JPH0521472B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

産業上の利用分野 本発明は、テレビ信号及びVTR再生信号等の
複数の映像及び音声信号を機械的スイツチを用い
て切換えるようにした信号切換装置に関するもの
である。 従来の技術 近年、ニユーメデイアの発達に伴なつて、テレ
ビジヨン受像機は複数の映像・音声入力端子を備
え、この端子にビデオテープレコーダ（VTR）、
ビデオデイスクプレーヤ等を接続し、テレビ信
号、VTR再生信号あるいはビデオデイスク等の
映像信号を選択的に切換えて陰極線管およびスピ
ーカに出力し、おのおのの映像・音声を楽しむこ
とができるようになつてきている。 以下、図面を参照しながら、従来の信号切換装
置について説明する。 第２図に従来の一例の信号切換装置を示す。図
において、１はノンシヨーテイングタイプの機械
スイツチであり、２は２ビツトの判別信号によつ
て切換えられる４回路の切換回路である。その切
換回路２は、機械スイツチ１によつて端子Ａ，Ｂ
に加えられる電圧により４系統の切換えができ
る。 以下、その動作について説明する。 スイツチ１が、端子Ｉの位置にあれば、切換回
路２の端子Ａ，Ｂには＋Ｂが加えられなく「０，
０」である為、切換回路２は図示するように入力
を選択する。又、スイツチ１の各位置に対応し
て切換回路２のモードが変わる。この制御入力と
音声出力との関係を次表に示す。

【表】 今、切換回路２は音声切換の為に使用されてい
るが、スイツチ１は映像切換回路にも使用されて
いる。その為、スイツチ１の切換タイミングはノ
ンシヨーテイングタイプを使用している。これ
は、シヨーテイングタイプであれば切換時に入力
，あるいは入力，の信号が重畳して出力
される事になる為である。そこで、切換時に複数
の音声入力が重畳して出力される事のない様にノ
ンシヨーテイングタイプのスイツチを使用してい
るのであるが、この場合には切換時にスイツチ１
がいずれの端子にも接続されていない状態が生じ
る。このとき、切換回路２は「０，０」モードに
なる。すなわち切換時、切換回路２は入力のモ
ードになり、その信号が出力される事になり、切
換時の異常音（ノイズ）となる。 発明が解決しようとする問題点 上記のように、従来の構成であれば、スイツチ
１の切換時に「０，０」モードになり、異常音
（ノイズ）が出るという問題点を有していた。 本発明は上記問題点に鑑み、切換時の異常音を
なくする事のできる信号切換装置を提供するもの
である。 問題点を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明の信号切換
装置は、２回路のスイツチを設け、かつ信号の出
力回路にデイフイート回路を設け、上記スイツチ
の一回路で信号の切換を制御し、もう一回路で上
記デイフイート回路を、スイツチがいずれの接点
にも接続されていないときにのみデイフイート回
路を動作させるように制御して異常音の発生を防
止するようにしたものである。 作 用 この構成により、本発明の信号切換装置によれ
ば、切換時にスイツチがいずれの接点にも接続さ
れていない時にはデイフイート回路が働いて信号
の通過を阻止するため、切換時の異常音をなくす
ることができる。 実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。 第１図は本発明の一実施例における信号切換回
路の構成を示すものである。第１図において、
１，１１はノンシヨーテイングタイプのスイツチ
で、本例ではおのおの４つの固定端子，，
，を有し、可動端子は抵抗３を介して互いに
接続されている。信号の切換えを制御する一方の
スイツチ１の可動端子は抵抗を介して＋Ｂ電圧端
子に接続される。またスイツチ１の固定端子を
除く他の各固定端子，，は従来例の場合と
同様にダイオードを介して切換回路２の制御端子
Ａ，Ｂに接続されている。一方、スイツチ１１の
各固定端子〜はおのおのアース（基準電位）
に接続している。そして、切換回路２の出力端子
（ライン）とアースとの間にデイフイート回路を
構成するトランジスタ４のコレクタ・エミツタを
接続し、上記スイツチ１１の可動端子を上記トラ
ンジスタ４のベースに接続している。なお、上記
スイツチ１，１１は連動して切換わる。 以上のように構成された信号切換装置につい
て、以下その動作について説明する。 スイツチ１，１１は切換タイミングがノンシヨ
ーテイングタイプのものであり、切換時の途中で
スイツチがいずれの端子にも接続されないタイミ
ングがある。通常はスイツチ１の可動端子がいず
れかの端子に接続されていてスイツチ１１の可動
端子はアースに接続される為、トランジスタ４は
カツトオフ状態になり、切換回路２において選択
された信号はそのまま出力され次段回路へ供給さ
れる。切換時にはその途中にスイツチ１，１１の
可動端子がいずれの固定端子にも接続されない状
態が生じ、雑音が発生するおそれがあるが、その
時はトランジスタ４のベースに抵抗３を介して＋
Ｂ電圧が加えられるのでトランジスタ３がオン状
態になり、切換回路２の出力信号をアースに落す
事になる。すなわち、デイフイート機能が働ら
き、切換回路２からの雑音が生じてもこれが出力
されないことになる。 以上のように、本実施例によれば、２回路のス
イツチ１，１１を使用し、またデイフイート回路
を設け、一方のスイツチ１１にて切換過渡期、デ
イフイート回路を働せて信号を遮断する事により
切換時に異常音が出力されない様にする事ができ
る。 発明の効果 以上のように本発明によれば、ノンシヨーテイ
ングスイツチを使用した切換回路において、２回
路スイツチを利用してデイフイート回路を制御す
るようにした事により、切換時の異常音をなくす
る事ができ、その実用的効果は大なるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における信号切換装
置の回路図、第２図は従来例の信号切換回路の回
路図である。 １，１１……スイツチ、２……切換回路、４…
…デイフイート用トランジスタ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ２進制御信号により切換制御され、複数の音
   声入力信号を切換えて出力する音声切換回路と、 複数の映像信号を切換えるための映像信号切換
   回路を切換えるノンシヨーテイングタイプで２回
   路の機械スイツチと、 前記２回路の機械スイツチの２つの可動端子間
   に挿入配設された第１の抵抗と、 前記２回路の機械スイツチの一方の可動端子と
   バイアス電源との間に挿入接続された第２の抵抗
   と、 前記音声切換回路の出力端子と前記２回路の機
   械スイツチの他方の可動端子の間に挿入配設され
   たデイフイート回路とを備え、 前記２回路の機械スイツチの一方の可動端子に
   接続される複数の固定端子を前記映像信号切換回
   路にそれぞれ接続して前記第１の抵抗と前記第２
   の抵抗で分割されたバイアス電圧を前記映像信号
   切換回路に選択的に印加するとともに、前記音声
   切換回路の２進制御信号入力端子に論理接続し、
   前記音声切換回路を前記映像信号切換回路と同時
   に切換制御するように構成して前記２回路の機械
   スイツチの他方の可動端子に接続される複数の固
   定端子を前記デイフイート回路を不動作ならしめ
   るように設定し、前記２回路の機械スイツチの可
   動端子がいずれかの固定端子の接点に接続されて
   いる状態では前記デイフイート回路を動作させ
   ず、前記２回路の機械スイツチの可動端子がいず
   れの固定端子の接点にも接続されていない状態で
   のみ前記デイフイート回路を動作させるように制
   御して、 前記２回路の機械スイツチの可動端子がいずれ
   の固定端子の接点にも接続されていない状態にお
   いて前記２進制御信号により前記音声切換回路が
   切換制御されて選択された音声出力をデイフイー
   トするようにしたことを特徴とする信号切換回路
   装置。