JPH0521018Y2 - - Google Patents

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JPH0521018Y2
JPH0521018Y2 JP1986005217U JP521786U JPH0521018Y2 JP H0521018 Y2 JPH0521018 Y2 JP H0521018Y2 JP 1986005217 U JP1986005217 U JP 1986005217U JP 521786 U JP521786 U JP 521786U JP H0521018 Y2 JPH0521018 Y2 JP H0521018Y2
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resistor
heater element
voltage
bridge circuit
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、空気をはじめとする各種流体の速度
を検出するための熱線流速計に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
微少な流体速度を測定すための手段として、定
温度型熱線流速計が従来から知られている。これ
は、流体中に置かれるヒータエレメントをホイー
トストンブリツジ回路の一辺に挿入し、ヒータエ
レメントの抵抗値が一定となるように、すなわち
ヒータエレメントの温度が一定となるようにホイ
ートストンブリツジ回路への電流供給を制御する
ものである。この流速計によれば、流速に応じて
被測定流体がヒータエレメントから奪う熱量が異
なるため、ホイートストンブリツジ回路への電流
供給量を測定することによつて流速を知ることが
できる。そして、この従来の定温度型熱線流速計
において、ヒータエレメントを薄膜プレート上に
薄膜で形成することにより、被測定流体以外の媒
体を介して為される放熱を最小限に抑え、極めて
微少な流速の測定を行おうとする工夫がなされて
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記従来の熱線流速計ではホイートス
トンブリツジ回路への電流供給量というアナログ
値に基づいて流速を算出するものであるため、ノ
イズの影響を受けやすいという欠点があつた。ま
た、ヒータエレメントを遠隔地に配置した場合に
は、流速を示すものが電流供給量というアナログ
値であるため、データ伝送に対して困難を伴うと
いう欠点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の流速計は上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、基板上に薄膜状プレートによる架橋
部が形成されこの架橋部上にヒータエレメントで
ある第1の抵抗体が形成され非架橋部上に周囲温
度センサエレメントである第2の抵抗体が形成さ
れたセンサチツプと、第1の抵抗体および第2の
抵抗体がそれぞれ互いに隣接する一辺を構成する
と共に電源に対して並列に接続されているブリツ
ジ回路と、ブリツジ回路への電圧印加を一定時間
毎に開始すると共に第1の抵抗体に生じている電
位差と第2の抵抗体に生じている電位差が所定の
関係になつたときに前記電圧印加を停止するスイ
ツチング回路とを備えたものである。
〔作用〕
ブリツジ回路に電圧印加がなされると、ヒータ
エレメントの温度が上昇して抵抗値が変化し、ヒ
ータエレメントに生じている電位差と周囲温度セ
ンサエレメントに生じている電位差が所定の関係
になつたときに電圧印加が停止する。このときの
ヒータエレメントの温度上昇の速さは被測定流体
がヒータエレメントから奪う熱量によつて異なる
ため、被測定流体の速度に応じてブリツジ回路へ
の電圧印加時間が変化する。
〔実施例〕
以下、実施例と共に本考案を詳細に説明する。
第1図は本考案の一実施例を示すブロツク図で
あり、第2図および第3図はいずれも被測定流体
中に配置されるセンサチツプ10の一例を示す斜
視図である。初めにセンサチツプ10の構成につ
いて説明する。シリコン基台4上には異方性エツ
チング技術を用いて窒化シリコン膜5による架橋
部3が形成されている。この架橋部3の上にはパ
ーマロイ等の薄膜パターンによるヒータエレメン
ト1が形成されている。また、シリコン基台4に
接している窒化シリコン膜5上には同じくパーマ
ロイ等の薄膜パターンによる周囲温度センサエレ
メント2が設けられている。これら各エレメント
は、耐環境性向上のために、さらに薄い窒化シリ
コンの保護膜で覆われている。ヒータエレメント
1はシリコン基台4とは熱的に絶縁された架橋部
3に形勢されているので、極めて微少な電流でヒ
ータエレメント1を加熱できる。また、周囲温度
センサエレメント2は窒化シリコン膜5を介して
シリコン基台4上に設けられているので、シリコ
ン基台とほぼ同じ温度すなわち周囲温度とほぼ同
じ温度に保たれる。なお、6は電極パツドであ
る。
このように構成されたヒータエレメント1およ
び周囲温度センサエレメント2は、第1図に示す
ようにそれぞれホイートストンブリツジ回路11
の一辺を構成している。ホイートストンブリツジ
回路11にはスイツチング回路12を介して入力
端子16から電圧VSが供給されるようになつて
おり、スイツチング回路12はオシレータ13の
出力パルスにより「オン」し、比較器14の出力
パルスにより「オフ」するように動作する。第4
図はスイツチング回路12の具体例を示すブロツ
ク図であり、同図において、21はフリツプフロ
ツプ回路、22はトランジスタである。フリツプ
フロツプ回路21のD端子にはVDDが与えられて
おり、クロツク端子にはオシレータ13の出力端
子が、クリア端子には比較器14の出力端子が、
Q出力端子にはトランジスタ22のベースがそれ
ぞれ接続されている。また、トランジスタ22の
コレクタには電源電圧VSを入力する入力端子1
6が、エミツタにはホイートストンブリツジ回路
11の入力端子がそれぞれ接続されている。比較
器14はスイツチング回路12が「オン」状態の
ときのヒータエレメント1に生じる電位差と周囲
温度センサエレメント2に生じる電位差とを比較
し、ヒータエレメント1に生じる電位差が周囲温
度センサエレメント2に生じる電位差よりも大と
なつたときに「ハイレベル」となるようになつて
いる。なお、出力端子15はスイツチング回路1
2とホイートストンブリツジ回路11との接続点
に接続されている。
つぎに、本実施例の動作を第5図の波形図と共
に説明する。第5図Aに示すようにオシレータ1
3は一定周期でパルスを出力しており、フリツプ
フロツプ回路21にその立ち上がりが入力される
と、Q出力が「ハイ」となり、同図Bに示すよう
にトランジスタ22が「オン」する。トランジス
タ22が「オン」すると、直流電圧VSがホイー
トストンブリツジ回路12に印加され、ヒータエ
レメント1が加熱され始めると、ヒータエレメン
ト1の抵抗値は徐々に増加していき、ヒータエレ
メント1に生じる電位差が周囲温度センサエレメ
ント2に生じる電位差よりも大となつたとき、す
なわち、ヒータエレメント1の温度が周囲温度セ
ンサエレメント2の検出する温度値よりも所定値
だけ高くなつたときに比較器14は第5図Cに示
すように「ハイレベル」となる。この比較器14
の立ち上がりはスイツチング回路12内のフリツ
プフロツプ回路21のクリア端子に入力され、そ
の信号によつてフリツプフロツプ回路12のQ出
力が「ロー」となり、さらに、トランジスタ22
が「オフ」する。トランジスタ22の「オフ」に
よつて、ホイートストンブリツジ回路11への電
圧VSの印加が停止し、ヒータエレメント1の冷
却が始まる。そして、オシレータ13のつぎの出
力パルスによつて上述した動作が再び行われ、以
後同様の動作か順次繰り返される。
ところで、直流電圧VSがホイートストンブリ
ツジ回路12に印加されている時間は、被測定流
体の速度に応じて変化する。すなわち、流速が大
であれば、被測定流体がヒータエレメント1から
奪う熱量が大きくなるため、ヒータエレメント1
の温度が周囲温度センサエレメント2の検出する
温度値よりも所定値だけ高くなるのに要する時間
が長くなるのである。したがつて、直流電圧VS
がホイートストンブリツジ回路12に印加されて
いる時間、すなわち、トランジスタ22が「オ
ン」している時間から流体速度を知ることができ
る。出力端子16には、トランジスタ22が「オ
ン」していればVSという電圧が「オフ」してい
れば接地電位がそれぞれ出力されるので、出力端
子16に電圧VSが出力されている時間がまさに
流体速度を示す信号となる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の流速計によれば、
被測定流体の速度に応じてブリツジ回路への電圧
印加時間が変化するので、この印加電圧パルス幅
から被測定流体の移動速度を知ることができる。
このように、本考案の流速計はパルス出力型であ
るので、ノイズに強く、デイジタル化が容易であ
ることからデータ伝送上も都合がよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すブロツク図、
第2図および第3図は本実施例におけるセンサチ
ツプの具体例を示す斜視図、第4図は本実施例に
おけるスイツチング回路を示すブロツク図、第5
図は本実施例の動作を示す波形図である。 1……ヒータエレメント、2……周囲温度セン
サエレメント、3……架橋部、4……シリコン基
台、10……センサチツプ、11……ホイートス
トンブリツジ回路、12……スイツチング回路、
13……オシレータ、14……比較器、15……
出力端子、16……電圧入力端子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基板上に薄膜状プレートによる架橋部が形成さ
    れこの架橋部上にヒータエレメントである第1の
    抵抗体が形成され非架橋部上に周囲温度センサエ
    レメントである第2の抵抗体が形成されたセンサ
    チツプと、第1の抵抗体および第2の抵抗体がそ
    れぞれ互いに隣接する一辺を構成すると共に電源
    に対して並列に接続されているブリツジ回路と、
    ブリツジ回路への電圧印加を一定時間毎に開始す
    ると共に電圧印加開始後第1の抵抗体に生じてい
    る電位差と第2の抵抗体に生じている電位差が所
    定の関係になつたときに前記電圧印加を停止する
    スイツチング回路とを具備する流速計。
JP1986005217U 1986-01-20 1986-01-20 Expired - Lifetime JPH0521018Y2 (ja)

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JP1986005217U JPH0521018Y2 (ja) 1986-01-20 1986-01-20

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JP1986005217U JPH0521018Y2 (ja) 1986-01-20 1986-01-20

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Publication Number Publication Date
JPS62117572U JPS62117572U (ja) 1987-07-25
JPH0521018Y2 true JPH0521018Y2 (ja) 1993-05-31

Family

ID=30786595

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986005217U Expired - Lifetime JPH0521018Y2 (ja) 1986-01-20 1986-01-20

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60225028A (ja) * 1984-04-24 1985-11-09 Nippon Soken Inc 流体流量測定装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60225028A (ja) * 1984-04-24 1985-11-09 Nippon Soken Inc 流体流量測定装置

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JPS62117572U (ja) 1987-07-25

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