JP2552459Y2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JP2552459Y2 JP6040991U JP6040991U JP2552459Y2 JP 2552459 Y2 JP2552459 Y2 JP 2552459Y2 JP 6040991 U JP6040991 U JP 6040991U JP 6040991 U JP6040991 U JP 6040991U JP 2552459 Y2 JP2552459 Y2 JP 2552459Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関の吸気・排気
バルブの開閉時期を運転状態に応じて可変制御するバル
ブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種バルブタイミング制御装置
としては、種々提供されており、その一例として米国特
許第4,535,731号公報に記載されたものなどが知
られている。
【0003】概略を説明すれば、吸気・排気バルブを開
閉制御するカムシャフトは、前端部の外周に外歯が形成
されている。一方、カムシャフト前端部の外側に配置支
持された筒状のスプロケットは、外周に機関の回転力が
タイミングチェーンを介して伝達される歯車を備えてい
ると共に、内周には内歯が形成されている。そして、こ
の内歯と上記カムシャフトの外歯との間に、内外周の歯
のうち少なくともいずれか一方がはす歯に形成された筒
状歯車が噛合しており、この筒状歯車を、機関運転状態
に応じて油圧回路の油圧や圧縮スプリングのばね力によ
りカムシャフトの軸方向へ移動させることによって、該
カムシャフトをスプロケットに対して相対回動させて吸
気・排気バルブの開閉時期を制御するようになってい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
バルブタイミング制御装置にあっては、筒状歯車を一方
向に移動させるための油圧を導入する圧力室が長尺な油
圧回路と常時連通した状態になっているため、筒状歯車
の一方向への速やかな移動性が得られない。すなわち、
カムシャフトは、吸気・排気バルブの開閉時に正負の回
転トルク変動が発生しており、この回転トルク変動が筒
状歯車に直接伝達されてしまう。したがって、筒状歯車
が、圧力室に導入された油圧によって一方向に移動中に
おいて前記回転トルク変動が筒状歯車に作用して圧力室
内の油圧がスポンジ状となって断続的に押し戻され、前
後移動を繰り返しながら一方向の所定位置に達する。こ
の結果、筒状歯車の機関運転状態の変化に応じた速やか
な移動性が得られず、つまり移動応答性が悪化し、バル
ブタイミングを高精度に制御できない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記従来の実
情に鑑みて案出されたもので、とりわけ油圧回路の途中
に圧力室からの油圧の逆流を阻止する逆止弁を設けると
共に、前記圧力室に対する油圧の導入停止に伴いばね部
材のばね力で前記逆止弁を開作動させる弁開成手段を設
けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】例えば機関の低負荷時などには、油圧回路から
圧力室への油圧の導入が停止されるため、弁開成手段は
自身のばね部材のばね力で進出して逆止弁を押して開作
動させる。このため、該圧力室内の作動油が油圧回路等
に逆流して外部に排出される。したがって、位相変換手
段は、該圧力室と反対側に配置された例えば圧縮スプリ
ングのばね力によって一方向に移動し、この位置で決定
される回転体とカムシャフトとの相対回転位相に応じて
吸気・排気バルブの開閉時期が制御される。
【0007】一方、機関が低負荷域から高負荷域に変化
した場合は、油圧回路から圧力室側に作動油が流入して
弁開成手段付近の油圧が上昇すると、該油圧の上昇に伴
い弁開成手段がばね部材のばね力に抗して後退し逆止弁
を速やかに閉作動させる。したがって、油圧回路の作動
油は、逆止弁を押し開きながら速やかに圧力室に導入さ
れる。
【0008】そして、圧力室内の油圧が上昇し、位相変
換手段を他方向に移動させる際、該移動中にカムシャフ
トからの回転トルク変動が伝達され位相変換手段が逆戻
りしようとしても、該圧力室は逆止弁により密閉状態に
なっているため、位相変換手段の逆戻りが確実に防止さ
れ、該位相変換手段を他方向へ速やかに移動させること
ができる。
【0009】しかも、弁開成手段は、油圧回路内の油圧
及びばね部材のばね力との相対圧で作動し、つまり電磁
アクチュエータ等の電気的な構造ではなく、機械的な構
造であるため、全体の構造の簡素化が図れる
【0010】
【実施例】図1〜図4は4気筒以上のガソリン機関のD
OHC型動弁機構の吸気バルブ側に適用されたこの考案
の一実施例を示し、1は吸気バルブを開閉する駆動カム
を有するカムシャフト、2は該カムシャフト1の一端部
1aに設けられて図外のクランク軸の駆動スプロケット
から図外のタイミングチェーンを介して回転力が伝達さ
れる回転体たる従動スプロケットであって、この従動ス
プロケット2は、筒状のスプロケット本体3と、該スプ
ロケット本体3の後端部外周に有する歯車部4と、スプ
ロケット本体3の前端開口をシール部材を介して閉塞す
るフロントカバー6とを備えている。
【0011】前記スプロケット本体3は、段差状前端部
3aがフロントカバー6の外周フランジに回転自在に支
持されていると共に、図3に示すように内周面の略中央
位置に略台形状の突起部7,8が対向して設けられてい
る。また、フロントカバー6は、中央部の開口外周縁に
鍔部6aが設けられていると共に、該開口内周縁に筒状
部14が一体に設けられている。更に、この筒状部14
内には、後述する逆止弁と弁開成手段とを一体的に収納
する段差有底筒状のボディ部材36が鍔部6aを介して
圧入固定されており、また該ボディ部材36の外端側大
径内部には、有底筒状の保持部材37が圧入固定されて
いる。
【0012】前記カムシャフト1は、一端部1aがシリ
ンダヘッドに設けられたカム軸受9に支持されていると
共に、該一端部1aにスリーブ10とアーム11及びフ
ロントカバー6がカムシャフト1の一端部軸方向から螺
着したボルト12によって共締めにより取り付けられて
いる。前記スリーブ10は、後端側の大径フランジ部1
0aがノックピン13を介してカムシャフト一端部1a
に位置決めされていると共に、該大径フランジ部10a
の外周でスプロケット本体3の後端部を相対回転自在に
支持している。また、アーム11は、図3にも示すよう
に前記両突起部7,8と略同一平面上に配置され、スリ
ーブ10の外端部に位置決め固定された基部15と、該
基部15の直径方向に延出して両突起部7,8間に位置
する夫々略扇形状の一対の延出部16,17とから構成
されている。この各延出部16,17は、図3及び図4
に示すように従動スプロケット2の回転方向(図3実線
矢印方向)側に位置する各側端面16a,17aが外端
側から内側へ下り傾斜状に形成されている。一方、回転
方向の後方側に位置する各側端面16b,17bが前記
各側端面16a,17aと同一方向へ傾斜状に形成さ
れ、したがって各延出部16,17の外側縁の4辺が略
菱形状に形成されている。
【0013】また、スプロケット本体3の内側には、位
相変換手段5が設けられている。この位相変換手段5
は、フロントカバー6と各延出部16,17間をカムシ
ャフト1の軸方向に進退動自在に収納された円環状のピ
ストン18と、該ピストン18の前端面に周方向へ等間
隔で設けられた4つのスライダ19〜22とから主とし
て構成されている。このスライダ19〜22は、図2に
示すように夫々突起部7,8の各両側と延出部16,1
7の各側端面16a〜17b間に配置され、夫々が略矩
形片状を呈し、内部軸方向に貫通形成された段差状のピ
ン孔19a〜22a内を挿通したピン23〜26を介し
てピストン18の前端部に回動自在に支持されている。
また、円弧状に形成された後端面19b〜22bは、各
突起部7,8の凹状両側面7a,7b,8a,8bに摺
接するようになっている一方、延出部16,17に向か
って対向する各前端面19c〜22cは、延出部16,
17の対向各側端面16a,16b,17a,17bの
傾斜角度と同一角度で傾斜状に形成され、各側端面16
a〜17bに面接触状態で当接している。また、図4に
示すように前端面20c,22cがピストン18に向か
って内方へ下り傾斜状に形成されたスライダ20,22
は、ピン24,26の頭部とピン孔20a(22a)の
内部段差部との間に弾装されたコイルスプリング26,
27のばね力でピストン18方向つまり前端面19c,
21cが側端面16b,17bに常時当接状態に付勢さ
れている。
【0014】更に、前記ピストン18を進退動させる駆
動機構は、図1及び図2に示すようにピストン18の後
端面とフロントカバー6の内端面との間に弾装されてピ
ストン18をアーム11方向(進出方向)に付勢する圧
縮スプリング28と、ピストン18の前面とスリーブ1
0の大径フランジ部10aとの間に形成された圧力室2
9と該圧力室29にオイルポンプ30から圧送された油
圧を供給する油圧回路31とを備えている。この油圧回
路31はシリンダヘッド及びカム軸受9を貫通して、一
端がオイルポンプ30に、他端がカムシャフト1の半径
方向通路32に夫々連通した油通路33と、前記ボルト
12の内部軸方向に貫通形成されて、一端が半径方向通
路32に、他端がボルト12頭部内の凹室34に開口し
た軸方向通路35とを備えている。前記凹室34は、ボ
ディ部材36の一側部に設けられた縦孔38と、保持部
材37の側壁に設けられた半径孔39及び保持部材37
内の受圧室40と保持部材37底部の連通孔41、さら
に小径部36a内及びボディ部材36の他端部に設けら
れた傾斜孔42,筒状部14の内部軸方向に形成された
軸方向孔43を介して圧力室29に連通している。
【0015】また、この油圧回路31の途中つまり前記
ボディ部材36内には、前述の逆止弁44と弁開成手段
45が設けられていると共に、油圧回路31のオイルポ
ンプ30側一端には3方型の電磁切換弁46が設けられ
ている。
【0016】前記逆止弁44は、ボディ部材36の小径
部36a内に設けられて、保持部材37の連通孔41を
開閉するチェックボール47と、該チェックボール47
を連通孔41の閉塞する方向に付勢するリターンスプリ
ング48とから構成されている。
【0017】一方、前記弁開成手段45は、保持部材3
7内を軸方向へ摺動自在に設けられたプランジャ49
と、該プランジャ49の前端面中央に一体に突設され
て、前記チェックボール47を連通孔41を介して押圧
する凸部50と、保持部材37の後端部に支持リングを
介して固定された円板状のスプリングシート51とプラ
ンジャ49との間に弾装されて該プランジャ49をチェ
ックボール47の開成方向に付勢するばね部材たるコイ
ルスプリング52とから構成されている。このコイルス
プリング52は、前記リターンスプリング48のばね力
よりも大きく設定されている。
【0018】前記電磁切換弁46は、コンピュータを内
蔵したコントローラ53からのON−OFF信号によっ
て切換え制御され、油通路33を連通させるかあるいは
該油通路33とリターン通路54を連通するようになっ
ている。前記コントローラ53は、図外のクランク角セ
ンサやエアーフローメータなどからの情報信号に基づい
て現在の機関運転状態を検出している。
【0019】尚、オイルポンプ30と電磁切換弁46と
の間に配設されたリリーフ通路55には、オイルポンプ
30の吐出圧を一定に調整する調整弁56が設けられて
いる。
【0020】以下、本実施例の作用について説明する。
まず、機関低回転低負荷時は、電磁切換弁46にOFF
信号が出力されて油通路33とリターン通路54とを連
通させる。したがって、オイルポンプ30から圧送され
て一旦油通路33に流入した作動油は、そのままリター
ン通路54を通ってオイルパン57内に戻されるため、
圧力室29側には供給されず、該圧力室29及び受圧室
40内が低圧となる。、このため、プランジャ49が、
図1に示すようにコイルスプリング52のばね力で進出
して凸部50先端によりチェックボール47をリターン
スプリング48のばね力に抗して図中右方向に押圧し、
連通孔41を開成する。依って、圧力室29内の作動油
は、各油孔及び受圧室40等を通って軸方向通路35及
び油通路33を逆流しながらリターン通路54かオイル
パン57内に排出され、圧力室29内が低圧となる。
【0021】したがって、ピストン18は図1に示すよ
うに圧縮スプリング28のばね力によって図示位置に進
出すると共に、各スライダ19〜20も各突起部7,8
の各側端面7a〜8bに摺接案内されつつ右方向に進出
する。このため、夫々一方側のスライダ20,22の前
端面20c,22cがアーム11の対向側端面16a,
17aを押圧しつつ該アーム11を従動スプロケット2
の回転方向と逆方向に回動させる。これによって、カム
シャフト1が、従動スプロケット2の回転方向と逆方向
に相対回転して回転位相が遅角側に変化し、したがっ
て、吸気バルブの開時期及び閉時期が遅れる。斯かる吸
気バルブの開時期の遅延制御によって排気バルブの閉時
期とのオーバラップを小さくすることが可能となり、シ
リンダ内の残留ガスを減少させて燃焼を安定させること
により機関の正味熱効率が向上し、燃費が改善される。
また、吸気バルブの閉時期の遅延制御により、機関のポ
ンプ損失を低下させることが可能となる。
【0022】また、高回転高負荷時には、前記低回転低
負荷時と同様な作用を行ない、ピストン18が圧縮スプ
リング28のばね力により進出してアーム11を従動ス
プロケット2と逆回動させ、カムシャフト1の回転位相
が遅角側に変化して、吸気バルブの閉時期を遅らす。こ
れにより、吸気の充填効率が向上して出力を向上させる
ことができる。
【0023】次に、低回転高負荷時には、電磁切換弁4
6がリターン通路54を閉成して油通路33を連通させ
るため、オイルポンプ30から圧送された作動油は図2
の矢印で示すように油通路33から軸方向通路35を経
て、凹室34,縦孔38,半径孔39から受圧室40内
に流入する。このため、該受圧室40の内圧が上昇し、
プランジャ49が該油圧及びリターンスプリング48の
ばね力との合成力によりコイルスプリング52のばね力
に抗して速やかに後退し、凸部50先端によるチェック
ボール47の押圧力が解除される。したがって、チェッ
クボール47がリターンスプリング48のばね力で連通
孔41を即座に閉塞する。依って、受圧室40に流入し
た作動油は、チェックボール47を押し開きながら、傾
斜孔42,軸方向孔43を通って圧力室29に流入し、
該圧力室29の内圧を上昇させる。
【0024】したがって、ピストン18は、図2に示す
ように該油圧により前端側が押圧されてスライダ19〜
22と共に圧縮スプリング28のばね力に抗して後退移
動するが、該移動中にカムシャフト1からの正負の回転
トルク変動が伝達されてピストン18に断続的な押戻し
力が作用しても、該圧力室29は逆止弁44により密閉
状態となっているため、作動油の油圧回路31内への逆
流が防止され高油圧状態が保持される。したがって、ピ
ストン18を、前方移動を確実に規制しつつ後方向へ安
定かつ速やかに移動させることができる。このため、他
方側のスライダ19,21の各前端面19c,21c
が、各延出部16,17の各側端面16b,17bを傾
斜角にしたがって摺りながら最低位まで押圧してアーム
11を従動スプロケット2の回転方向に回動させる。こ
れにより、カムシャフト1が相対回転して回転位相が進
角側に変化する。したがって、吸気バルブの閉時期が早
くなり、吸気の充填効率が向上し、低速トルクが向上す
る。
【0025】ここで、他方側のスライダ19,21は、
コイルスプリング26,27のばね力で前端面19c,
21cが対向する側端面16b,17bに常時当接して
スライダ19,21とアーム11間の隙間を吸収するた
め、カムシャフト1のトルク変動に起因して各スライダ
19,21とアーム11との打音による騒音の発生が防
止される。
【0026】前述のように、本実施例では、従来のよう
な筒状歯車を用いずにカムシャフト1と従動スプロケッ
ト2との相対回転位相を応答性良くかつ確実に変換させ
ることができるので、製造作業が向上すると共に、コス
トの低廉化が図れる。
【0027】しかも、弁開成手段45は、単に受圧室4
0内の油圧とコイルスプリング52のばね力との相対圧
で逆止弁44を開閉作動させるようになっており、即
ち、電磁アクチュエータ等の電気的な構造ではなく機械
的な構造であるため、全体の構造が簡素化される。した
がって、製造作業能率の向上と製造コストの低廉化が図
れる。特に、ボディ部材36内に、逆止弁44と一体的
に収納したため、構造の簡素化が一層助長されると共
に、コンパクト化が図れ、軸方向の長さを可及的に短尺
化できる。
【0028】尚、本実施例では、ピストン18の前方移
動を圧縮スプリング28によって行なっているが、これ
に限定されず、圧縮スプリング28の配置個所に別異の
圧力室を設けて該圧力室内の油圧によって行なうことも
可能である。この場合、該圧力室へ油圧を導入させる油
圧回路に前述と同様な逆止弁や弁開成手段を設けること
も可能である。このようにすれば、ピストン18の前後
両方向の移動応答性が向上する。
【0029】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
よれば、逆止弁によって圧力室内の作動油の逆流を防止
して高油圧状態で保持できるため、位相変換手段はカム
シャフトの回転トルク変動に影響を受けずに所定方向へ
確実かつ速やかに移動することが可能になる。この結
果、機関運転状態変化に対するバルブタイミング制御の
応答性が向上し高精度な制御が得られる。
【0030】しかも、弁開成手段を機械的な構造とし、
単に油圧回路内の圧力とばね部材のばね力により作動さ
せるようにしたため、構造の簡素化が図れ、製造作業能
率の向上と製造コストの低廉化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す全体構成図。
【図2】本実施例の作用を示す全体構成図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】図3のB−B線断面図。
【符号の説明】
1…カムシャフト、2…従動スプロケット(回転体)、
5…位相変換手段、29…圧力室、31…油圧回路、4
4…逆止弁、45…弁開成手段、49…プランジャ、5
2…コイルスプリング(ばね部材)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関により駆動される回転体と、該回転
    体から伝達された回転力によりバルブを開閉するカムを
    有するカムシャフトと、該両者の相対回動位相を変換す
    る位相変換手段と、該位相変換手段を油圧回路により圧
    力室に導入された油圧を介して駆動させる駆動機構とを
    備えたバルブタイミング制御装置において、前記油圧回
    路の途中に前記圧力室からの油圧の逆流を阻止する逆止
    弁を設けると共に、前記圧力室に対する油圧の導入停止
    に伴いばね部材のばね力で前記逆止弁を開作動させる弁
    開成手段を設けたことを特徴とする内燃機関のバルブタ
    イミング制御装置。
JP6040991U 1991-07-31 1991-07-31 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Expired - Lifetime JP2552459Y2 (ja)

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