JPH07224621A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

Info

Publication number
JPH07224621A
JPH07224621A JP1908394A JP1908394A JPH07224621A JP H07224621 A JPH07224621 A JP H07224621A JP 1908394 A JP1908394 A JP 1908394A JP 1908394 A JP1908394 A JP 1908394A JP H07224621 A JPH07224621 A JP H07224621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
valve
piston
passage
servo mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1908394A
Other languages
English (en)
Inventor
Seinosuke Hara
誠之助 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP1908394A priority Critical patent/JPH07224621A/ja
Priority to US08/389,312 priority patent/US5592857A/en
Publication of JPH07224621A publication Critical patent/JPH07224621A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/34403Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using helically teethed sleeve or gear moving axially between crankshaft and camshaft
    • F01L1/34406Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using helically teethed sleeve or gear moving axially between crankshaft and camshaft the helically teethed sleeve being located in the camshaft driving pulley
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/21Elements
    • Y10T74/2101Cams
    • Y10T74/2102Adjustable

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧室へ給排される作動油の流動抵抗を低下
させて、サーボ機構の作動速度を上昇させ、バルブタイ
ミング制御応答性の向上を図る。 【構成】 タイミングプーリ4の筒状本体8とスリーブ
2との間に介装された筒状歯車5のカムシャフト1の軸
方向への移動に伴い両者1,4の相対回動位相をサーボ
機構15を介して無段階に変換させる装置を前提として
いる。前記サーボ機構15の油圧アクチュエータ20と
制御弁21をタイミングプーリ4の外部に独立して設け
て、油圧供給通路28や油圧排出通路29のレイアウト
の自由度を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気弁ある
いは排気弁の開閉時期を運転状態に応じて可変制御する
バルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置としては種々提供されており、その一つとし
て例えば特開平1−134011号公報等に記載されて
いるものが知られている。
【0003】図6に基づいて概略を説明すれば、カムシ
ャフト50の一端部にボルト51を介して軸方向から連
結された円筒状のスリーブ52と、該スリーブ52の外
周にボールベアリング53を介して相対回動自在に配置
され、機関のクランク軸によりタイミングベルトを介し
て回転駆動するタイミングプーリ54と、スリーブ52
とタイミングプーリ54との間に介装されて、軸方向へ
移動自在なピストン55とを備えている。このピストン
55は、一端側に設けられた油圧室56内の油圧によっ
て後方(図中右方向)へ移動するようになっている。ま
た、ピストン55とタイミングプーリ54及びスリーブ
52との間には、ピストン55の軸方向の移動に伴いス
リーブ52,カムシャフト50とタイミングプーリ54
との相対回動位相を変換する位相変換手段57が設けら
れている。
【0004】また、前記油圧室56と油圧供給通路58
及び油圧解放路59との間には、ピストン55に連動す
る可動部材60がスリーブ52内に摺動自在に設けられ
ていると共に、該可動部材60に摺動自在に嵌合されて
軸方向へ相対移動可能なスプール61が設けられてお
り、この可動部材60とスプール61によってサーボ弁
が形成されている。前記可動部材60及びピストン55
は、コイルスプリング57のばね力で前方に付勢されて
いる。
【0005】さらに、このサーボ弁は、スプール61の
軸方向の移動により油圧室56と油圧供給通路58ある
いは油圧解放路59とを連通あるいは遮断させるように
なっている。また、前記スプール61は、電動アクチュ
エータ62によって軸方向へ移動するようになってい
る。
【0006】そして、機関運転状態の変化に応じて電磁
アクチュエータ62が作動し、スプール61の一方向の
移動に伴い油圧供給通路58と油圧室56が連通する
と、ピストン55がコイルスプリング63のばね力に抗
して後方向に移動する。これによって位相変換手段57
は、カムシャフト50とタイミングプーリ54の相対回
動位相を一方側に変換する。
【0007】一方、スプール61の他方向の移動に伴い
油圧室56と油圧供給通路58及び油圧解放通路59が
適宜連通して、ピストン55と可動部材60が前方の所
定位置まで移動して、カムシャフト50とタイミングプ
ーリ54との相対回動位相を無段階に変換するようにな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置にあっては、前記ピストン55や油圧室56及
びスプール61,可動部材60等のサーボ弁全体が収納
スペースの小さなタイミングプーリ54の内部に一体的
に収納されているため、油圧室56に油圧を給排する油
圧供給通路58及び油圧解放通路59も必然的にスリー
ブ52のスペースの小さな周壁内に形成しなければなら
ない。したがって、該両通路58,59の構造が複雑に
なると共に、通路断面積が制約されてしまう。したがっ
て、油圧供給通路58や油圧解放通路59を通流する作
動油の流動抵抗が大きくなり、油圧室56に対する作動
油の供給,排出速度が遅くなる。このため、ピストン5
5の移動応答性が低下し、ひいてはカムシャフトとタイ
ミングプーリの相対回動変換速度も低下して、バルブタ
イミング制御応答性が悪化する惧れがある。
【0009】しかも、油圧室56やこれに対応したピス
トン55の受圧面積の大きさも制約されてしまうため、
ピストン55に対する油圧による推力も小さくなり、該
ピストン55の移動速度が一層低下してしまうことは否
めない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、請求項1の発明は、機
関によって回転駆動する回転体と、一端部が回転体内に
相対回動自在に挿通されて、外周に吸排気弁を作動させ
るカムを有するカムシャフトと、前記回転体とカムシャ
フト一端部との間に介装されて、前記回転体とカムシャ
フトとの相対回動位相を変換する位相変換手段と、油圧
を介して前記位相変換手段の移動位置を制御するサーボ
機構を有する駆動手段とを備えたバルブタイミング制御
装置において、前記サーボ機構を前記回転体の外部に独
立して設けたことを特徴としている。
【0011】請求項2の発明は、前記サーボ機構を、シ
リンダ内のピストンの摺動によって前記位相変換手段を
移動させる油圧アクチュエータと、前記シリンダとピス
トンとの間の油圧室に油圧供給通路とを油圧排出通路を
介して給排される油圧を制御する制御弁と、前記制御弁
の移動位置を制御する電磁アクチュエータとを備えたこ
とを特徴としている。
【0012】請求項3の発明は、前記油圧アクチュエー
タと制御弁及び電磁アクチュエータを機関の一端側に並
列に配設したことを特徴としている。
【0013】
【作用】前記構成の本発明によれば、サーボ機構を回転
体の内部ではなく、外部に独立して設けたため、油圧ア
クチュエータの油圧室へ作動油を給排する油圧供給通路
や油圧排出通路のレイアウトの自由度が向上する。した
がって、該両通路の構造を単純化(簡素化)することが
できると共に、通路断面積も十分に大きく設定すること
が可能になる。
【0014】しかも、油圧室やピストンの大きさも任意
に大きく設定できるため、油圧によるピストンの推力を
大きくすることが可能になる。
【0015】
【実施例】図1は本発明のバルブタイミング制御装置を
吸気弁側に適用した一実施例を示している。
【0016】即ち、図中1は本体の一端部1aにスリー
ブ2が軸方向から取付ボルト3によって固定されてなる
カムシャフト、4はスリーブ2の外周にカムシャフト1
と相対回動自在に設けられて、機関のクランク軸からタ
イミングベルトを介して回転力が伝達される回転体たる
タイミングプーリ、5はスリーブ2とタイミングプーリ
4との間にカムシャフト軸方向へ移動自在に設けられた
位相変換手段たる筒状歯車である。
【0017】前記カムシャフト1は、シリンダヘッド6
の上端部に設けられたカムブラケット7によって回転自
在に支持されていると共に、外周の所定個所に吸気弁を
バルブスプリングのばね力に抗して開作動させる図外の
カムを一体に有している。また、前記スリーブ2は、軸
方向へ短尺に形成され、一端側にカムシャフト本体の一
端部1aに外側から嵌合する薄肉筒状の嵌合部2aが一
体に設けられていると共に、該嵌合部2aの底部側に隔
壁2bが一体に設けられている。また、スリーブ2の他
端部外周には、はす歯形のアウタ歯2c形成されてい
る。さらに前記取付ボルト3は、隔壁2bの中央孔とカ
ムシャフト本体の軸心方向に穿設されたボルト孔内を挿
通螺着している。また、スリーブ2は、図3にも示すよ
うに他端部の直径方向位置に一対の長溝状のガイド溝2
d,2dが軸方向に沿って切欠形成されている。
【0018】前記タイミングプーリ4は、筒状本体8
と、該筒状本体8の外周中央部に一体に設けられて、外
周にタイミングベルトが巻装された歯車部9と、筒状本
体8の前端部に液密的に螺着固定されたフロントカバー
10と、筒状本体8の後端内周にかしめ固定されたリテ
ーナ11とを備えており、前記筒状本体8は、後端側内
周にはす歯形のインナ歯8aが形成されている。
【0019】また、前記リテーナ11は、筒状の内周部
11aがカムシャフト一端部1aの外周に回転自在に支
持されている。
【0020】前記筒状歯車5は、前端部の内外周に前記
アウタ歯2cとインナ歯8aとに夫々噛合するはす歯形
の内外歯5a,5bが形成されていると共に、駆動手段
によって軸方向へ移動させられるようになっている。
【0021】前記駆動手段は、筒状歯車5の後部側に有
する環状凹溝の底面と前記リテーナ11の内端面との間
に弾装されて、筒状歯車5を前方向(図中左方向)に付
勢する圧縮スプリング12と、筒状歯車5の前端部とフ
ロントカバー10との間に軸方向へ摺動自在に介装され
てプッシュロッド13を介して筒状歯車5を後方向(図
中右方向)に押し出す押圧部材14と、タイミングプー
リ4の外部前方位置に設けられて、前記プッシュロッド
13を圧縮スプリング12のばね力に抗して図中右方向
に押圧するサーボ機構15とから構成されている。
【0022】前記押圧部材14は、図2にも示すように
径方向へ延びた略長板状を呈し、コ字形の中央部14a
の底面中央にプッシュロッド13の一端部が圧入固定さ
れていると共に、両端部14b,14bが前記スリーブ
2の各ガイド溝2b,2b内で軸方向へ摺動案内される
ようになっている。また、該両端部14b,14bの外
端側内面が圧縮スプリング12のばね力によって筒状歯
車5の前端面に常時弾接している。また、前記プッシュ
ロッド13は、フロントカバー10の中央孔に貫通配置
され、シール部材16を介して軸方向へ摺動自在に設け
られている。
【0023】前記サーボ機構15は、機関の前端側に配
置されたベルトカバー17の内面にボルト18に固定さ
れたケーシング19と、該ケーシシング19の上部側に
設けられた油圧アクチュエータ20と、ケーシング19
下部のボス部19aに設けられた制御弁21と、ケーシ
ング19の上方位置に配置されてリンクレバー22を介
して制御弁21を制御する電磁アクチュエータ23とか
ら構成されている前記油圧アクチュエータ20は、ケー
シング19の内部上端側にカムシャフト1の軸心方向に
沿って形成されたシリンダ24と、該シリンダ24の内
部に軸方向へ摺動自在に設けられたピストン25と、一
端部が該ピストン25の一側部中央に固定された駆動ロ
ッド26と、シリンダ24内面とピストン25の他側と
の間に形成された油圧室27と、ケーシング19の下端
ボス部19a内部に形成されて、該油圧室27に制御弁
21を介して作動油を給排する油圧供給通路28と油圧
排出通路29とを備えている。
【0024】前端面シリンダ24は、その外径が筒状歯
車5の外径と略等しい大径状に形成されていると共に、
右端側が縦断面略コ字形のキャップ30によって液密的
に封止されている。前記ピストン25は、縦断面略コ字
形を呈し、他端部に大きな表面積の受圧面25aが形成
されている。前記駆動ロッド26は、キャップ30の中
央孔にシールリング31を介して摺動自在に貫通配置さ
れ、先端部26aがプッシュロッド13の他端部に同心
上に当接していると共に、該先端部26aの外周に図3
に示すようにスナップリング32を介して円環状のスト
ッパ部材33が設けられている。
【0025】前記油圧供給通路28は、前記ボス部19
aに形成された後述する弁孔42に開口した比較的大き
な通路断面積を有する供給孔28aと、ボス部19aの
上部内に傾斜状に形成されて、弁孔42と油圧室27と
を連通し、かつ供給孔28aと略等しい通路断面積を有
する連通路34とから構成されている。前記供給孔28
aには、機関の各摺動部に潤滑油を供給するメインギャ
ラリ34を介してオイルポンプ35からオイルパン36
内の潤滑油が圧送されるようになっている。
【0026】一方、油圧排出通路29は、供給孔28a
の側部に平行に形成されて、弁孔Cに連通しかつ供給孔
28aと略等しい通路断面積を有する排出孔29aと、
前記連通孔34と、排出孔29aとオイルパン36内と
を連通するドレン通路29bとから構成されている。ま
た、ボス部19aの上部内には、ピストン25とキャッ
プ30との間の空間部38にリークした作動油を弁孔4
2内に戻す戻し孔39が形成されている。
【0027】尚、図中40は、メインギャラリ34から
分岐したリリーフ通路41に設けられた圧力調整弁であ
る。
【0028】前記制御弁21は、ボス部19aの内部に
形成された前記弁孔42と、該弁孔42の内部に摺動自
在に設けられたスプール弁体43と、一端が該スプール
弁体43の端壁43aに当接して該スプール弁体43を
図中左方向へ押圧する押圧ロッド44とを備えている。
【0029】前記弁孔42は、シリンダ24と平行に形
成され、一端開口が栓体45によって密閉されている。
【0030】前記スプール弁体43は、一端部43aの
外周に前記供給孔28aと連通路34とを適宜連通させ
る供給用の第1環状溝46が形成されていると共に、他
端部外周に排出孔29aと連通路34とを適宜連通させ
る排出用の第2環状溝47が形成されている。また、両
環状溝46,47間の外周面に閉止用弁部48が形成さ
れている。また、スプール弁体43は、弁孔42底面と
の間に弾装されたリターンスプリング49によって前方
(図中右方向)へ付勢されている。前記押圧ロッド21
は、栓体45の中央孔をシールリング50を介して摺動
自在に貫通配置されている。尚、スプール弁体43の一
端部43aの壁部軸方向と他端部周壁には、戻し孔39
から弁孔42に流入した作動油を第2環状溝47を介し
て排出孔29a内に戻す通孔51a,51bが形成され
ている。
【0031】前記電磁アクチュエータ23は、ステッピ
ングモータあるいはDCモータによって構成され、ボデ
ィ23aがベルトカバー17にボルト52によって固定
されていると共に、前端から突出した前記駆動シャフト
53の外周全体に雄ねじ部が形成されている。また、こ
の駆動シャフト53の外周には、内周に雄ねじ部と螺合
する雌ねじ部を有する可動部材54が軸方向へ移動自在
に設けられている。更に、この電磁アクチュエータ23
は、クランク角センサやエアーフローメータ等の各セン
サ類によって現在の機関運転状態を検出するマイクロコ
ンピュータが内蔵された図外のコントローラからの制御
電流によって駆動シャフト53が正逆回転制御されるよ
うになっている。
【0032】前記リンクレバー22は、図3に示すよう
に基片55aと、該基片55aの両側縁から立ち上がっ
た両側片55b,55bによって横断面略コ字形に折曲
形成され、上端部22aに夫々形成されたピン孔56,
56に挿通した枢支ピン57を介して前記可動部材54
の下端部に回動自在に支持されている。また、基片55
aの長手方向の略中央位置に、前記駆動ロッド26が摺
動自在に挿通する挿通孔58が穿設されていると共に、
該挿通孔58が位置する両側片55b,55bの中央部
外縁に前記ストッパ部材33に当接する円弧状の突起部
59,59が一体に形成されている。また、下端部22
bの基片55a外面に前記押圧ロッド44の他端部が当
接している。
【0033】更に、前記メインギャラリ34には、筒状
歯車5とスリーブ2及び筒状本体8の各歯2c,5a,
5b,8a間に潤滑油を導入する導入通路60が接続さ
れている。この導入通路60は、シリンダヘッド6とカ
ムシャフト1との内部に連続的に貫通形成されていると
共に、取付ボルト3の内部軸方向孔60aとスリーブ2
の内部室60b,ガイド溝2dとによって構成されてい
る。また、導入通路60の途中には、潤滑油の供給量を
必要最小限に抑制するオリフィス61が設けられてい
る。
【0034】以下、本実施例の作用について説明する。
【0035】まず、機関低負荷時には、コントローラか
ら電磁アクチュエータ23へ制御電流が出力されて、駆
動シャフト53が一方側に回転し、可動部材54を雌雄
ねじ部を介して図1に示す位置つまり右側位置から最大
左方向の位置に移動させる。したがって、リンクレバー
22は、上端部22aが図示の最大左方向の位置に移動
するに伴い全体が枢支ピン57を介して図中反時計方向
へ回動して、下端部22bが一時的に右方向に揺動す
る。
【0036】このため、スプール弁体43は、リターン
スプリング49のばね力で図中右方向へ最大に移動し、
連通路34と第2環状溝47と排出孔29aとを連通さ
せる。依って、油圧室27内の作動油は、油圧排出通路
29からオイルパン36内へ速やかに戻されて、油圧室
27の内圧が低下する。このため、圧縮スプリング12
のばね力でピストン25が最大左方向位置に移動すると
共に、筒状歯車5も該ピストン25と同一方向へかつ同
一ストローク量で最大前方向位置(図示位置)に移動す
る。
【0037】したがって、カムシャフト1とタイミング
プーリ4は、一方側へ相対回動し、これによって吸気弁
の閉時期を遅角側に制御する。この結果、燃焼効率の向
上が図られ、燃費や排気エミッション性能等の改善が図
れる。
【0038】そして、前述のように、ピストン25が押
圧部材14,プッシュロッド13,駆動ロッド26を介
して図示の最大左方向に摺動すると、リンクレバー22
の突起部59,59がストッパ部材33を介して左方向
に押圧され、下端部22bが時計方向へ揺動し、これに
よって、スプール弁体43が、押圧ロッド44を介して
図示の左方向位置へ僅かに移動し、弁部48により連通
路34と第2環状溝47の連通を遮断する。したがっ
て、筒状歯車5は、最大前方の移動位置に安定かつ確実
に保持される。
【0039】一方、低負荷域から高負荷域に移行する
と、コントローラによって電磁アクチュエータ23の駆
動シャフト53が今度は逆に他方側に回転し、可動部材
14を図4に示すように最大右方向へ移動させる。この
ため、リンクレバー22は、上端部22aの右方向への
移動に伴い、下端部22bが突起部59を中心として一
時的に時計方向へ回動する。
【0040】したがって、スプール弁体43が、押圧ロ
ッド44を介してリターンスプリング39のばね力に抗
して左方向に移動する。これにより、第1環状溝46と
連通路34が連通し、オイルポンプ35から圧送された
作動油がメインギャラリ34,油圧供給通路28を通っ
て油圧室27内に供給され、該油圧室27の内圧が上昇
する。
【0041】このため、ピストン25が、図4に示すよ
うに右方向へ摺動して、駆動ロッド26によりプッシュ
ロッド13を介して押圧部材14を図示の右方向位置へ
押し出す。したがって、筒状歯車5もピストン25と一
緒に最大後方向位置に移動し、カムシャフト1とタイミ
ングプーリ4が他方側へ相対回動して、位相が最大他方
側へ変換される。これによって、吸気弁の閉時期を進角
側に制御し、低速域の機関の出力を向上させることがで
きる。
【0042】また、ピストン25の右方向への摺動に伴
いリンクレバー22の下端部22bも突起部59,59
を中心に反時計方向へ揺動するため、スプール弁体43
はリターンスプリング49のばね力で図4に示す所定の
右方向位置に移動して、弁部48により第1環状溝46
と連通路34との連通を遮断する。これによって、ピス
トン24を最大右方向の位置に安定に保持し、ひいては
筒状歯車5を原状位置に安定かつ確実に保持することが
できる。
【0043】そして、機関運転状態が例えば低負荷域か
ら所定の中負荷域に移行した場合は、図5に示すよう
に、駆動シャフト53の他方向の回転に伴い可動部材5
4が右方向の所定の中間位置に移動すると、リンクレバ
ー22が突起部59を中心に時計方向に揺動して、下端
部22bが一時的に押圧ロッド44を押圧してスプール
弁体43を左方向に移動させる。したがって、第1環状
溝46と連通路34が連通して、油圧室27内に作動油
が供給され、ピストン25を図示のように右方向へ摺動
させる。
【0044】このため、筒状歯車5は、該ピストン25
と同方向へ同一ストローク量で移動し、カムシャフト1
とタイミングプーリ4との相対回動位相を他方側へ僅か
に変換する。
【0045】また、前記ピストン25の右方向への摺動
に伴いリンクレバー22が突起部59,59を中心に図
中反時計方向へ揺動すると、スプール弁体43が元の右
方向へ移動して、弁部48により第1環状溝46と連通
路34との連通が遮断されて、ピストン25及び筒状歯
車5を原状位置に安定かつ確実に保持する。また、以上
のように、ピストン25の作動時のみ作動油が油圧室2
7に供給される構成なので、不必要な作動油の消費を抑
えることができる。
【0046】尚、前記油圧室27内から、空間部38内
にリークした作動油は、戻し孔39,各通孔51a,5
1b、第2環状溝47,排出孔29aを介して常時オイ
ルパン36内に戻されるため、ピストン25の右方向へ
の移動が阻害されず、常時円滑に移動させることができ
る。
【0047】このように、本実施例によれば、サーボ機
構15を筒状本体8の内部ではなくスペースの大きな外
部に独立して設けたため、油圧供給通路28や油圧排出
通路29の構造を簡素化できると共に、通路断面積を可
及的に大きくすることが可能となる。また、スプール弁
体43をピストン25と独立して設けたため、スプール
弁体も大きくでき、その環状溝などの油圧通路断面積を
大きくできる。したがって、油圧室27に対する作動油
の給排効率が向上し、ピストン25の移動応答性が良好
となる。この結果、筒状歯車5を介してカムシャフト1
とタイミングプーリ4との相対回動位相変換速度も速く
なり、バルブタイミングの制御応答性が向上する。
【0048】また、油圧室27やピストン25の受圧面
積も大きく設定できるため、該ピストン25に対する推
力も向上して、筒状歯車5による両者1,4の相対回動
位相変換速度の上昇が一層助長される。
【0049】更に、油圧供給通路28や油圧排出通路2
9の流動抵抗の低下によりスプール弁体43への作動油
の供給作用も良好となる。
【0050】また、油圧アクチュエータ20と制御弁2
1及び電磁アクチュエータ23を、機関に対して並列に
配設したため、機関前後方向への大きな突き出しがな
く、しかも、ベルトカバー17内にコンパクトに収納し
たため、装置全体の大型化が防止される。この結果、機
関への搭載性の良好化やエンジンルーム内でのレイアウ
トの自由度が向上する。
【0051】また、油圧アクチュエータ20や制御弁2
1が前述のように筒状歯車5等の位相変換機構と独立し
ているため、油圧室27へ給排される作動油を機関の潤
滑油以外のパワーステアリング装置の高圧な制御用油等
を利用することも可能である。この場合、位相変換機構
には、前述のような潤滑用のオイルポンプ35やメイン
ギャラリ34から導入通路60を介して常に潤滑油が供
給される。したがって、筒状歯車5の常時円滑な移動性
を確保できる。
【0052】更に、前記フロントカバー10は、筒状本
体8に対して螺子止めによって固定するため、かしめ固
定による場合などに比較してボルト3の脱着によるタイ
ミングプーリの取り付け,取り外しが容易となり、整備
性,組み立て作業性が向上する。
【0053】尚、斯かる装置を製造する際には、無段階
ではなく、従来から一般的に用いられている2段切換型
の位相変換機構を共用することができる。このため、従
来の製造設備を用いて本実施例の装置を制御することが
できるため、製造コストの上昇を抑制することが可能と
なる。
【0054】また、筒状歯車5等の位相変換機構及び油
圧アクチュエータのカムシャフト側には、高圧な油圧が
直接作用しないので、筒状本体8内及び油圧アクチュエ
ータ20内には高性能なシール機構が不要となり、この
点でも製造コストの低廉化が図れる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、サーボ機構を、回転体の小スペースな内部では
なく、外部に独立して設けたため、該サーボ機構の油圧
供給通路や油圧排出通路全体の構造が簡素化されると共
に、該各通路断面積を大きくすることが可能になる。こ
のため、各通路を通流する作動油の流動抵抗が小さくな
り、油圧室への給排効率が向上する。この結果、位相変
換機構による回転体とカムシャフトの相対回動位相変換
速度も向上し、バルブタイミングの制御応答性が向上す
る。
【0056】しかも、油圧室やピストンの外径も可及的
に大きく設定できるため、ピストンの推力も増大する。
この結果、前記バルブタイミング制御応答性を一層向上
させることが可能になる。
【0057】また、油圧アクチュエータや制御弁及び電
磁アクチュエータを機関の一端部に並設したため、機関
前後方向の長尺化を防止でき、装置の機関への搭載性が
良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】本実施例に供される駆動ロッドとリンクレバー
の斜視図。
【図4】本実施例の作用を示す説明図。
【図5】本実施例の作用を示す説明図。
【図6】従来の装置を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…カムシャフト 2…スリーブ 4…タイミングプーリ(回転体) 5…筒状歯車(位相変換手段) 6…シリンダヘッド 8…筒状本体 15…サーボ機構 20…油圧アクチュエータ 21…制御弁 22…リンクレバー 23…電磁アクチュエータ 25…ピストン 27…油圧室 28…油圧供給通路 29…油圧排出通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関によって回転駆動する回転体と、一
    端部が回転体内に相対回動自在に挿通されて、外周に吸
    排気弁を作動させるカムを有するカムシャフトと、前記
    回転体とカムシャフト一端部との間に介装されて、前記
    回転体とカムシャフトとの相対回動位相を変換する位相
    変換手段と、油圧を介して前記位相変換手段の移動位置
    を制御するサーボ機構を有する駆動手段とを備えたバル
    ブタイミング制御装置において、 前記サーボ機構を前記回転体の外部に独立して設けたこ
    とを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記サーボ機構は、シリンダ内のピスト
    ンの摺動によって前記位相変換手段を移動させる油圧ア
    クチュエータと、前記シリンダとピストンとの間の油圧
    室に油圧供給通路とを油圧排出通路を介して給排される
    油圧を制御する制御弁と、前記制御弁の移動位置を制御
    する電磁アクチュエータとを備えた請求項1記載の内燃
    機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧アクチュエータと制御弁及び電
    磁アクチュエータを機関の一端側に並列に配設したこと
    を特徴とする請求項1記載の内燃機関のバルブタイミン
    グ制御装置。
JP1908394A 1994-02-16 1994-02-16 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Pending JPH07224621A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1908394A JPH07224621A (ja) 1994-02-16 1994-02-16 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US08/389,312 US5592857A (en) 1994-02-16 1995-02-16 Variable camshaft phaser

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1908394A JPH07224621A (ja) 1994-02-16 1994-02-16 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07224621A true JPH07224621A (ja) 1995-08-22

Family

ID=11989562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1908394A Pending JPH07224621A (ja) 1994-02-16 1994-02-16 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5592857A (ja)
JP (1) JPH07224621A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7231896B2 (en) 2003-10-10 2007-06-19 Borgwarner Inc. Control mechanism for cam phaser

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2332730A (en) * 1997-11-03 1999-06-30 Mechadyne Int Plc Phase change mechanism
FR3027055B1 (fr) * 2014-10-14 2021-11-05 Renault Sas Commande de decalage d'instants d'ouverture/fermeture de soupapes d'un moteur de vehicule automobile

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2861557A (en) * 1956-12-12 1958-11-25 Gen Motors Corp Hydraulic timer
US3050964A (en) * 1961-09-11 1962-08-28 Bosch Arma Corp Timing device for fuel injection pump
US3174303A (en) * 1962-10-12 1965-03-23 Bendix Corp Automatic angularly adjustable coupling device
US3258937A (en) * 1964-06-25 1966-07-05 Caterpillar Tractor Co Automatic hydraulic engine timing device
US3626720A (en) * 1968-12-19 1971-12-14 Eaton Yale & Towne Emission control device
US3828558A (en) * 1973-04-12 1974-08-13 Research Corp Means and method for prevention of piston creep in free-piston reciprocating device
JPH01134011A (ja) * 1987-11-19 1989-05-26 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の動弁装置
US4862843A (en) * 1987-06-23 1989-09-05 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Valve timing control device for use in internal combustion engine
WO1991014860A1 (en) * 1990-03-23 1991-10-03 Ahmed Syed Controlled variable compression ratio internal combustion engine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7231896B2 (en) 2003-10-10 2007-06-19 Borgwarner Inc. Control mechanism for cam phaser

Also Published As

Publication number Publication date
US5592857A (en) 1997-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0727365Y2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2570766Y2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH09280023A (ja) 可変動弁機構用駆動装置及び油圧アクチュエータ
JPH0547309U (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2011196245A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2571417Y2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH0533617A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US5893345A (en) Valve control apparatus for an internal combustion engine
US6129062A (en) Camshaft phase changing apparatus
JPH0533614A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH07224621A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH04330306A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2842113B2 (ja) 可変バルブタイミング制御装置
JPH066164Y2 (ja) 内燃機関の吸・排気バルブ開閉時期制御装置
JP2760637B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH10280919A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2889586B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH07229408A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH06563Y2 (ja) 内燃機関用潤滑油ポンプの機関本体への取付構造
JP2552459Y2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2836436B2 (ja) 可変バルブタイミング装置
JPH0521103U (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH07217412A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2573344Y2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH0650112A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置