JP4223137B2 - サーモスタット装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技師分野】
本発明は、支承されたシャフト部を支点として回動する弁体を備えたサーモスタット装置に係り、特に、サーモスタット装置の組み付けの簡素化、小型化、軽量化を可能にするサーモスタット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内燃機関等の冷却系統に配設されるサーモスタット装置は、冷却系統の循環流路に充填される冷却液の温度変化を感知して膨張・収縮する熱膨張体を内蔵するセンサケースを備える。そして、この熱膨張体の膨張・収縮に伴う体積変化によって弁体の開閉を行い、冷却液を所定の温度に保持する。
【0003】
一般的なサーモスタット装置として、例えば、図7、図8に示すポペットタイプのものがある。図7は循環流路にポペットタイプのサーモスタット装置を配設した状態を示す模式図であり、(a)はバイパス流路を開いている状態を示し、(b)はバイパス流路を閉じている状態を示す。また、図8は、ポペットタイプのサーモスタット装置の部分断面側面図である。
【0004】
このサーモスタット装置1A(以下、第1従来装置1Aという)は、図8の如く、第一の弁体101と第二の弁体102(バイパスバルブ)を有する。そして、エンジンEの暖気運転開始時等の冷却液が低温の場合(図7(a)を参照)には、第一の弁体101を閉弁状態とし、放熱器R側の循環流路4を遮断する。なお、この状態で、第二の弁体102(バイパスバルブ)は開弁状態となっており、冷却液が、エンジンEの出口側よりバイパス流路3を経由してエンジンEの入口側へ循環する。
【0005】
冷却液が設定温度以上に暖められると、センサケース103内の熱膨張体が膨張し、ピストンロッド104を介して第一の弁体101を開弁状態とし、冷却液を放熱器R側の循環流路4に流通させる。なお、この状態で、弁体102(バイパスバルブ)は閉弁状態となっており、バイパス流路3を遮断している。
【0006】
このような機能を有する第1従来装置1Aは、単に高温になった内燃機関等の冷却用として供されるだけのものではなく、特に冷却液の温度維持、急激な温度変化への対応から、図7に示す入口側に配設される場合が多い。
図7では、内燃機関等の入口側、即ち、エンジンEからバイパス流路3を経由して来る冷却液と放熱器Rから来る冷却液とが混ざり合う位置に第1従来装置1Aを配設している。すると、出口側に配設される場合よりも、温度の異なる冷却液がミキシングされ易くなる。その結果、水温ハンチングの幅が少なくなり、またバイパス流路3と放熱器Rとのバランスにより差圧変動が小さくなり好適である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このポペットタイプの第1従来装置1Aでは、第一の弁体101と第二の弁体102(バイパスパルプ)とが循環流路4内に配設されている。また、これら弁体101、102(バイパスバルブ)を駆動するピストンロッド104も常時、冷却液中にある。そのためピストンロッド104とピストンガイド105に冷却液が浸入し、バルブの開閉作用に影響を与えることがある。
また、冷却液に含まれる成分によっては、これらの部材に水あか等が固着してその機能を損なわせる場合もある。その結果、循環流路4やバイパス流路3での冷却液の正確な温度コントロールができなくなり、エンジンEの性能が低下する等の問題がある。
【0008】
さらに、冷却液の感知部であるセンサケース103および第一の弁体101並びに第二の弁体102(バイパスバルブ)が循環流路4内に配設されるため、冷却液の通水抵抗が大きくなる。そのため、所定の流量を得るために、第1従来装置1Aを内装する循環流路の内径を大きし、かつ第一の弁体101の弁径を大きくする必要が生じた。その結果、第1従来装置1A自体の小型化を図ることができず、さらには、第1従来装置1Aの配設が複雑になり易かった。
【0009】
このようなポペットタイプの第1従来装置1Aに代えて、実開平2−14583号公報に開示されたサーモスタット装置(以下、第2従来装置という)を利用する場合がある。図9は、この第2従来装置を循環流路に配設した状態を示す模式図である。
第2従来装置1Bは、循環流路4を遮断するバタフライバルブ106と流体の温度を検知する検出部107を循環流路4内に備え、検出部107で得た結果から弁体101を回動させて冷却液の流量調整を行うタイプのものであり、弁体101の回動を行う駆動機構を循環流路4外に配設する。
【0010】
このような第2従来装置1Bによれば、冷却液からの機能部品の保護、および必要に応じた弁径の拡縮が可能となり、前記第1従来装置1Aと比較した場合に幾つかの利点がある。
しかし、この第2従来装置1Bでは、いきおい装置自体が大掛かりになり易く、また、バイパス流路3の流量と循環流路4の流量を正確に制御することは困難であり、時に、オーバーシュートやハンチングが発生する可能性があった。
【0011】
そこで、この第2従来装置1Bの問題点を解消するため、例えば、前記第1従来装置にバタフライバルブを組み合わせたタイプのサーモスタット装置(以下、第3従来装置という)を利用する場合がある。この第3従来装置では、熱膨張体の膨張・収縮作用、およびコイルバネ等の付勢作用を利用してバタフライバルブを開閉する。しかし、この第3従来装置では、通常、コイルバネ等の螺旋方向の付勢力を利用してバタフライバルブのシャフトを回動させていたため、付勢力の大きさの設定(以下、荷重設定)が困難であった。また、このような構造では、コイルバネ等の応力が大きくなり、コイルバネ等の寿命が短くなり易かった。
【0012】
本発明は、以上の問題を解決することを目的としている。つまり、本発明の目的は、前記第1従来装置1A、および第2従来装置1B等の利点を維持したまま、安定した弁体の作動を可能としてオーバーシュートやハンチングを防止し、さらに、サーモスタット装置の組み付け構造の簡略化、小型化を可能にするサーモスタット装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
つまり、本発明は、アッパーケースとロアケースとからなり、循環流体が流動する循環流路を内部に形成するケース部と、このケース部内に配設される付勢部材と、前記循環流体の温度変化を感知して膨張・収縮する熱膨張体を内蔵し、この熱膨張体の作用および前記付勢部材の作用によって往復動するサーモエレメントを備えたエレメントアッセンブリと、シャフト部を前記ケース部に支承され、このシャフト部を支点とした回動によって前記循環流路を開閉する弁体を備えたバルブアッセンブリとを有し、前記サーモエレメントの往復動と前記弁体の開閉とを連動させ、この弁体の開閉によって前記循環流体の流量制御を行うサーモスタット装置であって、前記バルブアッセンブリを構成する各要素を予め組み付けて一体形成しておき、このバルブアッセンブリを、前記付勢部材および前記エレメントアッセンブリとともに前記アッパーケース内に組み付け、さらに、このアッパーケースに対して前記シャフト部を挟んで対向する位置から前記ロアケースを取り付けることにより、前記付勢部材、前記エレメントアッセンブリ、前記バルブアッセンブリを挟み付けて固定することを特徴とするサーモスタット装置とした。
本発明によれば、バルブアッセンブリを予め組み付けて一体形成するため、組み付けのための作業時間を短縮化でき、また、部品点数を減少させることができる。
【0014】
また、前記バルブアッセンブリを挟んで前記エレメントアッセンブリと対向する位置に付勢部材を配設し、この付勢部材の直線方向の付勢力を利用して前記循環流路を開閉制御する弁体を閉方向へ付勢することを特徴とするサーモスタット装置とすることもできる。
本発明によれば、付勢部材の直線方向の付勢力を利用するため、例えば、回転方向の付勢力を利用する場合に比べ、荷重設定が正確となり、また、付勢部材の応力も少なくて済むため、付勢部材自体の寿命も長くなる。
【0015】
また、前記シャフト部は、前記循環流路を跨いだ位置で支承させるとともに、さらに前記エレメントアッセンブリを挟んだ外側にてシャフト部を支承させることを特徴とするサーモスタット装置とすることもできる。
本発明によれば、シャフト部の偏荷重を少なくすることができる。
【0016】
また、前記エレメントアッセンブリは、前記シャフト部の軸線に対して直交する方向に往復動するリテーナ部を有し、このリテーナ部が原節となり、前記シャフト部に形成するカム部が従節となる関係において、前記サーモエレメントの往復動と前記弁体の開閉とを連動させる前記各サーモスタット装置であって、
前記カム部は、前記シャフト部の軸線を回転中心線とする支柱部と、前記リテーナ部に係合し、前記リテーナ部の往復動に伴いながら前記回転中心線を支点として揺動するカムプレートとからなり、前記支柱部の径が、前記リテーナ部側を短く形成し、かつ、反対側を長く形成したことを特徴とするサーモスタット装置とすることもできる。
本発明によれば、前記支柱部の径を、前記リテーナ側で短くすることにより、カム部の偏磨耗を防止できる。また、本発明では、前記シャフト部の軸線に対して直交する方向にリテーナ部が往復動し、このリテーナ部が原節となる一方、カム部が従節となる関係であり、エレメント側により近くシャフト部(カム部を含む)を配置させることができる。そのため、サーモスタット装置自体をコンパクトにすることができる。
【0017】
さらに、前記サーモエレメント近傍であり、前記ロアケース内の前記冷却液から遮断される位置に外部発熱体を備え付けたり、この外部発熱体へ通電するためのコネクタを、前記バルブアッセンブリを挟んで前記サーモエレメントの反対側となる対称位置に備え付けたことを特徴とするサーモスタット装置とすることもできる。
本発明によれば、冷却液の温度に左右されず、強制的にサーモエレメントを加熱、冷却することができるため、弁体の開閉を適宜に行うことができる。また、この外部発熱体は、冷却液から隔離されるため、ショート等の発生を防止できる。また、外部発熱体を通電するコネクタが冷却液に触れてショートする不都合も軽減でき、さらに、サーモスタット装置自体をコンパクトにまとめることができる。
【0018】
また、樹脂を利用して成形したことを特徴とする前記サーモスタット装置とすることもできる。
本発明によれば、前記ケース部や前記バルブアッセンブリの一体成形が可能となり、部品点数の減少を効果的に促進できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明を、実施の形態に基づき、図面を参照しながら具体的に説明する。図1はサーモスタット装置の縦断面図である。また、図2は図1のX−X断面図である。さらに、図3は主にバルブアッセンブリの組み付け状態を示す概略斜視図である。
【0020】
本実施の形態に係るサーモスタット装置1は、前記第1従来装置1A(図7参照)と同様、内燃機関等の入口側である循環流路4に、ケース部6を備え付けることによって配設される。また、この循環流路4内には、本実施の形態において循環流体となる冷却液が流動し、サーモスタット装置1によって循環流路4を流動する冷却液の流量制御が行われる。その結果、温度の異なる冷却液が適宜ミキシングされ、一定の温度に保持される。
ケース部6は、アッパーケース7とロアケース8からなり、内部に循環流路の一部となる流路部71を有する。また、このケース部6の内部には、バルブアッセンブリ2やエレメントアッセンブリ5等が組み付けられる。
【0021】
アッパーケース7には、上下両側に循環流路4に接続する開口部7a、7bが形成されている。そして、このアッパーケース7内に、ロアケース8を嵌め込んで取り付けると、流路部71が、各開口部7a、7b側に分断される。この分断された流路部71は、弁体21の開閉によって連通、遮断される。ちなみに、下側の流路部71は、エンジンE(図7参照)側の循環流路4に接続し、上側の流路部71は、放熱器R(図7参照)側の循環流路4に接続する。さらに、図1中の二点鎖線で示す弁体21は、流路部71を開いた状態を示す。
【0022】
アッパーケース7には、さらにバイパス流路部3aが形成されている。つまりロアケース8をアッパーケース7に取り付けると、ロアケース8の側壁8aとバイパス流路部3aで囲まれた空間が、バイパス流路3の一部となる。なお、ロアケース8の側壁8aには、貫通孔82(図3参照)が形成され、バイパス流路3と流路部71との出入口となる。
【0023】
アッパーケース7とロアケース8は、ボルトによる締結によって一体となる。また、アッパーケース7内には、バルブアッセンブリ2およびエレメントアッセンブリ5並びに付勢部材であるリターンスプリング9が組み付けられており、ロアケース8を取り付けることによって前記バルブアッセンブリ2等が固定される。以下、アッパーケース7とロアケース8からなるケース部6内に組み付けられ、かつ固定されるバルブアッセンブリ2、エレメントアッセンブリ5、リターンスプリング9を説明する。
【0024】
バルブアッセンブリ2は、図3の如く、各要素が予め組み付いた状態で一体的に形成されている。このバルブアッセンブリ2の各要素について説明する。ケース部6内の流路部71を横断する位置には、略円形の弁体21が配設される。この弁体21には、直径方向に突出形成されたシャフト部22a、22bが形成され、このシャフト部22a、22bをアッパーケース7とロアケース8とが挟み付けて支承する。つまり、弁体21は、シャフト部22a、22bの軸線を支点として回動し、この回動によって流路部71を開閉する。ちなみに、本実施の形態におけるアッパーケース7とロアケース8には、シャフト部22a、22bを支承する位置に、位置決め用の突起、段差等が形成されている。つまり、この突起、段差等が受け部77、88(図4参照)となり、シャフト部22a、22bを回動自在に支持し、かつ、シャフト部22a、22bの位置ずれを防止する。
【0025】
シャフト部22bの外側端部(図1における右側端部)には、内側カムプレート23aが固設されている。また、この内側カムプレート23aの外側には、断面扇状の支柱部23cを介して外側カムプレート23bが固設されている。この内側カムプレート23a、外側カムプレート23b、支柱部23cが本実施の形態におけるカム部23である。このカム部23について詳しく説明する。
【0026】
支柱部23cは、シャフト部22a、22bの軸線を回転中心線CLとして回転する。また、支柱部23cの脇には、シャフト部22a、22b、22cの軸線に対して直交方向に往復動するリテーナ部51、つまりエレメントアッセンブリ5の要素の一部が位置する。
【0027】
本実施の形態に係る内側カムプレート23aおよび外側カムプレート23bは、それぞれ円形の一部を切り欠いた同一形状のプレート体であり、この円形の中心が、支柱部23cの回転中心線CLに対してリテーナ部51側に偏芯している。また、この各カムプレート23a、23bは、リテーナ部51と係合しており、リテーナ部51に伴って揺動する。この揺動が、シャフト部22a、22b、22cの回動となり、弁体21の開閉につながる。また、支柱部23cは、回転中心線CLを基準にした外縁までの径が、リテーナ部51側で短く、反対側が長くなっている。このような構造とすることにより、カム部23の偏磨耗を防止でき、サーモスタット装置1自体の小型化にも寄与する。
【0028】
なお、図1、図3中の符号24で示す部材は、バイパスバルブである。バイパスバルブ24は、弁体21の下面で、この弁体21とともにシャフト部22aに一体形成されている。したがって、弁体21が回動して流路部71を開くと、バイパスバルブ24も揺動して持ち上がり、バイパス流路3の出入口となる貫通孔82(図3参照)を塞ぐ。つまり、バイパスバルブ24と弁体21とが一体形成されたバルブアッセンブリ2の作用により、流路部71の連通、遮断、さらには、バイパス流路3の連通、遮断が同時に行われる。
【0029】
また、本実施の形態に係るサーモスタット装置1では、前記外側カムプレート23bの外側(図1の右側)に、さらに別のシャフト部22cが突出形成されている。このシャフト部22cは、前記シャフト部22a、22bと同様、ケース部6によって支承されており、前記各シャフト部22a、22bと同一の回転軸線を有する。つまり、本実施の形態に係るバルブアッセンブリ2のシャフト部22a、22bは、流路部71を跨いだ位置で支承され、シャフト部22cはエレメントアッセンブリ5を挟んだ外側にて支承されている。このような構造とすることにより、シャフト部22a、22b、22cにかかる偏荷重は軽減される。
【0030】
続いて、前記リテーナ部51を要素の一部に含むエレメントアッセンブリ5について説明する。エレメントアッセンブリ5は、図1、図2の如くリテーナ部51と、このリテーナ部51を往復動させるサーモエレメント52に大別される。リテーナ部51は、上端にガイドバー51aを設けた筒体51cと、この筒体51cの外周面に固設された枠体51bからなる。枠体51bは略コ字形状をなし、開口でカム部23の各カムプレート23a、23bを咥え込むように備え付けられる(図2、図3参照)。つまり、枠体51bが各カムプレート23a、23bを咥え込んだ状態が、リテーナ部51とカム部23との係合状態である。そして、枠体51bの往復動の際、各カムプレート23a、23bの円周面は、枠体51bの内壁に一部を当接させたまま回動(揺動)する。
【0031】
リテーナ部51の筒体51c内には、サーモエレメント52のシリンダ部52aが収装されている。また、このシリンダ部52a内には、ピストン52bが内装されている。このピストン52bは、シリンダ部52aの上端から出没自在であり、シリンダ部52aの下部には、熱膨張体W等が内蔵されている。この熱膨張体Wは、ワックスケース52gによって取り囲まれ、流路部71を流動する冷却液の温度が、ワックスケース52gを介して熱膨張体Wに伝播する。この熱伝播により、熱膨張体Wが膨張・収縮する。
【0032】
熱膨張体Wの膨張・収縮作用は、ダイヤフラム52f、半流動体52e、バックアッププレート52d等を介してピストン52bに伝わる。熱膨張体Wの膨張により突出したピストン52bは、キャップ体51dを押し上げる。このキャップ部51dの押し上げにより、リテーナ部51全体が持ち上がる。なお、キャップ体51dは、下端周りをベローズ52cによって保持されており、外周面が筒体51cの内壁に接している。また、ベローズ52cは、筒体51cの内壁とシリンダ部52aとの間の密封性を担保する。ちなみに、この密封性担保の手段は、ベローズ52cに限定されず、例えば、オーリング、パッキン、オイルシール等のシール部材を使用した構造であっても良い。
【0033】
続いて、ケース部6内におけるバルブアッセンブリ2、エレメントアッセンブリ5、さらに、リターンスプリング9の組み付けについて、主に図4を参照しながら説明する。なお、図4は、サーモスタット装置1の分解断面図である。
アッパーケース7には、エレメントアッセンブリ5の上部、つまり主にリテーナ部51が嵌め込まれる円柱状の室部75が形成されている。この室部75には、天井面から下方に向けて筒状ガイド体73が突出形成されており、この筒状ガイド体73内にリテーナ部51のガイドバー51aが嵌入する。また、この筒状ガイド体73周りには、リターンスプリング9が配設され、このリターンスプリング9が、室部75内で、リテーナ部51を下方に付勢する。
【0034】
なお、本実施の形態におけるリターンスプリング9は、バルブアッセンブリ2を挟んで対向する位置、つまりアッパーケース7内に配設されている。また、このリターンスプリング9は、コイルスプリングであり、下方に向けた直線方向の付勢力により、エレメントアッセンブリ5を介して弁体21を閉方向に付勢する。このような構造とすることにより、付勢部材の荷重設定が正確となり、また、付勢部材自体の応力を小さく設定できるので、寿命が長くなる。また、回転モーメントも小さくできるので、シャフト径も細くすることが可能となる。
【0035】
ロアケース8には、エレメントアッセンブリ5の下部、つまり、主にサーモエレメント52が嵌め込まれる筒状室部87が形成されている。この筒状室部87の側面には、貫通穴83が形成されている。したがって、流路部71に流れ込んだ冷却液は、この貫通孔83を通ってワックスケース52g周りを流動する。その結果、冷却液の温度がワックスケース52gを介して効率良く熱膨張体Wに伝播する。
【0036】
筒状室部87の下端は開口しており、この下端部にPTC、ペルチェ素子等の外部発熱体53が備え付けられる。なお、この外部発熱体53は、シール部材Sを噛ましたキャップ54の螺合締結、もしくは嵌め合い(例えば、コネクタ等の接続構造を利用したもの)によって固定される。一方、サーモエレメント52のワックスケース52gと筒状室部87との間にも、シール部材Sを環装している。したがって、外部発熱体53は、冷却液とは隔離され、冷却液浸入の心配はない。その結果、外部発熱体53が冷却液に触れてショートするという不具合が防止される。また、この外部発熱体53には、図2の如く内部に銅電線等を有するハーネス55が接続され、さらにこのハーネス55に通電のためのコネクタ56がつながる。ちなみに、ロアケース8内に、ハーネス55等をインサート成形することもできる。このように、インサート成形とすれば、キャップ54、シール部材Sを無くして部品点数を軽減でき、併せて、冷却液の浸入という不具合を効果的に防止できる。
【0037】
この外部発熱体53を備え付けることにより、以下の作用を奏する。つまり、外部(ECU)からの信号に基づいて外部発熱体53に通電すると、この外部発熱体53は発熱する。また、この外部発熱体53がペルチェ素子等であれば、冷却する場合もある。このような外部発熱体53を利用することにより、例えば、内燃機関等の暖気運転が不十分で冷却液の温度は上昇していない場合等にも、強制的に弁体21に開動作を行わせることができる。また、逆に強制的に弁体21に閉動作させることも可能となり、種々の状況に応じた適応性が広がる。
【0038】
なお、本実施の形態では、サーモエレメント52の下端部、つまり、ワックスケース52gに接触する位置に外部発熱体53を備え付けている。しかし、請求の範囲に記載の「近傍」の意味は、サーモエレメント52の下端部に限定されるものではない。つまり、冷却液からの熱伝播に左右されず、熱膨張体Wを膨張・収縮させることが可能な位置であれば足りる。
【0039】
また、本実施の形態では、コネクタ56は、バルブアッセンブリ2を挟んでサーモエレメント52の反対側となる対称位置、つまりアッパーケース7側に位置する(図1参照)。その結果、コネクタ56が、冷却液に触れてショート等し難くなり、また、サーモスタット装置1自体がコンパクトにまとまる。
【0040】
バルブアッセンブリ2、エレメントアッセンブリ5等が内部に組み付けられるアッパーケース7とロアケース8とは、ボルトによって取り付けられる。具体的には、アッパーケース7内にロアケース8が嵌まり込み、アッパーケース7内の係止部76にロアケース8の上端が当接して係止されボルト止めが行われる。また、このアッパーケース7とロアケース8とが当接する箇所には、バルブアッセンブリ2のシャフト部22a等を支承する受け部77、88が形成されている。
【0041】
つまり、アッパーケース7に対し、シャフト部22a等を挟んで対向する位置からロアケース8を取り付けることにより、バルブアッセンブリ2、リターンスプリング9およびエレメントアッセンブリ5の組み付け、固定が行われ、サーモスタット装置1の形成が終わる。なお、詳述は避けたが、図1から図4中の符号Sで示す部材は、シール部材である。
【0042】
アッパーケース7、ロアケース8、バルブアッセンブリ2等は、アルミ、アルミ合金、樹脂等を適宜利用して成形することができる。特に、樹脂を利用してアッパーケース7やロアケース8、さらに、バルブアッセンブリ2等を成形するものとすれば、他の材料を利用する場合に比べて、特別な作用を奏する。この作用について、具体的に説明する。
【0043】
まず、樹脂の利用によって、全体重量の軽量化が可能となる。特に、本実施の形態に係るサーモスタット装置1が、自動車等に装備される場合には、この軽量化という課題は、非常に重要な問題である。
また、各部材の一体成形が可能となる。例えば、バルブアッセンブリ2は、弁体21、シャフト部22a、22b等といった各要素が一体に組み付いて形成される。したがって、通常は、この各要素を個々に製作し、組み付けて一体とする必要がある。しかし、この各要素を樹脂にて成形するものとすれば、最初から一体となった状態での成形が可能となり、部品点数の削減に効果的に寄与し、さらに、組み付けに必要なねじ加工等が不用となり、作業性が向上する。また、樹脂を利用することにより、軽量化を図ることが可能となる。
【0044】
また、樹脂を利用した場合、後処理(仕上げ処理)の必要がほとんどない。そのため、アルミ合金等の材料を利用した場合に比べて、作業性が向上し、コストダウン等にもつながる。
また、本実施の形態では、シャフト部22a、22bは、流路部71を跨いだ位置で支承され、シャフト部22cはエレメントアッセンブリ5を挟んだ外側にて支承されているため、偏荷重が防止される構造となっている。そのため、樹脂にて成形したバルブアッセンブリ5に変更する場合であっても、シャフト径を変更(太く)し、偏荷重に耐え得る寸法とする必要がない。つまり、本実施の形態によれば、樹脂材への置換が適宜可能であり、その結果、全体的な重量の低減を効果的に図ることができる。
【0045】
サーモスタット装置1の作用について説明する。
図5および図6は、サーモスタット装置1における主にエレメントアッセンブリ5の作用を説明する概略側面図であり、図5はサーモエレメント52とリテーナ部51との関係を示し、図6はリテーナ部51とカム部23との関係を示す。また、図5と図6は、共に、(a)で熱膨張体の収縮時を示し、(b)で熱膨張体の膨張時を示す。
【0046】
流路部71内を流動する冷却液の温度が低い場合、図5(a)、図6(a)の如く、熱膨張体Wは、収縮している。この場合、図5(a)の如くサーモエレメント52のピストン52bは、没しており、リターンスプリング9の付勢力によってリテーナ部51は、下方に位置する。リテーナ部51が下方にある場合、図6(a)の如く、支柱部23cが枠体51b内の上部に位置し、弁体21は、流路部71を閉じた状態にある。
【0047】
冷却液の温度が上昇した場合、エレメントアッセンブリ5の熱膨張体Wが膨張する。この場合、図5(b)の如くサーモエレメント52のピストン52bは、距離dだけ突出し、リターンスプリング9の付勢力に反してリテーナ部51を距離dだけ押し上げる(図6(b)参照)。
すると、図6(b)の如く、外側カムプレート23b(内側カムプレート23aも同様)が、枠体51b内に一部を摺接させながら回動(揺動)する。この揺動に伴って支柱部22c、およびシャフト部22a等が回動し、弁体21を回動させる。つまり、リテーナ部51が原節となり、カム部23が従節となる関係において、サーモエレメント52の往復動と弁体21の開閉とは連動する。
【0048】
以下、本実施の形態に係るサーモスタット装置1を利用した冷却液の温度制御を概説する。冷却液の温度が、所定の温度より低い場合、エレメントアッセンブリ5の作用によって弁体21は流路部71を閉じている。この場合には、バイパス流路3とエンジンE側の循環流路4との間で冷却液は循環し、エンジンEの駆動に伴って暖気が図られる(図7(a)参照)。一方、冷却液が所定の温度以上になった場合には、エレメントアッセンブリ5の作用によって弁体21は流路部71を徐々に開き、あわせてバイパス流路3を閉じる。すると、放熱器R側の循環流路4が開いて低温の冷却液が混入され、冷却液が冷やされる(図7(b)参照)。この作用の繰り返しにより、冷却液の温度は一定の範囲に保たれる。
【0049】
以上説明したサーモスタット装置1によれば、安定した弁体21の作動を可能としてオーバーシュートやハンチングを防止し、さらに、サーモスタット装置1の組み付け構造の簡略化、小型化を図ることができる。
また、本実施の形態に係るサーモスタット装置1の如く、外部発熱体53を備え付けていれば、例えば、暖気が不十分な状態で、放熱器R側の循環流路4を開きたい場合にも、外部発熱体53に通電して熱膨張体Wを加熱し、熱膨張体Wを膨張させて弁体21を強制的に開くことが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、故障等の発生を軽減し、安定した弁体の作動を可能する。
さらに、サーモスタット装置自体の小型化、組み付け作業の簡略化、部品点数の減少を可能にする。
また、請求項2に係る発明によれば、付勢部材は、サーモエレメントの往復動に作用するものであり、さらに、この往復動が前記弁体に連動するものである。そのため、シャフト部に直接関与する付勢部材の必要がなくなり、コイルバネ等の螺旋方向の付勢力を利用してシャフト部を回転させる必要がなくなる。その結果、前記効果に付随し、例えば、回転方向の付勢力を利用する場合に比べ、荷重設定が正確となり、また、付勢部材の応力も少なくて済むため、付勢部材自体の寿命も長くなる。また、シャフト部の軸方向の張り出しを小さくでき、サーモスタット装置自体を小型化できる。
【0051】
また、請求項3に係る発明では、前記効果に付随し、シャフト部の偏荷重を少なくすることができる。
【0052】
また、請求項4に係る発明によれば、前記効果に付随し、カム部の偏磨耗を防止できる。また、前記シャフト部の軸線に対して直交する方向にリテーナ部が往復動し、このリテーナ部が原節となる一方、カム部が従節となる関係であり、エレメント側により近くシャフト部(カム部を含む)を配置させることができる。そのため、サーモスタット装置自体をコンパクトにすることができる。
【0053】
さらに、請求項5に係る発明によれば、前記効果に付随し、冷却液の温度に左右されず、強制的にサーモエレメントを加熱、冷却することができるため、弁体の開閉を適宜に行うことができる。また、この外部発熱体は、冷却液から隔離されるため、ショート等の発生を防止できる。
そして、請求項6に係る発明によれば、前記効果に付随し、外部発熱体を通電するコネクタが冷却液に触れてショートする不都合も軽減でき、さらに、サーモスタット装置自体をコンパクトにまとめることができる。
また、請求項7に係る発明によれば、部品点数の減少、軽量化を一層促進する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るサーモスタット装置の縦断面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】本実施の形態に係る主にバルブアッセンブリの組み付け状態を示す概略斜視図である。
【図4】本実施の形態に係るサーモスタット装置の分解断面図である。
【図5】本実施の形態に係る主にエレメントアッセンブリの作用を説明する概略側面図であり、サーモエレメントとリテーナ部との関係を示す。
【図6】本実施の形態に係る主にエレメントアッセンブリの作用を説明する概略側面図であり、リテーナ部とカム部との関係を示す。
【図7】循環流路にポペットタイプのサーモスタット装置(第1従来装置)を配設した状態を示す模式図であり、(a)はバイパス流路を開いている状態を示し、(b)はバイパス流路を閉じている状態を示す。
【図8】ポペットタイプのサーモスタット装置(第1従来装置)の部分断面側面図である。
【図9】第2従来装置を循環流路に配設した状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1:サーモスタット装置
2:バルブアッセンブリ
21:弁体
22a、22b、22c:シャフト部
23:カム部
23c:支柱部
23a、23b:カムプレート
4:循環流路
5:エレメントアッセンブリ
51:リテーナ部
52:サーモエレメント
53:外部発熱体
56:コネクタ
6:ケース部
7:アッパーケース
8:ロアケース
9:リターンスプリング(付勢部材)
W:熱膨張体
CL:回転中心線(軸線)

Claims (7)

  1. アッパーケースとロアケースとからなり、循環流体が流動する循環流路を内部に形成するケース部と、このケース部内に配設される付勢部材と、前記循環流体の温度変化を感知して膨張・収縮する熱膨張体を内蔵し、この熱膨張体の作用および前記付勢部材の作用によって往復動するサーモエレメントを備えたエレメントアッセンブリと、シャフト部を前記ケース部に支承され、このシャフト部を支点とした回動によって前記循環流路を開閉する弁体を備えたバルブアッセンブリとを有し、前記サーモエレメントの往復動と前記弁体の開閉とを連動させ、この弁体の開閉によって前記循環流体の流量制御を行うサーモスタット装置であって、
    前記バルブアッセンブリを構成する各要素を予め組み付けて一体形成しておき、このバルブアッセンブリを、前記付勢部材および前記エレメントアッセンブリとともに前記アッパーケース内に組み付け、さらに、このアッパーケースに対して前記シャフト部を挟んで対向する位置から前記ロアケースを取り付けることにより、前記付勢部材、前記エレメントアッセンブリ、前記バルブアッセンブリを挟み付けて固定することを特徴とするサーモスタット装置。
  2. 前記バルブアッセンブリを挟んで前記エレメントアッセンブリと対向する位置に付勢部材を配設し、この付勢部材の直線方向の付勢力を利用して前記循環流路を開閉制御する弁体を閉方向へ付勢することを特徴とする請求項1に記載のサーモスタット装置。
  3. 前記シャフト部を、前記循環流路を跨いだ位置で支承させるとともに、さらに前記エレメントアッセンブリを挟んだ外側にてシャフト部を支承させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサーモスタット装置。
  4. 前記エレメントアッセンブリは、前記シャフト部の軸線に対して直交する方向に往復動するリテーナ部を有し、このリテーナ部が原節となり、前記シャフト部に形成するカム部が従節となる関係において、前記サーモエレメントの往復動と前記弁体の開閉とを連動させるサーモスタット装置であって、
    前記カム部は、前記シャフト部の軸線を回転中心線とする支柱部と、前記リテーナ部に係合し、前記リテーナ部の往復動に伴いながら前記回転中心線を支点として揺動するカムプレートとからなり、
    前記回転中心線を基準にした前記支柱部の径が、前記リテーナ部側を短く形成し、かつ、反対側を長く形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のサーモスタット装置。
  5. 前記サーモエレメント近傍であり、前記ロアケース内の前記冷却液から隔離される位置に外部発熱体を備え付けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載のサーモスタット装置。
  6. 前記外部発熱体へ通電するためのコネクタを、前記バルブアッセンブリを挟んで前記サーモエレメントの反対側となる対称位置に備え付けたことを特徴とする請求項5に記載のサーモスタット装置。
  7. 樹脂を利用して成形したことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一つに記載のサーモスタット装置。
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