JPH05209134A - 非対称ジオキサジン化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法 - Google Patents

非対称ジオキサジン化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法

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JPH05209134A
JPH05209134A JP4272773A JP27277392A JPH05209134A JP H05209134 A JPH05209134 A JP H05209134A JP 4272773 A JP4272773 A JP 4272773A JP 27277392 A JP27277392 A JP 27277392A JP H05209134 A JPH05209134 A JP H05209134A
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Japan
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alkyl
hydrogen
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Application number
JP4272773A
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English (en)
Inventor
Kingo Akahori
金吾 赤堀
Kazufumi Yokogawa
和史 横川
Takahiko Fujisaki
孝彦 藤崎
Shigeru Kawabata
繁 河端
Naoki Harada
尚樹 原田
Yutaka Kashiwane
豊 栢根
Takashi Omura
隆 尾村
Miyao Takahashi
三八生 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶解性、ビルドアップ性、耐光堅牢度、洗濯
堅牢度及び塩素堅牢度に優れ、繊維材料を青色に染色す
るに有用な反応染料を提供する。 【構成】 遊離酸の形で下記一般式 【化1】 (式中、A1 及びA2 はスルホ、ハロゲノ、アルキル又
はアルコキシ基、X1 及びX2 は水素、ハロゲノ、アル
キル、アルコキシ、又はフェノキシ基、R1 は水素又は
アルキル基、R2 及びR3 は水素、アルキル、アルコキ
シ、ハロゲノ又はアミノ基、Zは繊維反応性基を表わ
し、m及びnは0又は1を表わし、m≠nであり、Lは
1又は2である。)で示される非対称ジオキサジン化合
物及びそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒドロキシル基及び/又
はアミド基を含有する材料、特にセルロース繊維、天然
又は合成ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維あるいは皮
革等、更にはそれらの混紡繊維を染色及び捺染するに適
し、耐光堅牢、耐湿潤堅牢かつ耐塩素堅牢な染色を可能
にする改良された新規な非対称ジオキサジン化合物、並
びにその適用に関する。
【0002】
【従来の技術】染料の分子構造中にジオキサジン骨格を
有する反応染料は公知であるが、染色性能面、例えば均
染性、ビルドアップ性、染色速度において、あるいは堅
牢度、特に塩素堅牢度において不充分であり、更にレベ
ルアップが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ヒドロキシル基及び/
又はアミド基を含有する材料の染色又は捺染物の堅牢
度、中でも塩素堅牢度は特にヒドロキシル基含有繊維の
場合において、満足出来るレベルにはなく、本発明者ら
は鋭意このレベルアップに努め、上記課題を解決し得る
非対称ジオキサジン化合物を見い出した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は遊離酸の形で、
下記一般式(I)
【0005】
【化10】
【0006】(式中、A1 及びA2 は互いに独立にスル
ホ、ハロゲノ、アルキル又はアルコキシ基、X1 及びX
2 は互いに独立に水素、ハロゲノ、アルキル、アルコキ
シ又はフェノキシ基、R1 は水素又は置換されていても
よいアルキル基、R2 及びR3は互いに独立に水素、ア
ルキル、アルコキシ、ハロゲノ又は置換されていてもよ
いアミノ基、Zは繊維反応性基を表わし、m及びnは0
又は1を表わし、m≠nであり、Lは1又は2であ
る。)で示される非対称ジオキサジン化合物及びそれを
用いることを特徴とする繊維材料を染色又は捺染する方
法を提供するものである。
【0007】ここでA1 及びA2 で示される基として例
えば、クロロ、ブロモ等のハロゲノ、メトキシ、エトキ
シ等のC1 〜C4 アルコキシ基、メチル、エチル等のC
1 〜C4 アルキル基及びスルホ基が例示されるが、中で
もスルホ基が特に好ましい。本発明においてはmが0、
nが1であり、A1 が−NH−のオルト位に位置する場
合が好ましい。
【0008】R1 で示される置換されていてもよいアル
キル基としては、C1 〜C4 のアルキルが好ましく、置
換されていてもよい基としては、ヒドロキシ、シアノ、
アルコキシ、ハロゲノ、カルバモイル、カルボキシ、ア
ルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、スル
ホ及びスルファモイル等が挙げられる。R1 で示される
基としては、特に水素が好ましい。
【0009】R2 及びR3 で示されるハロゲノ、アルコ
キシ及びアルキル基としては、それぞれクロロ、ブロ
モ、メトキシ、エトキシ基の様なC1 〜C4 アルコキシ
基、メチル及びエチル基の様なC1 〜C4 アルキル基等
が例示される。
【0010】R2 及びR3 で示される置換されていても
よいアミノ基としては、C1 〜C4アルキルによりモノ
−またはジ−置換されたアミノ基、及び−NH2 が例示
され、中でも特に−NH2 が好ましい。
【0011】X1 及びX2 で示される基としては、ハロ
ゲノが特に好ましく、中でもクロロ、ブロモが好まし
い。また、アルキルおよびアルコキシとしてはC1 〜C
4 のアルキルまたはアルコキシ基が挙げられる。
【0012】本発明においては、遊離酸の形で下記一般
式(IX)
【0013】
【化11】
【0014】(式中、X5 はC1 〜C4 アルキルにより
モノ−又はジ−置換されていてもよいアミノ基を表わ
し、X1 、X2 、R1 及びZは前記の意味を有する。)
で示される化合物が、染料特性上好ましい。Zで示され
る繊維反応性基としては、染色条件下で繊維中の−O
H、−NH−または−NH2 基と反応して共有結合を形
成するものを表わす。
【0015】Zで示される繊維反応性基としては、具体
的には、例えば次のものが挙げられる。5−もしくは6
−員環の芳香族−複素環式環であり、例えばモノアジ
ン、ジアジンまたはトリアジン環、特にピリジン、ピリ
ミジン、ピリダジン、ピラジン、チアジン、オキサジン
または非対称性もしくは対称性のトリアジン環に、或い
は1個以上の縮合芳香族−複素環式環類、例えばキノリ
ン、フタラジン、シノリン、キナゾリン、キノキサリ
ン、アクリジン、フェナジンまたはフェナンスリジン環
系に結合している少なくとも1個の反応性置換基を含有
しているもの、脂肪族の反応性基又はこれらを適当な連
結基で任意に結合させたもの等が挙げられる。
【0016】複素環上および炭素環上の反応性置換基類
としては、ハロゲン(Cl、Br又はF)、ヒドラジニ
ウムを含むアンモニウム、スルホニウム、スルホニル、
アジド(−N3 )、チオシアナト、チオ、チオールエー
テル、オキシエーテル、スルフィノおよびスルホ等が挙
げられる。
【0017】複素環式環系および炭素環式環系繊維反応
性基としては、2,4−ジフルオロトリアジン−6−イ
ル、2,4−ジクロロトリアジン−6−イル、モノハロ
−s−トリアジニル基、特にアルキル、アリール、アミ
ノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキ
ルアミノ、アリールアミノ、アルコキシ、アリールオキ
シ、アルキルチオもしくはアリールチオにより置換され
ているモノクロロトリアジニルおよびモノフルオロトリ
アジニル基、例えば、2−アミノ−4−フルオロトリア
ジン−6−イル、2−メチルアミノ−4−フルオロトリ
アジン−6−イル、2−エチルアミノ−4−フルオロト
リアジン−6−イル、2−イソプロピルアミノ−4−フ
ルオロトリアジン−6−イル、2−ジメチルアミノ−4
−フルオロトリアジン−6−イル、2−ジエチルアミノ
−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−β−メトキ
シエチルアミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、
2−β−ヒドロキシエチルアミノ−4−フルオロトリア
ジン−6−イル、2−ジ−(β−ヒドロキシエチルアミ
ノ)−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−β−ス
ルホエチルアミノ−4−フルオロトリアジン−6−イ
ル、2−β−スルホエチルメチルアミノ−4−フルオロ
トリアジン−6−イル、2−カルボキシメチルアミノ−
4−フルオロトリアジン−6−イル、2−ジ−(カルボ
キシメチルアミノ)−4−フルオロトリアジン−6−イ
ル、2−スルホメチルアミノ−4−フルオロトリアジン
−6−イル、2−β−シアノエチルアミノ−4−フルオ
ロトリアジン−6−イル、2−ベンジルアミノ−4−フ
ルオロトリアジン−6−イル、2−β−フェニルエチル
アミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−ベン
ジルメチルアミノ−4−フルオロトリアジン−6−イ
ル、2−(4’−スルホベンジル)−アミノ−4−フル
オロトリアジン−6−イル、2−シクロヘキシルアミノ
−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(o−、m
−またはp−メチルフェニル)−アミノ−4−フルオロ
トリアジン−6−イル、2−(o−、m−またはp−ス
ルホフェニル)−アミノ−4−フルオロトリアジン−6
−イル、2−(2’,5’−ジスルホフェニル)−アミ
ノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(o−、
m−またはp−クロロフェニル)−アミノ−4−フルオ
ロトリアジン−6−イル、2−(o−、m−またはp−
メトキシフェニル)−アミノ−4−フルオロトリアジン
−6−イル、2−(2’−メチル−4’−スルホフェニ
ル)−アミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2
−(2’−メチル−5’−スルホフェニル)−アミノ−
4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(2’−クロ
ロ−4’−スルホフェニル)−アミノ−4−フルオロト
リアジン−6−イル、2−(2’−クロロ−5’−スル
ホフェニル)−アミノ−4−フルオロトリアジン−6−
イル、2−(2’−メトキシ−4’−スルホフェニル)
−アミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−
(o−、m−またはp−カルボキシフェニル)−アミノ
−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(2’,
4’−ジスルホフェニル)−アミノ−4−フルオロトリ
アジン−6−イル、2−(3’,5’−ジスルホフェニ
ル)−アミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2
−(2’−カルボキシ−4’−スルホフェニル)−アミ
ノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(2’−
カルボキシ−5’−スルホフェニル)−アミノ−4−フ
ルオロトリアジン−6−イル、2−(6’−スルホフェ
ニル−2’−イル)−アミノ−4−フルオロトリアジン
−6−イル、2−(4’8’−ジスルホナフチ−2’−
イル)−アミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、
2−(6’,8’−ジスルホナフチ−2’−イル)−ア
ミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(N−
メチルフェニル)−アミノ−4−フルオロトリアジン−
6−イル、2−(N−エチルフェニル)−アミノ−4−
フルオロトリアジン−6−イル、2−(N−β−ヒドロ
キシエチルフェニル)−アミノ−4−フルオロトリアジ
ン−6−イル、2−(N−イソプロピルフェニル)−ア
ミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−モルホ
リノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−ピペリ
ジノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−
(4’,6’,8’−トリスルホナフチ−2’−イル)
−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(3’,
6’,8’−トリスルホナフチ−2’−イル)−4−フ
ルオロトリアジン−6−イル、2−(3’,6’−ジス
ルホナフチ−1’−イル)−4−フルオロトリアジン−
6−イル、N−メチル−N−(2,4−ジクロロトリア
ジン−6−イル)−カルバミル、N−メチル−N−(2
−メチルアミノ−4−クロロトリアジン−6−イル)−
カルバミル、N−メチル−N−(2−ジメチルアミノ−
4−クロロトリアジン−6−イル)−カルバミル、N−
メチル−もしくはN−エチル−N−(2,4−ジクロロ
トリアジン−6−イル)−アミノアセチル、2−メトキ
シ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−エトキシ
−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−フェノキシ
−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(o−、m
−もしくはp−スルホフェノキシ)−4−フルオロトリ
アジン−6−イル、2−(o−、m−もしくはp−メチ
ルまたは−メトキシフェニル)−4−フルオロトリアジ
ン−6−イル、2−β−ヒドロキシエチルメルカプト−
4−フルオロトリアジン−6−イル、2−フェニルメル
カプト−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−
(4’−メチルフェニル)−メルカプト−4−フルオロ
トリアジン−6−イル、2−(2’,4’−ジニトロフ
ェニル)−メルカプト−4−フルオロトリアジン−6−
イル、2−メチル−4−フルオロトリアジン−6−イ
ル、2−フェニル−4−フルオロトリアジン−6−イ
ル、並びに対応する4−クロロまたは4−ブロモ−トリ
アジニル基、並びにハロゲン交換により第三級アミン
類、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジメ
チル−β−ヒドロキシエチルアミン、トリエタノールア
ミン、N,N−ジメチルヒドラジン、ピリジンもしくは
ピコリン、ニコチン酸もしくはイソニコチン酸、スルフ
ィン酸塩類、特にベンゼン−スルフィン酸または亜硫酸
水素を用いて得られる対応する基類、モノ−、ジ−もし
くはトリハロピリミジニル基類、例えば2,4−ジクロ
ロピリミジン−6−イル、2,4,5−トリクロロピリ
ミジン−6−イル、2,4−ジクロロ−5−ニトロ−ま
たは−5−メチル−または−5−カルボキシメチル−ま
たは−5−カルボキシ−または−5−シアノ−または−
5−ビニル−または−5−スルホ−または−5−モノ
−、−ジもしくは−トリクロロメチル−または−5−カ
ルボアルコキシ−ピリミジン−6−イル、2,6−ジク
ロロピリミジン−4−カルボニル、2,4−ジクロロピ
リミジン−5−カルボニル、2−クロロ−4−メチルピ
リミジン−5−カルボニル、2−メチル−4−クロロピ
リミジン−5−カルボニル、2−メチルチオ−4−フル
オロピリミジン−5−カルボニル、6−メチル−2,4
−ジクロロピリミジン−5−カルボニル、2,4,6−
トリクロロピリミジン−5−カルボニル、2,4−ジク
ロロピリミジン−5−スルホニル、2−クロロキノキサ
リン−3−カルボニル、2−もしくは3−モノクロロキ
ノキサリン−6−カルボニル、2−もしくは3−モノク
ロロキノキサリン−6−スルホニル、2,3−ジクロロ
キノキサリン−6−カルボニル、2,3−ジクロロキノ
キサリン−6−スルホニル、1,4−ジクロロフタラジ
ン−6−スルホニルまたは−6−カルボニル、2,4−
ジクロロキナゾリン−7−もしくは−6−スルホニルま
たは−6−カルボニル、2−、3−もしくは4−
(4’,5’−ジクロロピリダゾ−6’−オン−1’−
イル)フェニルスルホニルまたは−カルボニル、β−
(4’,5’−ジクロロピリダゾ−6’−オン−1’−
イル)エチルカルボニル、N−メチル−N−(2,3−
ジクロロキノキサリン−6−スルホニル)−アミノアセ
チル、N−メチル−N−(2,3−ジクロロキノキサリ
ン−6−カルボニル)−アミノアセチル、並びに上記の
塩素−置換された複素環式基類の対応する臭素および弗
素誘導体類、例えば2−フルオロ−4−ピリミジニル、
2,6−ジフルオロ−4−ピリミジニル、2,6−ジフ
ルオロ−5−クロロ−4−ピリミジニル、2−フルオロ
−5,6−ジクロロ−4−ピリミジニル、2,6−ジフ
ルオロ−5−メチル−4−ピリミジニル、2−フルオロ
−5−メチル−6−クロロ−4−ピリミジニル、2−フ
ルオロ−5−ニトロ−6−クロロ−4−ピリミジニル、
5−ブロモ−2−フルオロ−4−ピリミジニル、2−フ
ルオロ−5−シアノ−4−ピリミジニル、2−フルオロ
−5−メチル−4−ピリミジニル、2,5,6−トリフ
ルオロ−4−ピリミジニル、5−クロロ−6−クロロメ
チル−2−フルオロ−4−ピリミジニル、5−クロロ−
6−ジクロロメチル−2−フルオロ−4−ピリミジニ
ル、5−クロロ−6−トリクロロメチル−2−フルオロ
−4−ピリミジニル、5−クロロ−2−クロロメチル−
6−フルオロ−4−ピリミジニル、5−クロロ−2−ジ
クロロメチル−6−フルオロ−4−ピリミジニル、5−
クロロ−2−トリクロロメチル−6−フルオロ−4−ピ
リミジニル、5−クロロ−2−フルオロジクロロメチル
−6−フルオロ−4−ピリミジニル、2,6−ジフルオ
ロ−5−ブロモ−4−ピリミジニル、2−フルオロ−5
−ブロモ−6−メチル−4−ピリミジニル、2−フルオ
ロ−5−ブロモ−6−クロロメチル−4−ピリミジニ
ル、2,6−ジフルオロ−5−クロロメチル−4−ピリ
ミジニル、2,6−ジフルオロ−5−ニトロ−4−ピリ
ミジニル、2−フルオロ−6−メチル−4−ピリミジニ
ル、2−フルオロ−5−クロロ−6−メチル−4−ピリ
ミジニル、2−フルオロ−5−クロロ−4−ピリミジニ
ル、2−フルオロ−6−クロロ−4−ピリミジニル、6
−トリフルオロメチル−5−クロロ−2−フルオロ−4
−ピリミジニル、6−トリフルオロメチル−2−フルオ
ロ−4−ピリミジニル、2−フルオロ−5−ニトロ−4
−ピリミジニル、2−フルオロ−5−トリフルオロメチ
ル−4−ピリミジニル、2−フルオロ−5−フェニル−
または−5−メチルスルホニルメチル−4−ピリミジニ
ル、2−フルオロ−5−カルボキサミド−4−ピリミジ
ニル、2−フルオロ−5−カルボメトキシ−4−ピリミ
ジニル、2−フルオロ−5−ブロモ−6−トリフルオロ
メチル−4−ピリミジニル、2−フルオロ−6−カルボ
キサミド−4−ピリミジニル、2−フルオロ−6−カル
ボメトキシ−4−ピリミジニル、2−フルオロ−6−フ
ェニル−4−ピリミジニル、2−フルオロ−6−シアノ
−4−ピリミジニル、2−フルオロ−4−ジクロロメチ
ル−5−クロロピリミジン−6−イル、2−フルオロ−
5−クロロピリミジン−4−イル、2−メチル−4−フ
ルオロ−5−メチルスルホニルピリミジン−6−イル、
2,6−ジフルオロ−5−メチルスルホニル−4−ピリ
ミジニル、2,6−ジクロロ−5−メチルスルホニル−
4−ピリミジニル、2−フルオロ−5−スルホンアミド
−4−ピリミジニル、2−フルオロ−5−クロロ−6−
カルボメトキシ−4−ピリミジニル、2,6−ジフルオ
ロ−5−トリフルオロメチル−4−ピリミジニル、スル
ホニル−含有トリアジン基類、例えば2,4−ビス−
(フェニルスルホニル)−トリアジン−6−イル、2−
(3’−カルボキシフェニル)−スルホニル−4−クロ
ロトリアジン−6−イル、2−(3’−スルホフェニ
ル)−スルホニル−4−クロロトリアジン−6−イル、
2,4−ビス(3’−カルボキシフェニルスルホニル)
−トリアジン−6−イル、スルホニル−含有ピリミジン
環類、例えば2−カルボキシメチルスルホニル−ピリミ
ジン−4−イル、2−メチルスルホニル−6−メチルピ
リミジン−4−イル、2−メチルスルホニル−6−エチ
ルピリミジン−4−イル、2−フェニルスルホニル−5
−クロロ−6−メチル−ピリミジン−4−イル、2,6
−ビス−メチルスルホニル−ピリミジン−4−イル、
2,6−ビス−メチルスルホニル−5−クロロ−ピリミ
ジン−4−イル、2,4−ビス−メチルスルホニル−ピ
リミジン−5−スルホニル、2−メチルスルホニル−ピ
リミジン−4−イル、2−フェニルスルホニル−ピリミ
ジン−4−イル、2−トリクロロメチルスルホニル−6
−メチル−ピリミジン−4−イル、2−メチルスルホニ
ル−5−クロロ−6−メチル−ピリミジン−4−イル、
2−メチルスルホニル−5−ブロモ−6−メチル−ピリ
ミジン−4−イル、2−メチルスルホニル−5−クロロ
−6−エチル−ピリミジン−4−イル、2−メチルスル
ホニル−5−クロロ−6−クロロメチル−ピリミジン−
4−イル、2−メチルスルホニル−4−クロロ−6−メ
チルピリミジン−5−スルホニル、2−メチルスルホニ
ル−5−ニトロ−6−メチルピリミジン−4−イル、
2,5,6−トリス−メチルスルホニル−ピリミジン−
4−イル、2−メチルスルホニル−5,6−ジメチル−
ピリミジン−4−イル、2−エチルスルホニル−5−ク
ロロ−6−メチル−ピリミジン−4−イル、2−メチル
スルホニル−6−クロロピリミジン−4−イル、2,6
−ビス−メチルスルホニル−5−クロロ−ピリミジン−
4−イル、2−メチルスルホニル−6−カルボキシピリ
ミジン−4−イル、2−メチルスルホニル−5−スルホ
ピリミジン−4−イル、2−メチスルホニル−6−カル
ボメトキシピリミジン−4−イル、2−メチルスルホニ
ル−5−カルボキシピリミジン−4−イル、2−メチル
スルホニル−5−シアノ−6−メトキシピリミジン−4
−イル、2−メチルスルホニル−5−クロロピリミジン
−4−イル、2−スルホエチルスルホニル−6−メチル
ピリミジン−4−イル、2−メチルスルホニル−5−ブ
ロモピリミジン−4−イル、2−フェニルスルホニル−
5−クロロピリミジン−4−イル、2−カルボキシメチ
ルスルホニル−5−クロロ−6−メチルピリミジン−4
−イル、2−メチルスルホニル−6−クロロピリミジン
−4−または−5−カルボニル、2,6−ビス−(メチ
ルスルホニル)−ピリミジン−4−もしくは−5−カル
ボニル、2−エチルスルホニル−6−クロロピリミジン
−5−スルホニル、2,4−ビス−(メチルスルホニ
ル)−ピリミジン−5−スルホニル、2−メチルスルホ
ニル−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−スルホ
ニルまたは−カルボニル、2−クロロベンゾチアゾール
−5−もしくは−6−カルボニルまたは−5−もしくは
−6−スルホニル、2−アリールスルホニル−または−
アルキルスルホニル−ベンゾチアゾール−5−もしくは
−6−カルボニルまたは−スルホニル、2−フェニルス
ルホニルベンゾチアゾール−5−もしくは−6−カルボ
ニルまたは−5−もしくは−6−スルホニル、2−メチ
ルスルホニル−または2−エチルスルホニル−ベンゾチ
アゾール−5−もしくは−6−スルホニルまたは−5−
もしくは−6−カルボニル、並びに縮合ベンゼン環中に
スルホ基を含有している対応する2−スルホニルベンゾ
チアゾール−5−もしくは−6−カルボニルまたは−ス
ルホニル誘導体類、2−クロロ−ベンゾキサゾール−5
−もしくは−6−カルボニルまたは−スルホニル、2−
クロロ−ベンズイミダゾール−5−もしくは−6−カル
ボニルまたは−スルホニル、2−クロロ−1−メチルベ
ンズイミダゾール−5−もしくは−6−カルボニルまた
は−スルホニル、2−クロロ−4−メチル−1,3−チ
アゾール−5−カルボニルまたは−4−もしくは−5−
スルホニル、4−クロロ−または4−ニトロ−キノリン
−5−カルボニルのN−オキシド等が挙げられる。
【0018】脂肪族の繊維反応性基としては、アクリロ
イル、モノ−、ジ−もしくはトリ−クロロアクリロイ
ル、例えば−CO−CH=CH−Cl、−CO−CCl
=CH 2 、−CO−CCl=CH−CH3 、−CO−C
Cl=CH−COOH、−CO−CH=CCl−COO
H、β−クロロプロピオニル、3−フェニルスルホニル
プロピオニル、3−メチルスルホニルプロピオニル、2
−フルオロ−2−クロロ−3,3−ジフルオロシクロブ
タン−1−カルボニル、2,2,3,3−テトラフルオ
ロシクロブタン−1−カルボニルまたは−1−スルホニ
ル、β−(2,2,3,3−テトラフルオロシクロブチ
ル)−アリールオキシ、α−もしくはβ−ブロモアクリ
ロイル、α−もしくはβ−アルキル−またはアリール−
スルホアクリロイル基、例えばα−もしくはβ−メチル
スルホニルアクリロイル、クロロアセチル、ビニルスル
ホニル、−SO2 CH2 CH2 1 (Z1 はアルカリの
作用で脱離する基を表わす。)等が挙げられる。
【0019】Zで示される繊維反応性基として好ましく
は、下式(II)〜(IV)で示される基が例示される。
【0020】
【化12】
【0021】 5 及びR6 は置換されていてもよいアルキル基を表わ
す。)又は、
【0022】
【化13】
【0023】(R7 は、水素、シアノ、カルバモイル、
ハロゲノ、カルボキシ、スルホ、ヒドロキシ、ビニル、
又は置換されていてもよいアルキル基を表わす。)
【0024】
【化14】
【0025】〔式中、B1 は置換されていてもよいフェ
ニレン、アルキレンもしくはナフチレン基、又は−(C
2 ) p −Q−(CH2 ) q −、ここでpおよびqは互
いに独立に2、3又は4、Qは−O−又は−NR−(R
は水素又はC1 〜C4 アルキルを表わす。)を表わす。
8 は水素又は置換されていてもよいアルキル基、Z1
は−SO2 CH=CH2 又は−SO2 CH2 CH2 1
(Y1 はアルカリの作用 (R9 、R10は互いに独立に水素又は置換されていても
よいアルキル、フェニル、ナフチルもしくはベンジル基
を表わす。ただし、R9 とR10は−Nと一緒になって−
O−又は−NH−を含んでいてもよい5−又は6−員環
を形成できる。)
【0026】
【化15】
【0027】(式中、R7 は、前記の意味を有する。) しくはナフチレン基、又は−(CH2 ) p −Q−(CH
2 ) q −、ここでpおよびqは互いに独立に2、3又は
4、Qは−O−又は−NR−(Rは水素又はC1〜C4
アルキルを表わす。)を表わす。R11は水素又は置換さ
れていてもよいアルキル基、Z2 は−SO2 CH=CH
2 又は−SO2 CH2 CH2 2 (Y2 はアルカリの作
用で脱離する基を表わす。)〕
【0028】
【化16】
【0029】 接続する結合を表わす。)
【0030】Zで示される繊維反応性基としては下式
(V)で示される基が特に染色性能上好適である。
【0031】
【化17】
【0032】〔式中、B3 は置換されていてもよいフェ
ニレン、アルキレンもしくはナフチレン基、又は−(C
2 ) p −Q−(CH2 ) q −、ここでpおよびqは互
いに独立に2、3又は4、Qは−O−又は−NR−(R
は水素又はC1 〜C4 アルキルを表わす。)を表わす。
12は水素又は置換されていてもよいアルキル基、Z3
は−SO2 CH=CH2 又は−SO2 CH2 CH2 3
(Y3 はアルカリの作用で脱離する基を表わす。)を示
し、T’はクロロ、フルオロ、アルコキシ、 置換されていてもよいアルキル、フェニルもしくはナフ
チル基を表わす。)
【0033】
【化18】
【0034】 もしくはナフチレン基、又は−(CH2 p −Q−(C
2 q −、ここでpおよびqは互いに独立に2、3又
は4、Qは−O−又は−NR−(Rは水素又はC 1 〜C
4 アルキルを表わす。)を表わす。R15は水素または置
換されていてもよいアルキル基を、Z4 は−SO2 CH
=CH2 又は−SO2 CH2 CH2 4 (Y4 はアルカ
リの作用で脱離する基を表わす。)〕
【0035】B1 、B2 、B3 及びB4 で表わされる置
換されていてもよいアルキレン基及び−(CH2 p
Q−(CH2 q −(p,q及びQは前記の意味を有す
る。)の好ましい例としては、−(CH2 2 −、−
(CH2 3 −、−(CH2 2 O(CH2 2 −など
が例示される。また置換されていてもよいフェニレン基
又はナフチレン基としては、好ましくはメチル、エチ
ル、メトキシ、エトキシ、クロロ、ブロモ及びスルホ基
の群から選ばれる、1又は2個の置換基により置換され
ていてもよいフェニレン基又はスルホ基1個で置換され
ていてもよいナフチレン基であり、例えば次のものが挙
げられる。
【0036】
【化19】
【0037】 結合を表わす。)
【0038】Y1 、Y2 、Y3 及びY4 で示されるアル
カリの作用で脱離する基としては、例えば硫酸エステ
ル、チオ硫酸エステル、リン酸エステル、酢酸エステ
ル、ハロゲノ等がこれに該当する。中でも硫酸エステル
が好ましい。
【0039】R8 、R11、R12及びR15で示される置換
されていてもよいアルキル基としては、例えばメチル、
エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチ
ル、iso−ブチル、sec−ブチル、2−ヒドロシエ
チル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピ
ル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、4
−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、
3,4−ジヒドロキシブチル、シアノメチル、2−シア
ノエチル、3−シアノプロピル、メトキシメチル、エト
キシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチ
ル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、2
−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、クロロメチル、
ブロモメチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、
3−クロロプロピル、3−ブロモプロピル、4−クロロ
ブチル、4−ブロモブチル、カルボキシメチル、2−カ
ルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、4−カルボ
キシブチル、1,2−ジカルボキシエチル、カルバモイ
ルメチル、2−カルバモイルエチル、3−カルバモイル
プロピル、4−カルバモイルブチル、メトキシカルボニ
ルメチル、エトキシカルボニルメチル、2−メトキシカ
ルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、3−
メトキシカルボニルプロピル、3−エトキシカルボニル
プロピル、4−メトキシカルボニルブチル、4−エトキ
シカルボニルブチル、メチルカルボニルオキシメチル、
エチルカルボニルオキシメチル、2−メチルカルボニル
オキシエチル、2−エチルカルボニルオキシエチル、3
−メチルカルボニルオキシプロピル、3−エチルカルボ
ニルオキシプロピル、4−メチルカルボニルオキシブチ
ル、4−エチルカルボニルオキシブチル、スルホメチ
ル、2−スルホエチル、3−スルホプロピル、4−スル
ホブチル、スルファモイルメチル、2−スルファモイル
エチル、3−スルファモイルプロピル、4−スルファモ
イルブチルを挙げることができる。R8 、R11、R12
びR15としては特に水素、メチル及びエチルが好まし
い。
【0040】R9 、R10、R13及びR14で示される置換
されていてもよいアルキル基としては、例えば1〜4個
の炭素原子を有するアルコキシ、スルホ、カルボキシ、
ヒドロキシ、クロロ、フェニル及びスルファート基の群
から選ばれる、1又は2個の置換基により置換されてい
てもよい炭素原子1〜4個を有するアルキル基が好まし
い。
【0041】中でも特に好ましくは、メチル、エチル、
n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso
−ブチル、sec−ブチル、β−ヒドロキシエチル、β
−スルファートエチル、β−スルホエチル、β−メトキ
シエチル及びβ−カルボキシエチル等が挙げられる。
【0042】又、R9 、R10及びR14で表される置換さ
れていてもよいフェニルとしては、例えば、1〜4個の
炭素原子を有するアルキル、1〜4個の炭素原子を有す
るアルコキシ、スルホ、カルボキシ、クロロ及びブロモ
の群から選ばれる、1又は2個の置換基により置換され
ていてもよいフェニルが好ましい。
【0043】中でも特に好ましくは、フェニル、2−、
3−又は4−スルホフェニル、2,4−又は2,5−ジ
スルホフェニル、2−、3−又は4−カルボキシフェニ
ル、2−、3−又は4−クロロフェニル、2−、3−又
は4−メチルフェニル及び2−、3−又は4−メトキシ
フェニル等が挙げられる。
【0044】又、R9 、R10及びR14で表される置換さ
れていてもよいナフチルとしては、例えば、ヒドロシ
キ、カルボキシ、スルホ、1〜4個の炭素原子を有する
アルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ及び
クロロの群から選ばれる、1、2又は3個の置換基によ
り置換されていてもよいナフチルが好ましい。
【0045】中でも特に好ましくは、2−、3−、4
−、5−、6−、7−又は8−スルホ−1−ナフチル、
1−、5−、6−、7−又は8−スルホ−2−ナフチ
ル、1,5−、5,7−、6,8−、4,8−、4,7
−、3,8−、4,6−、3,7−又は3,6−ジスル
ホ−2−ナフチル、4,6,8−、2,4,7−又は
3,6,8−トリスルホ−1−ナフチル、1,5,7
−、4,6,8−又は3,6,8−トリスルホ−2−ナ
フチル等が挙げられる。
【0046】又、R9 及びR10で表される置換されてい
てもよいベンジルとしては、例えば、1〜4個の炭素原
子を有するアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアル
コキシ、スルホ及びクロロの群から選ばれる、1又は2
個の置換基により置換されていてもよいベンジルが好ま
しい。
【0047】中でも特に好ましくは、ベンジル、2−、
3−又は4−スルホベンジル等が挙げられる。
【0048】本発明においては、R9 及びR10のいずれ
か一方が水素、メチル又はエチルであり、他方がC1
4 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ、スルホ、カルボ
キシ又はハロゲノで置換されていてもよいフェニルもし
くはアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ヒドロキシ、ク
ロロ又はスルファートで置換されていてもよいC1 〜C
4 アルキルである場合、あるいはR9 及びR10がともに
水素である場合が染料特性上特に好ましい。R13及びR
14に関しても上記で示したR9 及びR10に相当する組合
せの場合が染料特性上好ましい。
【0049】前記一般式(III)、(IV) 及び(V)にお
いて、その様な基を形成するために用いられるHNR9
10及びHNR1314で示される化合物としては、例え
ば、アンモニアあるいは1−アミノベンゼン、1−アミ
ノ−2−、−3−又は−4−メチル−ベンゼン、1−ア
ミノ−3,4−又は−3,5−ジメチルベンゼン、1−
アミノ−2−、−3−又は−4−エチルベンゼン、1−
アミノ−2−、−3−又は−4−メトキシベンゼン、1
−アミノ−2−、−3−又は−4−エトキシベンゼン、
1−アミノ−2−、−3−又は−4−クロルベンゼン、
3−又は4−アミノ−フェニルメタンスルホン酸、2
−、3−又は4−アミノベンゼンスルホン酸、3−メチ
ルアミノベンゼンスルホン酸、3−エチルアミノベンゼ
ンスルホン酸、4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、
4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、5−アミノベン
ゼン−1,3−ジスルホン酸、6−アミノベンゼン−
1,3−ジスルホン酸、6−アミノベンゼン−1,4−
ジスルホン酸、4−アミノベンゼン−1,2−ジスルホ
ン酸、4−アミノ−5−メチルベンゼン−1,2−ジス
ルホン酸、2−、3−又は4−アミノ安息香酸、5−ア
ミノベンゼン−1,3−ジカルボン酸、5−アミノ−2
−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、4−アミノ−2−ヒ
ドロキシベンゼンスルホン酸、5−アミノ−2−エトキ
シベンゼンスルホン酸、N−メチルアミノベンゼン、N
−エチルアミノベンゼン、1−メチルアミノ−3−又は
−4−メチルベンゼン、1−エチルアミノ−4−クロル
ベンゼン、1−エチルアミノ−3−又は−4−メチルベ
ンゼン、1−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−3−
メチルベンゼン、3−又は4−メチルアミノ安息香酸、
3−又は4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、2−ア
ミノナフタレン−1−スルホン酸、4−アミノナフタレ
ン−1−スルホン酸、5−アミノナフタレン−1−スル
ホン酸、6−アミノナフタレン−1−スルホン酸、7−
アミノナフタレン−1−スルホン酸、8−アミノナフタ
レン−1−スルホン酸、1−アミノナフタレン−2−ス
ルホン酸、4−アミノナフタレン−2−スルホン酸、5
−アミノナフタレン−2−スルホン酸、6−アミノナフ
タレン−2−スルホン酸、7−アミノナフタレン−2−
スルホン酸、7−メチルアミノナフタレン−2−スルホ
ン酸、7−エチルアミノナフタレン−2−スルホン酸、
7−ブチルアミノナフタレン−2−スルホン酸、7−イ
ソブチルアミノナフタレン−2−スルホン酸、8−アミ
ノナフタレン−2−スルホン酸、4−アミノナフタレン
−1,3−ジスルホン酸、5−アミノナフタレン−1,
3−ジスルホン酸、6−アミノナフタレン−1,3−ジ
スルホン酸、7−アミノナフタレン−1,3−ジスルホ
ン酸、8−アミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、
2−アミノナフタレン−1,5−ジスルホン酸、3−ア
ミノナフタレン−1,5−ジスルホン酸、4−アミノナ
フタレン−1,5−ジスルホン酸、4−アミノナフタレ
ン−1,6−ジスルホン酸、8−アミノナフタレン−
1,6−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン−1,7
−ジスルホン酸、3−アミノナフタレン−2,6−ジス
ルホン酸、4−アミノナフタレン−2,6−ジスルホン
酸、3−アミノナフタレン−2,7−ジスルホン酸、4
−アミノナフタレン−2,7−ジスルホン酸、6−アミ
ノナフタレン−1,3,5−トリスルホン酸、7−アミ
ノナフタレン−1,3,5−トリスルホン酸、4−アミ
ノナフタレン−1,3,6−トリスルホン酸、7−アミ
ノナフタレン−1,3,6−トリスルホン酸、8−アミ
ノナフタレン−1,3,6−トリスルホン酸及び4−ア
ミノナフタレン−1,3,7−トリスルホン酸の様な芳
香族アミン、或いはメチルアミン、エチルアミン、n−
プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミ
ン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、ジメチ
ルアミン、ジエチルアミン、メチルエチルアミン、アリ
ルアミン、2−クロロエチルアミン、2−メトキシエチ
ルアミン、2−アミノエタノール、2−メチルアミノエ
タノール、ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、2
−アセチルアミノエチルアミン、1−アミノ−2−プロ
パノール、3−メトキシプロピルアミン、1−アミノ−
3−ジメチルアミノプロパン、2−アミノエタンスルホ
ン酸、アミノメタンスルホン酸、2−メチルアミノエタ
ンスルホン酸、3−アミノ−1−プロパンスルホン酸、
2−スルファトエチルアミン、アミノ酢酸、メチルアミ
ノ酢酸、ε−アミノカプロン酸、ベンジルアミン、2
−、3−もしくは4−クロロベンジルアミン、4−メチ
ルベンジルアミン、N−メチルベンジルアミン、2−、
3−もしくは4−スルホベンジルアミン、2−フェニル
エチルアミン、1−フェニルエチルアミン、1−フェニ
ル−2−プロピルアミン、モルホリン、ピペリジン、ピ
ロリジン、シクロヘキシルアミンの様な脂肪族アミンを
挙げることができる。
【0050】中でも特に好ましい化合物としては、例え
ばアンモニア、エチルアミン、タウリン、N−メチルタ
ウリン、モルホリン、メチルアミン、n−プロピルアミ
ン、モノエタノールアミン、β−アラニン、2−クロロ
エチルアミン、2−スルファートエチルアミン、アニリ
ン、アニリン−2−、−3−又は−4−スルホン酸、2
−、3−又は4−カルボキシアニリン、N−メチルアニ
リン、N−エチルアニリン、N−エチル−2−、−3−
又は−4−クロロアニリン、アニリン−2,4−又は−
2,5−ジスルホン酸、2−、3−又は4−クロロアニ
リン、2−、3−又は4−メチルアニリン、3−又は4
−メチルアミノベンゼンスルホン酸等を挙げることがで
きる。
【0051】一般式(II)、(III)及び(IV) におい
て、R4 、R5 及びR6 で示される置換されていてもよ
いアルキル基としては、アリル基の様なアルケニル基、
アルキル基例えば低級アルキル基であるメチル基、エチ
ル基、プロピル基やブチル基、置換アルキル基例えば置
換低級アルキル基であるヒドロキシエチルやヒドロキシ
プロピル基の様なヒドロキシ低級アルキル基、メトキシ
エチルやエトキシエチル基の様なアルコキシ低級アルキ
ル基、ベンジルやβ−フェニルエチル基の様なアリール
置換低級アルキル基、β−ジメチルアミノエチルやγ−
ジメチルアミノプロピルやγ−ジエチルアミノプロピル
基の様な置換アミノ低級アルキル基、カルボキシメチル
やカルボキシエチル基の様なカルボキシ低級アルキル基
が挙げられ、特に低級アルキル基、なかんずくメチル基
が好ましい。
【0052】R7 で示される置換されていてもよいアル
キル基としては、ヒドロキシ基及びシアノ基で置換され
ていてもよいC1 〜C4 アルキル基が挙げられる。R7
としては、水素、カルボキシ、カルバモイルが好まし
く、中でも特にカルボキシが好ましい。TおよびT’で
示されるアルコキシ基としては、C1 〜C4 アルコキシ
基が挙げられ、中でもメトキシ、エトキシが好ましい。
【0053】本発明化合物は、遊離酸の形で存在しても
よいが、好ましくはアルカリ金属塩又はアルカリ土類金
属塩であり、例えばナトリウム塩及びカリウム塩が挙げ
られる。
【0054】本発明化合物は、例えば次の様にして製造
することができる。下記一般式(VI)
【0055】
【化20】
【0056】(式中、R1 、R2 、R3 、X1 、X2
1 、A2 、m、n及びLは前記の意味を有する。)で
示される非対称ジオキサジン中間体と下記一般式(VII) X−Z (VII)
【0057】(式中、Xはハロゲンの様な脱離基を表わ
し、Zは前記の意味を有する。)で示される化合物を用
い常法により製造できる。すなわち式(VI) 化合物と式
(VII)化合物を場合によっては脱酸剤の存在下、縮合さ
せることで一般式(I)で示される非対称ジオキサジン
化合物又はその塩を得ることができる。
【0058】式(VI)で表わされる非対称ジオキサジン
中間体は、それ自体公知の方法によって合成されるが、
例えば以下の様に合成することができる。
【0059】相当するアニリン化合物とクロラニルを縮
合させて得られる下記一般式(VIII)
【0060】
【化21】
【0061】(式中、A1 、A2 、R1 、R2 、R3
m、n及びLは前記の意味を有する。)で示される非対
称ジアニリド化合物を、場合によっては酸化剤の存在
下、環化させて、一般式(VI) の非対称ジオキサジン中
間体が得られる。
【0062】本発明化合物は、繊維反応性を有し、ヒド
ロキシ基含有またはカルボンアミド基含有材料の染色又
は捺染に使用できる。材料は繊維材料の形で、あるいは
その混紡材料の形で使用されるのが好ましい。
【0063】ヒドロキシ基含有材料は天然又は合成ヒド
ロキシ基含有材料、たとえばセルロース繊維材料又はそ
の再生生成物及びポリビニルアルコールである。セルロ
ース繊維材料は木綿、しかもその他の植物繊維、たとえ
ばリネン、麻、ジュート及びラミー繊維が好ましい。再
生セルロース繊維はたとえばビスコース・ステープル及
びフィラメントビスコースである。
【0064】カルボンアミド基含有材料はたとえば合成
及び天然のポリアミド及びポリウレタン、特に繊維の形
で、たとえば羊毛及びその他の動物毛、絹、皮革、ポリ
アミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11及
びポリアミド−4である。
【0065】本発明化合物は、上述の材料上に、特に上
述の繊維材料上に、物理的化学的性状に応じた方法で、
染色又は捺染できる。
【0066】例えば、セルロース繊維上に吸尽染色を行
う場合、中性塩、例えば芒硝又は食塩の存在下、炭酸ソ
ーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ、重炭酸ソーダ等の
酸結合剤を加え、所望によっては、溶解助剤、浸透剤又
は均染剤を併用し、100℃以下の温度で行われる。染
料の吸尽を促進する中性塩は、場合によっては分割して
添加できる。
【0067】パジング法に従ってセルロース繊維を染色
する場合、室温又は高められた温度でパッドし乾燥後、
スチーミング又は乾熱によって固着できる。
【0068】セルロース繊維に対して捺染を行う場合、
一相で、例えば重曹又はその他の酸結合剤を含有する捺
染ベーストで捺染し、次いで95〜160℃でスチーミ
ングすることによって、あるいは二相で、例えば中性又
は弱酸性捺染ペーストで捺染し、これを熱い電解質含有
アルカリ性浴に通過させ、又はアルカリ性電解質含有パ
ジング液でオーバパジングし、スチーミング又は乾熱処
理して実施できる。又は澱粉エーテルのような糊剤又は
乳化剤が、所望によっては、例えば尿素のような通常の
捺染助剤かつ(又は)分散剤と併用して用いられる。
【0069】セルロース繊維上に本発明化合物を固定さ
せるに適した酸結合剤は、例えばアルカリ金属又はアル
カリ土類金属と無機又は有機酸あるいは加熱状態でアル
カリ遊離する化合物との水溶性塩基性塩である。特にア
ルカリ金属の水酸化物及び弱ないし中程度の強さの無機
又は有機酸のアルカリ金属塩が挙げられ、その内、特に
ソーダ塩及びカリ塩が好ましい。このような酸結合剤と
して、例えば苛性ソーダー、苛性カリ、重曹、炭酸ソー
ダ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一、第二又は第三燐酸ソ
ーダ、ケイ酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダ等が挙げら
れる。
【0070】合成及び天然のポリアミド及びポリウレタ
ン繊維の染色は、まず酸性ないし弱酸性の染浴からpH値
の制御下に吸尽させ、次に固着させるため中性、場合に
よりアルカリ性のpH値に変化させることによって行え
る。染色は通常60〜120℃の温度で行えるが、均染
性を達成するために通常の均染剤、例えば塩化シアヌル
と3倍モルのアミノベンゼンスルホン酸又はアミノナフ
タレンスルホン酸との縮合生成物あるいは例えばステア
リルアミンとエチレンオキサイドとの付加生成物を用い
ることもできる。
【0071】本発明化合物は繊維材料に対する染色及び
捺染において優れた性能を発揮する点に特徴がある。特
にセルロース繊維材料の染色に好適であり、良好な耐光
堅牢度と汗日光堅牢度、優れた湿潤堅牢度、たとえば洗
濯堅牢度、過酸化洗濯堅牢度、汗堅牢度、酸加水分解堅
牢度及びアルカリ堅牢度、更に良好な塩素堅牢度、摩擦
堅牢度とアイロン堅牢度を有する。
【0072】また優れたビルドアップ性、均染性及びウ
ォッシュオフ性、さらに良好な溶解性と吸尽・固着性を
有する点、染色温度、中性塩もしくは酸結合剤の量、又
は染浴比の変動による影響を受けにくく安定した品質の
染色物が得られる点において特徴を有する。
【0073】また、得られた染色物のフィックス処理時
や樹脂加工時における変色が少なく、保存時の塩基性物
質との接触による変化が少ないことも特徴である。
【0074】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。例中、部および%は夫々重量部および重量%を表
す。
【0075】
【実施例】
実施例1
【0076】
【化22】
【0077】遊離酸の形で上記構造式で示される非対称
ジオキサジン中間体26.1部を水200部に加え、そこに
塩化シアヌル 5.5部を加え、pH5〜6、0〜20℃で反
応が終了するまで攪拌した。さらに1−アミノベンゼン
−3−β−スルファートエチルスルホン 8.4部を加え、
pH2〜6、30〜70℃で反応を行なうことにより、遊
離酸の形で、下記構造式で表される非対称ジオキサジン
化合物を得た。
【0078】
【化23】
【0079】実施例2 実施例1で使用したジオキサジン中間体、塩化シアヌ
ル、1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエチル
スルホンの代りに、それぞれ下表第2欄、第3欄及び第
4欄の化合物を用いて実施例1と同様に合成を行い、そ
れぞれ対応する非対称ジオキサジン化合物を得た。これ
らの化合物は染色して下表第5欄に示す色調の染色物を
与えた。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】
【表3】
【0083】
【表4】
【0084】
【表5】
【0085】
【表6】
【0086】
【表7】
【0087】
【表8】
【0088】
【表9】
【0089】実施例3 実施例1で用いたジオキサジン中間体26.1部を水200
部に加え、さらに塩化シアヌル 5.5部を加え、pH5〜
6、0〜20℃にて縮合反応を行う。さらにタウリン
3.8部を加えて縮合反応を行った後、この反応溶液に1
−アミノベンゼン−3−β−スルファートエチルスルホ
ン 8.4部を加えpH2〜7、30〜70℃でさらに縮合反
応を行うことにより、遊離酸の形で下記構造式で表わさ
れる非対称ジオキサジン化合物を得た。
【0090】
【化24】
【0091】実施例4 実施例3で用いたジオキサジン中間体、及び1−アミノ
ベンゼン−3−β−スルファートエチルスルホンの代わ
りに、それぞれ実施例2の表中、第2欄及び第4欄に記
載の化合物を用い、実施例3で用いたタウリンの代わり
に以下に示す21種のアミン各々を用いて実施例3と同
様の操作を行うことによって、それぞれ対応する非対称
ジオキサジン化合物を得た。 (1)N−メチルタウリン (2)タウリン (3)アンモニア (4)エチルアミン (5)β−アラニン (6)β−ヒドロキシエチルアミン (7)β−スルファートエチルアミン (8)ジエタノールアミン (9)メチルアミン (10)NH2 2 4 OC2 4 SO2 CH=CH2 (11)NH2 2 4 OC2 4 SO2 2 4 Cl (12)NH2 3 6 SO2 2 4 Cl (13)NH2 2 4 SO2 2 4 Cl (14)o−アミノ安息香酸 (15)1−アミノベンゼン−2,5−ジスルホン酸 (16)1−アミノベンゼン−2,4−ジスルホン酸 (17)ジエチルアミン (18)ジメチルアミン (19)モルホリン (20)ピペリジン (21)シクロヘキシルアミン
【0092】実施例5 実施例1で得られた非対称ジオキサジン化合物38.1部を
水400部に加えて、これにメタニル酸 5.2部を加えて
pH2〜7、30〜80℃において縮合反応を行なうこと
によって遊離酸の形で下記構造式で表わされる非対称ジ
オキサジン化合物を得た。
【0093】
【化25】
【0094】実施例6 実施例5で用いた非対称ジオキサジン化合物の代わり
に、実施例2で得られた非対称ジオキサジン化合物34
種各々に対して、以下のアミン15種をそれぞれ用いて
実施例5と同様の操作を行うことによってそれぞれ対応
する非対称ジオキサジン化合物を得た。 (1)アニリン (2)メタニル酸 (3)スルファニル酸 (4)1−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸 (5)2−アミノナフタレン−4,8−ジスルホン酸 (6)2−アミノナフタレン−4,6,8−トリスルホ
ン酸 (7)N−メチルアニリン (8)N−エチルアニリン (9)m−トルイジン (10)p−トルイジン (11)m−クロルアニリン (12)p−アニシジン (13)p−アミノ安息香酸 (14)1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエチ
ルスルホン (15)1−アミノベンゼン−4−β−スルファートエチ
ルスルホン
【0095】実施例7 実施例2で使用した塩化シアヌル及び弗化シアヌルの代
わりに等モルの下記トリアジン化合物5種を用いて実施
例2と同様に操作を行うことによって、それぞれ対応す
る非対称ジオキサジン化合物を得た。
【0096】
【化26】
【0097】実施例8 遊離酸の形で下記構造式
【0098】
【化27】
【0099】で示される非対称ジオキサジン中間体24.2
部を水250部に加え、そこに塩化シアヌル 5.5部を加
えて、pH4〜6、0〜20℃にて反応が終了するまで攪
拌した。反応終了後、塩化ナトリウムで塩析することに
より、遊離酸の形で下記構造式で表わされる非対称ジオ
キサジン化合物を得た。
【0100】
【化28】
【0101】実施例9 実施例8で使用したジオキサジン中間体及び塩化シアヌ
ルの代わりに、それぞれ下表、第2欄、及び第3欄の化
合物を用いて実施例8と同様に合成を行い、それぞれ対
応する非対称ジオキサジン化合物を得た。これらの化合
物は染色して下表第4欄に示す色調の染色物を与えた。
【0102】
【表10】
【0103】
【表11】
【0104】
【表12】
【0105】実施例10 実施例1で使用したジオキサジン中間体、塩化シアヌ
ル、及び1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエ
チルスルホンの代わりに、それぞれ下表第2欄、第3
欄、及び第4欄の化合物を用いて実施例1と同様に合成
を行い、それぞれ対応する非対称ジオキサジン化合物を
得た。これらの化合物は染色して下表第5欄に示す色調
の染色物を与えた。
【0106】
【表13】
【0107】
【表14】
【0108】
【表15】
【0109】
【表16】
【0110】
【表17】
【0111】実施例11 実施例1で得られた非対称ジオキサジン化合物38部を
水500部に加えて溶解し、これに3−カルボキシピリ
ジン 3.7部を加え、pH2〜5、40〜80℃において、
置換反応を行うことによって、遊離酸の形で下記構造式
で表わされる非対称ジオキサジン化合物を得た。
【0112】
【化29】
【0113】実施例12 実施例11で用いた非対称ジオキサジン化合物の代わり
に、実施例2で得られた非対称ジオキサジン化合物の各
々に対して、以下のアミン10種をそれぞれ用いて実施
例11と同様の操作を行うことにより、それぞれ対応す
る非対称ジオキサジン化合物を得た。
【0114】
【化30】
【0115】実施例13 遊離酸の形で下記構造式
【0116】
【化31】
【0117】で示される非対称ジオキサジン中間体26.1
部を水300部に加え、そこに塩化シアヌル 5.5部を加
えて、pH5〜6、0〜20℃で反応が終了するまで攪拌
した。さらにモノエタノールアミン 1.8部を加えて縮合
反応を行い、反応終了後、3−カルボキシピリジン 3.7
部を加えて置換反応を行うことにより、遊離酸の形で下
記構造式で表わされる非対称ジオキサジン化合物を得
た。
【0118】
【化32】
【0119】実施例14 実施例13で使用したジオキサジン中間体、モノエタノ
ールアミン、3−カルボキシピリジンの代わりに、それ
ぞれ下表第2欄、第3欄及び第4欄の化合物を用いて実
施例13と同様に合成を行い、それぞれ対応する非対称
ジオキサジン化合物を得た。これらの化合物は染色して
下表第5欄に示す色調の染色物を与えた。
【0120】
【表18】
【0121】
【表19】
【0122】
【表20】
【0123】
【表21】
【0124】染色例1 実施例8,9で得られた各々の非対称ジオキサジン化合
物 0.1、 0.3及び0.6部を各々水200部に溶解し、芒
硝10部と木綿10部を加え、50℃に昇温し炭酸ソー
ダ4部を加えて1時間染色した。水洗、ソーピング、水
洗そして乾燥を行い、諸堅牢度、特に塩素堅牢度に優
れ、良好なビルドアップ性を有する青色の染色物が得ら
れた。
【0125】染色例2 実施例1〜7及び実施例11〜14で得られた各々の非
対称ジオキサジン化合物 0.1、 0.3及び 0.6部を用い、
染色例1と同様に、但し染色温度を60℃として染色を
行い、同様に諸堅牢度に優れ、良好なビルドアップ性を
有する青色の染色物が得られた。
【0126】染色例3 実施例10で得られた各々の非対称ジオキサジン化合物
0.1、 0.3及び 0.6部を用い、染色例1と同様に、但し
染色温度を80℃として染色を行い、同様に諸堅牢度に
優れ、良好なビルドアップ性を有する青色の染色物が得
られた。
【0127】染色例4 実施例1〜実施例14で得られた非対称ジオキサジン化
合物のそれぞれを用いて、以下の組成をもつ色糊を作っ
た。 非対称ジオキサジン化合物 5部 尿 素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱 湯 25部 重 曹 2部 バランス 13部 この色糊をシルケット加工綿ブロード上に印捺し、中間
乾燥後、100℃で5分間スチーミングを行い、湯洗
い、ソーピング、湯洗い、そして乾燥した。得られた染
色物は、諸堅牢度特に塩素堅牢度に優れ、良好なビルド
アップ性を有していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河端 繁 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 原田 尚樹 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 栢根 豊 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 尾村 隆 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 高橋 三八生 千葉県印旛郡富里町七栄893−4

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で、下記一般式(I) 【化1】 〔式中、A1 及びA2 は互いに独立にスルホ、ハロゲ
    ノ、アルキル又はアルコキシ基、X1 及びX2 は互いに
    独立に水素、ハロゲノ、アルキル、アルコキシ又はフェ
    ノキシ基、R1 は水素又は置換されていてもよいアルキ
    ル基、R2 及びR3は互いに独立に水素、アルキル、ア
    ルコキシ、ハロゲノ又は置換されていてもよいアミノ
    基、Zは繊維反応性基を表わし、m及びnは0又は1を
    表わし、m≠nであり、Lは1又は2である。〕で示さ
    れる非対称ジオキサジン化合物。
  2. 【請求項2】Zで示される繊維反応性基が下記一般式
    (II)、(III)又は(IV) 【化2】 5 及びR6 は置換されていてもよいアルキル基を表わ
    す。)又は、 【化3】 (R7 は、水素、シアノ、カルバモイル、ハロゲノ、カ
    ルボキシ、スルホ、ヒドロキシ、ビニル、又は置換され
    ていてもよいアルキル基を表わす。) 【化4】 〔式中、B1 は置換されていてもよいフェニレン、アル
    キレンもしくはナフチレン基、又は−(CH2 ) p −Q
    −(CH2 ) q −、ここでpおよびqは互いに独立に
    2、3又は4、Qは−O−又は−NR−(Rは水素又は
    1 〜C4 アルキルを表わす。)を表わす。R8 は水素
    又は置換されていてもよいアルキル基、Z1は−SO2
    CH=CH2 又は−SO2 CH2 CH2 1 (Y1 はア
    ルカリの作用で脱離する基を表わす。)を表わし、Tは
    ハロゲノ、アルコキシ、 置換されていてもよいアルキル、フェニル、ナフチルも
    しくはベンジル基を表わす。ただし、R9 とR10はNと
    一緒になって、−O−又は−NH−を含んでいて 6 は前記の意味を有する。)、 【化5】 (式中、R7 は前記の意味を有する。) しくはナフチレン基、又は−(CH2 ) p −Q−(CH
    2 ) q −、ここでpおよびqは互いに独立に2、3又は
    4、Qは−O−又は−NR−(Rは水素又はC1〜C4
    アルキルを表わす。)を表わす。R11は水素又は置換さ
    れていてもよいアルキル基、Z2 は−SO2 CH=CH
    2 又は−SO2 CH2 CH2 2 (Y2 はアルカリの作
    用で脱離する基を表わす。)〕 【化6】 接続する結合を表わす。)で示されるいずれかの基であ
    る請求項1に記載の非対称ジオキサジン化合物。
  3. 【請求項3】Zで示される繊維反応性基が下記の一般式
    (V) 【化7】 〔式中、B3 は置換されていてもよいフェニレン、アル
    キレンもしくはナフチレン基、又は−(CH2 ) p −Q
    −(CH2 ) q −、ここでpおよびqは互いに独立に
    2、3又は4、Qは−O−又は−NR−(Rは水素又は
    1 〜C4 アルキルを表わす。)を表わす。R12は水素
    又は置換されていてもよいアルキル基、Z3は−SO2
    CH=CH2 又は−SO2 CH2 CH2 3 (Y3 はア
    ルカリの作用で脱離する基を表わす。)を示し、T’は
    クロロ、フルオロ、アルコキシ、 置換されていてもよいアルキル、フェニルもしくはナフ
    チル基を表わす。) 【化8】 もしくはナフチレン基、又は−(CH2 ) p −Q−(C
    2 ) q −、ここでpおよびqは互いに独立に2、3又
    は4、Qは−O−又は−NR−(Rは水素又はC 1 〜C
    4 アルキルを表わす。)を表わす。R15は水素または置
    換されていてもよいアルキル基、Z4 は−SO2 CH=
    CH2 又は−SO2 CH2 CH2 4 (Y 4 はアルカリ
    の作用で脱離する基を表わす。)〕 で示される基である請求項1又は2に記載の非対称ジオ
    キサジン化合物。
  4. 【請求項4】X1 及びX2 がクロロ又はブロモ基である
    請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1 が水素である請求項1〜4のいずれか
    に記載の化合物。
  6. 【請求項6】A1 及びA2 がスルホ基である請求項1〜
    5のいずれかに記載の化合物。
  7. 【請求項7】R2 及びR3 のいずれか一方が、置換され
    ていてもよいアミノ基である請求項1〜6のいずれかに
    記載の化合物。
  8. 【請求項8】遊離酸の形で下記一般式(IX) 【化9】 (式中、X5 はC1 〜C4 アルキルによりモノ−又はジ
    −置換されていてもよいアミノ基を表し、X1 、X2
    1 及びZは請求項1に記載の意味を有する。)で示さ
    れる請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の非対称ジ
    オキサジン化合物を用いることを特徴とする繊維材料を
    染色又は捺染する方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002510735A (ja) * 1998-04-03 2002-04-09 クラリアント インターナショナル リミティド 有機基材染色用のトリフェンジオキサジン染料
CN105603776A (zh) * 2015-10-30 2016-05-25 无锡市长安曙光手套厂 一种活性染料的配方

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