JPH05212407A - タッチマーク防止圧延方法 - Google Patents

タッチマーク防止圧延方法

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Publication number
JPH05212407A
JPH05212407A JP1930292A JP1930292A JPH05212407A JP H05212407 A JPH05212407 A JP H05212407A JP 1930292 A JP1930292 A JP 1930292A JP 1930292 A JP1930292 A JP 1930292A JP H05212407 A JPH05212407 A JP H05212407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
roll
load
steel sheet
touch mark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1930292A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Haishi
裕久 拜司
Masaru Ishikawa
勝 石川
Tomoyuki Hirakawa
智之 平川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP1930292A priority Critical patent/JPH05212407A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 圧延荷重をロール間ヘルツ応力にて85kg
/mm2 以下とすることにより、作業ロールとバックア
ップロール間の接触によって発生するタッチマークを防
止し得る。また、圧延前方張力25kg/mm2 以上と
することにより、圧延の開始時に発生する形状不良によ
る鋼板の絞り込みを防止する。圧延の開始時に、上記条
件にて圧延荷重と圧延張力を働かせて、目標板厚を達成
するように急速に変化させることにより、オフケージ部
を短くしかつ圧延能率の低下を防止することができる。 【効果】 本発明によれば、設備投資をすることなく容
易に、タッチマークを防止することができかつ圧延能率
を低下さないで安定した圧延を行なうことができるた
め、工業上大きな価値のある発明である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間圧延の開始時に作
業ロールとバックアップロール間に発生するロール間の
接触マーク(以下タッチマークと称する)が圧延材に転
写することを防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延は、目標とされる板厚を得られ
る圧延荷重と圧延張力をプリセットしたのち、圧延を開
始させるのが一般的な圧延開始方法である。しかし、圧
延荷重がある値以上になると、作業ロールとバックアッ
プロール間にロールの接触マーク、すなわちタッチマー
クが発生し、それが圧延材にプリントされ製品品質を低
下させていた。
【0003】この対策として、圧延荷重を低くして圧延
する方法があるが、板厚が目標値に達しないないため
に、圧延回数の増加という能率低下をよぎなくされてい
た。また、このタッチマークは、ロール停止時に荷重が
ある値以上になって発生するものである。しかし、ロー
ル回転中に荷重を増加させても発生しないため、圧延の
開始時のみ荷重を低くし、圧延の開始後に荷重を所定の
値まで増加させる方法も考えられた。しかし、この荷重
が所定の値のときに、板平坦度(形状)がでるように圧
延機特有の形状制御アクチュエータ(バックアップロー
ルクラウンまたはロールベンダー等)を設定しておき、
タッチマークの発生しない荷重による圧延開始を行なう
と、中伸びによる板の絞り込みが発生し、圧延そのもの
の継続が不可能となる問題があった。
【0004】逆に、タッチマークの発生しない荷重で形
状不良とならないように、形状制御アクチュエータの値
を設定すると、圧延の開始時は問題がないが、所定の板
厚に達するまで荷重を増加させると耳波による板の絞り
込みを生じるという問題が発生する。これを防止するた
めには荷重をゆっくりと増加させ、形状制御アクチュエ
ータを荷重に応じ変化させねばならない。しかしこの方
法では、圧延能率の低下のみならず、目標とする板厚を
得るまで過大なオフゲージすなわち板厚不良を発生させ
ねばならなかった。
【0005】近年、ロールマークの防止法として、特開
昭60−158901号公報「圧延方法」、特開昭61
−232002号公報「冷間圧延機の圧延方法」がある
が、これらの方法は、ロールを軸方向にオッシレートす
ることによりロールマークを防止しようとするものであ
る。また、特開昭61−74704号公報「冷間圧延方
法」に開示されている方法は、圧延機を停止する直前に
圧下開閉量分だけ圧下を開とし、ロールストップマーク
を防止しようとするものである。これらからわかるよう
に、圧延開始時から圧延時のマークを防止する根本的方
法は未だ解決されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は上記のような問題点、すなわちタッチマーク
を発生させず、かつ、圧延能率を低下させず、かつ、オ
フケージも過大とならないような圧延方法を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、作業ロールとバックアップロ
ール間のヘルツ応力を85kg/mm2 以下として圧延
を開始することにより鋼板のタッチマークを防止するこ
ととした冷間圧延方法である。
【0008】また、圧延前方張力を25kg/mm2
上とし、圧延開始時の形状不良による鋼板の絞りこみを
防止することとした冷間圧延方法である。また、鋼板の
タッチマークと絞り込みを同時に防止することとした前
記記載の冷間圧延方法である。
【0009】
【作用】圧延荷重をロール間ヘルツ応力にて85kg/
mm2 以下とすることにより、作業ロールとバックアッ
プロール間の接触によって発生するタッチマークを防止
し得る。また、圧延前方張力25kg/mm2 以上とす
ることにより、圧延の開始時に発生する形状不良による
鋼板の絞り込みを防止する。
【0010】圧延の開始時に、上記条件にて圧延荷重と
圧延張力を働かせて、目標板厚を達成するように急速に
変化させることにより、オフケージ部を短くし、かつ圧
延能率の低下を防止することができる。
【0011】なお、本圧延を行なう際の形状アクチュエ
ータは、所定の板厚を達成し得る圧延荷重となったとき
に、フラットな形状が得られる形状制御アクチュエータ
の値にプリセットして、オンゲージ部の形状を良好なも
のとしている。
【0012】
【実施例】今回行なったテスト結果を表1に、圧延荷重
と圧延前方張力とロール間ヘルツ応力とタッチマーク発
生有無と絞り発生の有無で整理して示している。
【0013】
【表1】
【0014】また、ヘルツ応力とは、次の(1)式と
(2)式にて計算して求めたPmaxである。
【0015】
【数1】
【0016】同表から、ロール間ヘルツ応力が85kg
/mm2 以下でタッチマークの発生がなく、前方張力2
5kg/mm2 以上で鋼板の絞り込みがなく良好な圧延
が可能であることがわかる。このロール間ヘルツ応力8
5kg/mm2 というのは、圧延ロールの降伏点近傍の
値である。なお、試験に用いた圧延機と圧延材の仕様を
表2に示し、試験に用いた圧延機のロール配置を図1に
示す。
【0017】
【表2】
【0018】図1は、ワークロールと第1バックアップ
ロール接触部の応力分布を示すものである。この応力分
布の最大応力(ヘルツ応力)Pmaxは、(1)式と
(2)式により計算され、また、接触面幅2aも同式に
よって求められる。この、Pmaxが85kg/mm2
を超えるとロールが塑性変形し、タッチマークを発生さ
せる。なお、本発明は表2以外の圧延材でも、鋼板であ
れば達成される。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、設備投
資をすることなく容易に、タッチマークを防止すること
ができかつ圧延能率を低下さないで安定した圧延を行な
うことができるため、工業上大きな価値のある発明であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の試験に用いた圧延機のロール配置図で
ある。
【符号の説明】
1a 第2バックアップロール(サイド) 1b 第2バックアップロール(センター) 2 第1バックアップロール 3 作業ロール 4 圧延材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業ロールとバックアップロール間のヘ
    ルツ応力を85kg/mm2 以下として圧延を開始する
    ことにより鋼板のタッチマークを防止することを特徴と
    する冷間圧延方法。
  2. 【請求項2】 圧延前方張力を25kg/mm2 以上と
    し、圧延開始時の形状不良による鋼板の絞りこみを防止
    することを特徴とする冷間圧延方法。
  3. 【請求項3】 圧延開始時に、作業ロールとバックアッ
    プロール間のヘルツ応力を85kg/mm2 以下とする
    ことにより鋼板のタッチマークを防止し、かつ、同時に
    圧延前方張力を25kg/mm2 以上とすることにより
    形状不良による鋼板の絞りこみを防止することを特徴と
    する冷間圧延方法。
JP1930292A 1992-02-05 1992-02-05 タッチマーク防止圧延方法 Pending JPH05212407A (ja)

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JP1930292A JPH05212407A (ja) 1992-02-05 1992-02-05 タッチマーク防止圧延方法

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JP1930292A JPH05212407A (ja) 1992-02-05 1992-02-05 タッチマーク防止圧延方法

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