JPH05205046A - 画像二値化方法及び装置 - Google Patents

画像二値化方法及び装置

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JPH05205046A
JPH05205046A JP4037231A JP3723192A JPH05205046A JP H05205046 A JPH05205046 A JP H05205046A JP 4037231 A JP4037231 A JP 4037231A JP 3723192 A JP3723192 A JP 3723192A JP H05205046 A JPH05205046 A JP H05205046A
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JP
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corner
image data
circuit
edge
image
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JP4037231A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kotaki
健一 小瀧
Kazuhiko Hori
和彦 堀
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像のコーナー・パターン部分において量子
化誤差に起因する1画素分の凹凸の発生を抑える。 【構成】 Nビットの多値画像データをエッジが平滑化
された二値化画像に対応するエッジ平滑二値化画像デー
タに変換し(エッジ平滑二値化回路6)、このエッジ平
滑二値化画像データと予め定められたコーナー形状のテ
ンプレートデータとを比較してコーナーの存在の有無及
び形状を示すコーナーフラグを発生し(コーナー検出回
路19)、予め記憶されているコーナー二値化画像デー
タをコーナー周辺部分に亘り読み出し(ルック・アップ
・テーブル回路21)、この読み出された画像データで
対応するそのエッジ平滑二値化画像データを入れ替え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体製造プロ
セスに用いるレチクル、マスク又はウェハ等の表面上に
形成された幾何学的パターンを撮像して得られたビデオ
信号の画像処理を行う場合に適用して好適な画像二値化
方法及び画像二値化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体製造プロセスに用いるレチ
クル、マスク又はウェハ等の表面に形成された幾何学的
パターンを検査するような場合には、そのような幾何学
的パターンを撮像して得られたアナログのビデオ信号が
最終的に二値の画像データに変換され、この画像データ
と二値の設計データとが比較される。このような場合、
従来は、そのアナログのビデオ信号を先ずNビット(N
は2以上の整数)階調の多値のディジタル・ビデオ信号
に変換した後に、或る一定の閾値で単純に二値化する
か、又は周辺のパターン情報から例えば孤立点であれば
画像の変調度に合わせて変更された閾値により二値化す
るといった方法により、画像情報ができるだけ失われな
いように二値化が行われていた。また、その外に微分又
は積分等の演算手法を応用した二次元の画像フィルタを
用いた画像データの二値化処理も行われている。
【0003】しかしながら、従来の画像データの二値化
処理においては、多値のディジタル・ビデオ信号を二値
の画像データに変換する際に発生する量子化誤差の影響
により、本来直線となるべきエッジパターン部分に1画
素分の凹凸が発生するという不都合があった。このよう
な不都合を解消するために、本出願人は特願平2−13
5995号において、量子化誤差に起因した1画素分の
凹凸の発生を抑え、且つエッジパターン部分に実際に存
在する凹部や突起の情報を失うことなく画像データを二
値化できる画像二値化装置を提案している。
【0004】図11は、その本出願人の先願に係る画像
二値化装置を示し、この図11において、1はビデオカ
メラ(以下、単に「カメラ」という)、2は試料であ
り、カメラ1により試料2上の幾何学的パターンを撮像
する。カメラ1より出力されたアナログのビデオ信号
は、アナログ/ディジタル(A/D)コンバータ4によ
りNビット(Nは2以上の整数)のディジタルの多値画
像データに変換され、この多値画像データは、多値画像
データを二次元の形で取り出す多値画像ウインドウ回路
103、多値画像データを一定の閾値で二値化する単純
二値化回路104及び周囲の画像との相関により変更さ
れる閾値等で多値画像データを二値化する任意の二値化
回路11に供給される。そして、多値画像ウインドウ回
路103から出力される画像データは、二次元Nビット
画像データバスを介してルック・アップ・テーブル回路
106に供給される。また、単純二値化回路104の出
力データは二値画像ウインドウ回路105に供給され、
この二値画像ウインドウ回路105において二次元画像
に対応する画像データに変換された後に、二次元二値化
画像データバスを介してエッジ検出用のテンプレート回
路107に供給される。
【0005】このテンプレート回路107は、予め定め
た角度のエッジテンプレートを使用してエッジの存在の
有無及び存在するエッジの方向を表すエッジ方向フラグ
を生成し、このエッジ方向フラグをエッジ方向フラグバ
スを介してルック・アップ・テーブル回路106及び後
述の画像選択回路108に供給する。ルック・アップ・
テーブル回路106は、多値画像ウインドウ回路103
から供給される多値画像データとテンプレート回路10
7から供給されるエッジ方向フラグとに基づいてメモリ
アドレスを生成し、このメモリアドレスの記憶領域に予
め記憶されている2種の平滑二値化画像データPW 及び
B を読み出し、これら平滑二値化画像データPW 及び
B を画像選択回路108に供給する。これから二値化
を行おうとする画素のエッジ方向に隣接する直前の平滑
二値画像が黒い場合の平滑二値化画像データがPB であ
り、これから二値化を行おうとする画素のエッジ方向に
隣接する直前の平滑二値画像が白い場合の平滑二値化画
像データがPW である。
【0006】画像選択回路108の入力部には、それら
平滑二値化画像データPW 及びPB、任意の二値化回路
111から出力される二値化画像データPSP、テンプレ
ート回路107から出力されるエッジ方向フラグ並びに
後述の平滑二値画像ウインドウ回路109から出力され
る既に二値化された平滑二値化画像データが供給されて
いる。この画像選択回路108の選択動作は次の2通り
になっている。
【0007】テンプレート回路107からエッジ方向
フラグが供給されていない場合には、二値化回路111
の出力データである二値化画像データPSPを選択する。 テンプレート回路107からエッジ方向フラグが供給
された場合には、平滑二値画像ウインドウ回路109に
おいて取り出されたエッジ方向に位置する直前の平滑二
値化画像データに基づいて、ルック・アップ・テーブル
回路106から出力される2種の平滑二値化画像データ
W 及びPB の何れか一方を選択する。
【0008】その画像選択回路108から出力される画
像データが、エッジが平滑化された画像に対応するエッ
ジ平滑二値化画像データPSMであり、このエッジ平滑二
値化画像データPSMが平滑二値画像ウインドウ回路10
9及び図示省略された処理回路に供給される。この平滑
二値画像ウインドウ回路109は、出力済みのエッジ平
滑二値化画像データPSMに対応する各エッジ方向に存在
する直前の画素に対応するエッジ平滑二値化画像データ
SMを二次元的に取り出し、この取り出したエッジ平滑
二値化画像データPSMを二次元エッジ平滑二値画像バス
を介して画像選択回路108の入力部に戻す。
【0009】図11のように構成された画像二値化装置
の詳細な構成及び動作は以下の通りである。先ず、カメ
ラ1で試料2の幾何学的パターンを撮像し、カメラ1か
ら出力されるアナログのビデオ信号はラスタ・スキャン
信号の形式でA/Dコンバータ4に供給される。A/D
コンバータ4から出力される多値画像データ(ここでは
4ビットの画像データとする)は、先ず単純二値化回路
104において4ビットの画像データから或る一定の閾
値、例えば値が7の閾値により二値化され、この二値化
された画像データは二値画像ウインドウ回路105に供
給される。二値画像ウインドウ回路105は、例えばラ
スタ・スキャンの1ライン分相当(以下、「1H」とす
る)の遅延を行う素子である1Hディレイ素子を5個有
し、これにより1H〜5H遅れた5ライン分のライン遅
延信号を生成し、これにより二次元の二値化画像データ
が生成される。続いて、これら二次元の二値化画像デー
タが例えば5×5個のそれぞれ遅延時間が1画素分のシ
フトレジスタのマトリクスに供給され、5画素×5画素
のウインドウに対応する二値化画像データが生成され
る。
【0010】多値画像ウインドウ回路103も、同様に
遅延時間がそれぞれ1Hの5個の遅延素子及び遅延時間
がそれぞれ1画素分の5×3個のシフトレジスタより構
成され、5画素(水平方向)×3画素のウインドウに対
応する4ビットの多値画像データを生成する。更に、平
滑二値画像ウインドウ回路109は、入力データを順次
1画素分だけ遅延させる2個のシフトレジスタを縦続接
続して構成され、エッジ平滑二値化画像データPSMをそ
れぞれ1画素分及び2画素分だけ遅延させて出力する遅
延回路を有する。更に、平滑二値画像ウインドウ回路1
09は、例えば遅延時間が1Hよりも3画素分だけ小さ
い1H−3遅延素子と入力データを順次1画素分だけ遅
延させる5個の縦続接続されたシフトレジスタとを接続
して構成され、エッジ平滑二値化画像データPSMをそれ
ぞれ1ライン分−2画素分〜1ライン分+2画素分だけ
遅延させて出力する遅延回路を有する。
【0011】次に、テンプレート回路107は、図12
(a)及び(b)に示すように、0°エッジ・テンプレ
ート及び45°エッジ・テンプレートを備え、その外に
例えばエッジ方向がそれぞれ90°及び135°に対応
する90°エッジ・テンプレート及び135°エッジ・
テンプレートを備えている。例えば図12(a)及び
(b)において、(A1 〜A5 =1且つB1 〜B5 =0
の状態)あるいは(A1〜A5 =0且つB1 〜B5 =1
の状態)のどちらかが成立すれば、C1 〜C5 で表され
る画素の上にエッジが存在していると判断する。上述の
0°〜135°の4種類のエッジ・テンプレートにより
合計4種類のエッジ方向を検出することができる。
【0012】このようにしてエッジが検出されると、検
出されたエッジの方向に応じて、4種類のエッジ方向フ
ラグを発生する。このエッジ方向フラグは、二値画像ウ
インドウ回路105で設定される5画素×5画素のウイ
ンドウの中心画素に同期して発生するようになってい
る。つまり、或る任意の時刻tにおいてその二値画像ウ
インドウ回路105で設定されている5画素×5画素の
ウインドウの中心画素を通るエッジが存在しているとき
に、そのエッジ方向フラグが発生する。
【0013】このようにテンプレート回路107から出
力されるエッジ方向フラグ及び多値画像ウインドウ回路
103から出力される5画素×3画素の多値画像データ
は、ルック・アップ・テーブル回路106に供給され
る。このルック・アップ・テーブル回路106は、ラッ
チ回路及びデータセレクタを有し、これらラッチ回路及
びデータセレクタによりエッジ方向フラグの種類に応じ
て、図12(c)及び(d)に示す0°エッジ多値デー
タ列及び45°エッジ多値データ列並びに図示省略され
た90°エッジ多値データ及び135°エッジ多値デー
タ列の内の1つを選択し、この選択されたエッジ多値デ
ータ列(P2 ,P1 ,P0 )がルック・アップ・テーブ
ル回路106内のメモリのデータを参照するためのアド
レスの一部となる。
【0014】例えば、図12(a)に示す0°エッジ・
テンプレートによってエッジが検出されると、0°エッ
ジ・フラグが発生し、この0°エッジ・フラグによりル
ック・アップ・テーブル回路106内のラッチ回路及び
データセレクタにおいて、図12(c)に示した0°エ
ッジ多値データ列(P2 ,P1 ,P0 )の位置に相当す
る0°エッジ多値データ(M1,3 ,M2,3 ,M3,3 )が
保持される。即ち、例えば図12(c)及び(d)に示
すエッジ多値データ列(P2 ,P1 ,P0 )として、発
生したエッジ方向フラグの種類によってそのデータセレ
クタを介して対応するエッジ多値データ列(Mi,j )が
選択される。これにより、エッジの方向によらず共通の
メモリのデータ参照を行うことが可能となる。
【0015】次に、ルック・アップ・テーブル回路10
6内のデータセレクタで選択されたエッジ多値データ列
(P2 ,P1 ,P0 )は、ルック・アップ・テーブル回
路106内のメモリの一部のアドレス端子に供給され
る。同時にエッジ方向フラグもエンコーダにより2ビッ
トのアドレスに変換されてそのメモリの残りのアドレス
端子に供給される。エッジ多値データ列の各データP
2 ,P1 ,P0 はそれぞれ4ビットであるため、そのル
ック・アップ・テーブル回路106内のメモリには全体
として14ビットのアドレスが入力される。このメモリ
内には、14ビットのアドレスに対応する記憶領域にハ
イレベル“1”又はローレベル“0”の平滑二値化デー
タが記憶されているが、この平滑二値化データは二値画
像ウインドウ回路105において生成される5画素×5
画素のウインドウの中心画素の画像データに対応する。
【0016】しかしながら、ルック・アップ・テーブル
回路106内のメモリにはエッジ方向での直前に平滑二
値化された二値化画像データは供給されていない。一例
として、図12(a)に対応する0°エッジが検出され
た場合の中心画素の直前の平滑二値画像について考え
る。この場合、中心画素が発生する時刻をt1 とする
と、直前の平滑二値画像は時刻t0 (t0 <t1 )に発
生している。時刻t0 と時刻t1 との間隔は、図11の
装置を同期して駆動するための1クロック分の時間でし
かない。これに関して、最近の高解像度のカメラを用い
た場合の1画素に対応する1クロック分のタイミング
は、周波数にして数10MHzにも達しているため、リ
アルタイムの画像処理において、時刻t0 の画素を時刻
1 の画素の二値化の処理用の回路にフィードバックす
るための時間のマージンが非常に小さいという問題があ
る。
【0017】そこで、図11の装置では、予め直前の画
素の平滑二値化画像データがハイレベル“1”又はロー
レベル“0”の場合にそれぞれ、現在処理中の画素に対
応するべき二値化画像データである白データPW 又は黒
データPB がルック・アップ・テーブル回路106内の
メモリから出力されるようになっている。そして、最終
的に画像選択回路108に平滑二値画像ウインドウ回路
109を介してエッジ方向の隣接する2ライン上の画素
に対応する平滑二値化画像データをフィードバックさせ
ることにより、それら出力された白データPW 又は黒デ
ータPB の一方を選択している。即ち、隣接する2ライ
ン上の画素に対応する平滑二値化画像データがハイレベ
ル“1”ならば白データPW を選択し、その平滑二値化
画像データがローレベル“0”ならば黒データPB を選
択するようになっている。
【0018】また、画像選択回路108において、エッ
ジが検出されていない場合には、無条件に任意の二値化
回路111の出力データが平滑二値化画像データPSM
して出力されるようになっている。このような構成とし
たのは、図11の装置はエッジ部分の平滑化を目的とし
ているため、エッジを検出していない場合には、既存の
他の二値化回路の処理結果を使用すれば良いからであ
る。
【0019】次に、ルック・アップ・テーブル回路10
6内のメモリに格納されているルック・アップ・テーブ
ルについて説明する。図13は、図12(a),(b)
に示した2つのエッジ・テンプレート及び図示省略した
2つのエッジ・テンプレートにおいて、エッジ方向に並
んだ3つの画素C1 ,C2 ,C3 を処理対称として、画
素C1 及びC2 の画像データに基づいて現在処理中の画
素C3 の平滑二値化に使用する閾値を決める閾値テーブ
ルの一例を示す。この図13において、先ず、直前の画
素C2 の画像データの二値化の結果がローレベル“0”
(黒レベル)かハイレベル“1”(白レベル)かにより
閾値グループが分かれる。次に、画素C1 と画素C2
の画像データの大小関係を比較し、この大小関係の結果
に応じて更に2つの閾値グループに分かれる。なお、図
13及び以下の説明では、画素Ci の画像データをもC
i で表す。そして、最終的に直前の画素C2 の画像デー
タの値により選択された閾値グループの中の対応する値
が画素C3 の二値化に使用する閾値として決定される。
【0020】例えば、4ビットの多値画像データについ
て、(C1 ,C2 ,C3 )=(6,6,7)であった場
合には、直前の画素C2 の画像データの二値化結果がロ
ーレベル“0”(黒レベル)であったとすると、C1
2 であることから、丸印で囲んだ閾値8が選択され、
その結果、画像データが7の画素C3 はローレベル
“0”(黒レベル)に二値化される。このような閾値テ
ーブルから二値化の閾値を決定するためには、直前の画
素C2 の二値化結果が分からなければならない。しか
し、前述した処理サイクルの制約から直前の画素C2
二値化結果をテーブルアクセスに使用できない。そこ
で、図11の装置では、図13の閾値テーブルにおい
て、直前の画素C2 の二値化結果がローレベル“0”
(黒レベル)であった場合とハイレベル“1”(白レベ
ル)であった場合との両方について2つの閾値を決定
し、この2つの閾値による二値化の結果をそれぞれ白デ
ータPW 又は黒データPB としてルック・アップ・テー
ブル回路106内のメモリに予め格納してルック・アッ
プ・テーブルを作っている。
【0021】例えば、(C1 ,C2 ,C3 )=(6,
6,7)の場合、直前の画素C2 の二値化結果は分かっ
ていないため、次の2通りの場合の二値化データPB
びPWをそれぞれ登録しておき、テーブルアクセスで二
値化データPB 及びPW の両方を読み出すものである。 画素C2 の二値化結果がローレベル“0”(黒レベ
ル)であるときの閾値8による画素C3 の二値化データ
B 、 画素C2 の二値化結果がハイレベル“1”(白レベ
ル)であるときの閾値5による画素C3 の二値化データ
W
【0022】なお、図11の装置ではルック・アップ・
テーブル回路106内のメモリに画像データPW (=
“1”)及びPB (=“0”)を記憶し、エッジ検出時
に読み出して何れか一方を選択している。しかし、仮に
エッジ上の画素間の多値画像データの差が量子化誤差の
範囲を超えているような場合、例えば16階調の多値画
像データで9,8,5,9,8といった多値データのエ
ッジが存在したときは、9,8,5という多値データ列
をメモリのアドレスとして入力した場合に、5に相当す
る出力の画像データPW もPB も共にローレベル“0”
とするようなメモリの内容とするように設定しておけば
よい。このようにルック・アップ・テーブル回路106
内のメモリの内容を変更するだけで、エッジ部に存在す
る欠落や突起のような異常パターン部分を二値化の段階
でどの程度まで再現させるかを自由に設定することも可
能である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、図11
に示す画像二値化装置においては、エッジ部分ではNビ
ットの多値のディジタル・ビデオ信号を二値のビデオ信
号に変換する際に発生する量子化誤差の影響を抑えるこ
とができる。しかしながら、図11の装置では、画像の
コーナー部分で発生する量子化誤差の影響を抑えること
はできないという不都合があった。
【0024】本発明は斯かる点に鑑み、画像のコーナー
・パターン部分において量子化誤差に起因する1画素分
の凹凸の発生を抑え、且つそのようなコーナー・パター
ン部分に欠け、突起又は丸みのような局所的な形状が存
在する場合には、その局所的な形状の情報が二値化後の
画像においても失われない二値化画像データを発生でき
る画像二値化方法及び画像二値化装置を提供することを
目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明による画像二値化
方法は、例えば図1に示す如く、Nビット(Nは2以上
の整数)の多値ディジタル・ビデオ信号をエッジが平滑
化された二値化画像に対応するエッジ平滑二値化画像デ
ータに変換し(エッジ平滑二値化回路6)、このエッジ
平滑二値化画像データと予め定められたコーナー形状の
テンプレートデータとを比較照合してコーナーの存在の
有無及びコーナーの形状を示すコーナーフラグを発生し
(コーナー検出回路19)、コーナーが存在する部分の
その多値ディジタル・ビデオ信号とそのコーナーフラグ
とで決定される画像情報に対応して予め記憶されている
コーナー二値化画像データをコーナー周辺部分に亘り連
続的に読み出し(ルック・アップ・テーブル回路2
1)、この読み出されたコーナー二値化画像データで対
応するそのエッジ平滑二値化画像データを入れ替えるよ
うにしたものである。
【0026】また、本発明による画像二値化装置は、例
えば図1に示すように、Nビット(Nは2以上の整数)
の多値ディジタル・ビデオ信号をエッジが平滑化された
二値化画像に対応するエッジ平滑二値化画像データに変
換するエッジ平滑二値化回路(6)と、その多値ディジ
タル・ビデオ信号を二次元画像に対応する形式で取り出
す多値画像ウインドウ回路(24)と、そのエッジ平滑
二値化画像データを二次元画像に対応する形式で取り出
す二値画像ウインドウ回路(9)と、この二次元画像に
対応する形式で取り出されたエッジ平滑二値化画像デー
タと予め定められたコーナー形状のテンプレートデータ
とを比較照合してコーナーの存在の有無及びコーナーの
形状を示すコーナーフラグを発生するコーナー検出回路
(19)と、そのコーナーフラグに対応してその多値画
像ウインドウ回路より出力されるコーナー部分のその多
値ディジタル・ビデオ信号とそのコーナーフラグとで決
定される画像情報に基づいて生成されたアドレスに予め
記憶されているコーナー二値化画像データをコーナー周
辺部分に亘り連続的に読み出すルック・アップ・テーブ
ル回路(21)と、この読み出されたコーナー二値化画
像データで対応するそのエッジ平滑二値化画像データを
入れ替える画像データ置換回路(10)とを有するもの
である。
【0027】
【作用】斯かる本発明の画像二値化方法及び画像二値化
装置によれば、次のような作用によりNビットの多値デ
ィジタル・ビデオ信号が二値化される。先ず、エッジ平
滑二値化画像データにコーナー検出用のテンプレートデ
ータをマッチングさせ、コーナーの有無及びコーナーの
形状を検出する。コーナーが検出されると、コーナーフ
ラグが発生し、このフラグにより、例えば図8に示すコ
ーナー近傍の4列の多値画像データL1 〜L3 ,M1
3 ,N1 〜N3 ,O1〜O3 が取り出される。この4
個の多値データ列と既に二値化された直前の画素データ
とを組み合わせて生成したアドレスが順次、ルック・ア
ップ・テーブルが格納されたメモリ(ルック・アップ・
テーブル回路(21))に入力される。そしてこの入力
に応じて二値化されたコーナー二値化画像データがその
メモリから出力される。
【0028】この二値化の動作は、例えば図8の場合に
は、多値画像データL2 ,M2 ,N2 ,O2 から順に2
回繰り返されL3 ,M3 ,N3 ,O3 までの多値画像デ
ータがすべて二値化される。そして、このコーナー二値
化画像データによりコーナーの存在する位置の画素のエ
ッジ平滑二値化画像データの置換が行われ、エッジ平滑
二値化画像データ内のコーナー部分は、コーナー平滑二
値化画像データとなる。
【0029】このように本発明では、エッジ平滑二値化
画像データの画像にテンプレート・マッチングを行うこ
とによりコーナー部分を検出し、図8の例ではコーナー
近傍の4個の多値データ列を同時に取り出す。そして、
各データ列ごとに順次、ルック・アップ・テーブルに従
って二値化していくので、コーナー部分と画像データの
流れの相対的な方向性によらず常にコーナー先端部分に
向かって二値化していくことができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1〜図10
を参照して説明する。本例は、ビデオカメラで撮像して
得られた多値ディジタル・ビデオ信号を二値化する画像
処理装置に本発明を適用したものである。図1は、本実
施例の画像処理装置を示し、この図1において、カメラ
1で試料台3上の試料2上に形成された微細な幾何学的
なパターンを撮像し、カメラ1より出力されるアナログ
のビデオ信号をA/Dコンバータ4に供給する。A/D
コンバータ4によりアナログのビデオ信号がNビット
(Nは2以上の整数)のディジタルの多値画像データに
変換される。この多値画像データを多値画像データバス
5を介してエッジ平滑二値化回路6及び多値画像シフト
レジスタ23に供給する。エッジ平滑二値化回路6は、
図11においてA/Dコンバータ4に続く回路と同一構
成の回路であり、このエッジ平滑二値化回路6からエッ
ジ部分を平滑化した画像に対応するエッジ平滑二値化画
像データ7が出力される。
【0031】エッジ平滑二値化回路6から出力されるエ
ッジ平滑二値化画像データ7は、エッジ部分に量子化誤
差による凹凸がない画像に対応する。このエッジ平滑二
値化画像データ7は、二値画像シフトレジスタ8及び二
値データバス13を介して、二値画像ウインドウ回路9
に入力される。この二値画像ウインドウ回路9の出力デ
ータは、二値化画像データバス14を介して、画像デー
タ置換回路10に入力される。この画像データ置換回路
10の出力データは、二値化画像データバス15を介し
て二値画像シフトレジスタ11に入力される。なお、二
値画像シフトレジスタ回路8及び11はそれぞれ図2に
示すように、Nビット長シフトレジスタ30〜35を並
列接続して構成されている。
【0032】この二値画像シフトレジスタ11から出力
される6ライン分の二値化画像データの内の最初の5ラ
イン分の二値化画像データは、再び二値画像シフトレジ
スタ8に入力される。この際に、第1ラインの出力は第
2ラインの入力に、第2ラインの出力は第3ラインの入
力へ、‥‥というように1ラインずつシフトして入力さ
れる。そして、二値画像シフトレジスタ11の第6ライ
ンの出力データが、最終的なコーナー二値化画像データ
17となり、このコーナー二値化画像データ17が図示
省略した処理回路に供給される。
【0033】二値画像ウインドウ回路9は、図3に示す
ように構成され、水平方向に画像データを転送すると共
に画像データを2次元的に取り出すためにシリアル/パ
ラレル変換用のシフトレジスタ(以下、「S/P変換シ
フトレジスタ」という)38〜43が配置されている。
これらのS/P変換シフトレジスタ38〜43の出力デ
ータは二通りに分かれ、一方は、二値化画像データバス
14を介して図1の画像データ置換回路10に入力さ
れ、他方はウインドウ二値化画像データバス18を介し
て、図1のコーナー検出回路19に入力される。
【0034】次に、本例では、コーナーの基本的な形状
として、それぞれ6×6画素よりなる図6(a)の90
°コーナー(1)、図6(b)の135°コーナー及び
図6(c)の90°コーナー(2)の3種類を考える。
これらコーナーを更に、それぞれ90°、180°及び
270°回転したコーナーも共通に処理される。また、
図6(a)〜(c)ではi行でj列の画素の二値化画像
データをPijで表している。そして、これらコーナーの
近傍から8個の画素の二値化画像データ(図6(a)の
例ではP13〜P42)を取り出して図1のコーナー検出回
路19に供給する。
【0035】このコーナー検出回路19は、図6(d)
に示すように、必要な画素のアンドをとることによりコ
ーナーを検出する。この図6(d)において、67は8
入力のアンド回路を示し、このアンド回路67の4個の
正論理の入力部に図6(a)の4個の二値化画像データ
31,P32,P13,P23を供給し、残りの4個の負論理
の入力部に4個の画像データP41,P42,P14,P24
供給する。また、図示省略するも、4個の二値化画像デ
ータP31,P32,P13,P23を負論理で入力し、残りの
4個の画像データP41,P42,P14,P24を正論理で入
力するアンド回路も設けられている。後者のアンド回路
により、明暗が反転したコーナーが検出される。
【0036】68及び69もアンド回路67と同じ構成
の8入力のアンド回路を示し、同様にアンド回路68に
は図6(b)の8個の画像データP13〜P61を供給し、
アンド回路69にいは図6(c)の8個の画像データP
11〜P62を供給する。そして、何れかのコーナーが存在
すると、アンド回路67〜69の出力データがハイレベ
ル“1”になることからコーナーの有無が検出される。
これらアンド回路67〜69の出力データはエンコード
回路88に供給される。
【0037】例えば図6(a)の90゜コーナー(1)
の場合、P31=P32=P13=P23=1かつP41=P42
14=P24=0の条件を満たすか、あるいはP31=P32
=P13=P23=0かつP41=P42=P14=P24=1の条
件を満たす場合にコーナーが存在すると認識されコーナ
ーフラグが発生される。このコーナーフラグはエンコー
ド回路88に入力され、他のコーナーを検出した際に発
生するコーナーフラグと合成される。合成後のコーナー
フラグがコーナーフラグバス20を介して、図1の多値
画像ウインドウ回路24及びルック・アップ・テーブル
回路21及び画像データ置換回路10に入力される。
【0038】図1の多値画像ウインドウ回路24は、図
3で示した二値画像ウインドウ回路9がN回路分配置さ
れ(Nビットの各ビットごとに1回路分が使用され
る)、図8に示すように、コーナーフラグによって一意
的に決定される4個の多値データ列を図1のコーナー多
値画像バス29を介してルック・アップ・テーブル回路
21に転送する。また、多値画像ウインドウ回路24中
の他方のS/P変換シフトレジスタの右端からの出力デ
ータは、多値画像バス27を介して多値画像シフトレジ
スタ25に入力される。この多値画像シフトレジスタ2
5の出力データは、多値画像バス28を介し多値画像シ
フトレジスタ23に入力される。このとき多値画像シフ
トレジスタ25は6ライン分の出力部を有し、第1ライ
ンの出力部は、多値画像シフトレジスタ23の第2ライ
ンの入力部に接続され、同様に第2ラインの出力部は第
3ラインの入力部、‥‥というように各ラインの出力部
及び入力部が接続される。従って多値画像シフトレジス
タ25の第6ラインの出力部の接続先は存在しない。
【0039】図7はルック・アップ・テーブル回路21
の構成を示し、この図7において、70〜73はそれぞ
れパラレル/シルアル(P/S)変換シフトレジスタ、
74〜77はそれぞれ多値データ遅延回路、80〜83
はそれぞれメモリ、84〜87はそれぞれS/P変換シ
フトレジスタ、78はラッチ回路、89はデコーダ回路
である。多値画像バス29を介して転送された4個の多
値データ列(L1 −L2 −L3 ,M1 −M2 −M3 ,N
1 −N2 −N3 ,O1 −O2 −O3 )(これら多値デー
タについては図8に表示されている)を各々パラレル/
シリアル(P/S)変換シフトレジスタ70に入力す
る。これにより、例えばL1 −L2 −L3のデータ列の
場合、同時刻に転送されてきたものを、1クロック・タ
イミングごとにL1 ,L2 ,L3 と順次出力していく。
【0040】多値データL1 は先ずラッチ回路78に入
力され、次のクロック・タイミングでL1 をラッチしな
がらP/S変換シフトレジスタ70からL2 が出力さ
れ、これにより2画素づつ(1クロック・タイミングで
1 とL2 、次のクロック・タイミングでL2 ,L3
メモリ80のアドレスとして入力される。
【0041】メモリ80にはルック・アップ・テーブル
・データが格納されており、Ln+1(これから二値化す
る多値データ)及びLn (直前に二値化された多値デー
タ)及びPn (直前に二値化されたコーナー二値化画像
データ)によって生成される(2×N+1)ビットのア
ドレスによってLn+1 の二値化後の値を決定している。
直前に二値化されたデータPn はメモリ80の出力をフ
ィードバックして再びメモリ80のアドレスに入力され
ている。
【0042】このようにしてコーナー先端部分から2画
素目を先ず二値化し、次にコーナー先端を二値化し、こ
の2つの二値化データは、S/P変換シフトレジスタ8
4に入力され、同タイミングでルック・アップ・テーブ
ル出力バス22を介して、図1の画像データ置換回路1
0に入力される。
【0043】以上の動作は他の多値データ列(M1 −M
2 −M3 ,N1 −N2 −N3 ,O1−O2 −O3 )でも
独立に同タイミングで同様に行われる。これによって、
画像データ置換回路10にはL2 ,L3 ,M2 ,M3
2 ,N3 ,O2 ,O3 の各多値データを二値化した8
個のコーナー平滑二値化画像データが同時に入力され
る。画像データ置換回路10には、コーナーフラグバス
20が接続されており、検出したコーナー形状の情報が
入力されている。これによって、ルック・アップ・テー
ブル出力バス22を介して転送されてきた、8個のコー
ナー平滑二値化画像データをどのエッジ平滑二値化画像
データで置換するかが決定される。
【0044】図4は画像データ置換回路10のその置換
の決定を行う部分の回路構成を示し、この図4におい
て、エンコードされたコーナーフラグは、コーナーフラ
グバス20を介してフラグデコーダ62に入力される。
また、46〜61はそれぞれ画素置換ブロック、63は
ルック・アップ・テーブルデータ制御回路を示し、上記
のフラグデコーダ62では、置換すべき画素位置の画素
置換ブロック(46〜61の中の任意の8箇所)に置換
用のフラグを送る。また同タイミングにおいて、ルック
・アップ・テーブル・バス22を介して転送されてきた
8個のコーナー平滑二値化画像データは、ルック・アッ
プ・テーブルデータ制御回路63内で置換すべき画素置
換ブロック(46〜61の中の任意の8箇所)に振り分
けられる。そしてコーナー近傍の画素はエッジ平滑二値
化画像データと置き換えられる。
【0045】また、画素置換ブロック46〜61は、そ
れぞれ図5の破線内のブロックで示すように、アンド回
路64,65及びオア回路66より構成されている。こ
の図5において、62はフラグ・デコーダ、63はルッ
ク・アップ・テーブルデータ制御回路を示す。
【0046】次に図7に示すルック・アップ・テーブル
回路21中のメモリ80〜83に格納されているルック
・アップ・テーブルについて説明する。メモリ80〜8
3は同形式のメモリであるが、メモリ内に格納されてい
るデータは、メモリ80ではL1 −L2 −L3 列用、メ
モリ81ではM1 −M2 −M3 列用、メモリ82ではN
1 −N2 −N3 列用、メモリ83ではO1 −O2 −O3
列用となっている。これらデータL1 等は図8に示され
ている。
【0047】多値データを4ビット(16階調)として
説明を行う。図9に示したエッジ平滑二値画像に、図6
(c)で示した90゜コーナー(2)のテンプレート・
マッチングした場合を例に説明する。先ず図9(b)の
例について行う。前記のテンプレート・マッチングの結
果メモリ80には、図8(c)のL1 −L2 −L3 列の
多値画像データとして図9(b)に示すように、2−2
−1という値が入力される。同様にメモリ81にはM1
−M2 −M3 列として8−7−6が、メモリ82にはN
1 −N2 −N3 列として8−8−6が、メモリ83には
1 −O2 −O3 列として2−2−1がそれぞれ入力さ
れる。
【0048】また図9(a)のエッジ平滑二値化画像の
画素L1 ,M1 ,N1 ,O1 の値はそれぞれ0,1,
1,0となっており、画素L2 ,M2 ,N2 ,O2 を二
値化する際の直前画素の0又は1として用いられる。た
だし、この値(L1 ,M1 ,N1 ,O1 の0又は1)は
コーナーの形状によって一意的に決定されるものであ
る。即ちコーナーを検出する為のテンプレート・マッチ
ングが、L1 =0,M1 =1,N1 =1,O1 =0でな
いと有効にならないからである。
【0049】次にL1 −L2 −L3 列を例にして、L
2 ,L3 が二値化される過程の説明を行う。L1 は既に
述べたとおり0である。L1 の多値である2とL2 の多
値である2がまず第1ステップとしてメモリ80にアド
レスとして入力される。このとき、同時に図7のデコー
ダ回路89からコーナーの形状もアドレスとして入力さ
れる。これらのアドレスによってこれから二値化しよう
とするL2 の多値=2、直前画素L1 のエッジ平滑二値
化画像=1、L1 の多値=2という情報がルック・アッ
プ・テーブルに与えられる。
【0050】図10は、ルック・アップ・テーブルの内
容を示し、上記の情報で図10のルック・アップ・テー
ブルを参照すると、L1 =2で二値化画像=0のとき、
2の閾値は丸印で囲んだ5となり、L2 =0に二値化
される。次のステップでは、L2 とL3 の情報、即ちL
2 の多値=2、直前画素L2 のコーナー平滑二値化画像
=0、L3 の多値=1という情報がルック・アップ・テ
ーブルに与えられる。図10に示したルック・アップ・
テーブルを参照すると、L3 の閾値はやはり5となり、
3 =0に二値化される。
【0051】次に、コーナー近傍に突起が存在する場合
について説明する。これは図9(c)の例である。ただ
し、エッジ平滑二値化画像は、上述の例と同様に図9
(a)である。これはエッジ平滑二値化回路6において
は、エッジ上では凹凸を平滑化して、コーナー近傍は単
純二値化してしまう為であり、その結果図9(b)及び
(c)は同様のエッジ平滑二値化画像になってしまうか
らである。
【0052】さて、図9(c)において、L1 −L2
3 列は2−5−2となる。またL1 の二値は0であ
る。従って、L2 の閾値は丸印で囲んだ5となる。本回
路においては、閾値以上の値の場合を1に二値化するよ
う定めているので、L2 =1と二値化される。次のステ
ップでは、L2 =1が直前画素の二値化画像となり、二
値化される画素の多値はL3 =2となる。従って、図1
0に正方形の印で囲んだ閾値によってL3 =0となる。
以上の結果からL2 の画素は突起形状として二値化され
たことになる。同様のプロセスをM1 −M2 −M3 列、
1 −N2 −N3列、O1 −O2 −O3 列でも行い、コ
ーナー平滑二値化画像が生成される。
【0053】また、本実施例では、図6に示したように
6×6のウインドウを用い、コーナー先端から二画素目
までのエッジ上を二値化したが、ウインドウサイズを拡
大すること、更に図7のP/S変換シフトレジスタ70
〜73及びS/P変換シフトレジスタ84〜87の各々
のシフト量を増加させることにより、二値化の範囲を容
易に拡大することが可能である。
【0054】また、本実施例では、図6でテンプレート
の例を3種類のみ示したが、実際には、方向や角度の異
なるテンプレートを数十種以上用意することが可能であ
る。このように、本発明は上述実施例に限定されず本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、コーナー形状を検出
後、その近傍を同タイミングで二値化した後に、原形で
ある二値化画像(実施例のエッジ平滑二値化画像に対応
する)と入れ換える為、時刻の変化に従って移動してい
く連続した画像に対して、常にコーナー先端部に向かっ
て二値化処理をすることが可能である。従って、コーナ
ー先端部がどの方向に向いていても二値化処理時にエッ
ジからコーナーに向かって、多値画像データの変位を比
較する二値化の手法を適用することが可能となった。従
って、画像のコーナー・パターン部分において量子化誤
差に起因する1画素分の凹凸の発生を抑え、且つそのよ
うなコーナー・パターン部分に欠け、突起又は丸みのよ
うな局所的な形状が存在する場合には、その局所的な形
状の情報が二値化後の画像においても失われない二値化
画像データを発生できる利点がある。
【0056】また本発明では、ルック・アップ・テーブ
ル上の閾値を変更することにより、比較的丸みを持った
コーナーを鋭くしたり、逆の操作をすることも可能であ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の画像処理装置の全体の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の二値画像シフトレジスタ8及び11の詳
細な構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の二値画像ウインドウ回路9の詳細な構成
例を示すブロック図である。
【図4】図1の画像データ置換回路10の詳細な構成例
を示すブロック図である。
【図5】図4の画像置換ブロック46〜61の詳細な構
成例を示すブロック図である。
【図6】(a)は90°コーナー(1)を示す線図、
(b)は135°コーナーを示す線図、(c)は90°
コーナー(2)を示す線図、(d)は図1のコーナー検
出回路19の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図7】図1のルック・アップ・テーブル回路21の詳
細な構成例を示すブロック図である。
【図8】(a)は90°コーナー(1)に対応する多値
データ取り出し位置を示す線図、(b)は135°コー
ナーに対応する多値データ取り出し位置を示す線図、
(c)は90°コーナー(2)に対応する多値データ取
り出し位置を示す線図である。
【図9】(a)はエッジ平滑二値化画像の一例を示す線
図、(b)は4ビット(16階調)の多値画像の一例を
示す線図、(c)はコーナー近傍に突起が存在する場合
の多値画像の一例を示す線図である。
【図10】ルック・アップ・テーブルの一例を示す線図
である。
【図11】本発明の先願に係るエッジ平滑二値化を行う
画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図12】(a)は0°エッジ・テンプレートを示す線
図、(b)は45°エッジ・テンプレートを示す線図、
(c)は0°エッジ多値データ列を示す線図、(d)は
45°エッジ多値データ列を示す線図である。
【図13】図11のルック・アップ・テーブル回路10
6で使用する閾値テーブルを示す線図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 試料 4 A/Dコンバータ 5 Nビット画像データバス 6 エッジ平滑二値化回路 7 エッジ平滑二値化画像データ 8,11 二値画像シフトレジスタ 9 二値画像ウインドウ回路 10 画像データ置換回路 12〜16 二値化画像データバス 17 コーナー平滑二値化画像データ 18 ウインドウ二値化画像データバス 19 コーナー検出回路 20 コーナーフラグバス 21 ルック・アップ・テーブル回路 22 ルック・アップ・テーブル出力バス 23,25 多値画像シフトレジスタ 24 多値画像ウインドウ回路 26〜28 多値画像バス 29 コーナー多値画像バス 30〜35 Nビット長シフトレジスタ 36 シフトレジスタ入力バス 37 シフトレジスタ出力バス 38〜43 S/P変換シフトレジスタ 44,45 4ビット長シフトレジスタ 46〜61 画素置換ブロック 62 フラグデコーダ 63 ルック・アップ・テーブルデータ制御回路 64,65 アンド回路 65 オア回路 67〜69 アンド回路 70〜73 P/S変換シフトレジスタ 74〜77 多値データ遅延回路 78 ラッチ回路 80〜83 メモリ 84〜87 S/P変換シフトレジスタ 88 エンコーダ 89 デコーダ 103 多値画像ウインドウ回路 104 単純二値化回路 105 二値画像ウインドウ回路 106 ルック・アップ・テーブル回路 107 テンプレート回路 108 画像選択回路 109 平滑二値画像ウインドウ回路 111 任意の二値化回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Nビット(Nは2以上の整数)の多値デ
    ィジタル・ビデオ信号をエッジが平滑化された二値化画
    像に対応するエッジ平滑二値化画像データに変換し、 該エッジ平滑二値化画像データと予め定められたコーナ
    ー形状のテンプレートデータとを比較照合してコーナー
    の存在の有無及びコーナーの形状を示すコーナーフラグ
    を発生し、 コーナーが存在する部分の前記多値ディジタル・ビデオ
    信号と前記コーナーフラグとで決定される画像情報に対
    応して予め記憶されているコーナー二値化画像データを
    コーナー周辺部分に亘り連続的に読み出し、 該読み出されたコーナー二値化画像データで対応する前
    記エッジ平滑二値化画像データを入れ替えるようにした
    事を特徴とする画像二値化方法。
  2. 【請求項2】 Nビット(Nは2以上の整数)の多値デ
    ィジタル・ビデオ信号をエッジが平滑化された二値化画
    像に対応するエッジ平滑二値化画像データに変換するエ
    ッジ平滑二値化回路と、 前記多値ディジタル・ビデオ信号を二次元画像に対応す
    る形式で取り出す多値画像ウインドウ回路と、 前記エッジ平滑二値化画像データを二次元画像に対応す
    る形式で取り出す二値画像ウインドウ回路と、 該二次元画像に対応する形式で取り出されたエッジ平滑
    二値化画像データと予め定められたコーナー形状のテン
    プレートデータとを比較照合してコーナーの存在の有無
    及びコーナーの形状を示すコーナーフラグを発生するコ
    ーナー検出回路と、 前記コーナーフラグに対応して前記多値画像ウインドウ
    回路より出力されるコーナー部分の前記多値ディジタル
    ・ビデオ信号と前記コーナーフラグとで決定される画像
    情報に基づいて生成されたアドレスに予め記憶されてい
    るコーナー二値化画像データをコーナー周辺部分に亘り
    連続的に読み出すルック・アップ・テーブル回路と、 該読み出されたコーナー二値化画像データで対応する前
    記エッジ平滑二値化画像データを入れ替える画像データ
    置換回路とを有する事を特徴とする画像二値化装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006011270A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Nec Corp 画像パターン補正方法、及びそれを適用した模擬画像生成方法、並びにパターン外観検査方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006011270A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Nec Corp 画像パターン補正方法、及びそれを適用した模擬画像生成方法、並びにパターン外観検査方法

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