JPH05212843A - 再生紙基材フェノール樹脂積層板 - Google Patents

再生紙基材フェノール樹脂積層板

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JPH05212843A
JPH05212843A JP2132792A JP2132792A JPH05212843A JP H05212843 A JPH05212843 A JP H05212843A JP 2132792 A JP2132792 A JP 2132792A JP 2132792 A JP2132792 A JP 2132792A JP H05212843 A JPH05212843 A JP H05212843A
Authority
JP
Japan
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paper base
phenol resin
laminated sheet
phenolic resin
resin laminated
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Pending
Application number
JP2132792A
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English (en)
Inventor
Yoshimune Matsuda
嘉宗 松田
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Risho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Risho Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Risho Kogyo Co Ltd filed Critical Risho Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、再生紙基材フェノール樹脂積層板
を、その原材料として紙基材フェノール樹脂積層板の粉
砕物を多量に配合できるものとし、また、前記粉砕物の
粒径が比較的大径であっても使用できるものとして、製
造コストの低減を図り、しかも本来の紙基材フェノール
樹脂積層板の品質を維持できるものとする。 【構成】 紙基材フェノール樹脂積層板の粒径600μ
m以下の粉砕物にフェノール樹脂を添加混合して樹脂被
覆粉体とし、さらにパルプを混合し抄造して再生紙基材
とし、これを所要数積み重ね、加熱・加圧下に積層一体
化した再生紙基材フェノール樹脂積層板とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は紙基材フェノール樹脂
積層板を原材料とする再生紙基材フェノール樹脂積層板
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、紙基材フェノール樹脂積層板
は、フェノール樹脂含有の紙基材を所定寸法で形成し、
これを所望の厚さになるよう重ね合わせて多段式油圧プ
レスで、または所定の金型に据え付けて加熱、加圧して
成型したものである。上記フェノール樹脂を紙基材に含
有させるには、フェノール樹脂のアルコール溶液(ワニ
ス)を塗布、含浸する他、レジトール(Bステージ)、
プリポリマーなどの反応中間物を紙原料のパルプに混合
して抄造する方法などが採用されていた。
【0003】また、上記したように製造された紙基材フ
ェノール樹脂積層板は、その使用後、大部分が高温焼却
または埋立用廃材とされていたが、近年、省資源の観点
から再利用資材としての用途が提案されている。
【0004】たとえば、使用済みのフェノール樹脂積層
板を微粉砕し、これを前記ワニスの中に5〜20重量%
程度添加混合して、紙基材フェノール樹脂積層板とした
ものが特開昭55−42868号公報に記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したワニ
ス内にまたは抄紙原料内に添加する紙基材フェノール樹
脂積層板の粉砕物は、その粒径を150μm以下に粉砕
しなければ、成型後の積層板表面が粗面化し易く、これ
を避けるために微粉砕工程に手間がかかるという問題点
がある。
【0006】また、再生紙基材に対する紙基材フェノー
ル樹脂積層板の粉体物の添加量は、20重量%を越える
と再生積層板の品質が低下し、たとえば、加熱・加圧下
での成形時にクラック(いわゆる基材切れ)が発生する
という問題点がある。
【0007】この発明は、上記した問題点を解決し、再
生紙基材フェノール樹脂積層板を、その原材料として紙
基材フェノール樹脂積層板の粉砕物を多量に配合できる
ものとし、また、前記粉砕物の粒径が比較的大径であっ
ても使用できるものとして、製造コストの低減を図り、
しかも本来の紙基材フェノール樹脂積層板の品質を維持
できるものとすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては紙基材フェノール樹脂積層板の
粉砕物にフェノール樹脂を被覆した樹脂被覆粉体とパル
プとからなる再生紙基材を積み重ね一体化した構成を採
用したのである。
【0009】また、前記再生紙基材中のフェノール樹脂
含有量が6〜70重量%であってよく、紙基材フェノー
ル樹脂積層板の粉砕物が粒径600μm以下の粉体とす
ることもできる。
【0010】
【作用】この発明に係る再生紙基材フェノール樹脂積層
板は、成形材料となる樹脂被覆粉体が表層にフェノール
樹脂を有して表面滑らかな粉体であるため、積層板表面
を粗面化することなくこのものを配合でき、粉体の原材
料として比較的大径の紙基材フェノール樹脂積層板の粉
砕物を用いることができる。また、フェノール樹脂は樹
脂被覆粉体同士の結着性を高めるので、加熱・加圧成形
時にクラックの発生がなく、再生紙基材フェノール樹脂
積層板の品質が低下しない。
【0011】
【実施例】この発明に用いる粉砕物の原材料となる紙基
材フェノール樹脂積層板は、従来公知の手法にてフェノ
ール樹脂を、含浸、塗布または混抄した紙基材を所要の
厚さに合わせて、加熱・加圧成型したものである。紙基
材フェノール樹脂積層板は、実際上使用されたものを用
いることができ、この場合に再生紙基材フェノール樹脂
積層板の品質を劣化させない。
【0012】粉砕物は、上記した紙基材フェノール樹脂
積層板を粉砕機で粗粉砕し、さらに高速微粉砕機(クロ
スフローミル)にて微粉砕し、最大粒径直径で600μ
m以下にする。粒径を規定するには標準篩のメッシュを
適宜選択し、26メッシュ以上の等級で分級すればよ
い。
【0013】フェノール樹脂は、その硬化前の種類とし
てはレゾール型樹脂、ノボラック型樹脂のいずれであっ
てもよいが、レゾール型樹脂の方が前記粉砕物への被覆
が容易で好ましい材料であるといえる。レゾール型樹脂
は、フェノール樹脂の反応中間物として公知の熱硬化性
液状樹脂であり、ポリメチロールフェノール化合物の数
平均分子量100〜300程度のものであってよい。こ
のようなレゾール型樹脂またはノボラック型樹脂の前記
粉砕物への配合量は、粉砕物の粒径すなわち表面積の大
小によって変化するため、特に限定されるものでない
が、混合時に前記粉砕物の表面全体に付着する程度であ
ればよい。
【0014】また、この発明に用いるパルプは、植物体
から分離された繊維であれば、特に原料を限定なく使用
したものであってよいが、繊維の長短、繊維幅を選択す
れば、より品質の高いものとなる。このようなパイプに
樹脂被覆粉体を均一に分散させて再生紙基材とするに
は、両者を一括混合して抄造することが好ましい。再生
紙基材中のフェノール樹脂含有量は、好ましくは6〜7
0重量%であり、より好ましくは10〜50重量%であ
る。なぜなら、樹脂含有量が6重量%未満の少量では、
フェノール樹脂が結着剤として作用せずに成形困難とな
り、70重量%を越える多量では、加圧成形時にクラッ
ク(いわゆる基材切れ)が発生するからである。
【0015】上記再生紙基材の一体化するには、再生紙
基材が成形後に所要の厚みに一体化されるように所定枚
数積み重ね、公知のホット多段プレス等の加熱・加圧成
形装置内にセットする。その際、別途新しい材料から製
造された紙基材もしくは、適当な材料からなるプリプレ
グを再生紙基材の中間層または表裏層に組み合わせて使
用することもできる。そして、複数枚積み重ねた再生紙
基材中のフェノール樹脂(粉砕物表面被覆由来の樹脂)
は、加熱・加圧下に硬化して、パルプ(繊維)同士を固
着させる。
【0016】[実施例1]表1に示す条件で、再生紙基
材を抄造し、これを用いて再生紙基材フェノール樹脂積
層板を得た。すなわち、まず紙基材フェノール樹脂積層
板の産業廃棄物をまずクラッシャーにて粉砕し、8〜5
mmφの粗粉体を得た。さらに粗粉体を高速微粉砕機(ク
ロスフローミル)により微粉砕し、60メッシュの篩を
用いて分級して粒径250μm以下の粉砕物を得た。こ
の粉砕物に結合剤としてレゾール型フェノール樹脂(昭
和高分子社製:BRS)を粉砕物の絶乾量に対して固形
分比で12.5重量%添加し、高速撹半機で粉砕物表面
が充分樹脂で濡れるまで混合し、混合終了した粉砕物は
乾燥し、所定の樹脂被覆粉体を得た。
【0017】この樹脂被覆粉体を対パルプ80重量%の
割合で配合し、さらに水を添加してパルパーにて分散さ
せ、秤量130g/m2 、密度0.4g/cm3 に抄紙
し、この再生紙基材を10枚と、上下に通常の紙フェノ
ール積層板用プリプレグを1枚づつ重ね合わせ、ホット
多段プレスを用いて熱板温度150℃、プレス圧50kg
/cm2 、60分間の条件で熱加圧し、板厚1.5mmの再
生紙基材フェノール樹脂積層板を得た。
【0018】得られた再生紙基材フェノール樹脂積層板
に対し、その品質を確かめるため、表2の(1)〜(1
3)に示す諸種の試験を行ない、この結果を表2中に併
記した。なお、試験(1)〜(10)の試験方法は、J
ISK 6911に従った。試験(11)〜(13)に
ついては、肉眼で観察した結果を優、良、可の三段階に
評価した。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】[実施例2]表1に示す条件で再生紙基材
を製造する他は、実施例1と全く同様にして板厚1.5
mmの再生紙基材フェノール樹脂積層板を得た。得られた
再生紙基材フェノール樹脂積層板に対し、実施例1と全
く同様の試験(1)〜(13)を行ない、この結果を表
2中に併記した。
【0022】[実施例3]表1に示す条件で抄造した再
生紙基材を16枚積み重ねる以外は、実施例1と全く同
様にして板厚1.5mmの再生紙基材フェノール樹脂積層
板を得て、このものに対し、実施例1と全く同様の試験
(1)〜(13)を行ない、この結果を表2に併記し
た。
【0023】[比較例1]秤量190g/m2 、密度
0.6g/m3 のクラフト紙にレゾール型フェノール樹
脂を固形分比で50重量%含浸させて乾燥し、通常の紙
フェノール積層板用プリプレグを得た。このプリプレグ
を6枚積み重ね、その後の工程は実施例1と全く同様に
して加熱・加圧成形を行ない、通常の紙基材フェノール
樹脂積層板を得た。このものに対し、実施例1と全く同
様の試験(1)〜(13)を行ない、この結果を表2中
に併記した。
【0024】表2の結果から明らかなように、実施例1
〜3の再生紙基材フェノール樹脂積層板は通常の新しい
紙基材からなるフェノール樹脂積層板の品質に劣らず、
実用価値の高いものであった。
【0025】
【効果】この発明は、以上説明したように、再生紙基材
フェノール樹脂積層板を品質を低下させることなく、そ
の原材料として、比較的大径でかつ多量の紙基材フェノ
ール樹脂積層板の粉砕物を採用し得るものとしたので、
前記粉砕物の粉砕に係るコストおよび粉砕物の配合割合
の増加による再利用率の向上を図ることができる利点が
あり、省資源化に大きく貢献するものであるということ
ができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基材フェノール樹脂積層板の粉砕物に
    フェノール樹脂を被覆した樹脂被覆粉体とパルプとから
    なる再生紙基材を積み重ね一体化してなる再生紙基材フ
    ェノール樹脂積層板。
  2. 【請求項2】 前記再生紙基材中のフェノール樹脂含有
    量が6〜70重量%である請求項1記載の再生紙基材フ
    ェノール樹脂積層板。
  3. 【請求項3】 紙基材フェノール樹脂積層板の粉砕物が
    粒径600μm以下の粉体である請求項1記載の再生紙
    基材フェノール樹脂積層板。
JP2132792A 1992-02-06 1992-02-06 再生紙基材フェノール樹脂積層板 Pending JPH05212843A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102490438A (zh) * 2011-11-30 2012-06-13 深圳市德信义贸易行 酚醛电木板再生方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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