JPH05211512A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JPH05211512A JP28836890A JP28836890A JPH05211512A JP H05211512 A JPH05211512 A JP H05211512A JP 28836890 A JP28836890 A JP 28836890A JP 28836890 A JP28836890 A JP 28836890A JP H05211512 A JPH05211512 A JP H05211512A
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Abstract

(57)【要約】 電子出願以前の出願であるので 要約・選択図及び出願人の識別番号は存在しない。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は1次局と複数の2次局との間で、所定 のフレームフォーマットで一定周期の通信を行う 通信システムに関し、特に1次局として上位コン トローラ、2次局として下位コントローラで成る FAシステムに関する。
〔従来の技術〕
HDLC等を用いた高速通信において、自局のデー タを取込みながら他局のデータを取込む場合に は、自局用のハードウェアと他局用のハードウェ アを用意する必要があるため、従来、実用化され ていない。また、今までのデータ通信はコン ピューター相互間で行なわれるが主流であっ て、1対N方式で上位コントローラが下位コント ローラをリアルタイムで制御するコントローラシ ステムにデータ通信を導入して構成されたFAシ ステムにおいては、下位コントローラ以下のレベ ルでデータ通信が実用化された例は限られてい る。これらの例の多くはリモートI/O等のデータ 通信であるが、各2次局のデータを相互にモニタ することは必要とされていない。
一方、データ通信を用いてサーボドライブに指 令を与えるサーボシステムでは、他の軸の動作に 同期して自己の軸を起動させるという真に即時的 な応答性(以下、リアルタイム性と記す)をもつ システムが必要となってきており、このために、 すべてのサーボ機構のハードウェアを同一CPUで 処理する中央集権的システムが台頭している。
このようなシステムの一例として、本出願人の 出願に係る特開昭59-200309号公報に記載され た分散形数値制御システムがある。このシステム においては、1次局(上位コントローラ)である 軸群管理部が、HDLCに従う伝送によって2次局 (下位コントローラ)であるそれぞれの数値制御 装置に移動データを転送する。この移動データの 転送の際、各数値制御装置は、転送されるフレー ムのうち、アドレス部の内容が自局のアドレスと 一致するフレームのテキスト(移動データ)のみ を自局内に設けられたバッファレジスタに取込 み、他局のアドレスをもつフレームは、これを無 視する。次に、共通フレームが転送されると、各 数値制御装置は、共通フレームのコマンドをそれ ぞれの速度指令器に書込み、速度指令器を一斉に 起動してそれぞれの移動データを実行する。
このように、各数値制御装置が速度指令器を起 動するタイミングが同期するので、複数の数値制 御装置によって行われる並行動作が同期される。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記の分散形数値制御システムにおいては、 データを一々上位コントローラに上げ、その後、 該データを必要とする数値制御装置に分配しなけ ればならないので、FAシステムのデータ通信を高 速化するという観点から考えると問題があるばか りでなく、各数値制御装置によって制御されるそ れぞれの軸の動作の同期化は、共通フレーム中の コマンドが各バッファメモリへ取込まれたタイミ ングのみによって行われるので、各軸の動作相互 間の同期性、すなわちリアルタイム性に問題があ る。
本発明の目的は前記の問題点を解決し、データ 通信が高速化され、かつ、2次局によって行われ る並行処理のリアルタイム性が保証される通信シ ステムを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の第1の通信システムは、 1次局から2次局へのコマンドの送信と当該2 次局から1次局へのレンポンスの返送とが、HDLC 伝送プロトコルに従って、2次局毎に順次行わ れる、1対Nマルチドロップ方式の通信システム であって、 各2次局に設置され、1次局から通信路上に出 力された各2次局宛コマンドのデータ、および各 2次局から通信路上に出力されたレスポンスの データが各2次局毎に、かつ、コマンド、レスポ ンスの別毎に書込まれるメモリと、 各々の2次局に設置され、2次局がグローバル フレームを受信する毎に1次局の送信タイミング に同期化され、0挿入による最大のフレーム長と して定められた長さのフレームを最長フレームと 定義するとき、最長フレームの送信時間に等しい 時間毎に、前記メモリの上位アドレスが順次に生 成し、通信路上にフラグシーケンスが検出される 毎に、該メモリの上位アドレス部に出力するタイ マカウンタ手段と、通信路上にコマンドフレーム または他の2次局のレスポンスフレームのフラグ シーケンスが検出される毎に、そのフレームの データのバイト数を計数し、その計数出力を、現 在、メモリに入力されている上位アドレスに属す る下位アドレス部に順次に出力する下位アドレス 発生手段を有し、通信路上のコマンドフレームま たは他の2次局のレスポンスフレームのデータ の、メモリへの直接書込み制御をするDMA制御手 段を有し、 1次局は、前記最長フレームの送信時間の2倍 の時間間隔で順次に各2次局へコマンドを送信す る。
本発明の第2の通信システムのタイマカウンタ 手段は、グローバルアドレスの検出に同期して起 動され、当該グローバルフレームが最良フレーム であると仮定したとき、その最長フレームの受信 が完了すべきときタイムアウト信号を出力するよ うに設定される内部タイマと、グローバルデータ の誤り検出結果を示すフレームチェック信号を ラッチしてグローバルフレーム受信完了信号を生 成し、グローバルフレーム受信完了信号と前記タ イムアウト信号との論理積を同期化信号として出 力する同期化手段を有し、 該タイマカウンタ手段は、同期化信号によって 1次局の送信タイミングに同期化される。
本発明の第3の通信システムにおいては、同期 化信号を2次局のCPUの割込信号とする。
〔作用〕
本発明の第1の通信システムは、各々の2次局 が、通信路上に出力されたすべての2次局宛のコ マンドデータのみならず、すべての他の2次局か らのレスポンスデータをリアルタイムで、モニタ するための装置を備えている。
タイマカウンタ手段は、1次局がコマンドを送 信するタイミングに同期して、0挿入による最大 のフレーム長として定められた長さのフレーム (以下、最長フレームと記す)の送信時間(以 下、最長フレーム送信時間と記す)To毎に上位ア ドレスを生成する。
一方、1次局は、最長フレーム送信時間Toの2 倍の時間間隔(以下、基本送信周期と記す)2To で、各2次局に対し順次にコマンドを出力する。
したがって、1基本送信周期に2つの上位アドレ スが生成される。
1次局が第m番目の2次局(以下、第m局と記 す)にコマンドを送信すると、第m局は1次局に 対し、折返しレスポンスを返送する。もし、コマ ンドおよびレスポンスが最長レフームである場合 には、当該基本送信周期に第m局のアドレスをも つコマンドとレスポンスとが順次に通信路上に出 力されることになる。その結果、当該基本送信周 期においてコマンドまたはレスポンスが通信路上 に出力される期間は、2つの上位アドレスがそれ ぞれ生成される期間と一致する。したがって、通 信路上に出力されるコマンドまたはレスポンスを 記憶するメモリの上位アドレスを、当該コマンド またはレスポンスと同じ期間にタイマカウンタ手 段が生成した上位アドレスによって指定すること により、コマンドまたはレスポンスの送信と、メ モリの上位アドレスの指定を同時に並行して行う ことができる。そのために、各2次局は、通信路 上のフレームのフラグシーケンスが検出される毎 に、その検出タイミングで自局のタイマカウンタ 手段が生成した上位アドレスをサンプリングして メモリの上位アドレス部に与える。
メモリの下位アドレスは次のようにして与えら れる。
通信路上のフラグシーケンスが検出され、さら に引続いてそのフレームのアドレス部および制御 部の2バイトの受信が終了すると、下位アドレス 発生手段は、当該フレームの情報部のデータのバ イト数を計数し、その計数出力を、現在、メモリ に与えられている上位アドレスに属する下位アド レス部に印加する。ここでいうデータとは、ゼロ リムーブされたデータである。したがって、DMA 制御部は、情報部が通信路上に出力されるのと同 時に、上位アドレスによって指定されたメモリ領 域内に各番地に順次に1バイトづつのデータを書 込むことができる。
このように、通信路上にフレームが出力される のと並行して上位アドレスをメモリに与え、該フ レームの情報部の受信と同時にリアルタイムで データを下位アドレスに格納することにより、 通信路上のデータを2次局アドレス毎に、コマン ド、レスポンスの別(以下、フレームの種別と記 す)毎に直接メモリアセクスによってリアルタイ ムにモニタすることができる。
また、本発明の通信システムは、コマンドまた はレスポンスが最長フレームで無い場合において も、ある基本送信周期のレスポンスの送信が終了 した時刻と次の基本送信周期のコマンドの送信が 開始される時刻との間に、いくらかのアイドル時 間が存在すること以外は、同様に作用する。
本発明の第2の通信システムは、タイマカウン タ手段が、1次局の送信タイミングに同期して上 位アドレスを生成するための装置を備えている。
この同期化は、2次局がグローバルフレームの 受信を完了したタイミング毎に行われる。しか し、実際に受信されるグローバルフレームの長さ は0挿入のために一定でないので、グローバルフ レームが最長フレームであると仮定し、この仮定 された長さのグローバルフレーム(以下、このグ ローバルフレームを最長グローバルフレームと記 す)の受信が完了するタイミングでタイマカウン タ手段を起動して同期化を行う。
この同期化が行われる前提として、(1)通信路 上のフレームがグローバルフレームであり、(2) 該フレームが誤りなく受信されることが必要であ る。しかし、グローバルフレームの誤りの有無を 示すフレームチェック信号が出力されるタイミン グは、タイムアウト信号が出力されるタイミング 以前であるので、フレームチェック信号をラッチ してグローバルフレーム受信完了信号を生成し、 そのグローバルフレーム受信完了信号とタイムア ウト信号との論理積によってタイマカウンタ手段 を同期化する。
内部タイマは、通信路上にグローバルアドレス FFHが検出されたときにのみ起動される。
このようにして前記(1),(2)の要件が満足され る。
本発明の第3の通信システムは、通信路のモニ タが、前記同期化信号を割込み信号として割込み によって行われることを開示したものである。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について図面を参照して説 明する。
第1図は1対Nマルチドロップ方式の通信シス テムのブロック図、第2図は本発明のタイマカウ ンタの構成図、第3図は第1図の各2次局に設置 されているメモリのアドレスマップを示す図、第 4図は受信シーケンス時間TSEQおよびセット時間 TSETの説明図、第5図は第2図の同期化回路の動 作を説明するタイミングチャートである。
本実施例の通信システムは1対15マルチドロッ プ方式で、1次局1と15個の各々の2次局20, 21,…,214との間のデータ通信をHDLCに従って 行ない、通信路には、第4図に示されている周知 のフレームフォーマットで信号が出力される。本 実施例では情報部は16バイトである。
各々の2次局20,21,…,214は、メモリ(第 3図参照),DMA制御部(図示せず)を備え、 DMA制御部はタイマカウンタ(第2図参照)と下 位アドレス生成手段(図示せず)を含んでいる。
メモリは、そのアドレスマップが第3図に示さ れている構造をもち、上位アドレスの0H〜1DHは 2次局のアドレスと通信路上のフレームの種別と の両者に対応する。すなわち、偶数アドレス {2m,m=0,1,2,…,14}=0,2,…,1
,1Cは 2次局アドレスmによって指定される2次局(第 m局)へ1次局から送信されるコマンドの格納領 域を示し、奇数アドレス{2m+1,m=0,1,2, …,14}=1,3,…,1B,1Dはそれぞれ2
次局ア ドレスmによって指定される他の2次局から通信 路上に出力されたレスポンスの格納領域を示す。
また、上位アドレス1EHはグローバルデータの格 納領域を示し、上位アドレス1FHは空領域であ る。下位アドレスは0HからFHまでの番地で示 され、各番地には1バイトのデータが格納され る。第3図のブロック中に記された0〜14は10進 数で表わした2次局アドレスmで、RXはコマン ド、TXはレスポンスを表わす。また、FFはグロー バルフレームを表わし、NONは空領域を表わす。
第3図で上位アドレス5HにNONと記されているの で、2TXすなわち2次局2からレスポンスは返送 されない(第6図参照)。奇数の上位アドレス 1FHはグローバルフレームに対するレスポンス領 域であるので、空領域になるのは当然である。
DMA制御部は、前記したようなタイマカウンタ と下位アドレス発生器を備えている。
タイマカウンタは、第2図に示されているよう に、カスケード接続された3個の2進4ビットカ ウンタ3,4,5、ラッチ回路6、および同期化回 路7および内部タイマ10によって構成されてい る。下位カウンタ3のプリセットデータは0Hで、 カスケードに接続された2つの上位カウンタ4,5 (以下、上位カウンタ45と記す)のプリセット データはFFHである。上位カウンタ45のカウント 出力の下位5ビットはラッチ回路(D-フリップフ ロップ)6のデータ入力端子に接続されている。
ラッチ回路6のクロック入力端子CKには、HDLCフ レームの先頭のフラグシーケンスを検出したこと を示すフレーム同期信号fが入力される。その結 果、3個のカウンタ3,4,5のカスケード接続 (以下、カウンタ345と記す。)のアップカウン ト入力端子UPに16発のパルスが入力する毎に上位 カウンタ45の出力は1だけ増加する。上位カウ ンタ45の出力の下位5ビットのフルカウントは 1FH=31である。したがって、ラッチ回路6は、 初期値31から出発して0,1,2,…,30を、フレー ム同期信号fの入力毎にラッチする。本実施例で は、下位カウンタ3のアップカウント入力端子UP に入力されるパルスの周波数は256KHZであるの で、上位カウンタ45の出力は、256÷16=16 (KHZ)の周波数で歩進する。ラッチ回路6の出力 は、メモリの上位アドレス部に接続されている。
同期化回路7はJ-K-FF(J-Kフリップフロッ プ)8とナンド回路9から成っている。J-K-FFの J入力端子にはグローバルデータのCRC演算結果 を示すフレームチェック信号GL1が入力され、K 入力端子(負論理)には、ナンド回路9の出力が 入力される。ナンド回路9の2つの入力端子に は、J-K-FFのQ出力であるグローバルフレーム受 信完了信号GL2とタイムアウト信号TOUTが入力さ れる。内部タイマ10は、グローバルアドレスの検 出に同期して起動され、所定時間が経過するとタ イムアウト信号TOUTを出力する。以下、この所定 時間をセット時間TSETと記し、グローバルアドレ スの検出を示す信号をグローバルアドレス検出信 号FAと記す。ナンド回路9の出力はカウンタ3, 4,5のロード端子に入力される。以下、この信 号を同期化信号SYNCと記す。
セット時間TSETは次のように定められる。
第4図に示されているように、HDLCフレーム フォーマットは、先頭および最後のフラグシーケ ンスF,アドレス部A,制御部C各1バイト、 CRCコードFCS2バイトと情報部Iから成ってい る。本実施例では、情報部Iは16バイトである。
したがって1フレームは22バイトである。また、 アドレス部AからCRCコードFCSまでの長さは20 バイトであるので、先頭のフラグシーケンス検出 時刻t1からCRCコードFCSの受信終了時刻t3まで の時間(以下、受信シーケンス時間と記す)TSEQ は、1ビットの長さを0.25μsとすると、0挿入 がない場合には、 TSEQ1=20×8×0.25μs =40μs (1) になる。通常、0挿入による最大の受信シーケン ス時間TSEQ2は、0挿入がない場合の約1.2倍程 度である。したがって、本実施例では、最大の受 信シーケンス時間は TSEQ2=1.2×20×8×0.25μs =48μs (2) にとられている。その結果、最長フレームの長さ Toは52μsであり、最長フレームのフラグシーケ ンス検出時刻t1から、当該最長フレームの受信終 了時刻t4までの時間は50μsである。また、アド レス検出時刻t2から最長フレームの受信終了時刻 t4までの時間は48μsである。したがって、本実 施例のセット時間TSETは、0挿入のビット数に関 係なく48μsに設定されている。
同期化回路7は次のように動作する。
タイムアウト信号TOUTが不活性のときには、同 期化信号SYNCは不活性であり、したがってJ-K- FF8のK入力は不活性である。このとき、J入 力、すなわちフレームチェック信号GL1が"1"に なると、クロック信号の最初の立上りで、このJ 入力はラッチされ(第5図参照)、グローバルフ レーム受信完了信号GL2が"1"になる。次に、グ ローバルアドレスが検出された時刻t2後、セット 時間TSETが経過したときにタイムアウト信号が "1"になると、ナンド回路9の出力は活性にな り、したがって、グローバルフレーム受信完了信 号GL2は、次のクロックの立上りで反転する。そ の結果、同期化信号SYNCは再び不活性になる。
このようにして、同期化信号SYNCは、フレーム チェック信号GL1が活性にされたという条件のも とで、すなわち、フレームチェック信号がラッチ されているとき、タイムアウト信号TOUTに同期し て1クロックの期間、活性になり、カウンタ3, 4,5をそれぞれ0H,FH,FHにプリセットする。
その結果、上位カウンタ45の下位5ビットはグ ローバルアドレスの検出後、TSET=48μsが経過 したときに1FHにプリセットされ、上位アドレス の計数が開始される。
次に本実施例の動作を説明する。
第6図は本実施例の通信システムの動作を示す タイムチャートである。
各2次局は絶えず通信路をモニタし、通信路上 に出力されたフレームのアドレス部がFFHである 場合には、グローバルアドレス検出信号FAを生成 して内部タイマを起動する。CRC演算結果が0の 場合には、各2次局はそれぞれの同期化回路7に フレームチェック信号GL1を出力する。その結 果、同期化回路7は、グローバルアドレスFFHが 検出された時刻から48μs後、すなわち、グロー バルフレームの受信開始からTo=52μs後に同期 化信号SYNCを出力して上位カウンタ45を1FHにプ リセットすると共に、自局のCPUに対し割込み要 求をする。各2次局のCPUは割込み処理として、 通信路の信号のメモリへの書込み制御をDMA制御 部に渡し、レスポンス送信時にはメモリから通信 路上にデータを読出す。一方、タイマカウンタに おいて、カウンタ345のアップカウント入力の周 波数は256KHZであるので上位カウンタ45の出力 は62.5μs毎に歩進し、上位アドレス31,0,1, …が生成される。
1次局は基本送信周期2To=125μs毎に、各 2次局に対し、順次にコマンド0RX,1RX,2RX,… 15RXを送信し、各2次局は、それぞれのCPUの 制御により、メモリから通信路上にレスポンスを 読出す。通信路上にフラグシーケンスが検出され ると、その検出タイミングで上位アドレスカウン タ45の出力がサンプリングされ、メモリの上位ア ドレス部に与えられる。一方、フラグシーケンス が検出されると、下位アドレス発生器は当該フ レームの受信データ(0リムーブされたデータ) のバイト数を計数し、その計数出力をメモリの、 現在、タイマカウンタから出力されている上位ア ドレスに属する下位アドレス部に与える。DMA制 御部は、通信路上のデータを該当する下位アドレ スに書込む。
DMA制御部がすべての2次局についてフレーム の種別毎に通信路上のデータの書込みを終了する と、CPUは主プログラムに復帰し、書込まれた データに基づいて主プログラムを実行する。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は次の効果を有す る。
(1) 1次局は各2次局へ基本送信周期毎に、順次 にコマンドを送信し、各2次局のタイマカウンタ は基本送信周期に同期して該周期の1/2の時間間 隔毎に上位アドレスを生成することにより、各2 次局が、通信路上のコマンドおよびレスポンスを 受信する期間と上位アドレスを生成する期間とを ほぼ一致させることができ、それによって、1次 局からすべての2次局へ送信されるコマンド、お よび自局以外のすべての2次局から1次局へ送信 されるレスポンスを2次局のアドレス毎に、か つ、フレームの種別毎にモニタすることができ る。その結果、各2次局は必要とする他の2次局 のデータを一々、1次局から供給されなくてもそ れを保持することができるので、2次局が協動し て行う並行処理のリアルタイム性が保証される。
さらに、データの書込を直接メモリアクセスに よって行うので、モニタ処理の高速化が保証され る。
(2) グローバルフレームが誤りなく受信されたこ とを条件として最長グローバルフレームの受信終 了タイミングに同期してタイマカウンタを起動す ることにより、グローバルフレームの0挿入ビッ ト数に無関係に、各2次局の上位アドレスの生成 タイミングを1次局の送信タイミングに同期させ ることができる。
(3) 同期化信号を2次局のCPUの割込信号として 用いることにより、通信路上のデータのモニタを 割込処理によって実行し、モニタが終了すると主 プログラムに復帰して、モニタされたデータに基 づいて主プログラムを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1対Nマルチドロップ方式の通信シス テムのブロック図、第2図は本発明のタイマカウ ンタの構成図、第3図は第1図の各2次局に設置 されているメモリのアドレスマップを示す図、第 4図は受信シーケンス時間TSEQ、およびセット時 間TSETの説明図、第5図は第2図の同期化回路7 の動作を説明するタイミングチャート、第6図は 本発明の通信システムの一実施例の動作を示すタ イムチャートである。 1…1次局、 20,21,22,2N-1…2次局、 3,4,5…カウンタ、 6…ラッチ回路、 7…同期化回路、 8…J-K-FF、 9…ナンド回路、 10…内部タイマ、 f…フレーム同期信号、 SYNC…同期化信号、 GL1…フレームチェック信号、 GL2…グローバルフレーム受信完了信号、 TOUT…タイムアウト信号、 RX…コマンド、 TX…レスポンス、 TSET…セット時間、 TSEQ…受信シーケンス時間、 To…最長フレーム送信時間、 FA…グローバルアドレス検出信号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次局から2次局へのコマンドの送信と
    当該 2次局から1次局へのレスポンスの返送とが、 HDLC伝送プロトコルに従って、2次局毎に順次に 行われる、1対Nマルチドロツプ方式の通信シス テムにおいて、 各2次局に設置され、1次局から通信路上に出 力された各2次局宛コマンドのデータ、および各 2次局から通信路上に出力されたレスポンスの データが各2次局毎に、かつ、コマンド、レスポ ンスの別毎に書込まれるメモリと、 各々の2次局に設置され、2次局がグローバル フレームを受信する毎に1次局の送信タイミング に同期化され、0挿入による最大のフレーム長と して定められた長さのフレームを最長フレームと 定義するとき、最長フレームの送信時間に等しい 時間毎に、前記メモリの上位アドレスを順次に生 成し、通信路上にフラグシーケンスが検出される 毎に、該メモリの上位アドレス部に出力するタイ マカウンタ手段と、通信路上にコマンドフレーム または他の2次局のレスポンスフレームのフラグ シーケンスが検出される毎に、そのフレームの データのバイト数を計数し、その計数出力を、現 在、メモリに入力されている上位アドレスに属す る下位アドレス部に順次に出力する下位アドレス 発生手段を有し、通信路上のコマンドフレームま たは他の2次局のレスポンスフレームのデータ の、メモリへの直接書込み制御をするDMA制御手 段を有し、 1次局は、前記最長フレームの送信時間の2倍 の時間間隔で順次に各2次局へコマンドを送信す ることを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 タイマカウンタ手段は、 グローバルアドレスの検出に同期して起動さ れ、当該グローバルフレームが最長フレームであ ると仮定したとき、その最長フレームの受信が完 了すべきときタイムアウト信号を出力するように 設定される内部タイマと、 グローバルデータの誤り検出結果を示すフレー ムチェック信号をラッチしてグローバルフレーム 受信完了信号を生成し、グローバルフレーム受信 完了信号と前記タイムアウト信号との論理積を同 期化信号として出力する同期化手段を有し、 該タイマカウンタ手段は、同期化信号によって 1次局の送信タイミングに同期化される請求項1 に記載の通信システム。
  3. 【請求項3】 同期化信号を2次局のCPUの割込信号と
    する 請求項2に記載の通信システム。
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