JPH08252557A - 古紙ボード - Google Patents

古紙ボード

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JPH08252557A
JPH08252557A JP7060824A JP6082495A JPH08252557A JP H08252557 A JPH08252557 A JP H08252557A JP 7060824 A JP7060824 A JP 7060824A JP 6082495 A JP6082495 A JP 6082495A JP H08252557 A JPH08252557 A JP H08252557A
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board
pulp
thermoplastic resin
paper pulp
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Masahito Tanaka
雅人 田中
Katsushi Sakano
賀津士 坂野
Hideo Ikezawa
秀男 池沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 古紙パルプを主成分とし、強度、成形性、緩
衝性に優れ、しかも衝撃による粉落ちの少ない古紙ボー
ドを得る。 【構成】 乾式で解繊した古紙パルプと、熱可塑性樹脂
微細繊維を乾式で混合後、該熱可塑性樹脂微細繊維の融
点以上の温度で加熱することにより、該熱可塑性樹脂微
細繊維の一部あるいは全部を融解し、古紙パルプ同士を
接着して低密度ボードを得る。古紙パルプは長さ加重平
均長さは0.5mm以上であり、熱可塑性微細繊維はポリオ
レフィン系樹脂からなる、パルプ状多分岐繊維であるこ
とが好ましい。該ボード表面に水を塗布させた後に加圧
する、あるいは水系叉は非水系の樹脂をボード表面へ塗
布することを特徴とする古紙ボードである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、古紙を主原料とした古
紙ボードの製造方法に関するものであり、物品の破損、
傷つけ、つぶれ等を防止する目的で使用される緩衝材
や、断熱、保温材等として広範囲な使用が可能である。
【0002】
【従来の技術】工場、商店、オフィス、一般家庭等から
排出される多量の古紙は、環境保護および資源の有効活
用の観点から、近年その利用分野、利用方法の拡大が急
務となっている。古紙を緩衝材の原料として用いる方法
としては、古紙を水で解繊して作製した古紙パルプを、
金型に導入し乾燥させることにより、卵の破損防止用パ
ック状緩衝材等を得る、いわゆるモールド法が広く利用
されている。しかしながら、この方法で得られる古紙パ
ルプ緩衝材は、水で解繊した古紙パルプを乾燥させて成
型するため、パルプ間に強固な水素結合が形成され、金
型の形状により、見かけの嵩は高くできる一方で、得ら
れた基材の真比重は高く、しかも硬いため、緩衝性能は
不十分であった。また、基材自体が硬いために、シート
状の緩衝材としては、利用できなかった。更に、用途に
応じて高価な金型を作る必要があるという問題もあっ
た。
【0003】これらの問題を解決する方法としては、例
えば、特開昭56-41142号公報には、古紙パルプと繊維長
10mm以上の繊維と熱硬化性樹脂粉末を乾式で混合後、加
熱成型したパレットが開示されている。この方法を用い
れば、パルプ間に水素結合がほとんど存在しないため
に、嵩高いシートの製造が可能である。しかしながら、
熱硬化性樹脂粉末をバインダーとして使用しているため
に、加熱成型後のシートが硬くなり、緩衝性能が劣るば
かりでなく、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂粉末を古
紙パルプや繊維と混合するさい、あるいはその後の製造
工程において、該熱硬化性樹脂粉末が飛散し、更に熱処
理時にフェノールやホルマリンが発生する等、作業環境
の悪化という問題があった。
【0004】一方、特公昭52-20588号公報には、ダンボ
ール、板紙等の古紙に対して、1〜50重量%の合成パル
プを加え、これを乾式レファイナー等の解繊機を用いて
乾燥状態で混合解繊後、フォーメーションワイヤー上に
堆積し、次いで熱プレスにより平板状シートを製造する
方法が開示されている。この方法を用いれば、シート形
成の段階で水が存在しないため、水素結合の形成により
シートが硬くなり、シートの密度も上昇する等の問題は
なく、しかも接着剤としてフェノール樹脂等の熱硬化性
樹脂粉末を使用していないため、製造時の熱硬化性樹脂
粉末の飛散や、加熱処理時に発生するフェノールやホル
マリンによる、作業環境の悪化は無い。しかし、古紙と
合成パルプを乾式レファイナーで混合解繊するために、
レファイナー内部の温度上昇により合成パルプが融解
し、古紙パルプフロックを形成したり、レファイナー内
部に融解した合成パルプが付着する等の問題点があり、
また使用する古紙パルプの繊維長分布を特定の範囲にし
ていないため、多量の粉状微細パルプ繊維成分による作
業環境の悪化や、パルプの長繊維成分の不足による、強
度や成型性の不足等の問題により、安定して高品質の古
紙ボードを作製することができなかった。
【0005】更に、本発明者らは上記欠点に対して鋭意
検討した結果、特願平06−229615に開示した古
紙パルプの長さ加重平均長さ(Length-weighted averag
e Length)が0.5mm以上となる様に空気中で乾式解繊
してなる古紙パルプと、熱可塑性樹脂の微細繊維とを、
乾式で混合した繊維集合体から成る古紙ボードが上記問
題点の改良に優れていることを見い出した。しかしこの
方法により得られた古紙ボードでも、衝撃を与えると混
在する粉状微細パルプ繊維成分、填料等がボード表面か
ら落ちるいわゆる粉落ち現象を生じ易い為、更に改良が
望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、古紙
を主原料とすることにより、使用後に原料として再利用
が可能であり、廃棄する場合でも土中への埋設により微
生物で分解され、焼却処理する場合でも、有毒ガスの発
生が無い、環境に優しい古紙ボードの製造方法を提供す
ることにある。更に、製造工程で水を使用することに起
因するボードの硬さがなく、製造時におけるバインダー
や紙粉の飛散による環境の悪化がほとんど無く、使用し
たバインダーからのフェノールやホルマリン等の有害物
質の発生なしに、古紙を有効に利用して、緩衝性、断熱
性等に優れ、良好な強度と熱成型性を有する嵩高で且つ
微細パルプ繊維、填料等の粉落ちが著しく少ない古紙ボ
ードを安定かつ容易に製造する方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】古紙を水を用いず空気中
で乾式解繊した古紙パルプと熱可塑性樹脂の微細繊維と
を、乾式で混合した繊維集合体を、該熱可塑性樹脂の融
点以上の温度で加熱することにより、該熱可塑性樹脂微
細繊維の一部叉は全部を溶解し、古紙パルプ同士の結合
を行って作製したボードにおいて、ボード表面層に水を
塗布した後に、加圧することを特徴とする古紙ボードで
ある。古紙を水を用いず空気中で乾式解繊した古紙パル
プと熱可塑性樹脂の微細繊維とを、乾式で混合した繊維
集合体を、該熱可塑性樹脂の融点以上の温度で加熱する
ことにより、該熱可塑性樹脂微細繊維の一部叉は全部を
溶解し、古紙パルプ同士の結合を行って作製したボード
において、ボード表面層に水系叉は非水系の樹脂を塗布
すること特徴とする古紙ボードである。叉、前記ボード
表面に、水系叉は非水系の樹脂の塗布をボード形成後に
行うことを特徴とする古紙ボードである。叉、前記ボー
ド表面に、 水系及び非水系の樹脂の塗布をボード形成
前叉は同時に行うことを特徴とする古紙ボードである。
【0008】古紙パルプの長さ加重平均長さ(Length-w
eighted average Length)が0.5mm以上であること、
古紙パルプと熱可塑性樹脂の微細繊維の絶乾状態の重量
比が、古紙パルプ/熱可塑性樹脂の微細繊維=95〜6
0/5〜40であること、更に、前記ボード表面層への
接着剤の塗布量が、固形分として0.1〜5g/m2で得ら
れる古紙ボードは、緩衝性、断熱性、粉落ち防止、成型
性に優れていることを見い出し、本発明を完成した。
【0009】
【作用】本発明に使用する古紙は、パルプ繊維を主体と
して形成されたものであれば特に限定されるものではな
いが、例えば新聞紙、雑誌、本、ダンボール、板紙、上
質紙、チラシ、パンフレット、包装用紙等の古紙を使用
することができる。解繊処理前の古紙の水分が、2〜1
5%、好ましくは2.5〜12%の範囲であるのが好ま
しい。古紙の水分が、2%より小さいと、シートが硬く
なり、乾式での解繊時に低密度ボードの製造に適さない
微細パルプ成分が増加する為好ましくない。更に、低水
分の為に、静電気の帯電が著しく、作業性を低下させる
為、好ましくない。逆に、古紙の水分が15%を越える
と乾式での解繊が、不十分になり、紙片やパルプフロッ
クが存在しやすくなるばかりでなく、古紙ボード製造時
の加熱処理工程で、トラブル発生の原因となる為好まし
くない。本発明においては、古紙は水を用いず空気中で
解繊される。解繊の方法は通常のドライパルプ製造装置
や乾式レファイナー等が使用可能である。この場合、古
紙はシュレッダー等の断裁装置や破砕装置で、解繊前に
事前に粗砕しても良い。
【0010】本発明は、古紙パルプと熱可塑性樹脂の微
細繊維とを、乾式で混合した繊維集合体を該熱可塑性樹
脂の融点以上の温度で加熱し、該熱可塑性樹脂微細繊維
の一部または全部を溶解し、古紙パルプ同士の結合を行
って作製したボードにおいて、ボード表面層に水系叉は
非水系の樹脂を塗布乾燥することである。水系叉は非水
系の樹脂としては、澱粉、カゼイン、ロジン等の天然高
分子、ニトロセルロース、アセチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等等の半合成高分子、ポリビニル
アルコール、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−酢
ビ共重合体、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合
体、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等
の合成高分子が挙げられる。形態としては溶液接着剤、
エマルジョン系接着剤、感圧接着剤、再湿性接着剤、ホ
ットメルト型接着剤、フィルム状接着剤、重・縮合型無
溶剤接着剤に分かれる。
【0011】本発明においてボード表面に水を塗布する
場合に、水量としては、1〜500cc/m2が望ましい。
1cc/m2未満の場合は粉落ち防止効果が弱く、500cc/
m2を越えると加熱加圧した場合、離型時に古紙ボードの
表面層が加圧ロール叉はプレートに部分的に付着し、表
面が凹凸になり易く好ましく無い。好ましくは5〜30
0cc/m2である。
【0012】ボード表面に塗布する接着剤の固形量は
0.1〜5g/m2であるが、好ましくは0.5〜4g/m2
ある。4.0g/m2を越えると表面が硬くなり過ぎる為、
緩衝性能が低下する。叉、0.1未満の場合、強い衝撃
の場合の粉落ち適性に問題があり好ましくない。
【0013】塗布方法としては、ブレード、エアーナイ
フ、ロール、リバースロール、ゲートロール、ロッド、
グラビヤ、スライド、ディプ、カーテン、ファウンテ
ン、押出し等の塗工及びサイズプレス更にスプレー方
式、含浸、サイズプレス方式等各種方式を用いることが
でき、併用も可能である。中でもロール、ロッド、グラ
ビヤ塗工、含浸及びスプレーが好ましい。
【0014】ところで、乾燥方法としては公知のヤンキ
ーシリンダー、カウンターフロー、インピンジメント
(高速エアキャップ式、トンネル式)、エアスルー、エ
アフローティング、赤外線、マイクロ波、誘導加熱等が
有るが、特に限定されない。叉、用途に応じて乾燥と同
時に圧力をかける加熱加圧方法が好ましい。この場合、
熱プレスまたは熱キャレンダー掛けが好ましく、多段叉
は併用で使用しても良い。
【0015】また第二の特徴は、乾式で解繊後の長さ加
重平均長さが0.5mm以上、好ましくは0.6mm以
上の古紙パルプを用いることである。パルプの長さ加重
平均長さとは、パルプ中の各繊維長さを、Li(i=1,2,3
──nは繊維の本数)とし、Liの自乗の総和を、Liの
総和で除した数値である。古紙パルプの長さ加重平均繊
維長さは、古紙パルプ中から、面積1mm2以上の未離解
の紙片を除去後、バルメット・オートメーション社のカ
ヤニー繊維長測定機(FS-2000)を用いて測定すること
が可能である。
【0016】ところで本発明に使用可能な熱可塑性樹脂
の微細繊維は、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリ
オレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂、あるいはこれらの
樹脂の共重合物を短繊維状に加工したもの、または上記
樹脂の2種以上を同時に紡糸した、いわゆるサイドバイ
サイドタイプや、シースコアタイプの複合繊維を短繊維
状に加工したものであり、これらの1種以上を使用する
ことが可能である。特に、ポリエチレンやポリプロピレ
ン等のポリオレフィン樹脂より製造された、パルプ状多
分岐繊維が好ましい。
【0017】また、熱可塑性樹脂の微細繊維の重量平均
繊維長は、0.2〜15mmの範囲、好ましくは0.3
〜5mmの範囲である。重量平均繊維長が0.2mm未
満の場合は、作製した古紙ボードの強度が低下するため
好ましくない。逆に重量平均繊維長が15mmを越える
とパルプ中の熱可塑性樹脂微細繊維の分散が不均一にな
り、好ましくない。熱可塑性樹脂の微細繊維の重量平均
繊維長は、JIS P8207に示された装置を用い、
TAPPI T233に示された方法で測定することが
可能である。
【0018】古紙パルプと熱可塑性微細繊維との絶乾重
量配合比率は、古紙パルプ/微細繊維=95〜60/5
〜40、好ましくは90〜70/10〜30の範囲とす
る。熱可塑性繊維の配合率が5%未満では作成した古紙
ボードの強度が弱く、配合率が40%を越えるとボード
が硬くなりすぎて好ましくない。本発明においては、製
品である古紙ボードの強度と成型性を向上させるため
に、古紙パルプ中に繊維の長い針葉樹パルプを配合する
ことも可能である。使用する針葉樹パルプとは、特に限
定するものではないが、例えば針葉樹材をクラフト法、
ソーダ法、ポリサルファイト法等で蒸解した化学パル
プ、または、グランドパルプ、サーモメカニカルパルプ
等の機械パルプを晒若しくは未晒の状態で、単独でまた
は混合して使用することができ、好ましくは未使用のパ
ルプの方が良い。
【0019】ボードの製法として、一般的に以下の様な
方法が取られている。古紙パルプと熱可塑性微細繊維は
加熱処理に先立ち、乾式でエアーや機械的な攪拌等によ
り均一に混合し、均一に混合された古紙パルプと針葉樹
パルプの混合パルプと熱可塑性微細繊維との繊維集合体
は、移動するベルト状搬送用支持体上に積層され、加熱
処理装置へ移送される。この場合、古紙パルプと熱可塑
性微細繊維との混合繊維積層体を上下から通気性の搬送
用支持体で挟んでもよいし、熱伝導性の高い、金属ベル
ト等ではさんで搬送しても良い。加熱装置としては、混
合繊維積層体中の熱可塑性微細繊維の溶融が可能であれ
ば、特に限定するものではなく、例えば、熱風炉やマイ
クロウエーブ等が使用できる。熱風炉の場合には、古紙
パルプや熱可塑性微細繊維の飛散を防止するために、搬
送用支持体の下から吸引しておくことが好ましい。加熱
装置の加熱温度は、260℃以下であることが好ましい。
加熱温度が260℃を越えると、パルプ繊維の炭化や発火
の恐れがあり、好ましくない。加熱装置により熱可塑性
樹脂微細繊維の融点以上に加熱された古紙パルプおよび
熱可塑性樹脂微細繊維の混合繊維積層体は、加熱装置内
あるいは加熱装置を出た後で、プレスロール等の加圧装
置によって加圧され、所望の厚さおよび密度の低密度ボ
ードを得ることができる。この場合、加圧処理は加熱装
置の中および加熱装置を出た後の両方で行ってもよい。
【0020】一方、古紙パルプと熱可塑性微細繊維の混
合繊維を加熱機能を有するプレス機で熱プレスすること
によっても、上記方法と同様に古紙ボードを得ることが
可能である。即ち、均一に混合された混合パルプと熱可
塑性微細繊維の混合繊維を、所望の古紙ボードの厚さと
同じ厚さのスペーサーを置いた、熱プレスの試料保持側
(下側)のプレス板の上に積層し、該熱可塑性微細繊維
の融点以上の温度で熱プレスすることによって、上記方
法と同様に古紙ボードを作製することができるのであ
る。この場合、熱プレスの加熱温度は、260℃以下であ
ることが好ましい。加熱温度が260℃を越えると、パル
プ繊維の炭化や発火の恐れがあり、好ましくない。プレ
ス成型時の圧力は、混合繊維の積層体をスペーサーの厚
みまで圧縮できる圧力であれば良く、特に限定するもの
ではない。即ち、圧力を高くしても、スペーサーが存在
することにより、スペーサーの厚み以下に混合繊維の積
層体が潰されることは無い。
【0021】上記方法等により得られる古紙ボードの密
度は0.01〜0.4g/cm3、好ましくは0.05〜
0.3g/cm3の範囲であることが好ましい。作成した古
紙ボードの密度が0.01g/cm3より小さいと、ボード
の強度が低下する為好ましく無く、逆に、ボードの密度
が0.4g/cm3を越えると、作成したボードが硬くなり
過ぎ、緩衝性能が低下する為好ましく無い。
【0022】本発明によるボードは、古紙をその主原料
とするため、廃棄物の有効利用が可能となり、使用後の
ボードは再度解繊されて古紙ボードの原料として使用可
能である。更に、廃棄する場合でも土中への埋設立によ
り、微生物による分解が可能であり、焼却処理する場合
でも、有毒ガスの発生が無い、環境に極めて優しい資材
である。本発明により、このような利点を有する古紙ボ
ードを、製造工程でのバインダーの飛散による作業環境
の悪化がほとんど無く、製造中にフェノールやホルマリ
ン等の有害物質の発生無しに、安定かつ容易に製造する
ことが可能となり、熱成型、打ち抜き、貼合せ等、必要
に応じて種々加工されて、緩衝材、断熱、保温材等とし
て使用することができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明は勿論これらに限定されるものでは
ない。尚、以下の実施例において、部および%は、特に
指定がない場合には、全て重量部および重量%である。
【0024】実施例1 新聞古紙とNBKPシートをそれぞれ単独でパルプ粗砕機
(瑞光鉄工(株)製、TYPE FR-160)を用いて粗砕後、パ
ルプ粉砕機(瑞光鉄工(株)製、TYPE P-270)を用いて
乾式で解繊し、古紙パルプとNBKPを得た。得られた古紙
パルプの長さ加重平均長さは1.07mmであり、NBKPの長さ
加重平均長は2.69mmであった。得られた古紙パルプとNB
KPを古紙パルプ/NBKP=45/55の割合で混合し、長さ加
重平均長さ1.96mmの混合パルプを得た。得られた混合パ
ルプと、乾式で解繊された乾燥された多分岐状合成パル
プ(三井石油化学(株)製、商品名SWP、E780)を、混
合パルプ/合成パルプ=80/20の割合で配合し、ミキサ
ーで均一に混合して混合繊維を得た。合成パルプの融点
は130℃であり平均繊維長は1.6mmであった。次に、該混
合繊維を8mmの高さのスペーサーを置いた熱プレス装置
((株)東洋精機製作所製、ラボプレス30T)の間に積
層し、5kg/cm2の圧力、170℃の温度で10分間保持し、
ボードを得た。 更にこのボードに対して、100cc/m2
水をスプレーを使用して均一塗布し、7.5mmの間隙で、
熱キャレンダー(温度:180℃)に通し、古紙ボード
を作製した。得られた古紙ボードの密度は0.15g/cm3
あり、坪量は1500g/cm2であった。
【0025】実施例2 新聞古紙とNBKPシートをそれぞれ単独でパルプ粗砕機
(瑞光鉄工(株)製、TYPE FR-160)を用いて粗砕後、パ
ルプ粉砕機(瑞光鉄工(株)製、TYPE P-270)を用いて
乾式で解繊し、古紙パルプとNBKPを得た。得られた古紙
パルプの長さ加重平均長さは1.07mmであり、NBKPの長さ
加重平均長は2.69mmであった。得られた古紙パルプとNB
KPを古紙パルプ/NBKP=45/55の割合で混合し、長さ加
重平均長さ1.96mmの混合パルプを得た。得られた混合パ
ルプと、乾式で解繊された乾燥された多分岐状合成パル
プ(三井石油化学(株)製、商品名SWP、E780)を、混
合パルプ/合成パルプ=80/20の割合で配合し、ミキサ
ーで均一に混合して混合繊維を得た。合成パルプの融点
は130℃であり平均繊維長は1.6mmであった。次に、該混
合繊維を8mmの高さのスペーサーを置いた熱プレス装置
((株)東洋精機製作所製、ラボプレス30T)の間に積
層し、5kg/cm2の圧力、170℃の温度で10分間保持し、
ボードを得た。 更にこのボードに対して、固形分1.0g
/m2となるように酸化澱粉をスプレーを使用して均一塗
布し、7.5mmの間隙で、熱キャレンダー(温度:180
℃)に通し、古紙ボードを作製した。得られた古紙ボー
ドの密度は0.15g/cm3であり、坪量は1500g/m2であっ
た。
【0026】実施例3 新聞古紙をパルプ粗砕機(瑞光鉄工(株)製、TYPE FR-1
60)を用いて粗砕後、パルプ粉砕機(瑞光鉄工(株)
製、TYPE P-270)を用いて乾式で解繊し、古紙パルプを
得た。得られた古紙パルプの長さ加重平均長さは1.07mm
であった。得られた古紙パルプと、乾式で解繊された乾
燥された多分岐状合成パルプ(三井石油化学(株)製、
商品名SWP、E780)を、混合パルプ/合成パルプ=80/2
0の割合で配合し、ミキサーで均一に混合して混合繊維
を得た。合成パルプの融点は130℃であり平均繊維長は
1.6mmであった。次に、該混合繊維を8mmの高さのスペー
サーを置いた熱プレス装置((株)東洋精機製作所製、
ラボプレス30T)の間に積層し、5kg/cm2の圧力、170℃
の温度で10分間保持し、ボードを得た。 更にこのボー
ドに対して、固形分1.0g/m2となるように酸化澱粉をス
プレーを使用して均一塗布し、7.0mmの高さのスペーサ
ーを置いた熱プレス装置((株)東洋精機製作所製、ラ
ボプレス30T)に再度挟み、5kg/cm2の圧力で170℃の温
度を10分間保持しボードを得た。得られた古紙ボードの
密度は0.15g/cm3であり、坪量は1500g/m2であった。
【0027】実施例4 新聞古紙とNBKPシートをそれぞれ単独でパルプ粗砕機
(瑞光鉄工(株)製、TYPE FR-160)を用いて粗砕後、パ
ルプ粉砕機(瑞光鉄工(株)製、TYPE P-270)を用いて
乾式で解繊し、古紙パルプとNBKPを得た。得られた古紙
パルプの長さ加重平均長さは1.07mmであり、得られたNB
KPの長さ加重平均長は2.69mmであった。得られた古紙パ
ルプとNBKPを古紙パルプ/NBKP=70/30の割合で混合
し、長さ加重平均長さ1.80mmの混合パルプを得た。得ら
れた混合パルプと、乾式で解繊された乾燥された多分岐
状合成パルプ(三井石油化学(株)製、商品名SWP、E78
0)を、混合パルプ/合成パルプ=80/20の割合で配合
し、ミキサーで均一に混合して混合繊維を得た。合成パ
ルプの融点は130℃であり平均繊維長は1.6mmであった。
次に、該混合繊維を、下部から吸引された多孔質材料よ
りなる搬送用ベルト上に積層し、熱風ドライヤー中へ導
入した。ドライヤーの温度は180℃であった。次いで、
ドライヤー出口に設置したプレスロールで、加熱処理し
た混合繊維積層体の厚みが15mmに成型したボードを得
た。更にこのボードに対して1.0g/m2のスチレン−ブタ
ジエン系ラテックス(商品名SN307:住友ダウ(株)製)
をスプレーでほぼ均一に塗布し、8mmの間隔で、熱キャ
レンダー(温度:180℃)を2回通し、古紙ボードを
作製した。得られた古紙ボードの密度は0.12g/cm3であ
り、坪量は1500g/m2であった。
【0028】実施例5 新聞古紙をパルプ粗砕機(瑞光鉄工(株)製、TYPE FR-1
60)を用いて粗砕後、パルプ粉砕機(瑞光鉄工(株)
製、TYPE P-270)を用いて乾式で解繊し、古紙パルプを
得た。得られた古紙パルプの長さ加重平均長さは1.07mm
であった。得られた古紙パルプと、乾式で解繊された乾
燥された多分岐状合成パルプ(三井石油化学(株)製、
商品名SWP、E780)を、混合パルプ/合成パルプ=80/2
0の割合で配合し、ミキサーで均一に混合して混合繊維
を得た。合成パルプの融点は130℃であり平均繊維長は
1.6mmであった。次に、該混合繊維を、下部から吸引さ
れた多孔質材料よりなる搬送用ベルト上に積層し、熱風
ドライヤー中へ導入した。ドライヤーの温度は180℃で
あった。次いで、ドライヤー出口に設置したプレスロー
ルで、加熱処理した混合繊維積層体の厚みが15mmに成型
したボードを得た。更にこのボードに対して、ほぼ1.0g
/m2のカルボキシメチルセルロース(商品名セロゲンW
SC 第一製薬(株)製)をスプレーで塗布させ、その
後、該混合繊維を8mmの高さのスペーサーを置いた熱プ
レス装置((株)東洋精機製作所製、ラボプレス30T)
の間に積層し、5kg/cm2の圧力、170℃の温度で10分間
保持し、古紙ボードを得た。得られた古紙ボードの密度
は0.15g/cm3であり、坪量は1500g/m2であった。
【0029】比較例1 実施例1と同様の方法で得られたボードに対して、100c
c/m2の水をスプレーを使用して均一塗布するだけで、熱
カレンダー処理は行わずに古紙ボードを作製した。得ら
れた古紙ボードの密度は0.13g/cm3であり、坪量は1500
g/cm2であった。 比較例2 実施例4と同様の方法で得られたボードに対して、スチ
レン−ブタジエン系ラテックス(商品名SN307:住友ダウ
(株)製)を塗らなかったこと以外は実施例4と同様に
して、古紙ボードを作製した。得られた古紙ボードの密
度は0.11g/cm3であり、坪量は1500g/m2であった。
【0030】実施例1〜5、比較例1〜2で得られたシ
ートを下記の試験方法で試験し、その品質を評価した。
結果は表1および表2に示す通りである。 試験方法 (1)古紙パルプの、長さ平均加重長さ:バルメット・
オートメーション社製、カヤーニ繊維長測定機(FS-20
0)を用いて測定。 (2)熱性微細繊維の重量平均繊維長:JIS P82
07にしめされた装置を用い、TAPPI T233に
示された方法で測定。 (3)坪量:JIS P8126に示された方法を用いて測定。 (4)密度:JIS P8118に示された方法を用いて測定。 (5)引張強度:JIS P8113に示された方法を用いて測
定。 (6)L型成型性:L型金具2枚にサンプルを曲げては
さみ、しやこ万力ではさんで固定後、170℃で10分保持
したものにつき、L型成型性を以下の5段階で評価し
た。 5・・・成型後の戻りや曲げ部分のひび割れが全くなく極
めて良好である。 4・・・成型性が良好である。 3・・・成型性が普通である。 2・・・成型後に戻りがあり、ひび割れも目立つ。 1・・・成型性が全くない。 (7)ボード緩衝性:古紙ボードの緩衝性能を官能評価
で、次の5段階で評価した。 5・・・緩衝性が極めて良好である。 4・・・緩衝性が良好である。 3・・・緩衝性が普通である。 2・・・緩衝性が劣る。 1・・・緩衝性が極めて劣る。 (8)粉落ち適性:黒い厚紙を敷いた上で低密度ボード
を50cmの高さから落とすことを20回繰り返しその時
の粉落ち量を目視評価する。 5・・・粉落ちが殆ど無い。 4・・・少し粉落ちはあるが良好である。 3・・・粉落ちはあるが、実用上問題無しレベル。 2・・・粉落ちが有り実用上問題有りレベル。 1・・・粉落ちが多く極めて劣る。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる古
紙ボードの製造方法は、古紙の新たな用途を提供するも
のであり、従来から使用されている、ポリスチレン発泡
体等に比較して燃焼エネルギーが低く、有毒ガスの発生
もなく、土中へ埋設した場合には土中の微生物で容易に
分解し、更に使用済みのボードはパルプ原料として容易
に再利用が可能である。本発明に示した方法に従い、平
均繊維長が特定の長さ以上である古紙パルプを主原料と
熱可塑性樹脂の微細繊維とを、乾式で混合した繊維集合
体からなる古紙ボードおいて、水を塗布した後に加圧す
る、あるいは水系叉は非水系の樹脂をボード表面へ塗布
することを特徴とする古紙ボードであり、緩衝性及び強
度に優れ、しかも成型性及び衝撃による微細繊維、填料
等の粉落ちの少ない古紙ボードを容易に製造することが
可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/54 B09B 3/00 ZABZ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 古紙を水を用いず空気中で乾式解繊した
    古紙パルプと熱可塑性樹脂の微細繊維とを、乾式で混合
    した繊維集合体を、該熱可塑性樹脂の融点以上の温度で
    加熱することにより、該熱可塑性樹脂微細繊維の一部叉
    は全部を溶解し、古紙パルプ同士の結合を行って作製し
    たボードにおいて、ボード表面層に水を塗布した後に、
    加圧することを特徴とする古紙ボード。
  2. 【請求項2】 古紙を水を用いず空気中で乾式解繊した
    古紙パルプと熱可塑性樹脂の微細繊維とを、乾式で混合
    した繊維集合体を、該熱可塑性樹脂の融点以上の温度で
    加熱することにより、該熱可塑性樹脂微細繊維の一部叉
    は全部を溶解し、古紙パルプ同士の結合を行って作製し
    たボードにおいて、ボード表面層に水系叉は非水系の樹
    脂を塗布することを特徴とする古紙ボード。
  3. 【請求項3】 前記古紙パルプの長さ加重平均長さ(Le
    ngth-weighted average Length)が0.5mm以上であ
    り、且つ前記古紙パルプと熱可塑性樹脂の微細繊維の絶
    乾状態の重量比が、古紙パルプ/熱可塑性樹脂の微細繊
    維=95〜60/5〜40であることを特徴とする特許
    請求項1又は2に記載の古紙ボード。
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