JPH0520713A - 光デイスクの製造方法 - Google Patents

光デイスクの製造方法

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JPH0520713A
JPH0520713A JP17142491A JP17142491A JPH0520713A JP H0520713 A JPH0520713 A JP H0520713A JP 17142491 A JP17142491 A JP 17142491A JP 17142491 A JP17142491 A JP 17142491A JP H0520713 A JPH0520713 A JP H0520713A
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JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
disk
vacuum suction
rotation
disks
Prior art date
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Pending
Application number
JP17142491A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Matsui
美憲 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Publication of JPH0520713A publication Critical patent/JPH0520713A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 光ディスクを2枚貼合わせる際、一方のディ
スクに接着剤を塗布し、他方のディスクをその上に重ね
置き、スピン回転とディスクの軸中心への吸引を行っ
て、貼合わせる光ディスクの製造方法。 【効果】 接着剤をディスク全体に均一に拡げることが
できるため、気泡領域を著しく減少させることができ、
品質が安定し、歩留り向上が見られ、記憶用製品として
適用した時、記憶部分エラーとして探知されることがな
く、高信頼性となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光ディスク2枚を貼合
わせる製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、通常2枚のディスクを貼
合わせて形成される。この貼合わせの際に、粘着テ−プ
や各種樹脂からなる接着剤が用いられている。接着剤を
用いる場合には、例えば下部ディスクに接着剤を円弧状
に塗布し、これに上部ディスクを重ね、スピン回転法を
用いて、遠心力により接着剤をディスクの外周方向に拡
げることにより、接着の均一化をする方策が採用されて
いる。
【0003】図1にこの方法による光ディスク2枚を貼
合わせた構造図を、図2に断面図を示した。図1、図2
の1、2はそれぞれ貼合わせる下、上光ディスクで、3
はディスク回転の固定部(ハブ)、4が貼合わせる接着
剤部分である。スピン回転方法では下部ディスク1に接
着剤を塗布し、上部ディスク2をその上に重ね、スピン
回転をかけ、接着剤4を、その遠心力で拡げるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ディスクの記憶容量を
大きくするためには、光ディスク2枚を平滑、均一かつ
精度良く貼合わせる必要がある。しかしながら、スピン
回転法のみを用いて接着層の均一化を行った場合には、
接着剤の塗布される場所、塗布時の接着剤粘度および回
転時間等の設定条件により、内周側において接着剤が存
在しない領域が発生する場合がみられる。いわゆるディ
スク中に気泡領域がみられ、この領域の大きさ、場所お
よび数が記憶部分に影響し、エラ−として探知されると
いう問題点があった。従って、接着層がより均一になる
方法の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は 光ディスク
を2枚貼合わせる際、一方のディスクに接着剤を塗付
し、他方のディスクをその上に重ね置き、スピン回転と
ディスクの軸中心への吸引を行って、貼合わせることを
特徴とする光ディスクの製造方法に関するものである。
【0006】スピン回転法において、内周側において接
着剤が存在しない領域の発生を防止するため、強制的に
内周側へ接着剤拡がりを誘導する必要がありる。外周に
むかう遠心力に抗して内芯へ接着剤を導入する手段とし
て、内周中心部に真空吸引部を設置し、内周方向への吸
引応力を導入する。接着剤材質としては光ディスク板を
接着させ、塗布時には適当な粘度があり均一に塗布さ
れ、塗布後は容易に乾燥、硬化するものであれば、接着
剤、溶媒とも市販のものが使用でき、何ら材質を特定す
るものではない。具体的な接着剤材質としては、接着、
硬化によって光ディスク形状を変化させないものであれ
ばよく、例えばエポキシ系の接着剤のうち、ノボラック
型環状エポキサイド型のものに脂肪族アミンを硬化剤と
して作用させたものが好適に利用できる。光ディスク板
材質も何ら特殊なものではなく、例えばポリカ−ボネ−
ト樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ガラス
等が一般に適用されている。この光ディスクに接着剤を
設置して接着するが、設置位置があまり先端すぎるとス
ピン回転の遠心力制御条件の設定範囲が狭くなり、中心
部すぎると真空吸引条件の設定範囲が狭くなりすぎてし
まう。遠心力、真空制吸引力制御条件設定を容易にする
ため、接着剤はなるべく中央部に位置し、量が周方向に
均一になるよう円弧上に配置する。さらに、接着剤の展
延性を補助するため、外部から光ディスクの垂直方向へ
加圧したり、真空減圧によって実質的に加圧することも
できる。このように光ディスクにおける接着剤厚さは材
料条件としての接着剤粘度、ディスク寸法、作業条件と
してのスピン回転速度、回転時間、吸引力等によって、
比較的容易に変更しうる。その一例を図5に示した。図
においては総スピン回転数と接着剤厚の関係が示されて
いるが、条件によって接着剤厚さが変化しているのが分
かる。
【0007】真空吸引を開始するにあたっては、接着剤
が凝固する前の十分粘度が低いうちに展延を実施する必
要があり、吸引力はそれに対応する十分な能力が必要で
ある。吸引口を回転軸の近傍に設け、真空吸引によって
内周中心部へ接着剤を誘導する。光ディスクはスピン回
転しており、吸引力は各方向に等応力になるよう作用す
る。真空吸引はスピン回転と同時に実施されるが、力学
的にはディスク上では周方向に働く遠心力と内周方向へ
の吸引力とが同時に作用する応力場となっている。この
内周方向の吸引力を回転中に精度良く制御するため、下
部光ディスクを支えているスピン回転テ−ブルに真空吸
引開口部を複数個設置することも可能である。この各開
口部の設置位置、形状、吸引力を制御することにより、
中心部よりの吸引力を全体として制御でき、その精度も
向上するのである。さらに他の吸引方法として、吸引口
を回転軸中に設置する方法もある。吸引口を回転軸の外
部近傍とせず、回転軸表面にスリット(溝)を設け吸引
通路とし、回転軸を吸引口として利用する。この方法の
利点は回転軸内吸引口の溝形状変更によって吸引力を変
更できるほか、軸表面に設けたスリットの形状や数の変
更によっても真空吸引力を調整できる点である。
【0008】図7において、この発明による真空吸引力
と気泡専有面積の関係を示した。図からも明らかなよう
に、吸引力の増加とともに気泡発生は著しく減少してお
り、真空吸引力の効果が明白である。
【0009】
【作用】この発明によれば、汎用性のあるスピン回転法
による光ディスク貼合わせ方法において、内側への接着
剤拡がりを制御し、安定してディスク全体に、均一に接
着剤を拡げることができる。
【0010】
【実施例】ついで実施例によって具体的な説明をする
が、本実施例に限定されない。
【0011】この発明による実施例1の外観を図3に、
構造断面を図4に示す。図3、図4の11、12はそれ
ぞれ貼合わせる下、上光ディスク、13はディスク回転
の固定部(ハブ)、14が貼合わせる接着剤部分であ
る。15はスピン回転テ−ブル、16は回転軸、17は
真空吸着用開口部、18は真空吸引用開口部、19は真
空吸引部、20はスピン回転部である。図中においてハ
ブ13は接着された2枚のディスク11、12を回転軸
16を介して、スピン回転テ−ブル15上にセットされ
た状態となっている。
【0012】以下この発明の実施例を手順をおって説明
する。 (1)図4のスピン回転テ−ブル15において、周方向
に2列の真空吸着用開口部17を設け、テ−ブル上に下
部ディスク11を真空吸着した。このとき適用した光デ
ィスクの材質はポリカーボネートで、直径は約130m
mであった。 (2)スピン回転テ−ブル15に下部ディスク11をセ
ットし、接着剤14をディスク半径の約3分の1程度の
ところに塗布した。塗布にあたっては接着剤が円弧状と
なり、できるだけ均一になるようにした。
【0013】(3)上部ディスク12を上から徐々に重
ね合わせる。このとき、2枚のディスクの水平精度はス
ピン回転テ−ブル15に取り付けられた回転軸16によ
って調整した。 (4)ディスクを重ね合わせ、上、下部ディスク表面に
接着剤が十分なじんだ後、真空吸引部19により吸引を
実施した。まず下部ディスク11がスピン回転テ−ブル
15に吸着され、吸着が終わると吸引により、接着剤1
4は中心方向へ移動した。 (5)ついで、スピン回転部20によりスピン回転を行
うと、接着剤14は周回転によって周状に拡がっていく
と同時に、遠心力によって外周方向へも拡がっていっ
た。この実施例ではスピン回転速度は約1600rpm
であった。この時、接着剤14の初期における偏在及び
拡散、展延による減厚によって上部ディスク12の水平
が失われることがあり、本装置においては水平補正のた
め上部より加圧できるようになっているが、この実施例
では加圧は必要としなかった。
【0014】ここで接着剤14の内外への流れの方向、
加圧力、遠心力の方向をそれぞれ図中に表した。
【0015】(6)スピン回転、真空吸引を停止し、貼
合わせ完了した。接着剤の凝固、接着が十分完了するよ
う室温にて3日放置後、軟X線にて気泡検査した。光デ
ィスク全面にわたり気泡領域はなく、また記憶媒体とし
て適用した時エラ−発生は見られなかった。
【0016】図6に、この発明による実施例2の構造断
面を示す。図6の31、32はそれぞれ貼合わせる上、
下光ディスク、33はディスク回転の固定部(ハブ)、
34が貼合わせる接着剤部分である。35はスピン回転
テ−ブル、36は回転軸、37は真空吸着用開口部、3
8は真空吸引用開口部、39は真空吸引部、40はスピ
ン回転部、41は回転軸スリット部である。この実施例
2は図6に示すように回転軸36に回転軸スリット部4
1を設け、真空吸引で内周中心部へ接着剤拡がりを誘導
するようになっている。本実施例においては、回転軸3
6に直径1mmの回転軸スリット部41を2個設けた。
その他の適用した光ディスク材質、直径、接着剤の材
質、塗布位置、形状、スピン回転の速度、時間、真空吸
引の圧力等の製作条件は全て実施例1と同じとした。
【0017】スピン回転、真空吸引を停止し、貼り合わ
せ完了した。同様に、接着剤の凝固、接着が十分完了す
るよう室温にて3日放置後、軟X線にて気泡検査した。
光ディスク全面にわたり気泡領域はなく、また記憶媒体
として適用した時エラ−発生は見られなかった。
【0018】
【発明の効果】この発明による光ディスクの貼合わせ方
法は、接着剤をディスク全体に均一に拡げることができ
るため、気泡領域を著しく減少させることができ、品質
が安定し、歩留り向上が見られた。記憶用製品として適
用した時、記憶部分エラ−として探知されることがな
く、高信頼性商品となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスク2枚を貼合わせた外観図である。
【図2】光ディスク2枚を貼合わせた断面構造図であ
る。
【図3】この発明の実施例1の外観図である。
【図4】この発明の実施例1の断面構造図である。
【図5】総スピン回転数と接着剤厚の関係の図である。
【図6】この発明の実施例2の構造断面である。
【図7】真空吸引度と気泡占有面積の関係を表した図で
ある。
【符号の説明】
1 下光ディスク 2 上光ディスク 3 ディスク回転の固定部(ハブ) 4 貼合わせる接着剤部分 11 下光ディスク 12 上光ディスク 13 ディスク回転の固定部(ハブ) 14 貼合わせる接着剤部分 15 スピン回転テ−ブル 16 回転軸 17 真空吸着用開口部 18 真空吸引用開口部 19 真空吸引部 20 スピン回転部 31 下光ディスク 32 上光ディスク 33 ディスク回転の固定部(ハブ) 34 貼合わせる接着剤部分 35 スピン回転テ−ブル 36 回転軸 37 真空吸着用開口部 38 真空吸引用開口部 39 真空吸引部 40 スピン回転部 41 回転軸スリット部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】光ディスクを2枚貼合わせる際、一方のデ
    ィスクに接着剤を塗布し、他方のディスクをその上に重
    ね置き、スピン回転とディスクの軸中心への吸引を行っ
    て、貼合わせることを特徴とする光ディスクの製造方
    法。
JP17142491A 1991-07-11 1991-07-11 光デイスクの製造方法 Pending JPH0520713A (ja)

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JP17142491A JPH0520713A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 光デイスクの製造方法

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JP17142491A JPH0520713A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 光デイスクの製造方法

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JPH0520713A true JPH0520713A (ja) 1993-01-29

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ID=15922878

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JP17142491A Pending JPH0520713A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 光デイスクの製造方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997040494A1 (en) * 1996-04-19 1997-10-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and apparatus for manufacture of laminated optical disc
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