JPH05210991A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH05210991A
JPH05210991A JP17252992A JP17252992A JPH05210991A JP H05210991 A JPH05210991 A JP H05210991A JP 17252992 A JP17252992 A JP 17252992A JP 17252992 A JP17252992 A JP 17252992A JP H05210991 A JPH05210991 A JP H05210991A
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memory cell
node
potential
voltage
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JP17252992A
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Isao Nojiri
勲 野尻
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過剰消去状態のメモリセルが存在しても確実
に情報の書込および読出を行なうことのできる不揮発性
半導体記憶装置を提供する。 【構成】 負電圧発生回路30を設け、不揮発性半導体
記憶装置の情報の書込および読出動作時において非選択
ワード線へこの負電圧発生回路30から発生される負電
圧を非選択ワード線上へ伝達する。この負電位がメモリ
セルトランジスタM1のコントロールゲートへ伝達され
る。このメモリセルトランジスタM1のコントロールゲ
ートへ与えられた負電位は、過剰消去状態のメモリセル
であっても確実にそのメモリセルトランジスタをオフ状
態に設定する。 【効果】 過剰消去状態のメモリセルが存在してもその
影響をうけることなく確実に情報の書込および読出を行
なうことができるため、不揮発性半導体記憶装置の歩留
まり向上および不揮発性半導体記憶装置の故障率の大幅
な低減が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は不揮発性半導体記憶装
置に関し、特に電気的に一括消去可能なフラッシュEE
PROM(Electrically Erasabl
e andProgrammable Read On
ly Memory)に関する。
【0002】
【従来の技術】情報を記憶する半導体記憶装置の1つ
に、情報を不揮発的に記憶する不揮発性半導体記憶装置
がある。このような不揮発性半導体記憶装置の1つに、
電気的に情報の消去および書込が可能なEEPROMと
呼ばれる半導体記憶装置がある。このEEPROMの1
つに、バイト(8ビット)単位で情報の電気的な書込
(プログラム)を行ないかつ全バイトの情報を一括して
電気的に消去(イレーズ)するフラッシュEEPROM
(フラッシュ型不揮発性半導体記憶装置)がある。
【0003】図5は従来から一般に用いられるフラッシ
ュEEPROMのメモリセルの断面構造を概略的に示す
図である。第5図において、メモリセルは、半導体基板
15上に形成されるフローティングゲート16と、フロ
ーティングゲート16上に形成されるコントロールゲー
ト17と、半導体基板15の表面に形成されるソース拡
散領域18およびドレイン拡散領域19とを含む。
【0004】フローティングゲート16と半導体基板1
5との間にはたとえば膜厚100A程度の薄い絶縁膜
(酸化膜等)が形成される。この薄い絶縁膜により、フ
ローティングゲート16とソース拡散領域18との間の
トンネル現象を利用した電子の移動が可能となる。メモ
リセルへのデータの書込(プログラム)および消去は以
下のようにして行なわれる。
【0005】プログラム時には、ドレイン拡散領域19
に対し6.5V程度のプログラム電圧が与えられ、コン
トロールゲート17へは12Vの高圧Vppが与えら
れ、ソース拡散領域18は接地される。コントロールゲ
ート17へ与えられる高圧Vppに応答して半導体基板
15の表面にチャネル領域が形成され、このメモリセル
がオン状態となり、ドレイン拡散領域19からソース拡
散領域18へ電流が流れる。このとき、ドレイン拡散領
域19の近傍で発生する高電界により電子・ホール対が
発生する。ホールは半導体基板15を介して接地電位へ
流れ、一方、電子はこのチャネル方向に沿ってドレイン
拡散領域19へ流れ込む。この電子の一部はフローティ
ングゲート16とドレイン拡散領域19との間に形成さ
れる高電界により加速されてフローティングゲート16
に注入される。フローティングゲート16へ電子が注入
されることより、メモリセルのしきい値電圧が上昇す
る。この状態は、情報“0”を記憶する状態と定義され
る。
【0006】消去は、ドレイン拡散領域19をオープン
状態とし、コントロールゲート17を接地電位に設定
し、かつソース拡散領域18に高圧Vppを印加するこ
とにより行なわれる。ソース拡散領域18とフローティ
ングゲート16との間には、このコントロールゲート1
7とソース拡散領域18との間の電圧を容量分割した電
圧が印加される。このソース拡散領域18とフローティ
ングゲート16との間に生じる高電界(約10MV/c
m)により、ファウラ−ノルドハイム型のトンネル現象
が生じ、フローティングゲート16の電子がソース拡散
領域18へと引き抜かれる。これにより、メモリセルの
しきい値電圧が低下する。この状態は情報“1”が記憶
された状態と定義される。
【0007】データの読出時においては、コントロール
ゲート17へ、通常の“H”レベルの電圧が印加され
る。メモリセルが情報“0”を記憶している場合には、
そのしきい値電圧が高く、一方、情報“1”を記憶して
いる場合にはそのしきい値電圧は低い。このしきい値電
圧に従ってメモリセルのオン/オフ状態が決定される。
メモリセルのオン状態においては、半導体基板15の表
面にチャネルが形成され、ドレイン拡散領域19とソー
ス拡散領域18との間に電流が流れる。一方、メモリセ
ルがオフ状態の場合には、半導体基板15の表面にチャ
ネルが形成されないため、ドレイン拡散領域19とソー
ス拡散領域18との間に電流が流れない。この電流の有
無を検出することにより、データの読出が行なわれる。
【0008】上述のように、フラッシュEEPROMの
構成要素となるメモリセルは、フローティングゲートに
格納される電子の量に応じて情報を記憶するトランジス
タである。
【0009】図6は図5に示すメモリセルを用いたフラ
ッシュEEPROMの全体の構成を概略的に示す図であ
る。この図6に示すフラッシュEEPROMは、IEE
E、ジャーナル・オブ・ソリッド−ステート・サーキッ
ツ、第23巻第5号、1988年10月の第1153頁
ないし第1163頁にヴィ・エヌ・キネット(V.N.
KYNETT)等により開示されている。
【0010】図6を参照して、フラッシュEEPROM
は、図5に示すメモリセルが行列状に配置されたメモリ
セルアレイ1と、メモリセルアレイ1の行を選択するた
めのXデコーダ4と、メモリセルアレイ1の列を選択す
るためのYゲート2およびYデコーダ5を含む。Xデコ
ーダ4およびYデコーダ5へは、外部から与えられるア
ドレスをラッチし、内部アドレスを発生するアドレスレ
ジスタ6からの内部行アドレスおよび内部列アドレスが
それぞれ与えられる。Xデコーダ4は、内部行アドレス
をデコードし、メモリセルアレイ1の対応の行を選択す
る。Yデコーダ5は、与えられた内部列アドレスをデコ
ードし、このデコード結果をYゲート2へ与える。Yゲ
ート2は、このデコード結果(列選択信号)に応答して
メモリセルアレイ1の対応の列を書込回路7またはセン
スアンプ8へ接続する。
【0011】フラッシュEEPROMにおいては、1バ
イト単位でデータの入出力が行なわれるため、Yデコー
ダ5は、メモリセルアレイ1の1バイトのメモリセル
(8ビットのメモリセル)を選択するように、Yゲート
2において8個の選択ゲートをオン状態にする。
【0012】メモリセルアレイ1に対して、各メモリセ
ルのソース電位を設定するためのソース線スイッチ3が
設けられる。このソース線スイッチ3は、消去モード時
においては、各メモリセルのソース領域へ高圧Vppを
印加し、一方、書込時(プログラム時)においては、各
メモリセルのソースを接地電位Vssに設定する。
【0013】書込回路7およびセンスアンプ8は入出力
バッファ9を介して外部と1バイトのデータIO0〜I
O7の入出力を行なう。すなわち入出力バッファ9は、
データ書込時においては外部からの書込データIO0〜
IO7を受け、内部書込データを生成して書込回路7へ
与える。データ読出時においては、入出力バッファ9
は、センスアンプ8を介して1バイトのメモリセルから
の読出データを受け、外部読出データIO0〜IO7を
生成する。
【0014】フラッシュEEPROMは、さらに周辺回
路として、プログラム電圧発生回路10、ベリファイ電
圧発生回路11、コマンドレジスタ12、コマンドデコ
ーダ13および制御回路14を含む。プログラム電圧発
生回路10は、プログラム時にプログラム用の高圧Vp
pを発生し、Xデコーダ4へこのプログラム高圧Vpp
を与える。
【0015】プログラム電圧発生回路10はまた、この
プログラム時にYデコーダ5へ約6.5V程度の高圧を
与え、かつ消去時にソース線スイッチ3へ高圧Vppを
与える。
【0016】ベリファイ電圧発生回路11は、消去動作
において確実にメモリセルのデータが消去されているか
否かを検証する消去ベリファイモードおよびプログラム
モードにおいて所定のデータが対応のメモリセルに書込
まれているか否かを検証するためのプログラムベリファ
イモードにおいて所定のベリファイ電圧を発生し、Xデ
コーダ4およびプログラム電圧発生回路10等へ与え
る。
【0017】コマンドレジスタ12は、制御回路14か
らの制御信号に応答してこのEEPROMの動作モード
を設定するデータを入出力バッファ9から受ける。コマ
ンドデコーダ13はこのコマンドレジスタ12に設定さ
れたコマンドをデコードし、そのデコード結果に従っ
て、ソース線スイッチ3およびベリファイ電圧発生回路
11等の動作を制御する。
【0018】コマンドレジスタ12、コマンドデコーダ
13等を設けることにより、外部のマイクロプロセッサ
により容易に消去、消去ベリファイ、プログラム、プロ
グラムベリファイおよびリード(データ読出)モードの
設定を行なうことができる。外部からは、12V程度の
高圧Vpp、5V程度の電圧(動作電源電圧)Vccお
よび接地電位Vssが与えられる。
【0019】制御回路14は外部からの制御信号、すな
わちライトイネーブル信号/WE、チップイネーブル信
号/CEおよびアウトプットイネーブル信号/OEに応
答して各種内部制御信号を発生する。コマンドレジスタ
12に読出コードがロードされるかまたは高圧Vppが
5V以下に低下したときに、このフラッシュEEPRO
Mはデータ読出モードに設定される。
【0020】ライトイネーブル信号/WEおよびチップ
イネーブル信号/CEにより、このフラッシュEEPR
OMの各動作モードが設定される。アドレスレジスタ6
の内容は、ライトイネーブル信号/WEの降下エッジで
更新される。すなわち、外部から与えられるアドレスは
ライトイネーブル信号/WEの降下エッジで取込まれ、
アドレスレジスタ6にラッチされる。ライトイネーブル
信号/WEの立上がりエッジでコマンドレジスタ12お
よび書込回路7はラッチ状態とされる。このライトイネ
ーブル信号/WEの立上がり時に入出力バッファ9へ与
えられたコマンドに従ってこのフラッシュEEPROM
の動作モードが設定される。
【0021】図7は、図6に示すメモリセルアレイ部の
構成をより詳細に示す図である。図7を参照して、メモ
リセルアレイ10は、行列状に配置されたメモリセルM
1を含む。メモリセルM1は、1個のフローティングゲ
ート型メモリトランジスタを備える。1行に配置された
メモリセルM1のコントロールゲートは、ワード線25
に接続される。ワード線25上へは、Xデコーダ4から
ワード線駆動信号WL(WL1,WL2,…)が伝達さ
れる。
【0022】1列に配置されたメモリセルM1のドレイ
ンはビット線24に接続される。ビット線24は、Yゲ
ートトランジスタ26(26−1,26−2,26−
3,…)を介して内部データ伝達線(IO線)27へ接
続される。Yゲートトランジスタ26のゲートへは、Y
デコーダ5からの列選択信号Y(Y1,Y2,…)が伝
達される。
【0023】メモリセルM1の各ソースは共通にソース
線28へ接続される。ソース線28はソース線スイッチ
3に接続される。
【0024】内部データ伝達線(IO線)27へは、セ
ンスアンプ8および書込回路7が接続される。
【0025】なお図7に示す構成においては、1ビット
単位でデータの入出力が行なわれる構成が示されてい
る。しかしながら、図6に示すフラッシュEEPROM
はバイト単位でデータの入出力を行なう構成とされるた
め、Yゲート2は、同時に1バイトのビット線24を1
バイト幅を備える内部データバス(27)へ接続する。
【0026】また、ソース線28は図7においては、す
べてのメモリセルM1のソースに共通に接続されている
が、これはメモリセルがグループ化され、各グループご
とにソース線28が設けられる構成であってもよい。次
に図6および図7を参照して動作について説明する。
【0027】まず図7に示す破線で囲まれたメモリセル
M1(ビット線BL1とワード線WL1との交点に存在
するメモリセル;ビット線とワード線とを特定する場
合、BL,WLを用いる。)へデータを書込む(プログ
ラムする)動作について説明する。データ書込動作の設
定はライトイネーブル信号/WEおよびチップイネーブ
ル信号/CEにより書込サイクルが設定されたときにコ
マンドレジスタ12へプログラムコマンドを与えること
により行なわれる。
【0028】すなわち、最初の書込サイクルにおいてコ
マンドレジスタ12へ、制御回路14からの制御信号に
応答して、入出力バッファ9を介してプログラムコマン
ドを与えることによりプログラムモードが設定される。
次の書込サイクルにおいて、アドレスレジスタ6および
入出力バッファ9で、メモリセルM1のアドレスおよび
書込データがそれぞれラッチされる。コマンドデコーダ
13は、このコマンドレジスタ12に設定されたプログ
ラムコマンドのデコード結果に従って、ソース線スイッ
チ3およびプログラム電圧発生回路10の発生電圧を制
御する。プログラム電圧発生回路10は、コマンドデコ
ーダ13からの制御信号に応答してプログラム高圧Vp
pおよび6.5Vの高圧を発生し、Xデコーダ4、Yデ
コーダ5および内部データ伝達線27へそれぞれ伝達す
る。ソース線スイッチ3は、コマンドデコーダ13から
の制御信号に応答してソース線28を接地電位に設定す
る。
【0029】Xデコーダ4およびYデコーダ5は、アド
レスレジスタ6にラッチされたアドレスに従ってワード
線駆動信号WL1およびビット線選択信号Y1を活性状
態の“H”に設定する。書込回路7は、入出力バッファ
9を介して与えられたデータに従って活性化される。こ
の書込回路7が受けたデータが情報“0”のときに、内
部データ伝達線27の電位が6.5V程度の高圧に上昇
する。Xデコーダ4およびYデコーダ5からの出力信号
WL1およびY1の電位レベルはそれぞれプログラム電
圧発生回路10から与えられるプログラム高圧Vppお
よび6.5Vの高圧レベルである。メモリセルM1のコ
ントロールゲートおよびドレインにプログラム高圧Vp
pおよび6.5Vの高圧がそれぞれ与えられ、そのソー
スが接地電位に設定される。この結果、メモリセルM1
においてドレインからソースへ電流が流れ、ドレイン領
域近傍の高電界によりホットエレクトロンが発生し、フ
ローティングゲートへこのホットエレクトロンが注入さ
れ、メモリセルM1のしきい値電圧が高くなる。これに
より、情報“0”がプログラムされる。このプログラム
動作が図6に示す構成においては、バイト単位で実行さ
れる。
【0030】プログラム動作の終了の設定は、コマンド
レジスタ12にプログラムベリファイコマンドを書込む
ことにより行なわれる。このプログラムベリファイモー
ドにおいては、コマンドデコーダ13は、新しくプログ
ラムしたメモリセルが確実にプログラムされたか否かを
判定するために、ベリファイ電圧発生回路11を駆動
し、6.5V程度の検証電圧を発生し、Xデコーダ4へ
与える。Xデコーダ4は、アドレスレジスタ6からのア
ドレスに従ってワード線駆動信号WL1を立上げる。ワ
ード線WL1へはベリファイ電圧発生回路11からのベ
リファイ電圧が印加される。
【0031】Yデコーダ5は、アドレスレジスタ6から
のアドレスに従って列選択信号を発生する。このときの
Yデコーダ5の出力電圧レベルは通常の5V程度であ
る。選択されたメモリセルはビット線24および内部デ
ータ伝達線27を介してセンスアンプ8へ接続される。
センスアンプ8は、この内部データ伝達線27へ接続さ
れるビット線(BL1)を流れる電流を検出し、その検
出結果を入出力バッファ9へ伝達する。入出力バッファ
9は、制御回路14からの制御信号(アウトプットイネ
ーブル信号/OEに応答する)に従って外部データを出
力する。この出力データが外部の装置で書込データと比
較され、正確にプログラムが行なわれたか否かの検証が
行なわれる。もし、不正確なプログラムが行なわれてい
た場合には上述のプログラム動作が繰返される。
【0032】次に消去動作について説明する。消去動作
は、2つの書込シーケンスにより達成される。この2つ
の書込シーケンスは、最初の書込サイクルでコマンドレ
ジスタ12に消去コードを書込むサイクルと、第2番目
の書込サイクルでコマンドレジスタ12に消去確認コー
ドを書込むサイクルとを備える。消去確認コードがコマ
ンドレジスタ12に書込まれると、ライトイネーブル信
号/WEの立上がりエッジで消去動作が活性化される。
コマンドデコーダ13は、コマンドレジスタ12からの
消去コードおよび消去確認コードを受けると、制御回路
14からの制御信号に応答して、ソース線スイッチ3へ
消去指示信号を与える。ソース線スイッチ3は、この消
去指示信号に応答してメモリセルアレイ1のソース線2
8の電位を高圧Vppに設定する。このとき、Xデコー
ダ4およびYデコーダ5は不活性状態となる(コマンド
デコーダ13の制御による)。この状態においてはメモ
リセルアレイ1のワード線25は接地電位に設定され、
またYゲートはオフ状態にあり、ビット線24はフロー
ティング状態に設定される。
【0033】この結果、メモリセルアレイ1のすべての
メモリセルにおいて、トンネル現象によりフローティン
グゲートに格納されている電子がソースへ引き抜かれ、
すべてのメモリセルが同時に消去される。
【0034】消去動作は、消去検証コードをコマンドレ
ジスタ12へ書込むことにより完了する。コマンドデコ
ーダ13は、このコマンドレジスタ12に書込まれ消去
検証コードに応答して、ベリファイ電圧発生回路11か
ら検証電圧を発生させるとともに、このEEPROMを
データ読出モードに設定する。この消去ベリファイ動作
はすべてのアドレスに対して実行される。あるアドレス
のメモリセルのデータが消去状態(情報“1”記憶状
態)と異なっている場合、再びこのアドレスのメモリセ
ルの消去が行なわれ、かつ消去検証が行なわれる。すべ
てのメモリセルが消去されたとき、コマンドレジスタ1
2へ読出コードを設定することによりこの消去ベリファ
イ動作が完了する。
【0035】次に読出動作について説明する。この場合
も、図7に示す点線で囲まれたメモリセルM1へアクセ
スし、その記憶データを読出す場合の動作について説明
する。読出モードにおいては、コマンドレジスタ12へ
は読出コードが設定されている。この場合、ベリファイ
電圧発生回路11およびプログラム電圧発生回路10は
動作せず、Xデコーダ4およびYデコーダ5の出力電圧
レベルは通常、電源電圧Vccレベルである。
【0036】アドレスレジスタ6は、制御回路14から
与えられる制御信号(チップイネーブル信号/CEに応
答する)に従って外部からのアドレスをラッチし、内部
行アドレスおよび内部列アドレスをXデコーダ4および
Yデコーダ5へ与える。ライトイネーブル信号/WEは
不活性状態の“H”にあり、書込回路7は不活性状態に
ある。Xデコーダ4およびYデコーダ5からのワード線
駆動信号WL1および列選択信号Y1が“H”に立上が
る。この読出動作中は、ソース線スイッチ3は、メモリ
セルアレイ1の各メモリセルのソース電位をソース線2
8を介して接地電位に設定している。この状態におい
て、列選択ゲート26−1がオン状態となり、メモリセ
ルM1が内部データ伝達線27へ接続される。メモリセ
ルM1に情報“0”が書込まれ(プログラム状態)、そ
のしきい値電圧が高い場合には、ワード線駆動信号WL
1が“H”となっても、このメモリセルM1はオフ状態
にあり、ビット線BL1からソース線28へは電流は流
れない。
【0037】一方、メモリセルM1が消去状態にある場
合には、メモリセルM1がオン状態となり、ビット線B
L1からソース線28へ電流が流れる。このビット線B
L1に電流が流れるか否かをセンスアンプ8が検出する
ことにより、読出データ“1”および“0”が得られ
る。このセンスアンプ8の出力は入出力バッファ9へ与
えられる。入出力バッファ9は、制御回路14からの出
力制御信号(アウトプットイネーブル信号/OEに応答
する)に応答して外部データIO0〜IO7として出力
する(ここでは、バイト単位でのデータを示してい
る)。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】読出専用メモリROM
の構成としては、上述のフラッシュEEPROMの他
に、紫外線を照射することにより、メモリセルを消去状
態に設定するEPROMがある。紫外線消去型EPRO
Mにおいては、紫外線等の高エネルギー光線を照射し、
フローティングゲート16(図5参照)に存在する電子
をそのフォトンエネルギで励起し、このフローティング
ゲート16から半導体基板15またはコントロールゲー
ト17へ電子を放出する。この紫外線消去型EPROM
においては、フローティングゲート16が電気的に中性
となるとフローティングゲート16からはそれ以上は電
子は引き抜かれない。この状態では、通常メモリセル
(メモリトランジスタ)のしきい値電圧は1V程度以下
にはならない。
【0039】一方、上述のようなトンネル現象を利用し
てフローティングゲート16から電子を引き抜くことに
よりメモリセルの消去を行なう構成においては、フロー
ティングゲート16とソース領域18との間に高電界が
印加されている間、フローティングゲート16からソー
ス拡散領域18へ電子が引き抜かれる。したがって、フ
ローティングゲート16から電子が過剰に引き抜かれ、
フローティングゲート16が正に帯電してしまうという
状態が生じる。この現象は、「過消去」または「過剰消
去」と称される。
【0040】フローティングゲート16が正に帯電した
状態においては、その下の半導体基板15の表面に負電
荷が誘起されており、メモリセル(メモリトランジス
タ)のしきい値電圧が負電圧となる。このメモリセル
(メモリトランジスタ)のしきい値電圧が負となると、
その後の読出および書込動作に支障をきたす。
【0041】たとえば、図7に示すメモリセルM1が過
剰消去状態にあった場合を考える。今ワード線WL1の
電位が“L”であり、ワード線WL2の電位が“H”に
あり、Yデコーダ5からの列選択信号Y1が“H”にな
ったとする。このとき、メモリセル(メモリトランジス
タ)M1aのしきい値電圧が高くプログラム状態にあっ
た場合を考える。この場合において、ビット線BL1に
は、メモリセルM1aを介して電流が流れないものの、
「過剰消去」のメモリセルM1を介して電流が流れる。
この結果、メモリセルM1aがプログラム状態にありし
きい値電圧が高い場合においても、この「過剰消去」状
態にあるメモリセル(メモリトランジスタ)M1によ
り、ビット線BL1に電流が流れ、情報“1”が読出さ
れ、誤ったデータの読出が行なわれる。
【0042】また、プログラム時においても、メモリセ
ルM1aをプログラムする場合、ビット線BL1に6.
5V程度の電圧が印加されると、この「過剰消去」され
たメモリセルM1を介して電流が流れ、メモリセルM1
aにおいて十分なホットエレクトロンを発生することが
できず、このメモリセルM1aのフローティングゲート
16へ十分な量の電子を注入することができない場合が
生じ、このため書込特性の劣化、さらには書込不能状態
が生じる。
【0043】通常、消去を行なった場合には、その消去
されたメモリセルのデータの読出を行ない、消去が正し
く行なわれたか否かをチェックする消去ベリファイ動作
が実行される。このベリファイ動作においては、消去さ
れないビットに対してのみ再度消去が行なわれており、
メモリセルに余分の消去パルス(ソース線スイッチ3か
ら与えられる高圧)を不必要に与えず、「過剰消去」の
発生を防止する構成が一般にとられている。
【0044】しかしながら、上述のように単に不必要に
メモリセルの消去を行なわないような構成であっても、
メモリセルの「過剰消去」は1サイクルの消去動作時に
必然的に生じ、メモリサイズが小さくなるにつれ、この
「過剰消去」の問題が顕著となる。
【0045】したがって、従来のフラッシュEEPRO
Mにおいては、「過剰消去」が生じた場合には、確実な
書込(プログラム)および読出ができなくなるという問
題が生じる。
【0046】それゆえ、この発明の目的は上述の従来の
フラッシュEEPROMに有する欠点を除去し、「過剰
消去」が生じても確実にメモリセルへの書込(プログラ
ム)および読出を行なうことのできる不揮発性半導体記
憶装置を提供することである。
【0047】
【課題を解決するための手段】この発明に係る不揮発性
半導体記憶装置は、負電圧発生回路を設け、メモリセル
の少なくとも書込および読出時においては非選択のワー
ド線へこの負電圧発生回路からの負電圧を印加するよう
にしたものである。
【0048】
【作用】この負電圧発生回路から非選択ワード線へ負電
圧が印加される。したがって、「過剰消去」が生じたメ
モリセルをも確実にオフ状態とすることができ、その
「過剰消去」の影響を防止することができ、「過剰消
去」が生じている場合でも、確実に書込および読出を行
なうことができる。
【0049】
【実施例】図1はこの発明の一実施例であるフラッシュ
EEPROMの全体の構成を示す図である。図6に示す
従来のフラッシュEEPROMと対応する部分には同一
の参照番号が付されている。図1において、この発明に
よるフラッシュEEPROMは、書込時(プログラム
時)および読出時に負電圧を発生する負電圧発生回路3
0を備える。この負電圧発生回路30の出力がXデコー
ダ4へ与えられる。
【0050】図1において負電圧発生回路30の出力が
ベリファイ電圧発生回路11へ与えられ、またプログラ
ム電圧発生回路10へベリファイ電圧発生回路11が与
えられているように示されているが、これはコマンドデ
コーダ13の制御信号の経路を示しているだけであり、
負電圧発生回路30の出力が直接ベリファイ電圧発生回
路11の動作を制御する構成が用いられなくてもよい。
負電圧発生回路30は、このフラッシュEEPROMの
書込時(プログラム時)および読出時(消去ベリファイ
およびプログラムベリファイを含む)にコマンドデコー
ダ13の出力に応答して電圧を発生しXデコーダ4へ与
える。負電圧発生回路30は、消去モード時において
は、接地電位レベルの電位ゼロの電圧を発生する。
【0051】Xデコーダ4は、この負電圧発生回路30
からの電圧を非選択ワード線上へ伝達する。負電圧発生
回路30が発生する負電圧の大きさは、「過剰消去」さ
れたメモリセルが確実にオフ状態に設定されるものであ
ればよい。確実にオフにする電圧でなくても、センスア
ンプ8がビット線24に流れる電流の有無を判定する判
定電流よりも十分に小さい電流しか、「過剰消去」され
たメモリセルが非選択状態において生じさせないような
電圧に設定されてもよい。
【0052】図2は、図1に示す負電圧発生回路30の
構成を示す図である。図2において、負電圧発生回路3
0は、コマンドデコーダ13からの制御信号に応答して
負電圧を発生するネガティブチャージポンプ31と、コ
マンドデコーダ13の出力に応答して、ネガティブチャ
ージポンプ31からの負電圧と接地電位レベルの電圧の
いずれか一方を出力ノードAへ伝達する負電位/零電位
切換回路32を含む。負電位/零電位切換回路32は、
コマンドデコーダ13が書込または読出(ベリファイ動
作を含む)を示しているときには負電位の電圧をノード
Aへ伝達する。
【0053】図3は、図2に示すネガティブチャージポ
ンプの具体的構成の一例を示す図である。図3におい
て、ネガティブチャージポンプ31は、ダイオード接続
されたpチャネルMOS(絶縁ゲート型電界効果)トラ
ンジスタ38,39,40,41および42と、キャパ
シタ50,51,52および53を含む。トランジスタ
38,39,40,41および42はノードFとノード
Jとの間に縦列接続される。トランジスタ38は、ノー
ドFの電位がノードSの電位よりも高いときにオン状態
となる。トランジスタ39は、ノードGの電位がノード
Fの電位よりも高いときにオン状態となる。トランジス
タ40はノードHの電位がノードGの電位よりも高いと
きにオン状態となり、トランジスタ41はノードIの電
位がノードHの電位よりも高いときにオン状態となり、
トランジスタ42はノードJの電位がノードIの電位よ
りも高いときにオン状態となる。ノードJは負電位/零
電位切換回路32へ接続される。
【0054】容量50はクロックφaをノードFへ容量
結合する。容量52は、クロックφaをノードHへ容量
結合する。容量51および53は、クロック/φaをノ
ードGおよびノードIへそれぞれ容量結合する。クロッ
クφaおよび/φaは相補なクロック信号である。この
クロック信号の発生はコマンドデコーダ13からの信号
により制御される。コマンドデコーダ13に、書込また
は読出コードまたは検証コードが設定された場合にクロ
ック信号φa、/φaが発生される。次にこの図3に示
すネガティブチャージポンプ31の動作について説明す
る。
【0055】初期状態において、クロックφaが“H”
に立上がると、ノードFの電位が容量50を介した容量
結合により上昇し始める。ノードFの電位が上昇するこ
とにより、トランジスタ38がオン状態となり、ノード
Fの電位を接地電位Vssレベルに下降させる。クロッ
クφaが“H”から“L”へ立下がると、ノードFから
電荷が引き抜かれ、ノードFの電位が下降する。このと
き、クロック/φaが“H”となり、ノードGの電位が
容量51を介しての容量結合により上昇する。これによ
りトランジスタ39がオン状態となり、ノードGへノー
ドFから電子が注入される。このとき、クロックφaは
“L”であり、トランジスタ40はオフ状態にある。
【0056】次いでクロックφaが“H”、クロック/
φaが“L”に立下がると、トランジスタ39および4
1がオフ状態、トランジスタ40および42がオン状態
となる。これにより、ノードFは再び接地電位Vssレ
ベルに充電され、また、ノードGの電位がクロック/φ
aの“H”から“L”への立下がりに応答して下降し、
応じてノードHの電位を低下させる。
【0057】次いでクロックφaが“H”から“L”へ
立下がると、逆にトランジスタ39および41がオン状
態、トランジスタ40および42がオン状態となり、ノ
ードHの電位が下降し、応じてノードIの電位がノード
Hからの電子の注入により下降する。クロック/φaが
“L”へ立下がることにより、ノードIの電位がさらに
下降し、トランジスタ42を介してノードJの電位が低
下する。
【0058】上述の動作を繰返すことにより接地電位V
ssから電子がノードF、G、H、IおよびJへと順次
伝達され、ノードJの電位は最終的にクロック信号φa
の周波数と容量50,51,52および53の容量値お
よびトランジスタ38〜42の電荷供給能力により決定
される負電位に到達する。
【0059】負電位/零電位切換回路32は、コマンド
デコーダ13からの制御信号に応答して、このネガティ
ブチャージポンプ31から発生された負電位または接地
電位VssのいずれかをそのノードAへ伝達する。この
負電位/零電位切換回路32の構成は、単にマルチプレ
クサの構成が用いられてもよく、またコマンドデコーダ
13の出力に応答してネガティブチャージポンプ31の
出力を接地電位へリセットする構成が用いられてもよ
い。このリセットする構成の場合、ネガティブチャージ
ポンプ31の出力ノードJがノードAへ接続され、この
ノードAへ電流供給能力の大きなリセット用のトランジ
スタ素子が設けられる。
【0060】またクロックφaおよび/φaを発生する
回路は通常のインバータが奇数段接続されたリングオシ
レータで構成されればよく、この奇数段のうちの一段
(たとえば出力段)のインバータをコマンドデコーダ1
3の出力で通常のバッファ回路またはインバータとして
択一的に駆動する構成が用いられればよい。このような
構成としてはコマンドデコーダ13の出力信号の活性レ
ベルにより異なるが、NANDゲート、NORゲートを
用いることができる。
【0061】なお負電位/零電位切換回路32の更に他
の構成としては、ネガティブチャージポンプ31の出力
を受けるpチャネルMOSトランジスタと接地電位Vs
sを受けるnチャネルMOSトランジスタとをノードA
に対し並列に設け、このトランジスタを択一的に駆動す
る構成が用いられてもよい。
【0062】図4はXデコーダの1本のワード線に関連
する部分の構成を示す図である。図4に示すXデコーダ
の構成としては、プリデコード方式の場合の構成が示さ
れており、Xデコーダ4は、アドレスレジスタ6から与
えられた内部アドレスを一旦プリデコードし、その後デ
コードする。
【0063】図4において、Xデコーダ4は、プリデコ
ーダ(図示せず)からのプリデコード信号をデコードす
るNAND型デコード回路37と、デコード回路37の
出力を受ける2段の縦続接続されたインバータ回路41
0および420と、インバータ回路420の出力を受け
るnチャネルMOSトランジスタ35と、トランジスタ
35の出力に応答して、ワード線25へ所定電位レベル
のワード線駆動信号WLを伝達するワード線駆動信号伝
達部400とを備える。
【0064】ワード線駆動信号伝達部400は、ノード
GとノードDとの間に相補接続されたpチャネルMOS
トランジスタ34とnチャネルMOSトランジスタ36
と、ワード線駆動信号WLのレベルを安定化させるため
のpチャネルMOSトランジスタ33を含む。pチャネ
ルMOSトランジスタ33はそのゲートがワード線25
に接続され、その一方導通端子がノードGに接続され、
その他方導通端子がトランジスタ34および36のゲー
トに接続される。
【0065】インバータ回路410は電源電圧(Vc
c)供給ノードとノードKとの間に相補接続されるpチ
ャネルMOSトランジスタ61およびnチャネルMOS
トランジスタ62を含む。インバータ回路420は、電
源電圧供給ノードとノードLとの間に相補接続されるp
チャネルMOSトランジスタ63およびnチャネルMO
Sトランジスタ64を含む。
【0066】ノードK,ノードLおよびノードDへ負電
位/零電位切換回路32からの電位が伝達される。ノー
ドGへは、ベリファイ電圧発生回路11からのベリファ
イ電圧またはプログラム電圧発生回路10からのプログ
ラム電圧Vppまたは“H”(通常Vccレベル)の電
圧がその動作モードに応じて与えられる。このノードG
にいずれの電圧が与えられるかはコマンドデコーダ13
からの制御信号により決定される(この切換制御経路は
図示せず)。このノードGへ選択的に1つの電圧を与え
る構成は、マルチプレクサ回路が用いられてもよく、ま
た1つの信号線に各回路10、11の出力および電源電
圧Vccが並列に接続される構成が用いられてもよい。
この後者の構成の場合、低い電圧を伝達する回路に対し
てはより高圧の電圧が発生された場合に悪影響を受けな
いように保護素子を設ける必要がある。
【0067】次に図4に示すXデコーダ4の動作につい
て説明する。NAND型デコード回路37は、その入力
部へプリデコーダより予め定められた組合わせのプリデ
コード信号が与えられたときに選択状態となり、“L”
の信号を出力する。消去モード時においては、負電位/
零電位切換回路32からはゼロ電位Vssが発生され、
ノードK,ノードLおよびDへ伝達される。ノードGへ
はプログラム高圧Vppが与えられる。トランジスタ3
5はそのゲートに電源電圧Vccを受けているため常時
オン状態であり、保護抵抗として機能し、ノードCの信
号をワード線駆動信号伝達部400の入力部へ伝達す
る。消去モード時にはデコード回路37は非選択状態に
あり、ノードBの電位は“H”(電源電圧レベル)にあ
る。インバータ回路410および420はノードBの
“H”(電源電圧レベル)の信号をノードCへ伝達す
る。トランジスタ34がオフ状態、トランジスタ36が
オン状態となり、ワード線駆動信号WLがノードDから
与えられた接地レベルVssに設定される。
【0068】次に、このフラッシュEEPROMが書込
(プログラム)またはデータ読出(ベリファイ動作を含
む)モードに設定された場合、負電位/零電位切換回路
32からは所定の負電位VLLがノードK,ノードLお
よびノードDへ伝達される。ノードGへ与えられる電圧
はそのときの動作モードに応じて決定される。この状態
において、NAND型デコード回路37が選択状態とな
ったとき、NAND型デコード回路37の出力は接地電
位レベルの“L”となる。ノードK,およびノードLの
電位は負電位/零電位切換回路32からの負電位VLL
の値に設定される。このノードBの“L”レベルの信号
はインバータ回路410および420によりレベル変換
されて負電位VLLレベルとなり、次いで、トランジス
タ35を介してトランジスタ34および36のゲートへ
伝達される。これに応答して、トランジスタ34がオン
状態、トランジスタ36がオフ状態となり、ワード線駆
動信号WLはノードGへ与えられた電圧レベルにまで上
昇する。
【0069】ここで、インバータ回路410は、ノード
Kに負電位VLLを受けている。トランジスタ62は、
そのゲート電位(ノードBの電位)が接地電位レベルと
なっても導通状態となる。トランジスタ61および62
を介して貫通電流が流れる。この貫通電流を小さくする
ためにトランジスタ61および62のサイズはトランジ
スタ63および64のサイズよりも小さくする。さら
に、トランジスタ61および62の、この状態における
オン抵抗比を適当に調節する。インバータ回路410の
出力ノードには、 Vout=(Vcc−|VLL|)・{R62/(R6
1+R62)} の電圧レベルの信号が発生する。この出力電圧Vout
のレベルが、インバータ回路420の入力論理しきい値
よりも高くなるようにトランジスタ61および62のこ
の状態におけるオン抵抗を設定する。出力電圧Vout
はインバータ回路420により反転増幅されて、ほぼ負
電位VLLのレベルとなる。これにより、トランジスタ
34を十分なオン状態、トランジスタ36を深いオフ状
態に設定することができる。
【0070】NANDデコード回路37が非選択状態と
なったとき、ノードBの電位は“H”レベル(電源電圧
Vccレベル)にまで上昇し、トランジスタ61がオフ
状態、トランジスタ62がオン状態となる。インバータ
回路410の出力ノードには負電位VLLレベルの信号
が生じ、トランジスタ63がオン状態、トランジスタ6
4がオフ状態となる。ノードCの電位レベルは電源電圧
Vccレベルとなりトランジスタ35および36のゲー
トへ伝達される。トランジスタ34がオフ状態、トラン
ジスタ36がオン状態となる。ワード線駆動信号WLは
トランジスタ36を介してノードDに与えられた負電位
VLLレベルにまで下降する。これにより、非選択ワー
ド線へは、負電位VLLレベルのワード線駆動信号が伝
達される。この構成により、メモリセル(メモリトラン
ジスタ)に過剰消去が生じている場合においても、その
メモリセルは確実にオフ状態に設定される。
【0071】なお、上記実施例においては、ネガティブ
チャージポンプ31は、4個のチャージポンプ用の容量
を2相のクロックφa、/φaにより相補的に駆動する
ことにより負電位を発生している。しかしながらこのと
きに用いられるチャージポンプ用容量の数は4個でなく
てもよく、また2相のクロック信号が用いられなくても
よい。またさらに別の構成の負電位発生用のチャージポ
ンプ回路が用いられてもよい。
【0072】また上述のフラッシュEEPROMにおい
ては、メモリセルへのプログラム(書込)には、アブラ
ンシェ降伏によりホットエレクトロンを発生させてフロ
ーティングゲートへ電子を注入し、消去時には、このフ
ローティングゲートとソース領域との間のトンネル現象
を利用してフローティングゲートから電子の引抜きを行
なっている。しかしながら、メモリセルの構造として
は、電気的にフローティングゲートへ電子の注入/引抜
きを行なう構成でありかつ1メモリセルが1トランジス
タで構成されるものであれば上記実施例と同様の効果を
得ることができる。また、消去は全ビットでなくワード
線単位などの「セクタ」単位でもよい。
【0073】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、少な
くとも書込時(プログラム時)および読出時(ベリファ
イ動作を含む)において、非選択ワード線へ負電圧を与
えるように構成したため、「過剰消去」が生じたメモリ
セルにおいても正確に非選択時にはこのメモリセルをオ
フ状態とすることができ、常に正確な情報の書込および
読出が行なうことができ、チップ故障率の大幅な低減お
よび不揮発性半導体記憶装置の大幅な歩留まりの改善が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるフラッシュEEPR
OMの全体の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1に示す負電圧発生回路の具体的構成を示す
ブロック図である。
【図3】図2に示すネガティブチャージポンプの具体的
構成の一例を示す図である。
【図4】この発明の一実施例において用いられるXデコ
ーダのワード線駆動信号発生部の構成の一例を示す図で
ある。
【図5】従来のEEPROMセルの断面構造を示す図で
ある。
【図6】従来のフラッシュEEPROMの全体の構成を
概略的に示す図である。
【図7】図1に示すメモリセルアレイ部の構成をより詳
細に示す図である。
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ 2 Yゲート 3 ソース線スイッチ 4 Xデコーダ 5 Yデコーダ 12 コマンドレジスタ 13 コマンドデコーダ 30 負電圧発生回路 31 ネガティブチャージポンプ 32 負電位/零電位切換回路 400 ワード線駆動信号伝達部 M1 メモリセル(メモリトランジスタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792 H01L 29/78 371

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配置される複数のメモリセル、
    前記複数のメモリセルの各々は情報を不揮発的に記憶
    し、 各々に1行のメモリセルが接続される複数のワード線、 与えられたアドレスに従って対応のワード線を選択する
    ためのワード線選択手段、および前記ワード線選択手段
    により選択されたワード線を除く非選択ワード線へ負の
    電圧を印加する負電圧印加手段を備える、不揮発性半導
    体記憶装置。
JP17252992A 1991-08-05 1992-06-30 不揮発性半導体記憶装置 Pending JPH05210991A (ja)

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