JP2590307B2 - 原子吸光分析装置 - Google Patents

原子吸光分析装置

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JP2590307B2 JP60291758A JP29175885A JP2590307B2 JP 2590307 B2 JP2590307 B2 JP 2590307B2 JP 60291758 A JP60291758 A JP 60291758A JP 29175885 A JP29175885 A JP 29175885A JP 2590307 B2 JP2590307 B2 JP 2590307B2
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/3103Atomic absorption analysis
    • GPHYSICS
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Description

【発明の詳細な説明】
イ.産業上の利用分野 原子吸光分光分析装置には試料原子化法としてフレー
ム法,フレームレス法等があるが、本発明は何れの原子
化法を用いた装置にも適用されるものである。 ロ.従来の技術 原子吸光分析では試料が高濃度の場合吸収による減光
が大きいので検出部における暗電流信号及び雑音の比率
が増大し検量線がリニヤでなくなり、定量精度が低下し
て来るので、従来次のような対策が用いられていた。 (1) フレーム測定の場合。 試料を再稀釈する。この方法は手数がかかり稀釈誤差
が発生する。 バーナの角度を変える。炎の面を光束と傾け、光束の
炎中通過距離を短くするのであるが、バーナ点火中にこ
れを行うと危険であり、検出器感度は変えていないの
で、検出器のショットノイズは不変であり、そのためS/
N比が低下する。 (2) フレームレス測定の場合。 試料を再希釈する。問題点は上記フレーム測定の場合
と同じ。 測定試料を減らす。ブランク試料における吸収に対す
る試料の原子吸光分が減少するからS/N比が低下し、ま
た試料のグラファイトチューブへの滲込み量が比率的に
増大することになるので誤差が大きくなる。 ハ.発明が解決しようとする問題点 上述したように、フレーム測定,フレームレス測定何
れにおいても、従来の高濃度試料に対する対策には問題
があって、良好な定量精度が得難いものであった。本発
明は原子吸光分析において試料の再希釈と言うような面
倒な操作を用いないで、高濃度試料に対しても低濃度試
料に対しても同様の良好な定量精度が得られるようにし
ようとするものである。 ニ.問題点解決のための手段 測定しようとする元素の輝線を発光する光源における
上記輝線のスペクトル幅を大小切換えるように上記光源
を点灯制御してそれぞれの点灯状態での測定結果を用い
て吸光度を算出する原子吸光分光分析装置において、上
記二つの点灯状態のうちスペクトル幅の小なる方の点灯
状態における輝線スペクトルの幅を試料濃度に応じて調
節する手段を備えるとともに、上記二つの点灯状態にお
いて得たそれぞれの吸収のデータを用いて吸収に含まれ
る「バックグラウンド成分」を消去する演算を行って、
「輝線スペクトルに対する吸光度に比例する成分」のデ
ータを求める演算を行った後、試料濃度に応じて予め決
定した係数を前記「輝線スペクトルに対する吸光度に比
例する成分」のデータに掛け算することにより試料の輝
線スペクトルに対する吸光度を算出するデータ処理回路
を備えた。 ホ.作 用 第1図でAは或る試料の吸収スペクトル、Bは試料中
の元素と同じ輝線を出すホローカソードランプの発光す
る輝線スペクトルでSpはホローカソードランプの放電電
流を大にしたとき、Snは同じく放電電流を小にしたとき
で、放電電流を大小可変とすることによって輝線スペク
トルの幅が変化する。今第1図BのSpの発光に対する試
料の吸光度Apを Ap=βA+BG ……(1) またSnの発光に対する試料の吸光度Anを An=αA+BG ……(2) とする。上式でBGはバックグラウンド吸収で、これは何
れの発光状態に対しても等しい。Aは充分幅のせまい輝
線に対する吸光度である。上記2式から An−Ap=(α−β)A ……(3) によってバックグラウンドBGを消してAを求めることが
できる。上式で(α−β)は吸光度Aが何倍に拡大(縮
小)されて測定されるかを示す感度で、本発明はこの
(α−β)を試料濃度に応じて設定するようにした。係
数α,βは、物理的には同じ物で輝線スペクトルの幅を
充分細くしたときα=1,幅を充分大にしたときβ=0で
あり、(α−β)は0〜1の範囲で可変となる。 本発明は前記(1)(2)式におけるBGが互いに等し
いとみなせる程度にSnの発光における輝線幅を広くし
て、試料を希釈したのと同じ効果を得るようにすること
により、従来の問題線を解消したのである。 ヘ.実施例 第2図は本発明の一実施例装置を示す。HCLは光源の
ホローカソードランプ、ATMは試料原子化部のバーナ、M
Cは分光器、PMは分光器出射光を受光する光検出器のホ
トマチルプライヤ、PAはプリアンプで、S1,S2はサンプ
リングスイッチである。C1,C2はコンデンサで、バッフ
ァアンプBA1,BA2と共にサンプルホールド回路を構成し
ており、L1,L2はログアンプで光検出信号を吸光度信号
に変換するものであり、SBはログアンプL1,L2の出力を
引算する引算回路、SPはデータ処理回路である。Lpはラ
ンプ点灯回路であり、第3図Aのタイムチャートに示す
ような電流波形でホローカソードランプHCLの点灯を行
っており、電流値Inが可変であって、試料濃度に応じて
最大Ipまで任意に設定できる。第3図Bはサンプリング
スイッチS1,S2のオンオフ状態を示すタイムチャートで
ある。 第3図に示されるように、スイッチS1はホローカソー
ドランプが第1図にSnで示す幅のせまい輝線スペクトル
の発光を行っている期間内でオンになり、そのときのプ
リアンプPAの出力をサンプリングする。従ってログラン
プL1の出力は前記(2)式に示される。 An=αA+BG の値に相当している。同様にスイッチS2はホローカソー
ドランプが第1図にSpで示す幅の広い輝線スペクトルの
発光を行っている期間内でオンになり、従ってログアン
プL2の出力は Ap=βA+BG に相当している。引算回路SBは前記(3)式に従い An−Ap=(α−β)A の演算を行う。データ処理部Spでは上記(An−Ap)のデ
ータに適宜係数を掛算して試料の吸光度Aを算出し、こ
れを表示する。ここで上記係数はホローカソードランプ
の点灯電流Inによって変化するものである。この係数の
決定は次のようにして行われる。測定しようとする試料
の濃度範囲を予め予想してInを設定し、濃度既知の標準
試料を用いて、データ処理回路Spの出力表示がその既知
濃度を示すように、データ処理回路Spに入力設定する係
数値を調節する。試料濃度に応じてInをどのように設定
したらよいかは試料の種類により一概に決められないの
で、予め実験的に試料濃度とそれに適するInとの関係を
求めておく。一般的には試料濃度が高くて吸収が大きい
場合程Inは大きく設定される。 ト.効 果 吸光度測定では試料による吸収が大きい場合、測光出
力において暗電流及び雑音の比率が増して、検料線が曲
り、測定精度が低下するのであるが、本発明によれば試
料の高濃度域でもInを大にすることでS/N比が向上し試
料濃度と測定出力との間に良好な直線性が得られ、補正
演算が不要で、補正演算に伴う誤差がなくなり精度の良
い濃度測定ができる。しかも試料再希釈のような手数を
要せず、従って再希釈に伴う誤差の発生もなく、またフ
レームレス測定において試料の量を減らすことによる試
料滲込み量の相対的増加と言った不確定因子の増大もな
いので、高濃度域においても操作が簡単でしかも精度の
良い濃度測定ができる。また本発明はその性質上、バッ
クグラウンド補正が自動的にできている所にも特徴があ
る。
【図面な簡単な説明】
第1図は本発明装置の動作を説明するための光源の輝線
スペクトル及び試料の吸収スペクトルの図、第2図は本
発明の一実施例装置のブロック図、第3図は上記実施例
の動作を説明するタイムチャートである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定しようとする元素の輝線を発光する光
    源における上記輝線のスペクトル幅を大小切換えるよう
    に上記光源を点灯制御してそれぞれの点灯状態での測定
    結果を用いて吸光度を算出する原子吸光分光分析装置に
    おいて、上記二つの点灯状態のうちスペクトル幅の小な
    る方の点灯状態における輝線スペクトルの幅を試料濃度
    に応じて調節する手段を備えるとともに、上記二つの点
    灯状態において得たそれぞれの吸収のデータを用いて吸
    収に含まれる「バックグラウンド成分」を消去する演算
    を行って、「輝線スペクトルに対する吸光度に比例する
    成分」のデータを求める演算を行った後、試料濃度に応
    じて予め決定した係数を前記「輝線スペクトルに対する
    吸光度に比例する成分」のデータに掛け算することによ
    り試料の輝線スペクトルに対する吸光度を算出するデー
    タ処理回路を備えたことを特徴とする原子吸光分析装
    置。
JP60291758A 1985-12-23 1985-12-23 原子吸光分析装置 Expired - Lifetime JP2590307B2 (ja)

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JP2570546B2 (ja) * 1992-04-30 1997-01-08 株式会社島津製作所 原子吸光分光光度計

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JPS51134687A (en) * 1975-05-16 1976-11-22 Jeol Ltd Atomic extinction analysis method
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