JPH05214676A - 安定性の優れたパーフルオロアルキル基含有共重合体非水分散液及び撥水撥油剤 - Google Patents

安定性の優れたパーフルオロアルキル基含有共重合体非水分散液及び撥水撥油剤

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JPH05214676A
JPH05214676A JP1583992A JP1583992A JPH05214676A JP H05214676 A JPH05214676 A JP H05214676A JP 1583992 A JP1583992 A JP 1583992A JP 1583992 A JP1583992 A JP 1583992A JP H05214676 A JPH05214676 A JP H05214676A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶剤型撥水撥油剤として使用可能な安定性の
優れたパーフルオロアルキル基含有共重合体非水分散液
を提供する。 【構成】 下記パーフルオロアルキル基含有アクリレー
トF−1とステアリルアクリレートとポリメチルメタク
リレートマクロモノマーとを、トルエン中70℃で10
時間共重合反応せしめ、トルエンを更に加えて固形分1
5%の安定性の優れた非水分散液を得、次いでミネラル
ターペンで固形分0.5%に希釈して溶剤型撥水撥油剤
を得る。これをポリエステル織物に含浸乾燥したのち、
キュアーすることにより撥水撥油処理する(実施例
1)。 F-1:CF3(CF2)nCH2CH2OCOCH=CH2 (n=5-11, nav=9) 【効果】 オゾン層を破壊することなく、撥水撥油性に
優れる溶剤型撥水撥油剤として使用可能な安定性の優れ
た非水分散液が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフッ素系撥水撥油剤等に
利用可能なパーフルオロアルキル基含有共重合体非水分
散液、詳しくは特定の非ハロゲン系溶剤に分散したパー
フルオロアルキル基含有共重合体非水分散液に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素系撥水撥油剤としては、パーフル
オロアルキル基含有アクリレートを構成単位とする種々
の共重合体が利用可能であることが知られている。
【0003】ところで、パーフルオロアルキル基含有ア
クリレートと、3−クロロ−2−ヒドロキシメタクリレ
ート等の活性水素含有単量体との共重合体が液状フッ素
化合物を分散媒とすることにより非水分散液となること
が知られている(特開昭52−106386号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された非水分散液からなる撥水撥油剤は、撥水
性が不十分であるとともに、風合い(柔軟性)も悪かっ
た。
【0005】しかも柔軟性を付与しようとして長鎖アル
キル基含有(メタ)アクリレートを用いた共重合体は非
水分散媒に安定的に分散しえないという欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記問題点
に鑑み鋭意検討を重ねたところ、パーフルオロアルキル
基含有アクリレートを必須構成単位とする共重合体を、
エチレン性不飽和二重結合基を有する非官能性重合体か
らなるマクロモノマーをも用いて重合せしめた共重合体
とすることにより、それが非水分散媒に対してこれが安
定的に分散することを見い出し、本発明を完成するに至
った。
【0007】さらにハロゲン系溶剤が地球を取り巻くオ
ゾン層を破壊することが確認され、地球環境保護の立場
より使用が困難となってきたので、上記した共重合体が
メチルクロロホルム、トリクロロトリフルオロエタン、
テトラクロロジフルオロエタン等のハロゲン系溶剤以外
の分散媒に分散できるか否かも併せて検討したところ、
非水分散媒として用いる有機溶剤として、溶解度パラメ
ーター8〜9の無極性非ハロゲン系有機溶剤を用いて
も、安定性の優れた共重合体非水分散液が得られる事も
見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明は、パーフルオロアルキル基含
有アクリレート(I)、長鎖アルキル基含有(メタ)ア
クリレート(II)及びエチレン性不飽和二重結合基を
有する非官能性重合体からなるマクロモノマー(II
I)を必須成分として重合せしめた共重合体の非水分散
液及びそれからなる撥水撥油剤を提供するものである。
【0009】本発明では、エチレン性不飽和二重結合基
を有する非官能性重合性単量体の重合体より成るマクロ
モノマー(III)を共重合することに特徴がある。該
マクロモノマー(I)をパーフルオロアルキル基含有ア
クリレート(I)と長鎖アルキル基含有(メタ)アクリ
レート(II)と共重合せしめることにより、溶解度パ
ラメーター8〜9の無極性非ハロゲン系有機溶剤への、
より優れた分散安定性を得ることが可能となる。
【0010】本発明に係るマクロモノマー(III)
は、数平均分子量1500〜10000のエチレン性不
飽和二重結合基を有する非官能性重合体であり、例えば
次の一般式で示されるものが挙げられる。
【0011】 (但し、R3は−H、−CH3、Qは2価の連結基、Pは
エチレン性不飽和単量体の重合体部位である。)上記一
般式における(III)におけるPとしては、例えばポ
リスチレン(以下、PStとする)、スチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル
共重合体等の芳香族ビニル系重合体や、ポリメチルメタ
アクリレート(以下、PMMAとする)、ポリブチルア
クリレート(以下、PBAとする)、メチル(メタ)ア
クリレート−(メタ)アクリル酸共重合体等が挙げられ
る。
【0012】マクロモノマー(III)としては、具体
的には、例えば次の様なものが挙げられる。 M-1:CH2=C(CH3)COOCH2CH(OH)CH2OOCCH2S(PMMA)H 但し、PMMA:(CH2C(CH3)(COOCH3))n M-2:CH2=C(CH3)COOCH2CH(OH)CH2OOCCH2S(PBA)H 但し、PBA:(CH2CH(COOC4H9))n M-3:CH2=C(CH3)COOCH2CH2(PSt)H 但し、PSt:(CH2CHC6H5))n 等の、(メタ)アクリロイル基を有する非官能性アクリ
ル系重合体及び/又はエチレン性不飽和二重結合基を有
する芳香族ビニル系重合体が挙げられる。
【0013】本発明に係わるパーフルオロアルキル基含
有アクリレート(I)としては、公知慣用のものがいず
れも使用できるが、例えば次の一般式で示されるものが
挙げられる。
【0014】 (但し、nは6、8、10、12、mは1〜6であ
る。)アクリレート(I)としては、具体的には例えば
次の様なものが挙げられる。
【0015】F-1:CF3(CF2)7CH2CH2OCOCH=CH2 F-2:(CF3)2CF(CF2)7CH2CH2OCOCH=CH2 F-3:CF3(CF2)nCH2CH2OCOCH=CH2 (n=5-12, nav=9) F-4:CF3(CF2)9CH2CH2CH2CH2OCOCH=CH2 本発明に係る長鎖アルキル基含有(メタ)アクリレート
(II)としては、公知慣用のものがいずれも使用でき
るが、例えば次の一般式で表わされるものが挙げられ
る。
【0016】 (但し、R1は−H、−CH3、R2は炭素数14〜24
の直鎖状または分岐状アルキル基である。)(メタ)ア
クリレート(II)としては、具体例には、例えばn−
セチル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)
アクリレート、n−ベヘニル(メタ)アクリレート、i
so−ステアリル(メタ)クリレート等が挙げられる。
勿論、異なる長鎖アルキル基含有(メタ)アクリレート
を2種以上を併用してもよい。
【0017】本発明に係る共重合体における、パーフル
オロアルキル基含有アクリレート(I)と長鎖アルキル
基含有(メタ)アクリレート(II)とマクロモノマー
(III)の共重合割合は、特に制限されるものではな
いが、非水分散液の安定性、撥水撥油性の点で重要であ
り、アクリレート(I)50〜70重量部と、(メタ)
アクリレート(II)10〜50重量部とマクロモノマ
ー(III)1〜10重量部とを必須成分として重合し
た共重合体であることが好ましい。
【0018】本発明により得られるアクリレート(I)
と(メタ)アクリレート(II)とマクロモノマー(I
II)とを必須成分とする共重合体非水分散液を撥水撥
油剤として用いる場合において、その撥水撥油性、及び
撥水撥油性の耐溶剤性等の耐久性を向上せしめる目的
で、さらにブロックドポリイソシアネート基含有エチレ
ン性不飽和単量体や、ウレタンジ(メタ)アクリレート
に代表される多官能(メタ)アクリレートをも併用して
得られた共重合体も同様に使用できる。
【0019】この際のブロックドポリイソシアネート基
含有エチレン性不飽和単量体やウレタンジ(メタ)アク
リレートとしては、例えば次の様な一般式で表わされる
ものが挙げられる。 (式中、R3は水素原子またはメチル基、Xは−OBO
−(但し、Bはハロゲン原子またはアルキル基で置換さ
れていてもよい炭素原子数2〜10のアルキレン基)ま
たは−NH−、Yは芳香族ジイソシアネートのイソシア
ネート残基、Zはケトオキシムの水素残基である。) (式中、R4は水素原子またはメチル基、R5は2価のア
ルキレン基、R6は有機ジイソシアネートの残基、R7
ポリエステルジオールの残基である。)一般式(IV)
で表されるブロックドイソシアネート基含有エチレン性
不飽和単量体の具体例としては、例えば
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】が挙げられる。一般式(V)で表されるウ
レタンジ(メタ)アクリレートは、公知慣用のものがい
ずれも使用できるが、例えばポリエステルジオールと有
機ジイソシアネート及び活性水素含有(メタ)アクリル
酸エステルとの反応によって得られる2官能の重合性単
量体が挙げられる。
【0028】ウレタンジ(メタ)アクリレートを製造す
る際に使用できるポリエステルジオールの具体例として
は、例えばポリエチレンアジペート、ポリエチレンプロ
ピレンアジペート、ポリエチレンブチレンアジペート、
ポリジエチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、
ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネー
ト、ポリエチレンセバケート、ポリブチレンセバケー
ト、ポリヘキサメチレンアジペート等、有機ジイソシア
ネートの具体例としては、例えば4,4'−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネ
ート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等、活
性水素含有(メタ)アクリル酸エステルの具体例として
は、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ(メタ)アクリレート、3−ヒドロ
キシ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシ(メタ)ア
クリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0029】本発明に係わる単量体(I)〜(III)
を必須成分とした共重合体は前記の単量体類の他に、撥
水撥油性等の目的に応じて非水分散液の安定性を損ねな
い範囲で他のエチレン性単量体を併用したものも使用可
能である。
【0030】この際に使用できる単量体としては、例え
ばエチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、スチレン、α−
メチルスチレン、酢酸ビニル、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メ
タ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレー
ト、tert−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベン
ジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)ア
クリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシ
クロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテ
ニル(メタ)アクリレート、メチルビニルエーテル、プ
ロピルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン、ポリジメチルシロ
キシル基含有(メタ)アクリレートやポリジフェニルシ
ロキシル基含有(メタ)アクリレートの様なポリオルガ
ノシロキシル基含有エチレン性不飽和単量体等が挙げら
れる。
【0031】これら単量体(I)〜(III)と共重合
可能なその他の単量体として、ポリオルガノシロキシル
基含有エチレン性不飽和単量体をも併用して得た共重合
体非水分散液も本発明の撥水撥油剤として使用できる。
この場合は、それを共重合しない基材に比べて、より風
合い(柔軟性)に優れたものとすることができる。
【0032】本発明の非水分散液は、パーフルオロアル
キル基含有アクリレート(I)と長鎖アルキル基含有
(メタ)アクリレート(II)とマクロモノマー(II
I)とを必須成分として共重合せしめればよい。この場
合共重合しようとする単量体を本発明の特定の有機溶剤
に溶解せしめ、重合開始源の作用により、溶液重合せし
めれば容易に安定な非水分散液を製造することができ
る。重合開始源として、アゾ化合物、有機過酸化物の如
き各種重合開始剤、更には、紫外線あるいはγ−線など
の電離性放射線などが採用され得る。
【0033】本発明で用いる分散媒たる有機溶剤は、分
散安定性とオゾン層への悪影響が極めて少ない点で、無
極性でかつ溶解度パラメーターが8〜9である非ハロゲ
ン系有機溶剤であることが重要であり、この範囲である
無極性非ハロゲン系有機溶剤ではオゾン層への悪影響の
心配が極めて少ないのと同時に、極めて安定な非水分散
液を得ることができる。
【0034】この様な無極性非ハロゲン系有機溶剤とし
ては、具体的には、例えば、シクロヘキサン、イソプロ
ピルベンゼン、アミルベンゼン、p−キシレン、m−キ
シレン、エチルベンゼン、メシチレン、トルエン、o−
キシレン等が挙げられる。勿論、本発明に使用する単量
体類の該有機溶剤への溶解性を向上せしめる範囲内でこ
れら特定の無極性非ハロゲン系有機溶剤とともに、他の
有機溶剤を併用することも可能である。
【0035】本発明の非水分散液は、フッ素系撥水撥油
剤として利用され得る。被処理物の種類または調整形態
などに応じて、任意の方法で被処理物に適応され得る。
例えば、必要に応じて希釈を行ない浸漬塗布あるいはス
プレー等の如き被覆加工の既知の方法で被処理物の表面
に付着させ熱処理する方法が採用される。
【0036】この際の熱処理の条件は特に限定されるも
のではないが通常加熱オーブン中80〜180℃で繊維
を加熱すればよく、中でも80〜120℃×30秒〜3
分で予備乾燥した後130〜180℃×30秒〜3分キ
ュアリングすることが好ましい。
【0037】本発明の非水分散液は、特に限定なく種々
の物品を単独で処理することができ撥水撥油性、防汚性
等を付与することができる。例えば、繊維、紙、皮革、
毛皮、プラスチックなどがある。而して、繊維として
は、綿、麻、絹、羊毛などの天然繊維、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン等
の合成繊維、レーヨン、アセテート等の半合成繊維、あ
るいはこれらの混紡・交織織物があげられる。また、本
発明の非水分散液を樹脂溶液に添加し塗布あるいは成形
することにより樹脂成分の撥水性、撥油性、防汚性、非
粘着性、離型性、吸水防止性、潤滑性等の性能を改質す
ることができる。
【0038】
【実施例】つぎに、本発明を実施例及び比較例により具
体的に説明するが、部および%は特に断わりのない限り
はすべて重量基準であるものとする。また、用いた単量
体は、上記発明の詳細な説明に示した呼称をそのまま援
用した。 実施例1 ガラス製反応容器中(内容積500ml)に、F−1
40.74g、ステアリルアクリレート 17.46g、
東亜合成化学工業(株)製マクロモノマーAA−6〔一
般式(III)において、R3が−CH3で、かつPがポ
リメチルメタアクリレートであるマクロモノマー(数平
均分子量6000)〕 1.8g、ドデシルメルカプタ
ン 0.2g、トルエン 89.5g、アゾビスイソブチロ
ニトリル 0.3gを加え、窒素雰囲気下で攪拌しつつ7
0℃で10時間共重合反応せしめた。反応終了後、トル
エン250gを加えて固型分濃度15%の共重合体非水
分散液を得た。この非水分散液の640nmの透過率
(非水分散媒への分散性の尺度であり、透過率が高い
程、分散性に優れる)は、65%(表−1参照)であっ
た。
【0039】得られた共重合体非水分散液をミネラルタ
ーペンで希釈して固形分濃度 0.5%の処理浴を調整し
た後、ポリエステル織物及びナイロンタフタを該処理浴
に5秒間浸漬しマングルにより絞り、ウェットピックア
ップを40%とした。次いで、100℃×2分間乾燥
し、170℃×30秒間キュアーすることにより撥水撥
油処理した。かくして得られた処理布の撥水撥油性を測
定した結果を表−3に示した。 実施例2〜11及び比較例1〜4 同様な方法で本発明に係る共重合体分散液(実施例2〜
実施例11)および本発明に係わらない共重合体分散液
(比較例1〜4)を合成し、その共重合組成、使用した
有機溶剤、分散液の640nmの透過率(分散性の尺
度)及び撥水撥油剤として用いた時の撥水撥油性を実施
例1の結果と共に表−1及び表−2に示した。撥水撥油
性については、まとめて表−3に示した。
【0040】尚、表中のSTAはステアリルアクリレー
ト、SMAはステアリルメタクリレート、C−1はアロ
ニックスM−1200〔東亜合成化学工業(株)製の粘
度170000cps/50℃の無黄変型ポリエステル
ウレタンジアクリレート〕、C−2は下記構造式のポリ
ジメチルシロキサン鎖含有メタクリレート(分子量50
00)、AB−6は詳細な説明中の一般式(III)に
おけるR3が−CH3でかつPがポリブチルアクリレート
である東亜合成化学工業(株)製の数平均分子量600
0のマクロモノマー、AS−6は、同一般式(III)
におけるR3が−CH3でかつPがポリスチレンである東
亜合成化学工業(株)製の数平均分子量6000のマク
ロモノマーである。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】 尚、実施例3〜11の撥水撥油剤は、実施例1及び2の
それに比べて処理布の撥水撥油性の耐溶剤性(耐久性)
に優れ、しかも風合い(柔軟性)にも優れていた。
【0044】表−1の実施例1〜4及び比較例1〜4か
ら明らかな様に、本発明に係る特定の共重合体はマクロ
モノマー重合体部位を有しているので、非分散媒たる有
機溶剤中に安定な微粒子として分散し、それを有さない
従来の重合体からなるものからなる分散体に比べて、格
段に優れた分散安定性を有することがわかるし、表−3
から明らかな様に、その分散体からなる撥水撥油剤は、
パーフルオロアルキル基含有アクリレート(I)と長鎖
アルキル基含有(メタ)アクリレート(II)との共重
合体の非水分散液からなる撥水撥油剤と同等の撥水撥油
性が得られることがわかる。
【0045】
【発明の効果】本発明のパーフルオロアルキル基含有共
重合体非水分散液は、従来の分散体よりも安定性に優れ
るという格別顕著な効果を奏するものである。
【0046】請求項3の本発明は、さらにオゾン層の破
壊を懸念する必要がないという格別顕著な効果をも奏す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 4/02 PDQ 7921−4J PDW 7921−4J C09K 3/18 102 8318−4H 103 8318−4H 104 8318−4H D06M 15/263

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーフルオロアルキル基含有アクリレー
    ト(I)、長鎖アルキル基含有(メタ)アクリレート
    (II)及びエチレン性不飽和二重結合基を有する非官
    能性重合体からなるマクロモノマー(III)を必須成
    分として重合せしめた共重合体の非水分散液。
  2. 【請求項2】 マクロモノマー(III)が、(メタ)
    アクリロイル基を有する非官能性アクリル系重合体及び
    /又はエチレン性不飽和二重結合基を有する芳香族ビニ
    ル系重合体である請求項1記載の非水分散液。
  3. 【請求項3】 共重合体が、さらにポリオルガノシロキ
    シル基を含有するエチレン性不飽和単量体をも用いて重
    合せしめた共重合体である請求項1記載の非水分散液。
  4. 【請求項4】 共重合体が、さらに多官能(メタ)アク
    リレートをも用いて重合せしめた共重合体である請求項
    1記載の非水分散液。
  5. 【請求項5】 共重合体の分散媒が、溶解度パラメータ
    ー8〜9の無極性非ハロゲン系有機溶剤である請求項1
    記載の非水分散液。
  6. 【請求項6】 マクロモノマー(III)が、(メタ)
    アクリロイル基を有する非官能性アクリル系重合体であ
    り、かつ共重合体の分散媒が、溶解度パラメーター8〜
    9の無極性非ハロゲン系有機溶剤である請求項1記載の
    非水分散液。
  7. 【請求項7】 共重合体が、パーフルオロアルキル基含
    有アクリレート(I)50〜70重量%と、長鎖アルキ
    ル基含有(メタ)アクリレート(II)10〜50重量
    %と、マクロモノマー(III)1〜10重量%を必須
    成分とする共重合体である請求項1記載の非水分散液。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の非水分散液からなる撥水
    撥油剤。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997047667A1 (fr) * 1996-06-13 1997-12-18 Daikin Industries, Ltd. Nouveau copolymere, son procede de preparation et son utilisation
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