JPH05207833A - イカ産卵礁 - Google Patents
イカ産卵礁Info
- Publication number
- JPH05207833A JPH05207833A JP4038673A JP3867392A JPH05207833A JP H05207833 A JPH05207833 A JP H05207833A JP 4038673 A JP4038673 A JP 4038673A JP 3867392 A JP3867392 A JP 3867392A JP H05207833 A JPH05207833 A JP H05207833A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spawning
- floater
- frame
- squid
- algae
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Artificial Fish Reefs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】イカ類の産卵に適し、しかも輸送や保管が便利
なイカ産卵礁を提供すること。 【構成】開口部2bを形成する張設枠2と、上部フロー
タ5があり、それら張設枠と上部フロータとを結束ロー
プ7及びブレース9により、海中において上部フロータ
が上になるように上下方向に所定の間隔で対向するよう
に接続し、また、張設枠の開口部が開口した状態になる
ように、張設枠と上部フロータとの間を産卵網12で覆
って構成される。
なイカ産卵礁を提供すること。 【構成】開口部2bを形成する張設枠2と、上部フロー
タ5があり、それら張設枠と上部フロータとを結束ロー
プ7及びブレース9により、海中において上部フロータ
が上になるように上下方向に所定の間隔で対向するよう
に接続し、また、張設枠の開口部が開口した状態になる
ように、張設枠と上部フロータとの間を産卵網12で覆
って構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アオリイカ等のイカ類
の産卵に適したイカ産卵礁に関する。
の産卵に適したイカ産卵礁に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、海洋資源保護の観点から、魚
礁等の設置が各地で活発に行なわれている。
礁等の設置が各地で活発に行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、イカ類に関し
て、その産卵形態にあった魚礁は無かった。また、従来
の魚礁は、いずれもコンクリートや鉄骨を用いたものが
多く、嵩高で、保管や輸送に際してスペースを取り、輸
送効率や保管スペースの確保の点で問題があった。
て、その産卵形態にあった魚礁は無かった。また、従来
の魚礁は、いずれもコンクリートや鉄骨を用いたものが
多く、嵩高で、保管や輸送に際してスペースを取り、輸
送効率や保管スペースの確保の点で問題があった。
【0004】そこで、本発明は、上記した事情に鑑み、
イカ類の産卵に適し、しかも輸送や保管が便利なイカ産
卵礁を提供することを目的とするものである。
イカ類の産卵に適し、しかも輸送や保管が便利なイカ産
卵礁を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、開口部
(2b)を形成する枠(2)と、フロータ(3、5)を
有し、それら枠とフロータを接続ロープ(7、9)によ
り上下方向に所定の間隔で対向し得る形で接続し、ま
た、それら枠とフロータとの間に、産卵網(12)を前
記開口部を開口した状態で前記枠と前記フロータを接続
する形で設けて構成される。
(2b)を形成する枠(2)と、フロータ(3、5)を
有し、それら枠とフロータを接続ロープ(7、9)によ
り上下方向に所定の間隔で対向し得る形で接続し、ま
た、それら枠とフロータとの間に、産卵網(12)を前
記開口部を開口した状態で前記枠と前記フロータを接続
する形で設けて構成される。
【0006】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0007】
【作用】上記した構成により、本発明は、産卵網(1
2)が、全体として海藻が密に成育した状況に近似した
状態を呈するように作用する。
2)が、全体として海藻が密に成育した状況に近似した
状態を呈するように作用する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明によるイカ産卵礁の一実施例を示す
斜視図、図2は、図1に示したイカ産卵礁の組紐構造を
示す斜視図、図3は、人工産卵藻の拡大図、図4は、本
発明による別のイカ産卵礁の例を示す斜視図である。
る。図1は、本発明によるイカ産卵礁の一実施例を示す
斜視図、図2は、図1に示したイカ産卵礁の組紐構造を
示す斜視図、図3は、人工産卵藻の拡大図、図4は、本
発明による別のイカ産卵礁の例を示す斜視図である。
【0009】本発明によるイカ産卵礁が適用されたイカ
産卵礁1は、図1に示すように、硬質塩ビ管等から成る
張設枠2を有しており、張設枠2は、開口部2bを形成
する形で直管及びエルボを用いて平面形状が四角な枠状
に組立てられている。また、イカ産卵礁1は、発泡スチ
ロール等から成る上部フロータ5を有しており、上部フ
ロータ5は平面形状が四角な板状に形成されている。な
お、図1乃至図2に示すイカ産卵礁1の状態は、海中に
おける設置状態を示したものであり、陸上においては、
張設枠2及び上部フロータ5の浮力が作用しないので、
張設枠2の開口部2b中に、上部フロータ5が嵌入した
形となる。張設枠2及び上部フロータ5は、図中上下方
向に所定の間隔L1を形成する形でテトロンの組紐等か
ら成る結束ロープ7およびブレース9により図中上下方
向および左右方向の位置関係を規制されており、結束ロ
ープ7は、図2に示すように、上下方向に隣接する張設
枠2及び上部フロータ5の四隅の対応する位置を上下方
向に連結し、ブレース9は、上下方向に隣接する張設枠
2及び上部フロータ5間の隣接する結束ロープ7で形成
される4つある各平面PLにおける対角線上の四隅を斜
めに連結している。
産卵礁1は、図1に示すように、硬質塩ビ管等から成る
張設枠2を有しており、張設枠2は、開口部2bを形成
する形で直管及びエルボを用いて平面形状が四角な枠状
に組立てられている。また、イカ産卵礁1は、発泡スチ
ロール等から成る上部フロータ5を有しており、上部フ
ロータ5は平面形状が四角な板状に形成されている。な
お、図1乃至図2に示すイカ産卵礁1の状態は、海中に
おける設置状態を示したものであり、陸上においては、
張設枠2及び上部フロータ5の浮力が作用しないので、
張設枠2の開口部2b中に、上部フロータ5が嵌入した
形となる。張設枠2及び上部フロータ5は、図中上下方
向に所定の間隔L1を形成する形でテトロンの組紐等か
ら成る結束ロープ7およびブレース9により図中上下方
向および左右方向の位置関係を規制されており、結束ロ
ープ7は、図2に示すように、上下方向に隣接する張設
枠2及び上部フロータ5の四隅の対応する位置を上下方
向に連結し、ブレース9は、上下方向に隣接する張設枠
2及び上部フロータ5間の隣接する結束ロープ7で形成
される4つある各平面PLにおける対角線上の四隅を斜
めに連結している。
【0010】上部フロータ5には、図2に示すように、
産卵藻装着用組紐6が井桁状に上部フロータ5の周囲を
取り囲む形で結束設置されており、上部フロータ5の張
設枠2と対向する産卵藻装着面5aには、産卵藻装着用
組紐6により結束点6aが結び目として形成されている
(図2中〇印で表示)。上下方向に対をなす上部フロー
タ5の結束点6aと張設枠2の産卵藻装着面2aとの間
には、図1に示すように、ビニロンモールコード等から
なる人工産卵藻10がそれら結束点6aと産卵藻装着面
2aの間を接続する形で上下方向に多数設けられてい
る。ところで、人工産卵藻10は、図3に示すように、
上下方向の結束点6aと産卵藻装着面2aとの間を接続
する接続コード10aを有しており、接続コード10a
には直径が非常に小さい糸状の繊維により所定長さに形
成された人工藻10bが接続コード10aに沿って多数
植設されている。また、上部フロータ5と張設枠2との
間には、図1に示すように、ナイロンラッセルネット等
からなる産卵網12が開口部2bは開口した状態で上下
方向を接続する形で設けられている。即ち、それら上部
フロータ5と張設枠2との間に形成された4つの平面P
Lを産卵網12が覆う形で設けられている。従って、イ
カ等は、張設枠2の開口部2bを通ることにより上部フ
ロータ5と張設枠2との間の空間に入ることができる。
更に、張設枠2の四隅には、図2に示すように、4本の
係留索11が、図中下方、即ち海底に向けて伸びてお
り、それら係留索11は、張設枠2の図中下方の結束点
11a(図2中〇印で表示)で結び目を形成し一体化し
て海底に設けられたアンカ20に接続されている。更
に、結束点11aと張設枠2の産卵藻装着面2aとの間
には、図1に示すように、人工産卵藻10が結束点11
aと産卵藻装着面2aの間を接続する形で上下方向に多
数設けられている。
産卵藻装着用組紐6が井桁状に上部フロータ5の周囲を
取り囲む形で結束設置されており、上部フロータ5の張
設枠2と対向する産卵藻装着面5aには、産卵藻装着用
組紐6により結束点6aが結び目として形成されている
(図2中〇印で表示)。上下方向に対をなす上部フロー
タ5の結束点6aと張設枠2の産卵藻装着面2aとの間
には、図1に示すように、ビニロンモールコード等から
なる人工産卵藻10がそれら結束点6aと産卵藻装着面
2aの間を接続する形で上下方向に多数設けられてい
る。ところで、人工産卵藻10は、図3に示すように、
上下方向の結束点6aと産卵藻装着面2aとの間を接続
する接続コード10aを有しており、接続コード10a
には直径が非常に小さい糸状の繊維により所定長さに形
成された人工藻10bが接続コード10aに沿って多数
植設されている。また、上部フロータ5と張設枠2との
間には、図1に示すように、ナイロンラッセルネット等
からなる産卵網12が開口部2bは開口した状態で上下
方向を接続する形で設けられている。即ち、それら上部
フロータ5と張設枠2との間に形成された4つの平面P
Lを産卵網12が覆う形で設けられている。従って、イ
カ等は、張設枠2の開口部2bを通ることにより上部フ
ロータ5と張設枠2との間の空間に入ることができる。
更に、張設枠2の四隅には、図2に示すように、4本の
係留索11が、図中下方、即ち海底に向けて伸びてお
り、それら係留索11は、張設枠2の図中下方の結束点
11a(図2中〇印で表示)で結び目を形成し一体化し
て海底に設けられたアンカ20に接続されている。更
に、結束点11aと張設枠2の産卵藻装着面2aとの間
には、図1に示すように、人工産卵藻10が結束点11
aと産卵藻装着面2aの間を接続する形で上下方向に多
数設けられている。
【0011】イカ産卵礁1は、以上のような構成を有す
るので、係留索11により海底に設けられたアンカ20
に接続されて海中に設置されたイカ産卵礁1は、図1に
示すように、結束ロープ7及びブレース9により張設枠
2及び上部フロータ5が上下方向に整合した形を維持し
つつ、係留索11を中心にして潮流により海中で全体が
海藻のように漂う。また、上部フロータ5、張設枠2及
び結束点11a間に多数設けられた人工産卵藻10は、
人工藻10bが潮流により微妙に揺れ動き、更に、張設
枠2及び上部フロータ5間を覆った産卵網12が、全体
として海藻が密に成育した状況に近似した状態を呈する
ことにより、イカ等は産卵網12に張り付いて産卵した
り、開口部2bを通って内部の人工産卵藻10に産卵し
たりすることができるので、イカ類に取って好適な産卵
場所を提供する。また、張設枠2の開口部2bを上部フ
ロータ5が嵌入し得る形状とし、かつそれら張設枠2及
び上部フロータ5間を結束ロープ7およびブレース9に
より接続したことにより、浮力の生じない地上において
は、張設枠2の開口部2b中に上部フロータ5が嵌入し
た形で積載・保管することができるので、容積が小さく
輸送や保管が極めて便利である。
るので、係留索11により海底に設けられたアンカ20
に接続されて海中に設置されたイカ産卵礁1は、図1に
示すように、結束ロープ7及びブレース9により張設枠
2及び上部フロータ5が上下方向に整合した形を維持し
つつ、係留索11を中心にして潮流により海中で全体が
海藻のように漂う。また、上部フロータ5、張設枠2及
び結束点11a間に多数設けられた人工産卵藻10は、
人工藻10bが潮流により微妙に揺れ動き、更に、張設
枠2及び上部フロータ5間を覆った産卵網12が、全体
として海藻が密に成育した状況に近似した状態を呈する
ことにより、イカ等は産卵網12に張り付いて産卵した
り、開口部2bを通って内部の人工産卵藻10に産卵し
たりすることができるので、イカ類に取って好適な産卵
場所を提供する。また、張設枠2の開口部2bを上部フ
ロータ5が嵌入し得る形状とし、かつそれら張設枠2及
び上部フロータ5間を結束ロープ7およびブレース9に
より接続したことにより、浮力の生じない地上において
は、張設枠2の開口部2b中に上部フロータ5が嵌入し
た形で積載・保管することができるので、容積が小さく
輸送や保管が極めて便利である。
【0012】なお、上述の実施例では、上部フロータ5
の平面形状が四角形の場合について述べたが、上部フロ
ータ5は浮力を有していれば良く、ブイ等でも良い。ま
た、上述の実施例では、張設枠2及び上部フロータ5の
平面形状が四角形の場合について述べたが、張設枠2及
び上部フロータ5の平面形状は四角形に限らず任意の形
状が可能であり、上部フロータ及び張設枠の形状がそれ
ぞれ相違していても何ら問題は無い。更に、張設枠2及
び上部フロータ5の数も、実施例のように1個ずつの場
合の他に、イカ産卵礁の設置規模に応じて2個以上適宜
な個数を設置することが可能であり、例えば、張設枠2
と上部フロータ5との間に張設枠またはフロータを設け
ても良く、以下のように張設枠2と上部フロータ5との
間にフロータを設けて構成しても良い。
の平面形状が四角形の場合について述べたが、上部フロ
ータ5は浮力を有していれば良く、ブイ等でも良い。ま
た、上述の実施例では、張設枠2及び上部フロータ5の
平面形状が四角形の場合について述べたが、張設枠2及
び上部フロータ5の平面形状は四角形に限らず任意の形
状が可能であり、上部フロータ及び張設枠の形状がそれ
ぞれ相違していても何ら問題は無い。更に、張設枠2及
び上部フロータ5の数も、実施例のように1個ずつの場
合の他に、イカ産卵礁の設置規模に応じて2個以上適宜
な個数を設置することが可能であり、例えば、張設枠2
と上部フロータ5との間に張設枠またはフロータを設け
ても良く、以下のように張設枠2と上部フロータ5との
間にフロータを設けて構成しても良い。
【0013】即ち、本発明による別のイカ産卵礁1A
は、図4に示すように、張設枠2、上部フロータ5及び
発泡スチロール等からなる中間部フロータ3を有してお
り、中間部フロータ3は平面形状が四角な板状に形成さ
れている。なお、図4に示すイカ産卵礁の状態は、海中
における設置状態を示したものであり、陸上において
は、張設枠2、フロータ3、5の浮力が作用しないの
で、張設枠2に嵌入する形でフロータ3、5が図中上下
に直接重なった形となる。張設枠2と中間部フロータ3
は図中上下方向に所定の間隔L1を形成する形で、ま
た、中間部フロータ3と上部フロータ5は図中上下方向
に所定の間隔L2を形成する形で結束ロープ7およびブ
レース9により図中上下方向および左右方向の位置関係
を規制されており、結束ロープ7は、上下方向に隣接す
る張設枠2及び各フロータ3、5の四隅の対応する位置
を上下方向に連結し、ブレース9は、上下方向に隣接す
る張設枠2と中間部フロータ3との間、及び各フロータ
3、5間の隣接する結束ロープで形成される平面PLに
おける対角線上の四隅を斜めに連結している。
は、図4に示すように、張設枠2、上部フロータ5及び
発泡スチロール等からなる中間部フロータ3を有してお
り、中間部フロータ3は平面形状が四角な板状に形成さ
れている。なお、図4に示すイカ産卵礁の状態は、海中
における設置状態を示したものであり、陸上において
は、張設枠2、フロータ3、5の浮力が作用しないの
で、張設枠2に嵌入する形でフロータ3、5が図中上下
に直接重なった形となる。張設枠2と中間部フロータ3
は図中上下方向に所定の間隔L1を形成する形で、ま
た、中間部フロータ3と上部フロータ5は図中上下方向
に所定の間隔L2を形成する形で結束ロープ7およびブ
レース9により図中上下方向および左右方向の位置関係
を規制されており、結束ロープ7は、上下方向に隣接す
る張設枠2及び各フロータ3、5の四隅の対応する位置
を上下方向に連結し、ブレース9は、上下方向に隣接す
る張設枠2と中間部フロータ3との間、及び各フロータ
3、5間の隣接する結束ロープで形成される平面PLに
おける対角線上の四隅を斜めに連結している。
【0014】各フロータ3、5には、図4に示すよう
に、産卵藻装着用組紐6が井桁状に、ぞれぞれのフロー
タ3、5の周囲を取り囲む形で結束設置されており、そ
れら組紐6によりフロータの互いに対向する産卵藻装着
面3a、5aには、結束点6aが結び目として形成され
ている(図中〇印で表示)。各フロータ3、5の結束点
6aは図中上下方向に対をなす形で対向しており、それ
ら上下方向に、対をなす結束点6a、6a間には人工産
卵藻10がそれら結束点6a、6a間を接続する形で上
下方向に多数設けられている。また、中間部フロータ3
の結束点6aと張設枠2の産卵藻装着面2aとの間に
は、人工産卵藻10がそれら結束点6aと産卵藻装着面
2aの間を接続する形で上下方向に多数設けられてい
る。なお、図4及び図1中では、中間部フロータ3(図
1中では、上部フロータ5)の周囲の結束点6aと張設
枠2の産卵藻装着面2aの間のみに人工産卵藻10を設
けているが、人工産卵藻10はどのように設けても良
く、例えば、張設枠2の開口部2bに産卵藻装着用組紐
6を井桁状に張設して結束点6aを形成することによ
り、該形成された結束点6aと中間部フロータ3の結束
点6aとの上下方向に対をなす結束点6a、6a間に、
人工産卵藻10を上下方向に接続する形で設けても良い
し、或いは、中間部フロータ3の結束点6aと結束点1
1aを上下方向に接続する形で設けても良い。更に、図
4に示すように、中間部フロータ3と張設枠2との間に
は、産卵網12が開口部2bは開口した状態で上下方向
を接続する形で設けられている。更に、張設枠2の四隅
には、4本の係留索11が、図中下方、即ち海底に向け
て伸びており、それら係留索11は、張設枠2の図中下
方の結束点11a(図2中〇印で表示)で結び目を形成
し一体化して海底に設けられたアンカ20に接続されて
いる。更に、結束点11aと張設枠2の産卵藻装着面2
aとの間には、図4に示すように、人工産卵藻10が結
束点11aと産卵藻装着面2aの間を接続する形で上下
方向に多数設けられている。
に、産卵藻装着用組紐6が井桁状に、ぞれぞれのフロー
タ3、5の周囲を取り囲む形で結束設置されており、そ
れら組紐6によりフロータの互いに対向する産卵藻装着
面3a、5aには、結束点6aが結び目として形成され
ている(図中〇印で表示)。各フロータ3、5の結束点
6aは図中上下方向に対をなす形で対向しており、それ
ら上下方向に、対をなす結束点6a、6a間には人工産
卵藻10がそれら結束点6a、6a間を接続する形で上
下方向に多数設けられている。また、中間部フロータ3
の結束点6aと張設枠2の産卵藻装着面2aとの間に
は、人工産卵藻10がそれら結束点6aと産卵藻装着面
2aの間を接続する形で上下方向に多数設けられてい
る。なお、図4及び図1中では、中間部フロータ3(図
1中では、上部フロータ5)の周囲の結束点6aと張設
枠2の産卵藻装着面2aの間のみに人工産卵藻10を設
けているが、人工産卵藻10はどのように設けても良
く、例えば、張設枠2の開口部2bに産卵藻装着用組紐
6を井桁状に張設して結束点6aを形成することによ
り、該形成された結束点6aと中間部フロータ3の結束
点6aとの上下方向に対をなす結束点6a、6a間に、
人工産卵藻10を上下方向に接続する形で設けても良い
し、或いは、中間部フロータ3の結束点6aと結束点1
1aを上下方向に接続する形で設けても良い。更に、図
4に示すように、中間部フロータ3と張設枠2との間に
は、産卵網12が開口部2bは開口した状態で上下方向
を接続する形で設けられている。更に、張設枠2の四隅
には、4本の係留索11が、図中下方、即ち海底に向け
て伸びており、それら係留索11は、張設枠2の図中下
方の結束点11a(図2中〇印で表示)で結び目を形成
し一体化して海底に設けられたアンカ20に接続されて
いる。更に、結束点11aと張設枠2の産卵藻装着面2
aとの間には、図4に示すように、人工産卵藻10が結
束点11aと産卵藻装着面2aの間を接続する形で上下
方向に多数設けられている。
【0015】別のイカ産卵礁1Aは、以上のような構成
を有するので、係留索11により海中に設置されたイカ
産卵礁1Aは、図4に示すように、結束ロープ7及びブ
レース9により張設枠2及び各フロータ3、5が上下方
向に整合した形を維持しつつ、係留索11を中心にして
潮流により海中で全体が海藻のように漂う。また張設枠
2、各フロータ3、5及び結束点11a間に多数設けら
れた人工産卵藻10は人工藻10bが潮流により微妙に
揺れ動き、更に、張設枠2及び中間部フロータ3間を覆
った産卵網12が、全体として海藻が密に成育した状況
に近似した状態を呈することにより、イカ等は産卵網1
2に張り付いて産卵したり、開口部2bを通って内部の
人工産卵藻10に産卵したりすることができるので、イ
カ類に取って好適な産卵場所を提供する。また、張設枠
2の開口部2bを各フロータ3、5が嵌入し得る形状と
し、かつそれら張設枠2及び各フロータ3、5間を結束
ロープ7およびブレース9により接続したことにより、
浮力の生じない地上においては、張設枠2の開口部2b
中に各フロータ3、5が嵌入した形で積載・保管するこ
とができるので、容積が小さく輸送や保管が極めて便利
である。
を有するので、係留索11により海中に設置されたイカ
産卵礁1Aは、図4に示すように、結束ロープ7及びブ
レース9により張設枠2及び各フロータ3、5が上下方
向に整合した形を維持しつつ、係留索11を中心にして
潮流により海中で全体が海藻のように漂う。また張設枠
2、各フロータ3、5及び結束点11a間に多数設けら
れた人工産卵藻10は人工藻10bが潮流により微妙に
揺れ動き、更に、張設枠2及び中間部フロータ3間を覆
った産卵網12が、全体として海藻が密に成育した状況
に近似した状態を呈することにより、イカ等は産卵網1
2に張り付いて産卵したり、開口部2bを通って内部の
人工産卵藻10に産卵したりすることができるので、イ
カ類に取って好適な産卵場所を提供する。また、張設枠
2の開口部2bを各フロータ3、5が嵌入し得る形状と
し、かつそれら張設枠2及び各フロータ3、5間を結束
ロープ7およびブレース9により接続したことにより、
浮力の生じない地上においては、張設枠2の開口部2b
中に各フロータ3、5が嵌入した形で積載・保管するこ
とができるので、容積が小さく輸送や保管が極めて便利
である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、開
口部2bを形成する張設枠2等の枠と、上部フロータ
5、中間部フロータ3等のフロータを有し、それら枠と
フロータを結束ロープ7及びブレース9等の接続ロープ
により上下方向に所定の間隔で対向し得る形で接続し、
また、それら枠とフロータとの間に、産卵網12を前記
開口部を開口した状態で前記枠と前記フロータを接続す
る形で設けて構成したので、
口部2bを形成する張設枠2等の枠と、上部フロータ
5、中間部フロータ3等のフロータを有し、それら枠と
フロータを結束ロープ7及びブレース9等の接続ロープ
により上下方向に所定の間隔で対向し得る形で接続し、
また、それら枠とフロータとの間に、産卵網12を前記
開口部を開口した状態で前記枠と前記フロータを接続す
る形で設けて構成したので、
【0017】産卵網12が、全体として海藻が密に成育
した状況に近似した状態を呈することにより、イカ等は
産卵網12に張り付いて産卵したり、開口部2bを通っ
て内部に産卵したりすることができるので、イカ類に取
って好適な産卵場所を提供する。また、枠とフロータと
の間が接続ロープで接続されることにより、浮力の生じ
ない地上においては、枠とフロータを上下方に直接重ね
合わせた形で積載・保管することができるので、容積が
小さく輸送や保管が極めて便利である。
した状況に近似した状態を呈することにより、イカ等は
産卵網12に張り付いて産卵したり、開口部2bを通っ
て内部に産卵したりすることができるので、イカ類に取
って好適な産卵場所を提供する。また、枠とフロータと
の間が接続ロープで接続されることにより、浮力の生じ
ない地上においては、枠とフロータを上下方に直接重ね
合わせた形で積載・保管することができるので、容積が
小さく輸送や保管が極めて便利である。
【図1】図1は、本発明によるイカ産卵礁の一実施例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示したイカ産卵礁の組紐構造を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】図3は、人工産卵藻の拡大図である。
【図4】図4は、本発明による別のイカ産卵礁の例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
1……イカ産卵礁 2……枠(張設枠) 2b……開口部 3……フロータ(中間部フロータ) 5……フロータ(上部フロータ) 7……接続ロープ(結束ロープ) 9……接続ロープ(ブレース) 10……人工産卵藻 12……産卵網
Claims (1)
- 【請求項1】 開口部を形成する枠と、フロータを有
し、 それら枠とフロータを接続ロープにより上下方向に所定
の間隔で対向し得る形で接続し、 また、それら枠とフロータとの間に、産卵網を前記開口
部を開口した状態で前記枠と前記フロータを接続する形
で設けて構成したイカ産卵礁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4038673A JPH05207833A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | イカ産卵礁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4038673A JPH05207833A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | イカ産卵礁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05207833A true JPH05207833A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=12531797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4038673A Pending JPH05207833A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | イカ産卵礁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05207833A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100396119B1 (ko) * | 2001-06-25 | 2003-08-27 | 서광석 | 다층 망식 어초 |
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KR101716266B1 (ko) * | 2016-04-27 | 2017-03-14 | 한국수자원공사 | 어류 산란장치 |
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CN109452206A (zh) * | 2018-11-23 | 2019-03-12 | 浙江省海洋水产研究所 | 一种提高乌贼受精卵孵化率的装置 |
CN111903574A (zh) * | 2020-07-20 | 2020-11-10 | 浙江省海洋水产研究所 | 沉底式人工乌贼卵附着器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6217488A (ja) * | 1985-07-12 | 1987-01-26 | ジオルジオ・ボルミオリ | フランジ管用急速連結ユニオン |
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JPH03151816A (ja) * | 1989-11-10 | 1991-06-28 | Kishiyuu Hinokiya:Kk | 浮魚礁 |
-
1992
- 1992-01-29 JP JP4038673A patent/JPH05207833A/ja active Pending
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