JPH05211155A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
- Publication number
- JPH05211155A JPH05211155A JP1356692A JP1356692A JPH05211155A JP H05211155 A JPH05211155 A JP H05211155A JP 1356692 A JP1356692 A JP 1356692A JP 1356692 A JP1356692 A JP 1356692A JP H05211155 A JPH05211155 A JP H05211155A
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- Japan
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- region
- emitter
- collector
- conductivity type
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】横型PNPトランジスタにおいて、BVCEO と
同時にBVEBO も向上させること。 【構成】活性ベース領域3a内に、エミッタ6a、コレ
クタ6bに接することなく、N型拡散領域5を形成す
る。 【効果】BVCEO は40V保証が十分達成できると同時
に、BVEBO も35Vと約2倍に向上させることができ
た。
同時にBVEBO も向上させること。 【構成】活性ベース領域3a内に、エミッタ6a、コレ
クタ6bに接することなく、N型拡散領域5を形成す
る。 【効果】BVCEO は40V保証が十分達成できると同時
に、BVEBO も35Vと約2倍に向上させることができ
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPNPまたはNPN構造
を有する半導体装置に係わり、特に横型バイポーラトラ
ンジスタの耐圧向上に関する。
を有する半導体装置に係わり、特に横型バイポーラトラ
ンジスタの耐圧向上に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の横型PNPトランジスタ(以下、
L−PNP型Tr、と記す)を図3に示す。エミッタ・
コレクタ間の耐圧(以下BVCEO と記す)およびベース
・コレクタ間の耐圧(以下、BVCBO 、と記す)をある
電圧以上保証する場合、ベース領域となるN- 型エピタ
キシャル層3a,3bの濃度の選択が最も先決になる。
40V保証の場合、通常この濃度は約1015cm-3とさ
れる。コレクタ拡散領域6bの深さが2μm以上ある場
合はこの選択のみでBVCEO 、BVCBO とも十分40V
以上の耐圧が確保できる。しかし、素子の縮小化のた
め、コレクタ拡散領域6bの深さが約1μm以下まで浅
くなってくると、拡散層の横広がりの曲率が大きくなる
ため、コレクタ接合耐圧は低下する。そしてBVCBO は
40V以上得られても、エミッタ接地電流増幅率(以
下、hFE、と記す)によるリーク電流増幅作用によって
BVCEO は40V以下になってしまう。したがってBV
CEO も40V以上確保しようとすると、図3に示すよう
に、エピタキシャル層3a,3bよりも高濃度のN型拡
散領域5を、P+ 型エミッタ領域6aを取り囲むように
形成し、エミッタからの正孔の注入効率を下げ、hFEを
小さくし、リーク電流増幅作用を低減する必要があっ
た。実際、N型拡散領域5の表面濃度を約1017c
m-3、深さを約5μmにすると、N型拡散領域5がなか
った場合、hFEの値が約1000だったのが約100ま
で下がることによって、約50VのBVCEO が得られる
ようになり、BVCEO も十分40V保証ができていた。
L−PNP型Tr、と記す)を図3に示す。エミッタ・
コレクタ間の耐圧(以下BVCEO と記す)およびベース
・コレクタ間の耐圧(以下、BVCBO 、と記す)をある
電圧以上保証する場合、ベース領域となるN- 型エピタ
キシャル層3a,3bの濃度の選択が最も先決になる。
40V保証の場合、通常この濃度は約1015cm-3とさ
れる。コレクタ拡散領域6bの深さが2μm以上ある場
合はこの選択のみでBVCEO 、BVCBO とも十分40V
以上の耐圧が確保できる。しかし、素子の縮小化のた
め、コレクタ拡散領域6bの深さが約1μm以下まで浅
くなってくると、拡散層の横広がりの曲率が大きくなる
ため、コレクタ接合耐圧は低下する。そしてBVCBO は
40V以上得られても、エミッタ接地電流増幅率(以
下、hFE、と記す)によるリーク電流増幅作用によって
BVCEO は40V以下になってしまう。したがってBV
CEO も40V以上確保しようとすると、図3に示すよう
に、エピタキシャル層3a,3bよりも高濃度のN型拡
散領域5を、P+ 型エミッタ領域6aを取り囲むように
形成し、エミッタからの正孔の注入効率を下げ、hFEを
小さくし、リーク電流増幅作用を低減する必要があっ
た。実際、N型拡散領域5の表面濃度を約1017c
m-3、深さを約5μmにすると、N型拡散領域5がなか
った場合、hFEの値が約1000だったのが約100ま
で下がることによって、約50VのBVCEO が得られる
ようになり、BVCEO も十分40V保証ができていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来のL−PNP
型Trでは、エミッタ接合がN- 型エピタキシャル層3
a,3bよりも高濃度のN型拡散領域5で形成されるの
で、エミッタ・ベース間の耐圧(以下、BVEBO 、と記
す)がコレクタ接合耐圧よりもかなり低下するという問
題点があった。この従来例ではBVEBO は約15〜50
Vとなり、コレクタ接合の保証耐圧40Vの半分以下ま
で低下していた。
型Trでは、エミッタ接合がN- 型エピタキシャル層3
a,3bよりも高濃度のN型拡散領域5で形成されるの
で、エミッタ・ベース間の耐圧(以下、BVEBO 、と記
す)がコレクタ接合耐圧よりもかなり低下するという問
題点があった。この従来例ではBVEBO は約15〜50
Vとなり、コレクタ接合の保証耐圧40Vの半分以下ま
で低下していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のL−PNP型T
rは、第1導電型のベース領域中に互いに離間して形成
された第2導電型のエミッタ領域とコレクタ領域を具備
してなり、第2導電型の前記エミッタ領域の周囲を第1
導電型の活性ベース領域が取り囲み、該活性ベース領域
の周囲を第2導電型の前記コレクタ領域が取り囲み、該
コレクタ領域の周囲を第1導電型の外部ベース領域が取
り囲んだ構造において、前記活性ベース領域内に該ベー
ス領域より高濃度の第1導電型の第2活性ベース領域が
前記エミッタ領域および前記コレクタ領域と離間して形
成されてなる。
rは、第1導電型のベース領域中に互いに離間して形成
された第2導電型のエミッタ領域とコレクタ領域を具備
してなり、第2導電型の前記エミッタ領域の周囲を第1
導電型の活性ベース領域が取り囲み、該活性ベース領域
の周囲を第2導電型の前記コレクタ領域が取り囲み、該
コレクタ領域の周囲を第1導電型の外部ベース領域が取
り囲んだ構造において、前記活性ベース領域内に該ベー
ス領域より高濃度の第1導電型の第2活性ベース領域が
前記エミッタ領域および前記コレクタ領域と離間して形
成されてなる。
【0005】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の第1の実施例のL−PNP型Trの
断面図である。
る。図1は本発明の第1の実施例のL−PNP型Trの
断面図である。
【0006】濃度約1015〜1016cm-3のP型シリコ
ン基板1上に、層抵抗約20〜30Ω/□のN+ 型埋込
層2が形成され、その上に濃度約1015cm-3、厚さ約
10μmのN- 型エピタキシャル層3a,3bが形成さ
れている。N- 型エピタキシャル層3a,3bにおい
て、3aはベース領域、3bは外部ベース領域を示して
いる。P+ 型拡散領域4は絶縁分離のためのものであ
り、P型シリコン基板1に連結している。P+ 型拡散領
域6a,6bは表面濃度約1〜3×1019cm-3、深さ
約1μmで同時に形成され、6aはエミッタ領域、6b
はコレクタ領域となっている。ベースのコンタクトは表
面濃度約1020〜1021cm-3、深さ約0.5〜1μm
のN+ 型拡散領域7aで形成されている。以上は前述の
実施例と何ら変わるものではない。本実施例の特徴はN
型拡散領域5の構造にある。すなわち、表面濃度約10
17cm-3、深さ約5μmのN型拡散領域が活性ベース領
域3a内にP+ 型拡散領域6a,6bに接することなく
形成されている。
ン基板1上に、層抵抗約20〜30Ω/□のN+ 型埋込
層2が形成され、その上に濃度約1015cm-3、厚さ約
10μmのN- 型エピタキシャル層3a,3bが形成さ
れている。N- 型エピタキシャル層3a,3bにおい
て、3aはベース領域、3bは外部ベース領域を示して
いる。P+ 型拡散領域4は絶縁分離のためのものであ
り、P型シリコン基板1に連結している。P+ 型拡散領
域6a,6bは表面濃度約1〜3×1019cm-3、深さ
約1μmで同時に形成され、6aはエミッタ領域、6b
はコレクタ領域となっている。ベースのコンタクトは表
面濃度約1020〜1021cm-3、深さ約0.5〜1μm
のN+ 型拡散領域7aで形成されている。以上は前述の
実施例と何ら変わるものではない。本実施例の特徴はN
型拡散領域5の構造にある。すなわち、表面濃度約10
17cm-3、深さ約5μmのN型拡散領域が活性ベース領
域3a内にP+ 型拡散領域6a,6bに接することなく
形成されている。
【0007】図2は本発明による第2の実施例を示すも
のである。本実施例では活性ベース領域3a内に、前述
の第1の実施例にあるN型拡散領域5の代わりに、ベー
スコンタクト領域7aと同時に形成されるN+ 型拡散領
域7bを用いている。
のである。本実施例では活性ベース領域3a内に、前述
の第1の実施例にあるN型拡散領域5の代わりに、ベー
スコンタクト領域7aと同時に形成されるN+ 型拡散領
域7bを用いている。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、活性ベー
ス領域であるN- 型エピタキシャル層3a内に、これよ
り濃度の高いN型の拡散領域がエミッタ領域6aと接す
ることなく形成されているため、BVEBO を低下させる
ことなく、正孔のベース内再結合増大によってhFEを低
下させることができ、よってBVCEO の40V保証が可
能となる効果がある。
ス領域であるN- 型エピタキシャル層3a内に、これよ
り濃度の高いN型の拡散領域がエミッタ領域6aと接す
ることなく形成されているため、BVEBO を低下させる
ことなく、正孔のベース内再結合増大によってhFEを低
下させることができ、よってBVCEO の40V保証が可
能となる効果がある。
【0009】第1の実施例と第2の実施例の効果の違い
は次の点である。すなわち、活性ベース領域3aの中に
形成されたN型の拡散領域は第1の実施例の方が深いた
め、ベース効率をより下げてhFEを低下させるのでBV
CEO は第2の実施例より向上できる。一方、第2の実施
例ではN+ 型拡散領域7bが浅いため、横広がりが少な
く、縮小化が図れ、また、ベースコンタクト領域7aと
同時に形成できるので製造工程の削減も図れる。
は次の点である。すなわち、活性ベース領域3aの中に
形成されたN型の拡散領域は第1の実施例の方が深いた
め、ベース効率をより下げてhFEを低下させるのでBV
CEO は第2の実施例より向上できる。一方、第2の実施
例ではN+ 型拡散領域7bが浅いため、横広がりが少な
く、縮小化が図れ、また、ベースコンタクト領域7aと
同時に形成できるので製造工程の削減も図れる。
【0010】なお、第1の実施例ではBVEBO は約35
Vと従来例の約2倍の耐圧が得られている。
Vと従来例の約2倍の耐圧が得られている。
【図1】本発明の第1の実施例のL−PNP型Trを示
す断面図。
す断面図。
【図2】本発明の第2の実施例のL−PNP型Trを示
す断面図。
す断面図。
【図3】従来技術のL−PNP型Trを示す断面図。
1 P型シリコン基板 2 N+ 型埋込層 3a,3b N- 型エピタキシャル層 4,6a,6b P+ 型拡散領域 5 N型拡散領域 7a,7b N+ 型拡散領域
Claims (3)
- 【請求項1】 第1導電型のベース領域中に互いに離間
して形成された第2導電型のエミッタ領域とコレクタ領
域を具備してなり、第2導電型の前記エミッタ領域の周
囲を第1導電型の活性ベース領域が取り囲み、該活性ベ
ース領域の周囲を第2導電型の前記コレクタ領域が取り
囲み、該コレクタ領域の周囲を第1導電型の外部ベース
領域が取り囲んだ構造の横型バイポーラトランジスタに
おいて、前記活性ベース領域内に該活性ベース領域より
高濃度の第1導電型の第2活性ベース領域が前記エミッ
タ領域および前記コレクタ領域と離間して形成されてな
ることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 第2活性ベース領域がベースコンタクト
より深く形成されていることを特徴とする請求項1に記
載の半導体装置。 - 【請求項3】 第2活性ベース領域とベースコンタクト
とは同じ深さに形成されていることを特徴とする請求項
1に記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1356692A JPH05211155A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1356692A JPH05211155A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05211155A true JPH05211155A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=11836714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1356692A Pending JPH05211155A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05211155A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61295661A (ja) * | 1985-06-25 | 1986-12-26 | Yokogawa Electric Corp | ラテラルpnpトランジスタ |
JPH0244354B2 (ja) * | 1981-09-03 | 1990-10-03 | Pitsutsubaagu Endo Mitsudoei Kooru Mainingu Co | |
JPH04306838A (ja) * | 1991-04-03 | 1992-10-29 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 半導体装置 |
-
1992
- 1992-01-29 JP JP1356692A patent/JPH05211155A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0244354B2 (ja) * | 1981-09-03 | 1990-10-03 | Pitsutsubaagu Endo Mitsudoei Kooru Mainingu Co | |
JPS61295661A (ja) * | 1985-06-25 | 1986-12-26 | Yokogawa Electric Corp | ラテラルpnpトランジスタ |
JPH04306838A (ja) * | 1991-04-03 | 1992-10-29 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 半導体装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980506 |