JP2599754Y2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JP2599754Y2
JP2599754Y2 JP1993070634U JP7063493U JP2599754Y2 JP 2599754 Y2 JP2599754 Y2 JP 2599754Y2 JP 1993070634 U JP1993070634 U JP 1993070634U JP 7063493 U JP7063493 U JP 7063493U JP 2599754 Y2 JP2599754 Y2 JP 2599754Y2
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保 東藤
正二 盛田
幸夫 山川
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関の吸気・排気
バルブの開閉時期等を運転状態に応じて可変制御できる
動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関の動弁装置としては、例
えば実開昭62−16706号公報等に記載されたもの
が知られている。
【0003】概略を説明すれば、DOHC型内燃機関の
吸・排気バルブを開閉するカムを有するカムシャフト
に、位相変換手段である筒状歯車を介してタイミングプ
ーリが相対回動自在に軸支されている。また、筒状歯車
は、該筒状歯車の前端部に有する圧力室に油圧回路を介
して供給された油圧やスプリングのばね力で軸方向に移
動させるようになっている。前記油圧回路は、シリンダ
ヘッドからカムシャフトのカム軸受内を貫通し、さらに
カムシャフトの内部軸方向に貫通形成されて前記圧力室
に連通する油圧供給通路と、カムシャフトの前記筒状歯
車と反対側端部に配置されて、前記圧力室に供給される
油圧を制御する油圧制御弁と、シリンダに固定されて前
記油圧制御弁を機関運転状態に応じて開閉駆動する電磁
アクチュエータとを備えている。
【0004】そして、油圧制御弁は、電磁アクチュエー
タの非通電(OFF)時にはスプリングのばね力でドレ
ン通路を開成し、油圧回路内の作動油をシリンダヘッド
内に排出して圧力室への供給を遮断する。これによっ
て、筒状歯車を最大前方位置に保持する。
【0005】一方、電磁アクチュエータに通電(ON)
されると、該電磁アクチュエータのプランジャが油圧制
御弁の弁体を押圧してドレン通路を閉成し、油圧を前記
圧力室に導き筒状歯車を最大後方位置へ移動させて、カ
ムシャフトとタイミングプーリとの相対回動位相を変換
して、吸・排気バルブの開閉時期を可変制御するように
なっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
装置にあっては、前述のように電磁アクチュエータのO
FF時に油圧制御弁がドレン通路を開成すると、圧力室
や油圧供給通路全体の作動油がドレン孔からシリンダヘ
ッド内に排出されてしまう。このため、前記カムシャフ
トのカム軸受に対する作動油(潤滑油)の供給量が不足
すると共に、装置内の作動油切れが発生し易くなる。こ
の結果、カムシャフトとカム軸受との間に焼き付きやス
カッフィング等が発生すると共に、筒状歯車等の前後方
向への移動摩擦抵抗が大きくなり、該移動性が悪化する
ばかりか、各歯間に摩耗が発生する惧れがある。
【0007】また、前述のように、油圧制御弁がドレン
通路を開成すると、全ての作動油がドレン孔から排出さ
れてしまうため、この状態から電磁アクチュエータがO
Nされて作動油が油圧供給通路を通って圧力室に達し、
また該圧力室内が充満するまでに時間が掛かる。この結
果、圧力室内の油圧の立上り速度が遅くなり、筒状歯車
の最大後方への移動応答性が低下してしまう惧れがあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、請求項1の考案は、機
関により駆動される回転体と、該回転体に連繋しかつ
リンダヘッド上端部のカム軸受に支持されたカムシャフ
トと、該両者間に介装されて、該両者の相対回動位相を
変換する位相変換手段と、該位相変換手段の端部に有す
る圧力室に油圧を給排して前記位相変換手段の作動を制
御する油圧回路と、機関運転状態に応じて前記油圧回路
の流路を供給側あるいは排出側に切り換える流路切換弁
とを備えた内燃機関の動弁装置において、前記流路切換
弁は、前記シリンダの側部に形成された大径孔の内部に
挿入固定された筒状の通路構成部と、前記通路構成部の
内部軸方向に有する弁孔の内部に摺動自在に設けられた
スプール弁体と、前記大径孔の開口縁に固定された電磁
アクチュエータとを備え、前記通路構成部の前記電磁ア
クチュエータと反対側の一端開口部に、該一端開口部と
連通する前記排出側流路を所定圧力で閉塞するリリーフ
弁を一体に設けたことを特徴としている。
【0009】請求項2の考案は、シリンダヘッド上端部
にカム軸受に支持され、かつ外周面に互いにプロフィー
ルの異なる第1,第2カムを有するカムシャフトと、
端部が揺動自在に支承され、先端部が吸気弁あるいは排
気弁に当接しかつ第1カムで駆動されるロッカアーム
と、該ロッカアームに揺動自在に支承され第2カムで駆
動される自由カムフォロアと、該自由カムフォロアの一
端面を第2カム方向に付勢させるロストモーション機構
と、前記ロッカアームに支承され、前記ロストモーショ
ン機構の機能を発揮させる第1位置と前記ロストモーシ
ョン機構の機能を停止させる第2位置とに切り換え可能
な連係部材と、機関の運転状態に応じて前記連係部材の
前記第1位置及び第2位置への切り換えを油圧駆動部を
介して行う連係切換手段とを備え、前記油圧駆動部は前
記ロッカアームの内部所定位置に設けられて、内部に摺
動自在に収納されたプランジャを介して連係部材を押圧
する油圧室と、該油圧室内に油圧を給排する油圧回路
と、該油圧回路の流路を供給側あるいは排出側に切り換
える流路切換弁とを備えた内燃機関の動弁装置におい
て、前記流路切換弁は、前記シリンダヘッドに取り付け
られるケーシング内に形成された大径孔の内部に挿入固
定された筒状の通路構成部と、前記通路構成部の内部軸
方向に有する弁孔の内部に摺動自在に設けられたスプー
ル弁体と、前記大径孔の開口縁に固定された電磁アクチ
ュエータとを備え、前記通路構成部の前記電磁アクチュ
エータと反対側の一端開口部に、該一端開口部と連通す
る前記排出側流路を所定圧力で閉塞するリリーフ弁を一
体に設けたことを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1及び2の考案によれば、機関運転状態
の変化に伴い、流路切換弁が油圧回路の流路を供給側か
ら排出側へ切り換えると、圧力室等を含めた油圧回路内
の作動油が流路切換弁の排出側流路からリリーフ弁を介
して外部へ排出されるが、油圧回路内の油圧が所定圧以
下になると、リリーフ弁が排出側流路を閉塞し、作動油
のそれ以上の排出を停止させる。即ち、リリーフ弁によ
って油圧回路内の作動油は、その全部が排出側流路から
排出されることなく、一部が油圧回路内に残留する。こ
の結果、該油圧回路の途中に設けられたカムシャフトの
カム軸受や位相変換手段並びに連係切換手段に対する作
動油量の不足が解消される。しかも、流路切換弁は、通
路構成部を介して電磁アクチュエータとスプール弁及び
リリーフ弁とを予め一体に組み付けて、ユニット化し、
このユニット化した流路切換弁の通路構成部をシリンダ
ヘッドやケーシングの大径孔に挿入してボルト固定する
だけで組み付け作業が簡単に完了する。特に、請求項2
では、ケーシングに流路切換弁及びリリーフ弁を一体に
組み付けたため、流路切換弁等のシリンダヘッドへの組
み付け性が良好になると共に、全体構造がコンパクト化
され、機関の大型化が防止される。
【0011】
【実施例】図3はDOHC型動弁装置に適用された請求
項1の考案の第1実施例を示し、図中1はシリンダヘッ
ド2の上端部に有するカム軸受3に軸受されたカムシャ
フト、4は該カムシャフト1の一端部1a内に有するボ
ルト孔5に外部軸方向から挿通した固定ボルト6によっ
て固定されたスリーブ、7は該スリーブ4の外周に配置
され、図外のクランク軸からタイミングベルトにより駆
動力が伝達される回転体たるタイミングプーリである。
【0012】前記スリーブ4は、外周面にアウタ歯が形
成されている共に、内部軸方向にボルト挿通孔8が貫通
形成されている。
【0013】前記タイミングプーリ7は、筒状本体7a
の後端部に有するリテーナ7cを介して前記カムシャフ
ト1の一端部1aに回転自在に支承されていると共に、
後端部外周にタイミングベルトが巻装される歯車7bを
有している。また、筒状本体7aの前端部側の内周面に
インナ歯が形成されていると共に、前端面に内部を液密
的に封止するフロントカバー9がボルト固定されてい
る。
【0014】また、タイミングプーリ7とスリーブ4と
の間には、位相変換手段たる筒状歯車10が介装されて
いる。この筒状歯車10は、長尺な歯車が軸直角方向か
ら分割形成された2つの歯車構成部11,12からな
り、この両歯車構成部11,12は、前側歯車構成部1
1内に装着されたスプリング13aと両者間に設けられ
た連結ピン13bとにより弾性的に連結されている。ま
た、各歯車構成部11,12の内外周には、両方がはす
歯の内歯と外歯が夫々形成されており、この両内外歯に
前記筒状本体7aのインナ歯とスリーブ4のアウタ歯が
スパイラル噛合している。更に、前側歯車構成部11の
前端縁が環状ストッパ14に突き当たった位置で最大前
方向(図中左方向)への移動が規制され、一方、後側歯
車構成部12の後端縁が前記リテーナ7cの内端面に突
き当たった位置で最大後方向(図中右方向)への移動が
規制されるようになっている。
【0015】また、この筒状歯車10は、駆動機構によ
って前後軸方向に移動するようになっている。この駆動
機構は、フロントカバー9と前側歯車構成部11との間
に形成されて、内部の油圧によって筒状歯車10を後方
向に移動させる圧力室15と、該圧力室15に対して油
圧を導入する油圧回路16と、後側歯車構成部12とリ
テーナ7cとの間に弾装されて、筒状歯車10を前方向
に付勢する圧縮スプリング17とを備えている。
【0016】前記油圧回路16は、上流端がオイルポン
プ18に連通し、シリンダヘッド2びカム軸受3を貫通
してカムシャフト1内のL字形通路19に開口した供給
側流路たる油圧通路20と、固定ボルト6の内部軸方向
に形成され、一端がL字形通路19に、他端がフロント
カバー9とスリーブ4の前端部に有する油室21を介し
て圧力室15に夫々連通する油通路22とを備えてい
る。また、前記油圧通路20の途中には、流路切換弁2
3が設けられている。
【0017】この流路切換弁23は、シリンダヘッド2
の側部に油圧通路20を横断するように形成された大径
孔24と、該大径孔24内に圧入された円筒状の通路構
成部25と、該通路構成部25の内部軸方向に有する弁
孔26の内部に摺動自在に設けられたスプール弁体27
と、前記大径孔24の開口縁に固定された電磁アクチュ
エータ28とから主として構成されている。
【0018】前記通路構成部25は、弁孔26の一端開
口部26aが大径孔24と連続して形成された排出側流
路たるドレン通路29と連通していると共に、略中央の
下部半径方向に油圧通路20の上流部を介してオイルポ
ンプ18と連通する第1通路孔30が貫通形成されてい
る。また、通路構成部25の上部には、第1通路孔30
と偏倚した位置に油圧通路20の下流部に連通する第2
通路孔31が貫通形成されている前記スプール弁体27
は、外周面の中央に軸方向の摺動位置に応じて前記第1
通路孔30と第2通路孔31とを適宜連通する環状溝3
2を有していると共に、一端側(図中右側)に第2通路
孔31と弁孔26とを適宜連通あるいは遮断する円環状
の弁部27aを有している。即ち、このスプール弁体2
7は、最大右方向の摺動位置で環状溝32を介して第1
通路孔30と第2通路孔31を連通する一方、最大左方
向の摺動位置で図示の如く第1通路孔30と第2通路孔
31との連通を遮断すると共に、第2通路孔31と弁孔
26とを連通させるようになっている。また、弁部27
aと後述するリリーフ弁33との間に弾装されたバルブ
スプリング34のばね力で図中左方向に付勢されてい
る。
【0019】前記電磁アクチュエータ28は、ケーシン
グ28a内に電磁コイル28bと、可動プランジャ28
cに連結された駆動ロッド28d等が設けられており、
コントロールユニット35からのON−OFF信号によ
って駆動ロッド28dが前記スプール弁体27をバルブ
スプリング34のばね力に抗して図中右方向に押圧する
か、該押圧を解除するようになっている。前記電子コン
トロールユニット35は、クランク角センサからの機関
回転数信号及びエアーフローメータからの吸気量信号等
に基づいて現在の機関運転状態を検出し、その制御信号
を電磁アクチュエータ28に出力するようになってい
る。
【0020】そして、前記リリーフ弁33は、図1及び
図2に示すように弁孔26の一端開口部26aに設けら
れており、該一端開口部26aの大径な保持溝26b内
に固定された略筒状のバルブシート36と、該バルブシ
ート36のドレン孔36aを開閉するボール弁体37
と、該ボール弁体37を閉方向に付勢するコイルスプリ
ング38と、保持溝26bにバルブシート36とともに
かしめ固定されてコイルスプリング38の一端を弾持す
るカップ状のスプリングリテーナ39とを備えている。
前記コイルスプリング38は、そのばね設定圧がボール
弁体37に比較的高い所定の油圧が作用すると圧縮変形
して該ボール弁体37を開作動させるように形成されて
いる。更に、スプリングリテーナ39には、ドレン孔3
6aとドレン通路29とを連通する連通孔39aが形成
されている。
【0021】以下、本実施例の作用について説明する。
まず、機関運転状態が例えば低負荷域から高負荷域に変
化し、電磁アクチュエータ28にON信号(通電)が出
力されると、図2に示すように駆動ロッド28dがスプ
ール弁体27をバルブスプリング34のばね力に抗して
図中右方向に移動させる。これにより、弁部27aが第
2通路孔31と環状溝32とを連通する一方、第2通路
孔31と弁孔26との連通を遮断する。したがって、オ
イルポンプ18から圧送された作動油は、油圧通路20
の上流部から第1通路孔30,環状溝32,第2通路孔
31を通って油圧通路20の下流部に流入し、さらにL
字形通路19,油通路22,油室21を経て圧力室15
内に速やかに供給される。これにより、該圧力室15内
の圧力が上昇して筒状歯車10全体が圧縮スプリング1
7のばね力に抗して右方向に移動する。依って、カムシ
ャフト1はタイミングスププーリ7に対して一方向に相
対回動し、この回動位相差に応じて吸気バルブの閉時期
を進み側に制御する。この時点では、圧力室15内の油
圧が筒状歯車10の内外及びカム軸受3にリークするた
め、十分な潤滑性能が得られる。
【0022】一方、機関運転状態が高負荷域から低負荷
域に移行すると、コントロールユニット35から電磁ア
クチュエータ28にOFF信号(非通電)が出力される
ため、スプール弁体27は図1及び図3に示すようにバ
ルブスプリング34のばね力で最大左方向に摺動する。
このため、弁部27aにより環状溝32と第2通路孔3
1との連通を遮断すると共に、該第2通路孔31と弁孔
26とを連通する。したがって、オイルポンプ18から
圧力室15への作動油の供給が遮断されると共に、該圧
力室15と油圧回路16内の作動油が第2通路孔31か
ら弁孔26を通りドレン孔36aでボール弁体33をコ
イルスプリング38のばね力に抗して開弁させ、連通孔
39aがドレン通路29に排出される。
【0023】そして、ボール弁体37に作用する油圧が
所定以下になると、コイルスプリング38のばね力でボ
ール弁体37によりドレン孔36aを閉塞して作動油の
それ以上の排出を停止させる。このため、圧力室15及
び油圧回路16内には作動油の一部が残留する。この結
果、該作動油が前記カムシャフト1とカム軸受3の間や
筒状歯車10の内外等にリークにより供給されるので、
該各摺動部位の潤滑性が良好となり、カムシャフト1と
カム軸受3間の焼き付きやスカッフィング等の発生が防
止されると共に、筒状歯車10の移動摩擦抵抗が低減
し、速やかな移動が得られると共に、各歯間の摩耗の発
生が防止される。
【0024】また、前述のように圧力室15に僅かに作
動油が残留しているため、再び電磁アクチュエータ28
にON信号が出力された際における圧力室15内の油圧
の速やかな立上りが得られる。このため、前記良好な潤
滑作用と相俟って筒状歯車10の後方へ移動応答性が向
上する。
【0025】図4は本考案の第2実施例を示し、リリー
フ弁33の構造を変更したものであって、第2実施例で
は、バルブシート36を永久磁石で形成してボール弁体
37を該バルブシート36に所定圧で閉方向へ吸引する
ようにしたものである。したがって、ボール弁体37は
弁孔26内の油圧が所定以上では、バルブシート36の
吸引力に抗して開弁するが、所定以下になるとバルブシ
ート36に吸引されてドレン孔36aを閉塞する。これ
により、第1実施例と同様な作用効果が得られることは
勿論のことコイルスプリング38を廃止できるので、製
造作業性や組み付け作業性が向上すると共に、コストの
低廉化が図れる。
【0026】図5は第3実施例を示し、リリーフ弁33
のボール弁体をリード弁体40としたものである。即
ち、このリード弁体40は、プレート状を呈し、一端部
がリベット41によりバルブシート36に固定されてお
り、所定圧で他端部が一点鎖線で示すように外方へ撓み
変形して開弁し、所定圧以下で閉弁するようになってい
る。したがって、ボール弁体37やリテーナ39及びコ
イルスプリング38を廃止できるため、製造作業性や組
付作業性がさらに向上すると共に、コストの低廉化が図
れる。
【0027】図6〜図14は請求項2の考案に係る動弁
装置の一実施例を示し、1気筒当たり夫々2つの吸気弁
と排気弁を備えた機関に適用したもので、弁リフト特性
を可変制御するものである。
【0028】即ち、図6及び図7に示すように4気筒機
関のシリンダヘッド41の両側に1気筒当たり2つの吸
気弁42,42と2つの排気弁43,43が夫々並設さ
れている。また、該吸排気弁42,42、43,43の
上方に吸気側カムシャフト44と排気側カムシャフト4
5が機関40前後方向に沿って平行に配設され、この両
カムシャフト44,45は、各気筒間に設けられたカム
軸受46,47を介してシリンダヘッド41上に回転自
在に支持されている。さらに、各気筒には、2つの吸気
弁42,42と排気弁43,43に夫々対応したロッカ
アーム48,49が設けられており、各ロッカアーム4
8,49は、各カムシャフト44,45に一体に設けら
れた第1カムたる各一対の低速用カム50,50と、該
低速用カム50,50、51,51の間に配置された第
2カムたる各1つの高速用カム52,53によって駆動
されている。
【0029】前記低速用カム50,51とこれらの間の
高速用カム52,53とは、図7に示すように機関の低
回転時と高回転時において要求される弁リフト特性を満
足するように異なる形状(大きさが異なる相似形も含
む。)に形成されている。つまり、高速用カム52,5
3は低速用カム50,51と比べ、弁リフト量もしくは
開弁期間の少なくとも一方を大きくするプロフィールを
有している。ここでは、弁リフト量,開弁期間を共に大
きくしてある。
【0030】前記ロッカアーム48,49は、図8,図
9に示すように略二股状に形成され、基端部48a,4
9aがロッカシャフト54,55に支持されて全体が揺
動自在に設けられていると共に、各自由端部48b,4
9bの先端が吸気弁42と排気弁43の各ステム頂部に
当接している。また、機関の前後方向に延設された各ロ
ッカシャフト54,55は、内部中空状に形成されてい
ると共に、両端部がシリンダヘッド41の立上り周壁の
前後端部41a,41bに挿通固定されている。また、
このロッカアーム48,49は、図8に示すように基端
部48a,49aの中央両側に後述の自由カムフォロア
60,61を支持する各一対のブラケット片48c,4
9cが立設されていると共に、各自由端部48b,48
b、49b,49bの上面に低速用カム50,51に摺
接するプレート状のスリッパ56,56、57,57が
固定されている。また、各自由端部48b,48b、4
9b,49bの中央下端部には、各一対の支持片58,
58、59,59が垂設されている。
【0031】更に、ロッカアーム48,49の両自由端
部48b,48b、49b,49b間に形成された空間
部には、図8に示すように単一の自由カムフォロア6
0,60と、該自由カムフォロア60,60を高速用カ
ム52,53に当接させるロストモーション機構62,
62と、該ロストモーション機構62,62を機能させ
あるいは機能を停止させる連係部材たるレバー部材6
3,63がコンパクトに収納されている。
【0032】前記自由カムフォロア60,60は、基端
がロッカアーム48,49のブラケット片48c,48
c、49c,19cの孔に両端が圧入された枢軸64を
介して回転自在に支承されていると共に、先端は吸気弁
42,42及び排気弁43,43と当接する部位を有さ
ず、上面に前記高速用カム52,53に摺接するカムフ
ォロア部60a,60aが円弧状に突出形成されてい
る。また、この自由カムフォロア60,60は、図1
0,図12に示すようにカムフォロア部60a,60a
の下側に前記レバー部材63,63が係合する段部60
b,60bと、これに連なる傾斜部60c,60cが形
成されている。
【0033】前記ロストモーション機構62,62は、
カムフォロア部60a,60aの下部に有する円柱状の
凹部64,64に収納されたロストモーションスプリン
グ65,65と、凹部64,64内からロストモーショ
ンスプリング65,65のばね力でロッカアーム基端部
48a,49aの下部円弧面に弾接する有底円筒状のプ
ランジャ66,66とから構成されている。また、この
プランジャ66,66には、図10に示すように外部に
連通する小孔67,67が設けられると共に、円柱状の
凹部64,64とプランジャ66,66の摺動面にはリ
ング68,68を介した係止機構が設けられている。小
孔67,67は、ロストモーション機構62,62内部
のエア抜きに寄与し、プランジャ66,66の摺動応答
性をスムーズにすることができる。また、リング68,
68を介した係止機構は、円柱状の凹部64,64へプ
ランジャ66,66を組み付ける際の組付性を改善する
ことができる。
【0034】前記レバー部材63,63は、略く字形状
に形成され、図10及び図12に示すようにロッカアー
ム48,49の支持片58,59に両端が固定された枢
支ピン69,69に揺動自在に設けられている。また、
レバー部材63,63は、図8及び図11に示すように
上側部に突起70,70が一体に設けられており、該突
起70,70が、支持片58,59内に有する円柱溝7
1,71に収納されたリターンスプリング72,72の
ばね力によってピストン73,73を介して押圧され
て、上端部63a,63aと自由カムフォロア60,6
0の段部60b,60bとの係合を解除する方向に付勢
されている。一方、レバー部材63,63の下端部63
b,63bは、油圧駆動部74,74によって押圧され
るようになっている。この油圧駆動部74,74とリタ
ーンスプリング72,72等によって連係切換手段が構
成される。
【0035】即ち、前記油圧駆動部74,74は、ロッ
カアーム基端部48a,48aの下壁端部に形成された
シリンダ75,75内に摺動自在に設けられて、前端面
が前記下端部63b,63bに当接する作動ピストン7
6,76と、該作動ピストン76,76の後端側に形成
された油圧室77,77と、基端部48a,49aの下
壁内に形成されて該油圧室77,77に作動油圧を給排
する油圧回路78,78とを備えている。この油圧回路
78,78は、図13,図14に示すようにシリンダヘ
ッド41内に形成されて図外のオイルポンプから油圧が
圧送されるオイルメインギャラリ79と、シリンダヘッ
ド41の後端壁41bに固定されたケーシング80内に
形成されて、オイルメインギャラリ79と連通する導入
通路81と、ケーシング80内に分岐形成されて、導入
通路81と各ロッカシャフト54,55内の油通路8
2,83とを保持孔84を介して連通する分岐通路85
と、導入通路81に保持孔84を介して連通する排出流
路たる排出通路86とを備えている。また、前記油通路
82,83は、各ロッカシャフト54,55の周壁に半
径方向に沿って形成された連通路87を介して連通する
ようになっている。さらに、排出通路86は、シリンダ
ヘッド41の後端部41bに形成されたドレン孔88を
介してシリンダヘッド41内に連通している。
【0036】前記ケーシング80には、前記導入通路8
1と分岐通路85及び排出通路86とを相対的に連通,
遮断する流路切換弁89が設けられている。
【0037】この流路切換弁89は、前記保持孔84内
に圧入された筒状の通路構成部90と、該通路構成部9
0の内部弁孔90aに摺動自在に設けられたスプール弁
体91と、保持孔84の一端開口縁に固定された電磁ア
クチュエータ92とから主として構成されている。前記
通路構成部90は、周壁に導入通路81と弁孔90とを
連通する第1通路孔93aと、分岐通路85と弁孔90
aとを連通する第2通路孔93bとが夫々直径方向にそ
って形成されていると共に、弁孔90aが保持孔84の
前端部を介して排出通路86に連通している。
【0038】前記スプール弁体91は、前述のスプール
弁体27と同一の構成であって、外周に導入通路81
と、分岐通路85とを適宜連通する環状溝91aを有
し、一端に導入通路81と分岐通路85との連通を遮断
し、分岐通路85と排出通路86とを適宜連通する弁部
91bを有している。また、弁部91bと後述するリリ
ーフ弁96との間に弾装されたバルブスプリング94の
ばね力で図中左方向に付勢されている。
【0039】前記電磁アクチュエータ92は、前述と略
同様の構成でコントロールユニット95からのON−O
FF信号によって駆動ロッド92aがスプール弁体91
をバルブスプリング94のばね力に抗して図中右方向に
押圧するか、押圧を解除するようになっている。
【0040】そして、前記リリーフ弁96は、図13及
び図14に示すように弁孔90aの一端開口部に設けら
れており、該一端開口部内に固定された略円環状のバル
ブシート97と、該バルブシート97のドレン孔97a
を開閉するボール弁体98と、該ボール弁体98を閉方
向に付勢するコイルスプリング99と、バルブシート9
7とともにかしめ固定されてコイルスプリング99の一
端を弾持するカップ状のスプリングリテーナ100とを
備えている。前記コイルスプリング99は、そのばね設
定圧がボール弁体98に比較的高い所定の油圧が作用す
ると圧縮変形して該ボール弁体98を開作動させるよう
に形成されている。更に、スプリングリテーナ100に
は、ドレン孔97aと排出通路86とを連通する連通孔
100aが形成されている。
【0041】以下、本実施例の吸気側の作用について説
明する。
【0042】即ち、機関低回転域から高回転域に変化す
るとコントロールユニット95から電磁アクチュエータ
92にON信号が出力されるため、スプール弁体91は
図13に示すようにバルブスプリング94のばね力に抗
して右方向(図示位置)に押圧される。したがって、導
入通路81と分岐通路85が環状溝91aを介して連通
すると共に、分岐通路85と排出通路86の連通が遮断
される。
【0043】このため、作動油は、分岐通路85から油
通路82を通って連通路87から各油圧室77内に供給
され、作動ピストン76を押圧する。したがって、作動
ピストン76は、レバー部材63をリターンスプリング
72のばね力に抗して図10中反時計方向に回動させて
第2位置に保持する(図12位置)。これによって、レ
バー部材63の上端部63aが、段部60bに係合し
て、ロッカアーム48と自由カムフォロア60を連結す
るため、ロッカアーム48はロッカシャフト54を支点
として高速用カム52のプロフィールに従って揺動す
る。つまり、高速用カム52は、低速用カム50に比較
して、弁開度及び弁リフト量が共に大となるように形成
されているから、自由カムフォロア60がロッカアーム
48と一体化された揺動時は、該ロッカアーム48のス
リッパ56,56が低速用カム50から浮き上がり、各
吸気弁42,42は高速用カム52のプロフィールに従
って開閉駆動され、弁開度及び弁リフト量が共に大きく
なる。
【0044】一方、機関が高回転域から再び低回転域に
移行すると、コントロールユニット95から電磁アクチ
ュエータ92にOFF信号が出力されて、スプール弁9
1は図14に示すようにバルブスプリング94のばね力
によって左方向(図示位置)に移動する。したがって、
導入通路81と分岐通路85が弁部91bによって遮断
されると共に、該分岐通路85と排出通路86が連通す
る。このため、各油圧室77内の作動油が油通路82を
逆流して分岐通路85から弁孔90aを通ってリリーフ
弁96のボール弁体98を押し開き、そのまま連通孔1
00aから排出通路86内に流入してシリンダヘッド4
1内に排出される。したがって、各油圧室77が低圧と
なり、作動ピストン76が元の位置に戻る。つまり、油
圧室77の低圧化に伴いリターンスプリング72のばね
力でピストン73が突起部70を押し出すため、レバー
部材63の下端部63bで作動ピストン76をシリンダ
75内に押し戻す。
【0045】したがって、自由カムフォロア60は、高
速用カム52によって揺動されるものの、レバー部材6
3が図10に示すようにリターンスプリング72のばね
力で段部60bとの係合が解除されて、第1位置に保持
されるため、ロストモーション機構62が機能を発揮
し、ロッカアーム48ヘ高速用カム52のリフトが伝達
されない。
【0046】このため、ロッカアーム48は、ロッカシ
ャフト54を支点として低速用カム50,50のプロフ
ィールに従って揺動し、各吸気弁42,42の開閉作動
を行う。
【0047】これにより、低速用カム50,50のプロ
フィールに基づくトルク特性と高速用カム52のプロフ
ィールに基づくトルク特性が合成され、低回転域から高
回転域に亘ってトルクを高められる。
【0048】また、前述のように弁孔90a内の作動油
がリリーフ弁96のボール弁体98を押し開いて排出さ
れるが、この油圧が所定以下になると、コイルスプリン
グ99のばね力でボール弁体98がドレン孔97aを閉
成するため、油圧室77及び油通路82、分岐通路85
内には作動油の一部が残留する。この結果、作動ピスト
ン76の潤滑性が良好になると共に、再び電磁アクチュ
エータ92にON信号が出力された際における油圧室7
7内の油圧の速やかな立上りが得られる。このため、レ
バー部材63の段部60bに対す係合速度が良好とな
り、ひいては低速トルク特性から高速トルク特性への切
換応答性が向上する。
【0049】また、前述のように、レバー部材63の上
端部63aと自由カムフォロア60の段部60bとの係
合あるいは係合を解除することにより連係切り換えを行
うようにしたので、高い精度を必要とせず、安定した作
動を行わせることができる。
【0050】また、前述した本実施例においては、作動
油圧の発生が十分でなく、レバー部材63の第1位置か
ら第2位置への移動が不十分であった場合であっても、
レバー部材63の上端部63aは自由カムフォロア60
の傾斜部60cを滑りつつ、レバー部材63が揺動する
ので、スリッパ56と低速用カム50,50との衝突を
緩和することができ、異音の発生が低減される。
【0051】更に、ケーシング80に流路切換弁89を
一体的に設けたため、流路切換弁89のシリンダヘッド
41に対する組み付け性が良好になると共に、全体構造
がコンパクト化され、機関の大型化が防止される。
【0052】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の考案によれば、流路切換弁の作動により、圧力室から
油圧が排出された際に、油圧回路内の油圧が所定以下に
なると、リリーフ弁によって排出側流路を閉塞して、該
油圧回路内に作動液を僅かに残留させる。このため、油
圧回路途中のカムシャフトとカム軸受との間や位相変換
手段に対する潤滑性能が向上する。この結果、カムシャ
フトとカム軸受との間の焼き付きやスカッフィング等の
発生を防止できると共に、位相変換手段の作動摩耗抵抗
が低減し、摺動部位の摩耗を防止できる。
【0053】また、前述のように油圧回路内に作動液を
僅かに残留させることにより、位相変換手段の移動切り
換え速度が上昇して、回転体とカムシャフトとの相対回
動変換の応答性が向上する。しかも、流路切換弁は、通
路構成部を介してリリーフ弁を含めたユニット化するこ
とができるため、このユニット化した流路切換弁の通路
構成部をシリンダヘッドの大径孔に挿入してボルト固定
するだけでシリンダヘッドの組み付け作業を完了させる
ことができる。この結果、製造作業能率と組付作業能率
の向上が図れると共に、コストの低廉化が図れる。
【0054】請求項2の考案も、前述と同様に液圧回路
内に作動液を僅かに残留させることにより、連係切換手
段内の潤滑性が向上すると共に、低速トルク制御と高速
トルク制御の切換応答性が向上する。また、請求項1と
同じように、リリーフ弁を含めた流路切換弁全体のユニ
ット化により、製造作業能率と組付作業能率の向上が図
れると共に、コストの低減化が図れることは勿論のこ
と、特に、ケーシングにリリーフ弁を含む流路切換弁を
一体に組み付けたため、流路切換弁のシリンダヘッドへ
の組み付け性が良好になると共に、全体構造がコンパク
ト化され、機関の大型化が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す要部断面図。
【図2】本実施例の要部断面図。
【図3】本実施例の全体構成を示す断面図。
【図4】本考案の第2実施例を示す要部断面図。
【図5】本考案は第3実施例を示す要部断面図。
【図6】請求項2の考案に係る実施例を示すシリンダヘ
ッドの平面図。
【図7】図6のA−A線断面図。
【図8】本実施例の要部を示す分解斜視図。
【図9】本実施例の要部平面図。
【図10】本実施例の作用を示す図9のB−B線断面
図。
【図11】図9のC−C線断面図。
【図12】本実施例の作用を示す図9のB−B線断面
図。
【図13】本実施例の要部を分割して示す断面図。
【図14】本実施例の要部を分割して示す断面図。
【符号の説明】 1…カムシャフト 7…タイミングプーリ(回転体) 10…筒状歯車(位相変換手段) 15…圧力室 16…油圧回路 20…油圧通路(供給側流路) 23…流路切換弁 29…ドレン通路(排出側通路) 33…リリーフ弁 42,43…吸気・排気弁 48,49…ロッカアーム 48a,49a…基端部 48b,49b…自由端部(先端部) 60…自由カムフォロア 60a…カムフォロア部(一端面) 62…ロストモーション機構 63…レバー部材(連係部材) 72…リターンスプリング(連係切換手段) 74…油圧駆動部(連係切換手段) 78…油圧回路 82…油通路(供給側流路) 86…排出通路(排出側流路) 89…流路切換弁 96…リリーフ弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F01M 9/10 F01M 9/10 A F16K 3/26 F16K 3/26 A (56)参考文献 特開 平4−287866(JP,A) 特開 平3−124957(JP,A) 特開 平4−57637(JP,A) 特開 平2−67407(JP,A) 特開 平4−112906(JP,A) 特開 平5−171909(JP,A) 特開 平4−358711(JP,A) 実開 平1−157211(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 1/46 F01L 1/34 F01L 13/00 301 F01M 1/16 F01M 9/10 F16K 3/26

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関により駆動される回転体と、該回転
    体に連繋しかつシリンダヘッド上端部のカム軸受に支持
    されたカムシャフトと、該両者間に介装されて、該両者
    の相対回動位相を変換する位相変換手段と、該位相変換
    手段の端部に有する圧力室に油圧を給排して前記位相変
    換手段の作動を制御する油圧回路と、機関運転状態に応
    じて前記油圧回路の流路を供給側あるいは排出側に切り
    換える流路切換弁とを備えた内燃機関の動弁装置におい
    て、前記流路切換弁は、前記シリンダの側部に形成された大
    径孔の内部に挿入固定された筒状の通路構成部と、前記
    通路構成部の内部軸方向に有する弁孔の内部に摺動自在
    に設けられたスプール弁体と、前記大径孔の開口縁に固
    定された電磁アクチュエータとを備え、前記通路構成部
    の前記電磁アクチュエータと反対側の一端開口部に、該
    一端開口部と連通する前記排出側流路を所定圧力で閉塞
    するリリーフ弁を一体に設けたことを特徴とする内燃機
    関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッド上端部にカム軸受に支持
    され、かつ外周面に互いにプロフィールの異なる第1,
    第2カムを有するカムシャフトと、基端部が揺動自在に
    支承され、先端部が吸気弁あるいは排気弁に当接しかつ
    第1カムで駆動されるロッカアームと、該ロッカアーム
    に揺動自在に支承され第2カムで駆動される自由カムフ
    ォロアと、該自由カムフォロアの一端面を第2カム方向
    に付勢させるロストモーション機構と、前記ロッカアー
    ムに支承され、前記ロストモーション機構の機能を発揮
    させる第1位置と前記ロストモーション機構の機能を停
    止させる第2位置とに切り換え可能な連係部材と、機関
    の運転状態に応じて前記連係部材の前記第1位置及び第
    2位置への切り換えを油圧駆動部を介して行う連係切換
    手段とを備え、前記油圧駆動部は前記ロッカアームの内
    部所定位置に設けられて、内部に摺動自在に収納された
    プランジャを介して連係部材を押圧する油圧室と、該油
    圧室内に油圧を給排する油圧回路と、該油圧回路の流路
    を供給側あるいは排出側に切り換える流路切換弁とを備
    えた内燃機関の動弁装置において、前記流路切換弁は、前記シリンダヘッドに取り付けられ
    るケーシング内に形成された大径孔の内部に挿入固定さ
    れた筒状の通路構成部と、前記通路構成部の内部軸方向
    に有する弁孔の内部に摺動自在に設けられたスプール弁
    体と、前記大径 孔の開口縁に固定された電磁アクチュエ
    ータとを備え、前記通路構成部の前記電磁アクチュエー
    タと反対側の一端開口部に、該一端開口部と連通する前
    記排出側流路を所定圧力で閉塞するリリーフ弁を一体に
    設けたことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
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