JP3284407B2 - 冷却媒体の流れ制御方法およびその装置 - Google Patents

冷却媒体の流れ制御方法およびその装置

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    • G05D23/01Control of temperature without auxiliary power
    • G05D23/02Control of temperature without auxiliary power with sensing element expanding and contracting in response to changes of temperature
    • G05D23/021Control of temperature without auxiliary power with sensing element expanding and contracting in response to changes of temperature the sensing element being a non-metallic solid, e.g. elastomer, paste
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    • G05D23/1333Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element measuring the temperature of incoming fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P7/16Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の冷却媒
体通路の冷却媒体の流れを制御する冷却媒体の流れ制御
方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、市販されている車両のエンジンに
対する冷却システムは、冷却液を媒体とする水冷方式に
よりエンジンを冷却するものが大半を占める。車両の冷
却システムは、エンジンの発熱によるオーバーヒートを
防止するとともに、他方では、寒い時期のオーバークー
ルを防止して、エンジンを常時適温に保つ。
【0003】この水冷方式による冷却システムは、エン
ジン本体の外部にラジエータを配置し、このラジエータ
とエンジン本体とをラバーホース等により連結して冷却
液を循環させるものである。その主要な構成は、熱交換
器の役割を担うラジエータ、このラジエータにエンジン
から冷却液を強制的に圧送するウォータポンプ、ラジエ
ータからもしくはラジエータへの冷却液の温度変化によ
って冷却液の流れを制御して冷却液を適温に保つサーモ
スタット、および冷却液の循環流路を形成するラバーホ
ース等からなる。このような水冷方式による冷却システ
ムは、四輪車用のエンジンの他に二輪車用エンジンにも
供されている。
【0004】最近の車両は、外観のデザイン性を追及す
るため、エンジンルームに内設される各装置に対して効
率的なレイアウトを可能とする装置への改良が要求され
る。例えば、ラジエータでは、上下位置に各々冷却液の
タンクを備え、冷却液を上下のタンク間で流れさせて熱
交換が行われるダウンフロータイプのラジエータがあ
る。このダウンフロータイプのラジエータは、冷却液の
流れが上下垂直方向となる構造が起因して、低いボンネ
ットの車両には向かない構造である。また、低いボンネ
ットの車両に搭載するラジエータには、冷却液を左右水
平方向に流れさせるクロスフロータイプのラジエータ構
造を採用している。このクロスフロータイプのラジエー
タは、ラジエータの高さを調整することが可能となり、
低いボンネットの車両のデザインにも適合させることが
できる。
【0005】前記したように、水冷方式のエンジンを搭
載する四輪車両には、冷却液の流れを制御するためのサ
ーモスタットが装備されている。図6に示すように、一
般的な車両に採用されるサーモスタット1’は、エンジ
ンE本体とラジエータRとの間に形成される冷却液通路
3’の適宜位置に配置される。そして、サーモスタット
1’自体は、ケース等に収納されている。さらに、エン
ジン始動時から早期に冷却液を適温まで上昇させるため
の機構として、バイパス通路3A’を冷却液通路3’に
設けているものがある。冷却液をバイパス通路3A’に
迂回させるために、サーモスタット1’にバイパス弁構
造が組み込まれたものも多種開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、車両の
デザインによって、エンジンルーム内のスペースが極端
に狭く設計された車両が有る。このような車両の場合、
冷却液通路3’やバイパス通路3A’の配管位置は、規
制を受け、ケース等に収納されるサーモスタット1’の
配置位置についても同様に規制を受ける。また、水冷エ
ンジンを搭載する二輪車の場合、スペースがさらに狭
く、前記の四輪車両に採用される冷却液通路3’、バイ
パス通路3A’、およびサーモスタット1’等と同様
に、もしくはそれ以上にこれらの装置の配置位置は規制
を受ける。
【0007】図7の如く、従来のサーモスタット1’
は、冷却液通路3’内に配置され、冷却液の流れ方向に
対して平行にピストン16’が進退し、サーモバルブ1
2’が開閉する。なお、このサーモスタット1’が配置
された箇所を流れる冷却液の流量は、冷却液通路3’の
他の部分を流れる流量と同程度の流量を確保する必要が
ある。そこで、サーモバルブ12’の下部(ワックスケ
ース15’の周り)において、冷却液が流れる容積を確
保する必要がある。すなわち、サーモスタット1’を配
置した部分の冷却液通路3’の管径(断面積)を、冷却
液通路3’の他の部分の管径(断面積)より大きくしな
ければならない。
【0008】また、図7に示すサーモスタット1’は、
冷却液の温度変化を検知するワックスケース15’が冷
却液に直接浸かった状態であるため、冷却液の温度変化
に対して敏感に感応する。そのため、寒い朝のエンジン
Eの暖機時等において、冷却液通路3’の冷却液の温度
が均一でない場合には、サーモバルブ12’が頻繁に開
閉してハンティング現象を生じることがある。ハンティ
ング現象を生じると、冷却液の流量を安定して制御でき
ず、エンジンEを適温に保持することができない。その
結果、燃費が悪化するとともに、有害な排気ガスを多量
に排出する。
【0009】そこで、本発明の課題は、既存の冷却媒体
通路の管径を変えることなく所定の冷却媒体の流量を確
保でき、ハンティング現象による燃費の悪化や有害な排
気ガスの排出防止ができる冷却媒体の流れ制御方法およ
びその装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明に係る冷却媒体の流れ制御方法は、内燃機関の冷却媒
体通路の冷却媒体の流れを制御する方法であって、弁体
内に設けられた感温部で前記制御する冷却媒体の温度変
化を感知し、 前記感温部の作用によって前記弁体を前記
冷却媒体の温度変化に応じて前記冷却媒体通路を横断す
べく進退動させ、前記弁体の進退動によって前記冷却媒
体通路を連通/遮断することを特徴とする。前記冷却媒
体の流れ制御方法によれば、冷却媒体通路に対して横断
して前期弁体が進退動するので、冷却媒体通路の管径を
変えることなく冷却媒体の流量を確保できるとともに、
冷却媒体通路の任意の位置に組み付けることができる。
【0011】前記課題を解決した本発明に係る冷却媒体
の流れ制御装置は、内燃機関の冷却媒体通路に配置さ
れ、冷却媒体の温度変化によって前記冷却媒体通路の冷
却媒体の流れを制御する冷却媒体の流れ制御装置であっ
て、周面に入口開口部と出口開口部が形成され、前記入
口開口部と前記出口開口部を前記冷却媒体通路に連通す
る位置に固設される筒状のバルブ本体と、前記入口開口
部と前記出口開口部とを前記バルブ本体内で連通する流
路領域と、前記冷却媒体の温度変化に応じて、前記流路
領域を横断すべく進退動する弁体を備え、前記弁体の進
退動によって前記入口開口部と出口開口部を開閉し、前
記流路領域を連通/遮断することを特徴とする。前記冷
却媒体の流れ制御装置によれば、冷却媒体通路に対して
横断して前記弁体が進退動する構造としたので、冷却媒
体通路の管径を変えることなく冷却媒体の流量を確保で
きるとともに、冷却媒体通路の任意の位置に組み付ける
ことができる。
【0012】また、前記冷却媒体の流れ制御装置におい
て、前記弁体が感温部内の熱膨脹体の膨脹/収縮作用に
よって進退動し、前記冷却媒体の温度変化が前記弁体を
介して前記感温部に伝わることを特徴とする。前記感温
部には前記弁体を介して冷却媒体の温度変化が伝わるた
め、前記感温部内の熱膨脹体の感応は、冷却媒体の温度
変化に対して緩やかとなる。そのため、ハンティング現
象が起こりにくくなる。
【0013】さらに、前記冷却媒体の流れ制御装置にお
いて、前記バルブ本体を固設するジョイントカバーを、
前記バルブ本体に一体形成したことを特徴とする。前記
バルブ本体と前記ジョイントカバーが一体構造のため、
前記冷却媒体の流れ制御装置を冷却媒体通路に組み付け
る時、非常に簡単な作業となる。
【0014】しかも、前記冷却媒体の流れ制御装置にお
いて、前記バルブ本体の周面にバイパス開口部を形成
し、前記弁体の進退動によって、前記バイパス開口部と
バイパス通路を連通/遮断することを特徴とする。前記
弁体の進退動によって、冷却媒体通路のメイン通路が連
通/遮断するとともに、前記バイパス開口部とバイパス
通路が連通/遮断する。そのため、非常に簡単な構成
で、バイパス通路を介した冷却媒体の制御を行うことが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る冷却媒体の流
れ制御方法およびその装置の第1の実施の形態について
図1乃至図3を参照して説明する。図1は第1の実施の
形態のサーモスタットの閉弁状態を示す断面図、図2は
第1の実施の形態のサーモスタットの開弁状態を示す断
面図、図3は第1の実施の形態のサーモスタットの主要
部の分解斜視図である。
【0016】第1の実施の形態では、冷却媒体の流れ制
御装置を、車両のエンジンに対する水冷方式の冷却シス
テムに備えられるサーモスタットに適用して説明する。
また、その制御方法も、このサーモスタットの作用に基
づいて説明する。なお、冷却媒体としては、前記冷却シ
ステムの冷却液通路を流れる冷却液とする。
【0017】以下の説明において、サーモスタットは、
エンジンヘッドの冷却液通路に配置する場合について説
明する。なお、サーモスタットの配置位置は、エンジン
ヘッドに限定されるものではなく、冷却液通路内であれ
ばよい。例えば、エンジンブロック、ラジエータの内
部、バイパス通路の分岐部位等の箇所であっても同様の
作用及び効果を得ることができる。
【0018】サーモスタット1は、エンジンヘッド2の
冷却液通路3の上側面4に形成される穿設孔4aと下側
面5に形成される穿設孔5aに、冷却液通路3を横断し
て埋設配置される。そして、サーモスタット1は、冷却
液通路3を流れる冷却液の温度変化に応じて、弁体12
を冷却液通路3を横断すべく進退動させ、冷却液通路3
を連通/遮断して冷却液通路3内の冷却液の流れを制御
する。
【0019】サーモスタット1は、中空の筒形状のバル
ブ本体17、バルブ本体17の中空部位に摺接して収納
されるサーモバルブ7、バルブ本体17の一端部に嵌合
するキャップ部材18、バルブ本体17の他端部に嵌合
するジョイントカバー19、およびサーモバルブ7に付
勢力を付与する付勢部材であるコイルスプリング6よっ
て概ね構成される。なお、サーモバルブ7は、冷却液の
流れを連通/遮断する弁体12とピストン16の進退動
を案内するガイド部11等からなるエレメント10、エ
レメント10の底部側に設けられる感温部であるワック
スケース15、ワックスケース15内に収納される熱膨
脹体であるワックス15a、およびピストン16等から
構成される。以下、サーモスタット1を構成する各部位
について詳細に説明する。
【0020】(1)バルブ本体17 バルブ本体17は、図1乃至図3に示すようにエンジン
ヘッド2の冷却液通路3の上側面4に形成される穿設孔
4aの段付壁面4bと下側面5に形成される穿設孔5a
の内壁面5bに挿入可能な外周径を有し、両端を開放し
た中空の円筒形状である。そして、バルブ本体17の周
面17eには、冷却液の入口開口部17aと出口開口部
17bが対向位置に穿設形成される。この入口開口部1
7aと出口開口部17bおよびエレメント10(弁体1
2)により、サーモスタット1の内部に冷却液通路3の
流路領域FA(図2参照)が形成され、冷却液通路3の
メイン通路(ラジエータ側からエンジン側への冷却液の
流路)を連通/遮断する。エレメント10(弁体12)
が下降摺動すると、入口開口部17aと出口開口部17
bが開き、流路領域FAが連通し、冷却液通路3内の冷
却液がラジエータ側からエンジン側へ流れる(図2参
照)。他方、エレメント10(弁体12)が上昇摺動す
ると、入口開口部17aと出口開口部17bが閉じ、流
路領域FAが遮断し、冷却液通路3内の冷却液のラジエ
ータ側からエンジン側への流れを遮断する(図1参
照)。なお、流路領域FAとは、エレメント10(弁体
12)が下降摺動して、入口開口部17aと出口開口部
17bが開くことによって、バルブ本体17内で連通す
る冷却液の流路のことである。また、サーモスタット1
をエンジンヘッド2に組み付ける時には、この入口開口
部17aと出口開口部17bが冷却液通路3に対して開
口する位置(冷却液通路3に各々連通する位置)に、バ
ルブ本体17を固設する。また、入口開口部17aと出
口開口部17bの開口面積は、冷却液通路3を流れる冷
却液の流量を十分に確保できる大きさとする。
【0021】バルブ本体17の端部周面17fは、穿設
孔4aの段付壁面4bの形状に係合して形成されるとと
もに、後記するキャップ部材18が焼き付け等の処理に
よって一体的に固着される(図2参照)。
【0022】また、バルブ本体17の内壁面17cの端
部には、ネジ部17dが設けられ、ジョイントカバー1
9のネジ部19fと螺着する。ネジ部17dとネジ部1
9fの螺着により、バルブ本体17とジョイントカバー
19のセット長さの調整が可能であり、さらに、バルブ
本体17とジョイントカバー19が一体化してサーモス
タット1のエンジンヘッド2への組み付けが容易とな
る。
【0023】なお、バルブ本体17の素材については、
設置される環境、即ちエンジンヘッド2からの熱伝導特
性及び機械加工特性等を考慮し、これらの条件に適合す
る素材であれば如何なる素材でもよい。
【0024】(2)サーモバルブ7 サーモバルブ7は、図1乃至図3に示すようにバルブ本
体17の内壁面17cに摺接して嵌入される。サーモバ
ルブ7は、熱膨張体であるワックス15aを収納するワ
ックスケース15、ワックス15aの膨張/収縮を上層
の半流動体15cに伝達するダイヤフラム15b、ダイ
ヤフラム15bの応動を上層のラバーピストン15dに
伝達する半流動体15c、ラバーピストン15d、半流
動体15cの応動を上層のピストン16に伝達するバッ
クアッププレート15e、後記するキャップ部材18の
金具18aを押圧するピストン16、およびこれらの構
成部位を積層状に内設するとともに弁体12として機能
するエレメント10によって構成される。
【0025】エレメント10の外周面10bは、バルブ
本体17の内壁面17cに沿って摺動する円筒形状であ
り、バルブ本体17の入口開口部17aと出口開口部1
7bを摺動により開閉する弁体12としての機能を有す
る。
【0026】弁体12(エレメント10)は、ワックス
ケース15内のワックス15aの膨張/収縮によりピス
トン16が進退動して、バルブ本体17内で摺動し、入
口開口部17aと出口開口部17bを開閉する。そし
て、入口開口部17aと出口開口部17bを開くことに
よって流路領域FAを連通し、入口開口部17aと出口
開口部17bを閉じることによって流路領域FAを遮断
する。
【0027】エレメント10の底部側には、ワックス1
5aを収納するワックスケース15がカシメ等の処理に
より固着される。ワックスケース15は、エレメント1
0(弁体12)の底部側かつ内側に固設され、冷却液に
直接浸かることがなく、そのため、冷却液の温度変化
は、エレメント10(弁体12)を介してワックスケー
ス15に伝わる。ワックスケース15が直接冷却液に浸
かることがないので、ワックスケース15の感温が緩や
かとなり、ワックス15aの膨脹もしくは収縮の変化が
緩やかとなる。
【0028】また、エレメント10のワックスケース1
5と対峙する側には、ピストン16の案内部であるガイ
ド部11が形成される。このガイド部11の外周面11
aは、キャップ部材18の内壁面18hに摺接する形態
に形成される。
【0029】ガイド部11は、外周面11aの周面に沿
って環状溝部14a,14bが刻設形成される。そし
て、環状溝部14a,14bは、キャップ部材18の内
壁面18hに複数突設されるリップ部位18e,18f
と係合し、ガイド部11とキャップ部材18の保持をよ
り確実なものとする。また、この係合により、ガイド部
11とキャップ部材18の冷却液の侵入が防止され、ガ
イド部11とピストン16間に生ずる隙間への冷却液の
浸水が防止される。さらに、キャップ部材18によって
ガイド部11が保持されているため、ピストン16の伸
長した際のピストン16の傾きを防止できる。
【0030】また、サーモバルブ7は、冷却液通路3の
冷却液の温度変化をエレメント10の弁体12を介して
ワックスケース15内のワックス15aに伝える。そし
て、ワックス15aが膨張もしくは収縮し、ピストン1
6が伸長もしくは収縮する。しかも、ピストン16の先
端部の当接部16aは、常時、キャップ部材18に埋設
される金具18aの当接面18gと接した状態である。
したがって、ピストン16の伸長もしくは収縮により、
エレメント10を押し下げもしくは押し上げる。
【0031】(3)キャップ部材18 キャップ部材18は、図1乃至図3に示すように、帽子
形状で、その凸部部位をエンジンヘッド2の穿設孔4a
に挿入係合するように形成され、バルブ本体17の端部
周面17fを包含する形態としてバルブ本体17に焼き
付け等の処理によって一体的に固着される。
【0032】また、キャップ部材18は、外周面と外縁
部に各々環状に隆起したリップ部位18b、18c、1
8dをエンジンヘッド2への冷却液の浸水防止を目的と
して突設する。
【0033】さらに、キャップ部材18の内壁面18h
には、ガイド部11の環状溝部14a,14bと係合す
るリップ部位18e,18fが環状に隆起して突設さ
れ、この環状溝部14a,14bとリップ部位18e,
18fの係合によって、ガイド部11とピストン16間
に生ずる隙間への冷却液の浸水が防止がされる。また、
環状溝部14a,14bとリップ部位18e,18fの
係合により、エレメント10が摺動した際に、ピストン
16の軸方向に対しての傾斜が防止される。なお、キャ
ップ部材18のリップ部位18b、18c、18dおよ
びリップ部位18e,18fは、サーモバルブ7のピス
トン16の伸縮楊程により、形成するリップ部位の数お
よびリップ部位相互の間隔を自由に形成できる。また、
キャップ部材18は焼き付け処理等によりバルブ本体1
7に一体的に固着されているが、バルブ本体17とキャ
ップ部材18の接触面に設けられた環状溝部17hとリ
ップ部位18iの係合によって、さらに塵等のピストン
16への侵入を防止するとができる。
【0034】なお、キャップ部材18の素材については
耐熱性、耐磨耗性、耐防振性等の物理的及び機械的特性
に優れたものであれば特に限定するものではない。例え
ば、ゴム等の弾性部材であれば、前記特性を有する。ま
た、耐熱性を有するキャップ部材18とすることによ
り、エンジンの発熱をピストン16へ直接伝達すること
が防止できる断熱作用もある。
【0035】(4)ジョイントカバー19 ジョイントカバー19は、図1乃至図3に示すように、
略円柱形状であって、外周面の一部位にバルブ本体17
の端部周面17fと対峙する端部のネジ部17dに螺着
するネジ部19fが形成される。この螺着によって、ジ
ョイントカバー19とバルブ本体17が一体化する。
【0036】このジョイントカバー19の外周面19e
には、シールリング19bを装着するための溝部19a
が形成され、さらに、サーモスタット1をエンジンヘッ
ド2に固定するクリップ19dを係止するクリップ溝部
19cが形成される。シールリング19bによって、穿
設孔5aの内壁面5bとバルブ本体17の周面17eと
の隙間が水密状態となり、エンジンブロック内への冷却
液の浸水の防止が図られる。
【0037】前記したネジ部17dとネジ部19fの螺
着状態を調整することにより、サーモバルブ7の付勢部
材であるコイルスプリング6の付勢力を増減させ、弁体
12の開弁状態が調整でき、冷却液の流量増減の調整が
可能となる。なお、バルブ本体17とジョイントカバー
19の接続方法については前記のネジ部17dとネジ部
19fによる螺着に限られるものではなく、Cリング等
の止め金具によって係着しても同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0038】(5)コイルスプリング6(付勢部材) サーモバルブ7の付勢部材であるコイルスプリング6
は、図1乃至図3に示すように、ジョイントカバー19
とサーモバルブ7の空隙に介装される。そして、サーモ
バルブ7が冷却液の温度変化によりバルブ本体17内で
摺動下降した際には、サーモバルブ7を上方方向に付勢
する。なお、コイルスプリング6の弾性やコイルスプリ
ング6の全高を調整することにより、サーモスタット1
の作動設定温度、流量等の条件の変化、すなわち異なっ
た仕様のサーモスタット1に対応が可能である。
【0039】サーモスタット1のエンジンヘッド2への
組み付けについて説明する。サーモスタット1は、バル
ブ本体17とジョイントカバー19が螺着して一体とな
った状態で、エンジンヘッド2に組み付けられる。この
時、バルブ本体17の入口開口部17aと出口開口部1
7bが冷却液通路3に対して開口する位置に、サーモス
タット1をエンジンヘッド2に嵌入する。そして、エン
ジンヘッド2の係止孔2aからクリップ19dを挿入
し、ジョイントカバー19のクリップ溝部19cでクリ
ップ19dを係止する。このクリップ19dの係止によ
り、サーモスタット1のスライド方向(ピストン16の
進退方向)の移動を規制する。このバルブ本体17とジ
ョイントカバー19の一体化により、組み付けおよび組
み外しが簡単となり、組付工数が低減する。
【0040】このように、サーモスタット1は、冷却液
通路3の冷却液の流れ方向に対して横断する方向(流れ
方向に対して垂直方向)にピストン16が進退(弁体1
2が進退)するように配置される。そのため、冷却液通
路3の管径を太くしなくても、冷却液の十分な流量を確
保することができる。
【0041】また、サーモスタット1は、キャップ部材
18のリップ部位18b、18c、18dおよびジョイ
ントカバー19のシールリング19bにより、エンジン
への冷却液のシールド作用や防振作用を有する。
【0042】次に、図1および図2を参照して、サーモ
スタット1の作用を説明し、この説明を、冷却液(冷却
媒体)の流れ制御方法の説明とする。
【0043】(1)サーモスタット1の閉弁状態から開
弁状態への作用 暖機運転前、冷却液通路3内の冷却液の温度は低温であ
り、ワックスケース15内のワックス15aは、収縮し
ている。この時、サーモバルブ7は、コイルスプリング
6によって、常時上方に付勢される。そのため、エレメ
ント10の弁体12が、バルブ本体17の入口開口部1
7aと出口開口部17bを閉じた状態を維持する。すな
わち、流路領域FAが遮断され、冷却液がラジエータ側
からエンジン側に流れない。
【0044】時間が経過するとともにエンジンの温度が
上昇し、冷却液通路3内の冷却液の温度が上昇する。そ
して、この温度の上昇はエレメント12を介してワック
スケース15内のワックス15aに伝達され、ワックス
ケース15内のワックス15aは膨張して体積を増加さ
せる。ワックス15aの体積増加によって、ダイヤフラ
ム15bは上方方向へ変形し、さらに、ダイヤフラム1
5bの応動変化を上層の半流動体15cを介してラバー
ピストン15dを上方方向に押し上げる。そして、ラバ
ーピストン15dの応動により、ピストン16は、バッ
クアッププレート15eを介して上方方向に押し上げら
れる。すなわち、ピストン16は、エレメント10のガ
イド部11から突出しようとする(図2を参照)。
【0045】しかし、ピストン16の先端部の当接部1
6aは、キャップ部材18の金具18aの当接面18g
と常時当接しているために、実際には、ガイド部11、
すなわちエレメント10(弁体12)が下降する。
【0046】この時、キャップ部材18のリップ部位1
8eと係合していたガイド部11の環状溝部14aは
(図1参照)、キャップ部材18の内壁面18hに沿っ
て下降し、最終的にキャップ部材18のリップ部位18
fと係合する(図2参照)。なお、リップ部位18fが
突出形成される位置は、エレメント10の最下降位置を
決定するための位置であり、リップ部位18eとリップ
部位18fの途中位置に、他のリップ部位を形成するこ
とによって、さらにガイド部11とピストン16との隙
間部位へ冷却液の浸水の防止を強化することができる。
【0047】なお、サーモバルブ7とジョイントカバー
19との間にサーモバルブ7を常時上方に付勢するコイ
ルスプリング6が配置されているが、そのため、サーモ
バルブ7は、コイルスプリング6の付勢力に抗して下降
摺動する。
【0048】サーモバルブ7が下降摺動すると、エレメ
ント10の弁体12が、閉状態であったバルブ本体17
の入口開口部17aと出口開口部17bを開く。すなわ
ち、流路領域FAが連通され、冷却液は、冷却液通路3
のラジエータ側からエンジン側(図2の矢印方向)に流
れる(図2を参照)。そして、ラジエータで冷却された
冷却液が、冷却液通路3を通って、エンジン内に流れ
る。この時、感温部であるワックスケース15にはエレ
メント10の弁体12を介して冷却液の温度変化が伝わ
るので、ラジエータ側で冷やされた冷却液が、ワックス
15aを急激に収縮させることはない。
【0049】(2)サーモスタット1の開弁状態から閉
弁状態への作用 エンジンの運転が停止すると、ウォータポンプの作動も
停止し、冷却液通路3内の冷却液の循環も停止する。す
ると、時間の経過とともに、冷却液の温度が低下する。
そして、冷却液の温度低下にともなって、膨張していた
ワックス15aは、収縮する。この時、感温部のワック
スケース15にエレメント10の弁体12を介してラジ
エータ側から流れる冷却液の温度変化が伝わるので、ワ
ックス15aの収縮は、緩やかな変化となる。それにと
もなって、ピストン16が、縮退する。加えて、サーモ
バルブ7を常時上方に付勢するコイルスプリング6の付
勢力によって、サーモバルブ7は、上方に摺動される。
その結果、エレメント10の弁部12が、開状態であっ
たバルブ本体17の入口開口部17aと出口開口部17
bを閉じる。すなわち、流路領域FAが遮断され、冷却
液がラジエータ側からエンジン側に流れなくなる(図1
を参照)。
【0050】なお、感温部のワックスケース15にはエ
レメント10の弁体12を介してラジエータ側から流れ
る冷却液の温度変化が伝わるので、ワックス15aの体
積変化は緩やかとなる。そのため、ラジエータ側から冷
やされた冷却液が流れてきても、ワックス15aは、急
激に収縮しない。その結果、サーモスタット1は、弁体
12が入口開口部17aと出口開口部17bを閉じたり
開いたりするのを繰り返すハンティング現象が起こりに
くい。
【0051】次に、本発明に係るサーモスタットの第2
の実施の形態について図4乃至図5を参照して説明す
る。図4は第2の実施の形態のサーモスタットの閉弁状
態を示す断面図、図5は第2の実施の形態のサーモスタ
ットの開弁状態を示す断面図である。
【0052】第2の実施の形態でも、冷却媒体の流れ制
御装置を、車両のエンジンに対する水冷方式の冷却シス
テムに備えられるサーモスタットに適用して説明する。
また、その制御方法も、このサーモスタットの作用に基
づいて説明する。なお、冷却媒体としては、前記冷却シ
ステムの冷却液通路を流れる冷却液とする。
【0053】サーモスタット1Aは、バイパス通路3A
を有する冷却液通路3に供するものである。サーモスタ
ット1Aの基本的な構成は、第1の実施の形態のサーモ
スタット1と同様な構成を有するが、バイパス通路3A
からの冷却液を流すための構成も有する。なお、サーモ
スタット1Aの各構成に対して、第1の実施の形態のサ
ーモスタット1と同一の構成及び機能を有する部位につ
いては同一の符号を付す。
【0054】サーモスタット1Aは、エンジンヘッド2
Aの冷却液通路3の上側面4に形成される穿設孔4aと
下側面5に形成される穿設孔5aに、冷却液通路3を横
断するとともに、バイパス通路3Aに連通する位置に埋
設配置される。なお、穿設孔5aは、バイパス開口部1
7gからの冷却液の流れを確保するために、バイパス用
段付壁面5cが形成される。そして、サーモスタット1
Aは、冷却液通路3を流れる冷却液の温度変化に応じ
て、弁体12を冷却液通路3を横断すべく進退動させ、
冷却液通路3を連通/遮断して冷却液通路3内の冷却液
の流れを制御する。
【0055】サーモスタット1Aは、中空の円筒形状の
バルブ本体17A、バルブ本体17Aの中空部位に摺接
して収納されるサーモバルブ7、バルブ本体17Aの一
端部に嵌合するキャップ部材18、バルブ本体17Aの
他端部に嵌合するジョイントカバー19A、およびサー
モバルブ7に付勢力を付与する付勢部材であるコイルス
プリング6によって概ね構成される。なお、サーモバル
ブ7は、冷却液の流れを連通/遮断する弁体12とピス
トン16の進退動を案内するガイド部11等からなるエ
レメント10、エレメント10の底部側に設けられる感
温部であるワックスケース15、ワックスケース15内
に収納される熱膨脹体であるワックス15a、およびピ
ストン16等から構成される。以下、サーモスタット1
Aを構成する各部位について詳細に説明する。なお、第
1の実施の形態のサーモスタット1と同一の構成及び機
能を有する部位については、詳細な説明を省略する。
【0056】(1)バルブ本体17A バルブ本体17Aは、図4乃至図5に示すように、周面
17eに冷却液の入口開口部17aと出口開口部17b
に加えて、出口開口部17bの下部にバイパス開口部1
7gが穿設形成される。この入口開口部17aと出口開
口部17bおよびエレメント10(弁体12)により、
サーモスタット1Aの内部に冷却液通路3の流路流域F
A(図5参照)が形成され、冷却液通路3内のメイン通
路(ラジエータ側からエンジン側への冷却液の流路)を
連通/遮断する。他方、このバイパス開口部17gおよ
びエレメント10(弁体12)により、冷却液の温度が
低温時もしくはエンジンの暖機運転が十分なされる前
に、冷却液をバイパス通路3Aを介して、ラジエータを
経由することなくエンジン内で循環させることを可能と
する。
【0057】そして、エレメント10(弁体12)が下
降摺動すると、入口開口部17aと出口開口部17bが
開き、流路流域Aが連通し、冷却液通路3内の冷却液が
ラジエータ側からエンジン側へ流れる。さらに、バイパ
ス開口部17gが閉じ、冷却液のバイパス通路3Aから
エンジン側への流れを遮断する(図5参照)。
【0058】他方、エレメント10(弁体12)が上昇
摺動すると、入口開口部17aと出口開口部17bが閉
じて、流路流域Aが遮断し、冷却液通路3内の冷却液の
ラジエータ側からエンジン側への流れを遮断する。さら
に、バイパス開口部17gが開き、冷却液がバイパス通
路3Aからエンジン側へ流れる(図4参照)。
【0059】なお、サーモスタット1Aをエンジンヘッ
ド2Aに組み付ける時には、入口開口部17aと出口開
口部17bおよびバイパス開口部17gが冷却液通路3
に対して開口する位置(冷却液通路3に各々連通する位
置)に、バルブ本体17を固設する。さらに、バイパス
開口部17gが、穿設孔5aのバイパス用段付壁面5c
を有する側に開口するように配置する。また、バイパス
開口部17gの開口面積は、バイパス通路3Aを流れる
冷却液の流量を十分に確保できる大きさとする。
【0060】また、第1の実施の形態のバルブ本体17
と同様に、バルブ本体17Aの内壁面17cの端部に
は、ネジ部17dが形成され、ジョイントカバー19A
のネジ部19fと螺着する。ネジ部17dとネジ部19
fの螺着により、バルブ本体17Aとジョイントカバー
19Aのセット長さの調整が可能であり、さらに、バル
ブ本体17Aとジョイントカバー19Aが一体化して、
サーモスタット1Aのエンジンヘッド2Aへの組み付け
が容易となる。
【0061】なお、バルブ本体17Aの素材について
は、設置される環境、即ちエンジンヘッド2Aからの熱
伝導特性及び機械加工特性等を考慮することによって、
これらの条件に適合する素材であれば如何なる素材でも
よい。
【0062】(2)サーモバルブ7 サーモバルブ7は、第1の実施の形態のサーモバルブ7
と同一の構成及び機能を有するので、詳細な説明は省略
する。なお、エレメント10(弁体12)は、入口開口
部17aと出口開口部17bを開閉するとともに、バイ
パス開口部17gを開閉する。
【0063】(3)キャップ部材18 キャップ部材18は、第1の実施の形態のキャップ部材
18と同一の構成及び機能を有するので、詳細な説明は
省略する。
【0064】(4)ジョイントカバー19A ジョイントカバー19Aは、図4乃至図5に示すよう
に、フランジ形状であって、エンジンヘッド2Aの穿設
孔5aに嵌入する嵌入部19k、エンジンヘッド2Aに
係止されるとともにボルト23,23でボルト締め固定
される係止部19j,19jおよびバイパス通路3Aを
形成するとともにエンジンルーム内のバイパス通路3A
に接続するバイパス通路部19hからなる。
【0065】嵌入部19kは、中空の円筒形状で、エン
ジンヘッド2Aに嵌入する。なお、この中空部は、バイ
パス通路3Aとなる。そして、嵌入部19kは、バルブ
本体17Aのネジ部17dに螺着するネジ部19fが形
成される。この螺着によって、ジョイントカバー19A
とバルブ本体17Aが一体化する。さらに、嵌入部19
kは、外周面19eにシールリング19bを装着するた
めの溝部19aが形成される。なお、シールリング19
bは、エンジンヘッド2Aの穿設孔5aの内壁面5bと
バルブ本体17Aの周面17eとの隙間から浸入する冷
却液のエンジン内への浸水防止の機能を有している。
【0066】係止部19j,19jは、サーモスタット
1Aがエンジンヘッド2Aに組み付けられた時、サーモ
スタット1Aのスライド方向(ピストン16の進退方
向)の移動を規制する。そのため、係止部19j,19
jは、嵌入部19kに対して両翼を広げたような形状
で、すなわち嵌入部19kの端部両側にピストン16の
進行方向に対して垂直に延びる平板形状である。また、
サーモスタット1Aがエンジンヘッド2Aに組み付けら
れた時、サーモスタット1Aを固定するために、係止部
19j,19jには、各々ボルト孔19i,19iが形
成される。
【0067】バイパス通路部19hは、中空の円筒形状
で、バイパス通路3Aを形成するとともに、エンジンル
ーム内のバイパス通路3A(図示せず)に接続される。
バイパス通路部19hのバイパス通路3Aは、バルブ本
体17Aの中空部に連通する。そして、エレメント10
(弁体12)が上昇摺動すると、バルブ本体17Aのバ
イパス開口部17gが開き、バイパス通路3Aとバイパ
ス開口部17gがバルブ本体17Aの中空部位を介して
連通し、バイパス通路3Aからエンジン側に冷却液が流
れ、冷却液がエンジン内を循環する。他方、エレメント
10(弁体12)が下降摺動すると、バルブ本体17A
のバイパス開口部17gが閉じ、バイパス通路3Aとバ
イパス開口部17gが遮断され、バイパス通路3Aから
エンジン側に冷却液が流れない。
【0068】前記したネジ部17dとネジ部19fの螺
着状態を調整することにより、サーモバルブ7の付勢部
材であるコイルスプリング6の付勢力を増減させ、弁体
12の開弁状態が調整でき、冷却液の流量増減の調整が
可能となる。なお、バルブ本体17Aとジョイントカバ
ー19Aの接続方法については前記のネジ部17dとネ
ジ部19fによる螺着に限られるものではなく、Cリン
グ等の止め金具によって係着しても同様の作用効果を得
ることができる。
【0069】(5)コイルスプリング6(付勢部材) コイルスプリング6は、第1の実施の形態のコイルスプ
リング6と同一の構成及び機能を有するので、詳細な説
明は省略する。
【0070】サーモスタット1Aのエンジンヘッド2A
への組み付けについて説明する。サーモスタット1A
は、バルブ本体17Aとジョイントカバー19Aが螺着
して一体となった状態で、エンジンヘッド2Aに組み付
けられる。この時、バルブ本体17Aの入口開口部17
aと出口開口部17bおよびバイパス開口部17gが冷
却液通路3に対して開口する位置に、サーモスタット1
Aをエンジンヘッド2Aに嵌入する。さらに、バイパス
開口部17gが、穿設孔5aのバイパス用段付壁面5c
を有する側に開口するように配置する。
【0071】この時、サーモスタット1Aは、ジョイン
トカバー19Aの係止部19j,19jがエンジンヘッ
ド2Aで係止される。この係止部19j,19jの係止
により、サーモスタット1Aのスライド方向(ピストン
16の進退方向)の移動を規制する。さらに、ボルト2
3,23を係止部19j,19jのボルト孔19i,1
9iに挿入し、サーモスタット1Aをエンジンヘッド2
Aにボルト締め固定する。このボルト締め固定により、
サーモスタット1Aのラジアル方向(ピストン16の軸
を中心とした回転方向)の回転を規制する。このバルブ
本体17Aとジョイントカバー19Aの一体化により、
組み付けおよび組み外しが簡単となり、組付工数が低減
する。しかも、ボルト締め固定により、入口開口部17
aと出口開口部17bおよびバイパス開口部17gの位
置決めが容易化する。
【0072】このように、サーモスタット1Aは、冷却
液通路3の冷却液の流れ方向に対して横断する方向(流
れ方向に対して垂直方向)にピストン16が進退(弁体
12が進退)するように配置される。そのため、冷却液
通路3の管径を太くしなくても、冷却液の十分な流量を
確保することができる。
【0073】また、サーモスタット1Aは、キャップ部
材18のリップ部位18b、18c、18dおよびジョ
イントカバー19Aのシールリング19bにより、エン
ジンへの冷却液のシールド作用や防振作用を有する。
【0074】次に、図4および図5を参照して、サーモ
スタット1Aの作用を説明し、この説明を、冷却液(冷
却媒体)の流れ制御方法の説明とする。
【0075】(1)サーモスタット1Aにおける冷却液
低温時及び暖機運転開始時の作用 冷却液低温時および暖機運転前、冷却液通路3内の冷却
液の温度は低温であり、ワックスケース15内のワック
ス15aは、収縮している。この時、サーモバルブ7
は、コイルスプリング6によって、常時上方に付勢され
る。そのため、エレメント10の弁部12が、バルブ本
体17Aの入口開口部17aと出口開口部17bを閉じ
るととともに、バイパス開口部17gを開く。すなわ
ち、流路領域FAが遮断され、冷却液がラジエータ側か
らエンジン側に流れない。他方、バイパス通路3Aとバ
イパス開口部17gがバルブ本体17Aの中空部を介し
て連通され、冷却液がバイパス通路3Aからエンジン側
に流れる(図4の矢印方向)。したがって、冷却液は、
ラジエータを経由することなく、エンジン内を循環する
(図4を参照)。
【0076】時間が経過するとともにエンジンの温度が
上昇し、冷却液通路3内の冷却液の温度が上昇する。そ
して、ワックスケース15内のワックス15aは、膨張
して体積を増加させる。この時、バイパス通路3Aから
バイパス開口部17gに流れる冷却液の温度変化は、ワ
ックスケース15に直接伝わる。ワックス15aの体積
増加によって、ダイヤフラム15bは上方方向へ変形
し、さらに、ダイヤフラム15bの応動変化を上層の半
流動体15cを介してラバーピストン15dを上方方向
に押し上げる。そして、ラバーピストン15dの応動に
より、ピストン16は、バックアッププレート15eを
介して上方方向に押し上げられる。すなわち、ピストン
16は、エレメント10のガイド部11から突出しよう
とする(図5を参照)。
【0077】しかし、ピストン16の先端部の当接部1
6aは、キャップ部材18の金具18aの当接面18g
と常時当接しているために、実際には、ガイド部11、
すなわちエレメント10が下降する。
【0078】この時、キャップ部材18のリップ部位1
8eと係合していたガイド部11の環状溝部14aは
(図4参照)、キャップ部材18の内壁面18hに沿っ
て下降し、最終的にキャップ部材18のリップ部位18
fと係合する(図5参照)。なお、リップ部位18fが
突出形成される位置は、エレメント10の最下降位置を
決定するための位置であり、リップ部位18eとリップ
部位18fの途中位置に、他のリップ部を形成すること
によって、さらにガイド部11とピストン16との隙間
部位へ冷却液の浸水の防止を強化することができる。
【0079】なお、サーモバルブ7とジョイントカバー
19Aとの間にサーモバルブ7を常に上方に付勢するコ
イルスプリング6が配置されている。そのため、サーモ
バルブ7は、コイルスプリング6の付勢力に抗して下降
摺動する。
【0080】サーモバルブ7が下降摺動すると、エレメ
ント10の弁体12が、閉状態であったバルブ本体17
Aの入口開口部17aと出口開口部17bを開く。すな
わち、流路領域FAが連通され、冷却液は、冷却液通路
3のラジエータ側からエンジン側(図5の矢印方向)に
流れる(図5を参照)。そして、ラジエータで冷却され
た冷却液が、冷却液通路3を通って、エンジン内を流れ
る。この時、感温部であるワックスケース15にはエレ
メント10の弁体12を介して冷却液の温度変化が伝わ
るので、ラジエータ側で冷やされた冷却液が、ワックス
15aを急激に収縮させることはない。
【0081】また、サーモバルブ7が下降摺動すると、
エレメント10の弁体12が、開状態であったバルブ本
体17Aのバイパス開口部17gを閉じる。すなわち、
バイパス通路3Aとバイパス開口部17gが遮断され、
冷却液は、バイパス通路3Aを介してエンジン側に流れ
ない(図5参照)。
【0082】(2)サーモスタット1Aにおける冷却液
の高温から低温への変化に伴う作用 エンジンの運転が停止すると、ウォータポンプの作動も
停止し、冷却液通路3内の冷却液の循環も停止する。す
ると、時間の経過とともに、冷却液の温度が低下する。
そして、冷却液の温度低下にともなって、膨張していた
ワックス15aは、収縮する。この時、感温部のワック
スケース15にエレメント10の弁体12を介してラジ
エータ側から流れる冷却液の温度変化が伝わるので、ワ
ックス15aの収縮は、緩やかな変化となる。それにと
もなって、ピストン16が、縮退する。加えて、サーモ
バルブ7を常時上方に付勢するコイルスプリング6の付
勢力によって、サーモバルブ7は、上方に摺動される。
その結果、エレメント10の弁部12が、開状態であっ
たバルブ本体17Aの入口開口部17aと出口開口部1
7bを閉じるとともに、バイパス開口部17gを開く。
すなわち、流路領域FAが遮断され、冷却液がラジエー
タ側からエンジン側に流れなくなる(図4を参照)。他
方、バイパス通路3Aとバイパス開口部17gがバルブ
本体17Aの中空部位を介して連通され、冷却液がバイ
パス通路3Aからエンジン側に流れる。したがって、冷
却液は、ラジエータを経由することなく、エンジン内を
循環する(図4を参照)。
【0083】なお、感温部のワックスケース15にはエ
レメント10の弁体12を介してラジエータ側から流れ
る冷却液の温度変化が伝わるので、ワックス15aの体
積変化は緩やかとなる。そのため、サーモスタット1A
は、弁体12が入口開口部17a、出口開口部17bお
よびバイパス開口部17gを閉じたり開いたりするのを
繰り返すハンティング現象が起こりにくい。
【0084】以上、本発明は、前記の実施の形態に限定
されることなく、様々な形態で実施される。例えば、バ
ルブ本体とジョイントカバーを一体構造としたが、別体
としてもよい。また、サーモスタットをエンジンヘッド
の冷却液通路に配置したが、冷却液通路の任意の位置に
配置することができる。
【0085】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る冷却媒体の流れ
制御方法によれば、冷却媒体通路に対して横断して前記
弁体が進退動するので、冷却媒体通路の管径を変えるこ
となく冷却媒体の流量を確保できるとともに、冷却媒体
通路の任意の位置に組み付けることができる。
【0086】本発明の請求項2に係る冷却媒体の流れ制
御装置によれば、冷却媒体通路を横断して配置する構成
としたので、既存の冷却媒体通路の任意の箇所に設置で
きる。しかも、冷却媒体通路の管径を変えることなく、
冷却媒体の流量を確保することができる。
【0087】本発明の請求項3に係る冷却媒体の流れ制
御装置によれば、弁体を介して冷却媒体の温度変化が感
温部に伝わるので、熱膨張体の変化が緩やかとなる。そ
のため、ハンティング現象が起こりにくくなり、冷却媒
体の流量を安定して制御することができる。その結果、
エンジンを適温に保つことができ、燃費が向上するとと
もに、有害な排気ガスの排出も低減する。さらに、冷却
媒体の流れ制御装置の耐久性も向上する。
【0088】本発明の請求項4に係る冷却媒体の流れ制
御装置によれば、バルブ本体とジョイントカバーを一体
構造としたので、冷却媒体の流れ制御装置の組み付けお
よび組み外しが容易化し、組付工数が低減する。しか
も、冷却媒体の流れ制御装置の位置決めも容易化する。
【0089】本発明の請求項5に係る冷却媒体の流れ制
御装置によれば、バイパス通路に連通するバイパス開口
部を設けたので、弁体の進退動によって、冷却媒体通路
のメイン通路が連通/遮断するとともに、バイパス開口
部とバイパス通路が連通/遮断する。そのため、非常に
簡単構成によって、バイパス通路を介した冷却媒体の制
御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態のサーモスタッ
トの閉弁状態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態のサーモスタッ
トの開弁状態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態のサーモスタッ
トの主要部の分解斜視図である。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態のサーモスタッ
トの閉弁状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る第2の実施の形態のサーモスタッ
トの開弁状態を示す断面図である。
【図6】一般的なエンジンの冷却液通路の説明図であ
る。
【図7】図6のサーモスタットの部分断面図である。
【符号の説明】 1,1A・・・サーモスタット(冷却媒体の流れ制御装
置) 2,2A・・・エンジンヘッド 3・・・冷却液通路(冷却媒体通路) 3A・・・バイパス通路 6・・・コイルスプリング 7・・・サーモバルブ 10・・・エレメント 11・・・ガイド部 12・・・弁体 15・・・ワックスケース(感温部) 15a・・・ワックス(熱膨脹体) 16・・・ピストン 17,17A・・・バルブ本体 17a・・・入口開口部 17b・・・出口開口部 17g・・・バイパス開口部 18・・・キャップ部材 19,19A・・・ジョイントカバー FA・・・流路領域 E・・・エンジン P・・・ウォータポンプ R・・・ラジエータ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の冷却媒体通路の冷却媒体の流
    れを制御する方法であって、弁体内に設けられた感温部で前記制御する冷却媒体の温
    度変化を感知し、 前記感温部の作用によって前記 弁体を前記冷却媒体の温
    度変化に応じて前記冷却媒体通路を横断すべく進退動さ
    せ、前記弁体の進退動によって 前記冷却媒体通路を連通/遮
    断することを特徴とする冷却媒体の流れ制御方法。
  2. 【請求項2】 内燃機関の冷却媒体通路に配置され、冷
    却媒体の温度変化によって前記冷却媒体通路の冷却媒体
    の流れを制御する冷却媒体の流れ制御装置であって、 周面に入口開口部と出口開口部が形成され、前記入口開
    口部と前記出口開口部を前記冷却媒体通路に連通する位
    置に固設される筒状のバルブ本体と、 前記入口開口部と前記出口開口部とを前記バルブ本体内
    で連通する流路領域と、 前記冷却媒体の温度変化に応じて、前記流路領域を横断
    すべく進退動する弁体を備え、 前記弁体の進退動によって前記入口開口部と出口開口部
    を開閉し、前記流路領域を連通/遮断することを特徴と
    する冷却媒体の流れ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記弁体が感温部内の熱膨張体の膨張/
    収縮作用によって進退動し、前記冷却媒体の温度変化が
    前記弁体を介して前記感温部に伝わることを特徴とする
    請求項2に記載の冷却媒体の流れ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記バルブ本体を固設するジョイントカ
    バーを、前記バルブ本体に一体形成したことを特徴とす
    る請求項2または請求項3に記載の冷却媒体の流れ制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記バルブ本体の周面にバイパス開口部
    を形成し、前記弁体の進退動によって、前記バイパス開
    口部とバイパス通路を連通/遮断することを特徴とする
    請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の冷却媒体
    の流れ制御装置。
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