JP2573344Y2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関の吸気・排気
バルブの開閉時期を運転状態に応じて可変制御するバル
ブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバルブタイミング制御装置として
は、種々提供されており、その一例としては本出願人が
先に出願した実開平3−110106号に記載されたも
のがある。
【0003】この本出願人が出願したバルブタイミング
制御装置は、図2に示すように、機関のクランク軸から
駆動力が伝達される円筒状の従動スプロケット1と、該
従動スプロケット1の回転力によって例えば吸気バルブ
を開閉作動させる駆動カムを一体に有するカムシャフト
2と、該カムシャフト2の一端部2aに固定ボルト3を
介して固定されたスリーブ4と、前記従動スプロケット
1とスリーブ4との間に噛合して、左右軸方向の移動に
伴い該従動スプロケット1とカムシャフト2との相対回
動位相を変換する筒状歯車5と、該筒状歯車5を左右軸
方向に移動させる駆動機構8とを備えている。
【0004】即ち、この駆動機構8は、筒状歯車5の前
端側に形成された圧力室6内に軸方向へ摺動自在に設け
られた可動部材7と、該可動部材7で隔成された圧力室
6の第1,第2受圧室6a,6bに相対的に油圧を導入
する油圧回路9と、筒状歯車5の後端部に弾装された圧
縮スプリング10とを備えている。また、前記油圧回路
9は、上流側に三方型の電磁弁11が設けられていると
共に、下流側の固定ボルト3の弁孔3a内を摺動するス
プール弁12a及び電磁アクチュエータ12bとからな
る油圧切替機構12が設けられている。
【0005】そして、機関低負荷時には、コントローラ
13から電磁弁11,電磁アクチュエータ12bに夫々
OFF信号(非通電)が出力されて、油供給通路9aを
閉成する。したがって、オイルポンプ14から圧送され
た圧油は、ドレン通路15から排出されて第1受圧室6
aに供給されず、筒状歯車5が圧縮スプリング10のば
ね力により左方向へ最大に移動し、従動スプロケット1
とカムシャフト2との相対回動位相を一方側に変換す
る。
【0006】一方、低負荷域から中負荷域に移行する
と、電磁弁11にON信号(通電)が出力されて、オイ
ルポンプ14からの圧油が連通路9b及び第1油路9c
を通って第1受圧室6aに導入される。依って、可動部
材7がストッパ部16に突き当たるまで図中右方向に移
動し、筒状歯車5を圧縮スプリング10のばね力に抗し
て所定量だけ右方向に移動させるため、従動スプロケッ
ト1とカムシャフト2とは、他方側へ所定量だけ相対回
動する。
【0007】さらに、高負荷域に移行した場合は、電磁
アクチュエータ12bにもON信号が出力されて、駆動
ロッド12cがスプール弁12aをコイルスプリング1
2dのばね圧に抗して押圧して該スプール弁12aによ
り連通路9bと第2油路部9dとを連通させる一方、ド
レン孔9eと外部を連通させる。このため、第1受圧室
6a内の油圧が外部に排出されると共に、第2受圧室6
b内に圧油が導入されて、可動部材7を左方向へ最大に
移動させると同時に、筒状歯車5を圧縮スプリング10
のばね力に抗してさらに右方向へ移動させる。これによ
って、従動スプロケット1とカムシャフト2が、他方側
へ最大に相対回動する。
【0008】したがって、従動スプロケット1とカムシ
ャフト2とを、単に正逆2段階の相対回動変換ではな
く、任意の中間相対回動位置でも保持することができ
る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
バルブタイミング制御装置にあっては、筒状歯車5と可
動部材7の軸方向の移動を単に圧力室6内の油圧と圧縮
スプリング10のばね力との相対圧に依存しているた
め、機関運転状態の変化に応じた筒状歯車5の左右軸方
向の迅速な切換移動速度が得られない。即ち、機関高中
負荷運転域から低負荷域に移行した場合は、電磁アクチ
ュエータ13によりドレン孔9eと連通した第1受圧室
6aの油圧と電磁弁11によりドレン通路15と連通し
た第2受圧室6bの油圧を、単に圧縮スプリング10の
ばね力で外部に排出しながら筒状歯車5を左方向に押圧
移動させるため、各受圧室6a,6b内の完全排出まで
の時間が掛かり、筒状歯車5の左方向への移動速度が低
下する。
【0010】そこで、圧縮スプリング10のばね力を大
きく設定して筒状歯車5の左方向への移動速度を上昇さ
せることも考えられるが、今度はこの大きなばね力によ
って機関の低負荷域から中負荷域及び高負荷域に移行し
た際における第1受圧室6a及び第2受圧室6b内の供
給油圧による可動部材7及び筒状歯車5の右方向の中間
位置及び最大の移動位置までの移動速度が低下してしま
う。
【0011】この結果、機関運転状態の変化に応じたバ
ルブタイミング制御の応答性が低下する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、機関に駆動される回転
体と、該回転体から伝達された回転力により吸気・排気
バルブを開閉するカムシャフトと、前後端に設けられた
圧力室内の油圧及びばね室内のばね部材のばね力との相
対圧で軸方向へ最大に移動して、前記回転体とカムシャ
フトとの相対回動位相を変換する筒状歯車と、前記圧力
室内を第1,第2受圧室に隔成しつつ一方側の軸方向の
所定位置まで摺動自在に設けられ、前記筒状歯車を軸方
向の略中間移動位置に保持する可動部材とを備えたバル
ブタイミング制御装置において、前記ばね室に油圧を供
給してばね部材のばね力をアシストする油圧回路を設け
ると共に、前記可動部材の第1受圧室に臨む受圧面を、
前記ばね部材のばね力とばね室内の油圧の合成力よりも
大きな受圧面積に形成したことを特徴としている。
【0013】
【作用】機関運転状態に応じて筒状歯車を一方側へ移動
させる際には、油圧回路を介してばね室に油圧が供給さ
れ、該油圧とばね部材との大きな合成力が作用して、各
受圧室内の油圧を速やかに排出すると共に、筒状歯車の
一方向への移動速度が向上する。
【0014】一方、さらに機関運転状態が変化して筒状
歯車を他方側へ移動させるには、第1受圧室に供給され
た油圧を可動部材の受圧面積の大きな受圧面で受けるた
め、該可動部材がばね部材のばね力に抗して他方側へ移
動し、ばね室内の油圧を速やかに排出すると共に、筒状
歯車の所定の他方側軸方向の中間位置までの移動速度が
向上する。
【0015】また、筒状歯車をさらに他方側へ移動させ
るには、前述のように可動部材が最大他方側の移動位置
に存する状態で、第2受圧室に油圧を供給すれば可動部
材が一方側へ移動せずにそのままの状態を維持している
ため、該第2受圧室の油圧が速やかに上昇し、筒状歯車
の最大他方側への移動速度が向上する。
【0016】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。尚、本実施例も吸気バルブ側に適用したものを示
している。
【0017】図1は本考案に係るバルブタイミング制御
装置の一実施例を示し、21は図外のクランク軸からタ
イミングチェーンにより駆動力が伝達される回転体たる
従動スプロケット、22は一端部22aがシリンダヘッ
ド23のカム軸受23aに回転自在に支持されて従動ス
プロケット21から伝達された回転力により図外の吸気
バルブを開閉作動させるカムシャフトであって、このカ
ムシャフト22の一端部22aには、従動スプロケット
21の内部軸方向に挿通されたスリーブ24が固定ボル
ト25によって軸方向から固定されている。このスリー
ブ24は、後端側の筒状部24aがカムシャフト一端部
22aに嵌合していると共に、外周面の略中央位置にア
ウタ歯24bが形成されている。
【0018】前記従動スプロケット21は、筒状本体2
1aの後端部外周に一体に設けられた歯車21bと、該
歯車21bの位置する内周面にかしめにより固定され
て、内周面がカムシャフト一端部22aの外周面に摺動
自在に支持された円環部材26と、スリーブ24の前端
縁に固定ボルト25により共締め固定されて、筒状本体
21aの前端開口を閉塞する円板状のフロントカバー2
7とから構成されている。また、筒状本体21aの内周
面略中央には、インナ歯21cが形成されている。更
に、筒状本体21aの前端部は、フロントカバー27の
外周面27aに摺動リング等を介して摺動自在に支持さ
れている。
【0019】また、スリーブ24と筒状本体21aとの
間には、後述する駆動機構を介して軸方向に移動する筒
状歯車28が配置されている。この筒状歯車28は、長
尺な歯車を軸直角方向に分割して形成された2個の歯車
構成部29,30からなり、両歯車構成部29,30
は、夫々縦断面略コ字形を呈し、前側の歯車構成部29
内に装着されたスプリング31と連結ピン32とにより
互いに接近する方向へ弾性的に連結されている。また、
各歯車構成部29,30の内外周には、両方がはす歯の
内歯と外歯が夫々形成されており、この両内外歯に前記
筒状本体21aのインナ歯21cとスリーブ24のアウ
タ歯24bがスパイラル噛合している。また、この筒状
歯車28は、前側歯車構成部29の前端縁が後述する可
動部材を介してフロントカバー27の内面に突き当たっ
た位置で最大前方向の(図中左方向)への移動が規制さ
れ、一方、後側歯車構成部30の後端縁が円環部材26
の内側面に突き当たった位置で最大後方向(図中右方
向)の移動位置が規制されるようになっている。
【0020】前記駆動機構は、前側歯車構成部29とフ
ロントカバー27との間に形成された圧力室33と、該
圧力室33の軸方向へ摺動自在に設けられた略円環状の
前記可動部材34と、該可動部材34で隔成された圧力
室33の前端側の円環状の第1受圧室35及び後側の第
2受圧室36と、該両受圧室35,36に油圧を給排す
る第1,第2油圧回路37,38と、後側歯車構成部3
0との円環部材26との間に形成されたばね室39内に
弾装されて筒状歯車28を前方向に付勢するばね部材た
る圧縮スプリング40と前記ばね室39内に油圧を給排
して圧縮スプリング40のばね力をアシストする第3油
圧回路41とを備えている。
【0021】前記可動部材34は、端部の横断面形状が
略第2受圧室36に臨む一端面34aが前側歯車構成体
29の前端面に当接していると共に、径方向の巾寸法が
筒状歯車28の径方向の巾寸法よりも十分に大きく設定
され、これによって第1受圧室35に臨む他端面つまり
受圧面34b全体の受圧面積が圧縮スプリング40のば
ね力とばね室39内の供給油圧との合成力よりも大きく
なるように設定されている。また、この可動部材34
は、スプロケット本体21aの内周面前端部及びスリー
ブ24の外周面に形成された段差状ストッパ部21d,
24cでその最大右方向の移動が規制されるようになっ
ている。図中42,43は第1,第2受圧室35,36
間をシールするシール部材である。
【0022】前記第1油圧回路37は、シリンダヘッド
23の内部に折曲形成されて、上流端がオイルポンプ4
4から油圧が圧送されるオイルメインギャラリ45と連
通する第1油通路46と、シリンダヘッド23の側部に
ボルト47により固定された略L字形の通路構成部48
内に形成された折曲通路49とを有し、この折曲通路4
9は、一端部が第1油通路46に連通し、他端部がスプ
ロケット本体21aの半径方向孔21dを介して第1受
圧室35に連通している。
【0023】前記第2油圧回路38は、シリンダヘッド
23とカム軸受23a内及びカムシャフト22の半径方
向に形成されて一端部がオイルメインギャラリ45と連
通する第2油通路50と、固定ボルト25の軸部25a
内部に形成されて、第2油通路50と連通する軸方向孔
51及び直径方向孔52と、スリーブ24の直径方向に
沿って形成されて、一端部が直径方向孔52に、他端部
が第2受圧室36に連通する連通孔53とを有してい
る。
【0024】第3油圧回路41は、第2油通路50と略
並行に設けられて、一端部がオイルメインギャラリ45
に連通する第3油通路54と、カムシャフト22の半径
方向に形成されかつ固定ボルト25の軸部25a外周面
とカムシャフト一端部22a及びスリーブ24のボルト
孔内周面との間に形成されて、第3油通路54と連通す
る環状通路55と、カムシャフト一端部22a及びスリ
ーブ24の直径方向に形成されて、環状通路55とばね
室39とを連通する連通路56とから構成されている。
【0025】また、第1油通路46の途中には、3ポー
ト2位置型の第1切換電磁弁57が設けられており、こ
の第1切換電磁弁57によって、第1油通路46の上下
流を連通するか、該油通路46と第1ドレン通路58を
連通するかの切り換えが行われる。更に、第2,第3油
通路38,41の途中には、4ポート2位置型の第2切
換電磁弁59が設けられている。これによって、第2油
通路50の上下流を連通した際には、第3油通路54と
第2ドレン通路60を連通させ、第3油通路54の上下
流を連通した際には第2油通路50と第2ドレン通路6
0を連通する切換が行われる。
【0026】更に、各切換電磁弁57,59は、マイク
ロコンピュータを内蔵した図外のコントローラによって
切り換え作動するようになっている。このコントローラ
は、機関回転数を検出するクランク角センサや吸入空気
量を検出するエアーフローメータ等からの各センサ・ス
イッチ類からの情報信号に基づいて現在の機関運転状態
を検出して、制御信号を各切換電磁弁57,59に出力
している。
【0027】以下、本実施例の作用について説明する。
【0028】即ち、例えばアイドリング運転中時には、
両切換電磁弁57,59にOFF信号が出力されて、第
1,第2油通路46,50と第1,第2ドレン通路5
8,60を連通すると同時に、第3油通路54の上下流
を連通する。このため、第1,第2受圧室35,36内
の油圧は、各ドレン通路58,60から外部に排出さ
れ、内圧が低下し、また、オイルポンプ44からオイル
メインギャラリ45に圧送された油圧は、第3油通路5
4,環状通路55,連通路56を通ってばね室39内に
供給され、内圧が上昇する。したがって、筒状歯車28
は、図中一点鎖線で示すようにばね室39の油圧と圧縮
スプリング40のばね力との合成力で最大左方向へ従来
よりも短時間で移動する。依って、従動スプロケット2
1とカムシャフト22は、一方側の最大相対回動位置に
迅速に変換され、吸気バルブの閉時期を遅くするように
制御する。
【0029】一方、機関運転状態が低,中速域に移行す
ると、第1,第2切換電磁弁57,59の両方にON信
号が出力されて、第3油通路54と第2ドレン通路60
とを連通させると共に、第1,第2油通路46,50の
各上下流を連通させる。したがって、ばね室39内の油
圧が外部に排出されて低圧になると同時に、オイルメイ
ンギャラリ45から各油通路46,50に圧送された油
圧が、折曲通路49,連通孔21dを通って第1受圧室
35に供給されると共に、軸方向通路51,直径方向通
路52,連通路53を通って第2受圧室36内に夫々供
給され、第1,第2受圧室35,36の内圧が上昇す
る。このため、可動部材34がスットパ部21d,24
cに突き当たるまで最大右方向に移動すると共に、筒状
歯車28も該可動部材34の右方向の押圧力と第2受圧
室36内の高油圧によって圧縮スプリング40のばね力
に抗して円環部材26に突き当たるまで最大右方向に移
動する。特に、この筒状歯車28は、受圧面積の大きな
可動部材34によって右方向の中間位置まで速やかに移
動し、さらに可動部材34の移動によって第2受圧室3
6の容積が減少して該第2受圧室36の油圧の上昇速度
も速くなるので、中間位置から最大右方向への移動速度
も向上する。
【0030】依って、従動スプロケット21とカムシャ
フト22は、他方側の最大相対回動位置に迅速に変換さ
れ、吸気バルブの閉時期を速めるように制御する。
【0031】次に、高速域に移行した場合は、第1切換
電磁弁57がON状態を維持する一方、第2切換電磁弁
59にOFF信号が出力されて、ばね室39に油圧が供
給されると共に、第2受圧室36と第2ドレン通路60
が連通して低圧となる。したがって、可動部材34は、
図示の如く、右方向位置に保持されている一方、筒状歯
車28は、圧縮スプリング40のばね力とばね室39の
油圧との大きな合成力で左方向へ速やかに移動して前側
歯車構成体29が可動部材34の一端面34aに突き当
たる位置つまり中間移動位置まで速やかに移動する。こ
れによって、従動スプロケット21及びカムシャフト2
2は、所定の中間相対回動位置に保持され、機関運転状
態に応じた最適なバルブタイミング特性が得られる。
【0032】このように、本実施例では、筒状歯車28
の軸方向の移動を3段階に制御できることにより、バル
ブタイミング制御精度が向上することは勿論のこと、ば
ね室39への油圧の供給と、可動部材34の受圧面積の
拡大によって筒状歯車28の左右軸方向の移動速度が従
来に比較して一段と上昇し、バルブタイミング制御の切
換応答性が向上する。
【0033】尚、本考案は、前記実施例に限定されるも
のではなく、第2切換電磁弁59を2つの3ポート位置
型切換電磁弁で構成することも可能であり、また、従来
のような電磁アクチュエータやスプール弁を用いたもの
にも適用が可能である。
【0034】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
よれば、とりわけ、ばね室に油圧を供給してばね部材の
ばね力をアシストする油圧回路を設けると共に、可動部
材の第1受圧室に臨む受圧面を、前記ばね部材のばね力
とばね室内の油圧の合成力よりも大きな受圧面積に形成
したため、筒状歯車の左右軸方向の切換移動速度が速く
なる。この結果、機関運転状態の変化に伴うバルブタイ
ミングの良好な切換応答性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図。
【図2】従来のバルブタイミング制御装置を示す縦断面
図。
【符号の説明】
21…従動スプロケット(回転体) 22…カムシャフト 22a…一端部 28…筒状歯車 33…圧力室 34…可動部材 34b…受圧面 35,36…第1,第2受圧室 39…ばね室 40…圧縮スプリング(ばね部材) 41…第3油圧回路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関に駆動される回転体と、該回転体か
    ら伝達された回転力により吸気・排気バルブを開閉する
    カムシャフトと、前後端に設けられた圧力室内の油圧及
    びばね室内のばね部材のばね力との相対圧で軸方向へ最
    大に移動して、前記回転体とカムシャフトとの相対回動
    位相を変換する筒状歯車と、前記圧力室内を第1,第2
    受圧室に隔成しつつ一方側の軸方向の所定位置まで摺動
    自在に設けられ、前記筒状歯車を軸方向の略中間移動位
    置に保持する可動部材とを備えたバルブタイミング制御
    装置において、前記ばね室に油圧を供給してばね部材の
    ばね力をアシストする油圧回路を設けると共に、前記可
    動部材の第1受圧室に臨む受圧面を、前記ばね部材のば
    ね力とばね室内の油圧の合成力よりも大きな受圧面積に
    形成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング
    制御装置。
JP1992053219U 1992-07-29 1992-07-29 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Expired - Lifetime JP2573344Y2 (ja)

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