JPH08304283A - 蛍光光度計 - Google Patents

蛍光光度計

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JPH08304283A
JPH08304283A JP11319795A JP11319795A JPH08304283A JP H08304283 A JPH08304283 A JP H08304283A JP 11319795 A JP11319795 A JP 11319795A JP 11319795 A JP11319795 A JP 11319795A JP H08304283 A JPH08304283 A JP H08304283A
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JP
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light
fluorescence
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JP11319795A
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Inventor
Koji Ouchi
孝司 大内
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電方式の光源の発光点のばらつきに伴う光
量のばらつきの影響を少なくして、正確度の高い蛍光光
度計を提供する。 【構成】 光源1の光の一部を受光する一部受光用光検
知器3とその出力を積分する積分器4とを備え、これに
より光源1の毎発光毎の発光エネルギー量に相当する値
を得て被測定試料の蛍光光量を補正演算して測定値を求
めるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛍光光度計に係わり、特
に自動分析装置の検知器として使用可能な正確度の高い
蛍光光度計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蛍光光度計を図5を参照して説明
する。この蛍光光度計において、光源30からの光は、
干渉フィルタ31を通り励起光として単色化されて、ガ
ラスセル32内の被測定試料(液体試料)に入射するよ
うになっている。
【0003】そして、ガラスセル32内の被測定試料か
ら発した蛍光は、干渉フィルタ33を経てフォトマルチ
プライヤチューブ34に入射する。フォトマルチプライ
ヤチューブ34には、高圧電源35より電源が供給され
ている。
【0004】フォトマルチプライヤチューブ34の出力
信号は、プリアンプ36で増幅されA/Dコンバータ3
7によりデジタル値に変換された後に、CPU38に取
り込まれる。CPU38で所定の演算がされた値が測定
値として使用される。
【0005】このような従来の蛍光光度計を用いた測定
方法では、被測定試料に励起光を吸収させて、その結果
発する微弱光の蛍光を測定している。測定値のSN比を
十分に確保するためには、光源としてエネルギーの高い
Xeランプ、Hgランプ、メタルハライドランプ等によ
る放電ランプ方式を使用することが多い。放電ランプ方
式による光源は、ふらつきやドリフト等が大きいために
測定値の正確度が十分に得られない場合が多い。
【0006】特開昭64−91038号公報により開示
された蛍光光度計は、上述した点に着目したもので、図
6に示すように、図5に示す構成に加えて、単色化され
た光源30からの光を被測定試料側と光量モニタ側に分
離するハーフミラー40と、CPU38と接続され単色
化された光を通過、又は、遮断する光量モニタ用光遮断
機構41及び蛍光光遮断機構42と、光量モニタ用光遮
断機構41、蛍光遮断機構42を通過してきた光をフォ
トマルチプライヤチューブ34まで導く石英ファイバ4
3、44とを付加したものである。
【0007】光量モニタ用光遮断機構41と蛍光光遮断
機構42とは、図7に示すようにCPU38ににより同
時に光が通過することの無いタイミングで制御される。
即ち、光量モニタ用光遮断機構41と蛍光光遮断機構4
2との両方が光遮断状態のTsの期間では、光が全く入
射しない状態でのフォトマルチプライヤチューブ34の
出力がプリアンプ36、A/Dコンバータ37を経てC
PU38にオフセット値Io として取り込まれる。
【0008】光量モニタ用光遮断機構41が光通過状態
のTmの期間では、ハーフミラー40で分離され単色化
された光源30からの光を石英ファイバ43を介してフ
ォトマルチプライヤチューブ34に入射し、プリアンプ
36、A/Dコンバータ37を経てCPU38に補正値
Im として取り込まれる。また、蛍光光遮断機構42が
光通過状態のTfの期間では、ガラスセル32内の被測
定試料から発した蛍光は干渉フィルタ33と石英ファイ
バ44を経てフォトマルチプライヤチューブ34に入射
し、プリアンプ36、A/Dコンバータ37を介してC
PU38に測定値If として取り込まれる。CPU38
は、取り込んだ3つの測定値Io、Im、Ifを基に(If
−Io)/(Im−Io)の演算によって補正後の測定値
を求める。
【0009】以上のように、2種類の光量を同一のフォ
トマルチプライヤチューブ34でタイミングをずらして
検知することにより、フォトマルチプライヤチューブ3
4の感度ドリフト等の影響を受けることなく、光源30
のドリフトを検知して補正することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、光源30から発する励起光のある一点の値だけを取
り込んで測定値の補正を行っている。しかし、被測定試
料から発する蛍光は励起光のエネルギー量、即ち、図8
に示す発光波形の面積に比例しているため、従来技術で
述べた方法で測定値を補正したのでは、放電ランプ方式
の光源30の大きな欠点である発光点のばらつきに伴う
光量のばらつきを十分に補正できず、正確度の高い蛍光
光度計を実現できないという問題がある。
【0011】本発明の目的は、放電方式の光源の発光点
のばらつきに伴う光量のばらつきの影響を少なくして、
正確度の高い蛍光光度計を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
図1に示すように、光源1と、この光源1からの光を励
起光として単色化する励起光用分光器2と、透明セル5
内に収納され前記励起光用分光器2からの励起光により
蛍光を発する被測定試料と、この被測定試料からの蛍光
を単色化する蛍光用分光器6と、この蛍光用分光器6か
らの単色光を受光する光検知器7とを有する蛍光光度計
において、前記励起光用分光器2により単色化した光の
一部を受光する一部受光用光検知器3と、この一部受光
用光検知器3の出力信号を積分する積分器4と、この積
分器4により積分される前記光源1の発光エネルギーに
対応する出力信号に基づき、前記光検知器7からの被測
定試料の蛍光光量に応じた出力信号に対する補正演算を
行って、前記被測定試料の蛍光光量を測定する制御手段
であるCPU8とにより構成されている。
【0013】請求項2記載の発明は、光源と、この光源
からの光を励起光として単色化する励起光用干渉フィル
タと、透明セル内に収納され前記励起光用干渉フィルタ
からの励起光により蛍光を発する被測定試料と、この被
測定試料からの蛍光を通過又は遮断する蛍光用シャッタ
と、この蛍光用シャッタを通過した蛍光を単色化する蛍
光用干渉フィルタと、この蛍光用干渉フィルタからの単
色光を受光し被測定試料からの蛍光光量に応じた出力信
号を得る光電変換部材とを有する蛍光光度計において、
前記光電変換部材を含む測定系の測定ゲイン及びオフセ
ット誤差を補正する手段と、前記励起光用干渉フィルタ
により単色化した光の一部を受光する一部受光用光検知
器と、この一部受光用光検知器の出力信号を積分するオ
フセット誤差補正機能を備えた積分器と、この積分器に
より積分される前記光源の発光エネルギーに対応する出
力信号に基づき、前記光電変換部材からの被測定試料の
蛍光光量に応じた出力信号に対する補正演算を行って、
前記被測定試料の蛍光光量を測定する制御手段とを設け
たことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】以下に、本発明の作用を説明する。
【0015】請求項1記載の蛍光光度計の作用を図2を
参照して説明する。図2は、CPU8によって制御され
る積分器4の積分期間信号、光源1の発光開始指令信
号、積分器4の出力の取り込み指令信号、蛍光を受光し
ている高感度の光検知器7の出力の取り込み指令信号の
タイミング、及び、光源1の発光波形と積分器4の出力
波形を示すものである。
【0016】まず、CPU8の制御により光源1の発光
開始指令信号と積分期間信号が同時にオンになる。積分
期間信号がオンの間のみ積分器4は積分動作を行い、オ
フになると同時にそれまで積分された値はリセットされ
積分器4の出力は0になる。
【0017】光源1は、発光開始指令信号の立上りエッ
ジに同期してすぐさま発光する。励起光用分光器2によ
って単色化された光源1の光の一部は、一部受光用光検
知器3で光量に対応した電気信号に変換され積分器4に
入力する。積分器4は発光エネルギー量、即ち、発光波
形の面積に対応した電気量を積分動作によって出力す
る。発光が完全に終了したタイミングで積分期間信号が
オフになり、それと同時に積分器4の出力のA/D制御
信号である取り込み指令信号が出力される。これによ
り、発光エネルギー量に相当する値ImnがCPU8に取
り込まれる。
【0018】発光が終了してから適当な時間が経過した
後に、高感度の光検出器7の出力のA/D制御信号であ
る取り込み指令信号が出力される。これにより被測定試
料が発し、蛍光用分光器6で単色化された蛍光光量に相
当する値IfnがCPU8に取り込まれる。
【0019】CPU8は、取り込んだ値から、Ifn/I
mnの演算によって光量のばらつきを補正した測定値を得
る。
【0020】これによって、光源1の発光光量がばらつ
いてもこれに起因する測定値のばらつきを少なくするこ
とができる。
【0021】請求項2記載の発明に係る蛍光光度計の作
用を以下に説明する。この蛍光光度計における光源から
の光は、励起光用干渉フィルタにより励起光として単色
化されて透明セル内に収納された被測定試料に入射す
る。被測定試料が発する蛍光は蛍光用シャッタを経て蛍
光用干渉フィルタにより単色化され光電変換部材に入射
し、被測定試料からの蛍光光量に応じた出力信号が得ら
れる。
【0022】一方、一部受光用光検知器は励起光用干渉
フィルタにより単色化した光の一部を受光し出力信号を
送出する。積分器は、一部受光用光検知器の出力信号を
積分し前記光源の発光エネルギーに対応する出力信号を
送出する。制御手段は、この積分器により積分される前
記光源の発光エネルギーに対応する出力信号に基づき、
前記光電変換部材からの被測定試料の蛍光光量に応じた
出力信号に対する補正演算を行って、前記被測定試料の
蛍光光量を測定する。
【0023】上述した光電変換部材を含む測定系の測定
ゲイン及びオフセット誤差は、これを補正する手段によ
り補正され、また、積分器のオフセット誤差もそのオフ
セット誤差補正機能により補正される。
【0024】
【実施例】以下本発明の実施例を図3を参照して説明す
る。図3に示す分光光度計は、Xeランプを用いた放電
方式による光源10と、光源10から発せられた光を例
えば350nmの波長の光に単色化する励起光用干渉フ
ィルタ11と、被測定試料を収納したガラスセル13
と、長期間安定した蛍光を発する標準蛍光体14と、励
起光用干渉フィルタ11を通過した光の90%をガラス
セル13の方へ、残り10%を標準蛍光体14の方へ分
配するハーフミラー12と、標準蛍光体14から発せら
れる蛍光を通過、又は、遮断する標準蛍光用シャッタ1
5と、ガラスセル13に収納した被測定試料から発せら
れる蛍光を通過、又は、遮断する蛍光用シャッタ16
と、標準蛍光用シャッタ15を通過してきた蛍光の光路
を90度曲げるミラー17と、ミラー17からの蛍光の
光路を90度曲げるとともに、蛍光用シャッタ16を通
過してきた蛍光を通過させる機能を合わせ持つハーフミ
ラー18と、ハーフミラー18を通過、又は、反射して
きた蛍光を例えば650nmの波長の光に単色化する蛍
光用干渉フィルタ19と、二次電子放出効果を利用して
微弱な蛍光を高S/N比で電流信号に変換する光電変換
部材であるフォトマルチプライヤチューブ20と、フォ
トマルチプライヤチューブ20に二次電子放出効果を得
るためのバイアス電圧を出力する高圧電源21と、フォ
トマルチプライヤチューブ20の電流出力を電圧に変換
するオペアンプと抵抗で構成されるプリアンプ22と、
一般的なフォトダイオードと比較して高速応答性を持
ち、光源10から発する光を電流信号に変換する一部受
光用光検知器であるPinフォトダイオード23と、P
inフォトダイオード23の出力を増幅する高速プリア
ンプ24と、オペアンプOPと抵抗R、コンデンサC及
びアナログスイッチ29により構成され、前記高速プリ
アンプ24の出力電圧を積分するオフセット誤差補正機
能付きの積分器25と、前記プリアンプ22の出力信号
と積分器25の出力信号とを入力し、後述するCPU2
8の制御で2つの出力信号うちどちらか1つの信号を選
択し出力するアナログマルチプレクサ26と、アナログ
マルチプレクサ26の出力をアナログ/デジタル変換す
る16bit分解能程度の機能をもったA/Dコンバー
タ27と、前記各要素の制御とA/Dコンバータ27で
デジタル値に変換された測定データを用いて計算処理を
行うCPU28とを具備している。
【0025】前記積分器25の積分期間とリセット期間
はCPU28により制御されるようになっている。
【0026】次に、前記分光光度計の動作について説明
する。図4に、CPU28によって制御される標準蛍光
用シャッタ15の開閉信号、蛍光用シャッタ16の開閉
信号、積分器25の積分期間信号、光源10の発光開始
指令信号、A/Dコンバータ27の制御信号のタイミン
グ及び光源10の発光波形と積分器25出力波形とを示
す。
【0027】まず、CPU28の制御によって標準蛍光
用シャッタ15及び蛍光用シャッタ16が共に閉じてい
て、アナログマルチプレクサ26はプリアンプ22の出
力が選択される初期状態とされる。フォトマルチプライ
ヤチューブ20には何も光が入射しない状態で、CPU
28はA/Dコンバータ27に取り込み指令信号を出力
する。これによりフォトマルチプライヤチューブ20と
プリアンプ22のオフセット量に相当する値Ios1 がC
PU28に取り込まれる。
【0028】次に、CPU28の制御によってアナログ
マルチプレクサ26により積分器25の出力信号が選択
された状態になる。このとき、Pinフォトダイオード
23には何も光が入射しない状態で、CPU28はA/
Dコンバータ27に取り込み指令信号を出力する。これ
により、Pinフォトダイオード23と高速プリアンプ
24と積分器25のオフセット量に相当する値Ios2 が
CPU28に取り込まれる。
【0029】次にCPU28の制御により、光源10の
発光開始指令信号と積分期間信号が同時にオンになる。
またこれと同時に、CPU28の制御により、アナログ
マルチプレクサ26においては積分器25の出力信号が
選択される。積分期間信号がオンの間のみ積分器25は
積分動作を行い、オフになると同時にそれまで積分され
た値はリセットされ、積分器25出力は0になる。
【0030】光源10は発光開始指令信号の立上りエッ
ジに同期してすぐさま発光する。励起光用干渉フィルタ
11で350nmの波長に単色化された光は、ハーフミ
ラー12で90度光路を曲げられ、標準蛍光体14に励
起光として入射する。また、励起光用干渉フィルタ11
を通過した光の一部は、Pinフォトダイオード23に
入射し、電流信号に変換される。Pinフォトダイオー
ド23の電流出力信号は、高速プリアンプ24に入力し
て電圧信号に変換される。積分器25は高速プリアンプ
24の出力信号を取り込み積分動作を行い、光源10の
発光エネルギー量、即ち、図4に示すように、発光波形
の面積に対応した電圧値を出力する。
【0031】発光が完全に終了したタイミングで積分期
間信号がオフになり、それと同時にA/Dコンバータ2
7に取り込み指令信号が出力され、積分器25の出力信
号、つまり発光エネルギー量に相当するImn1 がCPU
28に取り込まれる。又、同時に標準蛍光用シャッタ1
5が開に制御される。
【0032】発光が終了してから200μsec程度の
時間が経過した後に、CPU28はアナログマルチプレ
クサ26を制御し、プリアンプ22の出力信号を選択す
る状態にして、A/Dコンバータ27に取り込み指令信
号を出力する。これにより、標準蛍光体14から発光さ
れ、ミラー17、ハーフミラー18を経由して、蛍光用
干渉フィルタ19で650nmに単色化された蛍光光量
に相当する値Ifnr がCPU28に取り込まれる。ま
た、同時に標準蛍光用シャッタ15が閉に制御される。
【0033】約10msecの後、再びCPU28により光
源10の発光開始指令信号と積分期間信号が同時にオン
になる。またこれと同時にアナログマルチプレクサ26
は積分器25の出力信号が選択されるようにCPU28
により制御され、積分期間信号がオンの間のみ積分器2
5は積分動作を行い、オフになると同時にそれまで積分
された値はリセットされ積分器25出力は0になる。
【0034】光源10は発光開始指令信号の立上りエッ
ジに同期してすぐさま発光する。励起光用干渉フィルタ
11で350nmの波長に単色化された光はハーフミラ
ー12を通過してガラスセル13に励起光として入射す
る。また、励起光用干渉フィルタ11を通過した光の一
部はPinフォトダイオード23に入射し、電流信号に
変換される。Pinフォトダイオード23の電流出力信
号は高速プリアンプ24に入力して電圧信号に変換され
る。
【0035】積分器25は、高速プリアンプ24の出力
を入力して積分動作を行い、光源10の発光エネルギー
量、即ち、発光波形の面積に対応した電圧値を出力す
る。発光が完全に終了したタイミングで積分期間信号が
オフになり、それと同時にA/Dコンバータ27に取り
込み指令信号が出力され、積分器25の出力信号、つま
り、発光エネルギー量に相当する値Imn2 がCPU28
に取り込まれる。又、同時に蛍光用シャッタ16が開に
制御される。
【0036】発光が終了してから200μsec程度の
時間が経過した後に、CPU28はアナログマルチプレ
クサ26Iよりプリアンプ22の出力信号が選択される
状態にして、A/Dコンバータ27に取り込み指令信号
を出力する。これによりガラスセル13内の被測定試料
が発光し、ハーフミラー18を経由して、蛍光用干渉フ
ィルタ19で650nmに単色化された蛍光光量に相当
する値Ifns がCPU28に取り込まれる。また、同時
に蛍光用シャッタ16が閉に制御される。
【0037】CPU28は、上述の一連の動作によって
取り込んだ各値Ios1 、Ios2 、Imn1 、Imn2 、Ifn
s と、標準蛍光体14の蛍光光量として前もって与えら
れる値Istd とを基に、数1の補正計算処理を行って、
補正後の測定値Imを得る。
【0038】
【数1】
【0039】本実施例によれば、測定値に影響のあるフ
ォトマルチプライヤチューブ20の経路の測定系ゲイン
誤差とオフセット誤差、光源10の光量ばらつきを検出
するPinフォトダイオード23の経路の光源光量補正
系のオフセット誤差、そして光源10の光量のばらつき
を全て補正した測定値を得ることができ、この結果、放
電方式の光源10の発光点のばらつきに伴う光量のばら
つきの影響が少ない正確度の高い蛍光光度計を実現する
ことができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の説明によれば、光源の発
光光量がばらついてもこれに起因する測定値のばらつき
を少なくすることができる蛍光光度計を提供することが
できる。
【0041】請求項2記載の説明によれば、測定値に影
響のある測定系のゲイン誤差とオフセット誤差、光源光
量補正系のオフセット誤差、光量のばらつきを全て補正
した測定値を得ることができ、正確度の高い蛍光光度計
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光光度計を示すブロック図である。
【図2】本発明の蛍光光度計の各部の信号のタイミング
チャートである。
【図3】本発明の蛍光光度計の実施例を示すブロック図
である。
【図4】本発明の蛍光光度計の実施例における各部の信
号のタイミングチャートである。
【図5】従来の蛍光光度計を示すブロック図である。
【図6】従来の蛍光光度計の他例を示すブロック図であ
る。
【図7】従来の蛍光光度計の制御系の信号のタイミング
チャートである。
【図8】従来の蛍光光度計における光源の発光波形を示
す波形図である。
【符号の説明】
1 光源 2 励起光用分光器 3 一部受光用光検知器 4 積分器 5 透明セル 6 蛍光用分光器 7 光検知器 8 CPU 10 光源 11 励起光用干渉フィルタ 12 ハーフミラー 13 透明セル 14 標準蛍光体 15 標準蛍光用シャッタ 16 蛍光用シャッタ 17 ミラー 18 ハーフミラー 19 蛍光用干渉フィルタ 20 フォトマルチプライヤチューブ 21 高圧電源 22 プリアンプ 23 Pinフォトダイオード 24 高速プリアンプ 25 積分器 26 アナログマルチプレクサ 28 CPU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、この光源からの光を励起光とし
    て単色化する励起光用分光器と、透明セル内に収納され
    前記分光器からの励起光により蛍光を発する被測定試料
    と、この被測定試料からの蛍光を単色化する蛍光用分光
    器と、この蛍光用分光器からの単色光を受光する光検知
    器とを有する蛍光光度計において、 前記励起光用分光器により単色化した光の一部を受光す
    る一部受光用光検知器と、この一部受光用光検知器の出
    力信号を積分する積分器と、 この積分器により積分される前記光源の発光エネルギー
    に対応する出力信号に基づき、前記光検知器からの被測
    定試料の蛍光光量に応じた出力信号に対する補正演算を
    行って、前記被測定試料の蛍光光量を測定する制御手段
    と、 を設けたことを特徴とする蛍光光度計。
  2. 【請求項2】 光源と、この光源からの光を励起光とし
    て単色化する励起光用干渉フィルタと、透明セル内に収
    納され前記励起光用干渉フィルタからの励起光により蛍
    光を発する被測定試料と、この被測定試料からの蛍光を
    通過又は遮断する蛍光用シャッタと、この蛍光用シャッ
    タを通過した蛍光を単色化する蛍光用干渉フィルタと、
    この蛍光用干渉フィルタからの単色光を受光し被測定試
    料からの蛍光光量に応じた出力信号を得る光電変換部材
    とを有する蛍光光度計において、 前記光電変換部材を
    含む測定系の測定ゲイン及びオフセット誤差を補正する
    手段と、 前記励起光用干渉フィルタにより単色化した光の一部を
    受光する一部受光用光検知器と、 この一部受光用光検知器の出力信号を積分するオフセッ
    ト誤差補正機能を備えた積分器と、 この積分器により積分される前記光源の発光エネルギー
    に対応する出力信号に基づき、前記光電変換部材からの
    被測定試料の蛍光光量に応じた出力信号に対する補正演
    算を行って、前記被測定試料の蛍光光量を測定する制御
    手段と、 を設けたことを特徴とする蛍光光度計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010101835A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Toshiba Corp 蛍光基準部材、及び蛍光基準部材を備える蛍光検知装置
JP2012247286A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Seiko Epson Corp 光フィルター装置
WO2022202723A1 (ja) 2021-03-26 2022-09-29 株式会社汀線科学研究所 蛍光測定装置

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