JPH06563Y2 - 内燃機関用潤滑油ポンプの機関本体への取付構造 - Google Patents

内燃機関用潤滑油ポンプの機関本体への取付構造

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JPH06563Y2
JPH06563Y2 JP1986129968U JP12996886U JPH06563Y2 JP H06563 Y2 JPH06563 Y2 JP H06563Y2 JP 1986129968 U JP1986129968 U JP 1986129968U JP 12996886 U JP12996886 U JP 12996886U JP H06563 Y2 JPH06563 Y2 JP H06563Y2
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正巳 中村
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【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、内燃機関の出力軸に連動する潤滑油ポンプの
ポンプ本体に、内燃機関の機関本体に取付けるべき取付
フランジが設けられる内燃機関用潤滑油ポンプの機関本
体への取付構造に関する。
(2)従来の技術 従来、取付フランジを機関本体に全面的に密接されて潤
滑油ポンプを機関本体に取付けるのが一般的であった。
(3)考案が解決しようとする問題点 ところが、上記従来構造では、機関本体からポンプ本体
への伝熱により、潤滑油ポンプが高温度となり、潤滑油
中に含まれる水分が気泡となることにより潤滑油中の供
給が阻害されるおそれがある。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、機
関本体からポンプ本体への伝熱を極力抑え、円滑な給油
を可能とした内燃機関用潤滑油ポンプの機関本体への取
付構造を提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1)問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、潤滑油ポンプのポ
ンプ本体に設けられる取付フランジと、この取付フラン
ジが取付けられる内燃機関の機関本体との対向面の少な
くとも一方に、その対向面間での外気の流通を許容すべ
く両端が大気に開放された溝を凹設したことを特徴とす
る。
(2)作用 上記凹溝の特設によれば、取付フランジと機関本体間の
接触面積を減らすことができるばかりか、該凹溝を通し
て上記対向面間に外気を流通させることができて、その
対向面から大気への放熱を促進することができるため、
機関本体からポンプ本体への伝熱量が効果的に減少し、
機関本体からの受熱に起因したポンプ本体の過熱が回避
される。
(3)実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説明する
と、先ず第1図、第2図および第3図において、この潤
滑油ポンプのポンプ本体1には、プランジャ2が回転自
在かつ軸方向移動自在に摺合されており、プランジャ2
との間にポンプ室3を形成するポンプロッド4が軸方向
に相対移動すべく該プランジャ2に嵌入される。プラン
ジャ2は2サイクル内燃機関の出力軸(図示せず)に連
動して軸線まわりに回転するとともに、軸方向に往復移
動し、それによってポンプ室3が膨張、収縮を繰返し、
ポンプ室3への潤滑油の吸入およびポンプ室3からの潤
滑油の吐出が繰返される。
ポンプ本体1には、プランジャ2を摺合させるための摺
動孔5と、その摺動孔5の内端に連なるカム室6とが同
軸に形成されており、摺動孔孔の外端はポンプ本体1と
の間に潤滑油吸入室7を画成するキャップ8で閉塞さ
れ、カム室6の開口部は端板9で塞がれる。
プランジャ2は、摺動孔5に摺合される円柱状シリンダ
体10と、カム室6に臨んで配置される駆動体11とが
連結ピン12で同軸にかつ実質的に一体化されて成る。
駆動体11の外周には、ウォームホイル13が設けられ
ており、ポンプ本体1には該ウォームホイル13に噛合
するウォームホイルギヤ14が駆動体11の軸線と直交
する方向の軸線を有して回転自在に支承される。
ウォームギヤ14の軸15はポンプ本体1から外方に突
出されており、この軸15の先端部に2サイクル機関の
出力軸からの動力を伝達するためのギヤ16が設けられ
る。
シリンダ体10には、内端を連結ピン12で塞かれた孔
17が同心に穿設されており、その孔17にポンプロッ
ド4が嵌入される。これにより連結ピン12およびポン
プロッド4の内端間でシリンダ体10内にポンプ室3が
画成される。しかもポンプロッド4の外端はキャップ8
で受けられており、シリンダ体10およびポンプロッド
4間には両者10,4を離反する方向に付勢するばね1
8が縮設されているので、ポンプロッド4は実質的に軸
方向移動を阻止されており、シリンダ体10のみが軸方
向に移動する。
潤滑油吸入室7に連通してキャップ8には吸入管19が
一体に設けられる。また摺動孔5と平行にしてポンプ本
体1には潤滑油吸入室7とカム室6とを結ぶ油路20が
穿設されており、カム室6にも潤滑油が導かれる。
またポンプ本体1には、摺動孔5に関して前記油路20
と反対側で潤滑油吸入室7に連通する油路21が穿設さ
れており、油路20,21および摺動孔5間でポンプ本
体1には摺動孔5の一直径線に沿う連通孔22,23が
穿設される。一方、シリンダ体10には、各連通孔2
2,23に対応して吸入孔25が穿設される。
一方、ポンプ本体1には、吸入管19とは反対側に延び
る一対の吐出管26が一体に設けられており、シリンダ
体10には吐出管26にポンプ室3を連通させ得る吐出
孔28が穿設される。しかも吐出管26には潤滑油のポ
ンプ室3への逆流を阻止する逆止弁(図示せず)が内蔵
される。
駆動体11のカム室6に臨む端部には、カム部30が設
けられる。このカム部30は、駆動体11の中心部に設
けられる第1カム31と、その第1カム31の周囲に形
成される第2カム32とを備える。両カム31,32は
プランジャ2の軸方向に沿って隆起した2つの隆起部分
を一直径線上にそれぞれ有するように形成されており、
第2カム32の軸方向に沿う隆起量は第1カム31より
も大きい。
ポンプ本体1には、カム室6内においてカム部30に摺
接可能なカム受部33を有する回転軸34が、プランジ
ャ2と直交する軸線を有して回動自在に支承される。カ
ム受部33は、第1カム31に摺接可能な欠円状の小カ
ム受35と、第2カム32に摺接可能な大カム部36と
が軸方向に隣接して回動軸34に設けられて成る。
回動軸34の一端はポンプ本体1から突出されており、
その回動軸34の突出端には制御レバー37が固設され
る。しかも回動軸34およびホンプ本体1間には回動軸
34を回動付勢するねじりばね38が介装されており、
制御レバー37には前記ねじりばね38のばね力に抗し
て回動軸34を回動するために図示しないワイヤが連結
される。
前記ワイヤは、図示しない気化器の絞り弁に連動して牽
引作動せしめられるものであり、該ワイヤで回動軸34
を回動することにより、プランジャ2の吸入作動方向
(第3図左方向)への移動限が定まる。すなわち絞り弁
が低開度のときには第1カム31に小カム受35を摺接
させてプランジャ2の吸入作動方向への移動限を定め、
絞り弁が高開度のときには第2カム32に大カム受36
を摺接させてプランジャ2の吸入作動方向への移動限を
定めるように、回動軸34が回動される。
ポンプ本体1には、前記回動軸34およびプランジャ2
の軸線にそれぞれ直交する方向に延びる小径孔39と、
該小径孔39に同軸に連なる中径孔40および大径孔4
1とが、小径孔39をカム室6に開口させて穿設されて
おり、中径孔40には小径孔39に連なる案内孔42を
有する案内部材43が嵌入、固定される。案内孔42に
は先端を小径孔39からカム室6に臨ませた作動ピン4
4が軸方向移動自在に摺合されており、この作動ピン4
4の後端にはソレノイド駆動手段45が連結される。
作動ピン44は、先端側の小径部46と大径部47とが
段差をなして同軸に連設されて成り、作動ピン44の移
動位置に応じて小径部46と大径部47とはカム部30
の第2カム32に大カム受36とは位相を異ならせて択
一的に摺接可能である。
ソレノイド駆動手段45は、ポンプ本体1の外側面に取
付けられるべく取付板48を一体に有するケーシング4
9に、ポンプ本体1の大径孔41内に嵌入される案内筒
50が設けられるとともに、その案内筒50およびケー
シング49間で環状に配設されるソレノイド51と、作
動ピン44の後端に対向して案内筒50に嵌合固定され
る固定コア52と、作動ピン44の後端に設けられる有
底円筒状の可動コア53および固定コア52間に縮設さ
れる戻しばね54とを備える。
取付板48は相互間にシート部材55を介してポンプ本
体1に取付けられ、大径孔41の開口縁には案内筒50
の外面、ポンプ本体1および取付板48間をシールすべ
くシール部材56が配設される。また案内筒50および
固定コア52間にはシール部材57が介装されており、
案内筒50および大径孔41内で固定コア52および案
内部材43間には作動室58が画成される。この作動室
58内に潤滑油を導くべく、案内部材43の外面にはカ
ム室6を作動室58に連通せしめる溝59が設けられ
る。
ソレノイド51は、たとえば2サイクル機関の回転数に
応じて励磁および消磁状態を切換えられるものであり、
2サイクル機関の回転数が一定値未満のときにはソレノ
イド51が励磁され、一定値以上のときにはソレノイド
51が消磁される。
ソレノイド51を励磁すると、作動ピン44は後方側に
駆動され、小径部46が第2カム32に摺接し得る位置
となる。またソレノイド51を消磁すると、作動ピン4
4は前方側に駆動され、大径部47が第2カム32に摺
接し得る位置となる。しかして、大径部47が第2カム
32に摺接し得る位置にあるときの作動ストロークの方
が、小径部46が第2カム32に摺接し得る位置にある
ときの作動ストロークよりも大であり、これにより吐出
量が調節される。
かかる潤滑油ポンプは、機関本体Eに取付けられるもの
であり、ポンプ本体1には機関本体Eに取付けるための
取付フランジ61がギヤ16の軸15を突出させるよう
にして一体に設けられる。
本考案に従えば、第4図で示すように、取付フランジ6
1の機関本体Eへの対向面61aに、機関本体Eとの間
で外気の流通を許容すべく両端が大気に開放された一対
の溝62,63が凹設されている。
次にこの実施例の作用について説明すると、機関本体E
に潤滑油ポンプを取付けた状態で、取付フランジ61と
機関本体Eとの間で溝62,63を空気が流通すること
が許容されているので、機関本体Eからポンプ本体1へ
の伝熱量が減少する。特に自動二輪車に搭載する際に、
溝62,63を走行方向に沿って延びるように配置する
ことにより、走行風が溝62,63を通過するようにし
て、より効果的に伝熱量を低減させることができる。
このようにしてポンプ本体1の機関本体Eからの伝熱に
よる昇温を抑えることができ、潤滑油の給油を円滑にす
ることができる。
以上の実施例では、溝62,63を取付フランジ61に
設けたが、機関本体E側に溝を設けるようにしてもよ
い。
C.考案の効果 以上のように考案によれば、潤滑油ポンプのポンプ本体
に設けられる取付フランジと、この取付フランジが取付
けられる内燃機関の機関本体との対向面の少なくとも一
方に、その対向面間での外気の流通を許容すべく両端が
大気に開放された溝を凹設したので、取付フランジと機
関本体間の接触面積を凹溝の特設により減らすことがで
きるばかりか、該凹溝を通して上記対向面間に外気を流
通させることができて、その対向面から大気への放熱を
促進することができ、その結果、機関本体からポンプ本
体への伝熱量を効果的に減少させることができるから、
ポンプ本体の昇温を極力抑えることができ、円滑な給油
を実現する上で有利である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第1図は正
面図、第2図は第1図のII矢視図、第3図は第1図のII
I−III線断面図、第4図は第1図のIV−IV線断面図であ
る。 1…ポンプ本体、61…取付フランジ、61a…対向
面、62,63…溝、E…機関本体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の出力軸に連動する潤滑油ポンプ
    のポンプ本体(1)に、内燃機関の機関本体(E)に取
    付けるべき取付フランジ(61)が設けられる内燃機関
    用潤滑油ポンプの機関本体への取付構造において、前記
    取付フランジ(61)と機関本体(E)との対向面の少
    なくとも一方には、その対向面間での外気の流通を許容
    すべく両端が大気に開放された溝(62,63)を凹設
    したことを特徴とする、内燃機関用潤滑油ポンプの機関
    本体への取付構造。
JP1986129968U 1986-08-26 1986-08-26 内燃機関用潤滑油ポンプの機関本体への取付構造 Expired - Lifetime JPH06563Y2 (ja)

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JPS6336608U JPS6336608U (ja) 1988-03-09
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JPS4310089Y1 (ja) * 1965-01-25 1968-05-02
JPS6178211U (ja) * 1984-10-30 1986-05-26
JPH0247243Y2 (ja) * 1985-02-07 1990-12-12

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