定を行う測定元素のホ
ローカソードランプ1を点灯電源(2)7で点灯させ
る。
次にコンピュータ10からの指示に従ってオートサンプ
ル9より試料が原子化部2に供給され測定される。
目的元素の試料の測定が終了後、ターレット5を回し
て次に測定する元素のホローカソードランプ1に切り替
える。この時、待機していた次の測定を行うためのホロ
ーカソードランプ1は、点灯電源(2)7により既に点
灯しているが、コンピュータ10では、タイマー11と点灯
時間の計測値とコンピュータ10内に記憶している予備点
灯時間とを比較し、予備点灯時間よりも計測値が長けれ
ば、切り替えを行い、計測値が予備点灯時間に到達して
いなければ、予備点灯時間を越えるのを待って切り替え
を行うように指示し、その後測定を開始するようにす
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、タイマーにより常にホローカソード
ランプの点灯時間を監視し、ホローカソードランプが安
定な点灯状態にある時に測定を開始できるので、常に安
定で正確な測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成図、第2図は従来例の
構成図、第3図はホローカソードランプの安定時間を示
した図である。 1……ホローカソードランプ、2……原子化部、3……
分光器、4……検知器、5……ターレツト、6……点灯
電源(1)、7……点灯電源(2)、8……増幅器、9
……オートサンプラ、10……コンピュータ、11……タイ
マー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−49083(JP,A) 特開 昭63−205528(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 21/00 - 21/74

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のホローカソードランプと、試料測定
    を行うホローカソードランプを点灯させるための第1の
    電源と、次に試料測定を行うべきホローカソードランプ
    を点灯させるための第2の電源と、当該第2の電源によ
    り点灯されたホローカソードランプの点灯時間を計測す
    る計時手段と、各ホローカソードランプ毎の安定状態時
    間に基づく予備点灯時間を記憶し、測定元素毎に該当す
    るホローカソードランプを選択制御する制御手段とを備
    え、連続的に多元素の分析を行う原子吸光光度計のホロ
    ーカソードランプ切り替え方法であって、 前記ホローカソードランプの切り替え時に、前記計時手
    段の計測値と前記制御手段内に記憶された切り替えを行
    うホローカソードランプの予備点灯時間との比較を行
    い、前記計測値が前記予備点灯時間より長いとき、ホロ
    ーカソードランプの切り替えを行うことを特徴とする原
    子吸光光度計のホローカソードランプ切り替え方法。
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