JPH11147213A - パルプ系ボード及びその製造方法 - Google Patents

パルプ系ボード及びその製造方法

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JPH11147213A
JPH11147213A JP33367297A JP33367297A JPH11147213A JP H11147213 A JPH11147213 A JP H11147213A JP 33367297 A JP33367297 A JP 33367297A JP 33367297 A JP33367297 A JP 33367297A JP H11147213 A JPH11147213 A JP H11147213A
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JP
Japan
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pulp
fiber
board
polyolefin
weight
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JP33367297A
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English (en)
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Yasuhiro Kanzawa
泰弘 神沢
Toshio Ishida
敏夫 石田
Tadaaki Tajiri
忠昭 田尻
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Kimura Chemical Plants Co Ltd
Original Assignee
Kimura Chemical Plants Co Ltd
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  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ強度や、耐湿性、耐水性などに関し、良
好な特性を有し、かつ、経済性に優れたパルプ系ボード
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 パルプ系繊維に、ポリイソシアネート化
合物を3.0〜20.0重量%、ポリオレフィン系分岐
繊維を1.0〜50.0重量%の割合で配合したボード
材料を、熱板を押圧することにより加熱しながら圧締す
るホットプレス法によりプレスして所定の形状に成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明はパルプ系ボードに
関し、詳しくは、新聞紙、雑誌、段ボールのような古紙
などのパルプ系の材料を主原料とするパルプ系ボード及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
工場、オフィス、あるいは一般家庭などから排出される
古紙を原料としたパルプ系ボードが、土木用あるいは建
築用の型枠材、壁材、床材、防水材などの用途に広く用
いられるようになっている。
【0003】ところで、古紙を原料とするパルプ系ボー
ドにおいては、曲げ強度、耐湿性、耐水性などの特性に
関する要求を十分に満たすことは必ずしも容易ではな
い。そこで、これらの特性を向上させるために、古紙を
解繊することにより得られるパルプ系繊維にポリイソシ
アネート化合物を配合したパルプ系ボードが提案されて
いる。上記のようにポリイソシアネート化合物を相当の
割合で配合したパルプ系ボードにおいては、確かにそれ
なりに優れた特性を得ることができるが、ポリイソシア
ネート化合物が高価なため、コストが増大するという問
題点がある。
【0004】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、曲げ強度や、耐湿性、耐水性などに関し、良好な
特性を有し、かつ、経済性に優れたパルプ系ボード及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)のパルプ系ボードの製造方法
は、パルプ系繊維に、ポリイソシアネート化合物を3.
0〜20.0重量%、ポリオレフィン系分岐繊維を1.
0〜50.0重量%の割合で配合したボード材料を、熱
板を押圧することにより加熱しながら圧締するホットプ
レス法によりプレスして所定の形状に成形することを特
徴としている。
【0006】パルプ系繊維に、ポリイソシアネート化合
物及びポリオレフィン系分岐繊維を上記の割合で配合し
たボード材料を、ホットプレス法によりプレスして所定
の形状に成形することにより、パルプ系繊維とポリオレ
フィン系分岐繊維とが絡み合い、かつ、両者が絡み合っ
た状態でポリイソシアネートにより接着、結合された強
固な結束構造が形成され、曲げ強度、耐湿性、耐水性な
どのパルプ系ボードとしての諸特性が向上する。また、
通常、ポリオレフィン系分岐繊維には水分が含まれてい
ることから、ポリイソシアネート化合物とポリオレフィ
ン系分岐繊維に含まれる水分の反応により、上述の結束
構造がより形成されやすいという特徴がある。その結
果、高価なポリイソシアネート化合物を添加することに
より所望の特性を得るようにした従来のパルプ系ボード
に比べて、ポリイソシアネート化合物の使用量を減らす
(すなわち、ポリオレフィン系分岐繊維を配合すること
により、ポリイソシアネート化合物の使用量を減らす)
ことが可能になり、コストの低減を図ることが可能にな
る。なお、ポリオレフィン系分岐繊維の例としては、ポ
リエチレン分岐繊維(特に高密度ポリエチレン分岐繊
維)、ポリプロピレン分岐繊維などがあり、また、市販
の分岐繊維としては、三井石油化学工業株式会社製のS
WP(登録商標)などが例示される。
【0007】なお、ポリイソシアネート化合物を3.0
〜20.0重量%の範囲で配合させるようにしたのは、
ポリイソシアネート化合物の割合が3.0重量%未満に
なると、曲げ強度などの特性が低下すること、20重量
%を越えると添加効果に顕著な向上が認められず、いた
ずらにコストの増大を招くことによる。なお、ポリイソ
シアネート化合物の種類については特別の制約はなく、
ジフェニルメタンジイソシアネートその他種々のポリイ
ソシアネート化合物を用いることが可能である。
【0008】また、ポリオレフィン系分岐繊維を1.0
〜50.0重量%の割合で配合するようにしたのは、ポ
リオレフィン系分岐繊維が1.0重量%未満になると上
記の結束構造が十分に形成されなくなること、50.0
重量%を越えるとボード表面がホットプレス装置の熱板
に付着し、容易にはがれなくなる場合が生じることによ
る。なお、ポリオレフィン系分岐繊維の配合割合の、よ
り好ましい範囲は25〜45重量%である。
【0009】また、請求項2のパルプ系ボードの製造方
法は、前記パルプ系繊維が古紙を乾式解繊したものであ
ることを特徴としている。パルプ系繊維として、古紙を
乾式解繊したものを用いることにより、古紙から特性の
優れたパルプ系ボードを製造することが可能になり、資
源のリサイクルに寄与することができる。なお、本願発
明において、乾式解繊とは、例えば、「古紙を回転刃に
より粗破砕した後、必要に応じて、これに冷水又は温水
を噴霧して湿らせ、回転ピンにより2つの固定刃間に押
し込むことにより、ふやけた被解繊材料(古紙)をピン
の衝撃でささくれさせ、その部分をさらに他の被解繊材
料(古紙)と絡み合わせ、擦れ合わせることにより繊維
を解きほぐすこと」を意味するものであり、例えば、住
倉工業株式会社製の乾式紙片微細物解繊機などを用いる
ことにより行うことができる。
【0010】また、請求項3のパルプ系ボードの製造方
法は、前記ポリオレフィン系分岐繊維として、繊維径約
20〜60μm、繊維長1〜5mmのポリオレフィン系分
岐繊維を用いることを特徴としている。ポリオレフィン
系分岐繊維として、繊維径約20〜60μm、繊維長1
〜5mmのものを用いることにより、上述の結束構造を確
実に形成することが可能になり、本願発明をより実効あ
らしめることができる。
【0011】また、請求項4のパルプ系ボードの製造方
法は、前記ポリオレフィン系分岐繊維を前記パルプ系繊
維に配合するのに、風力を用い、旋風撹拌を行って両者
を混合させることを特徴としている。風力を用い、旋風
撹拌を行ってポリオレフィン系分岐繊維とパルプ系繊維
を混合することにより、両者を効率よく混ぜ合わせて上
述の結束構造を確実に形成することが可能になり、本願
発明を効率よく実施することが可能になる。
【0012】また、請求項5のパルプ系ボードの製造方
法は、少なくとも表層部分に、パルプ系繊維に、ポリイ
ソシアネート化合物を2.0〜20.0重量%、高密度
ポリエチレン分岐繊維を1.0〜50.0重量%の割合
で配合した材料を用い、180〜200℃の温度でホッ
トプレスを行って所定の形状に成形することを特徴とし
ている。
【0013】表層を構成する材料として、パルプ系繊維
に、ポリイソシアネート化合物を2.0〜20.0重量
%、高密度ポリエチレン分岐繊維を1.0〜50.0重
量%の割合で配合した材料を用いることにより、180
〜200℃の温度でホットプレスを行った場合にも良好
な離型性を確保して生産性を向上させることができるよ
うになるとともに、表面特性を向上させることが可能に
なる。
【0014】また、本願発明(請求項6)のパルプ系ボ
ードは、上記本願発明のパルプ系ボードの製造方法によ
り製造されたパルプ系ボードであって、パルプ系繊維
と、ポリイソシアネート化合物3.0〜20.0重量%
と、ポリオレフィン系分岐繊維1.0〜50.0重量%
とを含有することを特徴としている。
【0015】本願発明のパルプ系ボードは、パルプ系繊
維と、ポリイソシアネート化合物と、ポリオレフィン系
分岐繊維を上記の割合で含有しており、パルプ系繊維と
ポリオレフィン系分岐繊維とが絡み合い、かつ、両者が
絡み合った状態でポリイソシアネートにより接着、結合
された強固な結束構造が形成されているため、パルプ系
ボードに要求される、曲げ強度、耐湿性、耐水性などに
関し、十分な特性を実現することができる。
【0016】また、請求項7のパルプ系ボードは、少な
くとも表層部分が、パルプ系繊維と、ポリイソシアネー
ト化合物2.0〜20.0重量%と、ポリオレフィン系
分岐繊維1.0〜50.0重量%を含有する材料から形
成されていることを特徴としている。少なくとも表層部
分を、パルプ系繊維と、ポリイソシアネート化合物2.
0〜20.0重量%と、ポリオレフィン系分岐繊維1.
0〜50.0重量%を含有する材料から構成することに
より、表面特性を向上させることが可能になるととも
に、製造時のホットプレス工程における離型性を向上さ
せることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
してその特徴とするところをさらに詳しく説明する。な
お、この実施形態では、漫画本(古紙)を用いてパルプ
系ボード(古紙ボード)を製造する場合を例にとって説
明する。図1は本願発明の一実施形態にかかるパルプ系
ボードの製造方法を示すフローシートである。
【0018】この実施形態のパルプ系ボードの製造方法
は、図1に示すように、主要な工程として、古紙原料
(パルプ系ボード原料)を粗粉砕する粉砕工程Aと、粗
粉砕された古紙原料を乾式解繊する乾式解繊工程Bと、
接着剤としてポリイソシアネート化合物を添加する接着
剤添加工程Cと、ポリオレフィン系分岐繊維を添加する
分岐繊維添加工程Dと、ポリイソシアネート化合物及び
ポリオレフィン系分岐繊維が添加された配合ボード材料
を所定の形状、厚さに積層する(広げる)積層工程E
と、積層された配合ボード原料を予備的にプレスする予
備プレス工程Fと、予備プレスされた配合ボード材料を
所定の温度に加熱しながら加圧してボード状に成形する
成形工程(ホットプレス工程)Gと、成形体を最終製品
(パルプ系ボード)にまで仕上げる製品仕上工程Hとを
備えている。
【0019】粉砕工程Aは、漫画本(古紙原料)を、予
備的に粗粉砕する工程である。なお、粗粉砕された古紙
原料が供給される場合には、粉砕工程Aが不要な場合も
ある。
【0020】また、古紙原料の含水率が低く、乾式解繊
工程Bにおいて、温度が上昇して解繊時に発生する紙粉
に着火するおそれがある場合には、粉砕工程Aの後に、
解繊後の古紙原料が所定の含水率となるように水をスプ
レーする工程を設けることも可能である。
【0021】また、乾式解繊工程Bは、粗粉砕された古
紙原料を乾式解繊する工程であり、この工程で、古紙原
料が十分に解繊されファイバー状になる。なお、この乾
式解繊工程Bでは、大気空気により解繊対象物である古
紙原料中の水分がある程度除去される。
【0022】また、接着剤添加工程Cは、接着剤として
ポリイソシアネート化合物を添加、混合する工程であ
る。なお、ポリイソシアネート化合物としては、ここで
は、ジフェニルメタンジイソシアネートを用い、添加量
をドライベースで7重量%とした。
【0023】分岐繊維添加工程Dは、ポリイソシアネー
ト化合物が添加されたパルプ系繊維に、ポリオレフィン
系分岐繊維(この実施形態では、高密度ポリエチレン
分岐繊維、ポリプロピレン分岐繊維)を添加する工程
であり、この実施形態では、風力を用い、旋風撹拌を行
って両者を混合させた。
【0024】さらに、積層工程Eは、ポリイソシアネー
ト化合物及びポリオレフィン系分岐繊維が添加された古
紙原料(パルプ系ボード原料)を所定の形状、厚さに積
層する(広げる)工程である。
【0025】また、予備プレス工程Fは、所定の形状、
厚さに積層されたパルプ系ボード原料を予備的にプレス
する工程であり、通常は、15kgf/cm2以上の圧力でプ
レスが行われる。
【0026】成形工程(ホットプレス工程)Gは、予備
プレスされたパルプ系ボード原料を所定の温度に加熱し
ながら加圧して、ボード状に成形する工程であり、この
工程で、ポリイソシアネート化合物が硬化して接着剤と
しての機能を発揮する。
【0027】なお、この実施形態では、 高密度ポリエチレン分岐繊維を配合したものについて
は180℃×15分,圧力20kgf/cm2の条件でホット
プレスを行い、 ポリプロピレン分岐繊維を配合したものについては2
15℃×15分,圧力20kgf/cm2の条件でホットプレ
スを行った。
【0028】また、製品仕上工程Hは、成形体を切断、
トリミングして、所定の寸法の最終製品(パルプ系ボー
ド)に仕上げる工程である。
【0029】この実施形態では、ポリオレフィン系分岐
繊維として、下記の高密度ポリエチレン分岐繊維及びポ
リプロピレン分岐繊維を用いた。 高密度ポリエチレン分岐繊維 平均繊維径 :25μm 平均繊維長 :3mm 配合割合 :43重量% (ポリイソシアネート化合物の配合割合は上述の通り7
重量%) ポリプロピレン分岐繊維 平均繊維径 :50μm 平均繊維長 :1.5mm 配合割合 :30重量% (ポリイソシアネート化合物の配合割合は上述の通り7
重量%)
【0030】そして、高密度ポリエチレン分岐繊維を
配合して180℃×15分,圧力20kgf/cm2の条件で
ホットプレスを行った試料と、ポリプロピレン分岐繊
維を配合して215℃×15分,圧力20kgf/cm2の条
件でホットプレスを行った試料について、厚さ、密度、
曲げ強度、剥離強度、含水率、吸水率、吸水厚さ膨張率
の諸特性を測定した。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】なお、比較のため、ポリオレフィン系分岐
繊維を配合していないパルプ系ボード(ポリイソシアネ
ート化合物の添加量7重量%、ホットプレス条件:18
0℃×15分,圧力20kgf/cm2)について特性を測定
した。その結果を表1に併せて示す。
【0033】表1において、曲げ強度は、150mmスパ
ン、50mm/min曲げ速度、の条件で測定した値であ
り、吸水率は、20℃の水の水面から約2cmの深さに2
4時間浸漬した後の吸水率である。
【0034】また、表2に、本願発明の製造方法によ
り、表層にポリオレフィン系分岐繊維(ここでは、高
密度ポリエチレン分岐繊維、ポリプロピレン分岐繊
維)を配合した材料を用いて形成した積層構造のパルプ
系ボードの特性を示す。この積層構造のパルプ系ボード
は、芯層にポリオレフィン系分岐繊維を配合していない
材料を用い、表層にポリオレフィン系分岐繊維(高密
度ポリエチレン分岐繊維、ポリプロピレン分岐繊維)
を配合した材料を用いており、芯層とその表裏両面側に
配設された表層からなる積層構造を有している。
【0035】
【表2】
【0036】なお、表層に高密度ポリエチレン分岐繊維
を配合した材料を用いたものについては、180℃×1
5分,圧力20kgf/cm2の条件でホットプレスを行い、
同じく表層にポリプロピレン分岐繊維を配合した材料を
用いたものについては、215℃×15分,圧力20kg
f/cm2の条件でホットプレスを行った。ボード材料の組
成やその他の条件は、表1の各試料の場合と同じであ
る。
【0037】表1及び表2より、高密度ポリエチレン分
岐繊維及びポリプロピレン分岐繊維を配合した試料(パ
ルプ系ボード)においては、高密度ポリエチレン分岐繊
維及びポリプロピレン分岐繊維(ポリオレフィン系分岐
繊維)を配合していない試料に比べて、曲げ強度が大幅
に向上し、吸水率が大幅に減少していることがわかる。
【0038】なお、上記実施形態では、パルプ系繊維
(ボード原料)として、漫画本を乾式解繊したものを用
いた場合について説明したが、新聞紙、段ボールなどを
原料として用いることも可能である。
【0039】また、本願発明は、古紙に限らず、木材チ
ップを原料とするパルプ系ボードの製造方法にも適用す
ることが可能であり、その場合も上記実施形態の場合と
同様の効果を得ることができる。
【0040】また、上記実施形態では、パルプ系繊維に
ポリオレフィン系分岐繊維を配合するのに、風力を用
い、旋風撹拌を行って両者を混合させるようにした場合
について説明したが、ポリオレフィン系分岐繊維の配合
方法はこれに限られるものではなく、他の方法を用いる
ことも可能である。
【0041】また、上記実施形態では、ポリオレフィン
系分岐繊維として、高密度ポリエチレン分岐繊維及びポ
リプロピレン分岐繊維を用いた場合を例にとって説明し
たが、ポリオレフィン系分岐繊維としてはその他のもの
を用いることも可能である。
【0042】なお、この実施形態では、ポリオレフィン
系分岐繊維の種類によって、ホットプレス工程での温度
条件を変えているが、実際には、ポリオレフィン系分岐
繊維の種類のみではなく、その配合割合、繊維径や繊維
長などを考慮して、適切な条件を選択することが望まし
い。
【0043】本願発明は、さらにその他の点においても
上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の
範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能
である。
【0044】
【発明の効果】上述のように、本願発明(請求項1)の
パルプ系ボードの製造方法は、パルプ系繊維に、ポリイ
ソシアネート化合物及びポリオレフィン系分岐繊維を上
記の割合で配合したボード材料を、ホットプレス法によ
りプレスして所定の形状に成形するようにしているの
で、パルプ系繊維とポリオレフィン系分岐繊維とが絡み
合い、かつ、両者が絡み合った状態でポリイソシアネー
トにより接着、結合された強固な結束構造が形成され、
曲げ強度、耐湿性、耐水性などの特性に優れたパルプ系
ボードを得ることが可能になる。また、高価なポリイソ
シアネート化合物を添加することにより所望の特性を確
保するようにした従来のパルプ系ボードに比べて、ポリ
イソシアネート化合物の使用量を減らして、コストの低
減を図ることが可能になる。
【0045】また、請求項2のパルプ系ボードの製造方
法のように、パルプ系繊維として、古紙を乾式解繊した
ものを用いた場合、古紙から特性の優れたパルプ系ボー
ドを製造することが可能になり、資源のリサイクルに寄
与することができる。
【0046】また、請求項3のパルプ系ボードの製造方
法のように、ポリオレフィン系分岐繊維として、繊維径
約20〜60μm、繊維長1〜5mmのものを用いた場
合、上述の結束構造を確実に形成することが可能にな
り、本願発明をより実効あらしめることができる。
【0047】また、請求項4のパルプ系ボードの製造方
法のように、風力を用い、旋風撹拌を行ってポリオレフ
ィン系分岐繊維とパルプ系繊維を混合することにより、
両者を効率よく混ぜ合わせて上述の結束構造を確実に形
成することが可能になり、本願発明を効率よく実施する
ことが可能になる。
【0048】また、請求項5のパルプ系ボードの製造方
法のように、表層を構成する材料として、パルプ系繊維
に、ポリイソシアネート化合物を2.0〜20.0重量
%、高密度ポリエチレン分岐繊維を1.0〜50.0重
量%の割合で配合した材料を用いることにより、180
〜200℃の温度でホットプレスを行った場合にも良好
な離型性を確保して生産性を向上させることができるよ
うになるとともに、表面特性を向上させることが可能に
なる。
【0049】また、本願発明(請求項6)のパルプ系ボ
ードは、パルプ系繊維と、ポリイソシアネート化合物
と、ポリオレフィン系分岐繊維を所定の割合で含有して
おり、パルプ系繊維とポリオレフィン系分岐繊維とが絡
み合い、かつ、両者が絡み合った状態でポリイソシアネ
ートにより接着、結合された強固な結束構造が形成され
ているため、パルプ系ボードに要求される、曲げ強度、
耐湿性、耐水性などに関し、所望の特性を実現すること
ができる。
【0050】また、請求項7のパルプ系ボードのよう
に、少なくとも表層部分を、パルプ系繊維と、ポリイソ
シアネート化合物2.0〜20.0重量%と、ポリオレ
フィン系分岐繊維1.0〜50.0重量%を含有する材
料から構成するようにした場合、表面特性を向上させる
ことが可能になるとともに、製造時のホットプレス工程
における離型性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかるパルプ系ボード
(古紙ボード)の製造方法を示すフローシートである。
【符号の説明】
A 粉砕工程 B 乾式解繊工程 C 接着剤添加工程 D 分岐繊維添加工程 E 積層工程 F 予備プレス工程 G 成形工程(ホットプレス工程) H 製品仕上工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 75/04 C08L 75/04 C09J 175/04 C09J 175/04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルプ系繊維に、ポリイソシアネート化合
    物を3.0〜20.0重量%、ポリオレフィン系分岐繊
    維を1.0〜50.0重量%の割合で配合したボード材
    料を、熱板を押圧することにより加熱しながら圧締する
    ホットプレス法によりプレスして所定の形状に成形する
    ことを特徴とするパルプ系ボードの製造方法。
  2. 【請求項2】前記パルプ系繊維が古紙を乾式解繊したも
    のであることを特徴とする請求項1記載のパルプ系ボー
    ドの製造方法
  3. 【請求項3】前記ポリオレフィン系分岐繊維として、繊
    維径約20〜60μm、繊維長1〜5mmのポリオレフィ
    ン系分岐繊維を用いることを特徴とする請求項1又は2
    記載のパルプ系ボードの製造方法。
  4. 【請求項4】前記ポリオレフィン系分岐繊維を前記パル
    プ系繊維に配合するのに、風力を用い、旋風撹拌を行っ
    て両者を混合させることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載のパルプ系ボードの製造方法。
  5. 【請求項5】少なくとも表層部分に、パルプ系繊維に、
    ポリイソシアネート化合物を2.0〜20.0重量%、
    高密度ポリエチレン分岐繊維を1.0〜50.0重量%
    の割合で配合した材料を用い、180〜200℃の温度
    でホットプレスを行って所定の形状に成形することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパルプ系ボー
    ドの製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の方法によ
    り製造されたパルプ系ボードであって、 パルプ系繊維と、 ポリイソシアネート化合物3.0〜20.0重量%と、 ポリオレフィン系分岐繊維1.0〜50.0重量%とを
    含有することを特徴とするパルプ系ボード。
  7. 【請求項7】少なくとも表層部分が、パルプ系繊維と、
    ポリイソシアネート化合物2.0〜20.0重量%と、
    ポリオレフィン系分岐繊維1.0〜50.0重量%を含
    有する材料から形成されていることを特徴とする請求項
    6記載のパルプ系ボード。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008069121A1 (ja) * 2006-12-04 2008-06-12 Nichimen Chemical Industry Co., Ltd. 複合材及びその製造方法
JP2009001597A (ja) * 2007-05-23 2009-01-08 Daicel Polymer Ltd セルロース繊維含有熱可塑性樹脂組成物の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008069121A1 (ja) * 2006-12-04 2008-06-12 Nichimen Chemical Industry Co., Ltd. 複合材及びその製造方法
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