JPH05214829A - 2段式駐車方法及びその装置 - Google Patents

2段式駐車方法及びその装置

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JPH05214829A
JPH05214829A JP4056248A JP5624892A JPH05214829A JP H05214829 A JPH05214829 A JP H05214829A JP 4056248 A JP4056248 A JP 4056248A JP 5624892 A JP5624892 A JP 5624892A JP H05214829 A JPH05214829 A JP H05214829A
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car
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JP4056248A
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Tomio Kubo
富雄 久保
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Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤ等の紐体を介して吊下
することなく、下段車不動のまま上段車を迅速に入庫・
出庫できる2段式駐車方法及びその装置を提供すること
である。 【構成】 下段駐車部(5)の両側に対向
して立設される1対の支柱間(2)(2)に上段駐車部(4)を
吊下し、この1対の支柱(2)(2)をその各下端部(22)を軸
として揺動させることにより、下段駐車部(5)の上方を
越えて上段駐車部(4)を積み上げ・吊り出すことにより
上段車を入庫・出庫する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2段式駐車方法及びその
装置に関する。更に詳しくは、設置スペースをとらなく
かつ下段の駐車の有無に無関係に上段の車を出し入れで
きる2段式駐車方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在我国では、車の普及率はめざまし
く、生活の必需品ともいえる感があり、各家庭に1台と
いうよりも、既に親子夫婦兄弟等で別々に所有する時代
となっている。しかし我国は、住居のための用地を確保
することもままならないほどに土地こと情が悪く、車の
所有台数に見合う駐車スペースを有している家庭はまれ
で、1台の駐車スペースを確保するのがやっとという状
況である。このように、車は複数所有していても所有台
数に見合う駐車スペースについては全く乏しく、従って
路面駐車や違法駐車が後を立たなく、交通の渋滞や事故
発生の重大な要因となってきている。さらに今後車の購
入を予定しているものは、そのための車庫を確保しない
限り実行できないことに法律で決められている。このよ
うな状況下では、狭い場所を有効利用すべく立体的にな
らざるを得ないのが現状である。従来、ビル、デパート
は勿論のこと多数の世帯が入居するマンションの駐車場
では早くから立体駐車場の建設がさかんであるが、各家
庭に所有する複数の車の車庫や、空き地を利用して複数
の世帯で共同利用する車庫にも、上下2段で立体的に収
納できる2段式駐車場が採用されつつある。
【0003】ところで、上下2段式に駐車できる簡便な
駐車場の構成としては、四方に立設された支柱間に上下
動可能な床を設け、この床の下方側を下段駐車場に、床
の上部側を上段駐車場に割り当てた構成とするものが挙
げられる。ところが、上記のような構成の2段式駐車場
では、上段に収納された車は、下段に別の車が駐車され
ているときはその下段の車をべつの場所に移動しない限
り、地面に降ろすことはできないものであり、下段の車
の所有車にいちいち車の移動を要請したり、またその所
有者が不在のときには降ろせないという問題があった。
【0004】この点を解決するものとして、例えば以下
に示す構成のものが知られている。すなわち、2台を上
下に収納する駐車場本体の天井を構成する1対の上部水
平部材を前方に張り出すと共に、この後ろ半分を複数の
垂直支柱で支えて構成し、上記1対の上部水平部材間に
水平に往復移動する枠体を設け、一方、上段駐車場を水
平回転可能に構成すると共に、この上段駐車場を滑車装
置を介して上記枠体からワイヤで吊り下げる構成のもの
である。上記の構成のものでは、上部水平部材間を平行
移動する枠体を前方に移動させることにより、上段駐車
場を、下段に駐車されている車の上方で前方に移動する
ことができ、下段の車を外れたところで必要に応じて水
平回転させて方向を転換し、次いで滑車装置を操作する
ことで、ワイヤで吊り下げたまま降ろすことができるも
のである。
【0005】しかしながら、上記後者の構成のものは、
下段車不動のまま上段車を入庫・出庫ができ、さらにそ
の途中で上段車の方向転換ができるものの、あくまでも
上段駐車場はワイヤを介して枠体に吊下されているの
で、水平移動、方向転換及び上下移動の際に、上段駐車
場全体に揺れが生じ易く、また自動車及び駐車場という
重量物の吊下に対するワイヤの強度の点と相俟って、安
全面で非常に問題を残しているものである。またさら
に、上記構成では、天井を構成する上部水平部材が常に
前方に張り出して設けなければならず、その分大掛かり
な構造物となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の解決し
ようとする課題は、ワイヤ等の紐体を介して吊下するこ
となく、嵩の低い構造物でしかも下段車不動のまま上段
車を迅速に入庫・出庫できる2段式駐車方法及びその装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かくして本願『請求項
1』にかかる発明によれば、『下段駐車部(5)の両側に
対向して立設される1対の支柱(2)(2)間に上段駐車部
(4)を吊下し、この1対の支柱(2)(2)をその各下端部(2
2)を軸として揺動させることにより、下段駐車部(5)の
上方を越えて上段駐車部(4)を積み上げ・吊り出すこと
により上段車を入庫・出庫する2段式駐車方法』が提供
される。
【0008】上記本願発明の方法において、さらに本願
『請求項2』に示すように、『上段駐車部を、下段駐車
部の上方にて方向転換できる』ようにすることが、入庫
・出庫の際に車の方向が制約されない点で好ましい。
【0009】本願発明はまた、上記の方法を実行する装
置として、本願『請求項3』に示すように『下段駐車面
となる基盤面(6)から少なくとも2台の車を上下に駐車
するスペースを確保できる上方位置にある上端部(21)及
び基盤面(6)近傍に位置する下端部(22)とを有する支柱
(2)の1対を対向して配置すると共に、各支柱(2)の下端
部(22)を、1対の支柱(2)(2)が揺動可能となるように基
盤面(6)上で軸支し、この1対の支柱(2)(2)の上端部(2
1)間に水平軸(3)を架設し、この水平軸(3)に、上段駐車
面となる床部材(41)及びこの床部材(41)に取付けられる
枠部材(42)とからなる上段駐車部(4)の枠部材(42)を取
付けて、その床部材(41)が常に水平に保持されるように
上記上段駐車部(4)を吊下し、前記1対の支柱(2)(2)に
は、これを前方へ所定角度前傾しかつ元の立設状態(A)
に復帰できると共に所定の前傾状態(B)(C)及び立設状態
(A)を保持できる揺動手段(9)を設けてなる2段式駐車装
置(1)』を提供することができる。
【0010】上記本願発明の駐車装置(1)において、上
段駐車部(4)は1対の支柱(2)(2)の揺動動作によって吊
り出し・積み上げが行われると共に、この1対の支柱
(2)(2)への上段駐車部(4)の吊下は、ワイヤ等の紐体を
介するものではないことを特徴とする。
【0011】上記駐車装置(1)において、上段駐車部(4)
の吊下は、1対の支柱(2)(2)の揺動動作の際にその床部
材(41)が常に水平となるように吊下される。この構成の
一例としては、水平軸(3)と上段駐車部(4)の枠部材(42)
との間で回動可能に保持して調整する構成、又は、水平
軸(3)と枠部材(42)とは固定し、この水平軸(3)の支柱上
端部(21)への架設において、水平軸(3)が回動可能とな
るように軸支する構成を挙げることができる。
【0012】上記駐車装置(1)において、揺動手段(9)
は、前記1対の支柱(2)(2)を、その立設状態(A)と所定
角度に前傾した前傾状態(B)(C)との間を往復させかつ各
状態を保持できる構成とされる。この構成例としては、
例えば、支柱(2)に対して伸縮自在の腕部材を連結し、
この腕部材の伸縮作動によって支柱を前傾・保持する構
成のもの、又は、支柱(2)の下端部(22)を軸支する軸部
材と支柱(2)との間で、軸回転を任意に固定する構成等
が挙げられる。前者の構成には油圧シリンダ(91)が好適
に用いられ、後者の構成には油圧トルクアクチュエータ
等が好適に用いられる。
【0013】本願発明の2段式駐車装置(1)において、
『請求項4』に示すように、『上段駐車部(4)が、水平
面内で回転しかつ所望の回転角度で停止する方向転換手
段を介して水平軸に設けられる』ことが好ましい。上記
方向転換手段としては、例えば、上段駐車部(4)を構成
する枠部材(42)の天井部を、1対の支柱(2)(2)間に架設
される水平軸(3)に水平面内での回動自在に軸支し、水
平軸(3)又はそれと一体に固定されている部材(32)に回
転用モータ(33)を固定し、一方枠部材(42)の天井部に該
モータ(33)の回転軸と噛合するギア(45)等を取付けるこ
とにより、構成することができる。詳しくは後述する実
施例の記載が参照される。
【0014】本願発明の2段式駐車装置(1)には、『請
求項5』に示すように、『1対の支柱(2)(2)の揺動の際
に、水平軸(3)を中心とする上段駐車部(4)の振れを防止
する機構が、少なくとも1方の支柱(2)に設けられる』
ことが好ましい。このような構成としては、例えば、上
段駐車部(4)が水平軸(3)と一体に連結されていて、各支
柱(2)の上端部(21)で水平軸(3)が回動するよう軸支され
ている構成の場合、この水平軸(3)端部にギア(31)等を
取付け、一方支柱(2)を軸支する例えばベース部材(7)等
に固定してギア(72)等を設け、これらの上下のギア(31)
(72)間に支柱(2)に沿ってチェーン(8)等を張設すること
により、達成することができる。
【0015】本願発明の2段式駐車装置(1)には、さら
に『請求項6』に示すように、『1対の支柱(2)(2)間
に、これら支柱(2)(2)が立設状態(A)のときの上段駐車
部(4)の床部材(41)の後端を保持する床保持部材(25)が
取付けられる』ことが好ましい。すなわち、上段駐車部
(4)は揺動可能に水平軸に吊下されているので、積み上
げ完了時や上段車を入庫した立設状態(A)においては、
上段駐車部(4)の床部材(41)が水平軸(3)を中心として振
動する。上記床保持部材(25)はこれを防止するためのも
のとして設けられる。詳しくは後述する実施例の記載が
参照される。
【0016】本願発明は、さらに好ましい2段式駐車装
置(1)の構成として、『請求項7』に示すように、上記
した各構成要素について『各支柱が、上端部(21)、基盤
面(6)と接して重量を支える接地部(23)及び上端部(21)
の基盤面(6)への水平投射位置よりも前方に位置する下
端部(22)とを有する略C型支柱(2)からなり、これら1
対の略C型支柱(2)が、車体の前後方向の長さ(L1)より
は短く、少なくとも1台の車体幅(L2)及び片側の扉の開
閉を許容する幅(L3)を確保して対向配置され、揺動手段
(9)が、下段駐車部(5)の上方に上段駐車部(4)を積み上
げた立設状態(A)と、上段駐車部(4)の床部材(41)を基盤
面(6)に着地させる第1の前傾状態(B)との間を往復し、
かつ上段駐車部(4)を下段駐車部(5)の上部前方に吊下し
たまま1対の略C型支柱(2)(2)の凹部(24)内で所定角度
水平回転させるための第2の前傾状態(C)で1対の略C
型支柱(2)(2)を固定できるよう構成された2段式駐車装
置(1)』を提供することができる。
【0017】なお、本願発明は1対の支柱を用いる構成
として説明されているが、これを一方のみのいわゆる片
持ち構造としたものも本願発明に含まれるものである。
【0018】
【作用】本願『請求項1』にかかる発明によれば、上段
駐車部(4)は、下段駐車部(5)の両側に対向して立設され
る1対の支柱(2)(2)間に吊下されたまま、下段駐車部
(5)の上方を越えて積み上げ・吊り出されることとな
る。
【0019】本願『請求項2』にかかる発明によれば、
上段駐車部(4)は、下段駐車部(5)の上方にて適宜方向が
転換されて、下段駐車部(5)の上方を越えて積み上げ・
吊り出されることとなる。
【0020】本願『請求項3』にかかる発明によれば、
下段駐車面となる基盤面(6)上で軸支された1対の支柱
(2)(2)が、揺動手段(9)により所定角度前方に揺動する
ことにより、これらの支柱(2)(2)間の上端部(21)に架設
された水平軸(3)に吊下されている上端駐車部(4)が、そ
の床部材(41)を略水平に保持したまま下段駐車部(5)の
前方上方に吊り出され、この下段駐車部(5)の上方を越
えてその床部材(41)が下段駐車面の前方の基盤面(6)上
に着地される。またこの状態から1対の支柱(2)(2)を立
設状態(A)に復帰するように揺動させることにより、上
段駐車部(4)はその床部材(41)を略水平に保持したまま
吊り上げられ、下段駐車部(5)の前方上方を越えてその
垂直上方に位置し、この状態で保持されることとなる。
【0021】本願『請求項4』にかかる発明によれば、
上段駐車部(4)が積み上げ・吊り出される途中の下段駐
車部(5)の前方上方にて、適宜方向が回転されることと
なる。
【0022】本願『請求項5』にかかる発明によれば、
上段駐車部(4)は水平軸(3)を中心とする振れが防止され
ており、1対の支柱(2)(2)が揺動しても、それに伴う振
れが生じないこととなる。
【0023】本願『請求項6』にかかる発明によれば、
1対の支柱(2)(2)の立設状態(A)においては、上段駐車
部(4)の床部材(41)はその後端が1対の支柱(2)(2)間に
設けられた床保持部材(25)に保持されているので、上段
駐車部(4)の積み上げ完了時の床部材(41)のフラツキは
速やかに停止され、積み上げ状態における上段駐車部
(4)の安定性は向上されることとなる。
【0024】本願『請求項7』にかかる発明によれば、
各支柱を略C型支柱(2)としているので、この略C型の
凹部(24)を上段駐車部(4)の水平回転用空間として提供
でき、従って1対の略C型支柱(2)(2)を、車体の前後方
向の長さ(L1)よりは短く、少なくとも1台の車体幅(L2)
及び片側の扉の開閉を許容する幅(L3)を確保する程度に
狭く設定できることとなる。従って、上段車を出庫する
ときは、揺動手段(9)は、1対の略C型支柱(2)(2)を、
その立設状態(A)から略C型凹部(24)の空間を利用して
方向転換できる状態(C)に前傾して固定し、適宜上段駐
車部(4)を任意角度水平回転させた後、さらに前傾して
上段駐車部(4)の床部材(41)を基盤面(6)に着地させるこ
ととなる。また上段車を入庫する場合は上記と逆に作動
されることとなる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述する
が、これによって本発明が限定されるものではない。 実施例1 図1は、本願発明の方法を実施する2段式駐車装置の一
例の正面概略図、図2はその平面概略図、図3はその側
面概略図である。これらの図において、2段式駐車装置
(1)は、1対の略C型支柱(2)(2)と、これらの上端部(2
1)間に架設された水平軸(3)に吊下される上段駐車部(4)
と、この上段駐車部(4)の下方に設けられる下段駐車部
(5)とから主として構成されている。
【0026】略C型支柱(2)は、立設状態(A)において、
下端部(22)は下段駐車面となる基盤面(6)の近傍上部に
位置し、上端部は(21)は基盤面(6)から少なくとも2台
の車を上下に駐車するスペースを確保できる上方に位置
し、これらの間に基盤面(6)に接して重量を支える接地
部(23)が構成され、かつ、下端部(22)が上端部(21)の基
盤面(6)への水平投射位置よりも前方に位置する形状に
構成されている。各略C型支柱(2)の下端部(22)は、こ
の略C型支柱(2)とは別体で基盤面(6)に固定されている
各ベース部材(7)に対して、これら両者を嵌挿する軸部
材(71)によって回動自在に支持されている。これにより
各略C型支柱(2)はその下端部(22)が軸支されることと
なりこれを支点として揺動できる構成となっている。ま
た一方のベース部材(7)とこれと同側の略C型支柱(2)と
の間には、ベース部材(7)に固定されたギア(72)が設け
られている。
【0027】上記各略C型支柱(2)は、車体の前後方向
の長さ(L1)よりは短く、少なくとも1台の車体幅(L2)及
び片側の扉の開閉を許容する幅(L3)を確保して対向配置
されている。そしてこれらの各支柱(2)の上端部(21)間
には、水平軸(3)が略C型支柱(2)に対して回動可能に架
設されている。上記水平軸(3)の両端部はいずれも略C
型支柱(2)の外側に若干突出しているが、ことに片側
(図1における右側)では、この部分にギア(31)が固定
されている。 上記水平軸(3)の端部に固定されている
ギア(31)と、前記ベース部材(7)に固定されているギア
(72)との間には、すくなくともこれらのギア(31)(72)に
接触する部分が噛合構造(例えばチェーン構造)に構成
されている紐体(8)が張設されており、これによって、
1対の略C型支柱(2)(2)がいずれに揺動しても水平軸
(3)のある定点が常に基盤面(6)に対して定位を取るよう
に構成されている。なお、上記紐体(8)は全体がチェー
ン構造のものであってもよい。
【0028】上段駐車部(4)は、上段車の駐車面となる
床部材(41)と、この床部材(41)の4カ所に取付けられて
この床部材(41)を吊り下げるためのパイプ枠材(42)とか
ら構成されている。上記上段駐車部(4)は、パイプ枠材
(42)の天井部の中心部のところで、水平軸(3)中央部か
ら垂下固定された水平回転用軸体(43)にベアリング機構
(44)を介して吊下されている。そして上記パイプ枠材(4
2)の天井部外側には、ここに突出している水平回転用軸
体(43)周囲に大ギア(45)が固定されており、この大ギア
(45)は、水平軸(3)に固定されている上部水平部材(32)
に設けられたモータ(33)の回転軸に取付けられた小ギア
(34)と噛合されている。従って、モータ(33)を回転させ
ることにより、上段駐車部(4)は水平軸(3)に固定垂下さ
れた水平回転用軸体(43)に吊下されたまま、その軸回り
にスムースに回転されることとなる。
【0029】上記各略C型支柱(2)の下部後方には、そ
れぞれピストン(92)が連結されており、各ピストン(92)
は、図示しない油圧回路に接続された各油圧シリンダ(9
1)に取付けられている。これらピストン(92)、油圧シリ
ンダ(91)及び油圧回路により揺動手段(9)が構成されて
いる。従って、油圧シリンダ(91)を駆動してピストン(9
2)を出没させることにより、1対の略C型支柱(2)(2)
を、立設状態(A)と、上段駐車部(4)の基盤面(6)への着
地状態(B)との間で、各下端部(22)(22)を軸として前傾
・復帰できる。また、図示しない油圧回路を調節するこ
とによりピストン(92)を所定の出没状態で固定できるよ
うに構成されている。この例の場合、図3に示す中間前
傾位置(C)においてピストン(92)は固定できるように構
成されている。
【0030】上記1対の略C型支柱(2)(2)間には、各支
柱の中間部で、溝(26)を有する床端部保持部材(25)が後
方に張り出して架設されている。
【0031】なお、上記2段式駐車装置(1)では、上段
駐車部(4)の床部材(41)が下段駐車部(5)の天井部を構成
するようになっている。また、下段駐車面となる基盤面
(6)には、下段車案内用の溝(61)が設けられている。
【0032】以上のように構成された本願発明の2段式
駐車装置(1)において、上部駐車部(4)及び下段駐車部
(5)に既に入庫されている状態から、上段車を出庫する
場合の作動について説明する。まず、下段駐車部(5)の
上方に上段駐車部(4)が積み上げられた立設状態(A)で
は、各略C型支柱(2)の接地部(23)が基盤面(6)に着地し
て重量を支えている。そしてこのとき上部駐車部(4)の
床部材(41)の後端は、床端部保持部材(25)の溝(26)内に
挿入されており、これによって上段駐車部(4)の積み上
げ状態は安定している。
【0033】上記立設状態(A)から、揺動手段(9)を駆動
すると、ピストン(92)が油圧シリンダ(91)から押出さ
れ、これに従って各略C型支柱(2)が各ベース部材(7)と
係合された下端部(22)を支点として前傾し始める。この
前傾に従って、上段駐車部(4)を吊下している水平軸(3)
は架設されている各略C型支柱(2)の上端部(21)で回動
し始めるが、ベース部材(7)に固定されているギア(72)
と水平軸(3)に固定されているギア(31)との間に張設さ
れている紐体(8)によって、水平軸(3)自身の回転が阻止
されているため、上段駐車部(4)は水平軸(3)を中心とす
る振り子運動が阻止されて、その床部材(41)を水平に保
持したまま下段駐車部(5)の前方上方に吊り出されてい
く。ピストン(92)が押出されて中間前傾位置(C)まで1
対の略C型支柱(2)(2)が前傾したとき、図示しない油圧
回路によって揺動作動が一旦停止され、ここでピストン
(92)が固定される。
【0034】次いで上部水平部材(32)に設けられたモー
タ(33)が駆動されると、小ギア(34)、大ギア(45)、ベア
リング機構(44)を介して上段駐車部(4)が任意に水平回
転される。この水平回転の角度は、上段駐車部(4)を着
地させる下段駐車部(5)前方の土地事情や車の操作都合
から適宜選択される。すなわち上記モータ作動により、
上段駐車部(4)の方向が転換されることとなるが、この
ときその床部材(41)の長軸は、各略C型支柱(2)の凹部
(24)内を通過できるので、各支柱(2)が邪魔にならずに
スムースに方向転換できることとなる。
【0035】上記方向転換操作が終われば、再び揺動操
作が開始される。すなわち油圧回路を通じてピストン(9
2)がさらに油圧シリンダ(91)から押出されていき、1対
の略C型支柱(2)(2)はさらに前傾して行く。このときも
上記と同様にして上段駐車部(4)は水平状態が維持され
かつ揺れが防止されている。上記前傾作動は、上段駐車
部(4)の床部材(41)が基盤面(6)に着地するまで続けられ
る。上段駐車部(4)の床部材(41)が基盤面(6)に着地する
と、油圧シリンダ(91)の駆動が停止され、その状態でピ
ストン(92)は固定される。これによって、上段車は、下
段車不動のままで、かつ所望の方向で出庫できることと
なる。上記は、出庫についての作動を述べてきたが、入
庫についてはこの逆方向をたどればよいので、説明は省
略する。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、下段車不動のまま上段
車を入庫・出庫できる。また、入庫・出庫の際に上段車
の方向を自由に転換することができる。またさらに、上
段駐車部の吊下は、ワイヤ等の紐体を介するものではな
いので、入庫・出庫の作動時に振れが生じず非常に安全
であり、また動作が非常にスピーティに行える。基礎工
事が不要であり、取付けが非常に簡便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の方法を実施する2段式駐車装置の一
例の正面概略図
【図2】図1の平面概略図
【図3】図1の側面概略図
【符号の説明】
(1)…2段式駐車装置 (2)…略C型
支柱 (3)…水平軸 (4)…上段駐
車部 (5)…下段駐車部 (6)…基盤面 (7)…ベース部材 (8)…紐体 (9)…揺動手段 (21)…上端部 (22)…下端部 (23)…接地部 (24)…凹部 (25)…床端部
保持部材 (32)…上部水平部材 (33)…モータ (34)…小ギア (41)…床部材 (42)…パイプ枠材 (43)…水平回
転用軸体 (44)…ベアリング機構 (45)…大ギア (91)…油圧シリンダ (92)…ピスト
ン (A)…立設状態 (B)…着地状
態 (C)…中間前傾状態

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下段駐車部の両側に対向して立設
    される1対の支柱間に上段駐車部を吊下し、この1対の
    支柱をその各下端部を軸として揺動させることにより、
    下段駐車部の上方を越えて上段駐車部を積み上げ・吊り
    出すことにより上段車を入庫・出庫する2段式駐車方
    法。
  2. 【請求項2】 上段駐車部を、下段駐車部の上方
    にて方向転換して積み上げ・吊り出すことを特徴とする
    請求項1記載の2段式駐車方法。
  3. 【請求項3】 下段駐車面となる基盤面から少な
    くとも2台の車を上下に駐車するスペースを確保できる
    上方位置にある上端部及び基盤面近傍に位置する下端部
    とを有する支柱の1対を対向して配置すると共に、各支
    柱の下端部を、1対の支柱が揺動可能となるように基盤
    面上で軸支し、この1対の支柱の上端部間に水平軸を架
    設し、この水平軸に、上段駐車面となる床部材及びこの
    床部材に取付けられる枠部材とからなる上段駐車部の枠
    部材を取付けて、その床部材が常に水平に保持されるよ
    うに上記上段駐車部を吊下し、 前記1対の支柱には、これを前方へ所定角度前傾しかつ
    元の立設状態に復帰できると共に所定の前傾状態及び立
    設状態を保持できる揺動手段を設けてなる2段式駐車装
    置。
  4. 【請求項4】 上段駐車部が、水平面内で回転し
    かつ所望の回転角度で停止する方向転換手段を介して水
    平軸に設けられたことを特徴とする請求項3記載の2段
    式駐車装置。
  5. 【請求項5】 1対の支柱の揺動の際に、水平軸
    を中心とする上段駐車部の振れを防止する機構が、少な
    くとも1方の支柱に設けられてなる請求項3又は4に記
    載の2段式駐車装置。
  6. 【請求項6】 1対の支柱間に、該支柱が立設状
    態のときの上段駐車部の床部材の後端を保持する床保持
    部材が取付けられたことを特徴とする請求項3〜5のい
    ずれかに記載の2段式駐車装置。
  7. 【請求項7】 各支柱が、上端部、基盤面と接し
    て重量を支える接地部及び上端部の基盤面への水平投射
    位置よりも前方に位置する下端部とを有する略C型支柱
    からなり、これら1対の略C型支柱が、車体の前後方向
    の長さよりは短く、少なくとも1台の車体幅及び片側の
    扉の開閉を許容する幅を確保して対向配置され、揺動手
    段が、下段駐車部の上方に上段駐車部を積み上げた立設
    状態と、上段駐車部の床部材を基盤面に着地させる第1
    の前傾状態との間を往復し、かつ上段駐車部を下段駐車
    部の上部前方に吊り出したまま1対の略C型支柱の凹部
    内で所定角度水平回転させるための第2の前傾状態で1
    対の略C型支柱を固定できるよう構成されてなる請求項
    4〜6のいずれかに記載の2段式駐車装置。
JP4056248A 1992-02-05 1992-02-05 2段式駐車方法及びその装置 Pending JPH05214829A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100422489C (zh) * 2003-11-13 2008-10-01 刘铜生 一种横向入位式双层停车装置及可伸缩式摇臂机构

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57130673A (en) * 1981-02-02 1982-08-13 Komatsu Zoki Two-stage type parking apparatus

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