JPH0521102U - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

Info

Publication number
JPH0521102U
JPH0521102U JP069565U JP6956591U JPH0521102U JP H0521102 U JPH0521102 U JP H0521102U JP 069565 U JP069565 U JP 069565U JP 6956591 U JP6956591 U JP 6956591U JP H0521102 U JPH0521102 U JP H0521102U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure receiving
passage
pressure
receiving chamber
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP069565U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2571417Y2 (ja
Inventor
博昭 今井
Original Assignee
株式会社アツギユニシア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アツギユニシア filed Critical 株式会社アツギユニシア
Priority to JP1991069565U priority Critical patent/JP2571417Y2/ja
Priority to US07/937,273 priority patent/US5201289A/en
Publication of JPH0521102U publication Critical patent/JPH0521102U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2571417Y2 publication Critical patent/JP2571417Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/34403Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using helically teethed sleeve or gear moving axially between crankshaft and camshaft
    • F01L1/34406Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using helically teethed sleeve or gear moving axially between crankshaft and camshaft the helically teethed sleeve being located in the camshaft driving pulley
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/21Elements
    • Y10T74/2101Cams
    • Y10T74/2102Adjustable

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 内燃機関のバルブタイミング制御装置におい
て、筒状歯車の移動応答性を向上させると共に、部品点
数の削減と製造コストの低廉化を図る。 【構成】 スプロケット21とカムシャフト22との相
対回動を変換する筒状歯車28と、該筒状歯車28を可
動部材34を介して油圧回路35から第1,第2受圧室
33a,33bに給排される油圧により段階的に移動さ
せる駆動機構と、前記油圧回路35の流路を切り換える
切換手段53とを備えた装置であって、前記切換手段5
3は、筒状歯車28の中間移動位置から一方向への最大
移動時に、ドレン通路43,44を閉止すると共に、主
通路40と両分岐通路41,42を連通させる切換弁5
4と、該切換弁54を機関運転状態に応じて作動させる
電磁アクチュエータ55とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関の吸気・排気バルブの開閉時期を運転状態に応じて可変制 御するバルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のバルブタイミング制御装置としては、種々提供されており、その一例と しては米国特許第4,535,731号公報に開示されたものや、該公報記載の 発明を改良したものとして、本出願人が先に出願した実願平2−19537号に 記載されたものがある。
【0003】 この本出願人が出願したバルブタイミング制御装置は、図7に示すように、機 関のクランク軸から駆動力が伝達される円筒状の従動スプロケット1と、該スプ ロケット1の回転力によって例えば吸気バルブを開閉作動させる駆動カムを一体 に有するカムシャフト2と、該従動スプロケット1とカムシャフト2との間に噛 合して、左右軸方向の移動に伴い該両者1,2の相対回動位相を変換する筒状歯 車3と、該筒状歯車3を左右軸方向に移動させる駆動機構4とを備えている。
【0004】 この駆動機構4は、筒状歯車3の前端部側に有する2つの受圧室5a,5aに 相対的に油圧を導入する油圧回路6と、筒状歯車3の後端部に弾装された圧縮ス プリング7とを備えており、油圧回路6の上流側には、三方型の電磁弁8が設け られていると共に、下流側のカムシャフト2前端部にはスプール弁9aと電磁ア クチュエータ9bとからなる油圧切替機構9が設けられている。
【0005】 そして、機関低負荷時には、コントローラ10から電磁弁8,電磁アクチュエ ータ9bに夫々OFF信号(非通電)が出力されて、油供給通路6aを閉成する 。したがって、オイルポンプ11から圧送された圧油は、ドレン通路8aから排 出されて第1受圧室5aに供給されず、筒状歯車3は圧縮スプリング7のばね力 で左方向へ最大に移動し、従動スプロケット1とカムシャフト2との相対回動位 相を一方側に変換する。
【0006】 一方、低負荷域から中負荷域に移行すると、電磁弁8にON信号(通電)が出 力されて、オイルポンプ11からの圧油が第1受圧室5aに導入される。依って 、可動部材12がストッパ部13に突き当たるまで図中右方向に移動し、筒状歯 車3を所定量だけ右方向に移動させるため、従動スプロケット1とカムシャフト 2とは、他方側へ所定量だけ相対回動する。
【0007】 さらに、高負荷域に移行した場合は、電磁アクチュエータ9bにもON信号が 出力されて、駆動ロッド9cがスプール弁9aをコイルスプリング9dのばね圧 に抗して押圧して該スプール弁9aにより連通路6bと第2油路部6dとを連通 させる一方、ドレン孔6eと外部を連通させる。このため、第1受圧室5a内の 油圧が外部に排出されると共に、第2受圧室5b内に圧油が導入されて、可動部 材12を左方向へ最大に移動させると同時に、筒状歯車3をさらに右方向へ移動 させる。これによって、従動スプロケット1とカムシャフト2が、他方側へ最大 に相対回動する。
【0008】 したがって、従動スプロケット1とカムシャフト2とを、単に正逆2段階の相 対回動変換ではなく、任意の中間相対回動位相にも安定的に保持することができ る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら、前記先願に係る考案にあっては、前述のように筒状歯車3の中間移 動位置から高負荷域に移行して第2受圧室5b内の圧油により該筒状歯車3がさ らに最大右方向へ移動しようとする際に、該同じ圧油によって可動部材も同時に 左方向に移動させなければならない。このため、筒状歯車3に対する油圧による 押圧力が低下して、斯かる中間移動位置から右方向への移動応答性が低下し、ス プロケット1とカムシャフト2との相対回動位相変換の遅れが発生する。
【0010】 しかも、油圧回路6の上流側と下流側に電磁弁8と、スプール弁9a及び電磁 アクチュエータ9bとからなる油圧切替機構9とを夫々設けなければならないた め、部品点数が増加すると共に、製造コストの高騰が余儀なくされている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記先願に係る考案の問題点に鑑みて案出されたもので、機関によ り駆動される回転体とカムシャフトとの間に介装されて、該両者の相対回動位相 を変換する位相変換手段と、該位相変換手段の端部側に有する圧力室内に軸方向 へ移動可能に収納されて、該圧力室を第1受圧室と第2受圧室とに隔成する可動 部材と、前記両受圧室に油圧を給排して可動部材の移動に伴い位相変換手段を作 動させる油圧回路と、前記可動部材の第2受圧室方向への移動を所定位置で規制 するストッパ部と、前記油圧回路の流路を切り換える切換手段とを備えたバルブ タイミング制御装置であって、前記油圧回路は上流端がオイルポンプと連通する 主通路と、該主通路と前記各受圧室とを連通する第1,第2分岐通路と、前記各 分岐通路と外部とを連通するドレン通路とを有する一方、切換手段は前記主通路 と各分岐通路及びドレン通路を切り換え前記位相変換手段の中間移動位置から一 方向への最大移動時に、前記主通路と両分岐通路を連通させる切換弁と、該切換 弁を機関運転状態に応じて切り換え作動させる電磁アクチュエータとを備えたこ とを特徴としている。
【0012】
【作用】
例えば機関低負荷時には、切換手段の電磁アクチュエータにOFF信号(非通 電)が出力されて切換弁により主通路の下流側が閉止されると共に、各分岐通路 及びドレン通路が連通される。したがって、オイルポンプから主通路に圧送され た作動油の各受圧室への供給が停止される一方各受圧室内の作動油がドレン通路 から速やかに排出される。したがって、該各受圧室の内圧が低下して位相変換手 段が一方向に作動し、回転体とカムシャフトとを一方側の相対回動位置に保持す る。
【0013】 運転状態が低負荷域から中負荷域に移行した場合は、切換弁が電磁アクチュエ ータを介して主通路と第1分岐通路とを連通させると共に、第2分岐通路とドレ ン通路を連通させる。このため、主通路内に圧送された作動油は、第1分岐通路 から第1受圧室内にのみ流入する。したがって、該第1受圧室の内圧の上昇に伴 い可動部材がストッパ部で規制されるまで一方軸方向に移動して、位相変換手段 を一方向の中間移動位置まで押圧する。このため、回転体とカムシャフトは、斯 かる位相変換手段の中間移動位置で決定される相対回動位相に変換される。
【0014】 さらに、運転状態が高負荷域に移行すると、切換弁が主通路と第1分岐通路の 他に第2分岐通路をも連通させると共に、ドレン通路を閉止する。このため、主 通路内に流入した作動油は、両受圧室に同時に供給されて、可動部材の第1受圧 室方向への戻りが防止されて第2受圧室の内圧が速やかに上昇する。したがって 、位相変換手段がさらに一方向へ迅速に移動して最大移動位置に保持される。し たがって、回転体とカムシャフトは、2段目位置(中間相対回動位置)から他方 側への最大相対回動位置までの変換応答性が向上する。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。尚、本実施例も吸気バルブ 側に適用したものを示している。
【0016】 図1は本考案に係るバルブタイミング制御装置の一実施例を示し、21は図外 のクランク軸からタイミングチェーンにより駆動力が伝達される回転体たる円筒 状の従動スプロケット、22は一端部22aがシリンダヘッドのカム軸受23に 回転自在に支持されて従動スプロケット21から伝達された回転力により図外の 吸気バルブを開閉作動させるカムシャフトであって、このカムシャフト22の一 端部22aには、従動スプロケット21の内部軸方向に挿通されたスリーブ24 が固定ボルト25によって軸方向から固定されている。このスリーブ24は、一 端部にカムシャフト一端部22aのフランジ部に固定ボルト25により固着され たフランジ部24aを有していると共に、内部軸方向に円柱状の保持孔24bが 貫通形成されている。また、外周面の略中央位置にアウタ歯24cが形成されて いる。
【0017】 前記従動スプロケット21は、筒状本体21aの後端部外周に一体に設けられ た歯車21bと、前記スリーブ24の先端部にかしめ固定されて筒状本体21a の前端開口をシール部材26を介して液密的に閉塞する円板状のフロントカバー 27とを備えている。また、前記筒状本体21aは、内周面略中央部にインナ歯 21cが形成されていると共に、後端部及び前端部が前記フランジ部24a及び 一端部22aのフランジ部の各外周面並びにフロントカバー27の外周筒部に回 転自在に支持されている。
【0018】 また、スリーブ24と筒状本体21aとの間には、後述する駆動機構を介して 軸方向に移動する位相変換手段たる筒状歯車28が配置されている。この筒状歯 車28は、長尺な歯車を軸直角方向に切断分割して形成された2個の歯車構成部 29,30からなり、両歯車構成部29,30は、夫々縦断面略コ字形を呈し、 後側の歯車構成部30内に装着されたスプリング31と連結ピン32とにより互 いに接近する方向へ弾性的に連結されている。また、各歯車構成部29,30の 内外周には、両方がはす歯の内歯と外歯が夫々形成されており、この両内外歯に 前記筒状本体21aのインナ歯21cとスリーブ24のアウタ歯24cがスパイ ラル噛合している。また、この筒状歯車28は、前側歯車構成部29の前端縁が 後述する可動部材を介してフロントカバー27の内面に突き当たった位置で最大 前方向の(図1の位置)への移動が規制され、一方、後側歯車構成部30の後端 縁がフランジ部24aの内側面に突き当たった位置で最大後方向(図中右方向) への移動が規制されるようになっている。
【0019】 前記駆動機構は、前側歯車構成部29とフロントカバー27との間に形成され た圧力室33内に軸方向摺動自在に設けられた略円環状の可動部材34と、該可 動部材34により圧力室33が前後に隔成されたフロントカバー27側の第1受 圧室33a及び前側歯車構成部29側の第2受圧室33bと、該両受圧室33a ,33bに油圧(作動油)を給排する油圧回路35と、後側歯車構成部30とフ ランジ部24aとの間に弾装されて筒状歯車28を前方向に付勢する圧縮スプリ ング36とから構成されている。
【0020】 前記可動部材34は、その最大左方向の移動位置がフロントカバー27の内端 面で規制される一方、最大右方向の移動位置が筒状本体21aの内周面及びスリ ーブ24の外周面に夫々対向して設けられた段差円環状のストッパ部37a,3 7bによって規制されるようになっている。このストッパ部37a,37bは、 形成位置が筒状歯車28の最大左右軸方向移動位置の略中間位置に設定されてい る。
【0021】 前記油圧回路35はシリンダヘッドとカム軸受23内及びカムシャフト22の 半径方向に形成されて、上流部がオイルメインギャラリ38を介してオイルポン プ39と連通する主通路40と、スリーブ24の先端部側に半径方向に沿って形 成されて、各一端部が第1受圧室33aと第2受圧室33bに夫々開口した第1 ,第2分岐通路41,42と、各受圧室33a,33bと外部とを適宜連通させ るドレン通路43,44とから主として構成されている。前記主通路40と各分 岐通路41,42との間には、カムシャフト一端部22aの中心軸方向に形成さ れた軸方向通路45と、フランジ部24aの外端面中央に形成された円板状通路 46と、該円板状通路46からスリーブ24の内部軸方向に沿って形成された環 状通路47と、該環状通路47の下流端側の保持孔24b内周面に形成された円 環通路48と、後述する切換弁53の内部軸方向に形成されて、屈曲状の一端部 が円環通路48に開口した供給通路49と、切換弁53の半径方向に穿設されて 、前記供給通路49と各分岐通路41,42を夫々適宜連通させる第1,第2連 通孔50,51とが設けられている。また、前記第1のドレン通路43は、切換 弁53の基端側外周に形成されて第1分岐通路41と外部とを適宜連通し、第2 のドレン通路44は、切換弁54の内部軸方向に形成されて、排出孔52を介し て第2分岐通路42と外部とを適宜連通するようになっている。
【0022】 また、油圧回路35の途中には、流路を切り換える切換手段53が設けられて いる。この切換手段53は、保持孔24bの一端側から内部に挿通された前記切 換弁54と、チェーンカバー等に固定されて、前記切換弁54を軸方向に移動さ せる電流アクチュエータ55とから構成されている。
【0023】 前記切換弁54は、略円筒状を呈し、外周面54a及び内部軸方向に前述の各 通路孔が形成されていると共に、該各通路孔以外の外周面54aで各第1,第2 分岐通路41,42を適宜閉止するようになっている。また、該切換弁54は、 先端部が保持孔24b内周面の嵌合溝に嵌合した環状ストッパ56に突き当たっ てその最大右方向の移動位置が規制されるようになっており、該最大右方向の移 動位置で第1分岐通路41と第1のドレン孔43とを連通させると共に、第2分 岐通路42と排出孔52を介して第2ドレン孔44とを連通させるように設定さ れている。また、最大左方向の移動位置で、図3に示すように各連通孔50,5 1と各分岐通路41,42とを夫々連通させ、さらに略中間位置で図2に示すよ うに第1分岐通路41と第1連通孔50を、第2分岐通路42と排出孔52とを 夫々連通させるように設定されている。
【0024】 前記電磁アクチュエータ55は、供給電流量に応じて作動量を変化させる所謂 電流比例型のものが用いられ、ボディ55a内部に電磁コイル55bや可動コア 55cが収納されていると共に、該可動コア55cに前記切換弁54の突出端部 がボルト57により連結されおり、マイクロコンピュータを内蔵したコントロー ラ58から電磁コイル55bに供給される電流によって作動が制御されている。 このコントローラ58は、図外のクランク角センサやエアーフローメータ等から の機関回転数信号や負荷信号等に基づいて現在の機関運転状態を検出し、この機 関運転状態に応じて電磁アクチュエータ55にOFF(非通電)あるいは所定の 電流量を供給するようになっている。
【0025】 尚、図中59は円板状通路46と保持孔24bの連通を遮断する盲栓。60も 保持孔24bと各通路44,49との連通を遮断する盲栓である。
【0026】 以下、本実施例の作用について説明する。まず、機関低負荷時には、コントロ ーラ57から電磁アクチュエータ55にOFF信号(非通電)が出力されると、 切換弁54は図1及び図4に示すようにコイルスプリング55dのばね力でスト ッパ56に当たった最大右方向の移動位置に保持される。これによって、第1, 第2分岐通路41,42と第1のドレン通路43及び排出孔52が夫々連通する と共に、第1,第2連通孔50,51がスリーブ24の保持孔24b内周面でか つ円環通路48が切換弁54の外周面54aで夫々閉止される。したがって、オ イルポンプ39から圧送されて主通路40に流入した作動油は、矢印で示すよう に第1,第2受圧室33a,33bに対する供給が停止され、各受圧室33a, 33b内の作動油が外部へ速やかに排出されて内部圧力が低下する。これにより 、筒状歯車28は、図1に示すように圧縮スプリング36のばね力で左方向に移 動し、前側歯車構成部29が可動部材34を介してフロントカバー27に突き当 たって、その最大左方向の移動位置に保持される。依って、従動スプロケット2 1とカムシャフト22は、一方側へ最大に相対回動し、吸気バルブの閉時期を遅 くするように制御する。
【0027】 一方、機関運転状態が低負荷域から例えば中負荷域に移行すると、図2及び図 5に示すように、電磁アクチュエータ55にコントローラ58から所定量の電流 が供給されて、切換弁54を略中間位置に保持する。これにより、第1連通孔5 0と第1分岐通路41が連通し、第2分岐通路42と排出孔52が連通状態を維 持する。したがって、主通路40に流入した作動油は、軸方向通路45,円板状 通路46,環状通路47,円環通路48,供給通路49,第1連通孔50,第1 分岐通路41を通って第1受圧室33aに供給される。したがって、該第1受圧 室33aの内圧の速やかな上昇に伴って可動部材34が圧縮スプリング36のば ね力に抗してストッパ部37a,37bで規制されるまで右方向に移動して、筒 状歯車28を図示の如く右方向の中間移動位置まで押圧する。依って、従動スプ ロケット21とカムシャフト22は、筒状歯車28の該中間移動位置で決定され る相対回動位相に応じて吸気バルブの開閉時期を最適に制御することができる。
【0028】 さらに、機関運転状態が高負荷域に移行した場合は、図3及び図6に示すよう に電磁アクチュエータ55に最大の電流が供給されて、切換弁54を最大左方向 の移動位置に保持する。これにより、第1連通孔50と第1分岐通路41の連通 状態が維持されると共に、第2連通孔51と第2分岐通路42も連通する。この ため、主通路40に流入した作動油は、前記の経路を通って第1受圧室33a内 に供給されると共に、第2受圧室33bにも同時に供給される。依って、該第2 受圧室33bの内圧が速やかに上昇して今度は、該高油圧により筒状歯車28は 圧縮スプリング36のばね力に抗して後側歯車構成部30がフランジ部24aに 突き当たるまでさらに右方向へ迅速に移動する。依って、従動スプロケット21 とカムシャフト22は、さらに他方側へ相対回動して吸気バルブの閉時期を早め るように制御する。
【0029】 このように、本実施例では、中負荷域から高負荷域に移行する際に、主通路4 0から各受圧室33a,33bに供給され、特に、可動部材34が第1受圧室3 3a方向つまり前方向へ戻ることなく、第1受圧室33a内の油圧によって最大 右方向の移動位置に保持された状態で、第2受圧室33bに作動油が集中的に供 給されるため、該第2受圧室33bの内圧が速やかに上昇し、筒状歯車28の右 方向への移動応答性が向上する。
【0030】 尚、高負荷域から中負荷域に移行した場合は、図2及び図5に示すように切換 弁54が中間位置に移動して、第2受圧室33bへの作動油の供給を即座に停止 させると共に、該第2受圧室33b内の作動油を速やかに排出させるため、該第 2受圧室33bの内圧が速やかに低下して、筒状歯車28の中間移動位置までの 移動応答性が向上する。
【0031】 また、本実施例では、電磁アクチュエータ55と切換弁54とからなる1つの 切換手段53を設けるだけであるから、部品点数の削減とコストの低廉化が図れ る。
【0032】 更に、電磁アクチュエータ55を電流量比例型としたため、切換弁54を軸方 向へ連続的に移動させることができるため、各通路の切り換えを段階的ではなく 連続的に行なえるため、筒状歯車28を軸方向へ連続的に移動させることが可能 となり、バルブタイミングの高精度な制御が可能となる。
【0033】 しかも、カムシャフト22とカム軸受23との間には、オイルポンプ39から 圧送された作動油が主通路40を介して常時供給されているため、良好な潤滑性 能が維持される。
【0034】 尚、本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、この装置を排気バルブ 側あるいは排気バルブと吸気バルブの両方側に適用することも可能である。
【0035】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば、とりわけ位相変換手段の中間 移動位置から一方向へ最大移動させる際に、作動油を油圧回路から各分岐通路を 介して第1,第2受圧室へ集中的に供給するようにしたため、特に第2受圧室の 内圧が速やかに上昇して位相変換手段を中間移動位置から一方側への移動応答性 が向上する。この結果、回転体とカムシャフトとの相対回動位相変換速度が上昇 し、バルブタイミング制御精度が向上する。
【0036】 しかも、切換手段を先願のように、電磁切換弁を複数設けるのではなく、1つ の電磁アクチュエータと切換弁で構成したため、部品点数の削減と製造コストの 低廉化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す全体構成図。
【図2】本実施例の作用説明図。
【図3】本実施例のさらに異なる作用説明図。
【図4】本実施例の要部拡大断面図。
【図5】本実施例の作用を示す要部拡大断面図。
【図6】本実施例のさらに異なる作用を示す要部拡大断
面図。
【図7】先願に係るバルブタイミング制御装置を示す全
体構成図。
【符号の説明】
21…従動スプロケット(回転体)、22…カムシャフ
ト、22a…一端部、28…筒状歯車(位相変換手
段)、33a,33b…第1,第2受圧室、34…可動
部材、35…油圧回路、37a,37b…ストッパ部、
39…オイルポンプ、40…主通路、41,42…第
1,第2分岐通路、43,44…ドレン通路、53…切
換手段、54…切換弁、55…電磁アクチュエータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関により駆動される回転体とカムシャ
    フトとの間に介装されて、該両者の相対回動位相を変換
    する位相変換手段と、該位相変換手段の端部側に有する
    圧力室内に軸方向へ移動可能に収納されて、該圧力室を
    第1受圧室と第2受圧室とに隔成する可動部材と、前記
    両受圧室に油圧を給排して可動部材の移動に伴い位相変
    換手段を作動させる油圧回路と、前記可動部材の第2受
    圧室方向への移動を所定位置で規制するストッパ部と、
    前記油圧回路の流路を切り換える切換手段とを備えたバ
    ルブタイミング制御装置であって、前記油圧回路は、上
    流端がオイルポンプと連通する主通路と、該主通路と前
    記各受圧室とを連通する第1,第2分岐通路と、前記各
    分岐通路と外部とを連通するドレン通路とを有する一
    方、前記切換手段は前記主通路と各分岐通路及びドレン
    通路を切り換え、前記位相変換手段の中間移動位置から
    一方向への最大移動時に、前記主通路と両分岐通路を連
    通させる切換弁と、該切換弁を機関運転状態に応じて切
    り換え作動させる電磁アクチュエータとを備えたことを
    特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
JP1991069565U 1991-08-30 1991-08-30 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Expired - Lifetime JP2571417Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991069565U JP2571417Y2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US07/937,273 US5201289A (en) 1991-08-30 1992-08-31 Valve timing control system for internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991069565U JP2571417Y2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0521102U true JPH0521102U (ja) 1993-03-19
JP2571417Y2 JP2571417Y2 (ja) 1998-05-18

Family

ID=13406426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991069565U Expired - Lifetime JP2571417Y2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5201289A (ja)
JP (1) JP2571417Y2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5497738A (en) * 1992-09-03 1996-03-12 Borg-Warner Automotive, Inc. VCT control with a direct electromechanical actuator
US5367992A (en) * 1993-07-26 1994-11-29 Borg-Warner Automotive, Inc. Variable camshaft timing system for improved operation during low hydraulic fluid pressure
DE69411126T2 (de) * 1993-11-18 1998-10-15 Unisia Jecs Corp Vorrichtung zur Veränderung der Nockensteuerung einer Brennkraftmaschine
DE4429071C2 (de) * 1994-08-17 1997-07-31 Porsche Ag Vorrichtung zum Spannen und Verstellen eines als Kette ausgebildeten Umschlingungstriebes
DE19546934C2 (de) * 1995-12-15 2001-05-31 Schaeffler Waelzlager Ohg Druckmittelabdichtung für eine Nockenwellenverstellvorrichtung
US5829399A (en) * 1995-12-15 1998-11-03 Ina Walzlager Schaeffler Ohg Pressure fluid supply system for a variable camshaft adjustment
DE19608652A1 (de) * 1996-03-06 1997-09-11 Schaeffler Waelzlager Kg Vorrichtung zum Verändern der Öffnungs- und Schließzeiten von Gaswechselventilen einer Brennkraftmaschine
EP0818641B1 (en) * 1996-07-11 2001-02-28 Carraro S.P.A. A phase variator
DE19721209A1 (de) * 1997-05-21 1998-11-26 Schaeffler Waelzlager Ohg Vorrichtung zum Verändern der Öffnungs- und Schließzeiten von Gaswechselventilen einer Brennkraftmaschine
DE19848706A1 (de) * 1998-10-22 2000-04-27 Schaeffler Waelzlager Ohg Vorrichtung zur Relativverdrehung einer Nockenwelle gegenüber einer diese Nockenwelle antreibenden Kurbelwelle einer Brennkraftmaschine
JP4013364B2 (ja) * 1998-10-30 2007-11-28 アイシン精機株式会社 弁開閉時期制御装置
DE102004025215A1 (de) * 2004-05-22 2005-12-08 Ina-Schaeffler Kg Nockenwellenversteller
DE112008001522B4 (de) 2007-07-06 2018-10-04 Borgwarner Inc. In der Nockenwelle angebrachter Elektromagnet für einen variablen Nockenverstellmechanismus
US9587526B2 (en) 2014-07-25 2017-03-07 Delphi Technologies, Inc. Camshaft phaser

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1152959B (it) * 1982-05-17 1987-01-14 Alfa Romeo Spa Dispositivo per la variazione automatica della fasatura di un albero a camme
DE3616234A1 (de) * 1986-05-14 1987-11-19 Bayerische Motoren Werke Ag Vorrichtung zur relativen drehlagenaenderung zweier in antriebsverbindung stehender wellen, insbesondere zwischen in einem maschinengehaeuse einer brennkraftmaschine gelagerten kurbelwelle und nockenwelle
DE3810804A1 (de) * 1988-03-30 1989-10-19 Daimler Benz Ag Vorrichtung zur relativen winkelverstellung zwischen zwei in antriebsverbindung stehenden wellen
DE3907077A1 (de) * 1989-03-04 1990-09-06 Daimler Benz Ag Einrichtung zur relativen winkelverstellung einer nockenwelle von brennkraftmaschinen
US5088456A (en) * 1990-01-30 1992-02-18 Atsugi-Unisia Corporation Valve timing control system to adjust phase relationship between maximum, intermediate, and minimum advance position
DE4024057C1 (ja) * 1990-07-28 1991-09-19 Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag, 7000 Stuttgart, De

Also Published As

Publication number Publication date
US5201289A (en) 1993-04-13
JP2571417Y2 (ja) 1998-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2570766Y2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US6230675B1 (en) Intake valve lift control system
JPH0686807B2 (ja) 伝動結合される2つの軸の相対角度調節装置
JPH0521102U (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH0547309U (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US6550436B2 (en) Intake valve control device of internal combustion engine
JPH0533614A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH0533617A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH04191406A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US5893345A (en) Valve control apparatus for an internal combustion engine
JPH11343820A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US5150671A (en) Intake- and/or exhaust-valve timing control system for internal combustion engines
JPH04330306A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2760637B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2599754Y2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JP2573344Y2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH0744725Y2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH0719012A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2889586B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2581585Y2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2551823Y2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH07229408A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH0614405U (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH0614403U (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH0521103U (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置