JP2001248441A - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

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JP2001248441A
JP2001248441A JP2000061841A JP2000061841A JP2001248441A JP 2001248441 A JP2001248441 A JP 2001248441A JP 2000061841 A JP2000061841 A JP 2000061841A JP 2000061841 A JP2000061841 A JP 2000061841A JP 2001248441 A JP2001248441 A JP 2001248441A
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昌俊 深町
Makoto Kubota
良 久保田
Atsushi Katayama
淳 片山
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    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウォータージャケットが設けられるエンジン本
体に取付けられるハウジングに、ワックスを内蔵するワ
ックスケースが、前記ワックスの膨張・収縮に応じた移
動を可能として支持されて成るサーモスタットを備える
エンジンの冷却装置において、冷却水温の急激な変化に
もかかわらずサーモスタットがハンチング作動すること
を防止して、冷却性能を向上する。 【解決手段】サーモスタット44のハウジング48が筒
状に形成されてその外周面をエンジン本体5に直接接触
させるように配置され、ワックスケース53が、該ハウ
ジング48の内周面に直接接触して該ハウジング48に
摺動可能に嵌合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォータージャケ
ットが設けられるエンジン本体に取付けられるハウジン
グに、ワックスを内蔵するワックスケースが、前記ワッ
クスの膨張・収縮に応じた移動を可能として支持されて
成るサーモスタットを備えるエンジンの冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる冷却装置は、たとえば特開
平11−82019号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の冷却装置で
は、サーモスタットのハウジングが、ウォータージャケ
ットに通じてシリンダヘッドに設けられた通路の内面か
ら内方に間隔をあけた位置に配置され、外側方に張出す
ようにして前記ハウジングに設けられたフランジ部がシ
リンダヘッドおよび吸気マニホールド間に挟持されてお
り、ハウジングで移動可能に支持されたワックスケース
内のワックスは、前記フランジ部から比較的離れた位置
に配置される。
【0004】このためシリンダヘッドの温度変化がワッ
クスの膨張・収縮に及ぼす影響は少なく、ワックスケー
スに接触している冷却水の温度変化に主として依存して
前記ワックスが膨張・収縮するので、特に暖機時の冷却
水温の急激な変化によってサーモスタットがハンチング
作動し、エンジン本体の冷却性能が低下する可能性があ
る。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、冷却水温の急激な変化にもかかわらずサーモ
スタットがハンチング作動することを防止して、冷却性
能を向上し得るようにしたエンジンの冷却装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ウォータージャケットが設
けられるエンジン本体に取付けられるハウジングに、ワ
ックスを内蔵するワックスケースが、前記ワックスの膨
張・収縮に応じた移動を可能として支持されて成るサー
モスタットを備えるエンジンの冷却装置において、前記
サーモスタットのハウジングが筒状に形成されてその外
周面を前記エンジン本体に直接接触させるように配置さ
れ、前記ワックスケースが、該ハウジングの内周面に直
接接触して該ハウジングに摺動可能に嵌合されることを
特徴とする。
【0007】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、ワックスケースに内蔵されているワックスには、
互いに直接接触しているワックスケースおよびハウジン
グを介して、前記ハウジングに直接接触しているエンジ
ン本体からの熱伝導によって熱が伝達される。したがっ
て冷却水温が急激に変化したとしても、ワックスの温度
はエンジン本体の温度に正確に対応したものとなり、サ
ーモスタットがハンチング作動することを防止して冷却
性能を向上することができる。
【0008】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記ハウジングの側壁に
は、相互に対向する入口孔および出口孔が設けられ、前
記ワックスケースは、前記入口孔および出口孔間の連通
・遮断を切換えるようにスライドすることを可能として
ハウジング内に摺動可能に嵌合されることを特徴とし、
かかる構成によれば、サーモスタット内での冷却水の通
路を単純化しつつ、該通路の通路抵抗を減少することが
できる。またエンジン本体にワックスをより近接させる
ことができ、サーモスタットのハンチング作動をより効
果的に防止して冷却性能をより一層向上することができ
る。
【0009】さらに請求項3記載の発明は、上記請求項
2記載の発明の構成に加えて、前記エンジン本体ならび
に該エンジン本体に結合される被結合部材の合わせ面に
軸線を沿わせた前記ハウジングが、前記エンジン本体お
よび前記被結合部材間に挟持されることを特徴とし、か
かる構成によれば、サーモスタット内の冷却水の通路を
短くして通路抵抗をより一層減少することができ、サー
モスタットをエンジン本体にコンパクトに組み付けるこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0011】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1はエンジンの縦断面図、図2はエンジンが
冷間状態にあるときの図1の要部拡大図、図3はエンジ
ンの暖機完了状態での図2に対応した断面図、図4は図
2の4−4線に沿うサーモスタットの断面図、図5は図
2の5−5線に沿うサーモスタットの断面図である。
【0012】先ず図1において、この水冷式エンジンの
エンジン本体5は、たとえば自動二輪車に搭載されるも
のであり、ピストン11を摺動可能に嵌合せしめるシリ
ンダボア12を有するシリンダブロック6と、前記ピス
トン11の頂部との間に燃焼室13を形成してシリンダ
ブロック6に結合されるシリンダヘッド7と、前記ピス
トン11にコンロッド14を介して連結されるクランク
シャフト15を回転自在に支承してシリンダブロック6
に結合されるクランクケース8とから成るものであり、
クランクケース8は、右クランクケース半体9および左
クランクケース半体10が、前記ピストン11の作動軸
線を含む平面を合わせ面として相互に結合されることで
構成される。
【0013】クランクシャフト15の一端は、右クラン
クケース半体9と、右クランクケース半体9に結合され
る右カバー16との間に形成される発電機室17に突入
されており、該発電機室17内でクランクシャフト15
に固定されるロータ18と、右カバー16に固定される
ステータ19とで発電機20が構成される。
【0014】発電機室17内でクランクシャフト15に
は、一対の駆動スプロケット21,22が固定される。
一方、シリンダヘッド7と、該シリンダヘッド7に結合
される被結合部材としてのヘッドカバー23との間に
は、図示しない吸気弁および排気弁を駆動するためのカ
ムシャフト24が前記クランクシャフト15と平行な軸
線まわりの回転を可能として支承されており、該カムシ
ャフト24に固定された被動スプロケット25と、前記
両駆動スプロケット21,22の一方21とに無端状の
チェーン26が巻掛けられる。さらに右クランクケース
半体9の発電機室17に臨む側面には、クランクシャフ
ト15と平行な軸線の回転軸27を有するオイルポンプ
28が取付けられており、このオイルポンプ28の前記
回転軸27に固定された被動スプロケット29と、前記
両駆動スプロケット21,22の他方22との間には無
端状のチェーン30が巻掛けられる。
【0015】クランクシャフト15の他端は、左クラン
クケース半体10と、左クランクケース半体10に結合
される左カバー31との間に形成される変速機室32に
突入されており、該変速機室32内でクランクシャフト
15の他端には、駆動プーリ33が装着される。該駆動
プーリ33は、クランクシャフト15の回転動力を自動
二輪車の図示しない後輪に伝達するベルト式無段変速機
38の一部を構成するものであり、クランクシャフト1
5に固定された固定側プーリ半体34と、該固定側プー
リ半体34に対して接近・離間可能な可動側プーリ半体
35とを備え、可動側プーリ半体35はクランクシャフ
ト15の回転数の増加に応じて半径方向外方側に移動す
る遠心ウエイト36によって固定側プーリ半体34に接
近する方向に付勢される。
【0016】前記駆動プーリ33と、前記後輪側の図示
しない被動プーリとには無端状のVベルト37が巻掛け
られており、クランクシャフト15の回転数の変化に応
じて前記駆動プーリ33の溝幅および従動プーリの溝幅
が変化することにより、変速比を無段階に変化させるよ
うにしてクランクシャフト15の回転動力が前記後輪に
伝達される。
【0017】ところで、前記駆動プーリ33における固
定側プーリ半体34には、Vベルト37が過熱すること
を防止するための冷却空気を変速機室32内に導入する
ファンとして機能するための羽根39が設けられてお
り、固定側プーリ半体34に対応する位置で左カバー3
1には、外部の空気を濾過して変速機室32に導入する
ためのエアクリーナ40が装着されている。
【0018】左クランクケース半体10には、前記オイ
ルポンプ28の回転軸線と同軸のウォータポンプ41が
装着されており、このウォータポンプ41の回転軸42
は、前記オイルポンプ28の回転軸27に同軸にかつ相
対回転不能にして連結される。すなわちオイルポンプ2
8およびウォータポンプ41にはクランクシャフト15
から回転動力が伝達される。
【0019】ウォータポンプ41から吐出される冷却水
は、エンジン本体5におけるシリンダブロック6および
シリンダヘッド7の冷却のために、シリンダブロック6
およびシリンダヘッド7に設けられたウォータージャケ
ット43に供給される。ウォータージャケット43から
排出される冷却水は、該冷却水の温度が低い状態すなわ
ちエンジンの冷間状態ではサーモスタット44を経て前
記ウォータポンプ41に戻されるが、冷却水の温度が高
い状態すなわちエンジンの暖機完了状態ではサーモスタ
ット44を経てラジエータ45に導かれ、該ラジエータ
45から前記ウォータポンプ41に戻される。
【0020】図2において、サーモスタット44のハウ
ジング48は、円筒状に形成されており、シリンダヘッ
ド7ならびにシリンダヘッド7に結合されるヘッドカバ
ー23の合わせ面49に軸線を沿わせるようにして、シ
リンダヘッド7およびヘッドカバー23間に挟持され
る。すなわちハウジング48は、シリンダヘッド7に外
周面を直接接触させるようにしてシリンダヘッド7に取
付けられる。
【0021】ハウジング48の一端には、弾性材から成
る有底円筒状のシール部材50がハウジング48の一端
を覆うようにして装着されており、このシール部材50
の閉塞端内面中央部に、ハウジング48の一端に設けら
れる先端補強部51が露出される。またハウジング48
の他端は開放されており、ハウジング48の他端側内面
には止め輪52が装着される。
【0022】ハウジング48内には、ワックスケース5
3が摺動可能に嵌合される。このワックスケース53
は、該ハウジング48の内面に外面を直接接触させるケ
ース主体54と、該ケース主体54に結合されるカバー
55とで構成されるものであり、ケース主体54および
カバー55間にはダイヤフラム56の周縁部が挟持され
る。またケース主体54には、前記シール部材50内に
摺動可能に嵌合される円筒状のガイド筒57が一体に連
設される。
【0023】ワックスケース53には、前記ダイヤフラ
ム56およびカバー55間に充填されるようにしてワッ
クス58が内蔵されており、ワックス58の温度変化に
よる膨張・収縮に応じてダイヤフラム56が変形する。
一方、前記ガイド筒57内には、前記ダイヤフラム56
とは反対側から順に棒状のピストン59、円盤状のプレ
ート60およびラバーピストン61が摺動可能に嵌合さ
れており、ラバーピストン60およびダイヤフラム56
間でワックスケース53には、ダイヤフラム56の変形
を前記ラバーピストン61に伝達するための媒体62が
充填されている。
【0024】またワックスケース53および止め輪52
間には、ワックスケース53をシール部材50側に付勢
するばね63が設けられており、ワックスケース53
は、冷却水の温度が低くてワックス58が収縮状態にあ
るときには、図2で示すようにシール部材50に当接し
た位置にある。而して冷却水の温度が高くなってワック
ス58が膨張すると、ダイヤフラム56が図2の右側に
撓むように変形し、ピストン59がガイド筒57から押
し出されるのに応じて、ワックスケース53はばね63
を圧縮しつつ、図3で示すように、シール部材50から
離反する側にスライドすることになる。
【0025】図4を併せて参照して、ハウジング48の
側壁には、入口孔64と、該入口孔64に対向する出口
孔65とが、ハウジング48の一直径線上に配置される
ようにして設けられる。一方、シリンダヘッド7にはウ
ォータージャケット43内の冷却水をサーモスタット4
4側に導く通路66が設けられており、この通路66が
前記入口孔64に通じるようにしたハウジング48がシ
リンダヘッド7およびヘッドカバー23間に挟持され、
ハウジング48には、シリンダヘッド7およびヘッドカ
バー23間での該ハウジング48の軸線まわりの位置決
めを果すための一対の突条48a,48aがハウジング
48の軸線方向に延びるようにして一体に突設される。
【0026】またヘッドカバー23には、前記出口孔6
5に通じる通路67を形成する接続管68が一体に設け
られており、この接続管68が導管69を介してラジエ
ータ45に接続される。
【0027】これらの入口孔64および出口孔65は、
シール部材50側すなわちハウジング48の一端側で該
ハウジング48の側壁に設けられており、ハウジング4
8内に摺動可能に嵌合されるワックスケース53は、エ
ンジンの冷間状態で図2で示すように入口孔64および
出口孔65間を遮断する位置と、エンジンの暖機完了状
態で図3で示すように入口孔64および出口孔65間を
連通する位置との間でスライドすることになる。
【0028】図5を併せて参照して、サーモスタット4
4がシリンダヘッド7およびヘッドカバー23間に挟ま
れた状態で、ハウジング48の他端側、ワックスケース
53、シリンダヘッド7およびヘッドカバー23間には
水室70が形成されており、ワックスケース53が入口
孔64および出口孔65間を遮断している位置にあると
きに、シリンダヘッド7の通路66を前記水室70に通
じさせるバイパス孔71がハウジング48の側壁に設け
られる。しかも該バイパス孔71は、入口孔64および
出口孔65間を連通する位置にワックスケース53が移
動したときには該ワックスケース53で閉じられる。
【0029】ヘッドカバー23には、水室70に通じる
接続管72が取付けられており、この接続管72は、導
管73を介してウォータポンプ41に接続される。
【0030】次にこの実施例の作用について説明する
と、サーモスタット44のハウジング48はシリンダヘ
ッド7に外周面を直接接触させて円筒状に形成されてお
り、ワックス58を内蔵するワックスケース53が、ハ
ウジング48の内周面に直接接触して該ハウジング48
に摺動可能に嵌合されているので、ワックス58には、
互いに直接接触しているワックスケース53およびハウ
ジング48を介して、該ハウジング48に直接接触して
いるシリンダヘッド7からの熱伝導によって熱が伝達さ
れる。したがってエンジンの暖機時に冷却水温が急激に
変化したとしても、ワックス58の温度はシリンダヘッ
ド7の温度に正確に対応したものとなり、サーモスタッ
ト44がハンチング作動することを防止して冷却性能を
向上することができる。
【0031】またハウジング48の側壁には、ウォータ
ージャケット43に通じる入口孔64と、ラジエータ4
5に通じる出口孔65とが、ハウジング48の一直径線
上で相互に対向するようにして設けられ、ワックスケー
ス53は、入口孔64および出口孔65間の連通・遮断
を切換えるようにスライドすることを可能としてハウジ
ング48内に摺動可能に嵌合されている。このためサー
モスタット44内での冷却水の通路を、入口孔64およ
び出口孔65間を結ぶ直線状として単純化しつつ、該通
路の通路抵抗を減少することができる。したがってウォ
ータポンプ41による冷却水の循環量を増加させること
が可能であり、またクランクシャフト15で駆動される
ウォータポンプ41の駆動力すなわちエンジンの負荷を
軽減することにも寄与することができる。
【0032】またワックス58をシリンダヘッド7によ
り近接させることができ、サーモスタット44のハンチ
ング作動をより効果的に防止して冷却性能をより一層向
上することができる。
【0033】さらにシリンダヘッド7およびヘッドカバ
ー23の合わせ面49に軸線を沿わせるようにしてハウ
ジング48がシリンダヘッド7およびヘッドカバー23
間に挟持されるので、サーモスタット44内の冷却水の
通路を短くして通路抵抗をより一層減少することがで
き、サーモスタット44をシリンダヘッド7にコンパク
トに組み付けることができる。
【0034】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0035】たとえば上記実施例ではサーモスタット4
4がエンジン本体5におけるシリンダヘッド7に取付け
られる構造について説明したが、エンジン本体5におけ
るシリンダブロック6にサーモスタット44を取付ける
ようにした冷却装置にも本発明を適用することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、冷却水温が急激に変化したとしてもワックスの温度
をエンジン本体の温度に正確に対応させ、サーモスタッ
トがハンチング作動することを防止して冷却性能を向上
することができる。
【0037】また請求項2記載の発明によれば、サーモ
スタット内での冷却水の通路を単純化しつつ、該通路の
通路抵抗を減少することができ、サーモスタットのハン
チング作動をより効果的に防止して冷却性能をより一層
向上することができる。
【0038】さらに請求項3記載の発明によれば、サー
モスタット内の冷却水の通路を短くして通路抵抗をより
一層減少することができ、サーモスタットをエンジン本
体にコンパクトに組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの縦断面図である。
【図2】エンジンが冷間状態にあるときの図1の要部拡
大図である。
【図3】エンジンの暖機完了状態での図2に対応した断
面図である。
【図4】図2の4−4線に沿うサーモスタットの断面図
である。
【図5】図2の5−5線に沿うサーモスタットの断面図
である。
【符号の説明】
5・・・エンジン本体 23・・・被結合部材としてのヘッドカバー 43・・・ウォータージャケット 44・・・サーモスタット 48・・・ハウジング 49・・・合わせ面 53・・・ワックスケース 58・・・ワックス 64・・・入口孔 65・・・出口孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 淳 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D038 AA00 AC00 3G024 AA01 AA21 CA05 CA28 EA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォータージャケット(43)が設けら
    れるエンジン本体(5)に取付けられるハウジング(4
    8)に、ワックス(58)を内蔵するワックスケース
    (53)が、前記ワックス(58)の膨張・収縮に応じ
    た移動を可能として支持されて成るサーモスタット(4
    4)を備えるエンジンの冷却装置において、前記サーモ
    スタット(44)のハウジング(48)が筒状に形成さ
    れてその外周面を前記エンジン本体(5)に直接接触さ
    せるように配置され、前記ワックスケース(53)が、
    該ハウジング(48)の内周面に直接接触して該ハウジ
    ング(48)に摺動可能に嵌合されることを特徴とする
    エンジンの冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジング(48)の側壁には、相
    互に対向する入口孔(64)および出口孔(65)が設
    けられ、前記ワックスケース(53)は、前記入口孔
    (64)および出口孔(65)間の連通・遮断を切換え
    るようにスライドすることを可能としてハウジング(4
    8)内に摺動可能に嵌合されることを特徴とする請求項
    1記載のエンジンの冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジン本体(5)ならびに該エン
    ジン本体(5)に結合される被結合部材(23)の合わ
    せ面(49)に軸線を沿わせた前記ハウジング(48)
    が、前記エンジン本体(5)および前記被結合部材(2
    3)間に挟持されることを特徴とする請求項2記載のエ
    ンジンの冷却装置。
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